JP2012202144A - 小便器用排水トラップ及び非水洗式小便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路の詰まりを防止することができる小便器用排水トラップ及びこの小便器用排水トラップを備えた非水洗式小便器を提供する。
【解決手段】小便器用排水トラップ10は、小便器1の便鉢部2の下端部に配置し、水封部11を有する流路を内部に形成している。流路を形成する内壁面Xに付着及び/又は堆積する尿石等をこの内壁面Xから分離し、及び/又は水封部11内で撹拌することによって、流路の詰まりを防止する詰まり防止機構30を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は小便器用排水トラップ及び非水洗式小便器に関する。
特許文献1には従来の小便器用排水トラップが開示されている。この小便器用排水トラップは、非水洗式小便器の便鉢部の下端部に配置されており、水封部を有する流路を内部に形成している。この小便器用排水トラップは上壁部より上方に設けられた保持部材を有している。この保持部材はクエン酸等を含む薬剤を保持している。
この薬剤は溶解することによって小便器用排水トラップの水封部内に流入させることができる。溶解した薬剤が水封部内に流入することによって、水封部内の液性を酸性に維持することができる。このため、水封部内の液性がアルカリ性になることによって尿中に溶解していたカルシウムイオンが難溶性カルシウム化合物(尿石)に変質することを抑制することができる。
特表2007−518005号公報
しかし、特許文献1の小便器用排水トラップでは、溶解した薬剤を水封部内に流入させることによって水封部内の液性を酸性に維持し、尿石の発生を抑制している。このため、薬剤の補充を頻繁に行わなければならない。また、薬剤の補充を忘れる等、水封部内へ流入する溶解した薬剤の量が減少すると、水封部内の液性を酸性に維持することができなくなり、尿石が発生するおそれがある。また、発生した尿石が小便器用排水トラップ内の流路を形成する内壁面に付着及び/又は堆積し、流路が詰まるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、流路の詰まりを防止することができる小便器用排水トラップ及びこの小便器用排水トラップを備えた非水洗式小便器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の小便器用排水トラップは、小便器の便鉢部の下端部に配置し、水封部を有する流路を内部に形成した小便器用排水トラップであって、
前記流路を形成する内壁面に付着及び/又は堆積する尿石等をこの内壁面から分離し、及び/又は前記水封部内で撹拌することによって、前記流路の詰まりを防止する詰まり防止機構を備えていることを特徴とする。
この小便器用排水トラップでは、詰まり防止機構によって小便器用排水トラップの流路を形成する内壁面に付着及び/又は堆積する尿石等をこの内壁面から分離し、及び/又は水封部内で撹拌することができる。このため、小便器用排水トラップの流路内を流れる尿などによって、内壁面から分離され、及び/又は水封部内で撹拌された尿石等を流路の下流側に容易に流すことができる。よって、小便器用排水トラップの流路を形成する内壁面に尿石等が付着及び/又は堆積することを防止することができる。
したがって、本発明の小便器用排水トラップは流路の詰まりを防止することができる。
前記流路は、流入口と、この流入口の下流側に連通する第1下降流路と、この第1下降流路の下流側に連通する上昇流路と、この上昇流路の下流側に連通する第2下降流路と、この第2下降流路の下流側に連通する流出口とを有しており、
前記第1下降流路及び前記上昇流路は前記水封部を形成しており、
前記詰まり防止機構は、前記水封部の底面を形成する前記内壁面、前記第1下降流路の側面を形成する前記内壁面、前記上昇流路の側面を形成する前記内壁面、又は前記第2下降流路の側面を形成する前記内壁面に付着及び/又は堆積する尿石等をこれら内壁面から分離し、及び/又は前記水封部内で撹拌し得る。
この場合、小便器用排水トラップ内の第1下降流路、上昇流路、第2下降流路、又は水封部を形成する内壁面に付着及び/又は堆積する尿石等を詰まり防止機構でこれら内壁面から分離し、及び/又は水封部内で撹拌することができる。これによって、これら内壁面から分離され、及び/又は水封部内で撹拌された尿石等は、小便器用排水トラップの流路内を流れる尿などによって、流路の下流側に容易に流すことができる。よって、小便器用排水トラップのこれら内壁面に尿石等が付着及び/又は堆積することを防止し、流路の詰まりを防止することができる。
