JP2012207885A - 物品貯蔵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、ドレン耐久性のよい物品貯蔵装置を提供する。
【解決手段】蒸発皿14におけるドレン管路20近傍(スペース14c)に蒸発紙14bが蒸発皿14底面に密接するように設けられ、スペース14cよりもドレン管路20から離れた蒸発皿14のスペース14dで圧縮機の吐出側である高圧管11aが蒸発皿14の底面と略接触するように引き回される。蒸発皿14は、スペース14dの底面が、スペース14cの底面よりも、所定高さ以上高い2段構造になっており、蒸発紙14bが設けられたスペース14cで蒸発しきれなかったドレン水のみ、高圧管11aが引き回されているスペース14dに流入するように構成したので、穀物などドレン水が発生しにくい貯蔵の際には、高圧管11aが設けられたスペース14dに流入するドレン水の量を抑えることができ、高圧管11aに過度の腐食防止を施す必要もなくなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、主に米穀類、または、野菜等の農産物、あるいは食品等の如く所定の範囲の温度で貯蔵(保存)を要する物品の貯蔵装置に関するものである。
従来、この種の貯蔵装置として、農産物を対象とした低温貯蔵庫が知られている(例えば特許文献1参照)。
以下、図面を参考にしながら特許文献1に開示された従来の低温貯蔵庫について説明する。
図7は、特許文献1に開示された従来の低温貯蔵庫の斜視図である。図8は、同従来の低温貯蔵庫の冷却ユニットの内部構成を示す横断面図である。
図7に示すように従来の農産物用の低温貯蔵庫に用いる貯蔵庫101は、天上部に冷却ユニット102を配置し、前面上部に運転内容等の設定を行う操作器103が設けられ、また、前面には、扉104が開閉可能に設けられている。
冷却ユニット102は、前述の如く、前面に扉104を有した断熱性の高い貯蔵庫101の天井面に載せられ、落下、転倒しないようにボルトなどで固定されている。さらに、冷却ユニット102を覆い隠すように外装パネル105が設けられている。
また、冷却ユニット102は、貯蔵庫101の天井面の開口(図示せず)にあわせて冷却ユニット102の冷却側が接続されており、また、冷却ユニット102の冷却側から出された冷気の循環が適切になるように、貯蔵庫101の略中央部に位置するよう設置されている。
さらに、貯蔵庫101の貯蔵室内には、冷却ユニット102から下方に吹き出された冷気を、水平方向に循環するように規制するダクト(図示せず)を設けており、庫内の温度分布ムラがでないような配慮がなされている。
一方、農産物用の低温貯蔵庫は、通常2℃から15℃程度の範囲で貯蔵物により最適な温度になるように温度調節できる機能を有しており、温度設定をする際には、冷却ユニット102に配置された温度設定器(図示せず)で適温に設定するか、もしくは、貯蔵庫101の扉104に配置された温度設定器(図示せず)にて設定することが一般的である。
この操作部(操作器103)の配置については、図7に示す如く貯蔵室の天面に配置された冷却ユニット102(またはその一部)を覆い隠すように扉面と同一面上にパネル105を別に設け、そのパネル105部分に操作器103を配置するタイプ以外に、操作器103を直接貯蔵庫扉面に埋め込み配置し、操作器103と冷却ユニット102の接続配線を、扉104のパネル断熱材の内部を通した後に天井面で接続しているもの等がある。
また、貯蔵室の扉104周りの結露を防止するために、通常、貯蔵室側の扉104のガスケット面と接触する部分に結露防止用ヒーター(図示せず)を埋め込み配置しているが、その結露防止用ヒーターの電源は、冷却ユニット102から供給していることが多く、そのため、その配線接続を、貯蔵室天面で冷却ユニット102と接続し、かつ接続コードは充電部の露出防止や、ねずみかじり防止の観点から別途金属カバー等で保護している。
次に、図8により、貯蔵庫101の冷却ユニット102の内部構成について簡単に説明する。
図8に示すように、冷却ユニット102の内部は、断熱体111によって断熱構成とされた冷却室112と、断熱体111によって冷却室112と区画された機械室113が形成されている。
冷却室112には、冷却器114、冷却器用送風機115、および冷却器114を挟んで同一底面に位置する冷気吸込口116と冷気吹出し口117が設けられている。また、機械室113には、圧縮機119、放熱器120、放熱器用送風機121が設けられている。
