JP2012185322A - マルチディスプレイシステムおよびディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】
一のディスプレイの排気方向下流側に配置される他のディスプレイを適切に冷却することができるマルチディスプレイシステムおよびディスプレイを提供する。
【解決手段】
マルチディスプレイシステム1を、表示部11と、冷却路121、排気ファン122、排気路123、および排気ファン124を有する冷却部12とを備える複数のディスプレイ10によって構成し、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123の鉛直方向下端部に設けられる開口部123bと、鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123の鉛直方向上端部に設けられる開口部123aとを接続する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、マルチディスプレイシステムおよびディスプレイに関する。
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどのディスプレイは、画像を表示する表示部と、表示部に画像を表示するための制御を行う制御部とを備えている。このようなディスプレイは、制御部による制御により表示部が発光することで表示部の表面に画像を表示するので、表示部の温度が上昇し易い。表示部の温度が上昇すると故障や画質劣化の原因になるので、一般的に、ディスプレイには表示部を冷却する機構が設けられる。
特許文献1には、ディスプレイの鉛直方向下部においてディスプレイ外の空間から空気を取り入れ、取り入れた空気を表示部の背面において鉛直方向上方に流過させることで、流過する空気によって周囲から熱を奪って表示部を冷却する機構が開示されている。このディスプレイでは、冷却に用いて昇温した空気は、ディスプレイの鉛直方向上部において、ディスプレイ外の空間に排気される。
特開2004−287413号公報
近年では、複数のディスプレイを配列して1つの大きなディスプレイとして機能させるマルチディスプレイシステムの利用が広まっている。このマルチディスプレイシステムでは、各ディスプレイが近接して配列されるので、各ディスプレイが効率良く冷却できる機構を備えていない場合、そのような機構を備えていないディスプレイだけではなく、近接する他のディスプレイ、特に上段に位置するディスプレイについても悪影響が及んでしまう。よって、マルチディスプレイシステムを構成する場合、各ディスプレイを効率良く冷却できる機構が必要である。
しかしながら、特許文献1に記載のディスプレイをマルチディスプレイシステムに適用した場合、一のディスプレイの鉛直方向上側に配置される他のディスプレイの冷却を充分に行うことができない。すなわち、特許文献1に記載のディスプレイをマルチディスプレイシステムに適用した場合、一のディスプレイの排気方向下流側に配置される他のディスプレイの冷却を充分に行うことができないという課題が生じる。なぜならば、一のディスプレイが冷却に用いて昇温した空気は、この一のディスプレイの排気方向下流側においてディスプレイ外の空間に排気されるので、この一のディスプレイの排気方向下流側に配置される他のディスプレイは、この昇温した空気をディスプレイ外の空間から取り入れることになってしまうからである。
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、一のディスプレイの排気方向下流側に配置される他のディスプレイを適切に冷却することができるマルチディスプレイシステムおよびディスプレイを提供することを目的とする。
本発明は、複数のディスプレイが配列されるマルチディスプレイシステムにおいて、
各ディスプレイは、画像を表示する表示面を有する表示部と、前記表示面とは反対側に設けられ、前記表示部を冷却する冷却部とを備え、
前記冷却部は、
ディスプレイ外の空間と連通する冷却路であって、ディスプレイ外の空間から空気を取り入れ、取り入れた空気を流過させることで、流過する空気によって周囲から熱を奪って、前記表示部を冷却する冷却路と、
所定の排気方向に延び、排気方向下流側端部および排気方向上流側端部に開口部が設けられる管状の排気路であって、前記冷却路と接続される接続開口部が設けられ、この接続開口部を介して前記冷却路と連通し、前記冷却路において周囲から熱を奪って昇温した空気を、排気方向下流側へと排気する排気路とを有し、
