JP2012201152A - ヘッドレスト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッドレストピラー1と、ロックブラケット4と、ヘッドレスト本体50と、ロック機構と、クリック機構とを備えており、クリック機構を、少なくとも一方の支柱1aと、少なくとも一方の底面カバー部53のスリット53a周縁部に対して設けられるとともに、少なくとも一方の支柱1aが係合する複数の凹凸部60a,60bを形成してなる凹凸係合部60とを有するものとする。これにより、ヘッドレスト本体を前後方向に回動させることによって、凹凸係合部の複数の凸部が、少なくとも一方の支柱を乗り越え、凹部が、少なくとも一方の支柱に係合するように動くことになるので、クリック感が生起する。
【選択図】図1
Description
ヘッドレストにより得られる快適性や安全性は、ヘッドレストが乗員の頭部に対して適切な位置であることが重要となる。そこで、ヘッドレストピラーによるヘッドレストの高さ調整だけでなく、前後方向の位置も調整できる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術は、ヘッドレストピラーの横軸部に、横軸部よりも小径のコイルバネを挿着し、コイルバネの他端を、中空状のヘッドレストフレーム(以下、ヘッドレスト本体)の内壁面に係止したものである。また、ヘッドレスト本体は、このヘッドレスト本体を貫通するヘッドレストピラーの横軸部に対して前後方向に回動自在に取り付けられている。
しかし、コイルバネの拡径および縮径の性質を利用して回動させるだけでは、ヘッドレスト本体の回動操作を行う操作者が、操作を行っている感覚を得にくい場合がある。
前記横軸部に、前方に傾斜して固定されるロックブラケットと、
前記横軸部に対して前後方向に回動自在に取り付けられるヘッドレスト本体と、
前記ヘッドレスト本体を、前記ロックブラケットに対して複数の傾斜角度でロックするロック機構と、
前記ヘッドレスト本体の回動に伴ってクリック感を生起するクリック機構と、を備えており、
前記ヘッドレスト本体は、乗員の頭部を受ける前面壁部と、
前記前面壁部の背面側に結合される背面壁部と、
互いに結合された状態の前記前面壁部と背面壁部との底面部に、前記ヘッドレストピラーの一対の支柱の位置に対応して設けられるとともに、該支柱が挿通されるスリットが形成された一対の底面カバー部と、を有しており、
前記クリック機構は、前記一対の支柱のうちの少なくとも一方の支柱と、
前記一対の底面カバー部のうち、少なくとも一方の底面カバー部のスリット周縁部に対して設けられるとともに、前記少なくとも一方の支柱が係合する複数の凹凸部を前記ヘッドレスト本体の回動方向に沿って連続して形成してなる凹凸係合部と、を有していることを特徴とする。
前記クリック機構は、前記ロック機構によってヘッドレスト本体の回動にロックがかかる際に、前記凹凸係合部の複数の凸部が、前記少なくとも一方の支柱を乗り越え、凹部が、前記少なくとも一方の支柱に係合するように設定されていることを特徴とする。
したがって、ヘッドレスト本体を前後方向に回動させることによって、凹凸係合部の複数の凸部が、少なくとも一方の支柱を乗り越え、凹部が、少なくとも一方の支柱に係合するように動くことになるので、クリック感が生起することになる。そして、ヘッドレスト本体を前後方向に回動させる際にクリック感を得ることができるので、例えばクリック機構とロック機構とを連動させることにより、ヘッドレスト本体の操作性を向上させることができる。これによって、ロックブラケットに対するヘッドレスト本体の傾斜角度を精度良く調整することが可能となる。
図1はヘッドレストの一例を示す分解斜視図である。
本実施の形態のヘッドレストは、ヘッドレストピラー1と、ロックブラケット4と、ヘッドレスト本体50と、ロック機構と、クリック機構と、を備えている。
