JP2012232664A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
エアバッグ装置の円筒状のインフレータをエアバッグに少ない部品で強固に連結する。
【解決手段】
周面に一対のボルト22、24を立設したインフレータ20をエアバッグ30のガス導入部35に挿入する。その際、前記ボルト22、24をガス導入部35のボルト挿通孔36、37と、エアバッグ30を車体に取り付ける取付ブラケット40のインフレータ取付孔41、42挿通して取付ブラケット40の外側からナットで締め付け連結する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車室内でエアバッグを膨張展開させ乗員を保護するエアバッグ装置に関し、とくに、エアバッグ装置のエアバッグとインフレータの連結構造に特徴を有するエアバッグ装置に関する。
車両の緊急時や衝突時に乗員を保護するため、乗員の正面側、或いは側面側に配置するもの、車体側方で複数の座席の側方に配置するもの等、種々のエアバッグ装置が使用されているが、これらのエアバッグのうちで円筒状のインフレータが用いられているものがある。
円筒状のインフレータをエアバッグに取り付ける場合、その両者を連結する力が弱いとインフレータから噴出するガスの反力でエアバッグがインフレータから抜けてしまう虞がある。そこで、従来から種々の連結構造が提案されている。
図9は、特許文献に記載されたものではないが、従来のインフレータ連結構造を示す図であり、図9Aはインフレータの側面を斜め後方から見た斜視図、図9Bはインフレータの正面図である。
この円筒状のインフレータ71は、インフレータ71を把持する把持部73と、把持部73と一体に形成された車体への取付部76とを備えた取付ブラケット72により車体(図示せず)に取り付けられるようになっている。
ここで、把持部73は、インフレータ71の胴部を略一周する帯状体として構成されており、インフレータ71はこの帯状体内に挿通され、帯状体の端部同士を当接させた状態で連結するボルト74で連結されている。
取付部76は、把持部73の帯状体の一端から延在して一体に形成され、インフレータ71を車両の所定の取り付け位置に連結するためのボルト用取付孔75が設けられた板状体として構成されている。
この従来のエアバッグ装置において、エアバッグ82とインフレータ71の連結は以下のようにして行われる。
即ち、図9Bに示すように、エアバッグ82にはそのガス導入口のところにディフューザ80が取り付けられており、インフレータ71のガス噴出部77がこのディフューザ80の内部に挿入され、その状態でバンド84がエアバッグ82の外側から一周するように締結されている。また、インフレータ71のガス噴出部77のインフレータ本体側の近傍にはスタッドピン78が立設されており、インフレータ71からバンド84が抜けるのを防止している。
このエアバッグ装置では、以上で説明した連結構造によりエアバッグ82は、ディフューザ80を介してインフレータ71に連結されて抜け止め規制され、同時にインフレータ71から噴出したガスがディフューザ80から漏出するのを防止している。
図10はインフレータとエアバッグを連結する従来の別のインフレータ連結構造を示す。
この連結構造においては、エアバッグ110のガス導入口112の近傍部がインフレータ130に外嵌し、前記ガス導入口112の近傍部が2本のバンド114で外側から締め付けられている。このバンド114の近傍にエアバッグ110の外周表面から隆起したミシン目116がインフレータ130を周回する方向に設けられている。また、エアバッグ110のガス導入口112及びインフレータ130がホルダ120の一対のサドルバンド124によって締め付けられている。エアバッグ110の膨張時にエアバッグ110が滑り抜けしようとした場合には、ミシン目116がバンド114に引掛かり、エアバッグ110の抜けが確実に防止できるようになっている。また、サドルバンド124の先端側とプレート部122が重ね合わされ、これらの重なり合った部分に設けられたボルト挿通孔にボルト128が挿通され、このボルト128を締め込むことにより、エアバッグ110とインフレータ130とがホルダ120に連結され、さらに該ボルト128を介してホルダ120が車体側部材に連結される(特許文献1参照)。
これらの連結構造は、いずれもインフレータからのガス放出時の反力に対して、一定のガスの漏出の防止とインフレータの抜け防止効果が期待できる。
