JP2012202064A - コンクリートダム施工におけるコンクリート打設予定部の上方へのロール状止水板の設置方法、及び、当該方法に使用されるロール状止水板支持部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンクリートダムを施工するに際し、コンクリートダムの壁面となる位置に上方移動可能な型枠を設置し、隣り合うブロック間に跨るように型枠の型枠面に沿って止水板を設置する場合に、帯状の止水板がロール状に巻かれたロール状止水板をコンクリート打設予定部の上方に設置する方法であって、ロール状止水板のロールの中心に軸を通し、当該軸を支持してロール状止水板を支持するロール状止水板支持部材を、上方移動可能な型枠の上部に取り付けたことにより、ロール状止水板をコンクリート打設予定部の上方に設置した。
【選択図】図1
Description
コンクリートの打設作業に際しては、コンクリートダムの上流側の壁面となる位置及びコンクリートダムの下流側の壁面となる位置にダムフォームと呼ばれる上方に移動可能な型枠を設置し(例えば特許文献1等参照)、さらに、隣り合うブロック間に跨るように型枠の型枠面に沿って止水板(例えば特許文献2等参照)を設置し、かつ、ブロックの境界部分に型枠を兼ねた目地板を設置した後、ブロックにコンクリートを打設していくことにより、壁面に沿ってブロック間に跨るように止水板が埋設されたコンクリートダムが完成する。
このようにダムの壁面に沿ってブロック間に跨るように止水板を連続的に設置するためには、帯状の止水板を供給する必要がある。
そこで、従来は、帯状の止水板がロール状に巻かれたロール状止水板を用いて、ロール状止水板のロールの中心に軸を通し、当該軸を支持する櫓を鋼材を用いて組み立てて作成することによって、ロール状止水板を櫓を介してコンクリート打設予定部の上方に位置させていた。
・櫓がコンクリート打設予定部に設置されるので、コンクリート打設予定部に打設されたコンクリートの締固め作業を行う際に櫓が邪魔となって締固め作業が困難となる。
・櫓がコンクリートに埋め込まれるので、リフト毎に鋼材の継ぎ足し作業が発生し、かつ鋼材が無駄となる。
・櫓の組み立て作業に熟練を要する。
・櫓の高さは次にコンクリートを打設する位置より高い高さにする必要があるので、櫓の組立作業は高所作業となる(例えば、1リフトが1.5mであれば1.5m以上上方での作業となる)ので、立馬上で不安定な姿勢での作業を行わなければならない。
・止水板を型枠面の勾配に合わせるために櫓の構造が複雑な構造となる。
本発明は、櫓を組み立てることなく、コンクリート打設予定部の上方へのロール状止水板の設置作業を容易にできるコンクリートダム施工におけるコンクリート打設予定部の上方へのロール状止水板の設置方法等を提供する。
上記方法に使用されるロール状止水板支持部材であって、型枠の上部における型枠面の裏側に着脱可能に取り付けられる支柱部と、支柱部の上端よりコンクリート打設予定部の上方に延長するように設けられた支持梁部と、支持梁部に形成されてロール状止水板のロールの中心に通された軸が係合される軸係合部とを備えたので、コンクリート打設予定部の上方にロール状止水板を設置するための作業が容易となる。また、ロール状止水板支持部材は型枠に対して着脱可能な構成としたので、コンクリートダムの壁面の勾配が変わった場合にも、勾配に適したロール状止水板支持部材を用いることができるようになる。
図1に示すように、実施形態1では、コンクリートダム施工予定地においてブロック単位及びリフト単位で決められたコンクリート打設予定部6に上方移動可能な型枠12を備えたダムフォーム1を用いてコンクリート打設作業を行っていくことでコンクリートダム50(図4(a)参照)を施工する際に、隣り合うブロック間に跨るようにダムフォーム1の型枠12の型枠面16に沿って止水板2を設置するために、帯状の止水板2がロール状に巻かれたロール状止水板20のロールの中心20G(図2参照)に軸30を通し、当該軸30を支持してロール状止水板20を支持するロール状止水板支持部材3を、型枠12の上部12tに設けられたロール状止水板支持部材3を介して型枠12の上部12tに取り付けた。これにより、ブロック単位及びリフト単位のコンクリート打設作業が終了する毎に型枠12を上方に移動させることによってロール状止水板20も上方に移動してロール状止水板20がコンクリート打設予定部6の上方に設置されるようにした。このようにしたことで、従来のように、ロール状止水板20を設置するためにコンクリート打設予定部に櫓を組み立てる必要がなくなり、上述したような櫓を用いた場合の問題点を解消できるようになる。
尚、端材11には足場枠7が着脱可能に取り付けられ、足場枠7には手摺8が着脱可能に取り付けられ、足場枠7の上には足場板9が設置される。