なお、本実施の形態のヘッドレストは、クッションパッドである樹脂を、型枠内で、前記ヘッドレスト本体50と一体的になるように発泡成形させるものであり、このヘッドレスト本体50は、樹脂が内部に浸入しないような構成となっている。
これら一対の支柱1a,1aと横軸部1bとは一体形成されており、これら一対の支柱1a,1aと横軸部1bとの中間に位置する部位は屈曲形状を成している。
また、前記一対の支柱1a,1aと横軸部1bとのうち、少なくとも横軸部1bは断面正円状に形成されている。
このロックブラケット4は金属製の板状体であり、図5に示すように、基端部4cから上端部4dに向かうにつれて前後方向に広がるように形成されている。また、上端部4dには、複数のロック用孔20…が形成されている。
また、基端部4cに、アーチ型の軸受け面を形成することによって、前記横軸部1bを把持するようにして該横軸部1bに設けられている。また、この基端部4cは横軸部1bに対して溶接等により強固に接合固定されている。
なお、前記付勢部材3はコイルバネとされている。このため、前記取付部2,2は、フック状に形成されており、コイルバネ3の下端部を引掛けることができる。このコイルバネである付勢部材3は、後述するヘッドレスト本体50を横軸部1b側に引き寄せる方向に付勢する引張バネである。
また、取付部2,2は、横軸部1bに対して溶接等により強固に接合固定されている。
また、このヘッドレスト本体50は樹脂製とされており、軽量化に貢献できるようになっている。さらに、このようなヘッドレスト本体50は、乗員の頭部を受ける前面壁部51と、背面壁部52と、底面カバー部53,53と、包囲部8と、把持部9と、保持部10と、を有している。続いて、このヘッドレスト本体50の構成について説明する。
なお、これら前面壁部51および背面壁部52との間には、互いに組み合わせて一体化した際の樹脂の浸入を防ぐためのシール手段が設けられている。
差込口用切欠部51b,52bも、これら差込口用切欠部51bと差込口用切欠部52bの2つで一組となるものであり、これら差込口用切欠部51bと差込口用切欠部52bとを組み合わせることで開口部とすることができ、この開口部を、前記底面カバー部53,53を差込可能な差込口とすることができる。
差込口は、前記ヘッドレストピラー1の一対の支柱1a,1aに対応して、前記底面部51a,52aの2ヶ所に配置されている。すなわち、前記差込口用切欠部51bは、前記前面壁部51の底面部51aの2ヶ所に形成されており、前記差込口用切欠部52bは、前記背面壁部52の底面部52aの2ヶ所に形成されている。
これらボタン取付部51c,52cの突出方向側端部には、前記装飾縁部54およびボタン55が差し込まれるボタン差込口を形成するためのボタン差込口用切欠部51d,52dが形成されている。
ボタン差込口用切欠部51d,52dも、これらボタン差込口用切欠部51dとボタン差込口用切欠部52dの2つで一組となるものであり、これらボタン差込口用切欠部51dとボタン差込口用切欠部52dとを組み合わせることで開口部とすることができ、この開口部を、前記装飾縁部54およびボタン55を差込可能なボタン差込口とすることができる。
前記装飾縁部54は、この装飾縁部54周縁の鍔部54aが前記ボタン取付部51c,52cに形成されたボタン差込口よりも大径に形成されたものであり、ボタン差込口に差し込まれるとともに嵌合されている。
なお、この装飾縁部54には、前記ボタン取付部51c,52cの内部に引っ掛かる爪部等の嵌合手段が設けられているものとする。
前記ボタン55は、前記装飾縁部54中央の装着孔部54bに、該装着孔部54bの延在方向に沿って進退自在に差し込まれている。
また、このボタン55は、前記装飾縁部54の装着孔部54b内で引っ掛かるストッパー板部55aを有している。これによって、装飾縁部54から外側に露出する外側端面は、装飾縁部54の鍔部54aの外側面よりも外側に突出しない構成となっている。
