JP2012206236A - 切断装置、及び保持部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】被切断物を保持する保持部材を確実にセットさせることができ、ひいては保持部材を安定して移動させることができる切断装置、及びその保持部材を提供する。
【解決手段】切断装置1は、保持部材10に対して、挿入方向とは異なる方向から当接して支持する支持部材12,13を備える。保持部材10は、支持部材12,13によって支持される被支持部であって、前記挿入方向に対して傾斜した傾斜部71a,71bが設けられた被支持部101,102を有する。保持部材10の挿入の際に、支持部材12,13に対して傾斜部71a,71bが最初に当接するように配設されている。
【選択図】図1
【解決手段】切断装置1は、保持部材10に対して、挿入方向とは異なる方向から当接して支持する支持部材12,13を備える。保持部材10は、支持部材12,13によって支持される被支持部であって、前記挿入方向に対して傾斜した傾斜部71a,71bが設けられた被支持部101,102を有する。保持部材10の挿入の際に、支持部材12,13に対して傾斜部71a,71bが最初に当接するように配設されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、切断刃と被切断物とを相対的に移動させることで、切断刃が被切断物を切断する切断装置、及び被切断物を保持した状態で切断装置に挿入される保持部材に関する。
従来より、例えば紙等のシートを自動的に切断するカッティングプロッタが知られている。前記カッティングプロッタは、表面に粘着層を有する基材(保持部材に相当)に紙等のシートを貼り付け、その基材の両端部分を駆動機構の駆動ローラ及びピンチローラで上下方向から挟んで第1方向へ移動させると共に、切断刃を有するキャリッジを前記第1方向と直交する第2方向へ移動させて前記シートを切断する。(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のカッティングプロッタにおいて、前記基材をカッティングプロッタにセットする際、セットの仕方によっては、基材の先端部が駆動ローラ及びピンチローラの間にスムーズに挿入できない場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被切断物を保持する保持部材を確実にセットさせることができ、ひいては保持部材を安定して移動させることができる切断装置、及びその保持部材を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1の切断装置は、切断刃と被切断物とを相対的に移動させることで、前記切断刃が前記被切断物を切断する切断装置において、 前記被切断物を保持した状態で前記切断装置に対して挿入される保持部材と、前記保持部材に対して、当該挿入方向とは異なる方向から当接して支持する支持部材とを備え、前記保持部材は、前記支持部材によって支持される被支持部であって、前記挿入方向に対して傾斜した傾斜部が設けられた被支持部を有し、前記保持部材の挿入の際に、前記支持部材に対して前記傾斜部が最初に当接するように配設されていることを特徴とする。
上記構成において、被切断物を保持した保持部材を切断装置に挿入する。このとき、切断装置の支持部材は、保持部材を挿入方向とは異なる方向から当接して支持する構成であって、保持部材に設けられた傾斜部と最初に当接する。しかしながら、傾斜部は挿入方向に対して傾斜しているので、保持部材をスムーズに挿入することができる。従って、支持部材が保持部材の被支持部を確実に支持することができ、保持部材を安定して移動させることができる。
請求項2の切断装置は、請求項1の発明において、前記支持部材は、前記被支持部を挟持して前記挿入方向に移動させるローラ部材を備えることを特徴とする。
請求項3の切断装置は、請求項2の発明において、前記ローラ部材は、前記保持部材の挿入の際に、前記ローラ部材の端部と前記傾斜部とが最初に当接する位置に配設されていることを特徴とする。
請求項3の切断装置は、請求項2の発明において、前記ローラ部材は、前記保持部材の挿入の際に、前記ローラ部材の端部と前記傾斜部とが最初に当接する位置に配設されていることを特徴とする。
請求項4の切断装置は、請求項2又は3の発明において、前記保持部材は、全体として矩形形状に形成された平板部材であり、前記矩形形状の少なくとも何れか一辺の両端部に前記傾斜部が夫々設けられており、前記ローラ部材は、前記夫々の傾斜部と対応する位置に配設されていることを特徴とする。
請求項5の保持部材は、切断刃と被切断物とを相対的に移動させることで前記切断刃が前記被切断物を切断する切断装置に用いられるものであって、前記被切断物を保持した状態で挿入される保持部材において、前記切断装置が有する支持部材によって支持される被支持部であって、前記挿入方向とは異なる方向から前記支持部材が当接して支持される被支持部と、前記被支持部に設けられ前記挿入方向に対して傾斜した傾斜部とを備え、前記切断装置への挿入の際に、前記支持部材に対して前記傾斜部が最初に当接するように配設されていることを特徴とする。
前記被切断物を保持させた保持部材は切断装置に挿入される。このとき、切断装置の支持部材は、保持部材を挿入方向とは異なる方向から当接して支持する構成であって、保持部材に設けられた傾斜部と最初に当接する。しかしながら、傾斜部は挿入方向に対して傾斜しているので、保持部材をスムーズに挿入することができる。
請求項1の切断装置において、被切断物を保持した保持部材を切断装置に挿入する。このとき、切断装置の支持部材は、保持部材を挿入方向とは異なる方向から当接して支持する構成であって、保持部材に設けられた傾斜部と最初に当接する。しかしながら、傾斜部は挿入方向に対して傾斜しているので、保持部材をスムーズに挿入することができる。従って、支持部材が保持部材の被支持部を確実に支持することができ、保持部材を安定して移動させることができる。
請求項2の切断装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ローラ部材によって、保持部材の被支持部を挟持して、挿入方向へ移動させることができる。従って、ローラ部材の回転により、保持部材の挿入及び移動をより円滑に行うことができる。