型枠12は、単数又は複数の型枠板18により構成され、複数の型枠板18で構成される場合、例えば複数の端材11に掛け渡される長さの型枠板18が上下方向に複数並ぶように設けられて各型枠板18同士がフックボルト等の図外の固定具で着脱可能に連結された構成である。
また、型枠12のリブ17と端材11とがフックボルト等の固定具21によって着脱可能に連結されていることにより、型枠12と端材11とが着脱可能な構成である。
調整手段15のナット15fの締結位置を調整することによって端材11及び型枠12の傾斜勾配を調整することができる。また、壁面当てプレート15dの面と施工済みのコンクリート部分6aの壁面6bとを接触させた状態でジャッキボルト15aのボルト部15cがナット15fにより端材11に固定されることにより、コンクリート打設予定部6に打設されるコンクリートの荷重が型枠12の型枠面16に加わった場合に壁面当てプレート15dの面と施工済みのコンクリート部分6aの壁面6bとが接触していることによって型枠面16が壁面予定面の位置に維持される。
図3(a)はコンクリートダム50の上流壁面側に埋設される上流側主止水板2aをロール状に巻いたロール状止水板20a、及び、上流側副止水板2bをロール状に巻いたロール状止水板20bを支持するロール状止水板支持部材3Aを示し、図3(b)はコンクリートダム50の下流壁面側に埋設される下流側止水板2cをロール状に巻いたロール状止水板20cを支持するロール状止水板支持部材3Bを示す。
また、支柱部32は、型枠12の型枠面16の裏面のリブ17に溶接固定された横桟状補強部材19に係合する位置決め係合凹部37と、固定具31のフックボルト31aのねじ部を通過させる図外の貫通孔とを備える。
図1に示すように、予め決められたブロックの境界位置の地盤100を掘削し、ブロックを区切る型枠を兼ねた目地板51と止水板2とを結合及び係合させて目地板51の下端部52と止水板2の下端部53とを掘削部101に設置して掘削部101にモルタルやコンクリートを打設して目地板51の下端部52及び止水板2の下端部53を地盤100に固定する。この場合、止水板2の面がコンクリートダム50の予定壁面とほぼ平行になるように止水板2を設置する。例えば、図4(b)に示すように、目地板51と止水板2との結合は、止水板2に設けられた接合用突起部55と目地板51とをねじ56等で結合された構成であり、目地板51と止水板2との係合は、止水板2に設けられた係合用凹部57に目地板51の端部を挿入した構成である。
尚、止水板2としては、例えば、塩化ビニール製のものが使用される。また、目地板51としては、例えば、鉄板又はステンレス板のような金属製のものが使用される。
また、予め決められたブロックの境界位置の両側に位置される型枠12の上部12tにそれぞれロール状止水板支持部材3;3を取り付けておく。そして、下端が地盤100に固定されたロール状止水板20をクレーン等で吊り上げてロール状止水板20のロールの中心20Gに通された軸30をロール状止水板支持部材3の軸係合凹部35に挿入する。これにより、ロール状止水板支持部材3の軸30の両端側がロール状止水板支持部材3の係合凹部35;35で支持され、ロール状止水板支持部材3がコンクリート打設予定部6の上方に設置される。
尚、軸30の両端部には、軸係合凹部35からの脱落を防止するための脱落防止具38;38が設けられている。
また、止水板2の面と型枠12の型枠面16とがほぼ平行となるように軸係合凹部35が位置されるよう、ロール状止水板支持部材3が設計されている。
そして、コンクリートダム50の上流側壁面となる位置に沿って設置された上流側ダムフォーム1の型枠面16、コンクリートダム50の下流側壁面となる位置に沿って設置された下流側ダムフォーム1の型枠面16、目地板51及び止水板2で囲まれた1ブロック区間に例えば2リフト分のコンクリートを打設する。当該打設したコンクリートが固化した後は、上述したように、施工済みのコンクリート部分6aの壁面6bに沿って型枠12と端材11とを一緒にクレーン等で上方に吊り上げる作業、ダミーボルト14aとシーボルト13aとの入れ替え作業、ダミーボルト14aによるアンカー5の設置作業からなる一連の作業を繰り返していくことにより、コンクリートダム50を完成させることができる。
また、ロール状止水板20の軸30を支持するロール状止水板支持部材3の軸係合部34が、支持梁部33の延長方向に沿った方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数の軸係合凹部35を備えるので、ロール状止水板20のロールの径寸法が変化して止水板2の位置が所定の位置から外れてしまう場合に、ロール状止水板20の軸30を支持させる軸係合凹部35を変えることができるので、所定の位置に止水板2を埋設できるようになる。