したがって、前記差込口およびボタン差込口からの樹脂の浸入を防ぐようにしてクッションパッドの成形を行うことによって、前面壁部51と背面壁部52との内部空洞部に樹脂が浸入することを防ぐことができる。
また、この前面壁部51は、図2〜図4に示すように、補強部6b,6bと、抱持部6dと、取付部6f,6fとを有している。
これら補強部6b,6bは、前記前面壁部51の背面側から後方に突出するようにして形成されており、例えばビードやリブ等のように前面壁部51の背面側から突出することから、該前面壁部51の補強機能を備える。
なお、これら補強部6b,6bは、ヘッドレスト本体50の製造段階で、前面壁部51と一体に成形されている。
また、この抱持部6dは、前記前面壁部51の背面側から後方に突出するとともにアーチ型に形成されている。この抱持部6dのアーチの内側には、後述するシャフト部22bを左右方向に挿入することができる。すなわち、シャフト部22bは、この抱持部6dによって抱持されたような状態となる。
なお、この抱持部6dは、ヘッドレスト本体50の製造段階で、前面壁部51と一体に形成されている。
また、この抱持部6dも、上述のように前記前面壁部51の背面側から後方に突出するようにして形成されているため、前記補強部6bと同様に、前記前面壁部51の補強機能を有しているものとする。
また、取付部6f,6fは、前記前面壁部51の背面側から後方に突出するとともにアーチ型に形成されており、前記付勢部材3の上端部を引掛けることができる。
なお、これら取付部6f,6fは、ヘッドレスト本体50の製造段階で、前面壁部51と一体に成形されている。
また、これら取付部6f,6fも、上述のように前記前面壁部51の背面側から後方に突出するようにして形成されているため、前記補強部6bと同様に、前記前面壁部51の補強機能を有しているものとする。
そして、このように、横軸部1bに固定された取付部2,2と、ヘッドレスト本体50の前面壁部51の背面側に設けられた取付部6f,6fとの間に、付勢部材3,3がそれぞれ架設されているので、これら付勢部材3,3によって、可動部分であるヘッドレスト本体50を後方付勢することができる。すなわち、ヘッドレスト本体50は、前後方向への回動がロックされない状態においては常に後方に戻るように設定されている。
また、この底面カバー部53は、前記スリット53aと、周壁部53bと、鍔部53cと、を備えている。
このスリット53aが、前記前面壁部51および背面壁部52の底面部51a,52aに形成されることによって、前記ヘッドレスト本体50をスムーズに前後方向に回動させることができる。
なお、この周壁部53bには、図示はしないが、前記底面部51a,52aに引っ掛かる爪部等の嵌合手段が設けられているものとする。
すなわち、この鍔部53cは、前記底面部51a,52aに形成された差込口よりも大径となるように形成されており、底面カバー部53が該差込口から、前面壁部51と背面壁部52との空洞部に没入することを防ぐことができる。
この包囲部8は、一対の補強リブ8a,8aと、ストッパー部8c,8cと、を含んで構成されている。
また、これら一対の補強リブ8a,8aのうち、一方の補強リブ8a側には、ロックピン部22aの先端部を挿通させるための挿通孔56が形成されており、他方の補強リブ8a側には、後述するピン貫通孔21が形成されている。
なお、前記挿通孔56とピン貫通孔21とは互いに向かい合うようにして配置されており、これらピン貫通孔21と挿通孔56との間に、ロックブラケット4の複数のロック用孔20…が位置するように配置されている。また、後述するが、これらピン貫通孔21と、ロック用孔20と、挿通孔56とに対して同時に、ロックピン部22aが挿入されることになる。
また、これらストッパー部8c,8cは、前記一対の補強リブ8a,8aの後方突出側端部間に架設されるとともに、該一対の補強リブ8a,8aと一体形成されている。これらストッパー部8c,8cのうち、一方のストッパー部8cは、背面視において包囲部8の中央付近に設けられており、他方のストッパー部8cは、背面視において包囲部8の下端部に設けられている。
