JP2012201032A - 三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents
三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012201032A JP2012201032A JP2011068804A JP2011068804A JP2012201032A JP 2012201032 A JP2012201032 A JP 2012201032A JP 2011068804 A JP2011068804 A JP 2011068804A JP 2011068804 A JP2011068804 A JP 2011068804A JP 2012201032 A JP2012201032 A JP 2012201032A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- meth
- decorative sheet
- acrylate
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】ベースフィルム上に、少なくとも、金属薄膜層及び表面保護層をこの順で有する三次元成形用加飾シートであって、金属薄膜層と表面保護層が直接接触して密着するか又はプライマー層を介して密着してなり、かつ該表面保護層が、ポリカーボネート(メタ)アクリレート及び/又はアクリルシリコーン(メタ)アクリレートを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層であることを特徴とする三次元成形用加飾シートである。
【選択図】図1
Description
そこで、近年金属光沢シートを併用し、インサート成形によって表面に金属光沢を有する成形物を作る試みが行われてきた(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかしながら、このような金属光沢を有する樹脂成形品は、軽微な傷によっても、艶低下や白化が目立つという問題を有していた。
また、支持フィルムとしてポリエステル系フィルムを用いると、成形性(伸び)や、成形後の形状安定性に限界があった。
また、表面保護層として紫外線硬化性樹脂などの電離放射線硬化性樹脂を用い、加飾シートの段階では半硬化状態とし、加飾成形された後に完全硬化させる方法が試みられたが(特許文献4参照)、未硬化樹脂成分を含む表面保護層は傷つきやすく、取り扱いが困難であり、未硬化樹脂成分が金型に付着することによる金型汚染の問題があった。この問題点を解決するために半硬化状態の表面保護層上に保護フィルムを設ける方法があるが、製造が煩雑になるとともに、コストアップの要因ともなる。
そこで、耐傷付き性と三次元成形性とを両立し得る表面保護層が要望されている。
しかしながら、三次元加工後の成形品に硬化処理するのは煩雑であり経済性に劣り、均一な硬化処理もしにくい。
そこで、アクリルシリコーン樹脂の優れた耐薬品性を維持しつつ、三次元成形性と耐傷付き性とを両立し得る表面保護層が要望されている。
ベースフィルム上に、少なくとも金属薄膜層及び表面保護層を、この順で有し、かつ前記表面保護層を、ポリカーボネート(メタ)アクリレート及び/又はアクリルシリコーン(メタ)アクリレートを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層としたシートが、三次元成形用加飾シートとして、その目的に適合し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
(1)ベースフィルム上に、少なくとも、金属薄膜層及び表面保護層をこの順で有する三次元成形用加飾シートであって、金属薄膜層と表面保護層が直接接触して密着するか又はプライマー層を介して密着してなり、かつ該表面保護層が、ポリカーボネート(メタ)アクリレート及び/又はアクリルシリコーン(メタ)アクリレートを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層であることを特徴とする三次元成形用加飾シート、
(2)上記(1)に記載の三次元成形用加飾シートを使用してなる加飾樹脂成形品、
(3)剥離シート上に金属薄膜層を有する意匠層を形成する工程、該意匠層をベースフィルム上に転写する工程、ベースフィルム上の剥離シートを剥がす工程、ベースフィルムを剥がした表面に電離放射線硬化性樹脂組成物層を積層する工程、該電離放射線硬化性樹脂組成物層を架橋硬化して表面保護層を形成する工程を有する加飾シートの製造方法、
(4)(a)剥離シート上にプライマー層を形成する工程、(b)該プライマー層上に金属薄膜層を有する意匠層を形成する工程、(c)該プライマー層及び意匠層をベースフィルム上に転写する工程、(d)ベースフィルム上の剥離シートを剥がす工程、(e)該ベースフィルム上に形成されたプライマー層上に、電離放射線硬化性樹脂組成物層を積層する工程、及び(f)該電離放射線硬化性樹脂組成物層を架橋硬化して表面保護層を形成する工程を有する加飾シートの製造方、
(5)上記(1)に記載の三次元成形用加飾シートの表面保護層側を金型内に向けて熱盤によって該保護層側から該三次元成形用加飾シートを加熱する工程、加熱された該三次元成形用加飾シートを金型内形状に沿うように予備成形して金型内面に密着させて型締する工程、射出樹脂を金型内に射出する工程、該射出樹脂が冷却した後に金型から加飾樹脂成形品を取り出す工程を含むことを特徴とする加飾樹脂成形品の製造方法、及び
(6)上記(1)に記載の三次元成形用加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、余分な部分をトリミングして成形シートを得る工程、該成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、流動状態の樹脂を型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する工程を有する加飾樹脂成形品の製造方法、
を提供するものである。
[三次元成形用加飾シート]
本発明の三次元成形用加飾シート(以下、単に「加飾シート」と称することがある。)は、ベースフィルム上に、少なくとも、金属薄膜層及び表面保護層をこの順で有する三次元成形用加飾シートであって、金属薄膜層と表面保護層が直接接触して密着するか又はプライマー層を介して密着してなり、かつ該表面保護層が、ポリカーボネート(メタ)アクリレート及び/又はアクリルシリコーン(メタ)アクリレートを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層であることを特徴とする。
本発明の加飾シートにおいて、基材として用いるベースフィルムは、真空成形適性を考慮して選定され、代表的には熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムが使用される。該熱可塑性樹脂としては、一般的には、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(以下、「ABS樹脂」という)、アクリル樹脂、ポリプロピレン,ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂などが使用されるが、これらの中でポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂及びABS樹脂が好適である。
