JP2012201238A - 鞍乗型車輌 - Google Patents

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卓也 坂本
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Abstract

【課題】操縦安定性積載性等を保証しながら、積載性や外観性能等に優れた鞍乗型車輌を提供する。
【解決手段】原動機及び前後の懸架装置を支持する車体フレームの後部に結合し、あるいは着脱自在に固定されるシートレール116に上面に略平坦な荷物積載面を有する荷物積載用キャリアを着脱自在に固定する。荷物積載用キャリア後端部には車体前方に向って凹設された凹部19を設ける。キャリアはマット11で覆われる。マット11はキャリア後端部の凹部19に嵌合する突起部を有する。荷物積載用キャリアは後端部凹がマットで覆われることで実質的な積載面積を有効に確保することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、オンロード、オフロード及びスクーターあるいは電動車輌等の鞍乗型車輌に関する。
自動二輪車等の鞍乗型車輌において、座席の後方に荷物をおくためのキャリアが設けられている。従来、例えばオプションとしてのラゲッジボックスを取り付ける際、ラゲッジボックスのロック機構を配置可能とするための空間もしくはスペースを確保しなければならないため、オーバハングの長い形状ではその取付位置を後方あるいは上方にして搭載している。
例えば特許文献1には自動二輪車において積載能力向上のために、後部車載キャリアにラゲッジボックスを固定する構造が開示される。ラゲッジボックスの種類によっては着脱用ロック機構がラゲッジボックス下部に突出しており、車体本体側(キャリア側)はこのロック機構に干渉しないように空間を確保する必要が有る。
特開2006−151272号公報
この種の車輌では一般的に、ラゲッジボックスをキャリアの後方に設置しているが、以下の問題がある。即ち、重量物であるラゲッジボックスを車体後端に搭載することになり、このことが操縦安定性に著しく影響する。一方、ラゲッジボックスをキャリアの前方に搭載する場合、キャリアにロック機構を避ける空間が必要になるため、そのままではキャリア本体の機能である積載性や、外観が損われる。従って、ラゲッジボックスをできるだけ車体中央寄りに近付くように固定し、且つキャリア本体の機能(積載性)、外観を保つ必要がある。特許文献1のものを始めとして、これらの問題を解決するのは必ずしも容易でなかった。
本発明はかかる実情に鑑み、操縦安定性積載性等を保証しながら、積載性や外観性能等に優れた鞍乗型車輌を提供することを目的とする。
本発明による鞍乗型車輌は、少なくとも原動機及び前後の懸架装置を支持する車体フレームの後部に結合し、あるいは着脱自在に固定されるシートレールを有する鞍乗型車輌であって、前記シートレールに着脱自在に固定され、上面に略平坦な荷物積載面を有し、後端部に車体前方に向って凹設された凹部を設けた荷物積載用キャリアを有することを特徴とする。
また、本発明による鞍乗型車輌において、前記キャリアの上部にマットが着脱可能に固定され、前記マットは前記キャリア後端部の凹部に嵌合する突起部を有することを特徴とする。
また、本発明による鞍乗型車輌において、前記マットは、その後端部から下方に延出して前記突起部と繋がるリブを有することを特徴とする。
また、本発明による鞍乗型車輌において、前記マットの前記リブは、その最下端で前方に延出する折返し部を有することを特徴とする。
本発明によれば、ラゲッジボックスのロック機構がキャリアと干渉しないように凹部を設けることで、ロック機構の適正且つ円滑な操作を行うことができ、キャリアの積載面積及び着脱性を確保したまま、ラゲッジボックスを車体中心寄りに配置することが可能となり、これにより車輌の操縦安定性が向上する。
また、キャリアの凹部がマットにより覆われることで、キャリアにおける実質的な積載面積を有効に確保することができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の全体構成例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の後部まわりを示す側面図である。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の後部まわりを示す上面図である。 本発明の実施形態に係るキャリアまわりの部材の支持関係等を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャリアの斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャリアの上面図である。 本発明の実施形態に係るマットの斜視図である。 本発明の実施形態に係るマットの上面図である。 本発明の実施形態に係るマットの下面図である。 