請求項3の切断装置によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、ローラ部材の端部と保持部材の傾斜部とが最初に当接するので、保持部材を更にスムーズに挿入することができる。
請求項3の切断装置によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、ローラ部材の端部と保持部材の傾斜部とが最初に当接するので、保持部材を更にスムーズに挿入することができる。
請求項4の切断装置によれば、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、保持部材を矩形形状の平板部材とし、矩形形状の少なくとも何れか一辺の両端部に傾斜部が夫々設けられ、ローラ部材は夫々の傾斜部と対応する位置に配設されているので、保持部材をバランスよくスムーズに挿入することができる。
請求項5の保持部材において、被切断物を保持させた状態で切断装置に挿入される。このとき、切断装置の支持部材は、保持部材を挿入方向とは異なる方向から当接して支持する構成であって、保持部材に設けられた傾斜部と最初に当接する。しかしながら、傾斜部は挿入方向に対して傾斜しているので、保持部材をスムーズに挿入することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
図1に示すように、切断装置1は、筐体としての本体カバー2と、本体カバー2内に配設されたプラテン3と、カッタホルダ5とを備えると共に、カッタホルダ5のカッタ4(図5参照)と被切断物6とを相対的に移動させるための第1及び第2移動手段7,8を備えている。本体カバー2は横長な矩形箱状をなしており、前面部には、プラテン3上面部に被切断物6を保持した保持シート10をセットするための横長な開口部2aが形成されている。尚、以下の説明では、切断装置1に対しユーザが位置する側を前方とし、その反対側を後方とする。そして、前後方向をY方向とし、Y方向と直交する左右方向をX方向とする。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
図1に示すように、切断装置1は、筐体としての本体カバー2と、本体カバー2内に配設されたプラテン3と、カッタホルダ5とを備えると共に、カッタホルダ5のカッタ4(図5参照)と被切断物6とを相対的に移動させるための第1及び第2移動手段7,8を備えている。本体カバー2は横長な矩形箱状をなしており、前面部には、プラテン3上面部に被切断物6を保持した保持シート10をセットするための横長な開口部2aが形成されている。尚、以下の説明では、切断装置1に対しユーザが位置する側を前方とし、その反対側を後方とする。そして、前後方向をY方向とし、Y方向と直交する左右方向をX方向とする。
本体カバー2の右側には、ユーザに対して必要なメッセージ等の表示を行う表示手段としての液晶ディスプレイ(LCD)9が設けられると共に、ユーザが各種の指示や選択、入力の操作を行うための複数の操作スイッチ(図示略)が設けられている。
前記プラテン3は、前後一対の板材3a,3bからなり、上面部が水平面たるXY平面をなすように構成されている。プラテン3には、被切断物6を保持する保持シート10が載置されるようにセットされ、被切断物6の切断の際、保持シート10をプラテン3で受ける。詳しくは後述するが、保持シート10の上面には、左右両方の縁部101,102を除いた部分に粘着剤が塗布された粘着層10aが形成されており、粘着層10aに被切断物6が貼り付けられて保持される。
前記プラテン3は、前後一対の板材3a,3bからなり、上面部が水平面たるXY平面をなすように構成されている。プラテン3には、被切断物6を保持する保持シート10が載置されるようにセットされ、被切断物6の切断の際、保持シート10をプラテン3で受ける。詳しくは後述するが、保持シート10の上面には、左右両方の縁部101,102を除いた部分に粘着剤が塗布された粘着層10aが形成されており、粘着層10aに被切断物6が貼り付けられて保持される。
図2にも示すように、プラテン3における前側の板材3a上面には、保持シート10のX方向(左右方向)の位置決め手段として、例えば左右一対の位置決めラインW1,W2が設けてある。位置決めラインW1,W2は、保持シート10の左右方向の幅寸法と略同じ寸法、又はそれより僅かに大きい寸法の間隔で形成され(図3参照)、前記開口部2aから視認することができる。従って、位置決めラインW1,W2は、保持シート10の幅方向たるX方向の位置決めを行うための目印(指標)となる。
前記第1移動手段7は、プラテン3の上面側で保持シート10をY方向(第1方向)へ移動させるものである。即ち、切断装置1における左右の側壁部11a,11bには、プラテン3の板材3a,3bの間に位置させて、左右方向に延びる駆動ローラ12とピンチローラ13が設けられている。尚、本実施形態の駆動ローラ12とピンチローラ13の具体的構成については後述する。
図2に示すように、右側壁部11bには、駆動ローラ12の右側に位置させて、クランク状の第1取付フレーム14が設けられている。取付フレーム14の外側には、Y軸モータ15が固定されている。Y軸モータ15は例えばステッピングモータから構成され、回転軸15aは第1取付フレーム14を貫通しており、先端部にギヤ部16aを有する。駆動ローラ12の右端部には、ギヤ部16aと噛合するギヤ部16bが固着されており、これらギヤ部16a、16bにより第1減速ギヤ機構16が構成されている。詳細は後述するが、前記駆動ローラ12とピンチローラ13は、セットされた保持シート10を上下方向から押圧挟持する(図9参照)。そして、Y軸モータ15を正転駆動、或は逆転駆動させると、その回転運動が第1減速ギヤ機構16を介して駆動ローラ12に伝わることで、保持シート10を被切断物6と共に後方或いは前方へ移動させる。これら駆動ローラ12、ピンチローラ13、Y軸モータ15、第1減速ギヤ機構16等は、第1移動手段7を構成する。
