JP2012185367A - 画像形成装置、加熱制御方法及び加熱制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】定着ヒータの高温異常を防止し、かつサービスによる修理までの間も画像形成装置の使用を可能とする。
【解決手段】電源ON時及びスリープモードから復帰すると(S101)、定着ヒータの温度を検出し(S102)、AC電圧検知回路によってAC入力電圧を検出する(S103)。その検出値に対応した定着ヒータへの電力Dutyを決定して定着ヒータをONし(S104)、電源ON時及びスリープモード復帰時からN秒後の定着ヒータの温度を検出し(S105)、N秒後の定着ヒータの温度が温度予測テーブルの値の範囲に入っているかどうかを判定する(S106)。入っている場合には、現状の定着制御を変更することなくこのルーチンから抜け、予測温度値の範囲外の場合は、AC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更する(S107)。
【選択図】図4
【解決手段】電源ON時及びスリープモードから復帰すると(S101)、定着ヒータの温度を検出し(S102)、AC電圧検知回路によってAC入力電圧を検出する(S103)。その検出値に対応した定着ヒータへの電力Dutyを決定して定着ヒータをONし(S104)、電源ON時及びスリープモード復帰時からN秒後の定着ヒータの温度を検出し(S105)、N秒後の定着ヒータの温度が温度予測テーブルの値の範囲に入っているかどうかを判定する(S106)。入っている場合には、現状の定着制御を変更することなくこのルーチンから抜け、予測温度値の範囲外の場合は、AC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更する(S107)。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像形成装置、この画像形成装置の定着装置の加熱制御方法及び前記加熱制御方法をコンピュータによって実行するための加熱制御プログラムに係り、特に複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機などの画像形成装置の定着装置に印加される入力電源電圧の誤検知に対処する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、AC入力電源電圧を検出し、トナーを定着させるためのヒータ(熱源)点灯時に投入する電力を、検知した入力電圧値とトナーを定着させるための目標温度に応じて、予め設定したDutyを選択することで電力制限し、オーバーシュートや電力不足のない制御が実行されている。図1(a)は従来の定着電力制御における「時間−温度」特性を示す特性図である。従来技術の場合、特に電源ON時やスリープモードからの復帰時のように定着ヒータが冷えた状態において、AC入力電圧検知においてAC100Vと検知した場合、Duty100%で定着ヒータの点灯を行う(Aの特性)が、AC入力電圧検知回路の故障等で実際はAC120Vが入力されているとそのままDuty100%で定着ヒータの点灯を行うので、ヒータ停止温度Tspで定着ヒータへの通電を停止下としても、定着ヒータ温度は温度高温異常スレッシュ温度Tthを越えてしまう(Bの特性)。なお、符号Bは測定した温度を示す。
高温異常Tovは画像形成装置の安全性に関わる問題であり、AC入力電圧誤検出時においても高温異常にならない設計が必要である。また画像形成装置で高温異常を検知した場合、その後、ユーザが画像形成装置の電源をOFF/ONしても安全性の観点から、通常、サービスにおける修理完了まで画像形成装置を動作させることができない。そのため、高温異常が発生すると、画像形成装置を使用する必要があったとしても使用することができず、ユーザに負担が掛かってしまう。
そこで、例えば特許文献1(特開2006−039027号公報)には、AC入力電源電圧の検知手段をヒータ制御回路の手前に設け、オーバーシュートあるいは電力不足のない制御を行うようにした発明が提案されている。
しかし、特許文献1記載の発明では、主に電力不足を補うために電力アップさせることに重きを置いているため、特に電源ON時やスリープモード復帰時のように定着ヒータが冷えた状態において定着ヒータを点灯したとき、突入電流が増大する。その結果、定着の温度特性が急峻になり、その状態において検知したAC入力電圧自体が実電圧より低く誤検知された場合、AC入力電圧が実際は上がるので、定着ヒータの消費電力が上昇し、高温異常になることがあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、特に電源ON時やスリープモード復帰時のように定着ヒータが冷えた状態におけるAC入力電圧誤検出時においても定着ヒータの高温異常を防止し、かつサービスによる修理までの間も画像形成装置の使用を可能とすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、AC入力電圧を検知する電圧検知手段と、定着ヒータの温度を検知する温度検知手段と、を備えた画像形成装置であって、AC入力電圧値ごとに電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の温度予測値を記憶した温度予測テーブルと、前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは、前記温度検知手段により検知した前記定着ヒータの温度、前記電圧検知手段により検知したAC入力電圧値及び温度予測テーブルに設定されている温度予測値に基づいて現在実行中の電力Dutyで前記定着ヒータを加熱する第1の制御と、前記温度範囲から外れたときは、前記電力Dutyを大きく外れたDutyに変更して前記定着ヒータを加熱する第2の制御とを実行する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