一のディスプレイと、この一のディスプレイの排気方向下流側において隣接する他のディスプレイとにおいて、他のディスプレイの排気路の排気方向上流側端部に設けられる開口部と、一のディスプレイの排気路の排気方向下流側端部に設けられる開口部とが接続され、この2つの開口部を介して互いの排気路が連通することを特徴とするマルチディスプレイシステムである。
また本発明は、前記排気路は、断熱材料から形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記冷却路における前記排気路との接続部分には、前記冷却路において周囲から熱を奪って昇温した空気を前記排気路へと誘導するためのファンが設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記排気路の排気方向下流側端部には、前記冷却路において周囲から熱を奪って昇温した空気を排気方向下流側へと誘導するためのファンが設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記排気路は、直管状であることを特徴とする。
また本発明は、前記マルチディスプレイシステムにおける前記ディスプレイとして機能するように構成されることを特徴とするディスプレイである。
本発明によれば、マルチディスプレイシステムにおいて、一のディスプレイが表示部の冷却に用いて昇温した空気は、この一のディスプレイの排気路から、この一のディスプレイの排気方向下流側に配置される他のディスプレイの排気路へ移動し、この他のディスプレイの排気路の排気方向下流側端部から排気される。したがって、他のディスプレイがディスプレイ外の空間から空気を取り入れて表示部を冷却するときに、一のディスプレイが冷却に用いた空気を取り入れることがないので、他のディスプレイを適切に冷却することができる。
また本発明によれば、排気路が断熱材料から形成されるので、表示部と排気路とを近接配置した場合であっても、排気路から表示部への熱移動が生じ難くなり、表示部を適切に冷却することができる。よって、最上段の排気路から排気を集中させることにより最終的な排気処理の自由度を向上することができる。
また本発明によれば、ファンによって冷却効率を上げることができる。
また本発明によれば、ファンによって排気効率を上げることができる。
また本発明によれば、排気路が直管状であるので、排気をスムーズに行うことができる。
また本発明によれば、各ディスプレイの冷却を適切に行うことができるマルチディスプレイシステムを構成することができる。
第1実施形態に係るマルチディスプレイシステム1の外観を模式的に示す図である。 ディスプレイ10の外観を模式的に示す図である。 図2に示す線A−Aを切断面線とするディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。 図3に示す線B−Bを切断面線とするディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。 図4に示す線C−Cを切断面線とするディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。 排気路123の接続を説明するための図である。 剛性の高い断熱部材1233から構成される排気路123の接続を説明するための図である。 排気路123が接続されているマルチディスプレイシステム1の断面を模式的に示す図である。 外部ダクト2が接続されたマルチディスプレイシステム1を示す図である。 第2実施形態に係るディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。 第3実施形態に係るディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。
はじめに、本発明の第1実施形態を示す。図1は、第1実施形態に係るマルチディスプレイシステム1の外観を模式的に示す図である。矢符Xは鉛直方向上方から鉛直方向下方に向かう方向を示し、矢符Yは水平方向を示す。マルチディスプレイシステム1は、複数のディスプレイ10を、鉛直方向および水平方向に近接配列して構成される。より詳細には、図1のマルチディスプレイシステム1は、複数のディスプレイ10が、鉛直方向を行方向、水平方向を列方向として、3行2列に配列されている。各ディスプレイ10は、後述する排気路123をそれぞれ備えており、各ディスプレイ10において排気路123が延びる方向を排気方向とする。本実施形態では、マルチディスプレイシステム1を構成する各ディスプレイ10は、同一に構成され、排気方向は同一とする。本実施形態では、各ディスプレイ10の排気方向を、すべて、鉛直方向下方から鉛直方向上方へと向かう方向であるとするけれども、各ディスプレイ10の排気方向は、それぞれ異なっていてもよいし、すべて水平方向であってもよい。各ディスプレイ10は、図示しないマルチディスプレイシステム専用のスタンド装置やマルチディスプレイシステム1が設置される部屋の壁などに固定される。
