JP2012199290A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】面積当たりの発電量が高く、生産性に優れた、バイパスダイオードを備えた太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】この太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル25が電気的に直列接続した太陽電池セル集合体20と、基板41上に、複数のダイオード45が、該ダイオード45が取り付けられる太陽電池セル25の配列と整合する配列で形成されたダイオード集合体40とを備え、ダイオード集合体40は、太陽電池セルの非受光面側20bに配設されて、ダイオード45と太陽電池セル25とが電気的に接続しており、太陽電池セル集合体20とダイオード集合体40とが封止材80で封止されて一体化している。
【選択図】図1
【解決手段】この太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル25が電気的に直列接続した太陽電池セル集合体20と、基板41上に、複数のダイオード45が、該ダイオード45が取り付けられる太陽電池セル25の配列と整合する配列で形成されたダイオード集合体40とを備え、ダイオード集合体40は、太陽電池セルの非受光面側20bに配設されて、ダイオード45と太陽電池セル25とが電気的に接続しており、太陽電池セル集合体20とダイオード集合体40とが封止材80で封止されて一体化している。
【選択図】図1
Description
本発明は、バイパスダイオードを備えた太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールは、複数の太陽電池セルを電気的に直列接続して、所定の出力が得られるように設計されている。
ところで、太陽電池セルは、発電しない状態(太陽電池への太陽光が遮光された状態)では、抵抗が大きくなり、取出し電力が低下する。また、抵抗損失による発熱が起こる可能性があり、熱破損等につながる恐れがある。そのため、ダイオードを太陽電池セルに対して電気的に並列接続し、太陽電池セルに不具合が発生した時は、電流を該ダイオードからバイパスさせて、取出し電力の低下を防いだり、太陽電池セルの破損を防止することが行われている。このように結線したダイオードは、バイパスダイオードと呼ばれている。
バイパスダイオードとしては、モールドタイプのダイオードを、太陽電池セルの外側に接続してなるものが一般的である。しかしながら、モールドタイプのダイオードの場合、ダイオードを一つずつ太陽電池セルにそれぞれ配設する必要があるので、取り付け作業性が悪い問題点があった。また、ダイオードを太陽電池セルの外側に配設しているので、太陽電池モジュールの発電に寄与しない部分の面積が増加し、面積当たりの発電量が低くなる問題があった。
また、特許文献1には、薄膜太陽電池の金属電極層側に、可撓性薄膜上に金属電極、アモルファスシリコン層、金属電極の順に積層してなる保護ダイオードを配設することが開示されている。そして、保護ダイオードを、共通絶縁基板の上に多数作成しておき、太陽電池素子の上に接着することができると記載されている。
共通絶縁基板の上にダイオードを多数作成しておき、太陽電池セルの上に接着する方法であれば、同時に複数のダイオードを取り付けることができる。しかしながら、ダイオードの配列パターンと、太陽電池セルの配列パターンとが相違していると、目的の太陽電池セルに対してダイオードを取り付けることが困難な場合があり、かえって、取り付け作業に手間を要する場合があった。
したがって、本発明の目的は、面積当たりの発電量が高く、生産性に優れた、バイパスダイオードを備えた太陽電池モジュールを提供することにある。
本発明の太陽電池モジュールは、
複数の太陽電池セルが電気的に直列接続されてなる太陽電池セル集合体と、
基板上に、複数のダイオードが、該ダイオードが取り付けられる太陽電池セルの配列と整合する配列で形成されたダイオード集合体とを備え、
前記ダイオード集合体は、前記太陽電池セルの非受光面側に配設されて、前記ダイオードと前記太陽電池セルとが電気的に接続しており、
