JP2012241026A - 赤色蛍光体、赤色蛍光体の製造方法、白色光源、照明装置、および液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高効率な赤色蛍光体およびその製造方法を提供すること、この赤色蛍光体を用いることで純白な照明が可能な白色光源および照明装置を提供すること、さらには色再現性の良好な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する赤色蛍光体。
【化1】
ただし、組成式(1)中、元素Aは、少なくともカルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を含む2族の元素である。また、組成式(1)中、m、x、y、z、nは、3<m<5、0<x<1、0<y<2、0<z<9、0<n<10なる関係を満たす。
【選択図】図18
【解決手段】 元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する赤色蛍光体。
【化1】
ただし、組成式(1)中、元素Aは、少なくともカルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を含む2族の元素である。また、組成式(1)中、m、x、y、z、nは、3<m<5、0<x<1、0<y<2、0<z<9、0<n<10なる関係を満たす。
【選択図】図18
Description
本発明は、赤色蛍光体とその製造方法、さらには赤色蛍光体を用いた白色光源、照明装置、および液晶表示装置に関するものである。
照明装置や液晶表示装置のバックライトには、発光ダイオードで構成された白色光源が用いられている。このような白色光源としては、青色発光ダイオード(以下青色LEDと記す)の発光面側に、セリウムを含むイットリウムアルミニウムガーネット(以下YAG:Ceと記す)蛍光体を配置したものが知られている。
また、この他にも青色LEDの発光面側に緑色と赤色の硫化物蛍光体を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、青紫色または青色で発光するLEDの発光面側に、CaAlSiN3結晶中にMn、Eu等を固溶してなる蛍光物質を、他の蛍光物質と所定割合で組み合わせて配置する構成も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、青色LEDの発光面側にYAG:Ce蛍光体を配置した白色光源では、YAG:Ce蛍光体の発光スペクトルに赤色成分が無いため、青みがかった白色光となり色域が狭い。このため、この白色光源を用いて構成された照明装置では純白色の照明を行うことが困難である。またこの白色光源をバックライトに用いた液晶表示装置では、色再現性の良好な表示を行うことが困難である。
また、青色LEDの発光面側に緑色と赤色の硫化物蛍光体を配置した白色光源では、硫化物赤色蛍光体の加水分解があるため、輝度が経時的に劣化する。このため、この白色光源を用いて構成された照明装置および液晶表示装置では、輝度の劣化が防止された品質の高い照明や表示を行うことが困難である。
さらに、CaAlSiN3結晶中にMn、Eu等を固溶してなる蛍光物質を用いた白色光源では、2種類の蛍光物質を混合して用いる手間があった。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、高効率な赤色蛍光体およびその製造方法を提供すること、この赤色蛍光体を用いることで純白な照明が可能な白色光源および照明装置を提供すること、さらには色再現性の良好な液晶表示装置を提供することを目的とする。
本件発明者らは、鋭意検討を行った結果、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を含有する赤色蛍光体において、カルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を添加することにより、量子効率を向上させることができることを見出した。
すなわち、本発明に係る赤色蛍光体は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する。
ただし、組成式(1)中、元素Aは、少なくともカルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を含む2族の元素である。また、組成式(1)中、m、x、y、z、nは、3<m<5、0<x<1、0<y<9、0<z<9、0<n<10なる関係を満たす。
また、本発明に係る赤色蛍光体の製造方法は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)が、組成式(1)の原子数比となるように、元素Aの炭酸化合物、窒化ユーロピウム、窒化シリコン、窒化アルミニウムおよび炭素含有還元剤を混合して混合物とし、混合物の焼成と、当該焼成によって得られた焼成物の粉砕とを行う。
また、本発明に係る白色光源は、素子基板上に形成された青色発光ダイオードと、上記青色発光ダイオード上に配置されていて赤色蛍光体と緑色蛍光体もしくは黄色蛍光体とを透明樹脂に混練した混練物とを有し、赤色蛍光体は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、組成式(1)の原子数比で含有する。
また、本発明に係る照明装置は、照明基板上に複数の白色光源が配置され、上記白色光源は、素子基板上に形成された青色発光ダイオードと、上記青色発光ダイオード上に配置されていて赤色蛍光体と緑色蛍光体もしくは黄色蛍光体を透明樹脂に混練した混練物を有し、赤色蛍光体は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、組成式(1)の原子数比で含有する。
また、本発明に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルと、上記液晶表示パネルを照明する複数の白色光源を用いたバックライトとを有し、上記白色光源は、素子基板上に形成された青色発光ダイオードと、上記青色発光ダイオード上に配置されていて赤色蛍光体と緑色蛍光体もしくは黄色蛍光体を透明樹脂に混練した混練物を有し、赤色蛍光体は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、組成式(1)の原子数比で含有する。