図2は、ディスプレイ10の外観を模式的に示す図である。図2(a)はディスプレイ10の正面側を示し、図2(b)はディスプレイ10の背面側を示す。図3は、図2に示す線A−Aを切断面線とするディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。図3(a)では後述する排気路123を図示し、図3(b)では後述する排気路123を図示していない。図4は、図3に示す線B−Bを切断面線とするディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。図5は、図4に示す線C−Cを切断面線とするディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。
ディスプレイ10は、表示部11と、冷却部12と、制御部13と、フレーム部14とを含む。表示部11は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどが備える従来公知の表示部であり、発光することで表示面11aに画像を表示する。
フレーム部14は、内部空間を有する箱状の部材であり、表示部11がその箱の蓋となるように設置される。フレーム部14の内部空間には、冷却部12および制御部13が設けられる。後述するように、フレーム部14には、冷却部12に対応する開口部14a,14b,14cが設けられる。
制御部13は、表示部11と電気的に接続され、制御部13内の記憶回路に記憶されているデータに基づいて表示部11を制御し、表示面11aに画像を表示させる。また、制御部13は、後述する排気ファン122および排気ファン124の動作も制御する。
制御部13は、たとえば、平板状の配線基板と、この配線基板の片面または両面に実装される電子回路とからなる。制御部13はディスプレイ10の背面側に設けられ、この制御部13と、表示部11の表示面11aとは反対側の面との間に、冷却部12が設けられる。
冷却部12は、冷却路121と、排気ファン122と、排気路123と、排気ファン124とを有する。冷却路121は、ディスプレイ10外の空間と連通する取入口部121aが設けられ、この取入口部121aを介してディスプレイ10外の空間から空気を取り入れ、取り入れた空気を流過させることで、流過する空気によって冷却路121の周囲から熱を奪って、周囲を冷却するダクトである。排気路123は、少なくとも鉛直方向に延び、鉛直方向上端部に開口部123aが設けられ、鉛直方向下端部に開口部123bが設けられる管状部材であり、冷却路121と接続される接続開口部123cが設けられ、この接続開口部123cを介して冷却路121と連通し、冷却路121において周囲から熱を奪って昇温した空気を、鉛直方向上端部の開口部123aから排気するトンネルである。
本実施形態では、排気路123を水平方向において挟むように、2つの冷却路121が設けられる。2つの冷却路121は、排気路123を中心として対称に設けられ、それぞれ、取入口部121aと、通風部121bと、接続部121cとを有する。取入口部121a、通風部121b、および接続部121cは、この順番で連なり、連続した空気の流路を形成する。
取入口部121a、通風部121b、および接続部121cは、熱伝導率が高く、かつ、剛性が高い材料、たとえば、鉄、アルミニウムなどの金属材料から形成される。取入口部121a、通風部121b、および接続部121cは、金属材料から形成される場合、1枚の板金を用いて、折り曲げ、ビス止め、スポット溶接などによって、一体的に形成されることが好ましい。
取入口部121aは、水平方向に延び、ディスプレイ10の背面において、ディスプレイ10外の空間と連通する。取入口部121aとディスプレイ10外の空間とを連通させるために、フレーム部14には、2つの取入口部121aに臨む2つの開口部14aが設けられている。なお、各ディスプレイ10は、マルチディスプレイシステム1として配列されるときに、ディスプレイ10の背面がスタンド装置などに固定されるけれども、この2つの開口部14aは塞がれないように固定される。