前記太陽電池セル集合体と前記ダイオード集合体とが、封止材で封止されて一体化していることを特徴とする。
複数の太陽電池セルが電気的に直列接続されてなる太陽電池セル集合体と、
基板上に、複数のダイオードが、該ダイオードが取り付けられる太陽電池セルの配列と整合する配列で形成されたダイオード集合体とを備え、
前記ダイオード集合体は、前記太陽電池セルの非受光面側に配設されて、前記ダイオードと前記太陽電池セルとが電気的に接続しており、
前記太陽電池セル集合体と前記ダイオード集合体とが、封止材で封止されて一体化していることを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、前記複数のダイオードが形成される基板が、可撓性フィルム基板であることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールは、前記ダイオード集合体が、前記太陽電池セル集合体に導電性粘着テープで貼り付けられて、前記ダイオードと前記太陽電池セルとが電気的に接続していることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールは、前記太陽電池セル集合体に取り付けられる前記ダイオード集合体の面積が該太陽電池セル集合体の面積以下であり、該太陽電池セル集合体の外周からはみ出さないように配置されていることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールの前記ダイオード集合体は、第一基板と、該第一基板の一面上に、第一電極層、半導体層、第二電極層の順に積層して構成された複数のダイオードと、前記第一基板の他面上に形成された複数の第三電極層とを有し、前記各第三電極層は、前記第一基板、前記第一電極層、前記半導体層を貫通する第一貫通孔を通り前記第一電極層と実質的に絶縁された導体により、前記第二電極層と接続されると共に、前記第一基板を貫通する第二貫通孔を通り前記第二電極層と実質的に絶縁された導体により、隣接するダイオードの前記第一電極層と接続されていることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールの前記ダイオード集合体は、そのダイオード側を前記太陽電池セル集合体側に向けて配設されているか、あるいは、その第三電極層側を前記太陽電池セル集合体側に向けて配設されていることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールの前記太陽電池セル集合体は、第二基板と、該第二基板の一面上に、裏面電極層、光電変換層、透明電極層の順に積層して構成された複数の太陽電池セルと、前記第二基板の他面上に形成された複数の背面電極層とを有し、前記各背面電極層は、前記第二基板、前記裏面電極層、前記光電変換層を貫通する第一貫通孔を通り前記裏面電極層と実質的に絶縁された導体により、前記透明電極層と接続されると共に、前記第二基板を貫通する第二貫通孔を通り前記透明電極層と実質的に絶縁された導体により、隣接する太陽電池セルの前記裏面電極層と接続されていることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールは、ダイオード集合体が、太陽電池セル集合体の非受光面側に配設されているので、太陽電池セルの発電性能を損なうことなく、一部の太陽電池セルへの太陽光が遮光されても、安定した太陽電池特性を得ることができる。そして、このダイオード集合体は、基板上に、複数のダイオードが、該ダイオードが取り付けられる太陽電池セルの配列と整合する配列で形成されているので、ダイオードと、ダイオードを取り付けるべき目的の太陽電池セルとの位置合わせが容易で、目的の太陽電池セルに対してダイオードを、確実かつ作業性よく取り付けることができる。
本発明の太陽電池モジュールの第1の実施形態について、図1〜6を用いて説明する。
図1,2に示されるように、この太陽電池モジュール10は、太陽電池セル集合体20とダイオード集合体40とで主に構成される。ダイオード集合体40は、太陽電池セル集合体20の非受光面側20bに、絶縁層60を介して接合されている。また、粘着部にも導電性を有した導電性粘着テープ70を介して、太陽電池セル集合体20と電気的に接続されている。そして、封止材80で全体を封止されて両者が一体化している。