本発明に係る赤色蛍光体は、上述した特徴により、赤色波長帯に発光ピーク波長を有し、高効率に赤色を発光することができる。
また、本発明に係る白色光源は、高効率な赤色蛍光体を用いているため、この赤色蛍光体による赤色光、緑色蛍光体による緑色光もしくは黄色蛍光体による黄色光、および青色発光ダイオードによる青色光により、色域が広く明るい白色光を得ることができる。
また、本発明に係る照明装置は、色域が広くて明るい白色光源を用いているため、輝度の高い純白色の照明を行うことができる。
また、本発明に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルを照明するバックライトに色域が広くて明るい白色光源を用いて液晶表示パネルを照明するため、液晶表示パネルの表示画面において輝度の高い純白色を得ることができ、色再現性に優れた画質の高い表示を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.赤色蛍光体の構成
2.赤色蛍光体の製造方法
3.白色光源の構成例
4.照明装置の構成例
5.液晶表示装置の構成例
6.実施例
1.赤色蛍光体の構成
2.赤色蛍光体の製造方法
3.白色光源の構成例
4.照明装置の構成例
5.液晶表示装置の構成例
6.実施例
<1.赤色蛍光体の構成>
本発明の一実施の形態に係る赤色蛍光体は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する。
本発明の一実施の形態に係る赤色蛍光体は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する。
ただし、組成式(1)中、元素Aは、少なくともカルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を含む2族の元素である。また、組成式(1)中、m、x、y、z、nは、3<m<5、0<x<1、0<y<2、0<z<9、0<n<10なる関係を満たす。また、Caの原子数比をα、Srの原子数比をβ、その他の2族元素(例えば、マグネシウム(Mg)、バリウム(Ba))の原子数比をγとしたとき、m=α+β+γ、0<α/(α+β)<1を満たす。
組成式(1)は、シリコンと炭素の合計の原子数比を9に固定して示したものである。また、組成式(1)中の窒素(N)の原子数比[12+y−2(n−m)/3]は、組成式(1)内における各元素の原子数比の和が中性になるように計算されている。すなわち、組成式(1)における窒素(N)の原子数比をδとし、組成式(1)を構成する各元素の電荷が補償されるとした場合、2(m−x)+2x+4×9+3y−2n−3δ=0となる。これにより、窒素(N)の原子数比δ=12+y−2(n−m)/3と算出される。
また、組成式(1)で表わされる赤色蛍光体は、斜方晶系空間点群Pmn21に属する結晶構造で構成され、構成元素の一つに炭素(C)を含む。炭素が含まれることによって、生成過程での余剰な酸素(O)を取り除き、酸素量を調整する機能を果たす。
このような赤色蛍光体によれば、元素Aとして、カルシウム(Ca)を含有せず、ストロンチウム(Sr)のみを含有する赤色蛍光体と比較して、量子効率を向上させることができる。
また、組成式(1)において、(α/(α+β))およびzは、(α/(α+β))を横軸とし、発光量積分値を縦軸とした場合、測定値の近似直線の傾きが正となる関係を満たすことが好ましい。具体的には、カルシウム(Ca)の含有量(α/(α+β))の増加に伴い、炭素(C)の含有量(z)を増加させることが好ましい。これにより、カルシウムの含有量(α/(α+β))の増加とともに発光量積分値も高くなり、上記近似直線の傾きを正とすることができる。すなわち、カルシウムの含有量(α/(α+β))の増加に伴い、良好な発光効率を得るために蛍光体に含有すべき炭素の含有量(z)が増加するものと思われる。
また、組成式(1)中、0<(α/(α+β))≦0.3なる関係を満たすことが好ましい。カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.3を超えると、高い発光量積分値を得るために、炭素の含有量(z)も大きくしなければならず、高い発光量積分値を得るのが困難となるためである。
また、組成式(1)中、0.012≦z≦0.1なる関係を満たすことが好ましい。炭素の含有量(炭素の原子数比)(z)が0.1を超えると、高い発光量積分値を得るのが困難となるためである。また、赤色蛍光体中における炭素の含有量を測定するための基準となる検出限界(約0.007)を超える0.012以上であれば、他の元素との比率を調整することで、炭素の効果、すなわち、発光効率の向上が実現できる。
また、組成式(1)中、0<y≦1.0を満たすことが好ましい。アルミニウムの含有量(y)をこのような範囲とすることにより、発光効率を高くすることができる。
また、組成式(1)中、0.05≦x≦0.15を満たすことが好ましい。組成式(1)に示す赤色蛍光体は、Eu(ユーロピウム)の濃度(x)によって発光強度のピークが変化するが、このようなEuの濃度(x)の範囲とすることにより、高い発光強度を得ることができる。
<2.赤色蛍光体の製造方法>
次に、本発明の一実施の形態に係る赤色蛍光体の製造方法を、図1に示すフローチャートによって以下に説明する。
次に、本発明の一実施の形態に係る赤色蛍光体の製造方法を、図1に示すフローチャートによって以下に説明する。
図1に示すように、最初に「原料混合工程」S1を行う。この原料混合工程では、まず、組成式(1)を構成する元素を含む原料化合物ととともに、メラミン(C3H6N6)を炭素原料として用いて混合する。
組成式(1)を構成する元素を含む原料化合物としては、元素Aの炭酸化合物[例えば、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、炭酸カルシウム(CaCO3)]、窒化ユーロピウム(EuN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化シリコン(Si3N4)を用意する。そして、用意した各原料化合物に含まれる組成式(1)の元素が、組成式(1)の原子数比となるように、各化合物を所定のモル比に秤量する。秤量した各化合物を混合して混合物を生成する。また、メラミンは、フラックスとして、元素Aの炭酸化合物、窒化ユーロピウム、窒化アルミニウムおよび窒化シリコンの全モル数の合計に対して所定割合で添加する。ここでは代表的な例を記述したが、原料は、酸化物塩、ハロゲン化塩、硝酸塩、酢酸塩、リン酸塩等も用いることができる。また、炭素原料としては、メラミンに限定されず、尿素等の他の炭素含有還元剤を用いてもよい。