接続部121cは、通風部121bと排気路123とを接続する部材であり、接続可能なように滑らかに湾曲して形成される。2つの接続部121c内には、排気ファン122がそれぞれ設けられる。排気ファン122は、回転軸部材と回転軸部材に固定される羽根とを有し、回転軸部材が回転することで羽根によって流体を移動させる一般的なファンである。排気ファン122は、たとえば、表示部11に画像が表示されるときに、制御部13によって駆動される。排気ファン122が駆動されると、冷却路121内に気流が発生し、取入口部121aを介して空気が取り入れられ、取り入れられた空気が通風部121b内を流過する。
通風部121bは、鉛直方向に延びて形成される。通風部121bは、ディスプレイ10の正面側において、表示部11に接触する。また、通風部121bは、ディスプレイ10の背面側において、熱伝導率が高い絶縁材料、たとえば、シリコングリス、シリコンシートなどを介して、制御部13に接触する。上述したように、通風部121bを含む冷却路121全体は熱伝導率が高い材料から形成されるので、画像を表示することで昇温した表示部11から通風部121bへ熱は移動する。また、制御部13も制御の際にジュール熱を生じて昇温し、昇温した制御部13から通風部121bへ熱は移動する。通風部121bに移動した熱は、通風部121b内を流過する空気に奪われるので、流過する空気の温度が上昇する代わりに、通風部121bを含む冷却路121全体が冷却され、その結果、表示部11および制御部13が冷却される。
本実施形態では、排気路123は、鉛直方向上端部底面に開口部123aが設けられ、鉛直方向下端部底面に開口部123bが設けられ、鉛直方向に延びる方形直管状部材である。なお、フレーム部14には、開口部123aに臨む開口部14bと、開口部123bに臨む開口部14cとが設けられている。また、排気路123は、鉛直方向上端部側面に接続開口部123cが設けられ、接続開口部123cにおいて冷却路121の接続部121cと接続される。
排気路123は、熱伝導率が低い、弾性変形可能な断熱材料または剛性の高い断熱材料から形成される。排気路123は、鉄やアルミニウム製の方形直管状部材の側面を、弾性変形可能な断熱材料もしくは剛性の高い断熱材料で被覆して構成されるか、または、剛性の高い断熱材料製の方形直管状部材から構成される。弾性変形可能な断熱材料としては、ウレタンフォーム、グラスウール、ロックウールなどが挙げられ、剛性の高い断熱材料としては、フェノールフォーム、硬質ウレタンフォームなどが挙げられる。なお、本発明の他の実施形態として、排気路123がフレーム部14の内部空間の外に設けられる場合は、排気路123は断熱部材から形成されなくてもよい。
排気路123の開口径は、たとえば、10cm〜20cmに設定される。ここで、排気路123が方形管状である場合は、排気路123の内部空間がなす方形の対角線の長さを開口径とする。排気路123が円形管状である場合は、排気路123の内部空間がなす円形の直径を開口径とする。
排気路123内において、冷却路121の接続部121cよりも鉛直方向上方に、排気ファン124が設けられる。排気ファン124は、排気ファン122と同様に、一般的なファンである。排気ファン124は、たとえば、表示部11に画像が表示されるときに、制御部13によって駆動される。排気ファン124が駆動されると、排気路123内に、鉛直方向下方から鉛直方向上方へと向かう気流が発生する。
このようなディスプレイ10によってマルチディスプレイシステム1を構成するとき、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123の鉛直方向下端部に設けられる開口部123bと、このディスプレイ10に隣接する鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123の鉛直方向上端部に設けられる開口部123aとが接続される。図6は、排気路123の接続を説明するための図である。図6に示す例では、排気路123は、鉄やアルミニウム製の方形直管状部材1231の側面を、弾性変形可能な断熱部材1232で被覆して構成されたものであるとする。
図6(a)は、排気路123の接続前の状態を一部拡大して示している。図6(a)に示すように、鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123では、断熱部材1232が、方形直管状部材1231およびフレーム部14の開口部14bから鉛直方向上方に突出する方形直管状に形成されている。突出する距離は、たとえば、3cm〜15cmである。
