[第1の実施の形態]
以下、本発明の一実施形態に係る電源制御回路、組電池装置を備えた車両について図面を参照して説明する。
図1はこの発明の一実施例による電池装置が車両100に搭載された例を説明する図である。但し、図1は車両100、車両100への二次電池装置の搭載個所、及び車両100の駆動モータなどは概略的に示している。
二次電池装置は、複数の組電池モジュール101(1)、101(2)…101(4)が互いに直列接続されている。組電池モジュール101(1)、101(2)…101(4)は、それぞれ独立して取り離すことが可能であり、別の組電池モジュールと交換することができる。
二次電池装置の下位側(電圧が低い方を下位と称する)の組電池モジュール101(1)の負極端子には、接続ライン31の一方の端子が接続されている。この接続ライン31は、後述する電池管理装置60内の電流検出部を介してインバータ40の負極入力端子に接続されている。
また二次電池装置の上位側(電圧が高い方を上位と称する)の組電池モジュール101(4)の正極端子には、接続ライン32の一方の端子が、スイッチ装置33を介して接続されている。接続ライン32の他方の端子は、インバータ40の正極入力端子に接続されている。
スイッチ装置33は、電池への充電が行われるときにオンするプリチャージスイッチSWP(図3に示す)、電池出力が負荷へ供給されるときにオンするメインスイッチSWM(図3に示す)を含む。プリチャージスイッチSWPおよびメインスイッチSWMは、スイッチ素子が近傍に配置されたコイルに供給される信号によりオンおよびオフされるリレー回路を備える。
インバータ40は、入力した直流電圧をモータ駆動用の3相の交流(AC)の高電圧に変換する。このインバータ40は、後述する電池管理装置(BMU:Battery Management Unit)60あるいは車両全体動作を制御するための電気制御装置71からの制御信号に基づいて、出力電圧が制御される。インバータ40の3相の出力端子は、モータ45の各3相の入力端子に接続されている。モータの回転は、例えば差動ギアユニットを介して、駆動輪WR、WLに伝達される。
電池管理装置60には、独立した外部電源70が接続されている。外部電源70は定格12Vの鉛蓄電池である。また、電池管理装置60には、運転者などの操作入力に応答して車両全体の管理を行う電気制御装置71も接続されている。
図2は組電池監視回路(VTM:Voltage Temperature Monitoring)21〜24の機能ブロックを示す図である。組電池モジュール101(1)、101(2)…101(4)は、それぞれ、組電池11、12、13、14と組電池監視回路21、22、23、24を有する。
本実施形態では、組電池監視回路21〜24が組電池11〜14の近傍に配置されることによって、組電池11〜14の情報を高精度に電圧を取得し、監視の精度を向上させている。
組電池監視回路21〜24の機能ブロックは同じであるため、組電池監視回路21を代表してその機能ブロックを説明する。
組電池監視回路21は、電圧温度監視回路211及び第1の電源制御回路212を備えている。そして、電圧温度監視回路211には、通信部213、監視部214及び電源部215が設けられている。
監視部214は、組電池11の二次電池セル11(1)〜11(x)夫々の端子間の電圧(以下、二次電池セル電圧という)を検出する。また監視回路213は、二次電池セル11(1)〜11(x)の夫々、または、複数二次電池セルの近辺の温度を検出する。検出された電圧データ及び温度データは、通信部213を介して電池管理装置60に転送される。
第1の電源制御回路212は、電圧温度監視回路211の電源のON/OFFを制御する。第1の電源制御回路212は、電池管理装置60側に設けられた第2の電源制御回路220(図4に示す)と接続して制御回路を構成する。電圧温度監視回路211の電源のON/OFF制御については後で詳細に説明する。
なお、組電池監視回路21には、上述の各回路の他に、電池セルの電圧を均等化するための均等化処理回路、および、シーケンス制御の基本周波数に基づく脈動信号を出力する診断用回路を含む。また、組電池監視回路21〜24内にはそれぞれシーケンサ或いは制御部が設けられており、データの送受信及びスイッチなどの動作タイミングが統括されている。これら各部の動作については説明を省略する。
図3は、電池管理装置60の全体ブロックを示す図である。図3に示すように、電池管理装置60は、電流検出回路602と、コネクタ51〜54を介して組電池監視回路21〜24と接続されたインターフェース回路604と、組電池監視回路21〜24から出力された脈動信号が供給され、アラート信号を出力するアラートシグナルプロセッサ605と、外部電源70から電源電圧が供給される電源供給管理部606と、コンタクタ駆動回路608と、メモリ607と、二次電池装置の動作を制御する制御回路(MPU)CTRとを備えている。
メモリ607は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)である。メモリ607には、制御回路CTRの動作を規定するプログラムが記録されている。また制御回路CTRは、電池セルの電圧を均等化する均等化処理を実行するためのエネルギー偏差算出部601と放電時間換算部603とを含んでいる。
電池管理装置60には、コネクタCN1を介して、電源電圧、イグニッション信号IGN、および外部充電器信号CHGが、外部電源70、イグニッション(図示せず)、および、外部充電器(図示せず)から供給されている。また、電池管理装置60は、コネクタCN2を介して、電気制御装置71との間で信号の送信および受信を行っている。
組電池監視回路21〜24からインターフェース回路604には、二次電池セルの電圧値、組電池の温度値等のデータ、脈動信号、通信用電源電圧信号が、コネクタ51〜54を介して供給される。インターフェース回路604から組電池監視回路21〜24には、クロック信号、データ信号、シャットダウン信号(SHDN)がコネクタ51〜54を介して供給される。また、組電池監視回路21〜24とインターフェース回路604との間には、電源制御用の接続配線がコネクタ51〜54を介して設けられている。
インターフェース回路604は、二次電池セルの電圧値、組電池の温度値等のデータを双方向シリアル通信により制御回路CTRに供給し、脈動信号をアラートシグナルプロセッサ605に供給する。また、第1の電源制御回路212との間で回路を構成して電圧温度監視回路211の電源を制御する。