本発明の実施形態に係るマットの側面図である。 本発明の実施形態に係るマットが被着したキャリアの斜視図である。 本発明の実施形態に係るマットが被着したキャリアの上面図である。 図8BのI−I線に沿う断面図である。 図8BのII−II線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係るキャリアにブラケットが取り付けられた状態を示す上面図である。 本発明の実施形態に係るキャリアにおけるラゲッジボックスのロック機構対応部位を示す下面図である。 本発明の実施形態に係るキャリアに搭載されるラゲッジボックスのロック機構まわりを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャリアに搭載されるラゲッジボックスのロック機構まわりを示す斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明における鞍乗型車輌の好適な実施の形態を説明する。
先ず、本発明を適用した鞍乗型車輌の全体構造について説明する。この実施形態においては図1に示すような自動二輪車100の例とする。なお、以下の説明中で用いる各図において、必要に応じて車輌の前方を矢印Frにより、車輌の後方を矢印Rrにより示し、また、車輌の側方右側を矢印Rにより、車輌の側方左側を矢印Lにより示す。
図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ(図示せず)によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク102が設けられる。フロントフォーク102の上端にはハンドルバー103が固定され、ハンドルバー103の両端にグリップ104を有する。フロントフォーク102の下部には前輪105が回転可能に支持されると共に、前輪105上部を覆うようにフロントフェンダ106が固定される。前輪105は、これと一体回転するブレーキディスク107を有している。
車体フレーム101は例えばステアリングヘッドパイプから後方に向けて左右二又状に分岐し、それぞれが後下がりに傾斜して延出する。車体フレーム101の後部にはスイングアーム108が揺動可能に支持されると共に、両者間にリヤショックアブソーバ109が装架される。スイングアーム108の後端には後輪110が回転可能に支持される。後輪110は、エンジンの動力を伝達するチェーン111が巻回されたドリブンスプロケットを介して、回転駆動されるようになっている。なお、後輪110の上方にはリヤフェンダユニット112が配置される。
車体フレーム101にはエンジンユニット113が搭載され、このエンジンユニット113には燃料供給装置から混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスが排気管114を通って排気される。本実施形態において、エンジンは例えば4サイクル単気筒あるいは多気筒エンジンであってよい。また、排気管114はエンジンユニット113の下側に回り込んで、車輌後端付近に支持されたマフラ115と接続され、排気ガスはマフラ115から排気される。なお、マフラ115は、着座シート等を支持するシートレール116等を利用して取付支持される。
エンジンユニット113の上方には燃料タンク117が搭載され、燃料タンク117の後方にライダシート118及びタンデムシート119が連設される。ライダシート118及びタンデムシート119に対応して、フートレスト120及びフートレスト121(ピリオンステップ)が配置される。更に図1において、車輌前部を覆うフロントカウリング121の内側には、スピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニットが搭載される。
車輌外装において、フロントカウリング122及びサイドカウリング123によって車輌の主に前部及び側部が覆われ、車輌後部にはシートカウリング124が被着する。これらのカウリング122,123,124は車輌前部から後部にかけて滑らかに連設され、これにより車輌の外観フォルムが形成される。
次に、図2及び図3は車輌後部まわりを示す側面図及び上面図である。タンデムシート119の後側にはキャリア10を備えている。キャリア10の具体的構成については後述するが、側面視及び上面視ともタンデムシート119の外形ラインと滑らかに連なるように後方へ延出する。即ち側面視では僅かに後上がりリヤフェンダユニット112の上部を覆うように配置され、また、上面視ではタンデムシート119の後端部から後方に向けて適度に先細になるように形成されている。この場合、図2に示されるようにリヤフェンダユニット112の上部後端から更に後方へ適度に延出する。キャリア10の上部にはマット11が着脱可能に被着し、これによりキャリア10上面は略平坦な荷物積載面として構成される。マット11の形成材料としては、例えばゴムもしくはラバーあるいは合成樹脂等が好適である。なお、キャリア10上に二点鎖線で示すように、後述するラゲッジボックス200を搭載可能である。