この場合、前記温度範囲から外れた場合であって、電源ON時やスリープモード復帰時から一定時間後の温度が温度予測テーブルにおける温度予測値を下回った場合は前記第2の制御に代えて前記第1の制御を実行する。その際、前記大きく外れたDutyを0%として、装置が停止するように構成することもできる。
また、前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは、更に、所定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるかどうかを判定し、温度範囲内にあるときは、前記第1の制御を実行し、温度範囲から外れたときは前記第2の制御を実行するように構成することもできる。更に、前記第2の制御を実行する際、一定時間定着ヒータの温度を検知し、異常発生の蓋然性が高い予め設定された高温異常スレッシュ温度に達したかどうかを判定し、達していなければ前記第2の制御を実行し、達した場合にはDutyを0%として装置を停止させることも可能である。
第2の手段は、AC入力電圧を検知する電圧検知手段と、定着ヒータの温度を検知する温度検知手段と、を備えた画像形成装置における定着ヒータの加熱制御方法であって、AC入力電圧値ごとに電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の温度予測値を記憶した温度予測テーブルを参照する工程と、前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは前記温度検知手段により検知した前記定着ヒータの温度、前記電圧検知手段により検知したAC入力電圧値及び温度予測テーブルに設定されている温度予測値に基づいて現在実行中の電力Dutyで前記定着ヒータを加熱する工程と、前記温度範囲から外れたときは、前記電力Dutyを大きく外れたDutyに変更して前記定着ヒータを加熱する工程と、を備えていることを特徴とする。
第3の手段は、AC入力電圧を検知する電圧検知手段と、定着ヒータの温度を検知する温度検知手段と、を備えた画像形成装置における定着ヒータの加熱制御をコンピュータによって実行するための加熱制御プログラムであって、AC入力電圧値ごとに電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の温度予測値を記憶した温度予測テーブルを参照する手順と、前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは前記温度検知手段により検知した前記定着ヒータの温度、前記電圧検知手段により検知したAC入力電圧値及び温度予測テーブルに設定されている温度予測値に基づいて現在実行中の電力Dutyで前記定着ヒータを加熱する手順と、前記温度範囲から外れたときは、前記電力Dutyを大きく外れたDutyに変更して前記定着ヒータを加熱する手順と、を備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、電圧検知手段はAC電圧検知回路26に、定着ヒータは符号27に、温度検知手段はサーミスタ15に、温度予測テーブルは符号8aに、制御手段はCPU2に、画像形成装置が符号1に、それぞれ対応する。
本発明によれば、定着ヒータの高温異常を防止し、かつサービスによる修理までの間も画像形成装置の使用を可能とすることができる。
本発明は、AC(交流)入力電圧に対する時間推移での温度予測テーブルを用意しておき、検知したAC入力電圧における定着ヒータの温度が、時間推移での温度予測テーブルから予測させる温度を超える場合はAC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを下げ、異常高温が発生しないようにしたことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す機能ブロック図である。同図において、画像形成装置1は、CPU2を中心に構成され、CPU2の制御下でバス21を介して、(用紙)搬送部3、排紙部4、給紙部5、画像読取部6、画像処理部7、メモリ部8、定着部11、インターフェース18、A/D変換部16、作像部22など接続され、相互に信号の授受が可能となっている。
給紙部5は用紙などの記録媒体を給紙段から給紙し、搬送部4によって用紙に可視画像を形成する作像部22に搬送し、画像形成済みの用紙を定着部11へと搬送し、排紙部4から排紙トレイなどに排紙する。画像読取部6は原稿などを光学的に読み取り、読み取った光学データを電子的な画像データに変換して画像処理部7に送る。画像処理部7では、読み取った画像データの画像領域及び画像情報を処理し、作像部22で作像可能な画像情報に変換し、その画像情報を作像部22に送る。作像部22では、受け取った画像情報に基づいて用紙上に可視画像を形成する。作像部22は本実施形態では、電子写真方式の作像エンジンを想定している。