アラートシグナルプロセッサ605は、インターフェース回路604から供給された脈動信号および制御回路CTRから供給されたアラート信号が正常か異常かを判断する。脈動信号が正常である場合には、アラートシグナルプロセッサ605は一定周波数でオンおよびオフするアラート信号を出力する。脈動信号が異常である場合には、アラートシグナルプロセッサ605は、一定値のアラート信号を出力する。
アラートシグナルプロセッサ605から出力されたアラート信号は、制御回路CTR、コンタクタ駆動回路608、および、コネクタCN2を介して接続された電気制御装置71に供給される。
コンタクタ駆動回路608は、制御回路CTRの制御により、スイッチ装置33のプリチャージスイッチSWPの動作を制御する信号S1と、メインスイッチSWMの動作を制御する信号S2とを出力する。
信号S1、S2は、コネクタCN1を介してスイッチ装置33に供給される。プリチャージスイッチSWPおよびメインスイッチSWMは、近傍に配置されたコイルに供給される信号S1、S2によって、オンあるいはオフされる。
例えば、脈動信号が異常である場合には、制御回路CTRは、供給されたアラート信号より対応する組電池監視回路に異常があると判断し、コンタクタ駆動回路608を制御して、プリチャージスイッチSWPおよびメインスイッチSWMをオフさせる。
電源供給管理部606は、電流検出回路602、インターフェース回路604、アラートシグナルプロセッサ605、メモリ607、および、制御回路CTRに電源電圧を供給する。電源供給管理部606は、制御回路CTRへの電源電圧供給をオンあるいはオフする切替回路606Sと、タイマTMとを備えている。
タイマTMには、外部電源70から出力された12Vの電源電圧がタイマTMの前段に配置されたDC/DC回路CAにより5Vの直流電圧に変換されて供給される。切替回路606Sには、イグニッション信号IGN、外部充電器信号CHG、および制御信号からの切替制御信号、タイマTMからのウェイクアップ信号、および、外部電源70からの電源電圧が供給されている。
なお、タイマTMからのウェイクアップ信号は、設定された時間毎にオン(=1)となる信号である。ウェイクアップ信号がオンとなるタイミングは制御回路CTRによって設定される。
イグニッション信号IGNは、イグニッションにキーが差込まれたらオン(所定電圧以上)となり、キーが取り外されたらオフ(所定電圧未満)となる信号である。外部充電器信号CHGは、外部充電器が二次電池装置に接続されたらオン(所定電圧以上)となり、接続が解除されたらオフ(所定電圧未満)となる信号である。ウェイクアップ信号、イグニッション信号IGN、および、外部充電器信号CHGは制御回路CTRにも供給されている。
なお、二次電池装置が車両以外の機器に搭載される場合には、イグニッション信号は、二次電池装置が搭載された機器の電源オン操作が成された場合にオンとなり、電源オフ操作が成された場合にオフとなる信号となる。
イグニッション信号IGN、外部充電器信号CHG、および、ウェイクアップ信号、の少なくとも1つがオンとなることにより、切替回路606Sは、外部電源70から供給された電源電圧を内部のDC/DC回路によって5Vの直流電圧に変換して、アラートシグナルプロセッサ605および制御回路CTRに供給する。
また、イグニッション信号IGN、外部充電器信号CHG、および、ウェイクアップ信号、の少なくとも1つがオンとなることにより、切替回路606Sは、外部電源70から供給された電源電圧を内部のDC/DC回路によって所定の大きさの直流電圧に変換して、インターフェース回路604および電流検出回路602に供給する。
ここで、イグニッション信号IGN、外部充電器信号CHG、および、ウェイクアップ信号のいずれかがオンとなって切替回路606Sがオンとなり給電が開始された場合、制御回路CTRはどの信号がオンとなったことにより電源電圧が供給されたのかを確認する。
制御回路CTRには、タイマTMからウェイクアップ信号が供給され、コネクタCN1を介してイグニッション信号IGN、および、外部充電器信号CHGが供給される。従って、制御回路CTRは、いずれの信号により切替回路606Sがオンされたかを確認することができる。いずれの信号により電源電圧が供給されたか確認できたら、制御回路CTRは、切替制御信号をオンとし、電源電圧が供給されている状態を維持させる。
制御回路CTRは、ウェイクアップ信号、イグニッション信号IGN、および、外部充電器信号CHGを監視し、すべての信号がオフされたら、切替制御信号をオフとし、切替回路606Sをオフさせる。したがって、制御回路CTR、アラートシグナルプロセッサ605、インターフェース回路604、および、電流検出回路602への電源電圧の供給が停止される。
図4は、組電池監視回路とインターフェース回路との電源制御に関する一構成例を示す図である。図4には、コネクタ51、52を介して組電池監視回路21、22に接続されたインターフェース回路604を示しているが、コネクタ53、54を介して組電池監視回路23、24に接続されたインターフェース回路604も同様の構成である。
図に示すように、第2の電源制御回路220は、オプティカルアイソレータPH1、PH2を用い、組電池監視回路21の電圧(基準電圧及び電源電圧)と電池管理装置60の電圧(基準電圧及び電源電圧)とを絶縁した状態としている。ここで、オプティカルアイソレータPH1が動作したときは、第1の電源制御回路212は、電圧温度監視回路211に対して電源をONさせる電源制御信号を出力する。オプティカルアイソレータPH2が動作したときは、第1の電源制御回路212は、電圧温度監視回路211に対して電源をOFFさせる電源制御信号を出力する。なお、オプティカルアイソレータPH1、PH2を動作させる信号は、制御回路CTRが出力する。例えば、イグニッションがオンされた場合、オフされた場合、二次電池に過放電が生じたと判断した場合などである。
なお、第1の電源制御回路212と第2の電源制御回路220との構成と動作につては後で詳細に説明する。
図5は、電圧温度監視回路211の構成を示すブロック図である。図に示すブロックは、一例であり実施の形態によってその構成及び動作は適宜変形される。