しかし、これらの連結構造は、構成部品数が多くその構造が複雑である上、外径の異なるインフレータを使用する場合には、その外径毎に、当該外径に適合する大きさの取付ブラケット(又はホルダ)を用いなければならず、部品の種類が多くなるためエアバッグ装置の生産性やコストの面からはなお改善の余地がある。
また、近年は、車両内の座席数の増加(3列シート等)に伴うエアバッグの大型化や乗員保護性能の向上のため、展開時のエアバッグ内圧は高圧化の傾向にある。そのため、従来のエアバッグの抜け防止性能を更に向上させて、インフレータ噴射圧力の高圧化に一層対応できるようにすることが必要であるが、前記従来の連結構造では、抜け防止はバンドの摩擦力や抜け止めだけに頼っており、未だ十分とは云い切れない。
特開2000−85510号公報
本発明は、このような従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、エアバッグ装置において、外径の異なるインフレータに対し、共通の連結部材により、インフレータとエアバッグ(ガス導入部)とを連結できるようにし、かつ上記連結に要する部品点数を従来品よりも削減して、連結作業における作業性を向上することである。
本発明は、エアバッグと、前記エアバッグに形成されたガス導入部と、前記ガス導入部に挿入されたインフレータと、を有するエアバッグ装置であって、前記インフレータの胴部外周面から外方に突設した固定具を有し、前記固定具を前記ガス導入部に設けた固定具挿通孔、及びエアバッグを車体に取り付ける取付ブラケットに設けたインフレータ取付孔に連通し、前記固定具に締め具を装着して、前記ガス導入部とインフレータを前記取付ブラケットに共締めして締結したエアバッグ装置である。
本発明によれば、エアバッグ装置において、外径の異なるインフレータに対し、共通の連結部材により、インフレータとガス導入部とを連結することができる。また、部品点数の削減と連結作業の作業性向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の構成を示す正面図である。 本エアバッグ装置におけるインフレータの連結構造を示す図である。 本実施形態のガス導入部を示す図である。 インフレータをエアバッグに取り付ける手順を説明する図である。 図2に示すインフレータをガス導入部に連結した状態を示す図である。 図5Bに示すブラケットに対して外径の異なるインフレータを用いたときの、取付ブラケットとインフレータとの位置関係を示す図である。 図5Bにおいて弾性変形可能なブラケットを用いた場合の、各部の位置関係を示す図である。 図5Bにおいてボルト挿通孔の孔径をボルトの大径部の直径より大きくしたときの、各部の位置関係を示す図である。 従来のインフレータ連結構造の一例を示す図である。 従来の他のインフレータ連結構造の一例を示す図である。
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置は、車室内で車両の前後方向に沿ってエアバッグをカーテン状に展開させる、いわゆるカーテンエアバッグ装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係るエアバッグ装置の正面図であり、車両の側壁とエアバッグ装置を、車両の後方側を省略して車両の内面を透視して示している。
車両90は、図示のように、車室内の側壁91に、上方のルーフレール92、前方のフロントピラー(Aピラー)93、前後方向の中間のセンターピラー(Bピラー)94、及び、後方のリアピラー(Cピラー)(図示せず)を有し、側壁91に、前方の前部ドア95と、後方の後部ドア96とを有している。
前部ドア95は、車両90の前方に設けられフロントピラー93の下方に位置し、後部ドア96は、車両90の後方に設けられリアピラーの下方に位置している。
側壁91には、トリム又はヘッドライニング92Aの一部が取り付けられており、トリムは車両90内の表面部材(内装材)を構成する。ヘッドライニング92Aは、ルーフ(図示せず)とルーフレール92を覆っている。ヘッドライニング92Aは、一般に、トリムの材料よりも剛性が低く変形し易い材料で形成されている。97、98はドア95、96に設けた窓である。
エアバッグ装置10は、エアバッグ30とインフレータ20とを備えている。エアバッグ(ここでは、カーテンエアバッグ)30は、例えば、下方の縁(下縁という)から上方の縁(上縁という)に向かって蛇腹状に折り畳まれるか、或いは、下縁から上縁に向けて、かつ、側壁91側に巻き付けてロール折りにより、細長く折り畳まれている。
