JP2012204886A - センサの耐圧容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
複数の振動子23が配列された状態で収納される音響センサ(センサ)の耐圧容器22において、複数の振動子23のノード部と耐圧容器22の内壁部との間に固定される支持部材34を備え、支持部材34を介して、耐圧容器22と複数の振動子23と支持部材34が一体化して連結される構造を有する。
【選択図】図3
Description
図8(a)は、音響センサ1を水中で使用した際に耐圧容器2の両側面に矢印方向の水圧11を受けた状態を示している。また、図8(b)は、耐圧容器2が水圧11で変形したときの変形イメージと、耐圧容器2が等分布荷重を受けたときのたわみの計算式を示している。Ymaxは耐圧容器(サイドプレート7a又は7b)の最大たわみ、ωは水圧(等分布荷重)、Lは耐圧容器(サイドプレート7a又は7b)の支点間の長さ、Eは縦弾性係数、Izは断面2次モーメントである。
また、別の関連技術としては、特許文献2に記載の水中超音波送受波器が知られている。この送受波器は、楕円シェルの内部に振動方向を一致させ、かつ間隙を設けて振動体としてのアクティブ柱状体を内包し、これにボルトを貫通させて楕円シェルの長軸端に固定したものである。
図8(a)に示すように、片持ち梁構造の耐圧容器2が水圧11を受けると、サイドプレート7a、7bとバックプレート6との接合箇所に相当する支点12を基点として、サイドプレート7a、7bが音響ゴム4の音響面13側に最大たわみを生じる。その結果、サイドプレート7a、7bが振動子3のフロントマス10に接触し、音響性能に悪影響を及ぼす。
従来の音響センサの構造で、サイドプレート7a、7bが振動子3に接触しないような耐圧容器2にするためには、バックプレート6、サイドプレート7a,7bの板厚の増加や、リブや補強部品などの追加により、耐圧容器2の剛性を確保することが必須となる。しかし、これに伴って、音響センサの小型・軽量化の妨げになるとともに、コスト面、製造性(補強部品の追加などによる構造の複雑化)などが問題となる。
しかし、従来技術では、耐圧容器2と振動子3の間にクリアランスを設けた場合、耐圧容器2と振動子3が接触する部品を設けることができず、耐圧容器2の組立時にクリアランスの分だけバラツキが発生する。耐圧容器2の組立時に振動子3の配列や位置にバラツキが生じると、耐圧容器2に水圧が印加されたときに、振動子3や音響ゴム4が破損したり、音響センサの性能に影響を及ぼすなどの問題が生じる。
その理由は、振動子3のノード部は振動モードの点であり、音響性能への影響を小さくするためには、支持部材は点または線で振動子に連結されることが理想である。しかし、その場合、耐圧容器2に水圧が印加されたときに、振動子3の材質強度が持たず破損するため、振動子3と支持部材とが適切な接触面積を持つような支持部材の構造にする必要がある。しかし、従来技術では、適切な接触面積を持つような支持部材を設けた耐圧容器は実現されていない。
図1は、この発明の実施形態である音響センサの基本構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)の矢視A−A線に沿う縦断面図である。また、図2は、音響センサにおける図1(a)の矢視B−B線に沿う横断面図である。
図1に示すように、この実施形態の音響センサ21は、耐圧容器22の内部に複数の振動子23が長手方向に等間隔で配列されるとともに、耐圧容器22の端面に音響ゴム24が接合されたものである。
各振動子23のノード部の両側に支持部材34が固定されているため、支持部材34を介して、耐圧容器22と各振動子23と支持部材34が一体化して連結される構造となる。耐圧容器22と各振動子23と支持部材34が一体化して連結されるため、音響センサ21を水中(海中を含む)で使用した際に耐圧容器22が水圧で変形した際に、高水圧下においても耐圧容器22の変形を抑制することが可能となる。この場合、各振動子23は強度部材としての機能を有する。
図3(a)に示すように、音響センサの耐圧容器22の両側面に対して矢印方向に水圧31が印加された場合を例にとる。水圧31により耐圧容器22が変形したとき、上記したように各振動子23のノード部の両側に支持部材34が固定されているため、支持部材34を介して、耐圧容器22と支持部材34と各振動子23が一体化して連結される。これにより、各振動子23に圧縮応力がかかることで、耐圧容器22の変形を抑制することが可能となる。
Ymax=(5ω・L4/384E・Iz)+(ω・λ2・L2・E・Iz)
L>>λ としたとき
Ymax=0.013X
X=ω・L4/E・Iz
各振動子23を耐圧容器22の内部に組み込む前に、図4(a)に示すように、あらかじめ1つの支持部材34に各振動子23を取り付けることで、各振動子23を位置決めしておく。その後、支持部材34に取り付けた各振動子23を耐圧容器22の内部に組み込む際に、支持部材34を耐圧容器22のサイドプレート27a、27bに突き当てる。これにより、耐圧容器22の内部に精度良く各振動子23をまとめて配列することができる。
振動子23の位置決めに用いる支持部材34は、図5に示すように、振動子23のノード部に接触させて固定するため、振動子23のノード部に対する支持部材34の接触箇所35の接触面積は、できるだけ小さくし、かつ、音響センサを水中で使用する際の使用環境における最大水圧に耐える構造にする必要がある。
振動子23のノード部に対する支持部材34の接触箇所35の接触面積は、できるだけ小さい方が音響センサの音響性能に及ぼす影響が小さい。しかし、接触面積が小さすぎると、振動子23の材質の許容耐力(または疲労応力)を超え、振動子23が破損する可能性がある。
A=a×b
すなわち、振動子23の縦幅bの長さを最小にすることで、接触面積Aを最小にすることができる。
σ=Fmax/A
