JP2012196334A - 遠心血液ポンプ用外部モータシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のシステムは、ケーシング110内で軸支されたインペラ120と該インペラ120に固定された内部磁石128とを含む遠心血液ポンプ100を駆動させるための外部モータシステム10であって、前記内部磁石128と磁気的に結合可能な外部磁石28と、前記外部磁石28を回転させる電気モータ22と、前記電気モータ22の回転トルクを検出できるトルクセンサ23と、を含み、前記遠心血液ポンプ100内での異常発生時の前記回転トルクの変化を検出できることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
インペラの回転時に、インペラの回転用シャフトの端部は、ケーシングの軸受け部の凹面上で、高速で回転している(成人の場合、2000〜4000rpm)。正常な状態では、回転軸の端部と軸受け部の凹面との間は、ケーシング内を流れる血液によって潤滑されているので、それらの間に大量の摩擦熱が生じることはない。しかしながら、回転軸の端部近傍に血栓が付着すると、血液が回転軸の端部と軸受け部の凹面との間に浸入するのを阻害する。その結果、回転軸の端部と軸受け部の凹面との間で大量の摩擦熱が生じる。その結果、周囲にある部材(特に、耐熱性の低い軸受け部)が熱変形する。
前記内部磁石と磁気的に結合可能な外部磁石と、
前記外部磁石を回転させる電気モータと、
前記電気モータの回転トルクを検出できるトルクセンサと、を含み、
前記遠心血液ポンプ内での異常発生時の前記回転トルクの変化を検出できることを特徴とする。
前記電気モータで前記外部磁石を回転させることにより、前記遠心血液ポンプの前記インペラを回転させる回転工程と、
前記トルクセンサにより、異常発生時の前記電気モータの回転トルクの変化を検出する検出工程と、
を含むことを特徴とする。
図1は、本実施の形態に係る外部モータシステム10と、その外部モータシステム10に取り付けられた遠心血液ポンプ100とを示している。
遠心血液ポンプ100は、ケーシング110の内部に軸支されたインペラ120と、インペラ120に固定された内部磁石128とを含んでいる。
本発明の外部モータシステム10は、少なくとも、内部磁石128と磁気的に結合可能な外部磁石28と、外部磁石28を回転させる電気モータ22と、電気モータ22の回転トルクRTを検出できるトルクセンサ23と、を含んでいる。なお、一般的な外部モータ20は、外部磁石28と電気モータ22とから構成されており、トルクセンサ23を含んでいない。
インペラ120の内部には、複数個(例えば6個)の内部磁石128が、回転軸Rの周りに等間隔で配置されている。外部磁石28は、内部磁石128と対応する位置(図1に示すように、内部磁石128の直下の位置)に配置されている。
そこで、まず、回転トルクRTから異常発生を検出できる理由を以下に詳しく説明する。
この期間Aでは、回転トルクの測定値RTmはほぼ一定(初期値RT0)である。
このとき、遠心血液ポンプ100内では、回転用シャフト(上側シャフト127、下側シャフト126)と、軸受け部材(上側軸受け部材117、下側軸受け部材116)との間は、血液によって十分に潤滑されている。そのため、インペラ120は正常に回転することができる(つまり、遠心血液ポンプ100に異常は発生していない)。
期間Bでは、回転トルクの測定値RTmが、短時間(通常は数分間)で初期値RT0からRT1まで急激に上昇している。この期間Bのグラフの傾きは、最大である。
このとき、遠心血液ポンプ100内では、回転用シャフト(特に、上側シャフト127)に血栓が付着している。血栓により、回転用シャフトと軸受け部材との間への血液の浸入が阻害されて、それらの間の潤滑が不十分になる。その結果、回転用シャフトと軸受け部材との間の摩擦係数が急激に増加して、それに伴い、インペラ120を回転させている電気モータ22の回転トルクRTも急激に増大する。