絶縁層60としては、絶縁性を有するものであれば特に限定は無い。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
導電性粘着テープ70としては、銅箔、アルミ箔などの導電性基材上に、接着剤に金属粉末を混入した導電性粘着剤層が形成されたもの等が挙げられる。
封止材80としては、特に限定は無い。例えば、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)等の耐熱性、耐候性に優れた材料からなるフィルム等を用いることができる。
太陽電池セル集合体20は、図3に示されるように、同一基板上に形成された複数の太陽電池セル25が、電気的に直列接続されてなるものである。
図3を合わせて参照すると、この太陽電池セル集合体20は、基板21の受光面側20aに、裏面電極層22、光電変換層23、透明電極層24の順に積層して構成された太陽電池セル25が複数形成されている。各太陽電池セル25の両端部には、裏面電極層22、光電変換層23の順に積層され、透明電極層24が設けられていない接続部25a,25aが設けられている。また、基板21の非受光面20bに、太陽電池セル25とほぼ同じ間隔で、かつ、隣接する一方の太陽電池セル側にずれて背面電極層26が複数形成されている。
図3〜5を合わせて参照すると、各太陽電池セル25には、背面電極層26、基板21、裏面電極層22、光電変換層23、透明電極層24を貫通して形成された第一貫通孔27が、所定間隔で複数形成されている。図2に示すように、第一貫通孔27内において、透明電極層24と背面電極層26とが、導体層28により電気的に接続している。また、裏面電極層22は、光電変換層23で覆われて、透明電極層24、導体層28及び背面電極層26と絶縁されている。
太陽電池セル25の接続部25aには、背面電極層26、基板21、裏面電極層22、光電変換層23を貫通して形成された第二貫通孔29が形成されている。第二貫通孔29内において、背面電極層26と裏面電極層22とが、導体層30により電気的に接続している。
各太陽電池セル25での発電により生じた電子は、接続部25aへと移動し、第二貫通孔29を通って、該太陽電池セル25の背面電極層26へと移動する。背面電極層26に移動した電子は、第一貫通孔27を通って、隣接する太陽電池セル25の透明電極層24へと移動する。このように、この太陽電池セル集合体20は、第一貫通孔27、第二貫通孔29を介して、それぞれの太陽電池セル25が直列接続している。このような構造は、SCAF(Series Connection through Apertures on Film)構造と呼ばれており、各電極層と光電変換層の成膜と、各層のパターニングおよびそれらの組み合わせ手順により製造でき、例えば、特許第3237621号に記載の方法により製造することができる。
この太陽電池セル集合体20の製造方法の一例を説明すると、第二貫通孔29が開けられた基板21の受光面側に裏面電極層22を形成し、非受光面側に背面電極層26を形成する。こうすることで、第二貫通孔29の内壁で、裏面電極層22と背面電極層26が電気的に接続する。次に、基板21、裏面電極層22及び背面電極層26を貫通する第一貫通孔27を開ける。次に、基板21の受光面側の全面に光電変換層23を形成する。そして、両端部にはマスクをかぶせ、透明電極層24を形成する。次に、基板21の背面電極層26上に、再度背面電極層を形成する。こうすることで、第一貫通孔27の内壁で、透明電極層24と背面電極層26とが電気的に接続する。そして、太陽電池セル25、背面電極層26を、所定の形状に分断することで、上記SCAF構造の太陽電池セル集合体が製造される。
基板21は、耐熱性に優れるものが好ましく用いることができる。例えば、ガラス基板、金属基板、樹脂基板等が挙げられ、なかでも、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、アラミドなどからなる可撓性フィルム基板が好ましく用いることができる。可撓性フィルム基板を用いることで、フレキシブルな太陽電池セル集合体とすることができる。基板21の膜厚は、特に限定はないが、柔軟性、強度、重量を考慮すると、15〜200μm程度が好ましい。