また、当該ベースフィルムは、これら樹脂の単層フィルム、あるいは同種又は異種樹脂による複層フィルムとして使用することができる。
当該ベースフィルムの厚みは、用途に応じて選定されるが、通常、200〜800μm程度であり、コストなどを考慮すると250〜600μmであることが好ましく、300〜500μmであることがさらに好ましい。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、ベースフィルムの種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
また当該ベースフィルムはプライマー層を形成するなどの処理を施しても良いし、色彩を整えるための塗装や、デザイン的な観点での模様があらかじめ形成されていても良い。
本発明の加飾シートにおける金属薄膜層は、ベースフィルムと表面保護層との間に設けられる層であり、金属表面と同様な高輝性を与え意匠性を付与するものである。
本発明で使用できる金属としては、本発明の効果を奏する範囲で特に制限はなく、アルミニウム、ニッケル、銅、銀、金、白金、スズ、真鍮、インジウム、クロム、亜鉛などが挙げられ、これらの金属は、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
これらの金属のうち、インジウム、スズ、クロム又はアルミニウムが好ましく、伸展性に富むとの観点から、スズ及びインジウムが特に好ましい。なお、伸展性が良好な材料は、シートにおいては、3次元成形した際に伸ばされてもクラックが発生しないという利点を有する。
本発明では、特に真空蒸着法が低コスト、被蒸着体へのダメージが少ないという点で好ましく、その蒸着条件としては、用いる金属の溶融温度又は蒸発温度に応じて適宜設定される。
また、上記蒸着法以外に、前記の金属を含むペーストを塗工する方法を用いることもできる。
当該金属薄膜層の厚さとして、伸展性の点から、蒸着法にて形成する場合は光学濃度O.D値が0.5〜3程度が好ましく、0.8〜1.5程度がより好ましい。一方、ペーストを塗工する場合は、0.1〜30μm程度が好ましく、0.5〜20μmが好ましい。
また、当該金属薄膜層は、以下に詳述する表面保護層と密着しており、層間にポリエチレンテレフタレート(PET)などに代表される透明フィルム層など、他の樹脂層等を有さないことを特徴とする。このことにより、三次元加飾シートとしての優れた成形性を付与することができる。なお、ここで他の樹脂層には、金属薄膜層と表面保護層の密着性を高める目的で用いられる10μm以下程度の厚さのプライマー層などを排除するものではない。
本発明の加飾シートにおける表面保護層は、ポリカーボネート(メタ)アクリレート及び/又はアクリルシリコーン(メタ)アクリレートを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層である。
前記の電離放射線硬化性樹脂組成物は、さらに多官能(メタ)アクリレートを含むことができる。
ここで、電離放射線硬化性樹脂組成物とは、電離放射線硬化性樹脂を含有する組成物をいう。また、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も使用可能である。電離放射線硬化性樹脂とは、上記電離放射線を照射することにより、架橋、硬化する樹脂を指す。
本発明においては、電離放射線硬化性樹脂として、ポリカーボネート(メタ)アクリレート又はアクリルシリコーン(メタ)アクリレート、あるいはその両方が用いられる。まず、ポリカーボネート(メタ)アクリレートについて説明する。
本発明において、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート又はメタクリレート」を意味し、他の類似するものも同様の意である。
上記のポリカーボネート(メタ)アクリレートは、例えば、ポリカーボネートポリオールの水酸基の一部又は全てを(メタ)アクリレート(アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル)に変換して得られる。このエステル化反応は、通常のエステル化反応によって行うことができる。例えば、1)ポリカーボネートポリオールとアクリル酸ハライド又はメタクリル酸ハライドとを、塩基存在下に縮合させる方法、2)ポリカーボネートポリオールとアクリル酸無水物又はメタクリル酸無水物とを、触媒存在下に縮合させる方法、あるいは3)ポリカーボネートポリオールとアクリル酸又はメタクリル酸とを、酸触媒存在下に縮合させる方法などが挙げられる。
原料として用いられるジオール化合物(A)は、一般式HO−R1−OHで表される。ここで、R1は、炭素数2〜20の2価炭化水素基であって、基中にエーテル結合を含んでいても良い。例えば、直鎖、又は分岐状のアルキレン基、シクロヘキシレン基、フェニレン基である。
以上説明したポリカーボネートポリオールの製造方法は、例えば、特開昭64−1726号公報に記載されている。また、このポリカーボネートポリオールは、特開平3−181517号公報に記載されているように、ポリカーボネートジオールと3価以上の多価アルコールとのエステル交換反応によっても製造することができる。
本発明に用いられる多官能(メタ)アクリレートは、2官能以上の(メタ)アクリレートであれば良く、特に制限はない。ただし、硬化性を高める必要のある場合は3官能以上の(メタ)アクリレートが好ましい。ここで、2官能とは、分子内にエチレン性不飽和結合{(メタ)アクリロイル基}を2個有することをいう。
また、多官能(メタ)アクリレートは、オリゴマー及びモノマーのいずれでも良いが、三次元成形性向上の観点から多官能(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。
以上述べた多官能性(メタ)アクリレートオリゴマー及び多官能性(メタ)アクリレートモノマーは1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
ポリカーボネート(メタ)アクリレートと多官能(メタ)アクリレートの質量比が98:2より大きくなると(即ち、ポリカーボネート(メタ)アクリレートの量が98質量%を超えると)、耐傷付き性が低下する場合がある。一方、ポリカーボネート(メタ)アクリレートと多官能(メタ)アクリレートの質量比が70:30より小さくなると(即ち、ポリカーボネート(メタ)アクリレートの量が70質量%未満となると)、三次元成形性が低下する場合がある。より好ましくは、ポリカーボネート(メタ)アクリレートと多官能(メタ)アクリレートの質量比が95:5〜80:20である。
本発明においては、前記多官能性(メタ)アクリレートとともに、電離放射線硬化性樹脂組成物の粘度を低下させるなどの目的で、単官能性(メタ)アクリレートを、本発明の目的を損なわない範囲で適宜併用することができる。単官能性(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの単官能性(メタ)アクリレートは1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
次に、電離放射線硬化性樹脂として、用いられるアクリルシリコーン(メタ)アクリレートについて説明する。