監視回路213は、組電池11の二次電池セル電圧及び二次電池セルの温度を検出し、検出された電圧データ及び温度データを通信回路214の送信部を介して電池管理装置60に送信する。また、監視回路213は、通信回路214の受信部を介して電池管理装置60からの指示情報などを取得する。
電源部215は、組電池11の電圧を取り入れて電圧温度監視回路211内の各ブロックに供給する電源を生成する。また電源部215は、電源制御信号に対応して、電圧温度監視回路211に供給する電源を断続する。
なお、電圧温度監視回路211から出力される基準電圧GNDsは組電池11の負極端子電圧に対応している。
図6は、第1の実施の形態にかかる電源制御回路の構成と動作について説明するための図である。図6に示す構成では、電源制御信号がH(High)レベル(電圧が高い状態)において電圧温度監視回路211の電源がONとなり、電源制御信号がL(Low)レベル(電圧が低い状態)において電圧温度監視回路211の電源がOFFとなる。
第1の電源制御回路212は、電圧温度監視回路211と第2の電源制御回路220との間に設けられている。第1の電源制御回路212と電圧温度監視回路211とは、直接配線で電気的に接続され、第1の電源制御回路212と第2の電源制御回路220とはコネクタ51を介して電気的に接続されている。
第1の電源制御回路212は、PNPトランジスタTR1と、PNPトランジスタTR1のコレクタに一端を電気的に接続する抵抗R2と、抵抗R2の他端に一端を電気的に接続する抵抗R1と、PNPトランジスタTR1のベースに一端を電気的に接続する抵抗R3とを備えている。
また第1の電源制御回路212は、PNPトランジスタTR1のエミッタに電気的に接続する電圧温度監視回路側(以下、「監視回路側」という)電源電圧端子T1と、抵抗R2の他端に電気的に接続する監視回路側電源制御信号端子T2と、抵抗R1の他端に電気的に接続する監視回路側基準電圧端子T3と、抵抗R3の他端に電気的に接続する第2の電源制御回路側断続制御端子T4と、抵抗R2の他端に電気的に接続する監視回路側電源制御信号端子T2と異なる第2の電源制御回路側電源制御信号端子T5と、抵抗R1の他端に電気的に接続する監視回路側基準電圧端子T3と異なる第2の電源制御回路側基準電圧端子T6とを備えている。
更に、ツェナーダイオードZD及びコンデンサCのそれぞれの両端は、監視回路側電源制御信号端子T2と監視回路側基準電圧端子T3とに電気的に接続されている。
そして、監視回路側電源電圧端子T1には、組電池11の正極が電気的に接続され、監視回路側基準電圧端子T3には、組電池11の負極が電気的に接続され、さらに、監視回路側電源制御信号端子T2は、電圧温度監視回路211の電源部215と電気的に接続されている。
第2の電源制御回路220は、NPNトランジスタTR2と、NPNトランジスタTR2のベースに一端を電気的に接続する抵抗R4と、NPNトランジスタTR2のコレクタとエミッタとの電気的な接続を入切するオプティカルアイソレータPH1と、NPNトランジスタTR2のベースとエミッタとの電気的な接続を入切するオプティカルアイソレータPH2とを備えている。
また第2の電源制御回路220は、NPNトランジスタTR2のコレクタに電気的に接続する第1の電源制御回路側断続制御端子T7と、NPNトランジスタTR2のベースに電気的に接続する第1の電源制御回路側電源制御信号端子T8と、NPNトランジスタTR2のエミッタに電気的に接続する第1の電源制御回路側基準電圧端子T9と、オプティカルアイソレータPH1を通電する制御回路側起動指令端子T10と、オプティカルアイソレータPH2を通電する制御回路側停止指令端子T11とを備えている。
そして、制御回路側起動指令端子T10は、電圧温度監視回路211の電源をオンするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第1の出力端子(不図示)と電気的に接続し、制御回路側停止指令端子T11は、電圧温度監視回路211の電源をオフするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第2の出力端子(不図示)と電気的に接続している。
また上述のように、第1の電源制御回路212と第2の電源制御回路220とはコネクタ51を介して電気的に接続されている。即ち、第2の電源制御回路側断続制御端子T4と第1の電源制御回路側断続制御端子T7とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側電源制御信号端子T5と第1の電源制御回路側電源制御信号端子T8とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側基準電圧端子T6と第1の電源制御回路側基準電圧端子T9とが電気的に接続する。
なお、オプティカルアイソレータは、発光素子と受光素子とで構成され、絶縁状態で発光素子により受光素子の通電状態が制御される。発光素子はLEDで構成し、受光素子はフォトダイオードで構成しても良い。
続いて、第1の電源制御回路212の動作について説明する。
電圧温度監視回路211の電源をONしようとする場合、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH1を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH1が通電すると、PNPトランジスタTR1のベースに電流が流れる。PNPトランジスタTR1のエミッタは組電池11の正極と接続し、コレクタは抵抗R1,R2を介して組電池11の負極と接続している。PNPトランジスタTR1のベースに電流が流れることにより、PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、電源制御信号がHレベルになる。それと同時に、NPNトランジスタTR2のベース電圧が上昇し、NPNトランジスタTR2のエミッタ−コレクタ間に電流が流れる。これにより、オプティカルアイソレータPH1の通電を停止しても、PNPトランジスタTR1のベースに電流が流れ続けるため、電源制御信号がHレベルを維持する。従って、電圧温度監視回路211の電源がON状態を維持する。