混合物の生成は、例えば、窒素雰囲気中のグローボックス内で、メノウ乳鉢内で混合する。
次に、「第1熱処理工程」S2を行う。この第1熱処理工程では、上記混合物を焼成して、赤色蛍光体の前駆体となる第1焼成物を生成する。例えば、窒化ホウ素製坩堝内に上記混合物を入れて、水素(H2)雰囲気中で熱処理を行う。この第1熱処理工程では、例えば、熱処理温度を1400℃に設定し、2時間の熱処理を行う。この熱処理温度、熱処理時間は、上記混合物を焼成できる範囲で、適宜変更することができる。
第1熱処理工程では、融点が250℃以下であるメラミンが熱分解される。この熱分解された炭素(C)、水素(H)が炭酸ストロンチウムに含まれる一部の酸素(O)と結合して、炭酸ガス(COもしくはCO2)やH2O(水)となる。そして、炭酸ガスやH2Oは、気化されるので、上記第1焼成物の炭酸ストロンチウム中より一部の酸素が取り除かれる。また、分解されたメラミンに含まれる窒素(N)によって、還元と窒化とが促される。
次に、「第1粉砕工程」S3を行う。この第1粉砕工程では、上記第1焼成物を粉砕して第1粉末を生成する。例えば、窒素雰囲気中のグローボックス内で、メノウ乳鉢を用いて、上記第1焼成物を粉砕し、その後、例えば#100メッシュ(目開きが約200μm)に通して、平均粒径が3μm又はそれ以下の粒径の上記第1焼成物を得る。これにより、次の工程の第2熱処理で生成される第2焼成物に成分むらを生じにくくさせる。
次に、「第2熱処理工程」S4を行う。この第2熱処理工程では、上記第1粉末を熱処理して第2焼成物を生成する。例えば、窒化ホウ素製坩堝内に上記第1粉末を入れて、窒素(N2)雰囲気中で熱処理を行う。この第2熱処理工程では、例えば、上記窒素雰囲気を、例えば0.85MPaに加圧し、熱処理温度を1800℃に設定し、2時間の熱処理を行う。この熱処理温度、熱処理時間は、上記第1粉末を焼成できる範囲で、適宜変更することができる。
このような第2熱処理工程を行うことによって、上記組成式(1)で表される赤色蛍光体が得られる。この第2熱処理工程によって得られた第2焼成物(赤色蛍光体)は、組成式(1)で表される均質なものが得られる。
次に、「第2粉砕工程」S5を行う。この第2粉砕工程では、上記第2焼成物を粉砕して第2粉末を生成する。例えば、窒素囲気中のグローボックス内でメノウ乳鉢を用いて粉砕し、例えば#420メッシュ(目開きが約26μm)を用いて、上記第2焼成物を、例えば平均粒径が3.5μm程度になるまで粉砕する。
赤色蛍光体の製造方法により、微粉末(例えば平均粒径が3.5μm程度)の赤色蛍光体が得られる。このように赤色蛍光体を粉末化することにより、例えば緑色蛍光体の粉末とともに透明樹脂に混練したときに、均一に混練されるようになる。
以上により、「原料混合工程」S1において混合した原子数比で各元素を含有する組成式(1)で表される赤色蛍光体を得ることができる。この赤色蛍光体は、以降の実施例で示すように、赤色波長帯(例えば、620nm〜770nmの波長帯)にピーク発光波長を有する。
<3.白色光源の構成例>
次に、本発明の一実施の形態に係る白色光源を、図2に示す概略断面図を用いて説明する。
次に、本発明の一実施の形態に係る白色光源を、図2に示す概略断面図を用いて説明する。
図2に示すように、白色光源1は、素子基板11上に形成されたパッド部12上に青色発光ダイオード21を有している。素子基板11には、青色発光ダイオード21を駆動するための電力を供給する電極13、14が絶縁性を保って形成され、それぞれの電極13、14は、例えばリード線15、16によって青色発光ダイオード21に接続されている。
また、青色発光ダイオード21の周囲には、例えば樹脂層31が設けられ、その樹脂層31には、青色発光ダイオード21上を開口する開口部32が形成されている。この開口部32には、青色発光ダイオード21の発光方向に開口面積が広くなる傾斜面に形成され、その傾斜面には反射膜33が形成されている。すなわち、すり鉢状の開口部32を有する樹脂層31において、開口部32の壁面反射膜33で覆われ、開口部32の底面に青色発光ダイオード21が配置された状態となっている。そして、開口部32内に、赤色蛍光体と緑色蛍光体とを透明樹脂に混線した混練物43が、青色発光ダイオード21、を覆おう状態で埋め込まれて白色光源1が構成されている。
赤色蛍光体には、上述した組成式(1)で表される赤色蛍光体が用いられる。この赤色蛍光体は、赤色波長帯(例えば、620nm〜770nmの波長帯)でピーク発光波長が得られ、発光強度が強く、輝度が高い。そのため、青色LEDの青色光、緑色蛍光体による緑色光、および赤色蛍光体による赤色光からなる光の3原色による色域が広い明るい白色光を得ることができる。
<4.照明装置の構成例>
次に、本発明の一実施の形態に係る照明装置を、図3の概略平面図を用いて説明する。
次に、本発明の一実施の形態に係る照明装置を、図3の概略平面図を用いて説明する。
図3に示すように、照明装置5は、照明基板51上に図2を用いて説明した白色光源1が複数配置されている。その配置例は、例えば、図3(A)に示すように、正方格子配列としてもよく、または図3(B)に示すように、1行おきに例えば1/2ピッチずつずらした配列としてもよい。また、ずらすピッチは、1/2に限らず、1/3ピッチ、1/4ピッチであってもよい。さらには、1行ごとに、もしくは複数行(例えば2行)ごとにずらしてもよい。
また、図示はしていないが、1列おきに例えば1/2ピッチずつずらした配列としてもよい。ずらすピッチは、1/2に限らず、1/3ピッチ、1/4ピッチであってもよい。さらに、1行ごとに、もしくは複数行(例えば2行)ごとにずらしてもよい。すなわち、白色光源1のずらし方は、限定されるものではない。
白色光源1は、図2を参照して説明したのと同様な構成を有するものである。すなわち、白色光源1は、青色発光ダイオード21上に、赤色蛍光体と緑色蛍光体を透明樹脂に混練した混練物43を有するものである。赤色蛍光体には、上述した組成式(1)で表される赤色蛍光体が用いられる。