裏面電極層22としては、特に限定はなく、例えば、Ag、Ag合金、Ni、Ni合金、Al、Al合金などが挙げられる。
光電変換層23としては、特に限定はなく、pin型、若しくはnip型のアモルファスシリコン系、微結晶シリコン系薄膜等が挙げられる。
透明電極層24としては、特に限定はなく、ITO、SnO2、ZnOなどが挙げられる。
背面電極層26としては、特に限定はなく、Ag、Ag合金、Ni、Ni合金、Al、Al合金などが挙げられる。
一方、ダイオード集合体40は、基板41上に、複数のダイオード45が、該ダイオード45が取り付けられる太陽電池セル25の配列と整合する配列で形成され、太陽電池セル集合体20の非受光面側20bに配設されている。すなわち、太陽電池セル集合体20の背面電極層26側に、ダイオード集合体40が配設されている。そして、図3に示されるように、ダイオード45は、太陽電池セル25に対して並列でかつ反対極性の方向に電気的に接続されている。
図1,2に示されるように、ダイオード集合体40の面積は、太陽電池セル集合体20の面積以下で、かつ、太陽電池セル集合体20の外周からはみ出さないように配置されていることが好ましい。ダイオード集合体40の面積が、太陽電池セル集合体20の面積よりも大きかったり、太陽電池セル集合体20の外周からはみ出して配置されていると、太陽電池モジュールの発電に寄与しない部分が増加することになるので、太陽電池モジュールの面積当たりの発電効率が低下する。
ここで、「複数のダイオード45が、該ダイオード45が取り付けられる太陽電池セル25の配列と整合する配列で形成される」とは、図6(a)に示すように、各太陽電池セル25に対してそれぞれダイオード45を取り付ける場合(太陽電池セル1個に対してダイオードを1個取り付ける場合)は、太陽電池セル25の幅寸法W1aとダイオード45の幅寸法W2a、太陽電池セル25の配列間隔W1bとダイオード45の配列間隔W2bがほぼ同じであることを意味し、図6(b)に示すように、複数(図6(b)では3個)の太陽電池セル25に対してダイオード45を1個取り付ける場合は、1個のダイオード45が取り付けられる一群の太陽電池セル25’の幅寸法W3aとダイオード45の幅寸法W4a、一群の太陽電池セル25’の配列間隔W3bとダイオード45の配列間隔W4bとがほぼ同じであることを意味する。また、図6(a)の様な形式でも、太陽電池セル25とダイオード45の電気的接続位置が、例えば3個の太陽電池セル毎に設ければ、実質的に図6(b)と同様のダイオード配線状況となる。
図3を合わせて参照すると、このダイオード集合体40は、上述した太陽電池セル集合体20とおなじSCAF構造をなしている。
すなわち、基板41の一方面に、第一電極層42、半導体層43、第二電極層44の順に積層して構成されたダイオード45が複数形成されている。このダイオード45の幅方向の寸法及び配列間隔は、太陽電池セル25の幅方向の寸法及び配列間隔とほぼ同じとされている。
各ダイオード45の両端部には、第一電極層42、半導体層43の順に積層して形成され、第二電極層44が設けられていない接続部45a,45aが設けられている。また、基板41の他面上に、ダイオード45とほぼ同じ間隔で、かつ、隣接する一方のダイオード側にずれて第三電極層46が複数形成されている。
図3〜5を合わせて参照すると、各ダイオード45には、第三電極層46、基板41、第一電極層42、半導体層43、第二電極層44を貫通して形成された第一貫通孔47が、所定間隔で複数形成されている。第一貫通孔47内において、第二電極層44と第三電極層46とが、導体層48により電気的に接続している。また、第一電極層42は、半導体層43で覆われて、第二電極層44、導体層48及び第三電極層46と絶縁されている。
ダイオード45の接続部45aには、第三電極層46、基板41、第一電極層42、半導体層43を貫通して形成された第二貫通孔49が形成されている。第二貫通孔49内において、第三電極層46と第一電極層42とが、導体層50により電気的に接続している。