本発明に用いられるアクリルシリコーン(メタ)アクリレートは、特に限定されず、1分子中に、アクリル樹脂の構造の一部がシロキサン結合(Si−O)に置換しており、かつ官能基としてアクリル樹脂の側鎖及び/又は主鎖末端に(メタ)アクリロイルオキシ基(アクリロイルオキシ基又はメタアクリロイルオキシ基)を2個以上有しているものであれば良い。
このアクリルシリコーン(メタ)アクリレートの例としては、例えば、特開2007−070544号公報に開示されるような側鎖にシロキサン結合を有するアクリル樹脂の構造が好ましく挙げられる。
(メタ)アクリレートモノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これら(メタ)アクリレートモノマーは1種を単独で又は2種を組み合わせて用いられる。
シリコーンマクロモノマーは、例えば、n−ブチルリチウム又はリチウムシラノレートを重合開始剤として、ヘキサアルキルシクロトリシロキサンをリビングアニオン重合し、更にラジカル重合性不飽和基含有シランでキャッピングして合成される。シリコーンマクロモノマーとしては、下記式(1);
上述のアクリルシリコーン(メタ)アクリレートは、1種を単独で又は2種を組み合わせて用いられる。
また、アクリルシリコーン(メタ)アクリレートの架橋点間平均分子量は、100〜2500であることが好ましい。架橋点間平均分子量が100以上であれば、三次元成形性の観点から好ましく、2500以下であれば、耐薬品性及び耐傷付き性の観点から好ましい。
アクリルシリコーン(メタ)アクリレートと多官能(メタ)アクリレートの質量比が95:5より大きくなると(即ち、アクリルシリコーン(メタ)アクリレートの量が95質量%を超えると)、耐傷付き性及び三次元成形性が低下する場合がある。一方、アクリルシリコーン(メタ)アクリレートと多官能(メタ)アクリレートの質量比が50:50より小さくなると(即ち、アクリルシリコーン(メタ)アクリレートの量が50質量%未満となると)、耐薬品性及び耐傷付き性が低下する場合がある。より好ましくは、アクリルシリコーン(メタ)アクリレートと多官能性(メタ)アクリレートとの質量比は90:10〜75:25である。
本発明においては、前記多官能性(メタ)アクリレートと共に、電離放射線硬化性樹脂組成物の粘度を低下させるなどの目的で、前述した単官能性(メタ)アクリレートを、本発明の目的が損なわれない範囲で、適宜含有することができる。
また、光増感剤としては、例えばp−ジメチル安息香酸エステル、第三級アミン類、チオール系増感剤などを用いることができる。
ここで、耐候性改善剤としては、紫外線吸収剤や光安定剤を用いることができる。紫外線吸収剤は、無機系、有機系のいずれでも良く、無機系紫外線吸収剤としては、平均粒径が5〜120nm程度の二酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛などを好ましく用いることができる。また、有機系紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系、具体的には、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、ポリエチレングリコールの3−[3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸エステルなどが挙げられる。一方、光安定剤としては、例えばヒンダードアミン系、具体的には2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2’−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレートなどが挙げられる。また、紫外線吸収剤や光安定剤として、分子内に(メタ)アクリロイル基などの重合性基を有する反応性の紫外線吸収剤や光安定剤を用いることもできる。また、本発明のポリマーの表面保護層としての性能(耐傷付き性と三次元成形性)を損なわない程度に共重合して使用することもできる。
重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチルカテコールなどが、架橋剤としては、例えばポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン化合物、オキサゾリン化合物などが用いられる。
充填剤としては、例えば硫酸バリウム、タルク、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなどが用いられる。
着色剤としては、例えばキナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボンブラックなどの公知の着色用顔料などが用いられる。
赤外線吸収剤としては、例えば、ジチオール系金属錯体、フタロシアニン系化合物、ジインモニウム化合物などが用いられる。
次に、本発明の三次元成形用加飾シートの構成について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の三次元成形用加飾シートの一態様の断面を示す模式図である。本発明の三次元成形用加飾シート10は、ベースフィルム1上に、金属薄膜層2及び表面保護層3が順に設けられた構成を有し、金属薄膜層2と表面保護層3は直接接触して密着するか、又はプライマー層を介して密着している。図1に示す態様では、プライマー層5を介して密着する場合を示している。なお、プライマー層5は、金属薄膜層2と表面保護層3との密着性が低い場合など、必要に応じて設けられる層である。
また、ベースフィルム1と金属薄膜層2との間に、アクリル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含む接着層4を有することが好ましい。
前記構成におけるベースフィルム1、金属薄膜層2及び表面保護層3については、前述で説明したとおりである。
本発明の三次元成形用加飾シートにおける接着層4は、ベースフィルム1と金属薄膜層2との接着性を向上させるためのものであり、接着性を向上させ得る樹脂で構成されていれば特に制限はなく、ドライラミネート法による接着剤層であってもよいし、熱接着層(ヒートシール層)であってもよい。
接着層4を構成する樹脂の具体例としては、アクリル樹脂;ポリエステル樹脂;セルロース系樹脂;塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、又は塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(以下、これらを総称して「ビニル系樹脂」と称する。)などが挙げられる。これらの樹脂は1種単独でも、又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
また、接着層4は単層で求められる密着力が得られない場合、多層化してもよい。例えば、金属薄膜層2と密着する樹脂からなる接着層4A、ベースフィルム1と密着しやすい樹脂からなる接着層4Bの2層化により強い密着力を得ることができる。
なお、接着層4(上述の多層の場合には全体の層)の厚さとしては、通常0.5〜20μm程度、好ましくは1〜5μmである。