また、キャリア10の前部には、車幅方向外側に適度に湾曲して張り出す左右一対でなるタンデムグリップ12が一体に形成されている。このタンデムグリップ12はタンデムシート119に着座した乗員が把持し得るようになっているが、タンデムグリップ12を含めてキャリア10全体として、車輌後部においてタンデムシート119からリヤフェンダユニット112にかけて一体感のある形態となっている。
図4は、キャリア10まわりの部材の支持関係等を示している。キャリア10は、シートレール116を利用して取付支持される。この場合、左右のシートレール116を相互に結合するブリッジ部材125の外側至近に位置にそれぞれ、取付用ブラケット126を突設し、一対のタンデムグリップ12の前端部がそれぞれボルト13によって取付用ブラケット126に締着固定される。また、キャリア10の上面(積載面)14には、複数のマット11との係合孔15が形成されるが、このうち上面14の前部寄りの左右一対の係合孔15Aにおいて、ブリッジ部材125の後方に設けられた別のブリッジ部材(図示せず)とボルト締着するようになっている。このようにキャリア10は複数のボルト13等により車体側に固定され、高い支持剛性を備えている。
ここで、キャリア10は図5A、図5B等に示すように、上面14の左右両側にタンデムグリップ12に連接する一対の側縁部16を有し、これらの側縁部16の内側にマット11が配置される。側縁部16は略前後方向に延設され、側縁部16から段落ちするかたちで上面14が形成される。上面14上に敷設されたマット11と側縁部16は実質的に面一化し、これらにより全体として平坦な積載面が構成される。なお、キャリア10の下面側には荷紐等を掛止するための複数の掛止ピン17が突設されており、積載した荷物等を適宜固定することができるようになっている。
本発明では特に、キャリア10の後端部18には後述するようにラゲッジボックス200のロック機構に対応して、後方に向って凹設された凹部19を有する。この凹部19を設けることで、ラゲッジボックス200のロック機構の配置及びその操作が可能になる。この例では凹部19はその内周が平面視で略コ字状を呈し、キャリア10単体では露呈するが、マット11が被着することで隠蔽される。なお、後端部18及び凹部19とも上面14から下方へ一定の上下幅を有している。
図6A、図6B及び図7A、図7Bは、マット11の具体的構成例を示している。マット11は平面視で、キャリア10の側縁部16内側の上面14と整合する形状を有する。マット11の下面には図7A、図7Bに示されるように、キャリア10の係合孔15に対応して複数の係合突起20が形成される。各係合突起20はキャリア10の対応する係合孔15と係合し、これによりマット11はキャリア10上にぴったりと重なるように適正に被着する。
また、本発明では特に、マット11はキャリア10の後端部18の凹部19に嵌合する突起部21を有する。この突起部21は、凹部19の内側にぴったりと嵌るように凸状に形成され、マット11の下面から所定長さ延出する。
また、マット11は、その後端部22から下方に延出して突起部21と繋がるようにしたリブ23を有する。
更に、リブ23は、その最下端で前方に延出する折返し部24を有する。
図8A、図8Bは、マット11が被着したキャリア10を示している。キャリア10及びマット11は一体的に結合し、一体感のある外観が構成される。この場合、図9Aに示されるようにキャリア10の係合孔15とマット11の係合突起20とが係合し合い、両者間に高い結合強度が確保される。また、図9Bに示されるようにマット11に設けた折返し部24がキャリア10の後端部18を包み込むように係合する。
更に、本発明の自動二輪車100において、前述したようにラゲッジボックス200を搭載可能である。図10A、図10B及び図11A、図11Bは、キャリア10にラゲッジボックス200を搭載する場合の例を示している。この場合、先ずキャリア10からマット11が取り外されると共に、図10Aに示すような取付用のブラケット1が使用される。ブラケット1は例えばアルミニウム合金製でよく、図10Aのように平面視でキャリア10と略同等あるいは近似する形状を有する。そして、キャリア10の複数の係合孔15のうち係合孔15B(図4等参照)を利用して、図10Bのように係合孔15Bに挿通させたボルト2によってブラケット1をキャリア10上に締着固定することができる。
また、ブラケット1は図10Bに示されるように、後述するラゲッジボックス200のロック機構が係合する係止孔3を有している。ブラケット1は上記のようにキャリア10に固定されることで、係止孔3が図10Bのようにキャリア10の後端部18に設けた凹部19の略中央部に位置するように配置される。