また、照明装置5は、点発光とほぼ同等の白色光源1が照明基板51上に、縦横に複数配置されていることから、面発光と同等になるので、例えば液晶表示装置のバックライトとして用いることができる。また、照明装置5は、通常の照明装置、撮影用の照明装置、工事現場用の照明装置等、種々の用途の照明装置に用いることができる。
照明装置5は、白色光源1を用いているため、色域が広い明るい、白色光を得ることができる。例えば、液晶表示装置のバックライトに用いた場合に、表示画面において輝度の高い純白色を得ることができ、表示画面の品質の向上を図ることができる。
<5.液晶表示装置の構成例>
次に、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置を、図4の概略構成図を用いて説明する。
次に、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置を、図4の概略構成図を用いて説明する。
図4に示すように、液晶表示装置100は、透過表示部を有する液晶表示パネル110と、その液晶表示パネル110を裏面(表示面とは反対側の面)側に備えたバックライト120とを有する。このバックライト120には、図3を参照して説明した照明装置5を用いる。
液晶表示装置100では、バックライト120に照明装置5を用いるため、光の3原色による色域が広い明るい白色光で、液晶表示パネル110を照明することができる。よって、液晶表示パネル110の表示画面において輝度の高い純白色を得ることができ、色再現性が良好で表示画面の品質の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。ここでは、組成の異なる赤色蛍光体(サンプル1〜サンプル28)を作製し、これら赤色蛍光体の量子効率、発光量積分値、ピーク強度(発光強度)、およびピーク波長について評価した。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[赤色蛍光体の作製]
サンプル1〜サンプル28は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、炭素(C)、アルミニウム(Al)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する赤色蛍光体を図1に示すフローチャートを用いて説明した手順に従って以下のように作製した。
サンプル1〜サンプル28は、元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、炭素(C)、アルミニウム(Al)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する赤色蛍光体を図1に示すフローチャートを用いて説明した手順に従って以下のように作製した。
ただし、組成式(1)中、元素Aは、少なくともカルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を含む2族の元素である。また、組成式(1)中、m、x、y、z、nは、3<m<5、0<x<1、0<y<2、0<z<9、0<n<10なる関係を満たす。また、Caの原子数比をα、Srの原子数比をβ、その他の2族元素の原子数比をγとしたとき、m=α+β+γを満たす。
先ず、「原料混合工程」S1を行った。ここでは、炭酸カルシウム(CaCO3)、炭酸ストロンチウム(SrCO3)、窒化ユーロピウム(EuN)、窒化シリコン(Si3N4)、窒化アルミニウム(AlN)およびメラミン(C3H6N6)を用意した。用意した各原料化合物を秤量し、窒素雰囲気中のグローボックス内で、メノウ乳鉢内で混合した。
次に、「第1熱処理工程」S2を行った。ここでは、窒化ホウ素製坩堝内に上記混合物を入れて、水素(H2)雰囲気中で1400℃、2時間の熱処理を行った。
次に、「第1粉砕工程」S3を行った。ここでは、窒素雰囲気中のグローボックス内で、メノウ乳鉢を用いて、上記第1焼成物を粉砕し、その後、#100メッシュ(目開きが約200μm)に通して、平均粒径が3μm以下の粒径の第1焼成物を得た。
次に、「第2熱処理工程」S4を行った。ここでは、第1焼成物の粉末を窒化ホウ素製坩堝内に入れて、0.85MPaの窒素(N2)雰囲気中で1800℃、2時間の熱処理を行った。これにより、第2焼成物を得た。
次に、「第2粉砕工程」S5を行った。ここでは、窒素雰囲気中のグローボックス内において、メノウ乳鉢を用いて上記第2焼成物を粉砕した。#420メッシュ(目開きが約26μm)を用いて、平均粒径が3.5μm程度になるまで粉砕した。
このような方法により、微粉末(例えば平均粒径が3.5μm程度)の赤色蛍光体を得た。赤色蛍光体における、元素A、Eu、Si、Alに関してはICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析装置にて分析し、Cについては、ICP発光分析装置および酸素気流中燃焼−NDIR検出方式(装置:EMIA−U511(堀場製作所製))にて分析した。この赤色蛍光体をICP発光分析装置にて分析した結果、原材化合物中に含まれる組成式(1)を構成する元素は、ほぼそのままのモル比(原子数比)で赤色蛍光体中に含有されることが確認された。
サンプル1〜サンプル28の組成(x、y、z、m)をまとめたものを表1に示し、また、サンプル1〜サンプル28の評価結果をまとめたものを表2に示す。
表2に示す量子効率は、日本分光社製分光蛍光光度計FP−6500を用いて測定した。蛍光体の量子効率は、専用セルに蛍光体粉末を充填し、波長450nmの青色励起光を照射させて、蛍光スペクトルを測定した。その結果を、分光蛍光光度計付属の量子効率測定ソフトを用いて、赤色の量子効率を算出した。なお、蛍光体の効率は、例えば、励起光を吸収する効率(吸収率)、吸収した励起光を蛍光に変換する効率(内部量子効率)、およびそれらの積である励起光を蛍光に変換する効率(外部量子効率)の三種で表されるが、外部量子効率が重要である。また、表2に示す赤色蛍光体の発光量積分値、ピーク波長、およびピーク強度は、日本分光社製分光蛍光光度計FP−6500を用い、450nmの励起光を照射して測定した。