前記第2移動手段8は、カッタホルダ5を支持するキャリッジ19を、X方向(第2方向)へ移動させるものである。詳細には、図1、図2に示すように、左右の側壁部11a,11b間には、後端部に位置させて、左右方向に延びるガイド軸20とガイドフレーム21が配設されている。ガイド軸20は、駆動ローラ12及びピンチローラ13と平行に配設されている。ガイド軸20は、プラテン3の直ぐ上側で、キャリッジ19下部(後述の貫通孔部22)を貫通している。ガイドフレーム21は、前縁部21aと後縁部21bが下方へ折り返された断面コ字状をなしている。前縁部21aはガイド軸20と平行に配設されている。ガイドフレーム21は、前縁部21aでキャリッジ19上部(後述の被ガイド体23,23)をガイドするようになっており、側壁部11a,11bの上端部で螺子21cにより固定されている。
図2に示すように、切断装置1の後部には、右側壁部11bに第2取付フレーム24が設けられると共に、左側壁部11aに補助フレーム25が設けられている。第2取付フレーム24には、X軸モータ26及び第2減速ギヤ機構27が配設されている。X軸モータ26は、例えばステッピングモータからなり、第2取付フレーム24における前側の取付片24aの前面部に固定されている。X軸モータ26の回転軸26aは取付片24aを貫通しており、先端部に、第2減速ギヤ機構27と噛合するギヤ部26bを有する。第2減速ギヤ機構27にはプーリ28が設けられており、図2において左側の補助フレーム25にプーリ29が回転自在に取付けられている。これらプーリ28とプーリ29との間には、キャリッジ19の後端部(後述の取付部30)に連結された無端状のタイミングベルト31が掛装されている。
ここで、X軸モータ26を正転駆動、或は逆転駆動させると、その回転運動が第2減速ギヤ機構27及びプーリ28を介してタイミングベルト31に伝わることで、キャリッジ19をカッタホルダ5ごと左方或いは右方へ移動させる。こうして、キャリッジ19とカッタホルダ5は、被切断物6を移動させるY方向と直交するX方向に移動する。上記のガイド軸20、ガイドフレーム21、X軸モータ26、第2減速ギヤ機構27、プーリ28,29、タイミングベルト31、キャリッジ19等は、第2移動手段8を構成する。
前記カッタホルダ5は、キャリッジ19に対して前面側に配置され、Z方向たる上下方向(第3方向)への移動が可能に支持されている。これらキャリッジ19及びカッタホルダ5の構成について、図4〜図7も参照しながら説明する。
図2、図4に示すように、キャリッジ19は、後面側が開放された略矩形箱状をなす。キャリッジ19の上壁部19aには、平面視にて円弧状をなすリブであって、上方へ突出する前後一対の被ガイド体23,23が一体に設けられている。被ガイド体23,23は、ガイドフレーム21の前縁部21aを挟むよう対称的に配置されている。図4、図5等に示すように、キャリッジ19における底壁部19bの下側には、ガイド軸20に挿通される左右一対の貫通孔部22,22が下方へ張出すように形成されている。また、キャリッジ19の底壁部19bには、前記タイミングベルト31に連結される取付部30(図5、図6参照)が後方へ突出するように設けられている。こうして、キャリッジ19は、貫通孔部22,22に挿通されるガイド軸20によって左右方向へ摺動可能に支持されると共に、被ガイド体23,23で挟まれるガイドフレーム21によってガイド軸20の回りに回転しないように支持される。
図4、図5、図9等に示すように、キャリッジ19の前壁部19cには、前方へ延出する上下一対の支持部32a,32bが一体に設けられている。キャリッジ19には、支持部32a,32bを夫々貫通する左右一対の支持軸33a,33bが上下動自在に支持されている。キャリッジ19内には、例えばステッピングモータからなるZ軸モータ34が、後方から収容されるように配置されている。Z軸モータ34の回転軸34aは(図3、図9参照)、キャリッジ19の前壁部19cを貫通しており、先端部にギヤ部35を有する。また、図5、図6、図9に示すように、キャリッジ19には、その前壁部19c中央からやや下寄りの部位を前後に貫通するギヤ軸37が設けられている。ギヤ軸37には、前壁部19cの前側で前記ギヤ部35に噛合するギヤ部38が回転可能に装着されると共に、ギヤ軸37前端部の止め輪(図示略)により抜け止めされている。ギヤ部38とギヤ部35で第3減速機構41を構成する(図4、図9参照)。
ギヤ部38には、図7に示すように、渦巻き溝42が形成されている。渦巻き溝42は、第1端部42aから第2端部42bへ向って右方向に旋回するにつれ中心に近づく渦巻き状をなすカム溝である。渦巻き溝42には、詳しくは後述するが、カッタホルダ5と一体的に上下移動する係合ピン43が係合する(図5、図6参照)。ここで、Z軸モータ34を正転駆動、或は逆転駆動させると、ギヤ部35を介してギヤ部38が回転する。ギヤ部38が回転することにより、渦巻き溝42に係合する係合ピン43が上下方向に摺動する。これに伴い、カッタホルダ5を支持軸33a,33bごと上方或いは下方へ昇降させる。この場合、カッタホルダ5は、係合ピン43が渦巻き溝42の第1端部42aに位置した上昇位置(図5、図7参照)と、係合ピン43が第2端部42bに位置した下降位置(図6、図7参照)との間で移動する。上記の渦巻き溝42を有する第3減速機構41、Z軸モータ34、係合ピン43、支持部32a,32b、支持軸33a,33b等は、カッタホルダ5を上下方向へ移動させる第3移動手段44を構成する。
カッタホルダ5は、前記支持軸33a,33bに設けられるホルダ本体45と、カッタ4(切断刃)を有してホルダ本体45に上下動可能に保持される可動筒部46とを備えると共に、被切断物6を押圧するための押圧装置47を備えている。
即ち、図4、図5、図9等に示すように、ホルダ本体45は、上端部45aと下端部45bが後方へ折り返され全体としてコ字状をなしている。ホルダ本体45の上端部45aと下端部45bは、支持軸33a,33bの上下両端部に夫々固定された止め輪48により、支持軸33a,33bに対し移動不能に固定されている。図5、図6に示すように、支持軸33bの中間部には、前記係合ピン43が後向きに設けられた連結部材49が固着されている。こうして、ホルダ本体45、支持軸33a,33b、係合ピン43、及び連結部材49は一体的に構成され、カッタホルダ5は、前記第3移動手段44により係合ピン43に連動して上下方向へ移動する。また、支持軸33a,33bには、支持部32a上面とホルダ本体45の上端部45aとの間に、付勢部材たる圧縮コイルバネ50が夫々外装されている。圧縮コイルバネ50の付勢力により、カッタホルダ5全体がキャリッジ19側に対して上方へ弾性付勢されている。