前記第1下降流路、前記上昇流路、及び前記第2下降流路の側面を形成する前記内壁面は、同一の仮想軸を中心として形成された円周面上に形成されており、
前記詰まり防止機構は、
前記仮想軸上に回転軸を配置して回転自在に配置した回転軸部と、
この回転軸部に連結し、端部が前記内壁面に沿って延びたスクレーパー部とを有し得る。
この場合、回転軸を回転すると、スクレーパー部の端部が内壁面に沿って移動する。これによって、小便器用排水トラップの内壁面に付着及び/又は堆積している尿石等をスクレーパー部が内壁面から確実に分離し、及び/又は水封部内で撹拌することができる。このため、小便器用排水トラップの流路内を流れる尿などによって、尿石等を流路の下流側に容易に流すことができる。
前記スクレーパー部は平板形状であり、貫通孔が貫設され得る。この場合、詰まり防止機構を回転させると尿石等が貫通孔を通過する。これによって、尿石等を細かくすることができる。このため、尿石等を水封部内で良好に撹拌することができるため、小便器用排水トラップの流路内を流れる尿などによって、尿石等を流路の下流側に容易に流すことができる。
本発明の非水洗式小便器は、前記小便器用排水トラップを便鉢部の下端部に配置したことを特徴とする。
非水洗式小便器に設けられた小便器用排水トラップは、水封部に尿のみが滞留するため、尿石が小便器用排水トラップの流路を形成する内壁面に付着及び/又は堆積し易い。本発明の非水洗式小便器では、上述したように、小便器用排水トラップの流路を形成する内壁面に尿石等が付着及び/又は堆積することを防止することができるため、小便器用排水トラップは流路の詰まりを防止することができる。
実施例1の小便器用排水トラップを備えた非水洗式小便器の一部断面図である。 実施例1の小便器用排水トラップの非水洗式小便器への組み込み状態を示す断面図である。 図2の矢視A−Aにおける実施例1の小便器用排水トラップの断面図である。 図3の矢視B−Bにおける断面図である。 実施例1の詰まり防止機構の要部を示す斜視図である。 実施例2の小便器用排水トラップの断面図である。
本発明の小便器用排水トラップを非水洗式小便器に組み込んで具体化した実施例1及び2を図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の小便器用排水トラップ10は、図1及び図2に示すように、カートリッジ形態に形成され、非水洗式小便器1の便鉢部2の下端部に着脱自在に組み込まれている。非水洗式小便器1は、壁掛け式であり、トイレ室の壁面Wに係止され、固定されている。
非水洗式小便器1は便鉢部2の下端部に垂直方向に貫通した開口部3を有している。また、非水洗式小便器1は開口部3に取り付けられた収納容器4を有している。収納容器4は、底部を有し、上方に向けて開口して略円筒形状に形成されており、小便器用排水トラップ10を収納することができる。
収納容器4は上端部に係止部材5を連結している。係止部材5は、収納容器4の上端開口から上方に延びた円筒形状の連結部5Aと、連結部5Aの上端部から連続して外側に拡がるリング形状の鍔部5Bとを有している。収納容器4は、係止部材5の外側面にパッキン6が外嵌され、便鉢部2の下端部に開口した開口部3に上方から挿入されている。係止部材5の鍔部5Bが開口部3の周縁部の上面に係止している。
収納容器4は外側面の上部に螺子部が形成されている。この螺子部にナット部材7がねじ込まれている。これにより、係止部材5の鍔部5Bと、ナット部材7とにより、便鉢部2の下端部に開口した開口部3の周縁部を挟持し、収納容器4は開口部3に取り付けられている。収納容器4は下端部から後方(図1における左方向)に延びる連結管部4Aを有している。連結管部4Aは壁面Wに引き出された排水管8に連結されている。
収納容器4は内側面の上下方向の中間部に複数の係止凹部4Bを形成している。係止凹部4Bは、後述する小便器用排水トラップ10の側壁部18に設けられた係止凸部18Aを係止することができる。つまり、収納容器4内に挿入した小便器用排水トラップ10を軸周りに所定の角度だけ回転することにより、係止凸部18Aを係止凹部4Bに係止することができる。このように、小便器用排水トラップ10は収納容器4に対して、着脱自在に組み込まれている。このため、小便器用排水トラップ10は容易に交換することができる。