なお、前記ヘッドレスト本体50の回動時に、前記ロックブラケット4の後端4bに当接するものとしては、前記前面壁部51前面壁部51自体が挙げられる。すなわち、前面壁部51が、前記ロックブラケット4の前端4aに当接するストッパーとして機能する。
また、前記一対の補強リブ8a,8aは、前記ロックブラケット4の左右両側面にそれぞれ対向するようにして配置されているため、これら一対の補強リブ8a,8a間には隙間が形成されている。
また、この隙間は、前記ストッパー部8c,8cによって複数に区切られている。そのうち、包囲部8の下端部に位置する隙間は、ロックブラケット4を、包囲部8の内部に差し込むための差込口8dとされている。また、上方の後側のストッパー部8cと下方の後側のストッパー部8cとの間に位置する隙間は符号8eで示されており、上方の後側のストッパー部8cよりも上方の隙間は符号8fで示されている。これら差込口8dおよび隙間8e,8fからは、前記ロックブラケット4が露出している。
また、この把持部9の上方には、前記包囲部8が配置されている。また、この把持部9に差し込まれたロックブラケット4は、この把持部9を通過して、前記包囲部8の差込口8dから包囲部8内部に差し込まれる。
より詳細には、このスリットである開放部9aは、前記本体部の左右側壁部のうち、左右いずれか一方側に位置する側壁部の下端部から、下側壁部を介し、左右いずれか他方側に位置する側壁部の下端部まで形成されている。そして、左右側壁部に形成されたスリット9aにて前記横軸部1bを把持している。
また、前記スリット9aが形成された下側壁部の一部には、スリット9aを後方に向かって開放する間隙が、該下側壁部の中央部後方側を切り欠くことによって形成されている。
なお、この把持部9は、ヘッドレスト本体50の製造段階で、前記前面壁部51一体に成形されている。
アーチ型把持片9c,9cは、前記本体部の下側壁部のうち、前記開放部9aであるスリットを介して前面壁部51側に位置する部位と、後方側に位置する部位との間にアーチ型に架設形成されている。
なお、アーチ型把持片9c,9cは、ヘッドレスト本体50の製造段階で、前面壁部51および本体部と一体に成形されている。アーチ型把持片9c,9cの前面壁部51側端部は、前面壁部51よりも肉厚に形成されており、この肉厚部分は略L字型に形成されているものとする。
これら軸受け面9d…は、前記本体部の左右側壁部のうち、前記横軸部1bを把持するスリット9a端部の内側面と、前記アーチ型把持片9c,9cの内側面とを指している。したがって、これら軸受け面9d…は、前記横軸部1bの長さ方向に沿って間隔をあけて配置された状態となっている。
この保持部10は、図3および図4に示すように、前記前面壁部51の背面側に、前記包囲部8および抱持部6d付近に位置するようにして設けられている。また、保持部10は、ヘッドレスト本体50の製造段階で、前面壁部51と一体に成形されている。
なた、この保持部10の前面壁部51からの突出端部には開口部が形成されており、この開口部を挟んで上方および下方に、後述する支持部10a,10aがそれぞれ配置されている。
この保持部10は、支持部10a,10aと、当接部10bと、引掛部10cと、連結板部10dと、を備えている。
すなわち、支持部10aの突出方向側端面は、前記付勢部材23の外径部23aに合わせて凹む曲面となるように形成されるとともに、この曲面は左右方向(付勢部材23の伸縮方向)に連続しており、この曲面に沿って付勢部材23を配置することができる。
なお、前記連結板部10dは、これら支持部10a,10a間に架設されており、これら支持部10a,10aを部分的に連結している。連結板部10dによって支持部10a,10aを部分的に連結することができるので、これら支持部10a,10aの剛性を向上させることができるので好ましい。