接着層4を2層以上の構成とする場合のベースフィルムと接着させる側の接着層(接着層4B)の樹脂の具体例としては、ベースフィルムとの密着性の観点から、アクリル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂であることが好ましい。
また、接着層4とベースフィルム1の間に別途着色層を設けてもよい。着色層としては絵柄層、ベタ印刷層、又は隠蔽性を有する着色層であってもよい。なお、着色層をベースフィルム層と同系色に着色することで加飾成形シートの断面でベースフィルム層と着色層との境目をみえにくくし、意匠性を向上させることができる。なお、着色層に用いるバインダーとしては、上記接着層4と同様のものが用いられる。
上記接着層4及び着色層に用い得る着色剤としては特に制限はなく、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等が用いられる。
金属薄膜層2と表面保護層3との間に、必要に応じて設けられるプライマー層5としては、該層間の密着性を向上させ得るものであれば、特に限定されず、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレンなどが挙げられる。これらのうち、アクリルポリオールと、多価イソシアネート化合物とを反応させ、熱硬化させてなるプライマー層であることが好ましい。
前記多価イソシアネート化合物としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネート;を用いることができ、あるいは、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体、例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシアネート3量体(trimer)等も用いることができる。
なお、前記プライマー層5の厚みは、通常0.5〜20μm程度、好ましくは1〜5μmである。
また、該プライマー層5には、着色剤を混合して、色彩を整えたり、意匠性を向上させることができ、さらには、デザイン的な観点での模様を形成することもできる。
なお、当該プライマー層5は、製造過程において、プライマー層5を形成した後、表面保護層を形成する前にロール状に一旦巻き取られる場合があり、その場合にはブロッキングを防止するために、シリカなど公知のブロッキング剤を含有させることができる。
表面保護層3の形成は、例えば前述の電離放射線硬化性樹脂組成物を含有する塗工液を調製し、これをプライマー層5上に塗布し、架橋硬化することで得ることができる。なお、塗工液の粘度は、後述の塗工方式により、プライマー層5の表面に未硬化樹脂層を形成し得る粘度であれば良く、特に制限はない。
本発明においては、調製された塗工液を、プライマー層5の表面に、硬化後の厚さが1〜1000μmになるように、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコートなどの公知の方式、好ましくはグラビアコートにより塗工し、未硬化樹脂層を形成させる。
また、照射線量は、表面保護層を構成する樹脂層の架橋密度が飽和する量が好ましく、通常5〜300kGy(0.5〜30Mrad)、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)の範囲で選定される。
さらに、電子線源としては、特に制限はなく、例えばコックロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速器を用いることができる。
[三次元成形用加飾シートの製造方法]
前述した本発明の三次元成形用加飾シートを製造する方法(以下、単に「加飾シートの製造方法」略記することがある。)としては、ベースフィルム上に、直接各層を順に積層する方法、及び転写法のいずれも用いることができる。
本発明の加飾シートの製造方法における(a)工程は剥離シートの剥離処理面に、前述した本発明の加飾シートの構成において、プライマー層5として説明したように、アクリルポリオールと、多価イソシアネート化合物とを反応させ、熱硬化させてなるプライマー層を形成する工程である。
この(b)工程は、前記(a)工程で形成されたプライマー層上に、金属薄膜層を有する意匠層を形成する工程であり、具体的には、前記プライマー層上に、蒸着法などにより、インジウム、スズ、クロム、アルミニウムなどの金属を蒸着させて金属薄膜層を形成し、さらにその上に、前述した本発明の加飾シートの構成において、接着層4として説明した接着層を設けることにより、意匠層を形成することができる。
本発明の加飾シートの製造方法における(c)工程は、ベースフィルム上に、前記のプライマー層及び意匠層を、意匠層を構成する接着層がベースフィルムに接するように転写する工程であり、(d)工程は、ベースフィルム上の剥離シートを剥がす工程である。
なお、前記接着層は、金属薄膜層上に設けずに、ベースフィルム上に予め設けておいてもよい。
当該(e)工程は、ベースフィルム上に形成されたプライマー層上に、電離放射線硬化性樹脂組成物層を積層する工程である。
前記電離放射線硬化性樹脂組成物については、前述した「本発明のインサート成形用加飾シートにおける表面保護層」の説明において示したとおりである。
当該(f)工程は、前記(e)工程で形成された電離放射線硬化性樹脂組成物層を架橋硬化して表面保護層を形成する工程である。
前記の電離放射線硬化性樹脂組成物層を架橋硬化して表面保護層を形成する方法については、前述した「本発明のインサート成形用加飾シートの構成における表面保護層3の形成」において示したとおりである。
このようにして、本発明のインサート成形用加飾シートを効果的に製造することができる。
次に、該接着層4の上に、金属薄膜層を形成する。金属薄膜層を形成する材料及び形成方法については、前述のとおりである。次いで、前記金属薄膜層と表面保護層との間に形成されるプライマー層を形成し、表面保護層を形成する。
[加飾樹脂成形品]
本発明の加飾樹脂成形品は、プラスチック基板上に、前述した本発明の三次元成形用加飾シートを、該加飾シートのベースフィルムが接した状態で有することを特徴とする。
本発明の加飾樹脂成形品について、図2に従って説明する。図2は、本発明の加飾樹脂成形品の一態様の断面を示す模式図であって、加飾樹脂成形品20は、プラスチック基板6上に、本発明の三次元成形用加飾シート10(ベースフィルム1上に、必要に応じて設けられる接着層4、金属薄膜層2、必要に応じて設けられるプライマー層5及び表面保護層3を順に有する。)を、そのベースフィルム1が接した状態で有することを示している。
[加飾樹脂成形品の製造方法]
本発明の加飾樹脂成形品の製造方法は、前述した本発明の三次元成形用加飾シートの表面保護層側を金型内に向けて熱盤によって該表面保護層側から三次元成形用加飾シートを加熱する工程、加熱された三次元成形用加飾シートを金型内形状に沿うように予備成形して金型内面に密着させて型締する工程、射出樹脂を金型内に射出する工程、該射出樹脂を冷却したのち、金型から加飾樹脂成形品を取り出す工程を含むことを特徴とする。
(1)まず、三次元成形用加飾シートの表面保護層側を金型内に向けて、熱盤によって該表面保護層側から三次元成形用加飾シートを加熱する工程、
(2)加熱された該三次元成形用加飾シートを金型内形状に沿うように予備成形して金型内面に密着させて型締する工程、
(3)射出樹脂を金型内に射出する工程、及び
(4)該射出樹脂が冷却した後に金型から加飾樹脂成形品を取り出す工程、