なお、実施例における炭素の含有量(z)は、各赤色蛍光体の作製時におけるメラミンの添加量Rを回帰直線z(z=0.0023×(R−25)−0.0184)に当てはめて求めた値である。回帰直線は、赤色蛍光体の炭素の含有量(z)をICP発光分析装置および酸素気流中燃焼−NDIR検出方式(装置:EMIA−U511(堀場製作所製))にて分析した結果と、作製時のメラミンの添加量Rとから作成した。なお、サンプル1〜28のサンプルは、各自Sr,Ca,Si,Al,Euの仕込みを固定し、炭素の組成を振ったものの中で、最も外部量子効率が高かったものを取り出したものである。
サンプル1〜サンプル28のうち、サンプル1〜サンプル11は、元素Aとしてカルシウムが含有されてない場合において、Euの濃度、アルミニウムの含有量、および炭素の含有量の増減を課題との関係で検討したものである。ここで、サンプル1は、アルミニウムが含有されておらず、本発明の範囲外である。
サンプル12〜サンプル22は、Euの濃度を固定した場合において、アルミニウムの含有量、炭素の含有量、元素Aとしてのカルシウムの含有量の増減を課題との関係で検討したものである。ここで、サンプル12〜サンプル14は、アルミニウムが含有されておらず、本発明の範囲外である。
サンプル23〜サンプル28は、元素Aとしてカルシウムが所定量含有された場合において、Euの濃度、アルミニウムの含有量、および炭素の含有量の増減を課題との関係で検討したものである。ここで、サンプル23は、アルミニウムが含有されておらず、本発明の範囲外である。以下に、各サンプルと本発明の効果との関係毎に順次説明する。
サンプル1〜サンプル28のうち、サンプル1〜サンプル11は、元素Aとしてカルシウムが含有されてない場合において、Euの濃度、アルミニウムの含有量、および炭素の含有量の増減を課題との関係で検討したものである。ここで、サンプル1は、アルミニウムが含有されておらず、本発明の範囲外である。
サンプル12〜サンプル22は、Euの濃度を固定した場合において、アルミニウムの含有量、炭素の含有量、元素Aとしてのカルシウムの含有量の増減を課題との関係で検討したものである。ここで、サンプル12〜サンプル14は、アルミニウムが含有されておらず、本発明の範囲外である。
サンプル23〜サンプル28は、元素Aとしてカルシウムが所定量含有された場合において、Euの濃度、アルミニウムの含有量、および炭素の含有量の増減を課題との関係で検討したものである。ここで、サンプル23は、アルミニウムが含有されておらず、本発明の範囲外である。以下に、各サンプルと本発明の効果との関係毎に順次説明する。
(サンプル1〜サンプル5の評価)
図5は、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図5および表2から、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体は、アルミニウムの含有量(y)が多いほど、炭素の含有量(z)を少なくすることが好ましいことが分かった。
図5は、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図5および表2から、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体は、アルミニウムの含有量(y)が多いほど、炭素の含有量(z)を少なくすることが好ましいことが分かった。
図6は、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体の発光量積分値との関係を示すグラフである。図7は、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)と赤色蛍光体のピーク強度(発光強度)との関係を示すグラフである。図6および図7に示すように、アルミニウムを僅かに含んだ場合、すなわち、アルミニウムの組成比[y/(9+y)]が約5%(組成式(1)中、アルミニウムの含有量(y)=0.5付近)において、赤色蛍光体の発光量積分値と赤色蛍光体のピーク強度とが良好であった。したがって、アルミニウムの含有量(y)が、上記組成式(1)中、0<y≦1.0なる関係を満たす範囲内では、発光効率が特に良好であることが分かった。
図8は、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体のピーク波長又は発光スペクトルの半値幅(FWHM)との関係を示すグラフである。図8に示すように、サンプル1〜サンプル5の赤色蛍光体は、アルミニウムの含有量(y)を増加させると、赤色蛍光体のピーク波長が長波長側にシフトし、また、発光がブロード化する傾向が見られた。
(サンプル6〜サンプル11の評価)
図9は、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図9および表2から、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体は、Eu濃度(x)が高いほど、炭素の含有量(z)を多くすることが好ましいことが分かった。
図9は、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図9および表2から、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体は、Eu濃度(x)が高いほど、炭素の含有量(z)を多くすることが好ましいことが分かった。
図10は、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の発光量積分値との関係を示すグラフである。図11は、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の発光強度との関係を示すグラフである。図10および図11に示すように、(x/m)の値が3%弱、すなわち、Eu濃度(x)が0.1付近において、赤色蛍光体の発光量積分値と赤色蛍光体の発光強度が良好であった。したがって、Eu濃度(x)が、上記組成式(1)中、0.05≦x≦0.15なる関係を満たす範囲内では、発光効率が特に良好であることが分かった。
図12は、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)と赤色蛍光体のピーク波長又は発光スペクトルの半値幅(FWHM)との関係を示すグラフである。図12に示すように、サンプル6〜サンプル11の赤色蛍光体は、Eu濃度(x)を増加させると、赤色蛍光体のピーク波長が長波長側にシフトし、また、発光がブロード化する傾向が見られた。