ダイオード集合体40は、そのダイオード45側を太陽電池セル集合体20側に向けて、絶縁層60を介して太陽電池セル集合体20の非受光面側20bに接合されている。そして、ダイオード集合体40の第三電極層46と、太陽電池セル集合体20の対応する背面電極層26との間に導電性粘着テープ70が貼り付けられて、ダイオード集合体40の第三電極層46と、太陽電池セル集合体20の背面電極層26とが電気的に接続されている。
基板41は、耐熱性に優れるものが好ましく用いることができる。例えば、ガラス基板、金属基板、樹脂基板等が挙げられ、太陽電池セル集合体20の基板21と同じ材質のものを選択することが好ましい。なかでも、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエチレンテレフタレート、アラミドなどからなる可撓性フィルム基板が好ましく用いることができる。可撓性フィルム基板を用いることで、柔軟性に優れたダイオード集合体の柔軟性を良好にでき、太陽電池セル集合体の柔軟性を損なうことがない。また、太陽電池セル集合体20の基板21と同じ材質のものを選択することで、太陽電池セル集合体20とバイパスダイオード集合体40との熱膨張率がほぼ等しくなり、両者の界面における剥離や変形を少なくできる。
基板41の膜厚は、特に限定はないが、柔軟性、強度、重量を考慮すると、15〜200μm程度が好ましい。
第一電極層42、第二電極層44、第三電極層46としては、特に限定はなく、例えば、ITO、ZnO、SnO2、Ag、Ag合金、Ni、Ni合金、Al、Al合金などが用いられる。半導体層43としては、特に限定はなく、例えば、pin型、若しくはnip型のアモルファスシリコン系、微結晶シリコン系薄膜等が挙げられる。ダイオード45は、太陽電池セル25に対して並列でかつ反対極性の方向に接続しているので、ダイオード45が取り付けられた太陽電池セル25が発電している間は、ダイオード45には電流が流れない。
一方、特定の太陽電池セル25が、例えば日影に入って発電しなくなった時は、隣接する一方の太陽電池セル25の背面電極層26から電子が、導電性粘着テープ70を通って、対応するダイオード45の第三電極層46へと移動する。対応するダイオード45の第三電極層46に移動した電子は、第二貫通孔49を通って第一電極層42へと移動する。第一電極層42に移動した電子は、半導体層43を通って第二電極層44へと移動し、第一貫通孔47へと移動する。そして、第一貫通孔47を通って、隣接するダイオード45の第三電極層46へと移動し、導電性粘着テープ70を通って、反対側に隣接する太陽電池セル25の背面電極層26へと電子が移動する。
このように、太陽電池モジュールの一部が日影に入るなどして、一部の太陽電池セル25への太陽光が遮光されたとしても、発電していない太陽電池セル25を迂回して、次の太陽電池セル25に電流が流れるので、安定した太陽電池特性を得ることができる。
本発明の太陽電池モジュールは、ダイオード集合体40が、太陽電池セル集合体20の非受光面側に配設されているので、太陽電池セル25の発電性能を損なうことなく、一部の太陽電池セルへの太陽光が遮光されても、安定した太陽電池特性を得ることができる。また、ダイオード集合体40として、フィルム状のもの、すなわち基板41として可撓性フィルム基板を用いてなるダイオード集合体を用いる場合においては、ダイオード集合体40が薄膜で、かつ、柔軟性を有しているので、太陽電池モジュール全体の厚み、重量がそれほど増大することがない。更には、太陽電池セル集合体20が柔軟性を有する場合であっても、その柔軟性を損なうことがない。
そして、このダイオード集合体40は、基板41上に、複数のダイオード45が、該ダイオード45が取り付けられる太陽電池セル25の配列と整合する配列で形成されているので、ダイオード45と、ダイオードを取り付けるべき目的の太陽電池セル25との位置合わせが容易で、目的の太陽電池セル25に対してダイオード45を、確実かつ作業性よく取り付けることができる。