即ち、図4、図5、図9等に示すように、ホルダ本体45は、上端部45aと下端部45bが後方へ折り返され全体としてコ字状をなしている。ホルダ本体45の上端部45aと下端部45bは、支持軸33a,33bの上下両端部に夫々固定された止め輪48により、支持軸33a,33bに対し移動不能に固定されている。図5、図6に示すように、支持軸33bの中間部には、前記係合ピン43が後向きに設けられた連結部材49が固着されている。こうして、ホルダ本体45、支持軸33a,33b、係合ピン43、及び連結部材49は一体的に構成され、カッタホルダ5は、前記第3移動手段44により係合ピン43に連動して上下方向へ移動する。また、支持軸33a,33bには、支持部32a上面とホルダ本体45の上端部45aとの間に、付勢部材たる圧縮コイルバネ50が夫々外装されている。圧縮コイルバネ50の付勢力により、カッタホルダ5全体がキャリッジ19側に対して上方へ弾性付勢されている。
図4に示すように、ホルダ本体45における中間部には、可動筒部46や押圧装置47等を取付けるための取付部材51,52が螺子54a,54bにより夫々固定されている。下側の取付部材52には、可動筒部46を上下動可能に支持する筒状部52a(図5参照)が設けられている。可動筒部46は、筒状部52aの内周面に摺接する径寸法に設定され、上端部には、筒状部52aの上端で支持されるフランジ部46aが径方向外側へ張出すように形成されている。フランジ部46aの上端面にはバネ受け部46bが設けられている。図5、図6に示すように、上側の取付部材51と可動筒部46のバネ受け部46bとの間には、圧縮コイルバネ53が配設されている。圧縮コイルバネ53は、可動筒部46(カッタ4)を下方の被切断物6側に付勢する一方、カッタ4に被切断物6側から上方への力が作用すると、当該付勢力に抗して可動筒部46の上方への移動を許容する。
可動筒部46には、その軸線方向に延びるカッタ4が貫通するように配設されている。詳細には、カッタ4は、可動筒部46よりも長尺な丸棒状のカッタ軸4bと、そのカッタ軸4bの下端部に形成された刃部4aとを一体に有する。図8に示すように、刃部4aは略三角形状をなし、最下端の刃先4cが、カッタ軸4bの中心軸線Oから距離dだけ偏心した位置に形成されている。カッタ4は、可動筒部46内部の上下両端部に配設された軸受55(図5参照)により、上下方向の中心軸線O(Z軸)を中心に回動自在に保持されている。こうして、カッタ4は、被切断物6の表面たるXY平面に対して直交するZ方向から刃先4cが圧接する。また、カッタ4は、カッタホルダ5が下降位置へ移動された時に、図8に示すように刃先4cが保持シート10上の被切断物6を貫通し、且つプラテン3の板材3b上面に到達しない高さに設定してある。一方、カッタ4は、カッタホルダ5が上昇位置へ移動されることに伴い、刃先4cも上方へ移動して被切断物6から離間する(図5参照)。
前記取付部材52には、筒状部52aの下端部周縁に、3つのガイド孔部52b〜52d(図4、図5、図9参照)が等間隔で形成されている。そして、筒状部52aの下側には、ガイド孔部52b〜52dに挿通される3つのガイド棒56b〜56dを有する押圧部材56が配置されている。押圧部材56の下面側は、浅底な鉢(ボウル)状(或は緩やかな円形椀状)をなす押圧部本体56aとされており、周縁上部には、等間隔をなす前記ガイド棒56b〜56dが一体に設けられている。押圧部材56は、ガイド孔部52b〜52dにてガイド棒56b〜56dがガイドされることにより、上下方向への移動が可能である。押圧部本体56aの中央部には、上下方向に延びて前記刃部4aを下方へ突出させるための貫通孔56eが形成されている。そして、押圧部本体56aの下端面は、刃部4aの周囲で被切断物6に接触する接触部56fとされている。接触部56fは、円環上をなす水平な平坦面であって、被切断物6に対して面接触する。接触部56fは、例えばテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂で構成されることで、比較的摩擦係数が低く、被切断物6に対して滑り易くなっている。
図4、図5、図9等に示すように、押圧部本体56aの周縁上部には、前方へ延出する案内部56gが一体に設けられている。案内部56gは、接触部56fに対して前側で且つ上方に位置し、当該接触部56f側へ後方に向けて下方に傾斜した傾斜面56gaを含んで構成されている。これにより、被切断物6を保持した保持シート10が、カッタホルダ5に対して後方へ移動する際、案内部56gは、被切断物6を接触部56fに対して引っ掛からないように下側へ案内する。
前記取付部材52には、筒状部52aの前側であって案内部56gの上方に位置してソレノイド57用の前側取付部52eが一体に設けられている。ソレノイド57は、押圧部材56を上下動させて被切断物6を押圧するためのアクチュエータである。ソレノイド57は、前側取付部52eに下向きに取付けられており、プランジャ57aの先端部は案内部56g上面に固定されている。カッタホルダ5の下降位置でソレノイド57が駆動されると、プランジャ57aと共に押圧部材56が下方へ移動して被切断物6を所定の押圧力で押圧する(図9参照)。これに対して、ソレノイド57の非駆動時には、プランジャ57aが上方に位置して押圧部材56が被切断物6に対する押圧力を解除する。このソレノイド57の非駆動状態でカッタホルダ5が上昇位置へ移動されると(図5の2点鎖線参照)、押圧部材56が被切断物6から完全に離間する。
さて、前記保持シート10は、本体カバー2の開口部2aから挿入されると、駆動ローラ12とピンチローラ13により挟持されてセットされる。保持シート10、駆動ローラ12及びピンチローラ13の具体的構成について、図10、図11も参照しながら説明する。尚、説明の便宜上、図11(a)は駆動ローラ12とピンチローラ13の正面図であり、図11(b)は保持シートの平面図(上面図)である。即ち、図11(a)において、保持シート10は紙面手前から紙面奥方に移動される。また、図12も同様に、図12(a)は駆動ローラ12とピンチローラ13の正面図であり、図12(b)は保持シート80の平面図(上面図)である。