折り畳まれたエアバッグ30は、車体とトリムとの間、及び、車体とヘッドライニング92Aとの間に配置され、遠端部31及び連結布32〜34をボルト等の連結手段によりフロントピラー93とルーフレール92の所定位置に連結することで、車室内の側壁91の上部(上縁)に沿ってリアピラーからフロントピラー93まで延在配置されている。
インフレータ20は、円筒形状のシリンダタイプのガス発生装置であり、長さ方向の一端部にガスの噴出部26を有する。インフレータ20とエアバッグ30とは、筒状に縫製されてエアバッグ30に形成されたガス導入部(「クッション」とも云う)35を介して連結されており、センターピラー94の上方で後述する連結手段である取付ブラケットにより、ヘッドライニング92A内でルーフレール92に取り付けられる。
インフレータ20は、車両緊急時や衝撃検知時に、ガスを発生して、エアバッグ30にガスを供給する。このガスにより、エアバッグ30を、側壁91の上部から下方に向かってカーテン状に膨張展開させる。
図2は、インフレータ20の連結構造を示す図であり、図2Aは、インフレータ20の正面斜め後方から見た斜視図、図2Bは、インフレータ20の側端面斜め下方から見た斜視図である。
インフレータ20には、円筒状の胴部20a(インフレータ20のガス噴出部26に続く本体部分をいう)の長手方向に沿って所定距離離れた位置に、その外周面に2本の固定具であるボルト22、24が平行に立設されている。
他方、側面形状が、全体としては上部と側部とから成る略逆L型の取付ブラケット40(図2B参照)の上部には、前記ボルト22、24が挿通されるインフレータ取付孔41、42が設けられ、かつ、前記側部を構成する取付片には車両取付孔43、44が設けられている。インフレータ20は、この車両取付孔43、44にボルト等を挿通することにより、ルーフレール92に取り付け連結される。
図3は、エアバッグに形成したガス導入部35を示す図であり、図3Aはその拡大正面図、図3Bはインフレータ20を取り付けた状態を示す正面図である。
ガス導入部35は、エアバッグ30の上縁から斜め上方に突出して図示右方向に延在する形状をなし、エアバッグ30内の空洞部とつながった筒状部35Aと、筒状部35Aの開口端から連続して所定の幅に形成された略矩形の巻付片35Bとで構成されている(図3A)。また、巻付片35Bには、インフレータ20のボルト22、24を挿通するボルト挿通孔36、37が設けられている。
ガス導入部35は、例えば、エアバッグ30を形成する表側基布12と裏側基布13のガス導入部35の部分を、開口35Cを残して、その外縁を縫合することにより形成される。この場合、筒状部35Aは、表側基布12と裏側基布13とで形成され、巻付片35Bは、例えば裏側基布13(又は表側基布12)のみで形成される。
次に、インフレータ20をエアバッグ30に取り付ける手順について説明する。
図4A〜4Dは、インフレータ20をエアバッグ30に取り付ける手順を説明する図である。
まず、エアバッグ30のガス導入部35に対してインフレータ20を位置決めし(図4A)、続いて、インフレータ20のガス噴出部26をガス導入部35の筒状部35Aに挿入する(図4B)。その後、巻付片35Bをインフレータ20の胴部20aに巻き付け(図4C)、その際、巻付片35Bのボルト挿通孔36、37にインフレータ20に立設したボルト22、24を挿通して巻き付けを終了する(図4D)。
続いて、このようにガス導入部35を介してエアバッグ30に仮連結されたインフレータ20を、取付ブラケット40に装着して連結する。即ち、巻き付けたガス導入部35のボルト挿通孔36、37を挿通して突出したボルト22、24を、取付ブラケット40のインフレータ取付孔41、42に挿通し、外側から締め具であるナット50(52)(図5B参照)を装着して締め付けることで、インフレータ20、ガス導入部35及び取付ブラケット40を一体に共締めする。
次に、インフレータ20、ガス導入部35及び取付ブラケット40を連結するための連結構造について詳述する。
図5は、図2に示すインフレータ20をガス導入部35に連結した状態を示す図であり、図5Aはインフレータ20の正面図、図5Bは、図5AにおけるX−X矢視で見た断面図である。なお、図5Aに示すインフレータ20のY−Y矢視で見た断面図も、図5Bと同じ構成となるため、図5Bには、Y−Y矢視で見た断面における構成部分の番号を括弧付きで表示している。