定着部11は、画像情報を紙などの提示媒体に記録するために熱溶着する粉末(例えば、トナー)を溶かすための熱源13、熱源を制御する熱源制御回路部12とを備えるとともに、定着部12の温度検出を行うサーミスタ15、サーミスタ15の検出出力をA/D変換し、CPU2で処理するためのデジタル信号に変換するA/D変換器14を備えている。
メモリ部8は、検出電圧を一次的に格納するRAM10と、定着制御パターンなどを恒久的に格納するROM9とを備え、インターフェース18は、パソコンなどの外部通信機器20や外部記憶素子19から、画像データを取り込む。また、オーバーシュート及び電力不足のない制御を行うために電圧検出を行う電圧検出部17、検出したアナログ電圧をCPUで処理するためのデジタル信号に変換するA/D変換部16を備えている。
図3はAC(一次側)回路及びその制御回路を含む制御構成を示すブロック図である。この制御構成では、CPU2及びメモリ8は制御基板30上に搭載され、CPU2には、商用AC電源25に接続されたリレー23の後段に接続されたAC電圧検知回路26の検知電圧が入力され、定着ヒータ27の温度を検知するサーミスタ15の検知出力が入力され、リレー23及び定着回路24を制御する。
詳細には、電源ON時及びスリープモード復帰時において、外部の商用AC電源25からのAC入力を遮断しているリレーがONされるため、リレー23の後段の回路にAC電力が供給される。AC電圧検知回路26はAC入力電圧の検知を行い、その結果を制御基板30のCPU2に伝える。定着制御回路24は制御基板30のCPU2からの定着制御(定着ヒータへの電力Duty制御)信号に基づいて定着ヒータ27のON、OFFを制御する。サーミスタ15は定着ヒータ27の温度を検出し、検出した定着ヒータ27の温度を制御基板30のCPU2に伝える。
メモリ8内にはAC入力電圧に対する時間推移での温度予測テーブル8aが格納されていて、CPU2によって電源ON時及びスリープモード復帰時からN(N<0)秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aにおける予測温度と一致しているか判断し、その結果に応じて定着制御を変更する。なお、AC電圧検知回路26は図2における電圧検出部17に含まれ、A/D変換器16からのデジタル信号がCPU2に入力される。定着ヒータ27は図2における熱源13に相当し、定着制御回路24は熱源制御回路部12に相当する。
図4は図3に示した制御構成において、CPU2が実行する実施例1の加熱制御手順を示すフローチャートである。
同図において、電源ON時及びスリープモードから復帰すると(ステップS101:Yes)、サーミスタ15によって定着ヒータ27の温度を検出し(ステップS102)、AC電圧検知回路26によってAC入力電圧を検出する(ステップS103)。次いで、その検出値に対応した定着ヒータへの電力Dutyを決定し、定着ヒータ27をONする(ステップS104)。
同図において、電源ON時及びスリープモードから復帰すると(ステップS101:Yes)、サーミスタ15によって定着ヒータ27の温度を検出し(ステップS102)、AC電圧検知回路26によってAC入力電圧を検出する(ステップS103)。次いで、その検出値に対応した定着ヒータへの電力Dutyを決定し、定着ヒータ27をONする(ステップS104)。
定着ヒータ27がONした後、電源ON時及びスリープモード復帰時からN秒後の定着ヒータ27の温度をサーミスタ15によって検出する(ステップS105)。そして、N秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っているかどうかを判定し(ステップS106)、入っている場合には、現状の定着制御を変更することなくこのルーチンから抜け、予測温度値の範囲外の場合は、AC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータ27への電力Dutyを大きく下げる制御に変更する(ステップS107)。
図5はステップS106で参照する温度予測テーブル8aの一例を示す図である。このテーブルには、AC入力電圧と、電源ON時及びスリープモード復帰時における定着ヒータへの電力Dutyと、電源ON時及びスリープモード復帰時から5秒後の定着ヒータの温度予測値と表として設定されている。図5は電源ON時及びスリープモード復帰時における定着ヒータの温度が常温時(25℃)における温度予測テーブルの一例である。なお実際には図5では省略している例えばAC80VからAC90Vの間のAC入力電圧においても1Vごとに定着ヒータへの電力Duty及び5秒後の定着ヒータの温度予測値が設定されている。
例えばAC電圧検知回路26がAC100Vを越えたAC120Vを検知した場合には、ステップS104で電源ON時及びスリープモード復帰時における定着ヒータへの電力Dutyを80%に設定し、ステップS105で検出した温度が、ステップS106の判定で、105〜115℃の範囲に入っていれはそのままの制御を続行し、入っていなければステップS107の制御を実行する。
本実施例では、定着の立ち上げ時間は遅れるが、高温異常の発生を防止しつつ、サービスによる修理まで画像形成装置の使用が可能となる。
図6は実施例2における加熱制御手順を示すフローチャートである。