図1、図11(b)に示すように、保持部材としての保持シート10は、例えば、合成樹脂材料からなり、全体として矩形形状に形成された平板部材である。図8に示すように、保持シート10の上面(カッタ4との対向面)に、粘着剤が塗布された粘着層10aが形成されている。粘着層10aは、例えば紙、布、樹脂フィルム等のシート状の被切断物6を剥離可能に保持する。また、粘着層10aの粘着力は、被切断物6を粘着層10aから剥がす際、当該被切断物6が破れることがなく且つ簡単に剥がせるよう比較的小さい値に設定されている。
また、保持シート10には、粘着剤が塗布されていない左縁部101と右縁部102が設けられている。つまり、左縁部101と右縁部102は、駆動ローラ12とピンチローラ13によって上下両側から挟まれて支持される被支持部である。左縁部101及び右縁部102の夫々の幅寸法L1は、後述するローラ部材12a〜13bの幅寸法(軸方向寸法)L2よりも若干大きく設定されている(L1>L2)。また、ローラ部材12aとローラ部材12bとの内側寸法と、ローラ部材13aとローラ部材13bとの内側寸法とは同一寸法に設定されており、この寸法をL4とする。
保持シート10は、挿入方向先端側の左右両端、即ち左縁部101及び右縁部102の挿入方向先端に、傾斜部71a,71bが左右対称に形成されている。傾斜部71a,71bは、保持シート10の切断装置1に対する挿入方向(図1、図11(b)の矢印Sを参照)に対して内側へ傾斜している。この場合、保持シート10の切断装置1に対する挿入方向に対し同じ傾斜角αに設定してある。また、保持シート10の傾斜部71a,71bを除いた左右方向の幅L3は、ローラ部材12aとローラ部材12bとの内側寸法L4又はローラ部材13aとローラ部材13bとの内側寸法L4よりも若干小さく設定されている(L3<L4)。このように、傾斜部71a,71bは、保持シート10の角(かど)を切欠くようにして、挿入方向先端側の幅を狭める形状をなしている。また、粘着層10aの左右方向の幅寸法は、上記L3と同じ寸法である。
図1、図2、図3に示すように、駆動ローラ12とピンチローラ13は、X方向に延びて、左右の側壁部11a,11bに対して回動可能に支持されている。また、駆動ローラ12とピンチローラ13は、前記XY平面に対して平行で、且つ上下方向に並ぶように配置されている。図9に示すように、セットされる保持シート10に対してプラテン3側(下側)が駆動ローラ12で、上側がピンチローラ13である。
詳細には、駆動ローラ12は、保持シート10をプラテン3上面側で支持するように配置された支持部材である。駆動ローラ12は、前記側壁部11a,11bに掛け渡されたローラ軸12cと、ローラ軸12cに設けられた複数(例えば2つ)のローラ部材12a,12bとを備える。図11に示すように、ローラ部材12a,12bは、ローラ軸12cにおいて保持シート10の左縁部101及び右縁部102の夫々に対応する左右の2箇所に配置されている。ローラ部材12a,12bの外径はローラ軸12cの外径よりも少し大きく形成されている。そして、ローラ部材12a,12bは、駆動ローラ12とピンチローラ13との間に保持シート10を挿入する場合、ローラ部材12aの軸方向端部(右端)の点P1と前記傾斜部71aが最初に当接すると共に、ローラ部材12bの軸方向端部(左端)の点P2と前記傾斜部71bが最初に当接する位置に配設されている。挿入された保持シート10は、左縁部101に対してローラ部材12aが下方から当接し、右縁部102に対してローラ部材12bが下方から当接することで支持される。尚、ローラ部材12a,12bの表面(外周面)はローレット加工が施されており、駆動ローラ12の回転時に、左縁部101及び右縁部102を滑らないように挟持して保持シート10を移動させる。
前記ピンチローラ13は、保持シート10に対して上方から当接して支持するように配置された支持部材である。ピンチローラ13は、前記側壁部11a,11bに掛け渡されたローラ軸13cと、ローラ軸13cに設けられた複数(例えば2つ)のローラ部材13a,13bとを備える。左右の側壁部11a,11bには、ローラ軸13cが挿通されるガイド溝17a及び17b(図10(b)及び図1参照)が上下に延びるように夫々形成されている。ガイド溝17a,17bによって、ピンチローラ13は、上下方向へ移動可能にガイドされている。また、側壁部11a,11bには、ガイド溝17a,17bの夫々を外側から囲うバネ収容部72が設けられている。図10(a)(b)に示すように、バネ収容部72は、圧縮コイルバネ73が収容された本体部72aと、複数の長孔72bが形成された取付部72cとを一体に有する。各長孔72bは何れも上下方向へ延びており、固定用の螺子74が挿通される。尚、詳しい図示は省略するが、バネ収容部72の本体部72aには、圧縮コイルバネ73の下端側に、ローラ軸13cの端部と接触する接触子73aが設けられている。
バネ収容部72における取付部72cの螺子74を緩めて、当該バネ収容部72の上下方向の位置調整を行うことができる。バネ収容部72の上下方向の位置調整を行うことにより、圧縮コイルバネ73のローラ軸13cに対する付勢力を調節した後、螺子74の締結によりバネ収容部72を固定する。これにより、駆動ローラ12とピンチローラ13は、ローラ部材12a〜13b間における保持シート10に対する押圧力の調整が可能である。圧縮コイルバネ73の付勢力により、カッタ4と被切断物6との相対移動に伴う被切断物6からの抵抗力(以下、切断抵抗力と称す)に抗して、ローラ部材12a〜13b間で保持シート10をずれないようにしっかりと挟持できる。