冷却ユニット102の冷却器114の下部には、ドレン皿122が配設され、さらにドレン皿122には、機械室113の蒸発皿123へドレン水を排水する通水管124を設けている。さらに、蒸発皿123には、通水管124から流入したドレン水に対し、熱伝達可能に冷媒回路の圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aと蒸発促進用の蒸発紙125が配置されている。
以上のように構成された従来の農産物用の低温貯蔵庫について、以下その動作について説明する。
貯蔵庫101の内部は、冷却ユニット102の冷却器114により冷却された冷気を、冷気吹出し口117から導入することで冷却される。この冷却時において、貯蔵室内の空気中の水分が冷却器114の表面で凝縮してドレン水となり、ドレン皿122上に滴下する。
また、運転時間の経過と共に冷却器114の表面に水分が結露し、霜となって徐々に蓄積する。冷却器114に付着した霜が多くなると、適当な時期に除霜運転が行われる。この時も、冷却器114の表面に付着していた霜が解けてドレン皿122上に滴下する。
ドレン皿122上に滴下したドレン水は、通水管124を経て蒸発皿123に流入する。そして、蒸発皿123に流入したドレン水は、放熱器120で暖められた排熱と、圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aを流通する高温冷媒の熱と、蒸発紙125の作用により蒸発する。
特開2003−35482号公報
しかしながら、上記従来のような低温貯蔵庫の構成では、蒸発皿123に配置された圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aの熱を効率よくドレン水の蒸発に利用するために、圧縮機119の吐出側の冷媒配管119aと蒸発皿123との密着にコストがかかるという欠点があった。
また、上記以外に、冷媒配管119aを蒸発皿123の底面に干渉しないよう隙間を設けて配置する方法もあるが、冷媒配管119aの位置する高さまで水位が上昇しないと冷媒配管119aの熱を利用できなく、ドレン水の蒸発性能が劣ってしまうという欠点があ
った。
さらに詳述すると、冷媒配管119aがドレン水に浸漬した際の腐食防止として、通常、冷媒配管119aの外表面に防水チューブをかぶせたり、耐腐食性の塗装を施しているが、ドレン水の浸漬頻度が高いと、前記腐食防止の劣化が進み、最悪の場合冷媒配管119aの腐食によりガスリークを起こし、冷却できなくなるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、低コストで、ドレン耐久性のよい物品貯蔵装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の物品貯蔵装置は、蒸発皿におけるドレン水の流入部近傍に前記蒸発皿内のドレン水を蒸発させる蒸発紙を前記蒸発皿の底面に接するように設け、前記蒸発紙が設けられた箇所よりも前記ドレン水の流入部から離れた箇所で圧縮機の吐出側である高圧管が上方から前記蒸発皿の底面と略接触するように引き回し、前記高圧管が上方から前記蒸発皿の底面と略接触する箇所には、前記蒸発紙が設けられた箇所の前記蒸発皿の水位が、所定水位を超えることにより、前記蒸発紙が設けられた箇所から前記高圧管が前記蒸発皿の底面と略接触している箇所に流入するドレン水のみ流入するように構成したのである。
かかる構成により、低コストで、ドレン耐久性のよい物品貯蔵装置を提供することができる。
本発明の物品貯蔵装置は、ドレン水の蒸発に際し、低コストで、ドレン耐久性のよい低温貯蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における物品貯蔵装置の扉体の一部を切欠いた斜視図 同実施の形態における物品貯蔵装置の冷却ユニットの内部構造を示す横断面図 同実施の形態の物品貯蔵装置における蒸発皿の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態2における物品貯蔵装置における蒸発皿の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態3における物品貯蔵装置における蒸発皿の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態4における蒸発紙の固定の構成を説明する斜視図 従来の低温貯蔵庫の斜視図 同従来の低温貯蔵庫の冷却ユニットの内部構造を示す横断面図