前記(1)及び(2)において、三次元成形用加飾シートを加熱する温度は、通常160〜190℃程度である。
上記工程(3)において、射出樹脂を溶融させて、キャビティ内に射出して該三次元成形用加飾シートと射出樹脂とを一体化させる。射出樹脂が熱可塑性樹脂の場合は、加熱溶融によって流動状態にして、また、射出樹脂が熱硬化性樹脂の場合は、未硬化の液状組成物を室温又は適宜加熱して流動状態で射出して、冷却して固化させる。これによって、三次元成形用加飾シートが、形成された樹脂成形体と一体化して貼り付き、加飾樹脂成形品となる。射出樹脂の加熱温度は、射出樹脂によるが、一般に180〜320℃程度である。
上述の方法との相違点は、上述の方法の予備成形に相当する真空成形工程を有し、真空成形型から一旦取り外して、余分な部分をトリミングして成形シートを得る工程を有する点であり、いわゆるインサート成形と称される方法である。三次元成形用加飾シートを加熱する温度及び射出樹脂の加熱温度は、上述と同様である。
なお、各例で得られた三次元成形用加飾シートの諸特性を下記要領に従って評価した。
(1)成形性
加飾シートを赤外線ヒーターで160℃に加熱し、軟化させる。次いで、真空成形用型を用いて真空成形を行い(最大延伸倍率130%)、型の内部形状に成形する。シートを冷却後、型より加飾シートを離型する。評価基準は以下のとおりである。
◎;三次元形状に良好に追従し、形状保持性も良好であった。
○;三次元形状部又は最大延伸部の一部に微細な塗膜割れ又は白化が認められたが実用上問題なし。
×;三次元形状に良好に追従したが、反りや歪みが生じた。
××;三次元形状部又は最大延伸部の一部に塗膜割れ又は白化が発生した。
(2)耐傷付き性
#0000スチールウールを用いて荷重1.5kgf(14.7N)で5回往復後の試験片の外観を評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎:傷付きがなかった。
○:表面に微細な傷が認められたが、塗膜の割れや白化はなかった。
△:表面に軽微な傷があった。
×:表面に著しい傷があった。
(3)耐薬品性
各シート片10cm×10cmにエタノールを滴下し、時計皿で覆いをした状態で室温1時間放置後の外観を確認した。
◎:外観変化なし。
○:表面に極軽微な白化、膨潤が認められたが、著しい白化、膨潤、溶解等は見られなかった。
△:表面に極軽微な白化、膨潤、溶解が認められた。
×:表面に著しい白化、膨潤、溶解があった。
東ソー(株)製高速GPC装置を用いた。用いたカラムは東ソー(株)製、商品名「TSKgel αM」であり、溶媒はN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を用い、カラム温度40℃、流速0.5cm3/minで測定を行なった。尚、本発明における重量平均分子量及び数平均分子量は標準ポリスチレン換算の値である。
<電子線硬化性樹脂の硬化後の架橋点間平均分子量>
上記で得た数平均分子量を官能基数で割った値を架橋点間平均分子量とした。
剥離シートとして、表層にシリコーン系の離型層を有する2軸延伸PET(厚み25μm、算術平均粗さRa:0.01μm)の離型層上に、アクリル/ウレタンブロック共重合樹脂を塗工して、厚み2μmの透明なプライマー層5を形成した。
次いで、このプライマー層5上にスズを蒸着して金属薄膜層2を形成したのち、該金属薄膜層上に、リバースコート法により、平均酸価5.6の塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂を塗工して熱接着層(接着層4A)を設け、その上にアクリル樹脂と塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(質量比2:8)からなる接着剤を塗工して、接着剤層(接着層4B)を形成することで、接着層4を得た。このようにして得られた、剥離シート上にプライマー層5、金属薄膜層2、及び接着層4が設けられたシートを、接着層4側を、厚み300μmのABS樹脂からなるベースフィルム1に接触させたのち、プライマー層側(表面側)に算術平均粗さRa0.05μmのステンレス製鏡面板を、ベースフィルム側(裏面側)に算術平均粗さRa4.0μm、十点平均粗さRzJIS16μmの梨地柄の入ったステンレス型金属板を用いた熱プレス機を用いて、150℃、0.5MPaの加圧下、10分間熱プレス加工を行った。熱プレス加工後、剥離シートを剥離し、プライマー層5、金属薄膜層2、接着層4をベースフィルム1に転写した。
次に、剥離シートを剥離した後のプライマー層表面に、第1表に示す種類の電離線放射線硬化性樹脂を硬化後の厚さが10μmとなるようにグラビアリバースにて塗布した。この未硬化樹脂層に加速電圧165kV、照射線量50kGy(5Mrad)の電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面保護層を形成し、本発明の三次元成形用加飾シートを得た。各加飾シートの諸特性を第1表に示す。
実施例1において、表面保護層を形成する電子線硬化性樹脂組成物として、第1表に示すものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、本発明の三次元成形用加飾シートを得た。各加飾シートの諸特性を第1表に示す。
透明フィルムであるポリエチレンテレフタレート(以下「PET」と記載する。)フィルム(厚さ25μm、片面易接着処理)を準備した。該PETフィルムの易接着処理されていない面に、スズを蒸着し、金属薄膜層を設けた。金属薄膜層の厚さは、光学濃度OD値0.7〜1.4であった。
次いで、該金属薄膜層の上にリバースコート法により、平均酸価5.6の塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂を塗工して熱接着層(接着層4Aに相当)を設け、その上にアクリル樹脂と塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(質量比2:8)からなる接着剤を塗工して、接着剤層(接着層4Bに相当)を形成することで、接着層を得た。
次に、PETフィルムの易接着処理面に、リバースコート法にて、2液硬化型ウレタン樹脂(主剤はポリエステル系、硬化剤はヘキサメチレンジイソシアネート)を塗工し、プライマー層を得た。該プライマー層上に第1表に示す種類の電子線硬化性樹脂組成物を硬化後の厚さが10μmとなるようにグラビアリバースにて塗布した。この未硬化樹脂層に加速電圧165kV、照射線量50kGy(5Mrad)の電子線を照射して、電子線硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面保護層を形成した。
次いで、上記接着層を介して、厚み300μmのABS樹脂からなるベースフィルムに貼付し、三次元成形用加飾シートを得た。各加飾シートの諸特性を第1表に示す。
比較例1において、表面保護層を形成する電子線硬化性樹脂組成物として、第1表に示すものを用いたこと以外は比較例1と同様にして、三次元成形用加飾シートを得た。該加飾シートの諸特性を第1表に示す。
比較例1において、表面保護層を形成しないこと以外は、比較例1と同様にして三次元成形用加飾シートを作製した。この加飾シートの諸特性を第1表に示す。
比較例3において、透明PETフィルムの代わりに、厚み100μmの透明アクリルフィルムを用いたこと以外は、比較例3と同様にして三次元成形用加飾シートを作製した。この加飾シートの諸特性を第1表に示す。