より詳細には、この当接部10bは棒状体であり、平面視において前記2つの支持部10a,10a間の隙間の延在方向に沿って設けられており、この当接部10bによって、前記コイルバネである付勢部材23を、前記支持部10a,10a間の隙間に向かって押さえているような状態となっている。
なお、この当接部10bは、保持部10の包囲部8側端部から側方に向かって突出している。この当接部10bの突出長さは、突出方向側端部が、前記付勢部材23が最も圧縮した状態の包囲部8側端部の位置と略等しくなるか、または最も圧縮した状態の包囲部8側端部よりも若干、側方(図3中の右方向)寄りとなるように設定されている。すなわち、付勢部材23が最も圧縮した状態となっても、該付勢部材23が当接部10bから外れない程度の長さに設定されている。
なお、この引掛部10cも前記当接部10bと同様に、前記付勢部材23の内径部23bに当接しており、この引掛部10cと前記支持部10a,10aとの間に付勢部材23のコイルが挟み込まれたような状態となっている。
また、前記引掛部10cは、前記前面壁部51の他側部と一体形成されている。
また、前記連結板部10dは、前記支持部10a,10aと一体形成されている。
以上のようにしてヘッドレスト本体50が構成されている。
ロック機構は、図1〜図5に示すように、複数のロック用孔20…と、ピン貫通孔21と、ロック部材22と、前記付勢部材23とを有している。
なお、本実施の形態において、これら複数のロック用孔20…は、前記ロックブラケット4に対して4つ形成されている。
すなわち、この包囲部8に形成されたピン貫通孔21と、包囲部8によって包囲されたロックブラケット4の各ロック用孔20…とは、前記ヘッドレスト本体50の傾斜角度に応じて、互いに重なり合うように設定されている。
なお、ピン貫通孔21は、前記挿通孔56と、前記包囲部8を介して連続するようにして配置されている。つまり、これらピン貫通孔21と挿通孔56との間に、前記複数のロック用孔20…が位置するように設定されており、これらピン貫通孔21と、ロック用孔20と、挿通孔56とに対して同時に、後述するロックピン部22aが挿入されることになる。
また、これらロックピン部22aと、シャフト部22bと、連結部22cとは一体形成されており、略J字型となるように構成されている。すなわち、ロック部材22は、一本の金属棒を屈曲加工することにより形成されている。
なお、前記前面壁部51の一側部および他側部は、後方への突出長さが短く設定されており、これによって、ロック部材22を、前記前面壁部51の外側から前面壁部51の内部側に向かって取り付けることが可能となっている。
このシャフト部22bは、ロック部材22の取付時に、前記抱持部6dのアーチの内側にも挿入される。さらに、シャフト部22bの端部が、前記ボタン取付部51c,52c間の空洞および前記装飾縁部54の装着孔部54bに挿入される。
なお、このシャフト部22bの端部には、前記ボタン55が取り付けられている。
また、この連結部22cは、前記付勢部材23に当接する。
図5に示すように、ヘッドレスト本体50には、クッションパッドおよび表皮が一体化されており、ヘッドレスト本体50の傾斜角度に応じて、乗員の後頭部に対するクッションパッドおよび表皮の接触部位が変化するように設定されている。また、クッションパッドおよび表皮の形状に応じても接触部位が変化する場合がある。このような場合であっても、各軸心が一直線上に配置されるという位置関係は変わらないように設定されているため、ヘッドレスト本体50に加えられた外力を、ロックブラケット4を介して一直線に横軸部1bに伝達できるようになっている。
なお、図5において、乗員の後頭部とクッションパッドおよび表皮との間に記載された「○」で示す4ヶ所の部位が、乗員の後頭部に対するクッションパッドおよび表皮の接触部位となっている。
また、この付勢部材23は、上述のようにコイルバネであり、特に、該コイルバネ23が圧縮する方向に移動する前記ロック部材22を、押し返す方向に付勢する押しバネである。