(サンプル12〜サンプル14の評価)
図13は、サンプル12〜サンプル14の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図13および表2から、サンプル12〜サンプル14の赤色蛍光体は、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させるにつれて、炭素の含有量(z)を多くすることが好ましいことが分かった。
図13は、サンプル12〜サンプル14の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図13および表2から、サンプル12〜サンプル14の赤色蛍光体は、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させるにつれて、炭素の含有量(z)を多くすることが好ましいことが分かった。
図14は、サンプル12〜サンプル14の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の発光量積分値との関係を示すグラフである。図15は、サンプル12〜サンプル14の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の発光強度との関係を示すグラフである。図14及び図15に示すように、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.1(10%)付近において、赤色蛍光体の発光量積分値と赤色蛍光体の発光強度が良好であった。また、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.2(20%)においても、赤色蛍光体の発光強度が高かった。したがって、上記組成式(1)中、カルシウムの含有量(α/(α+β))が、0<(α/(α+β))≦0.2なる関係を満たす範囲内で、発光効率が特に良好であることが分かった。
図16は、サンプル12〜サンプル14の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体のピーク波長又は発光スペクトルの半値幅(FWHM)との関係を示すグラフである。図16に示すように、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させると、赤色蛍光体のピーク波長が長波長側にシフトし、また、発光がブロード化する傾向が見られた。
なお、サンプル12〜サンプル14は、アルミニウムが含有されていない点で本発明の範囲外であるが、カルシウムの効果を確認する上で有用となる。
なお、サンプル12〜サンプル14は、アルミニウムが含有されていない点で本発明の範囲外であるが、カルシウムの効果を確認する上で有用となる。
(サンプル15〜サンプル17の評価)
図17は、サンプル15〜サンプル17の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図17及び表2から、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させると、炭素の含有量(z)を少なくすることが好ましいことが分かった。
図17は、サンプル15〜サンプル17の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図17及び表2から、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させると、炭素の含有量(z)を少なくすることが好ましいことが分かった。
図18は、サンプル15〜サンプル17の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の発光量積分値との関係を示すグラフである。図19は、サンプル15〜サンプル17の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の発光強度との関係を示すグラフである。図18及び図19に示すように、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.1(10%)付近において、赤色蛍光体の発光量積分値と赤色蛍光体の発光強度が良好であった。また、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.3(30%)においても、赤色蛍光体の発光量積分値が高かった。したがって、上記組成式(1)中、カルシウムの含有量(α/(α+β))が、0<(α/(α+β))≦0.3なる関係を満たす範囲内で、発光効率が特に良好であることが分かった。
図20は、サンプル15〜サンプル17の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体のピーク波長又は発光スペクトルの半値幅(FWHM)との関係を示すグラフである。図20に示すように、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させると、赤色蛍光体のピーク波長が長波長側にシフトし、また、発光がブロード化する傾向が見られた。
(サンプル18〜サンプル22の評価)
図21は、サンプル18〜サンプル22の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図21及び表2から、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.2までは、炭素の含有量(z)を増加させることが好ましいことが分かった。
図21は、サンプル18〜サンプル22の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図21及び表2から、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.2までは、炭素の含有量(z)を増加させることが好ましいことが分かった。