EB2;アクリルシリコーンアクリレート(重量平均分子量:20000、架橋点間分子量200)と6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(重量平均分子量:5000)との混合物(質量比70:30)
EB3;6官能ウレタンアクリレートオリゴマー(重量平均分子量:2000)
実施例1及び2で得た2種の加飾シートをそれぞれ用い、各加飾シートを、熱盤温度170℃で加熱して射出成形の金型内形状に沿うように成形して、表面保護層側を金型内面に密着させた。金型は、80mm角の大きさで、立ち上がり10mm、コーナー部が2Rのトレー状である深絞り度の高い形状のものを用いた。一方、射出樹脂としてABS樹脂[日本エイアンドエル(株)製、商品名「クララスチックMTH−2」]を用いて、これを230℃にて溶融状態にしてから、キャビティ内に射出した。射出樹脂が固化した後、金型から加飾樹脂成形品を取り出し、図2に示す構成を有する加飾樹脂成形品を得た。
[符号の説明]
2 金属薄膜層
3 表面保護層
4 接着層
5 プライマー層
6 プラスチック基板
10 三次元成形用加飾シート
20 加飾樹脂成形品
Claims (10)
- ベースフィルム上に、少なくとも、金属薄膜層及び表面保護層をこの順で有する三次元成形用加飾シートであって、金属薄膜層と表面保護層が直接接触して密着するか又はプライマー層を介して密着してなり、かつ該表面保護層が、ポリカーボネート(メタ)アクリレート及び/又はアクリルシリコーン(メタ)アクリレートを含む電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層であることを特徴とする三次元成形用加飾シート。
- 前記電離放射線硬化性樹脂組成物が、さらに多官能(メタ)アクリレートを含む請求項1に記載の三次元成形用加飾シート。
- 前記多官能(メタ)アクリレートが、3官能以上である請求項2に記載の三次元成形用加飾シート。
- 前記金属薄膜層が、インジウム、スズ、クロム又はアルミニウム薄膜層である請求項1〜3のいずれかに記載の三次元成形用加飾シート。
- 前記金属薄膜層と前記ベースフィルムとの間に、アクリル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含む接着層を有する請求項1〜4のいずれかに記載の三次元成形用加飾シート。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の三次元成形用加飾シートを使用してなる加飾成形品。
- 剥離シート上に金属薄膜層を有する意匠層を形成する工程、該意匠層をベースフィルム上に転写する工程、ベースフィルム上の剥離シートを剥がす工程、ベースフィルムを剥がした表面に電離放射線硬化性樹脂組成物層を積層する工程、該電離放射線硬化性樹脂組成物層を架橋硬化して表面保護層を形成する工程を有する加飾シートの製造方法。
- (a)剥離シート上にプライマー層を形成する工程、(b)該プライマー層上に金属薄膜層を有する意匠層を形成する工程、(c)該プライマー層及び意匠層をベースフィルム上に転写する工程、(d)ベースフィルム上の剥離シートを剥がす工程、(e)該ベースフィルム上に形成されたプライマー層上に、電離放射線硬化性樹脂組成物層を積層する工程、及び(f)該電離放射線硬化性樹脂組成物層を架橋硬化して表面保護層を形成する工程を有する加飾シートの製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の三次元成形用加飾シートの表面保護層側を金型内に向けて熱盤によって該保護層側から該三次元成形用加飾シートを加熱する工程、加熱された該三次元成形用加飾シートを金型内形状に沿うように予備成形して金型内面に密着させて型締する工程、射出樹脂を金型内に射出する工程、該射出樹脂が冷却した後に金型から加飾樹脂成形品を取り出す工程を含むことを特徴とする加飾樹脂成形品の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の三次元成形用加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形する真空成形工程、余分な部分をトリミングして成形シートを得る工程、該成形シートを射出成形型に挿入し、射出成形型を閉じ、流動状態の樹脂を型内に射出して樹脂と成形シートを一体化する工程を有する加飾樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011068804A JP5673281B2 (ja) | 2011-03-25 | 2011-03-25 | 三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品及びその製造方法 |
| US14/007,446 US10265895B2 (en) | 2011-03-25 | 2012-03-23 | Decorative sheet for three-dimensional molding and method for producing same, and decorative molded article using decorative sheet and method for producing same |
| KR1020137025412A KR101882540B1 (ko) | 2011-03-25 | 2012-03-23 | 삼차원 성형용 장식 시트 및 그 제조 방법과 상기 장식 시트를 사용한 장식 성형품 및 그 제조 방법 |
| CN201280020448.9A CN103619587B (zh) | 2011-03-25 | 2012-03-23 | 三维成型用装饰片及其制造方法、以及使用了该装饰片的装饰成型品及其制造方法 |
| PCT/JP2012/057617 WO2012133234A1 (ja) | 2011-03-25 | 2012-03-23 | 三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾成形品及びその製造方法 |
| EP12765433.3A EP2689929B1 (en) | 2011-03-25 | 2012-03-23 | Decorative sheet for three-dimensional molding and method for producing same, and decorative molded article using decorative sheet and method for producing same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011068804A JP5673281B2 (ja) | 2011-03-25 | 2011-03-25 | 三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012201032A true JP2012201032A (ja) | 2012-10-22 |
| JP5673281B2 JP5673281B2 (ja) | 2015-02-18 |
Family