コイルバネ23を形成する複数のコイルの外径部分を、コイルバネ23の外径部23aと称し、複数のコイルの内径部分を、コイルバネ23の内径部23bと称する。
本実施の形態において、前記ヘッドレスト本体50を、ロック機構によってロックしている状態においては、前記ボタン55のストッパー板部55aが、前記付勢部材23によって前記装飾縁部54の端部に当接するように付勢されている。一方、前記シャフト部22bを操作して、前記ロックピン部22aの先端部をロック用孔20から抜き、ヘッドレスト本体50をアンロックしている状態においては、前記ボタン55のストッパー板部55aが、前記装飾縁部54の端部から離間しており、前記付勢部材23は圧縮した状態となる。
以上のようにしてロック機構が構成されている。
クリック機構は、図6に示すように、前記ヘッドレストピラー1の一対の支柱1a,1aと、凹凸係合部60と、を有している。
本実施の形態のクリック機構としては、これら一対の支柱1a,1aのうち、少なくとも一方の支柱1aを用いる。
すなわち、この凹凸係合部60は、前記底面カバー部53の周壁部53bのスリット53a側面に設けられている。
また、凹部60bは、図6(b)に示すように複数設けられており、これら複数の凹部60b…は、前記ヘッドレスト本体50の傾斜角度に応じて段階的に傾斜するように配置されている。
凸部60aは、これら複数の凹部60b…間に複数配置されている。また、これら複数の凸部60a…と複数の凹部60b…とは一体形成されている。
また、前記ロック機構によってヘッドレスト本体50の回動にロックがかかる際に、前記複数の凸部60a…が、前記少なくとも一方の支柱1aを乗り越え、前記凹部60bが、前記少なくとも一方の支柱1aに係合するように設定されており、クリック機構とロック機構とを連動させることができる。
以上のようにしてクリック機構が構成されている。また、以上のようにしてヘッドレストが構成されている。
図1および図2に示すように、前記ヘッドレストピラー1の横軸部1bには、前記ロックブラケット4および取付部2,2が予め取り付けられている。なお、これらロックブラケット4および取付部2,2は、上述のように溶接等により、横軸部1bに対して強固に接合固定されている。
なお、取付前のヘッドレスト本体50には、前記ロック部材22および付勢部材23が取り付けられていない状態となっている。
この時、ロックブラケット4を、前記包囲部8の下端部に形成された差込口8dから包囲部8内部に差し込むようにする。
また、前記開放部9aに差し込まれた横軸部1bは、この開放部9aを含んで構成された把持部9によって把持された状態となる。すなわち、把持部9に備えられた軸受け面9d…によって、前記横軸部1bの長さ方向に沿って該横軸部1bの外周面を受けるようにする。
前記シャフト部22bは、前記抱持部6dのアーチの内側に挿入するとともに、端部を、前記ボタン取付部51c,52c間の空洞内に挿入する。
これと同時に、前記ロックピン部22aを、前記ピン貫通孔21および複数のロック用孔20…のいずれかに差し込むようにする。
また、本実施の形態においては、この段階で、前記ボタン55も取り付けられていない状態となっているが、これに限られるものではなく、前記ロック部材22を、前記前面壁部51の外側から前面壁部51の内部側に向かって取り付けるよりも前の工程で、前記ボタン55および装飾縁部54を、ボタン取付部51cに取り付けておいても良いものとする。
なお、本実施の形態においては、前記付勢部材23の連結部22c側端部を取り付けてから、前記付勢部材23の、前面壁部51の他側部側端部を取り付ける手順としているが、これに限られるものではなく、前記付勢部材23の、前面壁部51の他側部側端部から取り付けるようにしても良い。また、その他の方法を採用して付勢部材23を取り付けても良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、本実施の形態においては、付勢部材3よりも先に付勢部材23を取り付ける手順を採用したが、これに限られるものではなく、付勢部材3から取り付ける手順を作用しても良いものとする。