この状態で、電圧温度監視回路211の電源をOFFしようとする場合は、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH2を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH2が通電すると、NPNトランジスタTR2のベース電圧が基準電圧GNDsに低下するため、NPNトランジスタTR2のエミッタ−コレクタ間の電流が遮断される。そのため、PNPトランジスタTR1のベース電流が断たれ、PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間電流が止まるため、電源制御信号がLレベルになる。オプティカルアイソレータPH2の通電を停止しても、PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に電流が流れないため、電源制御信号がLレベルを維持する。
ここで、電源制御信号がHレベルを維持している状態においてコネクタ51が分離された場合は、上述のオプティカルアイソレータPH2が通電したケースと同様に、PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間電流が止まり、電源制御信号がLレベルになる。従って、電圧温度監視回路211と電池管理回路60との間の配線が切断された場合、電圧温度監視回路211の動作を自動的に停止できる。
〔第1の実施の形態のバリエーション〕
図7は、第1の実施の形態のバリエーションにかかる電源制御回路の構成と動作について説明するための図である。
第1の実施の形態のバリエーションにかかる第1の電源制御回路212では、図6に示す第1の実施の形態の第1の電源制御回路212の構成に対して、NPNトランジスタTR3と監視回路側強制停止信号端子T12とが新たに設けられている。第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
NPNトランジスタTR3のベースは監視回路側強制停止信号端子T12と電気的に接続され、NPNトランジスタTR3のコレクタは監視回路側電源制御信号端子T2と電気的に接続され、NPNトランジスタTR3のエミッタは監視回路側基準電圧端子T3と電気的に接続されている。そして、監視回路側強制停止信号端子T12には、電圧温度監視回路211からの強制停止信号が入力される。
続いて、第1の電源制御回路212の動作について説明するに、第1の実施の形態と同一の動作についての詳細の説明は省略する。
電圧温度監視回路211の電源がON状態において、電圧温度監視回路211が自ら強制停止信号をHレベルにする信号(パルス信号)を出力すると、NPNトランジスタTR3のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、この結果電源制御信号がLレベルになる。それによってNPNトランジスタのエミッターコレクタ間には電流が流れなくなり、PNPトランジスタTR1のベース電流が停止する。PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に電流が流れないため、電源制御信号はLレベルを維持する。
なお、電圧温度監視回路211と電池管理回路60との間の配線が切断された場合、第1の実施の形態と同様に電圧温度監視回路211の動作を自動的に停止できる。
このバリエーションの形態によれば、電圧温度監視回路211は、組電池11の過放電などの異常状態を検知した場合、電池管理回路60からの停止指示を待たずに自ら停止動作を制御することができる。従って、異常に対してより柔軟な対応が可能となる。
〔第2の実施の形態〕
図8は、第2の実施の形態にかかる電源制御回路の構成と動作について説明するための図である。
第1の電源制御回路212は、PNPトランジスタTR1と、PNPトランジスタTR1のコレクタに一端を電気的に接続する抵抗R2と、抵抗R2の他端に一端を電気的に接続する抵抗R1と、PNPトランジスタTR1のベースに一端を電気的に接続する抵抗R3とを備えている。
また第1の電源制御回路212は、PNPトランジスタTR1のエミッタに電気的に接続する監視回路側電源電圧端子T21と、抵抗R2の他端に電気的に接続する監視回路側電源制御信号端子T23と、抵抗R1の他端に電気的に接続する監視回路側基準電圧端子T24と、抵抗R3の他端に電気的に接続する第2の電源制御回路側断続制御端子T25と、抵抗R2の他端に電気的に接続する監視回路側電源制御信号端子T23と異なる第2の電源制御回路側電源制御信号端子T27と、抵抗R1の他端に電気的に接続する監視回路側基準電圧端子T24と異なる第2の電源制御回路側基準電圧端子T28と、配線で接続される監視回路側回路電圧端子T22及び第2の電源制御回路側回路電圧端子T26を備えている。
更に、ツェナーダイオードZD及びコンデンサCのそれぞれの両端は、監視回路側電源制御信号端子T23と監視回路側基準電圧端子T24とに電気的に接続されている。
そして、監視回路側電源電圧端子T21には、組電池11の正極が電気的に接続され、監視回路側基準電圧端子T24には、組電池11の負極が電気的に接続され、さらに、監視回路側電源制御信号端子T23は、電圧温度監視回路211の電源部215と電気的に接続され、監視回路側回路電圧端子T22は電源線Vddsを介して電源部215と電気的に接続されている。
第2の電源制御回路220は、抵抗R4と、電気的な接続を入切するオプティカルアイソレータPH1と、オプティカルアイソレータPH2とを備えている。
また第2の電源制御回路220は、オプティカルアイソレータPH1の一端に電気的に接続する第1の電源制御回路側断続制御端子T29と、抵抗R4の一端にダイオードD1を介して電気的に接続する第1の電源制御回路側回路電圧端子T30と、抵抗R4の他端とオプティカルアイソレータPH2の一端とに電気的に接続する第1の電源制御回路側電源制御信号端子T31と、オプティカルアイソレータPH1の他端とオプティカルアイソレータPH2の他端とに電気的に接続する第1の電源制御回路側基準電圧端子T32と、オプティカルアイソレータPH1を通電する制御回路側起動指令端子T33と、オプティカルアイソレータPH2を通電する制御回路側停止指令端子T34とを備えている。
