JP2012201846A - 半導体ウエハ加工用粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材フィルム上に、少なくとも一層の粘着剤層が積層された半導体ウエハ加工用テープであって、前記粘着剤層が放射線硬化型粘着剤を含み、元素の周期表における第4族の金属元素の有機金属化合物が、前記放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、0.001〜10重量%の割合で含まれていることを特徴とする半導体ウエハ加工用粘着テープである。
【選択図】図1
Description
表面糊残りとは、ウエハと半導体ウエハ加工用粘着テープが密着している状態で剥離する際、粘着剤の一部または全てがウエハ上に残る現象である。
側面糊残りとは、パッケージをダイシングする際回転丸刃により粘着剤が掻き揚げられ、これがパッケージ側面につく現象である。
(1)基材フィルム上に、少なくとも一層の粘着剤層が積層された半導体ウエハ加工用テープであって、前記粘着剤層が放射線硬化型粘着剤を含み、元素の周期表における第4族の金属元素の有機金属化合物が、前記放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、0.001〜10重量%の割合で含まれていることを特徴とする半導体ウエハ加工用粘着テープ。
(2)前記有機金属化合物がチタンアルコキシド、チタンキレート、ジルコニウムアルコキシド、ジルコニウムキレートのうち少なくとも1種類以上を主成分とすることを特徴とする(1)記載の半導体ウエハ加工用粘着テープ。
(3)前記粘着剤層にイソシアネート化合物を含んでいることを特徴とする(1)または(2)に記載の半導体ウエハ加工用粘着テープ。
(4)前記基材フィルムが、金属イオンで架橋されたエチレン系アイオノマー樹脂を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の半導体ウエハ加工用粘着テープ。
粘着剤層3を構成する放射線硬化型粘着剤の1つとしては、アルキル基の炭素数が2以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーから導かれる分子内に不飽和炭化水素を持つポリマーが、イソシアネート化合物により架橋されたものであり、かつ、周期表4族の金属元素からなる有機金属化合物が放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、0.001〜10重量%の割合で含まれる。
上記粘着剤において、周期表4族の金属元素からなる有機金属化合物が放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、0.001〜10重量%、好ましくは0.005〜10重量%、より好ましくは0.1〜10重量%含まれるものである。周期表4族の金属元素からなる有機金属化合物の割合が少なすぎると粘着剤の架橋反応が鈍化してしまい、十分な特性を得ることができず、多すぎると粘着剤組成物を混合し、基材フィルムに塗布するまでのポットライフが短くなり、本発明の半導体ウエハ加工用粘着テープを製造する場合に支障が生じるからである。
本発明においては、粘着剤を構成する放射線硬化型粘着剤は、イソシアネート化合物により架橋されていることが好ましい。
イソシアネート化合物としては、特に制限がなく、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4′−〔2,2−ビス(4−フェノキシフェニル)プロパン〕ジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、2,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等が挙げられる。具体的には、市販品として、コロネートL(商品名、日本ポリウレタン社製)等を用いることができる。
図1に示される本発明に用いられる基材フィルム5は、特に限定されるものではなく公知のプラスチックなどの樹脂を用いることができる。一般に基材フィルム5としては熱可塑性のプラスチックフィルムが用いられている。基材フィルム5は、市販のものを用いても良いし、押出成形等により製膜したものであっても良い。基材フィルム5の厚さは通常30〜300μm、より好ましくは50〜200μmである。これらの数字は半導体ウエハ加工用粘着テープに必要な機械特性、熱収縮などの観点から導き出されたものである。
このため、従来のダイシング工程用半導体ウエハ加工用粘着テープでは、基材フィルムの樹脂が切削時に溶融・延伸され、糸状の切削屑が発生していた。これに対し、切削熱により溶融状態になる樹脂を用いた本発明のテープでは、このような高温状態における糸状の切削屑の発生を防止することができる。
アイオノマー樹脂としては、金属イオン含有量やカルボキシル基数の異なる樹脂を複数配合し、適切な金属イオン含有量やカルボキシル基数とすることができる。