そして、前記背面壁部52を、前記前面壁部51に対して結合させるようにする。この時、背面壁部52のボタン取付部52cのボタン差込口用切欠部52dを、前記前面壁部51のボタン取付部51cのボタン差込口用切欠部51dと組み合わせる。これによって、前記装飾縁部54およびボタン55を、ボタン取付部51c,52cに取り付けることができる。
また、この時に、底面カバー部53のスリット53aに、前記ヘッドレストピラー1の支柱1aを挿通させるようにする。
以上のようにしてヘッドレスト本体50を、前記ヘッドレストピラー1の横軸部1bに取り付けることができる。
ヘッドレストの動作は、図5に示すように、前記ヘッドレストピラー1の横軸部1bに対して前後方向に回動自在に取り付けられたヘッドレスト本体50の前後方向への回動に基づくものである。
また、ヘッドレスト本体50は、前記付勢部材3,3によって、該ヘッドレスト本体50をヘッドレストピラー1の横軸部1b側に引き寄せる方向に付勢されている。したがって、ヘッドレスト本体50が後方に引き寄せられるとともに、前記ロックピン部22aが、複数のロック用孔20…のうちの最も後方にあるロック用孔20に挿入された状態が、ヘッドレスト本体50の前後方向への回動の通常位置とされている。
ロックピン部22aの先端部をロック用孔20から抜く際には、前記シャフト部22bのボタン55が取り付けられる端部を、該シャフト部22bの軸方向に沿って付勢部材23が圧縮する方向に押し込む。これによって、ロックピン部22aの先端部をロック用孔20から抜くことができる。
この時、付勢部材23は保持部10に保持された状態で圧縮する。ボタン55を押し込む操作を止めると、付勢部材23によって連結部22cが押し戻され、これに伴って、ロックピン部22aはロック用孔20に差し込まれる方向に移動し、シャフト部22bも元に戻ろうとする。
続いて、ヘッドレスト本体50を前方へ回転させる。
この時、図6に示すクリック機構の凹凸係合部60の凸部60aが、前記支柱1aを乗り越えて、前記凹部60bが、この支柱1aに係合するように動き、これに伴って、クリック感が生起する。
また、このクリック機構とロック機構は連動しているため、前記凸部60aが支柱1aを乗り越えるのと同時に、ロックピン部22aの先端部は、最後方のロック用孔20と二番目に後方のロック用孔20との間を移動する。さらに、前記凹部60bが支柱1aに係合するのと同時に、ロックピン部22aの先端部は、二番目に後方のロック用孔20に差し込まれることになる。
この時、前記ロック部材22の連結部22cは、前記付勢部材23によって付勢されているため、前記シャフト部22bを操作せずとも、前記ロックピン部22aを付勢部材23の付勢力によって自動的にロック用孔20に差し込むことができる。
なお、本実施の形態では、ロックピン部22aが最後方のロック用孔20に差し込まれている状態から、二番目に後方に位置するロック用孔20に差し込む場合について説明している。
このような動作は、ロックピン部22aを、二番目に後方のロック用孔20から、三番目に後方のロック用孔20(すなわち、前方から二番目のロック用孔20)に差し込む場合も同様であり、この三番目に後方のロック用孔20から、最前方のロック用孔20に差し込む場合も同様である。
続いて、ヘッドレスト本体50を後方へ回転させる。
この時、図6に示すクリック機構の凹凸係合部60の凸部60aが、前記支柱1aを乗り越えて、前記凹部60bが、この支柱1aに係合するように動き、これに伴って、クリック感が生起する。
また、このクリック機構とロック機構は連動しているため、前記凸部60aが支柱1aを乗り越えるのと同時に、ロックピン部22aの先端部は、最前方のロック用孔20と二番目に前方のロック用孔20との間を移動する。さらに、前記凹部60bが支柱1aに係合するのと同時に、ロックピン部22aの先端部は、二番目に前方のロック用孔20に差し込まれることになる。