また、図6(a)に示すように、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123では、断熱部材1232が、フレーム部14の開口部14cから鉛直方向上方に退避して形成されており、鉛直方向下側のディスプレイ10のフレーム部14の開口部14bの開口径よりも、鉛直方向上側のディスプレイ10のフレーム部14の開口部14cの開口径が大きく形成されている。退避する距離は、たとえば、3cm〜15cmである。
なお、上述したように、各ディスプレイ10は同一に構成されるので、図6において図示されていないけれども、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123においても、断熱部材1232が、方形直管状部材1231およびフレーム部14の開口部14bから鉛直方向上方に突出する方形直管状に形成され、鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123においても、断熱部材1232が、フレーム部14の開口部14cから鉛直方向上方に退避して形成される。また、ディスプレイ10のフレーム部14の開口部14bの開口径よりも、ディスプレイ10のフレーム部14の開口部14cの開口径が大きく形成される。
図6(b)は、排気路123の接続後の状態を一部拡大して示している。図6(b)に示すように、鉛直方向上側のディスプレイ10の方形直管状部材1231と鉛直方向下側のディスプレイ10の方形直管状部材1231とが接触する。そして、鉛直方向下側のディスプレイ10の断熱部材1232は、鉛直方向上側のディスプレイ10のフレーム部14の開口部14cを通り、断熱部材1232の開口径が広がるように弾性変形し、鉛直方向上側のディスプレイ10の断熱部材1232を包み込む。これによって、鉛直方向上側のディスプレイ10の方形直管状部材1231と鉛直方向下側のディスプレイ10の方形直管状部材1231との接触部分において、空気の流出および流入が生じないように、2つの排気路123が接続される。したがって、図6に示す例では、スタンド装置以外の他の部材を用いずに、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123と鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123とを、ディスプレイ10外の空間と連通しないように、連通させることができる。
図6の例とは異なり、排気路123が、方形直管状部材1231の側面を、剛性の高い断熱部材1233で被覆して構成されている例についても説明する。図7は、剛性の高い断熱部材1233から構成される排気路123の接続を説明するための図である。
図7(a)は、排気路123の接続前の状態を一部拡大して示している。図7(a)に示すように、鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123では、断熱部材1233が、方形直管状部材1231およびフレーム部14の開口部14bから鉛直方向上方に突出し、鉛直方向上端において開口径が断続的に広がる方形管状に形成されている。突出する距離は、たとえば、3cm〜15cmである。鉛直方向下側のディスプレイ10の断熱部材1233の鉛直方向上端における開口径は、鉛直方向上側のディスプレイ10の断熱部材1233の鉛直方向下端における外径と等しく形成される。ここで、断熱部材1233の外形状がなす方形の対角線を方形管状の断熱部材1233の外径とする。
また、図7(a)に示すように、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123では、断熱部材1233が、フレーム部14の開口部14cから鉛直方向上方に退避して形成されており、鉛直方向下側のディスプレイ10のフレーム部14の開口部14bの開口径よりも、鉛直方向上側のディスプレイ10のフレーム部14の開口部14cの開口径が大きく形成されている。退避する距離は、たとえば、3cm〜15cmである。
なお、上述したように、各ディスプレイ10は同一に構成されるので、図7において図示されていないけれども、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123においても、断熱部材1233が、方形直管状部材1231およびフレーム部14の開口部14bから鉛直方向上方に突出し、鉛直方向上端部において開口径が断続的に広がる方形管状に形成され、鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123においても、断熱部材1233が、フレーム部14の開口部14cから鉛直方向上方に退避して形成される。また、ディスプレイ10の断熱部材1233の鉛直方向上端における開口径は、この断熱部材1233の鉛直方向下端における外径と等しく形成され、ディスプレイ10のフレーム部14の開口部14bの開口径よりも、ディスプレイ10のフレーム部14の開口部14cの開口径が大きく形成される。