実施例2は実施例1のステップS106で、N秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っているかどうかを判定するのに対し、N秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っているかどうかに加えて、入っていない場合に、定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の下限を下回っているかどうかを判定する(ステップS106a)ものである。そして、N秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っている場合、及び定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の下限を下回っている場合には、高温異常のスレッシュ温度に達しないと判断し、現状の制御を実行し、定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の上限よりも高い場合に、ステップS107でAC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更するものである。その他の処理は実施例1と同一である。
実施例2は実施例1のステップS106で、N秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っているかどうかを判定するのに対し、N秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っているかどうかに加えて、入っていない場合に、定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の下限を下回っているかどうかを判定する(ステップS106a)ものである。そして、N秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っている場合、及び定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の下限を下回っている場合には、高温異常のスレッシュ温度に達しないと判断し、現状の制御を実行し、定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の上限よりも高い場合に、ステップS107でAC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更するものである。その他の処理は実施例1と同一である。
本実施例では、実施例1に対して温度上昇時のみ電力Duty低減制御を実行するので、必要以上に定着の立ち上げ時間が遅れることはない。
図7は実施例3における加熱制御手順を示すフローチャートである。
実施例3は実施例1のステップS107でAC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更するのに対して、定着ヒータへの電力Dutyを0%として機械を停止させる(ステップS107a)ものである。その他の処理は実施例1と同一である。
実施例3は実施例1のステップS107でAC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更するのに対して、定着ヒータへの電力Dutyを0%として機械を停止させる(ステップS107a)ものである。その他の処理は実施例1と同一である。
本実施例では、異常と判断したとき、定着ヒータの電力Duty0%に変更して定着及び画像形成装置を停止するので、高温異常が絶対に発生することはない。
図8は実施例4における加熱制御手順を示すフローチャートである。
実施例4は実施例1のステップS106でN秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っているかどうかを判定し、範囲内に入っていた場合に(ステップS106:Yes)、更に、ステップS106bで、N+1秒後の定着ヒータ27の温度を判定するものである。すなわち、ステップS106bで、N+1秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っている場合は、現状の定着制御を変更せず(ステップS106b:Yes)、予測温度値の範囲外の場合(ステップS106b:No)はAC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更する(ステップS107)。その他の処理は実施例1と同一である。
実施例4は実施例1のステップS106でN秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っているかどうかを判定し、範囲内に入っていた場合に(ステップS106:Yes)、更に、ステップS106bで、N+1秒後の定着ヒータ27の温度を判定するものである。すなわち、ステップS106bで、N+1秒後の定着ヒータ27の温度が温度予測テーブル8aの値の範囲に入っている場合は、現状の定着制御を変更せず(ステップS106b:Yes)、予測温度値の範囲外の場合(ステップS106b:No)はAC入力電圧誤検出と判断し、定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更する(ステップS107)。その他の処理は実施例1と同一である。
本実施例では、ステップS106bで温度測定と検知結果について判断するので、実施例1よりも高い精度で入力電圧誤検出を行うことができる。
図9は実施例5における加熱制御手順を示すフローチャートである。