ID=47182493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011068804A Active JP5673281B2 (ja) | 2011-03-25 | 2011-03-25 | 三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5673281B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014202955A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 微細凹凸構造体、硬化性組成物、加飾シート、および加飾樹脂成形体、並びに微細凹凸構造体、および加飾樹脂成形体の製造方法 |
| JP2015066792A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 |
| JP2017189983A (ja) * | 2017-07-20 | 2017-10-19 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 |
| JP2018051919A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | 大日本印刷株式会社 | 転写用ハードコートフィルム及びハードコート積層体 |
| JP2018058220A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート、加飾樹脂成形品、及び加飾樹脂成形品の製造方法 |
| JP2018058217A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 大日本印刷株式会社 | 三次元成形用転写フィルム、その製造方法、及び樹脂成形品の製造方法 |
| JP2018511506A (ja) * | 2014-12-18 | 2018-04-26 | サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France | プラスチック製の車両付設部材を製造する方法 |
| US10137661B2 (en) | 2013-04-05 | 2018-11-27 | Mitsubishi Chemical Corporation | Microrelief structural body, decorative sheet, decorative resin molded body, method for producing microrelief structural body, and method for producing decorative resin molded body |
| CN114845870A (zh) * | 2019-12-25 | 2022-08-02 | 日涂汽车涂料有限公司 | 三维成型品装饰用层积膜、其制造方法以及三维装饰方法 |
| WO2022181583A1 (ja) | 2021-02-24 | 2022-09-01 | 東レ株式会社 | 成型用フィルム及びそれを用いた成型体 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005246891A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 金属調成形シート及びその製造方法 |
| JP2009083300A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 真空成形用化粧シート |
| JP2009083301A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 真空成形用化粧シート |
| WO2009122786A1 (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 株式会社 きもと | ハードコートフィルム及び樹脂成型品 |
| JP2009241368A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kimoto & Co Ltd | ハードコートフィルムを用いた樹脂成型品 |
| JP2010125800A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Nissha Printing Co Ltd | 金属調光沢柄を含む加飾シートの製造方法、および成形同時加飾成形品の製造方法。 |
| JP2010234347A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾シートの製造方法 |
-
2011
- 2011-03-25 JP JP2011068804A patent/JP5673281B2/ja active Active
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005246891A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 金属調成形シート及びその製造方法 |
| JP2009083300A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 真空成形用化粧シート |
| JP2009083301A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 真空成形用化粧シート |
| WO2009122786A1 (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 株式会社 きもと | ハードコートフィルム及び樹脂成型品 |
| JP2009241368A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Kimoto & Co Ltd | ハードコートフィルムを用いた樹脂成型品 |
| JP2010125800A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Nissha Printing Co Ltd | 金属調光沢柄を含む加飾シートの製造方法、および成形同時加飾成形品の製造方法。 |
| JP2010234347A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾シートの製造方法 |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014202955A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 微細凹凸構造体、硬化性組成物、加飾シート、および加飾樹脂成形体、並びに微細凹凸構造体、および加飾樹脂成形体の製造方法 |
| US10137661B2 (en) | 2013-04-05 | 2018-11-27 | Mitsubishi Chemical Corporation | Microrelief structural body, decorative sheet, decorative resin molded body, method for producing microrelief structural body, and method for producing decorative resin molded body |