期間Bでは、遠心血液ポンプ100の軸受け部の熱変形は、全く生じていない又はごく僅かに生じているだけである。そのため、遠心血液ポンプ100内には、「血栓付着」という異常が発生しているにも拘わらず、遠心血液ポンプ100により循環する血流量の減少も、遠心血液ポンプ100からの異音も観察されない。
期間Cでは、回転トルクの測定値RTmが、RT1からRT2まで緩やかに上昇している。この期間Cのグラフの傾きは、期間Bの傾きよりも小さい。
このとき、遠心血液ポンプ100内では、付着した血栓が成長して、巨大な血栓が形成されている。回転用シャフトと軸受け部材との間に血液が浸入することは困難であり、回転用シャフトは、潤滑が不十分なまま高速回転している。その結果、回転用シャフトと軸受け部材との間には大きな摩擦熱が発生する。耐熱性の低い軸受け部は、この摩擦熱によって次第に熱変形してゆく。
期間Cでは、遠心血液ポンプ100の軸受け部(特に、上側軸受け部材117)の熱変形が進行しているので、インペラ120は、もはや正常に回転できる状態ではない。しかしながら、電気モータ22の回転トルクRTを上昇させることによって正常な血流量を維持できるため、血流量の変化から遠心血液ポンプ100の異常を発見することは難しい。また、遠心血液ポンプ100からの異音はまだ発生しない。
期間Dでは、回転トルクの測定値RTmが、RT2からRT0近くまで低下している。つまり、この期間Dのグラフの傾きは負の値をとる。
このとき、遠心血液ポンプ100内では、軸受け部(特に、上側軸受け部材117)の熱変形が著しく進行して、インペラ120を回転させるのに必要な応力が増加する。必要な応力が、外部モータシステム10の外部磁石28と、遠心血液ポンプ100の内部磁石128との間の磁気的結合の結合力を上回ったときに、外部モータシステム10の電気モータ22は空回りする。その結果、電気モータ22の回転トルクRTと、インペラ120の回転数とが一気に低下する。
期間Dでは、インペラ120の回転異常により、血流量が低下するため、血流量の変化から遠心血液ポンプ100の異常を発見することができる。また、遠心血液ポンプ100からの異音が発生する。
図3に示した本実施の形態の外部モータシステム10は、外部磁石28、電気モータ22及びトルクセンサ23に加えて、遠心血液ポンプ駆動装置32と、第1の記憶手段ME1と、第1の表示手段DP1と、とを備えている。
本実施の形態では、第1の記憶手段ME1は記憶装置MEに含まれている。
遠心血液ポンプ駆動装置32に、電気モータ22の回転数(遠心血液ポンプ100の回転数と一致)を入力する(S100)。このとき、遠心血液ポンプ100が所望の血流量を維持できるように、回転数を選択する。遠心血液ポンプ駆動装置32は電気モータ22に適切な電力を供給し、電気モータ22が回転する(S110)。
トルクセンサ23により、電気モータ22の回転トルクRTを測定する(S120)。
外部モータシステム10が第1の記憶手段ME1を備えている場合には、回転トルクの測定値RTmを所定の時間間隔で保存する(S130)。そして、保存された測定値RTm(n)を第1の表示手段DP1に表示する(S140)。なお、ここでnは、任意の自然数であり、RTm(n)は、n番目に記憶された回転トルクの測定値を表す。
使用者は、第1の表示手段DP1に表示された測定値RTm(n)、又は測定値RTm(n)を時間に対してプロットしたグラフを観察する。そして、測定値RTm(n)が急激に増加するのを検出したら(つまり、図2の期間Bを検出したら)、遠心血液ポンプ100に異常が発生したと判断する。
外部モータシステム10が第1の記憶手段ME1を備えていない場合には、回転トルクの測定値RTmを第1の表示手段DP1に表示する(S150)。
使用者は、第1の表示手段DP1に表示された測定値RTm、又は測定値測定値RTmを時間に対してプロットしたグラフを観察する。そして、測定値RTmが急激に増加するのを検出したら(つまり、図2の期間Bを検出したら)、遠心血液ポンプ100に異常が発生したと判断する。
本実施の形態では、期間Bを検出するための別の具体例を説明する。本実施の形態は、回転トルクの測定値RTmの変化率又は変化量を、それらの閾値と比較することにより、期間Bを検出することを特徴とする。