実施例5は実施例1のステップS107で定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更した後、更に、一定時間定着ヒータの温度を検出し、高温異常スレッシュ温度に達しているかいないかを判定し(ステップS108)、達していなければ(ステップS108:No)、ステップS107で設定したDutyで制御を続行し、達していれば、定着ヒータ27への電力Dutyを0%に変更し、機械を停止する(ステップS107b)。その他の処理は実施例1と同一である。
実施例5は実施例1のステップS107で定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げる制御に変更した後、更に、一定時間定着ヒータの温度を検出し、高温異常スレッシュ温度に達しているかいないかを判定し(ステップS108)、達していなければ(ステップS108:No)、ステップS107で設定したDutyで制御を続行し、達していれば、定着ヒータ27への電力Dutyを0%に変更し、機械を停止する(ステップS107b)。その他の処理は実施例1と同一である。
図1(b)は、本実施形態における電力制御を行ったときの時間と温度との関係を示す特性図である。この特性図は前述の図10(a)に示した従来技術とは異なり、定着ヒータ27の温度が高温異常スレッシュ温度Tth以上にならないことが分かる。
すなわち、符号Aで示す曲線の範囲は、AC100V、Duty100%における温度予測テーブル8aの温度特性を示し、符号Cで示す曲線は実施例1の制御を実行したときの特性を示している。この温度特性から、温度予測テーブル8aにおけるN秒後(図5では5秒後)の予測温度Nt1と、そのときの検知温度Nt2との比較から、ステップS106で温度範囲に入っていない場合には、ステップS107で定着ヒータへの電力Dutyを大きく下げた値に変更し、あるいは通電を停止すると、時間N経過後の温度上昇が抑えられ、定着ヒータ27の温度が高温異常スレッシュ温度Tthを越えないようにできることが分かる。
本実施例では、入力電圧誤検出判定後も、ステップS108で一定時間定着ヒータの温度の検出し、その間高温異常スレッシュ温度まで達しないことを確認するので、実施例1よりも更に安全性の向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態では特に条件の厳しい、電源ON時及びスリープモード復帰時のように定着ヒータ27が冷えた状態においても、AC入力電圧誤検出時において高温異常を防止することができる。本実施形態では、AC入力電圧検知においてAC100Vと検知したが実際はAC120Vが入力されていた場合、電源ON時及びスリープモード復帰時からは同様にDuty100%で定着ヒータ27を点灯するが、電源ON時やスリープモード復帰時からN秒後(例えば5秒後)の定着ヒータ27の温度を測定し、画像形成装置1内に用意されている温度予測テーブル8aから読み出したAC100V Duty100%におけるN秒後の予測温度値と比較して、予測温度値の範囲内に入っていれば現状の定着制御を変更せず、予測温度値の範囲外の場合はAC入力電圧誤検出と判断し、定着Dutyを大きく下げる(例えばDuty40%)制御に変更する。これにより、定着の立ち上げ時間(印刷可能になるまでの時間)は遅らせてしまうが、高温異常の発生を防止しつつ、サービスによる修理まで画像形成装置の使用が可能となる。なお、AC入力電圧誤検出自体は、恒久的には修理する必要があることは言うまでもない。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記各実施例は、好適な実施形態をそれぞれ示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
1 画像形成装置
2 CPU
8a 温度予測テーブル
15 サーミスタ
26 AC電圧検知回路
27 定着ヒータ
2 CPU
8a 温度予測テーブル
15 サーミスタ
26 AC電圧検知回路
27 定着ヒータ
Claims (7)
- AC入力電圧を検知する電圧検知手段と、
定着ヒータの温度を検知する温度検知手段と、
を備えた画像形成装置であって、
AC入力電圧値ごとに電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の温度予測値を記憶した温度予測テーブルと、
前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは、前記温度検知手段により検知した前記定着ヒータの温度、前記電圧検知手段により検知したAC入力電圧値及び温度予測テーブルに設定されている温度予測値に基づいて現在実行中の電力Dutyで前記定着ヒータを加熱する第1の制御と、前記温度範囲から外れたときは、前記電力Dutyを大きく外れたDutyに変更して前記定着ヒータを加熱する第2の制御とを実行する制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記温度範囲から外れた場合であって、電源ON時やスリープモード復帰時から一定時間後の温度が温度予測テーブルにおける温度予測値を下回った場合は前記第2の制御に代えて前記第1の制御を実行すること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
前記大きく外れたDutyが0%であること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは、更に、所定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるかどうかを判定し、温度範囲内にあるときは、前記第1の制御を実行し、温度範囲から外れたときは前記第2の制御を実行すること