カートリッジ形態に形成された小便器用排水トラップ10は、図2〜図4に示すように、水封部11を有する流路を内部に形成している。流路は、流入口12、流入口12の下流側に連通する第1下降流路13、第1下降流路13の下流側に連通する上昇流路14、上昇流路14の下流側に連通する第2下降流路15、及び第2下降流路15の下流側に連通する流出口16を有している。第1下降流路13及び上昇流路14は水封部11を形成している。また、小便器用排水トラップ10は詰まり防止機構30を備えている。
小便器用排水トラップ10は、円盤状の上壁部17と、上壁部17の外周下端部から下方に延びた円筒形状の側壁部18と、側壁部18の下端部から内側に延び、中央部に流出口16を有する底壁部19とを有している。小便器用排水トラップ10の上壁部17は、収納容器4の係止部材5によって形成された開口、すなわち、便鉢部2の下端部に設けられた開口に嵌り込んでいる。小便器用排水トラップ10は、上壁部17の外周端面に環状凹部を形成しており、この環状凹部にパッキン17Pが嵌め込まれている。このため、係止部材5によって形成された開口の内側面と、小便器用排水トラップ10の上壁部17の外周端面とは水密状態で接合される。よって、非水洗式小便器1の便鉢部2の表面に沿って流下する尿は小便器用排水トラップ10の上壁部17の上面に流れ込む。小便器用排水トラップ10の上壁部17の上面に流れ込んだ尿は流入口12から小便器用排水トラップ10内に流入する。
小便器用排水トラップ10は、側壁部18より内側に設けられ、上壁部17から下方に延びる隔壁部21を有している。隔壁部21は側壁部18と同軸上の円筒形状に形成されている。隔壁部21より内側である上壁部17の中央部には垂直方向に貫通した円形状の挿通孔17Aが形成されている。挿通孔17Aは後述する詰まり防止機構30の回転軸部31を気密状態で回転自在に挿通している。隔壁部21は、下端部が底壁部19との間に間隔を有して、開口している。流入口12は、隔壁部21の外側面に沿って、上壁部17に貫設されており、複数に分割された円弧形状に形成されている。
また、小便器用排水トラップ10は、隔壁部21の下端部から外側に向けて延びたリング形状の中間底部22と、中間底部22の外周縁部から上方に延びた円筒形状の折返し部23とを有している。折返し部23は隔壁部21との間に一定の間隔を有している。また、折返し部23は、隔壁部21と側壁部18との間のほぼ中央位置に設けられている。つまり、隔壁部21、折返し部23、及び側壁部18は同軸上に配置されている。また、折返し部23の上端部は、後述するシール層Sの下面よりも下方であり、かつ中間底部22の外周縁部とシール層Sの上面との間の中央高さよりも上方に位置するように形成されている。
小便器用排水トラップ10は、底壁部19に形成された流出口16に沿って垂直方向に立ち上がった流出管部24を有している。流出管部24は、円筒形状に形成され、隔壁部21の下端開口から隔壁部21内に挿入されている。流出管部24は、水平断面視において、隔壁部21の中央に配置されている。つまり、流出管部24は隔壁部21と同軸上に配置されている。また、流出管部24は上端部が折返し部23の上端部よりも上方に位置している。
小便器用排水トラップ10は側壁部18の外側面に複数の係止凸部18Aを形成している。上述したように、係止凸部18Aが収納容器4の内側面に形成された係止凹部4Bに係止することにより、カートリッジ形態の小便器用排水トラップ10は収納容器4内に着脱自在に組み込まれている。
第1下降流路13は側壁部18と折返し部23との間に形成されている。上昇流路14は隔壁部21と流出管部24との間に形成されている。第2下降流路15は流出管部24の内側に形成されている。このように、第1下降流路13、上昇流路14、及び第2下降流路15は、同軸上に配置された側壁部18、折返し部23、隔壁部21、及び流出管部24によって形成されている。つまり、図3及び図4に示すように、側壁部18の内周面、折返し部23の外周面、隔壁部21の内周面、及び流出管部24の内外周面は各流路の側面を形成する内壁面Xを構成していることになる。これら内壁面Xは、同一の仮想軸Jを中心として形成された円周面上に形成されている。