図22は、サンプル18〜サンプル22の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の発光量積分値との関係を示すグラフである。図23は、サンプル18〜サンプル22の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体の発光強度との関係を示すグラフである。図22及び図23に示すように、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.1付近において、赤色蛍光体の発光量積分値と赤色蛍光体の発光強度が良好であった。また、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.25においても、赤色蛍光体の発光量積分値が高かった。したがって、カルシウムの含有量(α/(α+β))が、0<(α/(α+β))≦0.3なる関係を満たす範囲内で、発光効率が特に良好であることが分かった。
図24は、サンプル18〜サンプル22の赤色蛍光体について、カルシウムの含有量(α/(α+β))と赤色蛍光体のピーク波長又は発光スペクトルの半値幅(FWHM)との関係を示すグラフである。図24に示すように、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させると、赤色蛍光体のピーク波長が長波長側にシフトし、また、発光がブロード化する傾向が見られた。
(サンプル23〜サンプル25の評価)
図25は、サンプル23〜サンプル25の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図25に示すように、アルミニウムの含有量(y)を増加させると、炭素の含有量(z)を減少させることが好ましいことが分かった。
図25は、サンプル23〜サンプル25の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体の作製時のメラミンの添加量との関係を示すグラフである。図25に示すように、アルミニウムの含有量(y)を増加させると、炭素の含有量(z)を減少させることが好ましいことが分かった。
図26は、サンプル23〜サンプル25の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体の発光量積分値との関係を示すグラフである。図27は、サンプル23〜サンプル25の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)(アルミニウムの組成比[y/(9+y)])と赤色蛍光体の発光強度との関係を示すグラフである。図26及び図27に示すように、アルミニウムを僅かに含んだ場合、すなわち、アルミニウムの含有量(y)が0.5付近(アルミニウムの組成比[y/(9+y)]が5%付近)において、赤色蛍光体の発光量積分値と赤色蛍光体の発光強度が良好であった。したがって、上記組成式(1)中、アルミニウムの含有量(y)が、0<y≦1.0なる関係を満たす範囲内で、発光効率が特に良好であることが分かった。
図28は、サンプル23〜サンプル25の赤色蛍光体について、アルミニウムの含有量(y)と赤色蛍光体のピーク波長又は発光スペクトルの半値幅(FWHM)との関係を示すグラフである。図28に示すように、カルシウムの含有量(α/(α+β))を増加させると、赤色蛍光体のピーク波長が長波長側にシフトし、また、発光がブロード化する傾向が見られた。
(サンプル26〜サンプル28の評価)
図29は、サンプル26〜サンプル28の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)との関係を示すグラフである。図29及び表2から、Eu濃度(x)が高いほど、炭素の含有量(z)を多くすることが好ましいことが分かった。
図29は、サンプル26〜サンプル28の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)との関係を示すグラフである。図29及び表2から、Eu濃度(x)が高いほど、炭素の含有量(z)を多くすることが好ましいことが分かった。
図30は、サンプル26〜サンプル28の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の発光量積分値との関係を示すグラフである。図31は、サンプル26〜サンプル28の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体の発光強度との関係を示すグラフである。図30及び図31に示すように、Eu濃度(x)を高くするほど、赤色蛍光体の発光量積分値と赤色蛍光体の発光強度が良好であった。したがって、上記組成式(1)中、Eu濃度(x)が、0.05≦x≦0.15なる関係を満たす範囲内で、発光効率が特に良好であることが分かった。
図32は、サンプル26〜サンプル28の赤色蛍光体について、Eu濃度(x)(Eu濃度(x)と組成式(1)中のmとの比(x/m)の値)と赤色蛍光体のピーク波長又は発光スペクトルの半値幅(FWHM)との関係を示すグラフである。図32に示すように、Eu濃度(x)を高くするほど、赤色蛍光体のピーク波長が長波長側にシフトし、また、発光がブロード化する傾向が見られた。
図33は、サンプル26〜サンプル28の赤色蛍光体の温度特性を示すグラフである。図33において、黒抜きの四角(◆)は、サンプル26の赤色蛍光体の温度特性の結果を示す。また、黒抜きの四角(■)は、サンプル27の赤色蛍光体の温度特性の結果を示す。さらに、黒抜きの丸(●)は、サンプル28の赤色蛍光体の温度特性の結果を示す。図33に示すように、サンプル26〜サンプル28の赤色蛍光体は、加熱条件下での発光強度維持率が高く、良好な温度特性を有していることが分かった。
[炭素の含有量(z)に対する赤色蛍光体の量子効率及びピーク波長の評価]
次に、カルシウムの含有量(α/(α+β))が、0、0.1、0.2及び0.3の赤色蛍光体(m=3.789、x=0.142、y=0.4736、γ=0)について、炭素の含有量(z)を変化させたときの外部量子効率及びピーク波長(λp)について測定した。
次に、カルシウムの含有量(α/(α+β))が、0、0.1、0.2及び0.3の赤色蛍光体(m=3.789、x=0.142、y=0.4736、γ=0)について、炭素の含有量(z)を変化させたときの外部量子効率及びピーク波長(λp)について測定した。