ここで、「変化率CR」とは、基準となる測定値RTm(n−α)に対する第n測定値RTm(n)の倍率であり、(変化率CR)=RTm(n)/RTm(n−α)で算出できる。また「変化量CM」とは、基準となる測定値RTm(n−α)に対する第n測定値RTm(n)の差であり、(変化量CM)=RTm(n)−RTm(n−α)で算出できる。
変化率の閾値CRtは、例えば1.5〜2.0とすることができる。また、変化量の閾値CMtは、例えば0.01N・M〜0.03N・Mとすることができる。
本実施の形態では、遠心血液ポンプを駆動させる前に、閾値CRt、CMtを予め設定して、第2の記憶手段ME2に記憶させておく。
期間Bで生じると予想される変化率CR又は変化量CMから、変化率の閾値CRt又は変化量の閾値CMtを決定し、第2の記憶手段ME2に記憶する(S200)。
実施の形態1の工程1と同様に、遠心血液ポンプ駆動装置32に、電気モータ22の回転数(遠心血液ポンプ100の回転数と一致)を入力する(S210)。このとき、遠心血液ポンプ100が所望の血流量を維持できるように、回転数を選択する。遠心血液ポンプ駆動装置32は電気モータ22に適切な電力を供給し、電気モータ22が回転する(S220)。
トルクセンサ23により、電気モータ22の回転トルクRTを測定する(S230)。
回転トルクの測定値RTmを、所定の時間間隔で第1の記憶手段ME1に保存する(S240)。
第1の演算手段CA1により、第n番目より前(例えば、n番目より1つ前)に記憶された測定値RTm(n−1)を基準として、第n番目に記憶された第n測定値RTm(n)の変化量CM又は変化率CRを算出する(S250)。
信号発生手段33により、第2の記憶手段ME2に保存された変化率の閾値CRt又は変化量の閾値CMtと、第1の演算手段CA1により算出された変化率CR又は変化量CMと、を比較する(S260)。算出された変化率CR又は変化量CMが、閾値CRt、CMtより大きくなったら、信号発生手段33は、信号(電気的信号、視覚的信号、及び/又は聴覚的信号)を発する(S270)。
使用者は、信号発生手段33から信号が発せられたことを確認して、遠心血液ポンプ100に異常が発生したと判断する。
本変形例は、変化率CR又は変化量CMの算出において、第n番目より前に記憶された測定値のうちの2つ以上の測定値の平均値を基準とする点で、本実施の形態2と相違する。それ以外は、本実施の形態2と同様である。
第1の演算手段CA1により、第n番目より前に記憶された測定値のうちの2つ以上の測定値(例えば、n番目より1つ前〜3つ前までの3つの測定値)の平均値aveRTm=1/3(RTm(n−1)+RTm(n−2)+RTm(n−3))を求める。
さらに、第1の演算手段CA1により平均値aveRTmを基準として、第n番目に記憶された第n測定値RTm(n)の変化量CM又は変化率CRを算出する(S250M)。
本実施の形態では、期間Bを検出するための別の具体例を説明する。本実施の形態は、回転トルクの測定値RTmを、その閾値と比較することにより、期間Bを検出することを特徴とする。すなわち、本実施の形態は、閾値の種類が回転トルクRT自体である点で、実施の形態2と相違する。
本実施の形態では、遠心血液ポンプを駆動させる前に、閾値RTtを予め設定して、第2の記憶手段ME2に記憶させておく。
期間Bで生じると予想される回転トルクの測定値RTmから、回転トルクの閾値RTtを決定し、第2の記憶手段ME2に記憶する(S300)。
<工程3:測定値RTmの記憶>(S340)
実施の形態2の工程2〜工程3と同様であるので、説明を省略する。
信号発生手段33により、第2の記憶手段ME2に保存された回転トルクの閾値RTtと、第1の記憶手段ME1に保存された回転トルクの測定値RTm(n)と、を比較する(S350)。保存された測定値RTm(n)が、閾値RTtより大きくなったら、信号発生手段33は、信号(電気的信号、視覚的信号、及び/又は聴覚的信号)を発する(S360)。