小便器用排水トラップ10は、図2〜図4に示すように、第1下降流路13及び上昇流路14によって尿が滞留する水封部11を形成している。つまり、小便器用排水トラップ10は流出管部24より外側の内部に水封部11を形成している。また、底壁部19の上面が水封部11の底面を形成する内壁面Xを構成している。
水封部11は、隔壁部21によって、隔壁部21の内側と外側とに区画され、かつ中間底部22より下方で連通している。小便器用排水トラップ10は、隔壁部21より外側の水封部11内に非水溶性であり、尿よりも比重が軽いシール液を注入される。このため、隔壁部21より外側の水封部11内では、貯留した尿よりも上方にシール層Sが形成される。シール層Sは水封部11内に滞留した尿から生じる臭気が流入口から便鉢部2内に発散することを防止することができる。
詰まり防止機構30は、図2〜図5に示すように、回転軸部31、本体部32、第1スクレーパー部33、第2スクレーパー部34、及び第3スクレーパー部35を有している。回転軸部31は、上述したように、小便器用排水トラップ10の上壁部17の挿通孔17Aに挿通している。回転軸部31は、円柱形状であり、側面を一周する溝部31Aが形成されている。溝部31にパッキン31Pが嵌め込まれ、このパッキン31Pが上壁部17の挿通孔17Aの内周面に当接している。このため、回転軸部31は挿通孔17Aに気密状態で回転自在に挿通されている。回転軸部31は上部に形成された角柱形状の摘み部31Bを有している。摘み部31Bは回転軸部31と同軸に形成されている。回転軸部31は仮想軸J上に中心軸を有している。
本体部32は、回転軸部31の下方に連結し、側面に開口を有する円筒形状に形成されている。本体部32は回転軸部31と同軸に形成されている。本体部32は、下端開口から流出管部24を内側に挿入し、かつ隔壁部21の内側に配置されている。
第1〜第3スクレーパー部33、34、35は本体部32の側面部の対向する2か所に一組ずつ形成されている。第1スクレーパー部33は、平板形状に形成され、本体部32の下端部から外側へ延びている。この第1スクレーパー部33は中間底部22より下方に配置されている。第1スクレーパー部33は下端部が小便器用排水トラップ10の底壁部19の上面である内壁面Xに沿って延びている。また、第1スクレーパー部33は、下端部から連続して外側端部を形成しており、この外側端部は小便器用排水トラップ10の側壁部18の内壁面Xに沿って延びている。つまり、第1スクレーパー部33の下端部及び外側端部は流路を形成する内壁面Xに沿って延びている。第1スクレーパー部33は複数の円形状の貫通孔33Aが貫設されている。
また、第1スクレーパー部33は外側上端部に第1下降流路13に嵌り込むように突出した凸部33Bを連続して形成している。この凸部33Bは、外側端部と内側端部が第1下降流路13の側面を形成する内壁面Xに沿って延びている。つまり、この凸部33Bは、外側端部が小便器用排水トラップ10の側壁部18の内周面に沿っており、内側端部が折返し部23の外周面に沿っている。
第2スクレーパー部34は、本体部32の側面部に垂直方向に延びて形成されている。この第2スクレーパー部34は上昇流路14に嵌り込み、外側端部と内側端部が上昇流路14の側面を形成する内壁面Xに沿って形成されている。つまり、第2スクレーパー部34は、外側端部が隔壁部21の内周面に沿っており、内側端部が流出管部24の外周面に沿っている。
第3スクレーパー部35は、流出管部24の上端よりも上方で、本体部32の内周面から内側に延びた水平部35Aと、この水平部35Aの先端部から垂直下方に延びた垂下部35Bとを有している。垂下部35Bの外側端部は流出管部24の内周面に沿っている。つまり、第3スクレーパー部35の垂下部35Bは、外側端部が第2下降流路15の側面を形成する内壁面Xに沿って延びている。
このような構成を有する非水洗式小便器1は、使用者が使用する際には水封部11内に尿が滞留し、隔壁部21より外側の水封部11内にはシール層Sが形成されている(なお、小便器用排水トラップ10の使用開始時は尿の代わりに水道水を滞留させておく。)。使用者が便鉢部2に向かって小便をすると、尿が便鉢部2の表面に沿って流下し、小便器用排水トラップ10の上壁部17の上面に流れ込む。上壁部17の上面に流れ込んだ尿は流入口12から小便器用排水トラップ10内に流入する。すると、尿はシール層Sを突き抜けて上方から隔壁部21と折返し部23との間に流入する。尿は、隔壁部21、中間底部22、及び折返し部23に囲まれた領域において、下降から上昇に転じる対流を生じつつ、折返し部23の上端部を乗り越えて折返し部23より外側に流れる。折返し部23の上端部を乗り越えた尿は第1下降流路13を下方に流れる。このように、第1下降流路13は流入口11の下流側に連通している。