基材フィルム(基材層)として、ノバテックEVA LV342(商品名、日本ポリエチレン株式会社製)を使用し、厚さ150μmのフィルム(基材フィルムA)を押出成形で作成した。ポリマー(ブチルアクリレート75重量%、2−ヒドロキシエチルアクリレート20重量%を構成単位として、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを付与したものであり、重量平均分子量は600,000であった。)に、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して光重合性開始剤が1重量%、イソシアネート系硬化剤が2重量%、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.001重量%になるようそれぞれ加え混合することで放射線硬化型粘着剤を製造し、基材フィルムAの表面に乾燥後30μmの厚さになるように塗工し、図1に示すと同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるようにする以外は、実施例1と同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が10重量%になるようにする以外は、実施例1と同様のテープを作成した。
基材フィルム(基材層)として、ノバテックEVA LV342(商品名、日本ポリエチレン株式会社製)を使用し、厚さ150μmのフィルム(基材フィルムA)を押出成形で作成した。ポリマー(ブチルアクリレート89質量%、メタクリル酸1質量%、2−ヒドロキシエチルアクリレート10質量%を構成単位としてなるものであり、重量平均分子量は550,000であった。)に、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して光重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物ペンタエリスリトールテトラアクリレートが35重量%、光重合性開始剤が3重量%、イソシアネート系硬化剤が4重量%、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるようそれぞれ加え混合することで放射線硬化型粘着剤を製造し、基材フィルムAの表面に乾燥後30μmの厚さになるように塗工し、図1に示すと同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤に対して、ジルコニウムキレートを加えない点以外は、実施例1と同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が11重量%になるようにする以外は、実施例1と同様のテープ作成を試みたが、粘着剤がゲル化してしまい作成不能となった。
基材フィルム(基材層)として、ハイミランAM−7316(商品名、三井・デュポンポリケミカル社製)を使用し、厚さ100μmのフィルム(基材フィルムB)を押出成形で作成した。ポリマー(ブチルアクリレート75重量%、2−ヒドロキシエチルアクリレート20重量%を構成単位として、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを付与したものであり、重量平均分子量は500,000であった。)に、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して光重合性開始剤が5重量%、イソシアネート系硬化剤が1.5重量%、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.001重量%になるようそれぞれ加え混合することで放射線硬化型粘着剤を製造し、基材フィルムBの表面に乾燥後10μmの厚さになるように塗工し、図1に示すと同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるようにする以外は、実施例5と同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が10重量%になるようにする以外は、実施例5と同様のテープを作成した。
基材フィルム(基材層)として、ハイミランAM−7316(商品名、三井・デュポンポリケミカル社製)を使用し、厚さ100μmのフィルム(基材フィルムB)を押出成形で作成した。ポリマー(ブチルアクリレート89質量%、メタクリル酸1質量%、2−ヒドロキシエチルアクリレート10質量%を構成単位としてなるものであり、重量平均分子量は530,000であった。)に、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して光重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物ペンタエリスリトールテトラアクリレートが40重量%、光重合性開始剤が6重量%、イソシアネート系硬化剤が3重量%、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるようそれぞれ加え混合することで放射線硬化型粘着剤を製造し、基材フィルムBの表面に乾燥後10μmの厚さになるように塗工し、図1に示すと同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤に対して、ジルコニウムキレートを加えない点以外は、実施例5と同様のテープを作成した。
放射性硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムキレートであるZC−150(商品名、松本ファインケミカル社製)が11重量%になるようにする以外は、実施例5と同様のテープ作成を試みたが、粘着剤がゲル化してしまい作成不能となった。
ジルコニウムキレートに代えて、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムアルコキシドであるZA−45(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるよう混合する点以外は、実施例2と同様にテープを作成した。