第1の発明は、蒸発器のドレン皿から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿を有し、前記蒸発皿における前記ドレン水の流入部近傍に前記蒸発皿内のドレン水を蒸発させる蒸発紙が前記蒸発皿の底面に接するように設けられ、前記蒸発紙が設けられた箇所よりも前記ドレン水の流入部から離れた箇所で圧縮機の吐出側である高圧管が上方から前記蒸発皿の底面と略接触するように引き回され、前記高圧管が上方から前記蒸発皿の底面と略接触する箇所には、前記蒸発紙が設けられた箇所の前記蒸発皿の水位が、所定水位を超えることにより、前記蒸発紙が設けられた箇所から前記高圧管が前記蒸発皿の底面と略接触している箇所に流入するドレン水のみ流入するように構成した物品貯蔵装置である。
上記構成により、高圧管が上方から蒸発皿の底面と略接触する箇所に流入するドレン水は、蒸発紙が設けられた箇所の蒸発皿の水位が、所定水位を超えることにより、蒸発紙が設けられた箇所から高圧管が蒸発皿の底面と略接触している箇所に流入するドレン水となる。
つまり、蒸発紙で蒸発しきれなかったドレン水のみ高圧管が上方から蒸発皿の底面と略接触する箇所に流入することとなり、米穀物などドレン水が発生しにくい貯蔵の際には、高圧管が設けられた箇所に流入するドレン水の量を抑えることができる。
高圧管には、ドレン水による腐食を防止するため、通常、管の外表面に防水チューブをかぶせたり、耐腐食性の塗装を施しているが、蒸発紙にてドレン水の大部分を蒸発することができるため、ドレン水の浸漬頻度を抑えることができ、過度の腐食防止を施す必要もなくなる。
したがって、低コストで、冷媒配管の腐食によるガスリークなどがなく耐久性を向上させることができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記蒸発皿を、前記高圧管が前記蒸発皿の底面と略接触しているスペースの底面が、前記蒸発紙が配置されているスペースの底面よりも高い2段構造にしたものである。
上記構成により、高圧管が蒸発皿の底面と略接触しているスペースには、蒸発紙が配置されているスペースの蒸発皿の水位が、所定水位(前記高圧管が前記蒸発皿の底面と略接触しているスペースの底面の高さと前記蒸発紙が配置されているスペースの底面の高さの高低差と同じ水位)を超えることにより、蒸発紙が配置されているスペースから高圧管が蒸発皿の底面と略接触しているスペースに流入するドレン水のみ流入するようにできる。
また、高圧管が蒸発皿の底面と略接触しているスペースの水位は、蒸発紙が配置されているスペースの水位に連動し、蒸発紙が配置されているスペースの水位が、所定水位より下がれば、高圧管が蒸発皿の底面と略接触しているスペースのドレン水がなくなり、高圧管の表面がドレン水で濡れていない状態がおこりやすく、ドレン水の浸漬頻度を抑えることができる。
第3の発明は、特に第1の発明において、前記蒸発皿を、前記蒸発皿の底面から所定高さ以上の高さに亘って設けられた仕切り板で、前記蒸発紙を配置する第一蒸発室と前記蒸発皿の底面と略接触する前記高圧管が配置された第二蒸発室とに仕切ったものである。
上記構成により、高圧管を配置する第二蒸発室には、蒸発紙が配置された第一蒸発室の蒸発皿の水位が、所定水位を超えることにより、第一蒸発室から第二蒸発室に流入するドレン水のみ流入するようにできる。
また、第一蒸発室と第二蒸発室の底面位置を同一したままで、仕切り板を設けるだけで済み、蒸発皿の一部を上げ底にしない分だけ、蒸発皿のドレン水の保有水量を、第2の発明よりも増やすことができ、貯蔵室内に野菜等の水分を多く含んだものが収納され、ドレン水が多量に蒸発皿へ流入した場合でも、ドレン水の保有水量に余裕があるため、ドレンホースを必要とせず冷却ユニット内部でドレン水を蒸発することができる。
第4の発明は、特に第1から第3の発明に加えて、蒸発器を囲んで断熱する断熱体を、上から前記蒸発紙の上面の少なくとも一部を覆って前記蒸発紙の上方向の位置ずれを防止するような形状にしたものであり、低コストで蒸発紙を固定することができ、輸送途上な
どで蒸発紙が倒れたり蒸発皿の外に外れたりすることを防ぐことができる。
第5の発明は、特に第1から第4の発明において、凝縮器用の送風機からの送風が前記蒸発皿および前記蒸発紙からのドレン水の気化を促進するように配置し、蒸発器の除霜時に前記送風機の運転を所定時間継続させるものであり、最もドレン水の流入しやすい除霜運転中に、凝縮器用送風機の送風で蒸発促進をすることができる。