図7に示すように、隣り合うブロック間で型枠12の上下位置が異なって、上方に位置する型枠にのみロール状止水板支持部材を取り付けて当該ロール状止水板支持部材でロール状止水板20を支持する必要がある場合には、当該ロール状止水板支持部材3として、上述したロール状止水板支持部材3A又は3Bと、ロール状止水板支持部材3C又は3D(図8参照)とを用いる。ロール状止水板支持部材3C;3Dは、例えば軸係合部が貫通孔39により形成された構成である。
図8(a)はコンクリートダム50の上流壁面側に埋設される上流側主止水板2aをロール状に巻いたロール状止水板20a、及び、上流側副止水板2bをロール状に巻いたロール状止水板20bを支持するロール状止水板支持部材3Cを示し、図8(b)はコンクリートダム50の下流壁面側に埋設される下流側止水板2cをロール状に巻いたロール状止水板20cを支持するロール状止水板支持部材3Dを示す。
即ち、図7に示すように、軸30の一端部をロール状止水板支持部材3Cの貫通孔39に挿入するとともに軸30の一端側をロール状止水板支持部材3Aで下側から支持する。つまり、ロール状止水板支持部材3Aは、ロール状止水板支持部材3Cとロール状止水板20との間に設置される(好ましくは、軸30のロール状止水板20に近い部位を支持するように設置される)。このように、軸30の一端側がロール状止水板支持部材3Aで下側から支持され、かつ、軸30の一端部がロール状止水板支持部材3Cの貫通孔39に挿入される構成とすれば、軸30がロール状止水板支持部材3Aにより水平状態に支持されるとともに、ロール状止水板支持部材3Cの貫通孔39の上縁を形成する板材と軸30の一端部の周面とが接触することにより、軸30がロール状止水板20の重量で傾いて貫通孔39より脱落してしまうことを防止でき、軸30を片持ち状態に支持できる。
また、同様に、軸30の一端部をロール状止水板支持部材3Dの貫通孔39に挿入するとともに軸30の一端側をロール状止水板支持部材3Bで下側から支持する。つまり、ロール状止水板支持部材3Bは、ロール状止水板支持部材3Dとロール状止水板20との間に設置される(好ましくは、軸30のロール状止水板20に近い部位を支持するように設置される)。このように、軸30の一端側がロール状止水板支持部材3Bで下側から支持され、かつ、軸30の一端部がロール状止水板支持部材3Dの貫通孔39に挿入される構成とすれば、軸30がロール状止水板支持部材3Bにより水平状態に支持されるとともに、ロール状止水板支持部材3Dの貫通孔39の上縁を形成する板材と軸30の一端部の周面とが接触することにより、軸30がロール状止水板20の重量で傾いて貫通孔39より脱落してしまうことを防止でき、軸30を片持ち状態に支持できる。
実施形態2によれば、コンクリート打設計画により、隣り合うブロック間で型枠12の上下位置が異なることになっても、実施形態1と同様に、隣り合うブロック間に跨るようにダムフォーム1の型枠12の型枠面16に沿って止水板2を埋設する場合に、コンクリート打設予定部6の上方にロール状止水板20を設置するための作業が容易となる。
本発明では、ロール状止水板支持部材3は型枠12に対して着脱可能な構成としたので、コンクリートダム50の壁面の勾配が変わった場合にも、勾配に適したロール状止水板支持部材3を用いることができる。
12 型枠、16 型枠面、20 ロール状止水板、20G ロールの中心、
30 軸、32 支柱部、33 支持梁部、34 軸係合部、51 目地板。
Claims (2)
- ダムの横方向となる方向とダムの高さ方向となる方向において任意の領域毎にコンクリートの打設作業を行ってコンクリートダムを施工するに際し、コンクリートダムの上流側の壁面となる位置及びコンクリートダムの下流側の壁面となる位置に上方移動可能な型枠を設置し、任意の領域の横方向の区画であるブロックの隣り合うブロック間に跨るように型枠の型枠面に沿って止水板を設置し、かつ、ブロックの境界部分に目地板を設置した後、ブロックにコンクリートを打設していくことにより、止水板がコンクリートダムの壁面に沿ってブロック間に跨るようにコンクリート中に埋設されたコンクリートダムを施工する場合に、帯状の止水板がロール状に巻かれたロール状止水板をコンクリート打設予定部の上方に設置する方法であって、
ロール状止水板のロールの中心に軸を通し、当該軸を支持してロール状止水板を支持するロール状止水板支持部材を、上方移動可能な型枠の上部に取り付けたことにより、ロール状止水板をコンクリート打設予定部の上方に設置したことを特徴とするコンクリートダム施工におけるコンクリート打設予定部の上方へのロール状止水板の設置方法。 - 請求項1に記載の方法に使用されるロール状止水板支持部材であって、型枠の上部における型枠面の裏側に着脱可能に取付けられる支柱部と、支柱部の上端よりコンクリート打設予定部の上方に延長するように設けられた支持梁部と、支持梁部に形成されてロール状止水板のロールの中心に通された軸が係合される軸係合部とを備えたことを特徴とするロール状止水板支持部材。
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