図7(b)は、排気路123の接続後の状態を一部拡大して示している。図7(b)に示すように、鉛直方向上側のディスプレイ10の方形直管状部材1231と鉛直方向下側のディスプレイ10の方形直管状部材1231とが接触する。そして、鉛直方向下側のディスプレイ10の断熱部材1233は、鉛直方向上側のディスプレイ10のフレーム部14の開口部14cを通り、鉛直方向下側のディスプレイ10の断熱部材1233の鉛直方向上端部と鉛直方向下側のディスプレイ10の断熱部材1233の鉛直方向下端部とが係合する。これによって、鉛直方向上側のディスプレイ10の方形直管状部材1231と鉛直方向下側のディスプレイ10の方形直管状部材1231との接触部分において、空気の流出および流入が生じないように、2つの排気路123が接続される。したがって、図7に示す例でも、スタンド装置以外の他の部材を用いずに、鉛直方向上側のディスプレイ10の排気路123と鉛直方向下側のディスプレイ10の排気路123とを、ディスプレイ10外の空間と連通しないように、連通させることができる。
図8に、排気路123が接続されているマルチディスプレイシステム1の断面を模式的に示す。図8では、3行2列のマルチディスプレイシステム1のうちの1列を示している。以下では、鉛直方向上方から1行目のディスプレイ10をディスプレイ10Pと称し、ディスプレイ10Pを構成する各部材には参照符号の末尾にPを付し、鉛直方向上方から2行目のディスプレイ10をディスプレイ10Qと称し、ディスプレイ10Qを構成する各部材には参照符号の末尾にQを付し、鉛直方向上方から3行目のディスプレイ10をディスプレイ10Rと称し、ディスプレイ10Rを構成する各部材には参照符号の末尾にRを付す。
図8に示すように、マルチディスプレイシステム1において、排気路123P、排気路123Q、および排気路123Rは、鉛直方向に一気に連通している。よって、ディスプレイ10Rが表示部11Rおよび制御部13Rの冷却に用いて昇温した空気は、排気路123Rからディスプレイ10Qの排気路123Qへ移動し、さらに、排気路123Qからディスプレイ10Pの排気路123Pへ移動して、この排気路123Pの鉛直方向上端部の開口部123aPから排気される。また、ディスプレイ10Qが表示部11Qおよび制御部13Qの冷却に用いて昇温した空気は、排気路123Qからディスプレイ10Pの排気路123Pへ移動して、この排気路123Pの鉛直方向上端部の開口部123aPから排気される。また、ディスプレイ10Pが表示部11Pおよび制御部13Pの冷却に用いて昇温した空気は、排気路123Pの鉛直方向上端部の開口部123aPから排気される。
したがって、各ディスプレイ10の冷却に用いられて昇温した空気は、排気路123Pの鉛直方向上端部の開口部123aP、すなわち、マルチディスプレイシステム1の鉛直方向上端部からのみ排気されることになる。これにより、ディスプレイ10Qが外の空間から空気を取り入れて表示部11Qおよび制御部13Qを冷却するときに、ディスプレイ10Rが冷却に用いた空気を取り入れることがなくなる。また、ディスプレイ10Pが外の空間から空気を取り入れて表示部11Pおよび制御部13Pを冷却するときに、ディスプレイ10Q,10Rが冷却に用いた空気を取り入れることがなくなる。その結果、各ディスプレイ10は、それぞれ、表示部11および制御部13を適切に冷却することができる。
また本実施形態では、排気路123が断熱材料から形成されるので、フレーム部14の内部空間において、表示部11と排気路123とを近接配置した場合であっても、排気路123から表示部11への熱移動が生じ難くなり、表示部11を適切に冷却することができる。よって、排気路123の配置の自由度を向上することができる。なお、本発明の他の実施形態としては、排気路123をフレーム部14の内部空間の外、たとえば、ディスプレイ10の背面側の外の空間に配置することも可能である。このような他の実施形態では、ディスプレイ10の背面側により大きな設置スペースが必要となってしまう代わりに、排気路123を断熱部材で構成する必要がなくなる。ただし、この他の実施形態のマルチディスプレイシステム1を部屋内に設置する場合は、外の空間に配置される排気路123によって部屋内の温度が上昇してしまうのを防ぐために、排気路123を断熱部材で構成する方が好ましい。