図11(a)に示すように、ピンチローラ13のローラ部材13a,13bは、ローラ軸13cにおいて、駆動ローラ12のローラ部材12a,12bと対向する位置に配置されている。ローラ部材13a,13bの外径はローラ軸13cの外径よりも少し大きく形成されている。また、ローラ部材13a,13bは、駆動ローラ12とピンチローラ13との間に保持シート10を挿入する場合、ローラ部材13aの軸方向端部(右端)の点P1と前記傾斜部71aが最初に当接すると共に、ローラ部材13bの軸方向端部(左端)の点P2と前記傾斜部71bが最初に当接する位置に配設されている。挿入された保持シート10は、左縁部101及び右縁部102に対して夫々のローラ部材13a,13bが上方から当接することで、ローラ部材12a〜13b間で挟持される。ローラ部材13a,13bの表面(外周面)にもローレット加工が施され、駆動ローラ12の回転時に、左縁部101及び右縁部102を滑らないように挟持して保持シート10を移動させる。
上記の切断装置1において、全体の制御を司る制御手段(図示略)は、切断制御プログラムの実行により切断データに基づきY軸モータ15、X軸モータ26、Z軸モータ34、ソレノイド57等の各種アクチュエータを制御し、保持シート10上の被切断物6に対する切断動作を自動で実行させる。
次に、切断装置1の作用について説明する。
図5に示すように、切断装置1において被切断物6の切断開始前の状態では、カッタホルダ5が上昇位置に移動している。この状態で、ユーザは、被切断物6として例えば布を粘着層10aに貼り付けるようにして保持シート10に保持させる。そして、保持シート10を、切断装置1の開口部2aから挿入してセットする。この場合、ユーザは、保持シート10の左右方向の位置を、位置決めラインW1,W2に合わせながら後方(図1の矢印S参照)へ移動させる。そして、保持シート10の左縁部101及び右縁部102を駆動ローラ12とピンチローラ13のローラ部材12a〜13b間に挿入する。このとき、ピンチローラ13を、圧縮コイルバネ73の付勢力に抗して保持シート10の厚み分だけ上方へ移動させる必要がある。しかし、保持シート10には、傾斜部71a,71bが形成され、ローラ部材12a〜13bの各端部の点P1,P2と前記傾斜部71a,71bとが最初に当接する。つまり、最初の当接が点P1,P2の点接触であるため、保持シート10を、スムーズに挿入することができる。
図5に示すように、切断装置1において被切断物6の切断開始前の状態では、カッタホルダ5が上昇位置に移動している。この状態で、ユーザは、被切断物6として例えば布を粘着層10aに貼り付けるようにして保持シート10に保持させる。そして、保持シート10を、切断装置1の開口部2aから挿入してセットする。この場合、ユーザは、保持シート10の左右方向の位置を、位置決めラインW1,W2に合わせながら後方(図1の矢印S参照)へ移動させる。そして、保持シート10の左縁部101及び右縁部102を駆動ローラ12とピンチローラ13のローラ部材12a〜13b間に挿入する。このとき、ピンチローラ13を、圧縮コイルバネ73の付勢力に抗して保持シート10の厚み分だけ上方へ移動させる必要がある。しかし、保持シート10には、傾斜部71a,71bが形成され、ローラ部材12a〜13bの各端部の点P1,P2と前記傾斜部71a,71bとが最初に当接する。つまり、最初の当接が点P1,P2の点接触であるため、保持シート10を、スムーズに挿入することができる。
こうして、図3に示すように、保持シート10が切断装置1に対し挿入されてセットが完了した状態となる。この状態において、保持シート10は、左縁部101及び右縁部102がローラ部材12a〜13bにより挟持される。ユーザは、前記操作スイッチを操作して、例えば切断装置1に備えられた記憶装置(図示せず)に記憶されている切断データの中から所望の切断データを選択して切断動作を実行させる。
切断動作にあっては、被切断物6を切断開始点に移動させるべく、Y軸モータ15とX軸モータ26を駆動させる。そして、切断開始点にカッタ4を移動させた状態で、ソレノイド57の駆動により、押圧部材56で被切断物6を押圧する。また、Z軸モータ34を駆動させて、カッタホルダ5を下降位置に移動させ、カッタ4の刃先4cを被切断物6の切断開始点に貫通させる。そして、切断データに基づいて、Y軸モータ15とX軸モータ26の駆動により、カッタ4と保持シート10とを相対的に移動させることで当該被切断物6を切断する。この切断時において、保持シート10は、圧縮コイルバネ73の付勢力によりローラ部材12a〜13b間でしっかりと挟持されているため、前記切断抵抗力が作用してもずれることがない。また、ローラ部材12a〜13b間で、左縁部101及び右縁部102を支持することから、被切断物6の厚みに関係なく、保持シート10を確実且つスムーズに切断装置1に挿入することができ、安定して移動させることができる。
尚、切断時は、前記ソレノイド57の駆動により押圧部材56で被切断物6を押圧すると共に、保持シート10の粘着層10aで被切断物6をずれないよう保持することができる。また、この切断の際、押圧部材56は被切断物6に対して相対移動するが、押圧部材56の接触部56fが低摩擦係数の材料で構成されているため、接触部56fと被切断物6との間で生じる摩擦力を極力低減させることができる。よって、当該摩擦力に起因する被切断物6のずれを防止して被切断物6をより確実に保持することができる。
以上のように本実施形態の切断装置1において、保持シート10は、駆動ローラ12とピンチローラ13によって支持される被支持部であって、前記挿入方向に対して傾斜した傾斜部71a、71bが設けられた左縁部101と右縁部102を有する。そして、保持シート10の挿入の際に、支持部材としての駆動ローラ12及びピンチローラ13に対して傾斜部71a、71bが最初に当接するように配設されている。
前記駆動ローラ12とピンチローラ13は、保持シート10を挿入方向(矢印S)とは異なる方向から当接して支持する構成にあるが、保持シート10の傾斜部71a,71bと最初に当接するので、保持シート10をスムーズに挿入することができる。従って、保持シート10を駆動ローラ12とピンチローラ13によって確実に支持することができ、保持シート10を安定して移動させることができる。
駆動ローラ12及びピンチローラ13は、保持シート10の左縁部101及び右縁部102を挟持して挿入方向(矢印S)に移動させるローラ部材12a〜13bを備える。これによれば、ローラ部材12a〜13bによって、左縁部101及び右縁部102を挟持して、挿入方向Sへそのまま移動させることができる。従って、ローラ部材12a〜13bの回転を利用して、保持シート10の挿入をより円滑に行うことができる。