使用者は、信号発生手段33から信号が発せられたことを確認して、遠心血液ポンプ100に異常が発生したと判断する。
本実施の形態では、期間Bを検出するための別の具体例を説明する。本実施の形態は、実施の形態2の変化率CR又は変化量CMの算出において、血流値と回転数から算出された正常な回転トルクの正常値nRTを基準とする点で、実施の形態2と相違する。
第3の記憶手段ME3には、これらの換算式が記憶されている。なお、換算式は、遠心血液ポンプのタイプに依存しており、タイプに合わせた換算式を選択して用いなければならない。
図10では、第2の演算手段CA2は、第1の演算手段CA1と同じ演算装置CAに含まれている。しかしながら、第2の演算手段CA2及び第1の演算手段CA1が、それぞれ別の演算装置に含まれていてもよい。
実施の形態2の工程1と同様であるので、説明を省略する。
回転トルクの正常値nRTを算出するための複数の換算式(図11参照)を第3の記憶手段ME3に入力する(S410)。
<工程4:測定値RTmの記憶>(S450)
実施の形態2の工程2〜工程3と同様であるので、説明を省略する。
流量計40により、循環している単位時間当たりの血流量を測定する(S460)。
第2の演算手段CA2により、第3の記憶手段ME3に記憶されている複数の換算式から、(工程2で入力された)電気モータ22の回転数に基づいて最適な換算式を選択し、その後、選択された換算式に(流量計40で測定された)血流量を代入して、回転トルクの正常値nRTを算出する(S470)。
第1の演算手段CA1により、算出された正常値nRTを基準として、第n番目に記憶された第n測定値RTm(n)の変化量CM又は変化率CRを算出する(S480)。
実施の形態2の工程5と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態では、期間Bを検出するための別の具体例を説明する。本実施の形態は、回転トルクの測定値RTmを、その閾値と比較することにより、期間Bを検出する点で、実施の形態3と類似する。しかしながら、回転トルクの閾値を、回転トルクの正常値nRTから算出する点で、実施の形態3と相違する。
算出式とは、図2の期間Bで生じると予想される回転トルクの変化率CR又は変化量CMに基づいて、回転トルクの閾値RTtを算出するための式である。例えば、変化率の閾値CRtを用いれば、算出式は(閾値RTt)=(正常値nRT)×(変化率CRt)となる。また、変化量の閾値CMtを用いれば、算出式は、(閾値RTt)=(正常値nRT)+(変化量CMt)となる。
図13では、第3の演算手段CA3は、第2の演算手段CA2と同じ演算装置CAに含まれている。しかしながら、第3の演算手段CA3及び第2の演算手段CA2が、それぞれ別の演算装置に含まれていてもよい。
実施の形態4の工程2と同様であるので、説明を省略する。
回転トルクの正常値nRTから回転トルクの閾値RTtを算出するための算出式を第4の記憶手段ME4に記憶する(S510)。
<工程4:測定値RTmの記憶>(S550)
実施の形態2の工程2〜工程3と同様であるので、説明を省略する。
<工程6:回転トルクの正常値nRTの算出>(S570)
実施の形態4の工程5〜6と同様であるので、説明を省略する。
第3の演算手段CA3により、第4の記憶手段ME4に記憶されている換算式に(流量計40で測定された)血流量を代入して、回転トルクの閾値RTtを算出する(S580)。
実施の形態3の工程4と同様であるので、説明を省略する。
(電気モータ22)
電気モータ22には、一般的に知られている電気モータ(直流モータ、交流モータ)のうち、2000rpm〜6000rpmの範囲内で回転数を正確に制御できる電気モータが用いられる。
トルクセンサ23には、電気モータ22の回転シャフト22aを非接触的に又は接触的に測定できるものが用いられる。非接触タイプのトルクセンサ23では回転シャフト22aの磁歪効果を用いるものが利用できる。接触タイプのトルクセンサ23では、トルクセンサ23と回転シャフト22aとをベルト等で接続して、回転シャフト22aの回転トルクを測定するものが利用できる。