以下、本発明の物品貯蔵装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における物品貯蔵装置の扉体の一部を切欠いた斜視図である。図2は、同実施の形態の物品貯蔵装置に搭載する空調ユニットの内部構造を示す横断面図である。図3は、同実施の形態の物品貯蔵装置における蒸発皿の構成を示す斜視図である。
なお、本実施の形態において、物品貯蔵装置を、米穀物、野菜等の貯蔵用とする農産物低温貯蔵庫(以下、貯蔵庫と称す)を例に説明する。
まず、図1により、貯蔵庫の構成について説明する。図1に示すように、本実施の形態の物品貯蔵装置である貯蔵庫1は、貯蔵庫1本体となる前面を開口した断熱箱体で構成される穀物等の物品(図示せず)を収納する貯蔵室2と、貯蔵室2の前面(正面)の開口を開閉する扉体3より構成されている。
また、貯蔵室2の開口周縁には、結露防止のための防露ヒーター23が配置されている。さらに、貯蔵室2の天井面には、貯蔵室2内を冷却する冷却ユニット5が搭載されている。
次に、図2により、冷却ユニット5について説明する。図2に示すように、冷却ユニット5の長方形の本体7は、向かって右側に断熱体10によって囲まれた冷却室9が配置され、向かって左側に機械室8が配置されている。
そして、前面に空気の流入口8a、背面に空気の流出口8bが形成された機械室8には、左奥に配置された圧縮機11と、流入口8aに近接して流入口8aに平行に配置された凝縮器12と、凝縮器12に送風するために凝縮器12の背面に横に2つ配置され圧縮機11にも送風する凝縮器12用の送風機13と、凝縮器12用の送風機13より後方で圧縮機11と冷却室9との間の送風機13の送風経路に配置され冷却室9で発生し機械室8に導かれた結露水(ドレン水)を蒸発させるための蒸発皿14を有する。
さらに、蒸発皿14には、送風機13からの送風と圧縮機11の熱と圧縮機11を冷却後の送風を受けやすい箇所に、蒸発皿14内の結露水(ドレン水)と接触して毛細管現象で吸い上げる蒸発紙14bが設けられており、送風機13からの送風と圧縮機11の熱と圧縮機11を冷却後の送風による気化促進作用によりドレン水を蒸発することができる。
また、蒸発皿14と熱交換できるように圧縮機11の吐出側である高圧管11aが上方から蒸発皿14の底面と略接触するように引き回されており、蒸発皿14に溜まった結露水(ドレン水)は、この高圧管11aの熱によって加熱され、また、送風機13が運転されていれば、送風機13からの送風による気化促進を受け、蒸発性能を高めている。
さらに、断熱体10によって囲まれた冷却室9の底面には、貯蔵室2の天井面より貯蔵
室2内に前後方向に長く開口した吸込み口18と吹出し口19が、右側に吸込み口18、左側に吹出し口19となるように左右に間隔をあけて設けられている。
また、冷却室9内には、吸込み口18と吹出し口19の間の位置に前後方向に平行に配置された蒸発器15と、蒸発器15に貯蔵室2内の空気が流通するように蒸発器15の左側の面に横に2つ配置された蒸発器15用の送風機16と、蒸発器15の下で蒸発器15に結露した結露水(ドレン水)を受けるドレン皿17を有する。
そして、圧縮機11、凝縮器12、減圧手段(図示せず)、蒸発器15が順次環状に冷媒管で接続されて冷凍サイクルを構成している。
また、冷却室9のドレン皿17に溜まった蒸発器15の結露水(ドレン水)を、断熱体10を貫通して蒸発皿14へ導くドレン管路20が設けられている。
さらに、蒸発皿14の所定水位の位置には、蒸発皿14に溜まった結露水(ドレン水)の水位が所定水位を超えないように、その所定水位を超える分の結露水(ドレン水)を冷却ユニット5の外部に導く溢水管14aが設けられている。この溢水管14aは、冷却ユニット5から延出しており、野菜などの収納でドレン水が多量にでる場合に、ドレンホースを接続することにより、万が一蒸発皿14でのドレン蒸発が間に合わなくなり貯蔵室2の天井面に結露水(ドレン水)が溢れでないように配慮されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態の貯蔵庫1の冷却貯蔵を行う動作について説明する。
圧縮機11、凝縮器12用の送風機13および蒸発器15用の送風機16を運転することにより、冷凍サイクルが形成され、凝縮器12では、図2の矢印Xで示す如く気流効果を得ながら放熱作用が行われ、蒸発器15側では、矢印Yで示す如く気流を得ながら冷却(吸熱)作用が行われる。