第1下降流路13を下方に流れ、底壁部19と、中間底部22との間を流れた尿は、上昇流路14に流入し、上方に流れる。このように、上昇流路14は第1下降流路13の下流側に連通している。上昇流路14を上方に流れた尿は、流出管部24の上端を乗り越えて、第2下降流路15内に流入し、下方に流れる。このように、第2下降流路15は上昇流路14の下流側に連通している。第2下降流路15を下方に流れた尿は、流出口16から収納容器4内に流出する。このように、流出口16は第2下降流路15の下流側に連通している。収納容器4内に流出した尿は、収納容器4の連結管部4Aを介して壁面Wに引き出された排水管8に排出される。
また、小便器用排水トラップ10は、詰まり防止機構30の回転軸部31の摘み部31Bを利用して定期的に詰まり防止機構30を小便器用排水トラップ10内で回転させる。これによって、第1〜第3スクレーパー部33、34、35が各流路の側面を形成する内壁面Xに沿って移動するため、各内壁面Xに付着及び/又は堆積する尿石等を各内壁面Xから分離し、及び/又は水封部11内で撹拌することができる。このため、小便器用排水トラップ10の流路内を流れる尿によって、尿石等を流路の下流側に容易に流すことができる。よって、小便器用排水トラップ10の流路を形成する内壁面Xに尿石等が付着及び/又は堆積することを防止することができる。
したがって、実施例1の小便器用排水トラップ10を備えた非水洗式小便器1は、小便器用排水トラップ10内の流路の詰まりを防止することができる。
また、第1スクレーパー部33に貫通孔33Aが貫設されているため、詰まり防止機構30を回転させると尿石等が貫通孔33Aを通過する。これによって、尿石等を細かくすることができる。このため、尿石等を水封部11内で良好に撹拌することができるため、小便器用排水トラップ10の流路内を流れる尿などによって、尿石等を流路の下流側に容易に流すことができる。
<実施例2>
実施例2の小便器用排水トラップ50は、図6に示すように、詰まり防止機構60の回転軸部61の構成、及び小便器用排水トラップ50の上壁部57の形態が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同様であり、同一の構成は同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
詰まり防止機構60は、本体部62の上部に連続して、本体部62の外径と同じ外径を有する円柱状の回転軸部61を形成している。この回転軸部61は上端面が小便器用排水トラップ50の上壁部57の下面に近接している。回転軸部61は円盤状の磁石61Aを内蔵している。回転軸部61及び本体部62は小便器用排水トラップ50の隔壁部21内で回転自在に配置されている。
隔壁部21が垂下している上壁部57の内側は閉鎖している。このため、隔壁部21の内側から小便器用排水トラップ50の外部に臭気が漏れだすことがない。上壁部57は中央部の上面が円形状に凹んだ凹部57Aを有している。この凹部57Aは詰まり防止機構60の摘み部材70を載置することができる。摘み部材70は、円盤状の基盤部70Aと、基盤部70Aの上面から上方に突出して形成された角柱形状の摘み部70Bとを有している。基盤部70Aは、その外径を凹部57Aの外径よりも僅かに小さく形成しており、凹部57A内に載置することができる。摘み部材70は、磁石で形成されており、上壁部57に形成された凹部57Aに載置すると回転軸部61に内蔵した磁石61Aを引き寄せることができる。
このように構成された小便器用排水トラップ50では、常時は、摘み部材70を上壁部57に形成された凹部57Aに載置せず、詰まり防止機構60を小便器用排水トラップ50内で回転させる際に、摘み部材70を上壁部57に形成された凹部57Aに載置する。摘み部材70を上壁部57に形成された凹部57Aに載置すると、摘み部材70が詰まり防止機構60の回転軸部61に内蔵している磁石61Aを引き寄せるため、摘み部材70の摘み部70Bを使用して詰まり防止機構60を回転させることができる。このようにして、詰まり防止機構60を小便器用排水トラップ50内で回転させると、第1〜第3スクレーパー部33、34、35が各流路の側面を形成する内壁面Xに沿って移動するため、各内壁面Xに付着及び/又は堆積する尿石等を各内壁面から分離し、及び/又は水封部11内で撹拌することができる。このため、小便器用排水トラップ50の流路内を流れる尿によって、尿石等を流路の下流側に容易に流すことができる。よって、小便器用排水トラップ50の流路を形成する内壁面Xに尿石等が付着及び/又は堆積することを防止することができる。