そして、制御回路側起動指令端子T33は、電圧温度監視回路211の電源をオンするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第1の出力端子(不図示)と電気的に接続し、制御回路側停止指令端子T34は、電圧温度監視回路211の電源をオフするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第2の出力端子(不図示)と電気的に接続している。
また上述のように、第1の電源制御回路212と第2の電源制御回路220とはコネクタ51を介して電気的に接続されている。即ち、第2の電源制御回路側断続制御端子T25と第1の電源制御回路側断続制御端子T29とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側回路電圧端子T26と第1の電源制御回路側回路電圧端子T30とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側電源制御信号端子T27と第1の電源制御回路側電源制御信号端子T31とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側基準電圧端子T28と第1の電源制御回路側基準電圧端子T32とが電気的に接続する。
なお、オプティカルアイソレータは、発光素子と受光素子とで構成され、絶縁状態で発光素子により受光素子の通電状態が制御される。発光素子はLEDで構成し、受光素子はフォトダイオードで構成しても良い。
続いて、第1の電源制御回路212の動作について説明する。
図8に示す構成では、第1の実施の形態と同様に、電源制御信号がHレベルにおいて電圧温度監視回路211の電源がONとなり、電源制御信号がLレベルにおいて電圧温度監視回路211の電源がOFFとなる。
電圧温度監視回路211の電源をONしようとする場合は、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH1を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH1が通電すると、PNPトランジスタTR1のベースに電流が流れる。PNPトランジスタTR1のエミッタは組電池11の正極と接続し、コレクタは抵抗R1,R2を介して組電池11の負極と接続している。PNPトランジスタTR1のベースに電流が流れることにより、PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、電源制御信号がHレベルになる。
電源制御信号がHレベルになったことを検知した電源部215は、電圧温度監視回路211の各部の電源をONするとともに、電源線VddsにHレベルの電圧を出力する。電源線Vddsは、ダイオードD1と抵抗R4を介して電源制御信号線と接続している。これにより、オプティカルアイソレータPH1の通電を停止しても、電源線VddsにHレベルの電圧が供給され続けるため、電源制御信号がHレベルを維持する。従って、電圧温度監視回路211の電源がON状態を維持する。
この状態で、電圧温度監視回路211の電源をOFFしようとする場合は、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH2を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH2が通電すると、電源制御信号が基準電圧GNDsに低下し、Lレベルになる。電源制御信号がLレベルになったことを検知した電圧温度監視回路211の電源部215は、電圧温度監視回路211の各部の電源をOFFするとともに、電源線Vddsの電圧をOFFする。これにより、オプティカルアイソレータPH2の通電を停止しても、電源線Vddsには電圧が供給されないため、電源制御信号がLレベルを維持する。従って、電圧温度監視回路211の電源がOFF状態を維持する。
ここで、電源制御信号がHレベルを維持している状態においてコネクタ51が分離された場合は、上述のオプティカルアイソレータPH2が通電したケースと同様に、電源線Vddsには電圧が供給されなくなるため、電源制御信号がLレベルを維持する。従って、電圧温度監視回路211と電池管理回路60との間の配線が切断された場合、電圧温度監視回路211の動作を自動的に停止できる。
〔第3の実施の形態〕
図9は、第3の実施の形態にかかる電源制御回路の構成と動作について説明するための図である。
第1の電源制御回路212は、PNPトランジスタTR1と、PNPトランジスタTR1のベースとエミッタとを電気的に接続する抵抗R1と、PNPトランジスタTR1のベースに一端を電気的に接続する抵抗R2と、PNPトランジスタTR1のコレクタに一端を電気的に接続する抵抗R3とを備えている。
また第1の電源制御回路212は、PNPトランジスタTR1のエミッタに電気的に接続する監視回路側電源電圧端子T41と、抵抗R2の他端に電気的に接続する監視回路側電源制御信号端子T42と、抵抗R3の他端に電気的に接続する第2の電源制御回路側断続制御端子T44と、抵抗R2の他端に電気的に接続する監視回路側電源制御信号端子T42と異なる第2の電源制御回路側電源制御信号端子T45と、配線によって電気的に接続する監視回路側基準電圧端子T43と第2の電源制御回路側基準電圧端子T46とを備えている。
更に、ツェナーダイオードZD及びコンデンサCのそれぞれの両端は、監視回路側電源制御信号端子T42と監視回路側基準電圧端子T43とに電気的に接続されている。
そして、監視回路側電源電圧端子T41には、組電池11の正極が電気的に接続され、監視回路側基準電圧端子T43には、組電池11の負極が電気的に接続され、さらに、監視回路側電源制御信号端子T42は、電圧温度監視回路211の電源部215と電気的に接続されている。
第2の電源制御回路220は、NPNトランジスタTR2と、NPNトランジスタTR2のベースに一端を電気的に接続する抵抗R4と、NPNトランジスタTR2のコレクタとエミッタとの電気的な接続を入切するオプティカルアイソレータPH1と、NPNトランジスタTR2のベースとエミッタとの電気的な接続を入切するオプティカルアイソレータPH2とを備えている。
また第2の電源制御回路220は、NPNトランジスタTR2のベースに抵抗R4を介して電気的に接続する第1の電源制御回路側電源電圧端子T47と、NPNトランジスタTR2のコレクタに電気的に接続する第1の電源制御回路側電源制御信号端子T48と、NPNトランジスタTR2のエミッタに電気的に接続する第1の電源制御回路側基準電圧端子T49と、オプティカルアイソレータPH1を通電する制御回路側起動指令端子T50と、オプティカルアイソレータPH2を通電する制御回路側停止指令端子T51とを備えている。