したがって、貯蔵室2内では、冷却ユニット5の吸込み口18から吸込まれ、蒸発器15を通過した冷気が吹出し口19から貯蔵室2内へ供給される空気の循環によって冷却が行われる。これによって、貯蔵室2内に収納した穀物等の貯蔵物品を貯蔵することができる。
また、貯蔵室2内は、貯蔵庫1の前面の扉体3に配置された操作部21で設定した温度に維持されるように制御装置(図示せず)が圧縮機11等の運転を制御することにより、所定の温度範囲に維持される。
かかる冷却運転に伴い、蒸発器15に結露が生じ、蒸発器15の結露水(ドレン水)は、蒸発器15の下方に配置されたドレン皿17へ滴下する。そしてドレン皿17に溜まる結露水(ドレン水)の量が増加すると、ドレン皿17内の結露水(ドレン水)は、ドレン管路20を通って機械室8に設けた蒸発皿14へ流れる。
一方、上述の冷却運転の長時間にわたる連続運転が行われると、蒸発器15の結露水が霜となり、この霜が成長して蒸発器15の冷却作用を阻害することから、制御装置によって蒸発器15に付着した霜を排除する、所謂除霜運転が行われる。
かかる除霜運転が行われると、ドレン皿17には、短時間で霜から溶融した水が多量に滴下し、ドレン管路20を通って蒸発皿14へ流れる。
ここで、図3により、蒸発皿14における構成について説明する。
まず、蒸発皿14は、蒸発紙14bが配置されている溢水管14a側のスペース14cと、圧縮機11の高圧管11aが蒸発皿14に略接触するように引き回されている中央寄りのスペース14dに分かれており、スペース14c底面よりスペース14dの底面の位置が高い2段構造になっている。
スペース14cでは、蒸発紙14bがドレン水の出口近傍にかつ蒸発皿14底面に密着するように配置され、ドレン水を効率よく蒸発紙14bに吸水できるようになっている。また、スペース14cとスペース14dの位置関係は、スペース14dの方が所定高さ以上高位にあり、スペース14dにドレン水が浸漬するような多量のドレン水が排水されているときには、高圧管11aの高熱によりドレン水が暖められた状態となり、蒸発を促進することができるようになっている。
次に、結露水(ドレン水)の蒸発作用について説明する。
ドレン管路20を通って蒸発皿14に流れてきたドレン水は、一旦、蒸発紙14bが配置されているスペース14cに貯留され、蒸発紙14bの吸水作用と、送風機13の気化促進作用により溢水管14aから流れ出ることなく蒸発する。
特に、穀物などの比較的ドレン水が生成しにくいものが収納されている場合には、蒸発皿14のスペース14c内の蒸発紙14bと送風機13の気流による気化作用だけで十分であり、蒸発皿14の底面に低温のドレン水が滞留することもなく、蒸発皿14の裏面等に結露が発生する心配もない。
かかる蒸発作用により、高圧管11aの配置されているスペース14dの底面の高さまでに蒸発紙14bが配置されているスペース14cのドレン水の水位が上昇することもなく、高圧管11aがドレン水に浸かることなく、ドレン水による高圧管11aの腐食の心配が不要となる。
従って、蒸発紙14bにてドレン水の大部分を蒸発することができるため、ドレン水の浸漬頻度を抑えることができ、ドレン水による高圧管11aの腐食を防止するために高圧管11aの外表面に防水チューブをかぶせたり、高圧管11aに耐腐食性の塗装を塗布するなどの過度の腐食防止を施す必要もなく、低コストで、冷媒配管の腐食によるガスリークなどがなく耐久性を向上させることができる。
また、野菜などの比較的ドレン水が生成しやすいものが収納されている場合には、蒸発皿14のスペース14cの水位以上にドレン水が溜まることとなる。この際、蒸発皿14のスペース14dに配置した圧縮機11の高圧管11aの高熱によってドレン水が蒸発促進される。このとき、送風機13による気流によってもその気化作用が促進され、結露水は、溢水管14aから流れ出ることなく蒸発される。
以上のように本実施の形態の貯蔵庫1(物品貯蔵装置)は、蒸発器15のドレン皿17からドレン管路20を通じて流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿14を有し、蒸発皿14におけるドレン水の流入部(ドレン管路20の流出口)近傍(スペース14c)に蒸発皿14内のドレン水を蒸発させる蒸発紙14bが蒸発皿14の底面に接するように設けられ、蒸発紙14bが設けられた箇所(スペース14c)よりもドレン水の流入部(ドレン管路20の流出口)から離れた箇所(スペース14d)で圧縮機11の吐出側である高圧管11aが上方から蒸発皿14の底面と略接触するように引き回され、高圧管11aが上方から蒸発皿14の底面と略接触する箇所(スペース14d)には、蒸発紙14bが設け
