JP2012246565A - 転炉炉口への転炉スカート衝突防止方法 - Google Patents
転炉炉口への転炉スカート衝突防止方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】転炉スカートの昇降用油圧シリンダーの油圧変動を計測し、該油圧変動が予め定めたしきい値を超えた場合に、自動または手動にて上記転炉スカートの降下を停止する。
【選択図】図2
Description
というのは、転炉操業時に生成する溶融鋼が飛散して、転炉上部に付着し、地金やノロ(以下単に地金といった場合にはノロも含む)と呼ばれる金属の堆積層を形成するが、この地金の堆積層によって、転炉上部に凹凸が形成されてしまうからである。そして、凹凸の隙間からは空気が混入するために、地金の付着状況によっては、操業中であっても、転炉上部の地金除去作業を行う必要性が生じ、転炉精錬作業の効率を落としている。
従って、その損害は、転炉操業にとどまらず、上工程の溶鉱炉の休風など製鉄所全体に波及する莫大なものとなってしまう。
特に、近年の秒刻みでスケジューリングされている転炉の高操業状態では、炉口の地金除去作業はボトルネックとなり、地金高さに応じた最低限の作業時間で行うことが求められてきている。
例えば、特許文献1には、従来の製鉄業の製鋼プロセスにおける転炉操業においてスカートと炉口の密着度を高めるため、スカートにシールリングと呼ばれるくし型状のリングを装着する方法が提案されている。
また、上記したスカート下部は、高温になるため距離センサー等の電子部品は取り付けることができない。
ここに、図1(a)〜(d)に示すように、OGスカートの水漏れ故障に至るまでには、3段階の事象が考えられる。なお、図1(b)〜(d)は、図1(a)のA断面を拡大して示している。また、図中、1はOGスカート(水冷式)、2はOGスカート昇降油圧シリンダー、3は地金、4は転炉炉体である。
ついで、第2段階(図1(c))は、OGスカート1が地金に衝突して、より大きな変形が起きる状態である。但し、OGスカート下部は「水管」と呼称される通常より肉厚の高温流体用炭素鋼管で構成されているため、数回の衝突による変形では、水漏れ故障は発生しない。
さらに、第3段階(図1(d))は、OGスカート1が地金にさらに強く衝突することにより、または第2段階が何度も繰返されることにより、上記鋼管の弾性限界を超えて鋼管の破壊現象が起こる状態である。このような破壊が生じると鋼管内部の冷却水が噴出し、前述したような水漏れ故障となる。
1.転炉吹錬作業において、転炉の炉口に転炉スカートを降下するに際し、該転炉スカートの昇降用油圧シリンダーの油圧変動を計測し、該油圧変動が予め定めたしきい値を超えた場合に、自動または手動にて上記転炉スカートの降下を停止することを特徴とする転炉炉口への転炉スカート衝突防止方法。
図2に、本発明に従う転炉スカート衝突防止方法を実現するための設備の一例を示す。なお、図中、1はOGスカート(水冷式)、2はOGスカート昇降油圧シリンダー、3は地金、4は転炉炉体、5はランス、6はOG上部フード(水冷式)、7は溶鋼、8は油圧配管、9は圧力センサー、10はCCDカメラ、11は警報灯(パトライト)、12は画像変換ボード、13は圧力信号、14は操業信号、15はA/D変換ボード、16は表示機(CRT)、17は処理装置(パソコン)および18は記録媒体(ハードディスク)である。
上記A値がしきい値Bを超えた場合は、警報灯11の吹鳴や表示機16における警告表示などにより、工場転炉操業オペレーターに異常を知らしめ、また、好ましくは、スカート昇降シリンダー2を停止する信号を降下設備に発して、スカート1の降下を停止することで、スカート1が地金3に衝突することが防止できる。すなわち、オペレーターの熟練度にかかわらず安全なスカート降下作業ができるのである。
本発明におけるしきい値Bは、スカートと前記転炉炉口に付着した地金とが接触した際に発生する油圧変動を予め計測し、その値から定めたものである。
具体的には、図3に示すように、スカートと地金とが接触したと記録された時刻における油圧変動のPeak to Peakの値、すなわち図中の油圧変動b(Kg/cm2)のデータ を試験的に取得し、そのうちの最小の値をしきい値Bとすることが好ましい。このB値は、転炉の規模やスカートの降下速度等で適宜決められるものであるが、2.0〜5.0m程度の直径を有し、降下速度が15〜20mm/秒である転炉の場合、Bは10〜15(Kg/cm2)程度の範囲とすることが好ましい。
なお、図3では、0.1秒毎に計測しているスカート油圧圧力値を1秒間分(この装置であると10ポイント分)記憶し、その範囲での最大変動値が当該時間での油圧変動幅Aとなる。
また、次のスカートの降下作業の際には、スカートの降下速度を途中で遅くする、すなわち、当該回の降下停止位置より150mm程度上方から遅くすることが望ましい。推定よりも早く接触が起きたときにその衝撃を効果的に緩和することができるからである。
ここに、判断手順の一例を説明する。例えば、次回に必ず地金の除去作業を行わなければならない地金の堆積厚みをCmm、変化の確認を行って警戒していく要警戒値をDmm、変化量をEmmとそれぞれ基準値を設定しておく。
なお、上記した、C,DおよびE値は転炉の規模やスカートの降下速度等で適宜決められるが、2〜5m程度の径を有し、降下速度が18〜20mm/秒である転炉の場合、C=350〜400mm程度、D=150〜200mm程度およびE=100mm程度とすることが好ましい。
なお、本発明において、スカートの降下速度は特に制限がないが、早く降下させるところの降下速度を20〜25mm/秒とし、上記遅くするところの降下速度を12〜15mm/秒とすることが好ましい。
2 OGスカート昇降油圧シリンダー
3 地金
4 転炉炉体
5 ランス
6 OG上部フード(水冷式)
7 溶鋼
8 油圧配管
9 圧力センサー
10 CCDカメラ
11 警報灯(パトライト)
12 画像変換ボード
13 圧力信号
14 操業信号
15 A/D変換ボード
16 表示機(CRT)
17 処理装置(パソコン)
18 記録媒体(ハードディスク)
Claims (3)
- 転炉吹錬作業において、転炉の炉口に転炉スカートを降下するに際し、該転炉スカートの昇降用油圧シリンダーの油圧変動を計測し、該油圧変動が予め定めたしきい値を超えた場合に、自動または手動にて上記転炉スカートの降下を停止することを特徴とする転炉炉口への転炉スカート衝突防止方法。
- 前記しきい値は、前記転炉スカートが前記転炉炉口に付着した地金に接触した際に発生する油圧変動を予め計測し、その計測値から定めたものであることを特徴とする請求項1に記載の転炉炉口への転炉スカート衝突防止方法。
- 前記転炉スカートの降下停止位置と転炉炉口との距離を測定することによって、転炉炉口に付着した地金の堆積厚みを求め、得られた地金の推定厚みに基づいて、該地金の除去作業の要否を判断することを特徴とする請求項1または2に記載の転炉炉口への転炉スカート衝突防止方法。
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