そして、制御回路側起動指令端子T50は、電圧温度監視回路211の電源をオンするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第1の出力端子(不図示)と電気的に接続し、制御回路側停止指令端子T51は、電圧温度監視回路211の電源をオフするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第2の出力端子(不図示)と電気的に接続している。
また上述のように、第1の電源制御回路212と第2の電源制御回路220とはコネクタ51を介して電気的に接続されている。即ち、第2の電源制御回路側電源電圧端子T44と第1の電源制御回路側電源電圧端子T47とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側電源制御信号端子T45と第1の電源制御回路側電源制御信号端子T48とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側基準電圧端子T46と第1の電源制御回路側基準電圧端子T49とが電気的に接続する。
続いて、第1の電源制御回路212の動作について説明する。
図9に示す構成では、第1の実施の形態と異なり、電源制御信号がLレベルにおいて電圧温度監視回路211の電源がONとなり、電源制御信号がHレベルにおいて電圧温度監視回路211の電源がOFFとなる。
電圧温度監視回路211の電源をONしようとする場合、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH1を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH1が通電すると、電源制御信号線が基準電圧GNDsに低下するため、電源制御信号がLレベルになる。また、それとともに、PNPトランジスタTR1のベースに電流が流れることにより、PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、NPNトランジスタTR2のベースに電圧を生じさせる。この結果、NPNトランジスタTR2のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、オプティカルアイソレータPH1の通電を停止しても、NPNトランジスタTR2のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ続けるため、電源制御信号がLレベルを維持する。従って、電圧温度監視回路211の電源がON状態を維持する。
この状態で、電圧温度監視回路211の電源をOFFしようとする場合は、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH2を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH2が通電すると、NPNトランジスタTR2のベース電圧が低下するため、NPNトランジスタTR2のエミッタ−コレクタ間に電流が流れなくなる。その結果、電源制御信号線には、組電池11の正極電圧が与えられ、電源制御信号がHレベルになる。オプティカルアイソレータPH2の通電を停止しても、NPNトランジスタTR2のエミッタ−コレクタ間に電流が流れないため、電源制御信号がHレベルを維持する。
ここで、電源制御信号がLレベルを維持している状態においてコネクタ51が分離された場合は、上述のオプティカルアイソレータPH2が通電したケースと同様に、電源制御信号がHレベルになる。従って、電圧温度監視回路211と電池管理回路60との間の配線が切断された場合、電圧温度監視回路211の動作を自動的に停止できる。
なお、図9に示す回路構成を変形して、図10に示すように、PNPトランジスタTR1のコレクタとエミッタとを電気的に接続する抵抗R1を設けずにPNPトランジスタTR1のエミッタと抵抗R2の他端とを電気的に接続する抵抗R1’を設けても良い。
〔第3の実施の形態のバリエーション〕
図11は、第3の実施の形態のバリエーションにかかる電源制御回路の構成と動作について説明するための図である。
第3の実施の形態のバリエーションにかかる第1の電源制御回路212では、図9に示す第3の実施の形態の第1の電源制御回路212の構成に対して、NPNトランジスタTR3と監視回路側強制停止信号端子T52とが新たに設けられている。第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
NPNトランジスタTR3のベースは監視回路側強制停止信号端子T52と電気的に接続され、NPNトランジスタTR3のコレクタは第2の電源制御回路側電源電圧端子T44と電気的に接続され、NPNトランジスタTR3のエミッタは監視回路側基準電圧端子T43と電気的に接続されている。そして、監視回路側強制停止信号端子T52には、電圧温度監視回路211からの強制停止信号が入力される。
続いて、第1の電源制御回路212の動作について説明するに、第3の実施の形態と同一の動作についての詳細の説明は省略する。
強制停止信号は、NPNトランジスタTR3のベースに入力する。そして、NPNトランジスタTR3のエミッタ、コレクタは、それぞれPNPトランジスタTR1のコレクタラインと基準電圧ラインとに接続する。
電圧温度監視回路211の電源がON状態において、電圧温度監視回路211が自ら強制停止信号をHレベルにする信号(パルス信号)を出力すると、NPNトランジスタTR3のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、NPNトランジスタTR2のベース電圧が基準電圧GNDsに低下する。この結果、NPNトランジスタTR2のエミッターコレクタ間には電流が流れなくなり、電源制御信号がHレベルになる。強制停止信号がLレベルに戻った場合でも、PNPトランジスタTR1のエミッタ−コレクタ間に電流が流れないため、電源制御信号はHレベルを維持する。