したがって、実施例2の小便器用排水トラップ50を備えた非水洗式小便器1も、小便器用排水トラップ50内の流路の詰まりを防止することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1及び2では、非水洗式小便器の便鉢部の下端部に小便器用排水トラップを配置したが、この小便器用排水トラップを水洗式小便器の便鉢部の下端部に配置してもよい。
(2)実施例1及び2では、椀型のトラップ形状であったが、他のトラップ形状であってもよい。
(3)実施例1及び2では、第1スクレーパー部が平板状であり、複数の円形状の貫通孔を貫設していたが、貫通孔は円形状でなくてもよく、網目状であってもよい。
(4)実施例1及び2では、第1スクレーパー部が平板状であり、複数の円形状の貫通孔を貫設していたが、平板状でなく内壁面に沿った端部を有していればよい。また、貫通孔を貫設していなくてもよい。
(5)実施例1及び2では、第1〜第3スクレーパー部を有していたが、少なくとも一つのスクレーパー部を有していればよい。
(6)実施例2では、詰まり防止機構の本体部の上端部に磁石を内蔵し、摘み部材を磁石で形成したが、どちらか一方が磁石であり、他方が磁石に吸着される鉄などの強磁性体であってもよい。
(7)実施例1及び2では、小便器用排水トラップをカートリッジ形態に形成し、非水洗式小便器の便鉢部に下端部に着脱自在に組み込んだが、小便器用排水トラップは水洗式小便器に一体に形成してもよい。
1…小便器
2…便鉢部
10、50…小便器用排水トラップ
11…水封部
12…流入口
13…第1下降流路
14…上昇流路
15…第2下降流路
16…流出口
30、60…詰まり防止機構
31、61…回転軸部
33、34、35…スクレーパー部(33…第1スクレーパー部、34…第2スクレーパー部、35…第3スクレーパー部)
33A…貫通孔
X…内壁面

Claims (5)

  1. 小便器の便鉢部の下端部に配置し、水封部を有する流路を内部に形成した小便器用排水トラップであって、
    前記流路を形成する内壁面に付着及び/又は堆積する尿石等をこの内壁面から分離し、及び/又は前記水封部内で撹拌することによって、前記流路の詰まりを防止する詰まり防止機構を備えていることを特徴とする小便器用排水トラップ。
  2. 前記流路は、流入口と、この流入口の下流側に連通する第1下降流路と、この第1下降流路の下流側に連通する上昇流路と、この上昇流路の下流側に連通する第2下降流路と、この第2下降流路の下流側に連通する流出口とを有しており、
    前記第1下降流路及び前記上昇流路は前記水封部を形成しており、
    前記詰まり防止機構は、前記水封部の底面を形成する前記内壁面、前記第1下降流路の側面を形成する前記内壁面、前記上昇流路の側面を形成する前記内壁面、又は前記第2下降流路の側面を形成する前記内壁面に付着及び/又は堆積する尿石等をこれら内壁面から分離し、及び/又は前記水封部内で撹拌することを特徴とする請求項1記載の小便器用排水トラップ。
  3. 前記第1下降流路、前記上昇流路、及び前記第2下降流路の側面を形成する前記内壁面は、同一の仮想軸を中心として形成された円周面上に形成されており、
    前記詰まり防止機構は、
    前記仮想軸上に回転軸を配置して回転自在に配置した回転軸部と、
    この回転軸部に連結し、端部が前記内壁面に沿って延びたスクレーパー部とを有していることを特徴とする請求項1又は2記載の小便器用排水トラップ。
  4. 前記スクレーパー部は平板形状であり、貫通孔が貫設されていることを特徴とする請求項3記載の小便器用排水トラップ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の小便器用排水トラップを便鉢部の下端部に配置したことを特徴とする非水洗式小便器。
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