を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記第2の制御を実行する際、一定時間定着ヒータの温度を検知し、異常発生の蓋然性が高い予め設定された高温異常スレッシュ温度に達したかどうかを判定し、達していなければ前記第2の制御を実行し、達した場合にはDutyを0%として装置を停止させること
を特徴とする画像形成装置。 - AC入力電圧を検知する電圧検知手段と、
定着ヒータの温度を検知する温度検知手段と、
を備えた画像形成装置における定着ヒータの加熱制御方法であって、
AC入力電圧値ごとに電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の温度予測値を記憶した温度予測テーブルを参照する工程と、
前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは前記温度検知手段により検知した前記定着ヒータの温度、前記電圧検知手段により検知したAC入力電圧値及び温度予測テーブルに設定されている温度予測値に基づいて現在実行中の電力Dutyで前記定着ヒータを加熱する工程と、
前記温度範囲から外れたときは、前記電力Dutyを大きく外れたDutyに変更して前記定着ヒータを加熱する工程と、
を備えていることを特徴とする定着ヒータの加熱制御方法。 - AC入力電圧を検知する電圧検知手段と、
定着ヒータの温度を検知する温度検知手段と、
を備えた画像形成装置における定着ヒータの加熱制御をコンピュータによって実行するための加熱制御プログラムであって、
AC入力電圧値ごとに電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の温度予測値を記憶した温度予測テーブルを参照する手順と、
前記温度検知手段により検知された前記電源ON時及びスリープモード復帰時から一定時間後の前記定着ヒータの温度が前記温度予測テーブルに設定されている温度範囲内にあるときは前記温度検知手段により検知した前記定着ヒータの温度、前記電圧検知手段により検知したAC入力電圧値及び温度予測テーブルに設定されている温度予測値に基づいて現在実行中の電力Dutyで前記定着ヒータを加熱する手順と、
前記温度範囲から外れたときは、前記電力Dutyを大きく外れたDutyに変更して前記定着ヒータを加熱する手順と、
を備えていることを特徴とする定着ヒータの加熱制御プログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011049085A JP2012185367A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 画像形成装置、加熱制御方法及び加熱制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011049085A JP2012185367A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 画像形成装置、加熱制御方法及び加熱制御プログラム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012185367A true JP2012185367A (ja) | 2012-09-27 |
Family
ID=47015498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011049085A Withdrawn JP2012185367A (ja) | 2011-03-07 | 2011-03-07 | 画像形成装置、加熱制御方法及び加熱制御プログラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012185367A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015052766A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置、定着方法、及びプログラム |
| JP2016218176A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成方法、及び、プログラム |
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-
2011
- 2011-03-07 JP JP2011049085A patent/JP2012185367A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015052766A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置、定着方法、及びプログラム |
| JP2016218176A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成方法、及び、プログラム |
| US10761464B2 (en) | 2018-11-09 | 2020-09-01 | Kyocera Document Solutions, Inc. | Fuser device |
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