なお、電圧温度監視回路211と電池管理回路60との間の配線が切断された場合、第3の実施の形態と同様に電圧温度監視回路211の動作を自動的に停止できる。
このバリエーションの形態によれば、電圧温度監視回路211は、組電池11の過放電などの異常状態を検知した場合、電池管理回路60からの停止指示を待たずに自ら停止動作を制御することができる。従って、異常に対してより柔軟な対応が可能となる。
〔第4の実施の形態〕
図12は、第4の実施の形態にかかる電源制御回路の構成と動作について説明するための図である。上述の各実施の形態では、第1の電源制御回路212がメインとなって制御を実施しているが、第4の実施の形態では第2の電源制御回路220がメインとなって制御を実施する。
第1の電源制御回路212は、抵抗R1と、抵抗R1の一端に電気的に接続する監視回路側電源電圧端子T61と、抵抗R1の他端に電気的に接続する監視回路側電源制御信号端子T63と、配線によって電気的に接続する監視回路側回路電圧端子T62及び第2の電源制御回路側回路電圧端子T65と、配線によって電気的に接続する監視回路側基準電圧端子T64と第2の電源制御回路側基準電圧端子T67とを備えている。
更に、ツェナーダイオードZD及びコンデンサCのそれぞれの両端は、監視回路側電源制御信号端子T63と監視回路側基準電圧端子T64とに電気的に接続されている。
そして、監視回路側電源電圧端子T61には、組電池11の正極が電気的に接続され、監視回路側基準電圧端子T64には、組電池11の負極が電気的に接続され、さらに、監視回路側電源制御信号端子T63は、電圧温度監視回路211の電源部215と電気的に接続され、監視回路側回路電圧端子T62は電源線Vddsを介して電源部215と電気的に接続されている。
第2の電源制御回路220は、NPNトランジスタTR2と、NPNトランジスタTR2のベースに一端を電気的に接続する抵抗R4と、NPNトランジスタTR2のコレクタとエミッタとの電気的な接続を入切するオプティカルアイソレータPH1と、NPNトランジスタTR2のベースとエミッタとの電気的な接続を入切するオプティカルアイソレータPH2とを備えている。
また第2の電源制御回路220は、NPNトランジスタTR2のベースに抵抗R4を介して電気的に接続する第1の電源制御回路側電源電圧端子T68と、NPNトランジスタTR2のコレクタに電気的に接続する第1の電源制御回路側電源制御信号端子T69と、NPNトランジスタTR2のエミッタに電気的に接続する第1の電源制御回路側基準電圧端子T70と、オプティカルアイソレータPH1を通電する制御回路側起動指令端子T71と、オプティカルアイソレータPH2を通電する制御回路側停止指令端子T72とを備えている。
そして、制御回路側起動指令端子T71は、電圧温度監視回路211の電源をオンするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第1の出力端子(不図示)と電気的に接続し、制御回路側停止指令端子は、電圧温度監視回路211の電源をオフするためのパルス信号を出力する電池管理回路60の制御回路CTRの第2の出力端子(不図示)と電気的に接続している。
また上述のように、第1の電源制御回路212と第2の電源制御回路220とはコネクタ51を介して電気的に接続されている。即ち、第2の電源制御回路側回路電圧端子T65と第1の電源制御回路側電源電圧端子T68とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側電源制御信号端子T66と第1の電源制御回路側電源制御信号端子T69とが電気的に接続し、第2の電源制御回路側基準電圧端子T67と第1の電源制御回路側基準電圧端子T70とが電気的に接続する。
なお、オプティカルアイソレータは、発光素子と受光素子とで構成され、絶縁状態で発光素子により受光素子の通電状態が制御される。発光素子はLEDで構成し、受光素子はフォトダイオードで構成しても良い。
続いて、第1の電源制御回路212の動作について説明する。
図12に示す構成では、第3の実施の形態と同様に、電源制御信号がLレベルにおいて電圧温度監視回路211の電源がONとなり、電源制御信号がHレベルにおいて電圧温度監視回路211の電源がOFFとなる。
電圧温度監視回路211の電源をONしようとする場合は、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH1を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH1が通電すると、電源制御信号線の電圧は基準電圧GNDsとなり、電源制御信号はLレベルとなる。
電源制御信号がLレベルになったことを検知した電圧温度監視回路211の電源部215は、各部の電源をONするとともに、電源線VddsにHレベルの電圧を出力する。電源線Vddsは、抵抗R4を介してNPNトランジスタTR2のベースと接続する。そのため、NPNトランジスタTR2のエミッターコレクタ間が導通する。これにより、オプティカルアイソレータPH1の通電を停止しても、電源制御信号線の電圧は基準電圧GNDsと接続し続けるため、抵抗R1に電流が流れ続けて電圧降下が発生する。この結果、監視回路側電圧制御信号端子の電圧は、組電池11の正極の電圧よりも降下した値(Lレベル)となる。従って、電源制御信号がLレベルを維持し、電圧温度監視回路211の電源がON状態を維持する。
この状態で、電圧温度監視回路211の電源をOFFしようとする場合は、電池管理回路60の制御回路CTRは、オプティカルアイソレータPH2を通電するパルス信号を出力する。オプティカルアイソレータPH2が通電すると、NPNトランジスタTR2のベースの電圧が基準電圧GNDsとなり、NPNトランジスタTR2のエミッターコレクタ間が遮断する。この結果、これまで接地されていた電源制御信号線の第2の電源制御回路側は開放されるため、抵抗R1に流れていた接地による電流は0となる。従って、電圧降下が発生せず、監視回路側電圧制御信号端子には、組電池11の正極電圧(Hレベル)が付与される。電源制御信号がHレベルになったことを検知した電圧温度監視回路211の電源部215は、各部の電源をOFFするとともに、電源線Vddsの電圧をOFFする。これにより、オプティカルアイソレータPH2の通電を停止しても、電源制御信号線には、組電池11の正極電圧が付与され続けるため、電源制御信号がHレベルを維持する。従って、電圧温度監視回路211の電源がOFF状態を維持する。