一方、本発明では、電気モータ22とトルクセンサ23とを一体にすることもできる。これにより、本発明の外部モータシステム10の取扱い(例えば、使用前のシステム組み上げや、使用後のメンテナンス等)が簡便になる点で有利である。
外部磁石28には、内部磁石128と強力に磁気的結合できる永久磁石が適しており、例えば希土類磁石(ネオジム磁石)などが好適である。
遠心血液ポンプ駆動装置32は、電気モータ22の回転数(=遠心血液ポンプ100のインペラ120の回転数)が所定値になるように、外部モータ20に供給する電力を制御する装置である。例えば、回転用シャフトに血栓が付着した場合、そのままの電力(=そのままの回転トルク)では電気モータ22の回転数が低下する。そこで、遠心血液ポンプ駆動装置32は、外部モータ20に供給する電力を増加させて、外部モータ20の回転数を一定に維持している。
信号発生手段33は、閾値と測定値とを比較する機能と、比較結果に基づいて所定の信号を発する機能とを有している。ここで「信号」とは、ランプの点灯又は点滅等の視覚的に認識可能な信号、ブザー等の聴覚的に認識可能な信号だけでなく、監視モニタ等に送信される電気信号も含む。
信号が発せられると、使用者は、遠心血液ポンプ100に異常(例えば、回転用シャフトへの血栓の付着)が生じていると判断する。
一方、本発明では、遠心血液ポンプ駆動装置32に信号発生機能を設けることにより、実質的に、遠心血液ポンプ駆動装置32と信号発生手段33とを一体化することもできる。これにより、本発明の外部モータシステム10の取扱い(例えば、使用前のシステム組み上げや、使用後のメンテナンス等)が簡便になる点で有利である。
流量計40は、遠心血液ポンプ100と患者とを繋ぐチューブに設けられており、循環している単位時間当たりの血流量を測定している。
遠心血液ポンプ100には、遠心血液ポンプ100は、ケーシング110と、ケーシング110内に回転可能に軸支されたインペラ120と、インペラ120に固定された内部磁石128と、を備えた一般的な遠心血液ポンプが利用できる。
記憶装置MEには、データの読み出しと書込みが可能な記憶装置(例えば、半導体メモリ、ハードディスク等)を用いることができる。1つの記憶装置MEに、第1〜第4の記憶手段ME1〜ME4を含んでいると、システムが簡略になるので好ましい。
演算装置CAには、記憶装置MEからのデータの読み出しと、データの演算と、演算結果の出力とが可能な処理装置(例えば半導体プロセッサ等)を用いることができる。1つの演算装置CAに、第1〜第3の演算手段CA1〜CA3を含んでいると、システムが簡略になるので好ましい。
なお、本明細書では、遠心血液ポンプ100に血栓が付着する異常を検出することを前提として記載している。しかしながら、その他の遠心血液ポンプ100の異常であって、インペラの摩擦係数を上昇させるような異常であれば、本発明の外部モータシステム10によって検出することが可能である。具体的には、遠心血液ポンプ100の軸受け部材に初期異常(変形、クラック)があり、使用中にそれらの初期異常が顕著化した場合などが考えられる。
20 外部モータ
22 電気モータ
22a 電気モータの回転シャフト
23 トルクセンサ
28 外部磁石
32 遠心血液ポンプ駆動装置
33 信号発生手段
40 流量計
100 遠心血液ポンプ
110 ケーシング
112 ケーシングの入口
116 軸受け部材(下側)
117 軸受け部材(上側)
120 インペラ
126 インペラの回転用シャフト(下側)
127 インペラの回転用シャフト(上側)
128 内部磁石
Claims (12)
- ケーシング内で軸支されたインペラと該インペラに固定された内部磁石とを含む遠心血液ポンプを駆動させるための外部モータシステムであって、
前記内部磁石と磁気的に結合可能な外部磁石と、
前記外部磁石を回転させる電気モータと、
前記電気モータの回転トルクを検出できるトルクセンサと、を含み、
前記遠心血液ポンプ内での異常発生時の前記回転トルクの変化を検出できることを特徴とする遠心血液ポンプ用外部モータシステム。 - 前記トルクセンサで測定された回転トルクの測定値を、所定の時間間隔で記憶するための第1の記憶手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。