既に述べたように、ガス導入部35の巻付片35Bには、インフレータ20に立設された2本のボルト22、24に対応するボルト挿通孔36、37が設けられている。これらのボルト挿通孔36、37にインフレータ20に立設されたボルト22、24を挿通することにより、インフレータ20に対するガス導入部35の位置決めと共に、ガス導入部35のインフレータ20からの仮抜け止め規制がなされる。なお、最終的な抜け止めは、既に述べたように、ボルト22、24を取付ブラケット40のインフレータ取付孔41(42)に挿通し、その外端側からナット52(50)を締結することで完了する。
ここで、取付ブラケット40は、その側面形状が全体として上部と側部とから成る略逆L字状を成している。その上部は、図5Bに示すように、断面略U字状の部分と、略U字状の各両端から連続して外方に拡開するようにつまり略V字状に延びた細幅の一対の当接部材である当接部45、46で構成されている。一方の当接部46は湾曲して折り返されて略逆L字の側部に連続している。
前記一対の当接部45、46は、ガス導入部35内に挿入されたインフレータ20を取付ブラケット40に取り付けたとき、ガス導入部35を介してその胴部20aの周面部分に下方から当接する当接面を有する。
図5Bは、インフレータ20とガス導入部35をブラケット40に取り付けた状態を示す。
インフレータ20外周面から突出するボルト24(22)は、図示のように、ガス導入部35のボルト挿通孔36、37及び取付ブラケット40のインフレータ取付孔42(41)を挿通し、その外端側から螺合したナット52(50)で締結されている。つまり、エアバッグ30とインフレータ20はボルト24(22)、ナット52(50)により共締めされ、その際、ガス導入部35は、ボルト24(22)の付け根に設けられた大径部24a(22a)と取付ブラケット40で挟圧される。そのため、ガス導入部35(エアバッグ30)は確実に抜け止め規制される。
また、ナット52(50)を締め付けることで、図5Bに示すように、当接部45、46は、インフレータ20の胴部20aに沿って一定長さでガス導入部35の外周面を強く圧迫する。そのため、当接部45、46とインフレータ20とがガス導入部35を介して強く係合する。ここで、当接部45、46が弾性変形可能な材料で構成されていれば、当接部45、46はインフレータ20の胴部20aの曲率半径に追従して屈曲して外側に開き、それに被さるガス導入部35との接触面積が増大する。またそれと共にその弾発力も加わり、インフレータ20とエアバッグ30は一層強く摩擦係合する。
次に、以上で説明したインフレータの取付ブラケット40の適用例として、外径が異なるインフレータを取り付ける場合について説明する。
図6は、図5Bに示す取付ブラケット40で外径が異なる二つのインフレータ20、20’を取付連結したときの、取付ブラケット40とインフレータ20、20’との位置関係を示す図である。なお、図6は、後記図7においてガス導入部35を省略した図である。
取付ブラケット40の当接部45、46は、断面略U字状の溝を挟んで断面略V字形に成形されているため、インフレータ20よりも外径の小さいインフレータ20’を用いた場合にも、それよりも大径のインフレータ20を用いた場合と同様に、ボルト24(22)、ナット52(50)で取付ブラケット40とインフレータ20及びガス導入部35を共締めすることで、インフレータ20の外周部と当接部45、46との間で、ガス導入部35を挟圧することができる。
また、取付ブラケット40の素材として弾性変形可能な素材を用いた場合は、上述のとおり、当接部45、46が径の大小に関わらずインフレータ20の外径に合わせて容易に拡開できる。
図7は、ボルト24(22)、ナット52(50)で取付ブラケット40とインフレータ20及びガス導入部35を共締めしたときの各部の位置関係を示す図である。図中点線は、当接部45、46の弾性変形前の位置、つまり自由位置を示す。即ち、当接部45、46は、インフレータ20及びガス導入部35をボルト24とナット52の締結により共締めすると、インフレータ20に外嵌したガス導入部35に押し付けられて弾性変形して拡開し、より大径のインフレータ20に対してもガス導入部35の外周面側形状に適合した支持面を提供できることが示されている(図示実線参照)。
このように、本実施形態に係る取付ブラケット40は、その弾性変形を利用することで、インフレータ20に対して所定の弾発力を持ってガス導入部35を連結できる。そのため、各構成部分に経時的な変化(熱膨張や、ガス導入部35の劣化)がある場合でも、当接部45、46が追従し、安定した抜け止め効果を得ることができる。