られた箇所(スペース14c)の蒸発皿14の水位が、所定水位を超えることにより、蒸発紙14bが設けられた箇所(スペース14c)から高圧管11aが蒸発皿14の底面と略接触している箇所(スペース14d)に流入するドレン水のみ流入するように、蒸発皿14を、高圧管11aが蒸発皿14の底面と略接触しているスペース14dの底面が、蒸発紙14bが配置されているスペース14cの底面よりも高い2段構造にしている。
上記構成により、高圧管11aが上方から蒸発皿14の底面と略接触する箇所(スペース14d)に流入するドレン水は、蒸発紙14bが設けられた箇所(スペース14c)の蒸発皿14の水位が、所定水位を超えることにより、蒸発紙14bが設けられた箇所から高圧管11aが蒸発皿14の底面と略接触している箇所に流入するドレン水となる。
つまり、蒸発紙14bで蒸発しきれなかったドレン水のみ高圧管11aが上方から蒸発皿14の底面と略接触する箇所(スペース14d)に流入することとなり、米穀物などドレン水が発生しにくい貯蔵の際には、高圧管11aが設けられた箇所(スペース14d)に流入するドレン水の量を抑えることができる。
高圧管11aには、ドレン水による腐食を防止するため、通常、管の外表面に防水チューブをかぶせたり、耐腐食性の塗装を施しているが、蒸発紙14bにてドレン水の大部分を蒸発することができるため、ドレン水の浸漬頻度を抑えることができ、過度の腐食防止を施す必要もなくなる。
したがって、低コストで、冷媒配管の腐食によるガスリークなどがなく耐久性を向上させることができる。
また、高圧管11aが蒸発皿14の底面と略接触しているスペース14dの水位は、蒸発紙14bが配置されているスペース14cの水位に連動し、蒸発紙14bが配置されているスペース14cの水位が、所定水位より下がれば、高圧管11aが蒸発皿14の底面と略接触しているスペース14dのドレン水がなくなり、高圧管11aの表面がドレン水で濡れていない状態がおこりやすく、ドレン水の浸漬頻度を抑えることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における物品貯蔵装置の蒸発皿の構成を示す斜視図である。本実施の形態は、実施の形態1と蒸発皿14の構成が異なるだけであり、本実施の形態において実施の形態1と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態では、蒸発紙14bが配置されている箇所と、圧縮機11の高圧管11aが上方から蒸発皿14の底面と略接触するように引き回されている箇所との間の蒸発皿14の底面から所定高さ以上の高さに亘って仕切り板14eを設けて、その仕切り板14eで蒸発皿14を、蒸発紙14bが配置する第一蒸発室14gと、圧縮機11の高圧管11aを配置する第二蒸発室14hとに仕切っている。
上記構成では、第一蒸発室14gの結露水(ドレン水)が仕切り板14eの高さを超えるまでは、第二蒸発室14hへの第一蒸発室14gからの結露水(ドレン水)の流入はなく、仕切り板14eの高さを超える第一蒸発室14gの結露水(ドレン水)が第二蒸発室14hに流れることになる。
本実施の形態では、第一蒸発室14gと第二蒸発室14hの底面位置を同一したままで、所定高さ以上の高さの仕切り板14eを設けるだけで済み、蒸発皿14の一部を上げ底にしない分だけ、蒸発皿14の結露水(ドレン水)の保有水量を、実施の形態1よりも増
やすことができる。
かかることにより、貯蔵室2内に野菜等の水分を多く含んだものを収納され、結露水(ドレン水)が多量に蒸発皿14へ流入した場合でも、結露水(ドレン水)の保有水量に余裕があるため、ドレンホースを必要とせず、冷却ユニット5内部で結露水(ドレン水)を蒸発することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における物品貯蔵装置の蒸発皿の構成を示す斜視図である。本実施の形態は、実施の形態1または実施の形態2と蒸発皿14の構成が異なるだけであり、本実施の形態において実施の形態1または実施の形態2と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施の形態では、蒸発皿14に緊急用の溢水管14aにつながる第三蒸発室14fを配置し、冷却ユニット5のユニットベース底面近傍に溢水管14aを配置している。