一方、ラゲッジボックス200の底面後端部付近には、図11A、図11Bに示すようなロック機構201が付設されている。このロック機構201は、ブラケット1の係止孔3と係合可能なロック爪202を有し、ロックレバー203の操作でロック爪202を係止孔3に対して係合及び解除することができるようになっている。なお、図11(A)はロック解除状態を、また図11(B)はロック状態をそれぞれ示している。この場合、詳細図示を省略するが、ブラケット1の前部にはラゲッジボックス200の前部固定用のステーを有し、先ずラゲッジボックス200の前部はこのステーにより掛止される。次に、ロック爪202を図11Aの矢印のように回動させて、係止孔3の下側から回り込むように係止孔3に挿入させて引っ掛ける。更に、ロックレバー203を矢印のように回動させることで、ロック爪202が係止孔3との係合を強めるように水平移動し、これによりロック状態に保持される。
本発明によれば、ラゲッジボックス200を搭載する際には、そのロック機構201がキャリア10と干渉しないようにキャリア10に凹部19を設けることで、ロック機構201の適正且つ円滑な操作を行うことができる。このように凹部19によりキャリア10の積載面積及び着脱性を確保したまま、ラゲッジボックス200を必要以上に後方に張り出すことなく、車体中心寄りに配置することが可能となり、これにより車輌の操縦安定性が向上する。
また、キャリア10にマット11が敷設されるが、その場合キャリア10の凹部19がマット11により覆われる。凹部19を有しているにもかかわらず、この凹部19をマット11で覆うことでキャリア10における実質的な積載面積を有効に確保することができる。また、突起部21を設けることによりマット11の剛性が上がることで、変形し難くなると共に、キャリア10とマット11との嵌合領域を拡大してマット11の固定がより確実になる。
また、マット11においてリブ23と突起部21を設けることで、マット11の剛性を更に高め、これにより特に後端部22から捲上がり難くなる。また、キャリア10の上面14及び後端部18をマット11が覆うことで、キャリア10後端の凹部19を外観上完全に隠し、これにより外観を向上することができる。
更に、マット11のリブ23には、キャリア10の後端部18を包むように折返し部24を追加することにより、これによりマット11が後端から捲上がるのを有効に防止することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態において、マット11をキャリア10上に固定するためにボルトやクリップ等の結合手段を用いることもできる。
また、本発明は前部車載キャリアに適用することも可能であり、上記実施形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
更に、図1に示したような所謂オンロードタイプの自動二輪車の例で説明したが、オフロードタイプのもの、更にはスクーターあるいは電動車輌等の鞍乗型車輌に対して本発明は有効に適用可能である。
10 キャリア、11 マット、12 タンデムグリップ、14 上面、15 係合孔、16 側縁部、17 掛止ピン、18 後端部、19 凹部、20 係合突起、21 突起部、22 後端部、23 リブ、24 折返し部、100 自動二輪車、200 ラゲッジボックス。

Claims (4)

  1. 少なくとも原動機及び前後の懸架装置を支持する車体フレームの後部に結合し、あるいは着脱自在に固定されるシートレールを有する鞍乗型車輌であって、
    前記シートレールに着脱自在に固定され、上面に略平坦な荷物積載面を有し、後端部に車体前方に向って凹設された凹部を設けた荷物積載用キャリアを有することを特徴とする鞍乗型車輌。
  2. 前記キャリアの上部にマットが着脱可能に固定され、前記マットは前記キャリア後端部の凹部に嵌合する突起部を有することを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車輌。
  3. 前記マットは、その後端部から下方に延出して前記突起部と繋がるリブを有することを特徴とする請求項2記載の鞍乗型車輌。
  4. 前記マットの前記リブは、その最下端で前方に延出する折返し部を有することを特徴とする請求項3記載の鞍乗型車輌。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2915728A1 (en) 2014-03-07 2015-09-09 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Straddle-type vehicle with load supporting structure
EP3127794A4 (en) * 2014-03-31 2018-01-10 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Tandem grip unit for motorcycle

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