次に、取付ブラケット40による連結構造についてその変形例を説明する。
ガス導入部35を挟圧する構成では、経時的変化(熱膨張や、ガス導入部の劣化等)により、ボルトとナットの締結トルクが低下することがある。
これに対応するためには、ナットにロックナットを用いることが考えられるが、これとは別に、ここでは、インフレータ20の胴部20aと取付ブラケット40との間隔を、ガス導入部35のボルト挿通孔周縁の厚みに影響されずに規定できるように、大径部24aと取付ブラケット40との間にガス導入部35を挟み込まない構成を採ることもできる。
図8は、図5Bにおいてボルト挿通孔37の孔径をボルト24の大径部24aの直径より大きくしたときの、各部の位置関係を示す図である。
図5Bに示したものと比較して、ガス導入部35のボルト挿通孔37の孔の径が大きくなっており、ボルト24の大径部24aが取付ブラケット40に当接している。この場合でもガス導入部35は、インフレータ20の胴部20aに沿ってその長手方向に延在する一対の当接部45、46とインフレータ20の胴部20a間で挟圧されて抜け止め規制される。また、万一ガス導入部35が、インフレータから噴出するガスの反力でインフレータ20の胴部20aの回りで動いても、そのボルト挿通孔37の縁が大径部24aに当接するため、それ以上の移動は阻止できる。
なお、本実施形態では、ボルト24、ナット52による所望の締付力が容易に得られ安定したガス導入部35の抜け止め規制効果が得られる。
次に、ガス導入部35中に挿入したインフレータ20からのガスの漏洩防止について説明する。
本実施形態では、インフレータ20のガス噴出部26の近傍で、それに外嵌したガス導入部35外周側からバンド60を締結して、ガス導入部35とインフレータ20の胴部20aの間を密封している。
これにより、前記インフレータ20から噴出したガスが、ガス導入部35とインフレータ20の胴部20aの回りから逆流して漏洩するのを確実に防止することができる。なお、インフレータ20からの噴出ガス圧力を増大させても、抜け止め規制とは異なり、バンド60を締結することだけで十分な気密効果が得られる。
以上、本実施形態に係るエアバッグ装置10の連結構造について説明したが、これによれば、車両90(ルーフレール92)に連結するための取付ブラケット40を利用して、インフレータ20のボルト24(22)とナット52(50)でインフレータ20とガス導入部35を共締めすることでインフレータ20の抜け止め規制と連結とを同時に行うことができる。
そのため、複数の取付ブラケット及びバンドでガス導入部を連結する従来の連結構造に比べて構造が簡単であり、組立工程も少なくすることができる。
また、取付ブラケット40の当接部45、46は、外方に開いた略V字形断面形状に成形されているため、インフレータ20に当接させた状態で、ボルト24(22)に螺合させたナット52(50)を締め付けることで容易に拡開することができる。したがって、外径の異なるインフレータ20に対しても、一種類の取付ブラケット40で対応することができる。このため、連結部材を共通化してエアバッグ装置10の生産性を高めると共に、部品コストの低減を図ることができる。
また、従来のようにバンドの締結による連結に比べて、本実施形態では、インフレータからのガス導入部35の抜け止めを、ボルト24(22)を通したガス導入部35のボルト挿通孔37(36)だけではなく、ガス導入部35を取付ブラケット40とインフレータ20で挟圧したことによる摩擦力、当接部45、46とガス導入部35間に生じる摩擦力によっても行うため、従来のものに比較してインフレータの高圧化に対してもより確実な抜け止め効果を得ることができる。
なお、以上の説明ではカーテンエアバッグを例に採り説明を行ったが、これに限らず、本発明は、円筒状のインフレータを用いる他の全てのエアバッグに適用可能である。また、固定具はボルトとしてまた締め具はナットとして説明したが、例えば、固定具を棒状部材とし、締め具は取付ブラケットをインフレータに押し込んだ状態でロックする或いはカシメ止めする手段など、固定具はガス導入部のボルト挿通孔及び取付ブラケットのインフレータ取付孔に挿入でき、この固定具を締め具で共締めできるものであれば、固定具及び締め具は他の構成でもよい。
また、ガス導入部は筒状部と巻付片からなるものとして説明したが、これに限定されず、全体を筒状部として形成し、筒状部にボルト挿通孔を設けたものでもよい。