上記構成により、蒸発皿14の材質が樹脂などの場合でも、冷却ユニット5の外郭面が金属で覆われ、ねずみかじりによる庫内へのねずみ侵入を防ぐことができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における物品貯蔵装置の蒸発皿の構成を示す斜視図である。本実施の形態は、実施の形態1から3のいずれかの構成において、断熱体10の構成が異なるだけであり、本実施の形態において実施の形態1から実施の形態3と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施の形態では、蒸発器15を囲んで断熱する断熱体10を、上から蒸発紙14bの上面の少なくとも一部を覆って蒸発紙14bの上方向の位置ずれを防止するような形状にしたものである。断熱体10は通常発泡スチロールの金型成型品であるため、低コストで蒸発紙14bを固定することができ、輸送途上などで蒸発紙14bが倒れたり蒸発皿14の外に外れたりすることを防ぐことができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5における物品貯蔵装置は、実施の形態1から実施の形態4のいずれかの構成に加えて、除霜時に凝縮器12用の送風機13の運転を所定時間継続するように構成したものであり、上記構成により、最も結露水(ドレン水)の流入しやすい除霜運転中に、蒸発皿14に溜まったドレン水を、自然蒸発に加えて、凝縮器12用の送風機13の送風により積極的に蒸発促進をすることができる。
本発明にかかる物品貯蔵装置は、低コストで、ドレン耐久性を良化することができ、穀物等の農産物貯蔵に限るものではなく、除湿・乾燥・恒温管理を必要とする物品貯蔵装置として幅広く利用することができるものである。
1 貯蔵庫
10 断熱体
11 圧縮機
11a 高圧管
12 凝縮器
13 送風機
14 蒸発皿
14b 蒸発紙
14c スペース
14d スペース
14e 仕切り板
14f 第三蒸発室
14g 第一蒸発室
14h 第二蒸発室
15 蒸発器
17 ドレン皿

Claims (5)

  1. 蒸発器のドレン皿から流入したドレン水を蒸発させる蒸発皿を有し、前記蒸発皿における前記ドレン水の流入部近傍に前記蒸発皿内のドレン水を蒸発させる蒸発紙が前記蒸発皿の底面に接するように設けられ、前記蒸発紙が設けられた箇所よりも前記ドレン水の流入部から離れた箇所で圧縮機の吐出側である高圧管が上方から前記蒸発皿の底面と略接触するように引き回され、前記高圧管が上方から前記蒸発皿の底面と略接触する箇所には、前記蒸発紙が設けられた箇所の前記蒸発皿の水位が、所定水位を超えることにより、前記蒸発紙が設けられた箇所から前記高圧管が前記蒸発皿の底面と略接触している箇所に流入するドレン水のみ流入するように構成した物品貯蔵装置。
  2. 前記蒸発皿は、前記高圧管が前記蒸発皿の底面と略接触しているスペースの底面が、前記蒸発紙が配置されているスペースの底面よりも高い2段構造になっている請求項1に記載の物品貯蔵装置。
  3. 前記蒸発皿を、前記蒸発皿の底面から所定高さ以上の高さに亘って設けられた仕切り板で、前記蒸発紙を配置する第一蒸発室と前記蒸発皿の底面と略接触する前記高圧管が配置された第二蒸発室とに仕切った請求項1に記載の物品貯蔵装置。
  4. 蒸発器を囲んで断熱する断熱体を、上から前記蒸発紙の上面の少なくとも一部を覆って前記蒸発紙の上方向の位置ずれを防止するような形状にした請求項1から3のいずれか1項に記載の物品貯蔵装置。
  5. 凝縮器用の送風機からの送風が前記蒸発皿および前記蒸発紙からのドレン水の気化を促進するように配置し、蒸発器の除霜時に前記送風機の運転を所定時間継続させる請求項1から4のいずれか1項に記載の物品貯蔵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109682155A (zh) * 2017-10-18 2019-04-26 青岛海尔特种电冰柜有限公司 一种冷藏装置
CN112484373A (zh) * 2020-11-30 2021-03-12 青岛海尔电冰箱有限公司 用于冰箱的蓄水散热装置和冰箱

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