また本実施形態では、冷却路121の接続部121c内に排気ファン122が設けられるので、排気ファン122によって冷却効率を上げることができる。また、排気路123内の鉛直方向上端部に排気ファン124が設けられるので、排気ファン124によって排気効率を上げることができる。なお、排気ファン122および排気ファン124が設けられない場合であっても、冷却路121内の空気は昇温して上昇し排気路123へと移動して気流が生じるので、冷却路121の取入口部121aにおいて新たな空気を取り入れることは可能である。したがって、本発明の他の実施形態としては、排気ファン122および排気ファン124が設けられなくてもよく、また、たとえば、取入口部121a内にのみファンを設けてもよい。
また本実施形態では、フレーム部14の内部空間に配置される冷却路121内に排気ファン122が設けられ、フレーム部14の内部空間に配置される排気路123内に排気ファン124が設けられる。したがって、排気ファン122および排気ファン124が、それぞれ2つの部材によって囲まれているので、排気ファン122および排気ファン124の駆動によって生じる音を静音化することができる。
また本実施形態では、排気路123は方形直管状部材である。したがって、排気をスムーズに行うことができる。なお、方形直管状部材の代わりに、円形直管状部材としてもよい。
図8に示すマルチディスプレイシステム1を部屋内に設置する場合、マルチディスプレイシステム1は、ディスプレイ10からの排気を部屋外へ案内する外部ダクト2を含んで構成されることが好ましい。図9に、外部ダクト2が接続されたマルチディスプレイシステム1を示す。図9に示すように、外部ダクト2は、ディスプレイ10の排気路123Pの鉛直方向上端部の開口部123aPに接続され、部屋外まで昇温した空気を案内する。したがって、マルチディスプレイシステム1からの排気によって部屋内の温度が上昇することを抑えることができる。なお、外部ダクト2は、断熱材料から形成されることが好ましい。また、外部ダクト2内に、部屋外に向かう気流を発生させるファンを設けることが好ましい。
次に、本発明の第2実施形態を示す。図10は、第2実施形態に係るディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。図10に示す断面は、図4に示す断面に対応する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、ディスプレイ10に、排気ファン124を備える排気路123が2つ設けられる点である。2つの排気路123は、2つの冷却路121にそれぞれ接続される。したがって、図10の紙面において左側の冷却路121において表示部11および制御部13の冷却に用いられて昇温した空気は、左側の排気ファン122によって左側の排気路123へ移動し、左側の排気路123内の排気ファン124によって鉛直方向上方に排気される。また、図10の紙面において右側の冷却路121において表示部11および制御部13の冷却に用いられて昇温した空気は、右側の排気ファン122によって右側の排気路123へ移動し、右側の排気路123内の排気ファン124によって鉛直方向上方に排気される。
このような第2実施形態では、排気ファン124の設けられる数が、排気ファン122の設けられる数に対応している。したがって、排気ファン124が発生させる気流の流速が、排気ファン122が発生させる気流の流速と同程度であっても、排気路123内で空気が滞留することがないので、排気ファン124を高速で駆動する必要がなく、排気ファン124の駆動によって生じる音が大きくなるのを抑えることができる。なお、たとえば、排気ファン124の設けられる数が1つであり、排気ファン122の設けられる数が5つである場合、排気路123内で空気が滞留するのを防ぐためには、排気ファン124が発生させる気流の流速が、各排気ファン122が発生させる気流の流速の5倍となるように、排気ファン124を駆動する必要がある。よって、排気路123内で空気が滞留するのを防ぐためには、排気ファン124をより高速で駆動させる必要があり、その結果、排気ファン124の駆動によって生じる音が大きくなってしまう。
なお、図10に示すように、ディスプレイ10において2つの排気路123に挟まれる部分には、冷却路121が設けられていない。したがって、第2実施形態では、この部分において表示部11および制御部13を冷却することができない。そこで、第2実施形態の変形例として、この部分に、左側または右側のいずれかの排気路123に接続される冷却路121を設けてもよい。