この時、前記ロック部材22の連結部22cは、前記付勢部材23によって付勢されているため、前記シャフト部22bを操作せずとも、前記ロックピン部22aを付勢部材23の付勢力によって自動的にロック用孔20に差し込むことができる。
なお、本実施の形態では、ロックピン部22aが最前方のロック用孔20に差し込まれている状態から、二番目に前方に位置するロック用孔20に差し込む場合について説明している。
このような動作は、ロックピン部22aを、二番目に前方のロック用孔20から、三番目に前方のロック用孔20(すなわち、後方から二番目のロック用孔20)に差し込む場合も同様であり、この三番目に前方のロック用孔20から、最後方のロック用孔20に差し込む場合も同様である。
以上のようにして、ヘッドレスト本体50を前後方向に回動操作して、ヘッドレストを動作させることができる。
したがって、前記ヘッドレスト本体50を前後方向に回動させることによって、前記凹凸係合部60の複数の凸部60a…が、少なくとも一方の支柱1aを乗り越え、前記凹部60bが、少なくとも一方の支柱1aに係合するように動くことになるので、クリック感が生起することになる。そして、前記ヘッドレスト本体50を前後方向に回動させる際にクリック感を得ることができるので、クリック機構とロック機構とを連動させることにより、前記ヘッドレスト本体50の操作性を向上させることができる。これによって、前記ロックブラケット4に対するヘッドレスト本体50の傾斜角度を精度良く調整することが可能となる。
1a 支柱
1b 横軸部
3 付勢部材
4 ロックブラケット
8 包囲部
9 把持部
10 保持部
20 ロック用孔
21 ピン貫通孔
22 ロック部材
22a ロックピン部
22b シャフト部
22c 連結部
23 付勢部材
50 ヘッドレスト本体
51 前面壁部
51a 底面部
51b 差込口用切欠部
52 背面壁部
52a 底面部
52b 差込口用切欠部
53 底面カバー部
53a スリット
53b 周壁部
53c 鍔部
60 凹凸係合部
60a 凸部
60b 凹部
Claims (2)
- 一対の支柱と、これら一対の支柱の上端部間に架設される横軸部とを有するヘッドレストピラーと、
前記横軸部に、前方に傾斜して固定されるロックブラケットと、
前記横軸部に対して前後方向に回動自在に取り付けられるヘッドレスト本体と、
前記ヘッドレスト本体を、前記ロックブラケットに対して複数の傾斜角度でロックするロック機構と、
前記ヘッドレスト本体の回動に伴ってクリック感を生起するクリック機構と、を備えており、
前記ヘッドレスト本体は、乗員の頭部を受ける前面壁部と、
前記前面壁部の背面側に結合される背面壁部と、
互いに結合された状態の前記前面壁部と背面壁部との底面部に、前記ヘッドレストピラーの一対の支柱の位置に対応して設けられるとともに、該支柱が挿通されるスリットが形成された一対の底面カバー部と、を有しており、
前記クリック機構は、前記一対の支柱のうちの少なくとも一方の支柱と、
前記一対の底面カバー部のうち、少なくとも一方の底面カバー部のスリット周縁部に対して設けられるとともに、前記少なくとも一方の支柱が係合する複数の凹凸部を前記ヘッドレスト本体の回動方向に沿って連続して形成してなる凹凸係合部と、を有していることを特徴とするヘッドレスト。 - 前記クリック機構は、前記ロック機構によってヘッドレスト本体の回動にロックがかかる際に、前記凹凸係合部の複数の凸部が、前記少なくとも一方の支柱を乗り越え、凹部が、前記少なくとも一方の支柱に係合するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。
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