よって、振動子23のノード部に対する支持部材34の接触箇所35の接触面積Aを最小にするには、振動子23の材質の許容耐力(または疲労応力)をσsとした時、σs≧σを満たす振動子23の縦幅bを選定すれば良い。
設計による安全率を考慮した場合、安全率をSfとすると、圧縮応力σは、次の式で表すことができる。
σ=(Fmax/A)×Sf
図6に示すように、支持部材の形状としては、この実施形態の角柱状以外に、板状、台形状、L型形状などが考えられる。また、支持部材に用いる材質としては、弾性材料が好ましく、具体例としてはCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)などの複合材料、ゴムなどの樹脂材料、コルクなどが考えられる。
第1の効果は、音響センサの耐圧容器22の内部に配列された複数の振動子23がそのノード部に支持部材34が固定されることで、支持部材34を介して、耐圧容器22と支持部材34と振動子23が一体化して連結される。このため、耐圧容器22の小型・軽量化を図りながら、耐圧容器22の強度(剛性)を確保できる音響センサを提供することができる。
その理由は、耐圧容器22の内部の各振動子23を強度部材と考え、各振動子23のノード部に適切な接触面積を有する支持部材34を固定する構造とする。このため、水中または海中での音響センサ21の使用時に図3のように耐圧容器22の両側面に水圧31を受けた際に、耐圧容器22は支点32と支持部材34が支持となることで、両端支持梁での変形モードにより変形する。
この実施形態の耐圧容器22の両端支持梁での変形モードを、従来構造の図8(a)の片持ち梁での変形モードと比較した場合、最大たわみは1/10となり、最大たわみが発生する部位も異なる。
ただし、この実施形態の図3(b)に示す計算式と、従来構造の図8(b)に示す計算式は、等分布荷重を受けたときのたわみの計算式である。Ymax:耐圧容器の最大たわみ、ω:水圧(等分布荷重)、L:耐圧容器の支点間の長さ、E:縦弾性係数、Iz:断面2次モーメントとし、λ:支点からのはねだし長さは、両者の単純比較のため、非常に小さいものとし、図8(b)のLの長さと同じと考えた場合とする。
その理由は、図4(a)のように支持部材34を配列・位置決め用部品として用いて複数の振動子23の配列および位置決めを行うことで、各振動子23を耐圧容器22に組み込む前に精度良く配列でき、各振動子23の耐圧容器22への組み込み時に、各振動子23を耐圧容器内部の所望の位置に確実に固定することができる。
その理由は、振動子のノード部と支持部材との接触は点または線が理想であるが、実用上は振動子の材料強度を確保することが難しいため、音響センサの使用環境での耐圧容器にかかる最大水圧と振動子の許容耐力(または疲労応力)により、適切な接触面積を求める。これにより、音響性能に及ぼす影響を最小限にした支持部材の形状を選択することができる。
上記した実施形態では、振動子23を固定する構造として、図3(a)のように振動子23の支点32と振動子23のノード部に支持部材34で固定する構造を例にあげたが、これに限らない。たとえば、振動子23を支持部材34のみで固定する構造、振動子23の複数のノード部を連結する構造にも適用できる。
22 耐圧容器
23 振動子
24 音響ゴム(弾性部材)
26 バックプレート(バックプレート部材)
27a、27b サイドプレート(サイドプレート部材)
31 水圧
32 支点
34 支持部材
35 接触箇所
Claims (7)
- 複数の振動子が配列された状態で収納されるセンサの耐圧容器であって、
前記複数の振動子のノード部と前記耐圧容器の内壁部との間に固定される支持部材を備え、
前記支持部材を介して、前記耐圧容器と前記複数の振動子と前記支持部材が一体化して連結される構造を有することを特徴とするセンサの耐圧容器。 - 複数の振動子が配列された状態で収納されるセンサの耐圧容器であって、
前記複数の振動子の配列方向に沿って前記複数の振動子の両側に間隔をおいて配置されるサイドプレート部材と、
前記サイドプレート部材の一方の端面に固定されるバックプレート部材と、
前記サイドプレート部材の他方の端面に固定される弾性部材と、
前記複数の振動子のノード部と前記耐圧容器の前記サイドプレート部材の内壁部との間に固定される支持部材とを備え、
前記支持部材を介して、前記耐圧容器と前記複数の振動子と前記支持部材が一体化して連結される構造を有することを特徴とするセンサの耐圧容器。 - 前記複数の振動子を前記耐圧容器に組み込む前に、前記支持部材を前記複数の振動子のノード部に取り付けることで、前記支持部材を前記複数の振動子の配列および位置決めを行うための部品として用いることを特徴とする請求項1又は2記載のセンサの耐圧容器。
- 前記振動子のノード部と、前記サイドプレート部材と前記バックプレート部材の接合箇所に相当する支点とにより支持される両端支持梁の構造を有することを特徴とする請求項2記載のセンサの耐圧容器。
- 前記耐圧容器は水中で使用され、
前記水中での使用時に前記耐圧容器が受ける水圧の下で前記振動子のノード部にかかる圧縮荷重と前記振動子の大きさを基に、前記振動子と前記支持部材との接触箇所の面積が最小になるように決定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のセンサの耐圧容器。 - 前記支持部材の形状は、角柱状、板状、台形状、L型形状を含む形状のなかから決定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のセンサの耐圧容器。
- 前記支持部材の材質は、弾性材料を含む材質のなかから決定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のセンサの耐圧容器。
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