図34は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と外部量子効率との関係を示すグラフである。図35は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と赤色蛍光体のピーク波長との関係を示すグラフである。
図36は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.1の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と外部量子効率との関係を示すグラフである。図37は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.1の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と赤色蛍光体のピーク波長との関係を示すグラフである。
図38は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.2の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と外部量子効率との関係を示すグラフである。図39は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.2の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と赤色蛍光体のピーク波長との関係を示すグラフである。
図40は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.3の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と外部量子効率との関係を示すグラフである。図41は、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0.3の赤色蛍光体の作製時の炭素の含有量(z)と赤色蛍光体のピーク波長との関係を示すグラフである。
図34、図36、図38及び図40に示す結果から、赤色蛍光体のカルシウムの含有量(α/(α+β))が0の場合には、炭素の含有量(z)が0.0851付近において外部量子効率が良好であった。また、赤色蛍光体のカルシウムの含有量(α/(α+β))が0.1の場合には、炭素の含有量(z)が0.0552付近において外部量子効率が良好であった。また、赤色蛍光体のカルシウムの含有量(α/(α+β))が0.2の場合には、炭素の含有量(z)が0.0689付近において外部量子効率が良好であった。また、赤色蛍光体のカルシウムの含有量(α/(α+β))が0.3の場合には、炭素の含有量(z)が0.0608付近において外部量子効率が良好であった。
したがって、上記組成式(1)中、カルシウムの含有量(α/(α+β))が0<(α/(α+β))≦0.3なる関係を満たす範囲内、炭素の含有量(z)が0.012≦z≦0.1なる関係を満たす範囲内、アルミニウムの含有量(y)が0<y≦1.0なる関係を満たす範囲内、かつ、Eu濃度(x)が0.05≦x≦0.15なる関係を満たす範囲内において、外部量子効率が特に良好であることが分かった。
また、図35、図37、図39、図41に示す結果から、赤色蛍光体のピーク波長は、炭素の含有量(z)の増加とともに、ピーク波長が短波長側にシフトする傾向が見られた。
1 白色光源、5 照明装置、21 青色発光ダイオード、43 混練物、100 液晶表示装置、110 液晶表示パネル、120 バックライト(照明装置5)
Claims (10)
- 上記組成式(1)中、Caの原子数比をα、Srの原子数比をβ、その他の2族元素の原子数比をγとしたとき(m=α+β+γ)、0<(α/(α+β))≦0.3なる関係を満たす請求項1に記載の赤色蛍光体。
- 上記組成式(1)中、0.012≦z≦0.1なる関係を満たす請求項1又は2に記載の赤色蛍光体。
- 上記組成式(1)中、0<y≦1.0なる関係を満たす請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の赤色蛍光体。
- 上記組成式(1)中、0.05≦x≦0.15なる関係を満たす請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の赤色蛍光体。
- 上記混合物の焼成と、当該焼成によって得られた焼成物の粉砕とを、繰り返し行う請求項6に記載の赤色蛍光体の製造方法。
- 照明基板上に複数の白色光源が配置され、
上記白色光源は、
素子基板上に形成された青色発光ダイオードと、
上記青色発光ダイオード上に配置されていて赤色蛍光体と緑色蛍光体もしくは黄色蛍光体を透明樹脂に混練した混練物を有し、
上記赤色蛍光体は、
元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する照明装置。
ただし、組成式(1)中、元素Aは、少なくともカルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を含む2族の元素である。また、組成式(1)中、m、x、y、z、nは、3<m<5、0<x<1、0<y<2、0<z<9、0<n<10なる関係を満たす。 - 液晶表示パネルと、
上記液晶表示パネルを照明する複数の白色光源を用いたバックライトとを有し、
上記白色光源は、
素子基板上に形成された青色発光ダイオードと、
上記青色発光ダイオード上に配置されていて赤色蛍光体と緑色蛍光体もしくは黄色蛍光体を透明樹脂に混練した混練物を有し、
上記赤色蛍光体は、
元素A、ユーロピウム(Eu)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、炭素(C)、酸素(O)、および窒素(N)を、下記組成式(1)の原子数比で含有する液晶表示装置。
ただし、組成式(1)中、元素Aは、少なくともカルシウム(Ca)およびストロンチウム(Sr)を含む2族の元素である。また、組成式(1)中、m、x、y、z、nは、3<m<5、0<x<1、0<y<2、0<z<9、0<n<10なる関係を満たす。
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2011
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