なお、この実施形態では、ダイオード集合体40が、太陽電池セル集合体20に導電性粘着テープ70で貼り付けられて、ダイオード45と太陽電池セル25とが電気的に接続しているが、ダイオード45と太陽電池セル25とを電気的に接続する手段としては、導電性粘着テープに限らず、導電性ペースト、はんだ付け等従来公知の方法を用いて接続してもよい。なかでも、導電性粘着テープは、作業性が良好で、加熱プロセスではないため、熱による太陽電池へのダメージ等が無いことから特に好ましい。また、絶縁層60の一部に穴開けて、ダイオード45と太陽電池セル25とを電気的に接続してもよい。この場合、絶縁層の無い部分で太陽電池集合体20の背面電極26とダイオード集合体40の第二電極層44が電気的に導通することになり、この場合必ずしも導電性テープを貼り付ける必要が無くなり、材料費の低減や作業工程の短縮に寄与することができる。また太陽電池セル集合体20とダイオード集合体40との間の絶縁層60をなくし、太陽電池セル集合体20の背面電極26とダイオード集合体40の第二電極層44を直接接触させることにより、モジュール全体の薄膜化、軽量化に寄与すると共に、必ずしも導電性粘着テープを貼り付ける必要が無くなり、材料費の低減や作業工程の短縮に寄与することができる。
また、この実施形態では、太陽電池セル集合体20及びダイオード集合体40は、いずれもSCAF構造をなすものを用いたが、いずれか一方のみがSCAF構造をなすものを用いてもよく、いずれもSCAF構造以外のものを用いてもよい。太陽電池セル集合体20とダイオード集合体40の両者を同じ構造、例えば両者を同じSCAF構造とした場合、太陽電池セル集合体20とダイオード集合体40とを、同一の製造工程で製造することが可能となり、製造装置の有効利用が可能となる。
SCAF構造以外の太陽電池セル集合体としては、例えば、基板の受光面側に太陽電池セルが複数形成され、個々の太陽電池セルが結線されて直列接続してなるもの、導電性基板上に、光電変換層、透明電極層等が形成され、更に、透明電極層上の一部に集電電極が所定間隔で複数設けられてなる構造、また基板自体が光電変換層の一部になっており、受光面の反対側に電極層が形成されている構造体が複数直列に接続されている構造等が挙げられる。また、SCAF構造以外のダイオード集合体としては、例えば、基板の一面上にバイパスダイオードが複数形成され、個々のダイオードが結線されて直列接続してなるもの等が挙げられる。
また、この実施形態では、太陽電池セルは、基板上に、裏面電極層、光電変換層層、透明電極層の順に積層してなる、サブストレート構造であるが、透明基板上に、透明電極層、光電変換層、電極層の順に積層してなる、スーパーストレート構造であってもよい。なお、スーパーストレート構造の太陽電池セルの場合、透明基板側が受光面となり、電極層側が非受光面にとなり、電極層上に、バイパスダイオード集合体40が配設される。
本発明の太陽電池モジュールの第2の実施形態について、図7を用いて説明する。
この実施形態では、ダイオード集合体40が、その第三電極層46側を太陽電池セル集合体側に向けて、太陽電池セル集合体20の非受光面側20bに配設されている。すなわち、ダイオード集合体40の第三電極層46と、太陽電池セル集合体20の背面電極層26とが接合して、両者が電気的に接続している。
この実施形態においても、第1の実施形態と同様、特定の太陽電池セル25が、例えば日影に入って発電しなくなった時は、隣接する一方の太陽電池セル25の背面電極層26から電子が、対応するダイオード45の第三電極層46へと移動する。対応するダイオード45の第三電極層46に移動した電子は、第二貫通孔49を通って第一電極層42へと移動する。第一電極層42に移動した電子は、半導体層43を通って第二電極層44へと移動し、第一貫通孔47へと移動する。そして、第一貫通孔47を通って、隣接するダイオード45の第三電極層46へと移動し、反対側に隣接する太陽電池セル25の背面電極層26へと電子が移動する。
この実施形態によれば、太陽電池セル集合体20として、SCAF構造をなすものを用いた場合であっても、絶縁層の介在が無いためモジュール全体の薄膜化、軽量化に寄与すると共に、電極を直接接触させることにより、導電性テープを貼り付ける必要も無くなるため、材料費の低減や作業工程の短縮に寄与することができる。
10:太陽電池モジュール
20:太陽電池セル集合体
21:基板
22:裏面電極層