さらに、取付ブラケットはインフレータの取り付けと車体の取り付けを別の取付手段で行っているが、例えばインフレータに立設したボルトを利用して車体への取付を行うように構成してもよい。この場合は使用するボルトを削減することができると共に、取付ブラケットの構成をより簡素なものにすることができる。
10・・・エアバッグ装置、20・・・インフレータ、20a・・・胴部、22、24・・・ボルト、26・・・ガス噴出部、30・・・エアバッグ、35・・・ガス導入部、35A・・・筒状部、35B・・巻付片、36、37・・・ボルト挿通孔、40・・・取付ブラケット、41、42・・・インフレータ取付孔、43、44・・・車両取付孔、45、46・・・当接部、50、52・・・ナット、60・・・バンド。
ここで、把持部73は、インフレータ71の胴部を略一周する帯状体として構成されており、インフレータ71はこの帯状体内に挿通され、帯状体の端部同士を当接させた状態にしてボルト74で連結されている。
取付部76は、把持部73の帯状体の一端から延在して一体に形成され、インフレータ71を車両の所定の取り付け位置に連結するためのボルト用取付孔75が設けられた板状体として構成されている。
次に、インフレータ20をエアバッグ30に取り付ける手順について説明する。
図4A〜4Dは、インフレータ20をエアバッグ30に取り付ける手順を説明する図である。
まず、エアバッグ30のガス導入部35に対してインフレータ20を配置し(図4A)、続いて、インフレータ20のガス噴出部26をガス導入部35の筒状部35Aに挿入する(図4B)。その後、巻付片35Bをインフレータ20の胴部20aに巻き付け(図4C)、その際、巻付片35Bのボルト挿通孔36、37にインフレータ20に立設したボルト22、24を挿通して巻き付けを終了する(図4D)。
既に述べたように、ガス導入部35の巻付片35Bには、インフレータ20に立設された2本のボルト22、24に対応するボルト挿通孔36、37が設けられている(図3A)。これらのボルト挿通孔36、37にインフレータ20に立設されたボルト22、24を挿通することにより、インフレータ20に対するガス導入部35の位置決めと共に、ガス導入部35のインフレータ20からの仮抜け止め規制がなされる。なお、最終的な抜け止めは、既に述べたように、ボルト22、24を取付ブラケット40のインフレータ取付孔42(41)に挿通し、その外端側からナット52(50)を締結することで完了する。
図5Bは、インフレータ20とガス導入部35をブラケット40に取り付けた状態を示す。
インフレータ20外周面から突出するボルト24(22)は、図示のように、ガス導入部35のボルト挿通孔37(36)及び取付ブラケット40のインフレータ取付孔42(41)に挿通され、その外端側から螺合したナット52(50)で締結されている。つまり、エアバッグ30とインフレータ20はボルト24(22)、ナット52(50)により共締めされ、その際、ガス導入部35は、ボルト24(22)の付け根に設けられた大径部24a(22a)と取付ブラケット40で挟圧される。そのため、ガス導入部35(エアバッグ30)は確実に抜け止め規制される。
図7は、ボルト24(22)、ナット52(50)で取付ブラケット40とインフレータ20及びガス導入部35を共締めしたときの各部の位置関係を示す図である。図中点線は、当接部45、46の弾性変形前の位置、つまり自由位置を示す。即ち、当接部45、46は、インフレータ20及びガス導入部35をボルト24(22)とナット52(50)の締結により共締めすると、インフレータ20に外嵌したガス導入部35に押し付けられて弾性変形して拡開し、より大径のインフレータ20に対してもガス導入部35の外周面側形状に適合した支持面を提供できることが示されている(図示実線参照)。
このように、本実施形態に係る取付ブラケット40は、その弾性変形を利用することで、インフレータ20に対して所定の弾発力を持ってガス導入部35を連結できる。そのため、各構成部分に経時的な変化(熱膨張や、ガス導入部35の劣化)がある場合でも、当接部45、46が追従し、安定した抜け止め効果を得ることができる。
次に、取付ブラケット40による連結構造についてその変形例を説明する。
ガス導入部35を挟圧する構成では、経時的変化(熱膨張や、ガス導入部の劣化等)により、ボルトとナットの締結トルクが低下することがある。
これに対応するためには、ナットにロックナットを用いることが考えられるが、これとは別に、ここでは、図8に示すように、インフレータ20の胴部20aと取付ブラケット40との間隔を、ガス導入部35のボルト挿通孔周縁の厚みに影響されずに規定できるように、大径部24aと取付ブラケット40との間にガス導入部35を挟み込まない構成を採ることもできる。