次に、本発明の第3実施形態を示す。図11は、第3実施形態に係るディスプレイ10の断面を模式的に示す図である。図11に示す断面は、図5に示す断面に対応する。第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、ディスプレイ10に、排気ファン124を備える排気路123が2つ設けられ、2つの排気路123を取り囲むように1つの冷却路121が設けられる点である。この冷却路121は、2つの取入口部121aと、2つの接続部121cと、2つの取入口部121aおよび2つの接続部121cが接続され、制御部13全体に面する1つの通風部121bとを有している。2つの取入口部121aを介して取り入れられた空気は、2つの接続部121cがそれぞれ備える排気ファン122によって、1つの通風部121b内を鉛直方向上方に移動する。そして、図11の紙面において左側の接続部121c内の空気は、左側の排気路123内に移動し、左側の排気ファン124によって鉛直方向上方に排気され、右側の接続部121c内の空気は、右側の排気路123内に移動し、右側の排気ファン124によって鉛直方向上方に排気される。
このような第3実施形態では、表示部11および制御部13における、2つの排気路123によって挟まれる空間に対向する部分を、1つの通風部121bによって冷却することができる。なお、図11に示す第3実施形態における冷却効率を高めるために、第3実施形態の変形例として、左側の排気路123の右側に、この左側の排気路123に接続され、排気ファン122を備える接続部121cを設けてもよく、さらに、右側の排気路123の左側に、この右側の排気路123に接続され、排気ファン122を備える接続部121cを設けてもよい。
1 マルチディスプレイシステム
2 外部ダクト
10 ディスプレイ
11 表示部
12 冷却部
13 制御部
14 フレーム部
121 冷却路
121a 取入口部
121b 通風部
121c 接続部
122 排気ファン
123 排気路
124 排気ファン

Claims (6)

  1. 複数のディスプレイが配列されるマルチディスプレイシステムにおいて、
    各ディスプレイは、画像を表示する表示面を有する表示部と、前記表示面とは反対側に設けられ、前記表示部を冷却する冷却部とを備え、
    前記冷却部は、
    ディスプレイ外の空間と連通する冷却路であって、ディスプレイ外の空間から空気を取り入れ、取り入れた空気を流過させることで、流過する空気によって周囲から熱を奪って、前記表示部を冷却する冷却路と、
    所定の排気方向に延び、排気方向下流側端部および排気方向上流側端部に開口部が設けられる管状の排気路であって、前記冷却路と接続される接続開口部が設けられ、この接続開口部を介して前記冷却路と連通し、前記冷却路において周囲から熱を奪って昇温した空気を、排気方向下流側へと排気する排気路とを有し、
    一のディスプレイと、この一のディスプレイの排気方向下流側において隣接する他のディスプレイとにおいて、他のディスプレイの排気路の排気方向上流側端部に設けられる開口部と、一のディスプレイの排気路の排気方向下流側端部に設けられる開口部とが接続され、この2つの開口部を介して互いの排気路が連通することを特徴とするマルチディスプレイシステム。
  2. 前記排気路は、断熱材料から形成されることを特徴とする請求項1に記載のマルチディスプレイシステム。
  3. 前記冷却路における前記排気路との接続部分には、前記冷却路において周囲から熱を奪って昇温した空気を前記排気路へと誘導するためのファンが設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のマルチディスプレイシステム。
  4. 前記排気路の排気方向下流側端部には、前記冷却路において周囲から熱を奪って昇温した空気を排気方向下流側へと誘導するためのファンが設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のマルチディスプレイシステム。
  5. 前記排気路は、直管状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のマルチディスプレイシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のマルチディスプレイシステムにおける前記ディスプレイとして機能するように構成されることを特徴とするディスプレイ。
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