23:光電変換層
24:透明電極層
25:太陽電池セル
25a:接続部
26:背面電極層
27:第一貫通孔
28:導体層
29:第二貫通孔
30:導体層
40:ダイオード集合体
41:基板
42:第一電極層
43:半導体層
44:第二電極層
45:ダイオード
45a:接続部
46:第三電極層
47:第一貫通孔
48:導体層
49:第二貫通孔
50:導体層
60:絶縁層
70:導電性粘着テープ
80:封止材
20:太陽電池セル集合体
21:基板
22:裏面電極層
23:光電変換層
24:透明電極層
25:太陽電池セル
25a:接続部
26:背面電極層
27:第一貫通孔
28:導体層
29:第二貫通孔
30:導体層
40:ダイオード集合体
41:基板
42:第一電極層
43:半導体層
44:第二電極層
45:ダイオード
45a:接続部
46:第三電極層
47:第一貫通孔
48:導体層
49:第二貫通孔
50:導体層
60:絶縁層
70:導電性粘着テープ
80:封止材
Claims (8)
- 複数の太陽電池セルが電気的に直列接続されてなる太陽電池セル集合体と、
基板上に、複数のダイオードが、該ダイオードが取り付けられる太陽電池セルの配列と整合する配列で形成されたダイオード集合体とを備え、
前記ダイオード集合体は、前記太陽電池セルの非受光面側に配設されて、前記ダイオードと前記太陽電池セルとが電気的に接続しており、
前記太陽電池セル集合体と前記ダイオード集合体とが、封止材で封止されて一体化していることを特徴とする太陽電池モジュール。 - 前記複数のダイオードが形成される基板が、可撓性フィルム基板である請求項1に記載の太陽電池モジュール。
- 前記ダイオード集合体が、前記太陽電池セル集合体に導電性粘着テープで貼り付けられて、前記ダイオードと前記太陽電池セルとが電気的に接続している、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
- 前記太陽電池セル集合体に取り付けられる前記ダイオード集合体の面積は、該太陽電池セル集合体の面積以下であり、該太陽電池セル集合体の外周からはみ出さないように配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
- 前記ダイオード集合体は、第一基板と、該第一基板の一面上に、第一電極層、半導体層、第二電極層の順に積層して構成された複数のダイオードと、前記第一基板の他面上に形成された複数の第三電極層とを有し、前記各第三電極層は、前記第一基板、前記第一電極層、前記半導体層を貫通する第一貫通孔を通り前記第一電極層と実質的に絶縁された導体により、前記第二電極層と接続されると共に、前記第一基板を貫通する第二貫通孔を通り前記第二電極層と実質的に絶縁された導体により、隣接するダイオードの前記第一電極層と接続されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
- 前記ダイオード集合体は、そのダイオード側を前記太陽電池セル集合体側に向けて配設されている、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
- 前記ダイオード集合体は、その第三電極層側を前記太陽電池セル集合体側に向けて配設されている、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
- 前記太陽電池セル集合体は、第二基板と、該第二基板の一面上に、裏面電極層、光電変換層、透明電極層の順に積層して構成された複数の太陽電池セルと、前記第二基板の他面上に形成された複数の背面電極層とを有し、前記各背面電極層は、前記第二基板、前記裏面電極層、前記光電変換層を貫通する第一貫通孔を通り前記裏面電極層と実質的に絶縁された導体により、前記透明電極層と接続されると共に、前記第二基板を貫通する第二貫通孔を通り前記透明電極層と実質的に絶縁された導体により、隣接する太陽電池セルの前記裏面電極層と接続されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
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