ジルコニウムキレートに代えて、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、チタンキレートであるTC−750(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるよう混合する点以外は、実施例2と同様にテープを作成した。
ジルコニウムキレートに代えて、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、チタンアルコキシドであるTA−10(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるよう混合する点以外は、実施例2と同様にテープを作成した。
ジルコニウムキレートに代えて、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、ジルコニウムアルコキシドであるZA−45(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるよう混合する点以外は、実施例6と同様にテープを作成した。
ジルコニウムキレートに代えて、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、チタンキレートであるTC−750(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるよう混合する点以外は、実施例6と同様にテープを作成した。
ジルコニウムキレートに代えて、放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、チタンアルコキシドであるTA−10(商品名、松本ファインケミカル社製)が0.1重量%になるよう混合する点以外は、実施例6と同様にテープを作成した。
(バックグラインド工程用半導体ウエハ加工用粘着テープの表面糊残り評価)
実施例1、2、3、4、9、10、11、比較例1、2の半導体ウエハ加工用粘着テープにシリコンウエハを貼合し、バックグラインド作業を行い、紫外線を照射し、粘着テープを剥離した。この剥離したシリコンウエハの表面糊残り発生数について評価した。
実施例5、6、7、8、12、13、14、比較例3、4の半導体ウエハ加工用粘着テープに縦10.0mm、横10.0mm、厚さ1.1mm、のレーザーマークが捺印されたエポキシ系樹脂パッケージを貼合した後、ダイシング装置(ディスコ社製、商品名:DFD6340)、ダイシングブレード(ディスコ社製、商品名:SD320N100M42)を使用し回転数40000rpm、カットスピード50mm/secで1.0mm×1.0mmにダイシングした。
ダイシングされたパッケージチップ100個についてダイスピッカー装置(キャノンマシナリー社製、商品名:CAP−300II)によるピックアップ作業を行い、得られたパッケージチップの側面糊残りの発生数について評価した。
実施例5、6、7、8、12、13、14、比較例3、4の半導体ウエハ加工用粘着テープにレーザーマークが捺印された#2000研磨処理シリコンウエハを貼合した後、ダイシング装置(ディスコ社製、商品名:DFD6340)、ダイシングブレード(ディスコ社製、商品名:NBC−ZH 205O 27HEDD)を使用し回転数40000rpm、カットスピード50mm/secで10.0mm×10.0mmにダイシングした。
ダイシングされたシリコンウエハ50個についてダイスピッカー装置(キャノンマシナリー社製、商品名:CAP−300II)によるピックアップ作業を行い、得られたシリコンウエハのレーザーマーク糊残り発生数について評価した。
実施例5、6、7、8、12、13、14、比較例3、4の半導体ウエハ加工用粘着テープに縦10.0mm、横10.0mm、厚さ1.1mm、のレーザーマークが捺印されたエポキシ系樹脂パッケージを貼合した後、ダイシング装置(ディスコ社製、商品名:DFD6340)、ダイシングブレード(ディスコ社製、商品名:SD320N100M42)を使用し回転数40000rpm、カットスピード50mm/secで1.0mm×1.0mmにダイシングした。
ダイシングされたパッケージチップ100個についてダイスピッカー装置(キャノンマシナリー社製、商品名:CAP−300II)によるピックアップ作業を行い、得られたパッケージチップのレーザーマーク糊残りの発生数について評価した。
3………粘着剤層
5………基材フィルム
Claims (4)
- 基材フィルム上に、少なくとも一層の粘着剤層が積層された半導体ウエハ加工用テープであって、
前記粘着剤層が放射線硬化型粘着剤を含み、
元素の周期表における第4族の金属元素の有機金属化合物が、前記放射線硬化型粘着剤の全重量に対して、0.001〜10重量%の割合で含まれていることを特徴とする半導体ウエハ加工用粘着テープ。 - 前記有機金属化合物がチタンアルコキシド、チタンキレート、ジルコニウムアルコキシド、ジルコニウムキレートのうち少なくとも1種類以上を主成分とすることを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハ加工用粘着テープ。
- 前記粘着剤層にイソシアネート化合物を含んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体ウエハ加工用粘着テープ。
- 前記基材フィルムが、金属イオンで架橋されたエチレン系アイオノマー樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体ウエハ加工用粘着テープ。
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