| JP2015066792A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 |
| JP2018511506A (ja) * | 2014-12-18 | 2018-04-26 | サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France | プラスチック製の車両付設部材を製造する方法 |
| JP2018051919A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | 大日本印刷株式会社 | 転写用ハードコートフィルム及びハードコート積層体 |
| JP2018058220A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート、加飾樹脂成形品、及び加飾樹脂成形品の製造方法 |
| JP2018058217A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-12 | 大日本印刷株式会社 | 三次元成形用転写フィルム、その製造方法、及び樹脂成形品の製造方法 |
| JP2017189983A (ja) * | 2017-07-20 | 2017-10-19 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 |
| CN114845870A (zh) * | 2019-12-25 | 2022-08-02 | 日涂汽车涂料有限公司 | 三维成型品装饰用层积膜、其制造方法以及三维装饰方法 |
| WO2022181583A1 (ja) | 2021-02-24 | 2022-09-01 | 東レ株式会社 | 成型用フィルム及びそれを用いた成型体 |
| KR20230151991A (ko) | 2021-02-24 | 2023-11-02 | 도레이 카부시키가이샤 | 성형용 필름 및 그것을 사용한 성형체 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP5673281B2 (ja) | 2015-02-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5673281B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート及びその製造方法、並びに該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品及びその製造方法 | |
| KR101882540B1 (ko) | 삼차원 성형용 장식 시트 및 그 제조 방법과 상기 장식 시트를 사용한 장식 성형품 및 그 제조 방법 | |
| CN103370195B (zh) | 装饰片材及使用其而成的装饰树脂成形品 | |
| CN103476587B (zh) | 装饰片及使用该装饰片的装饰树脂成形品 | |
| JP5476903B2 (ja) | 加飾シート及びそれを用いてなる加飾樹脂成形品 | |
| JP5673280B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート及び該加飾シートを用いた加飾樹脂成形品の製造方法 | |
| JP5708157B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート、該加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品及び加飾樹脂成形品の製造方法 | |
| JP5359753B2 (ja) | 加飾シート及びそれを用いてなる加飾樹脂成形品 | |
| JP5962814B2 (ja) | 加飾シート及びこれを用いた加飾樹脂成形品 | |
| JP6020642B2 (ja) | 加飾シート及びそれを用いてなる加飾樹脂成形品 | |
| JP5830901B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート、該加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品及び加飾樹脂成形品の製造方法 | |
| JP5708156B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート、該加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品及び該加飾樹脂成形品の製造方法 | |
| JP6922343B2 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| CN104530461B (zh) | 装饰片材及使用其而成的装饰树脂成形品 | |
| JP5733439B2 (ja) | 加飾シート及びそれを用いてなる加飾樹脂成形品 | |
| JP6822280B2 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP5975118B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート、該加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品及び加飾樹脂成形品の製造方法 | |
| WO2018181503A1 (ja) | 加飾シート及び加飾樹脂成形品 | |
| JP5967229B2 (ja) | 三次元成形用加飾シート、該加飾シートの製造方法、加飾樹脂成形品及び該加飾樹脂成形品の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20131120 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20131122 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140120 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140428 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140930 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141111 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141202 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141215 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5673281 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