次に、ガス導入部35中に挿入したインフレータ20からのガスの漏洩防止について説明する。
本実施形態では、インフレータ20のガス噴出部26の近傍で、それに外嵌したガス導入部35外周側からバンド60(図3B、図5A)を締結して、ガス導入部35とインフレータ20の胴部20aの間を密封している。
これにより、前記インフレータ20から噴出したガスが、ガス導入部35とインフレータ20の胴部20aの回りから逆流して漏洩するのを確実に防止することができる。なお、インフレータ20からの噴出ガス圧力を増大させても、抜け止め規制とは異なり、バンド60を締結することだけで十分な気密効果が得られる。
また、従来のようにバンドの締結による連結に比べて、本実施形態では、インフレータ20からのガス導入部35の抜け止めを、ボルト24(22)を通したガス導入部35のボルト挿通孔37(36)だけではなく、ガス導入部35を取付ブラケット40とインフレータ20で挟圧したことによる摩擦力、当接部45、46とガス導入部35間に生じる摩擦力によっても行うため、従来のものに比較して高圧化されたインフレータに対してもより確実な抜け止め効果を得ることができる。

Claims (10)

  1. エアバッグと、前記エアバッグに形成されたガス導入部と、前記ガス導入部に挿入されたインフレータと、を有するエアバッグ装置であって、
    前記インフレータの胴部外周面から外方に突設した固定具を有し、
    前記固定具を前記ガス導入部に設けた固定具挿通孔、及びエアバッグを車体に取り付ける取付ブラケットに設けたインフレータ取付孔に連通し、前記固定具に締め具を装着して、前記ガス導入部とインフレータを前記取付ブラケットに共締めして締結したエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    前記取付ブラケットは、前記インフレータの胴部を覆ったガス導入部の外周面を、その長手方向に沿って所定長さで当接する一対の当接部を有し、前記インフレータ取付孔は前記一対の当接部間に設けられているエアバッグ装置。
  3. 請求項2に記載されたエアバッグ装置において、
    前記当接部は、断面略U字型溝の両端に設けられ、外方に拡開した略V字状に形成されているエアバッグ装置。
  4. 請求項2又は3に記載されたエアバッグ装置において、
    前記一対の当接部は、前記固定具及び締め具の締結力により外方に拡開するよう弾性変形可能であるエアバッグ装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記固定具はインフレータの胴部に間隔を置いて立設されているエアバッグ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記固定具は大径部を有し、前記固定具及び締め具の締結力により前記ガス導入部を前記大径部と取付ブラケット間で挟圧するエアバッグ装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記固定具は大径部を有し、前記ガス導入部の固定具挿通孔の径は、前記大径部の径よりも大径であり、前記固定具及び締め具の締結力により前記ガス導入部を前記インフレータと取付ブラケット間で挟圧するエアバッグ装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記ガス導入部に挿入されたインフレータのガス噴出部の近傍で前記ガス導入部の外周に密封用バンドを締結したエアバッグ装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記ガス導入部は、エアバッグを構成する表側基布と裏側基布とをガス導入口を残して連結した筒状部と、前記筒状部から前記表側基布又は裏側基布のいずれか一方を外方に延在して形成されかつ前記固定具を挿通する固定具挿通孔を備えた巻付片を有し、
    前記筒状部にインフレータのガス噴出部を挿入し、前記巻付片をインフレータの胴部に巻きつけて覆ったエアバッグ装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載されたエアバッグ装置において、
    前記固定具はボルトであり、締め具はナットであるエアバッグ装置。
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