- 前記トルクセンサで測定された回転トルクの測定値を表示するための表示手段をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。
- 第n番目より前に記憶された測定値のうちの1つの測定値、又は2つ以上の測定値の平均値を基準として、第n番目に記憶された第n測定値の変化量又は変化率を算出するための第1の演算手段と、
算出された前記変化量又は前記変化率が、あらかじめ設定された閾値より大きいときに信号を発する信号発生手段と、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。 - 前記異常発生時の前記回転トルクを閾値として予め記憶する第2の記憶手段と、
前記測定値が前記閾値より大きいときに信号を発する信号発生手段と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。 - 前記遠心血液ポンプにより循環する単位時間当たりの血流量を測定する流量計と、
前記電気モータの回転数と前記血流量とに基づいて前記回転トルクの正常値を算出する換算式を記憶するための第3の記憶手段と、
前記換算式を用いて、前記回転数と測定された前記血流量とから前記正常値を算出する第2の演算手段と、
前記正常値を基準として、第n番目に記憶された第n測定値の変化量又は変化率を算出するための第1の演算手段と、
算出された前記変化量又は前記変化率があらかじめ設定された閾値より大きいときに信号を発する信号発生手段と、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。 - 前記遠心血液ポンプにより循環する単位時間当たりの血流量を測定する流量計と、
前記電気モータの回転数と前記血流量とに基づいて前記回転トルクの正常値を算出する換算式を記憶するための第3の記憶手段と、
前記換算式を用いて、前記回転数と測定された前記血流量とから前記正常値を算出する第2の演算手段と、
前記正常値に基づいて、前記異常発生時の前記回転トルクの閾値を算出する第2の演算手段と、
前記閾値を記憶する第2の記憶手段と、
前記測定値が前記閾値より大きいときに信号を発する信号発生手段と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。 - 前記換算式は、前記回転数と前記血流量の関数であることを特徴とする請求項6又は7に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。
- 前記信号が、電気信号、視覚的信号及び/又は聴覚的信号であることを特徴とする請求項4乃至8のいずれかに記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。
- 前記電気モータを任意の回転数で駆動させるための駆動装置をさらに含み、
前記信号発生手段が、前記駆動装置に含まれていることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステム。 - 前記トルクセンサが、前記電気モータと一体にされていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の血液ポンプ用外部モータシステム。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の遠心血液ポンプ用外部モータシステムを用いて、遠心血液ポンプ内での異常発生を検出する方法であって、
前記電気モータで前記外部磁石を回転させることにより、前記遠心血液ポンプの前記インペラを回転させる回転工程と、
前記トルクセンサにより、異常発生時の前記電気モータの回転トルクの変化を検出する検出工程と、
を含むことを特徴とする異常発生の検出方法。
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