傾斜部71a、71bは、保持シート10の左右両端部に設けられ、ローラ部材12a〜13bは夫々の傾斜部71a、71bと対応する位置に配設されているので、保持シート10をバランスよくスムーズに挿入することができる。
<その他の実施形態>
<その他の実施形態>
図12〜図16は、本発明の第2〜第6実施形態を示すものであり、既述の部分と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる点につき説明する。
図12に示す第2実施形態の保持シート80は、第1実施形態の保持シート10とは以下の点について相違する。即ち、保持シート80は、同図で上辺側の両端部に形成された傾斜部82a,82bと、下辺側の両端部に形成された傾斜部82a,82bとが対称的に形成されている。具体的には、傾斜部82a,82bは、保持シート80の4隅において左縁部101及び右縁部102をY方向へ延出させた形状をなす。傾斜部82a,82bは、保持シート10の挿入方向に対して外側へ開くように傾斜している。また、保持シート80の左右方向の幅寸法(即ち、L1+L3+L1)は、ローラ部材12a,12bの外側寸法、又はローラ部材13a,13bの外側寸法(即ち、L2+L4+L2)よりも大きく設定されている。このため、ローラ部材12aは、軸方向端部(左端)の点P3と傾斜部82aが最初に当接し、ローラ部材12bは、軸方向端部(右端)の点P4と傾斜部82bが最初に当接する。また、同様に、ローラ部材13aは、点P3と傾斜部82aが最初に当接し、ローラ部材13bは、点P4と傾斜部82bが最初に当接する。
図12に示す第2実施形態の保持シート80は、第1実施形態の保持シート10とは以下の点について相違する。即ち、保持シート80は、同図で上辺側の両端部に形成された傾斜部82a,82bと、下辺側の両端部に形成された傾斜部82a,82bとが対称的に形成されている。具体的には、傾斜部82a,82bは、保持シート80の4隅において左縁部101及び右縁部102をY方向へ延出させた形状をなす。傾斜部82a,82bは、保持シート10の挿入方向に対して外側へ開くように傾斜している。また、保持シート80の左右方向の幅寸法(即ち、L1+L3+L1)は、ローラ部材12a,12bの外側寸法、又はローラ部材13a,13bの外側寸法(即ち、L2+L4+L2)よりも大きく設定されている。このため、ローラ部材12aは、軸方向端部(左端)の点P3と傾斜部82aが最初に当接し、ローラ部材12bは、軸方向端部(右端)の点P4と傾斜部82bが最初に当接する。また、同様に、ローラ部材13aは、点P3と傾斜部82aが最初に当接し、ローラ部材13bは、点P4と傾斜部82bが最初に当接する。
上記構成において、保持シート80を切断装置1にセットする際、駆動ローラ12及びピンチローラ13に、最初に傾斜部82a,82bが当接するので、保持シート80をスムーズに挿入することができる。よって、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、切断装置1に対して保持シート80を挿入方向(矢印S)とは180度反転させた逆向きに挿入しても、スムーズに挿入することができるので、利便性がより向上する。
図13に示す第3実施形態の保持シート83は、第1実施形態の保持シート10とは以下の点について相違する。即ち、保持シート83の挿入側の辺部には、傾斜部83aが形成されている。図13(b)に示すように、傾斜部83aは、保持シート83上面において挿入側(同図で右側)を狭めるように下方へ傾斜させた傾斜面(面取面)である。傾斜部83aは、保持シート83の挿入方向(同図の矢印S参照)に対して所定角度βだけ下側へ傾斜している。
上記構成によれば、保持シート83を、切断装置1に挿入する際、上側のピンチローラ13のローラ部材13a,13bに対して傾斜部83aが最初に当接する。このため、駆動ローラ12とピンチローラ13との間に、保持シート10を傾斜部83aのある辺部からスムーズに挿入することができる。
図14に示す第4実施形態の保持シート85は、第3実施形態の保持シート83と以下の点で相違する。即ち、保持シート85の挿入側の辺部には、上面側に傾斜部85aが形成されると共に、下面側にも傾斜部85bが形成されている。傾斜部85bは、保持シート85下面において挿入側を狭めるように上方へ傾斜させた傾斜面(面取面)である。傾斜部85bは、保持シート85の挿入方向(同図の矢印S参照)に対して所定角度βだけ上側へ傾斜している。
上記構成によれば、保持シート85を、切断装置1に挿入する際、ピンチローラ13のローラ部材13a,13bに対して傾斜部85aが最初に当接し、駆動ローラ12のローラ部材12a,12bに対して傾斜部85bが最初に当接する。このため、駆動ローラ12とピンチローラ13との間に、保持シート10を傾斜部85a,85bのある辺部から更にスムーズに挿入することができる。
図15に示す本第5実施形態の保持シート87は、第1実施形態の保持シート10の傾斜部が途中まで形成された形状になっている。この場合、ローラ部材12a又はローラ部材13aの端部の点P1と最初に当接する部位にのみ傾斜部87aが形成されており、その外側には傾斜部に連なる角部87cが形成されている。そして、ローラ部材12b又はローラ部材13bの端部の点P2と最初に当接する部位にのみ傾斜部87bが形成されており、その外側には傾斜部に連なる角部87dが形成されている。
上記構成においても、保持シート10の挿入の際に、ローラ部材12a及びローラ部材13aの夫々の端部の点P1と傾斜部87aとが最初に当接し、ローラ部材12b及びローラ部材13bの夫々の端部の点P2と傾斜部87bとが最初に当接するので、保持シート87をスムーズに挿入することができる。よって、第1実施形態と同様の効果を奏する。ここで、傾斜部87a,87bの長さは、ローラ部材12a〜13bとの相対的な位置関係により、適宜設定すればよい。