ここで、電源制御信号がHレベルを維持している状態においてコネクタ51が分離された場合は、上述のオプティカルアイソレータPH2が通電したケースと同様に、電源制御信号がHレベルを維持する。従って、電圧温度監視回路211と電池管理回路60との間の配線が切断された場合、電圧温度監視回路211の動作を自動的に停止できる。
〔第5の実施の形態〕
図13は、第5の実施の形態における電池管理装置60の全体ブロックを示す図である。第5の実施の形態では、電池管理装置60と、組電池監視回路21〜24との信号の接続形態が異なっている。第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付して、その詳細の説明は省略する。
電池管理装置60は、組電池監視回路21〜24とは、デイジーチェーン接続している。即ち、電池管理装置60のインターフェース回路604は、下位の組電池モジュール101(1)と接続し、組電池モジュール101(1)から上位の組電池モジュール101(4)まで順次信号線が接続されている。
図14は、第5の実施の形態における、組電池監視回路とインターフェース回路との電源制御に関する一構成例を示す図である。組電池モジュール101(1)では、第1の実施の形態で説明したように、組電池監視回路21とインターフェース回路604とがコネクタ51を介して接続している。しかし、組電池モジュール101(2)では、組電池監視回路22は組電池モジュール101(2)とコネクタ52を介して接続している。
そして、組電池モジュール101(1)と組電池モジュール101(2)との間は、電源制御信号と基準電圧GNDm信号で接続される。電源制御信号は、組電池モジュール101(1)において第1の電源制御回路212が出力した電源制御信号に対応するON/OFF信号である。基準電圧GNDmは、組電池11の最大電圧に対応する電圧である。組電池監視回路21〜24をデイジーチェーン接続した場合は、それぞれの監視回路での基準電圧GNDが異なることに対応する必要がある。そのため、下位の組電池モジュール101(1)から出力される基準電圧GNDm信号は組電池の最大電圧に対応し、電源制御信号は組電池の最大電圧を基準電圧とする信号に変換される。
なお、組電池モジュール101(2)の第1の電源制御回路212に設けているPNPトランジスタTR1は使用しない。このPNPトランジスタTR1は電池管理回路60からの電源ON/OFF指令に基づいて電源制御信号を生成するために必要とされる。しかし、組電池モジュール101(2)には、すでに組電池モジュール101(1)において処理された信号である電源制御信号が入力されるため、PNPトランジスタTR1は不要である。従って、このPNPトランジスタTR1を削除して構成しても良い。
但し、デイジーチェーン接続を採用する場合であっても、第1の電源制御回路212の回路構成としてはPNPトランジスタTR1を備えて回路の共通化を図ることもできる。
なお、第1の電源制御回路212に設けたツェナーダイオードZDは電源制御信号の電圧レベルを抑制する場合に好適である。もしツェナーダイオードZDを設けない場合は、組電池の最大電圧が電源制御信号へ印加される。また、コンデンサCは接続時にNPNトランジスタTR2の接合容量の充電電流が流れて、PNPトランジスタTR1のコレクタ−エミッタ間が一時的に同通した場合でも、NPNトランジスタTR2のベース電圧上昇を抑え、誤動作により電源制御信号がHレベルに維持されることを防止する。
図15は、電圧温度監視回路211の構成を示すブロック図である。デイジーチェーン接続を採用しているため、図5で説明した電圧温度監視回路211とは構成が異なっている。
電圧温度監視回路211は、監視回路213、電源部215、直流コンバータ回路23a、レベルシフト回路24a、下位通信部25a及び上位通信部26aを備えている。
電源部215は電池11を電源として、電池11の負極の電圧を基準電圧とした電圧を出力し、監視回路213、直流コンバータ回路23a、レベルシフト回路24a及び下位通信部25aに供給する。
直流コンバータ回路23aは、異なる基準電圧を持つ通信相手との通信に必要な、電圧がシフトした電源を生成する。例えば直流コンバータ回路23aは下位の電圧温度監視回路211に設けられているため、上位の組電池12の負極の電圧を基準電圧とする電源電圧を生成する。
下位通信部25aは、図示の下位の電圧温度監視回路からの信号を受信してレベルシフト回路24aを介して上位通信部26aに出力すると共に、上位通信部26aからの信号をレベルシフト回路24aを介して受け取って、不図示の下位の電圧温度監視回路に出力する。
上位通信部26aは、下位通信部25aからの信号をレベルシフト回路24aを介して受け取って上位の電圧温度監視回路に出力すると共に、上位の電圧温度監視回路からの信号を受け取って、レベルシフト回路24aを介して下位通信部25aに出力する。
レベルシフト回路24aは、下位通信部25aと上位通信部26aとの中間に配置されて、異なる基準電圧間での通信信号の授受を可能とするインターフェースとして機能する。また、レベルシフト回路24aは、下位の電圧温度監視回路からの電源制御信号を受信して、その基準電圧GNDsを基準電圧GNDmにシフトした新たな電源制御信号を出力する。
なお、上述の各実施の形態で説明した第1の電源制御回路212、第2の電源制御回路220は独立した回路(基板)として構成し、電圧温度監視回路211、第1の電源制御回路212、第2の電源制御回路220、制御回路CTR間の授受信号は信号端子に割り付けて構成している。しかし上述の各形態に限定されず、それぞれの各回路は、適宜、組電池装置、電池管理装置に組み込んで構成しても良い。その際上述の各実施の形態で述べた「端子」は、それぞれの機能ブロックを接続する信号線上の境界点として把握することができる。
以上説明した各実施の形態によれば、電圧温度監視回路と電池管理回路との間の接続がコネクタを取り外すことにより断たれた場合に電圧温度監視回路に供給する電源を停止することのできる技術を提供することができる。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
尚、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。