図16に示す本第6実施形態において、駆動ローラ12の左方のローラ部材121aの幅寸法L21は、ピンチローラ13の左方のローラ部材131aの幅寸法L22よりも大きく設定されている(L21>L22)。図示はしないが、右方のローラ部材121b,131bも同様の構成であるとする。この構成によれば、保持シート10の挿入の際に、ピンチローラ13のローラ部材131aの右側の端部の点P1と傾斜部71aとが最初に当接し、ローラ部材131bの左側の端部の点P2と傾斜部71bとが最初に当接するので、保持シート10をスムーズに挿入することができる。よって、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、一対のローラ部材間に保持シート10を挿入する場合、それらローラ部材のうち何れか一方のローラ部材の端部と、保持シート10の傾斜部71a、71bとが最初に当接すればよい。
尚、本発明は上記しかつ図面に示す実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明は、上記したカッティングプロッタとしての切断装置1に限られず、切断機能を備えた各種の装置にも適用できるものである。
図11(b)に示す保持シート10においても、図12(b)に示す保持シート80と同様に、保持シート10の下側にも傾斜部を設ける、つまり、保持シート10の4隅に傾斜部を設けてもよい。また、傾斜部71a,71bと、上面側の傾斜部85a及び/又は傾斜部85bとを組み合わせる構成にしてもよい。また、本実施形態では、傾斜部(又は傾斜面)は、直線的に傾斜した形状であったが、曲線的(円弧状)に傾斜する形状(又は面)であってもよい。
また、保持部材の全体形状も矩形形状に代えて、各種の形状を採用することができる。
また、保持シート10上側の全面に粘着層10aを形成してもよい。この場合には、左縁部101と右縁部102に相当する部分に、例えば金属又は樹脂の薄板部材を貼り付けることで、被支持部として構成することができる。
本発明は、上記したカッティングプロッタとしての切断装置1に限られず、切断機能を備えた各種の装置にも適用できるものである。
図11(b)に示す保持シート10においても、図12(b)に示す保持シート80と同様に、保持シート10の下側にも傾斜部を設ける、つまり、保持シート10の4隅に傾斜部を設けてもよい。また、傾斜部71a,71bと、上面側の傾斜部85a及び/又は傾斜部85bとを組み合わせる構成にしてもよい。また、本実施形態では、傾斜部(又は傾斜面)は、直線的に傾斜した形状であったが、曲線的(円弧状)に傾斜する形状(又は面)であってもよい。
また、保持部材の全体形状も矩形形状に代えて、各種の形状を採用することができる。
また、保持シート10上側の全面に粘着層10aを形成してもよい。この場合には、左縁部101と右縁部102に相当する部分に、例えば金属又は樹脂の薄板部材を貼り付けることで、被支持部として構成することができる。
1 切断装置
4 カッタ(切断刃)
6 被切断物
10 保持シート(保持部材)
12,13 支持部材(駆動ローラ、ピンチローラ)
12a〜13b ローラ部材
71a,71b 傾斜部
80,83,85 保持シート(保持部材)
82a,82b 傾斜部
83a 傾斜部
85a,85b 傾斜部
87a,87b 傾斜部
101,102 被支持部
121a,131a ローラ部材
4 カッタ(切断刃)
6 被切断物
10 保持シート(保持部材)
12,13 支持部材(駆動ローラ、ピンチローラ)
12a〜13b ローラ部材
71a,71b 傾斜部
80,83,85 保持シート(保持部材)
82a,82b 傾斜部
83a 傾斜部
85a,85b 傾斜部
87a,87b 傾斜部
101,102 被支持部
121a,131a ローラ部材
Claims (5)
- 切断刃と被切断物とを相対的に移動させることで、前記切断刃が前記被切断物を切断する切断装置において、
前記被切断物を保持した状態で前記切断装置に対して挿入される保持部材と、
前記保持部材に対して、当該挿入方向とは異なる方向から当接して支持する支持部材とを備え、
前記保持部材は、前記支持部材によって支持される被支持部であって、前記挿入方向に対して傾斜した傾斜部が設けられた被支持部を有し、
前記保持部材の挿入の際に、前記支持部材に対して前記傾斜部が最初に当接するように配設されていることを特徴とする切断装置。 - 前記支持部材は、前記被支持部を挟持して前記挿入方向に移動させるローラ部材を備えることを特徴とする請求項1記載の切断装置。
- 前記ローラ部材は、前記保持部材の挿入の際に、前記ローラ部材の端部と前記傾斜部とが最初に当接する位置に配設されていることを特徴とする請求項2記載の切断装置。
- 前記保持部材は、全体として矩形形状に形成された平板部材であり、前記矩形形状の少なくとも何れか一辺の両端部に前記傾斜部が夫々設けられており、
前記ローラ部材は、前記夫々の傾斜部と対応する位置に配設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の切断装置。 - 切断刃と被切断物とを相対的に移動させることで前記切断刃が前記被切断物を切断する切断装置に用いられる保持部材であって、前記被切断物を保持した状態で挿入される保持部材において、
前記切断装置が有する支持部材によって支持される被支持部であって、前記挿入方向とは異なる方向から前記支持部材が当接して支持される被支持部と、
前記被支持部に設けられ前記挿入方向に対して傾斜した傾斜部とを備え、
前記切断装置への挿入の際に、前記支持部材に対して前記傾斜部が最初に当接するように配設されていることを特徴とする保持部材。
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Family Applications (1)
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2011
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2012
- 2012-03-27 US US13/431,233 patent/US20120247298A1/en not_active Abandoned
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