JP2012248472A - 燃料電池用セパレータプレート、燃料電池用セパレータ、燃料電池及び燃料電池用セパレータプレートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
電極体及びセパレータとシール部材との間の密着性を高め、シール性能の向上を図ることができ、電極体を支持する構成に対してガスを通すための通路を設けるための工程を従来と比較して大幅に低減でき、コストを抑制できる燃料電池用セパレータプレート、燃料電池用セパレータを提供する。
【解決手段】
アノードプレート34は、マニホールド孔30aと流路との間に流路が形成された流路形成領域よりも高く形成されて膨出するとともに燃料電池の電極体21を支持する支持部40が形成されている。支持部40の流路側の側面には、マニホールド孔30aと流路に連通するガス流通孔44が形成されている。
【選択図】図3
Description
前記セパレータを金属板で構成する場合、前記金属板の中央部に流路溝(或いは突起)などの加工を施すことにより、反応ガスを通すためのガス流路を形成することが多い。
請求項2の燃料電池用セパレータプレートのガス流通孔は、膨出加工された際の剪断により、簡単に形成され、セパレータプレートの加工が容易となる。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2において、凹状に形成された中央部と、前記中央部の周囲を囲む額縁部が前記中央部の周縁から膨出形成され、前記中央部が流路形成領域として前記流路を備え、前記額縁部に、前記マニホールド孔が形成され、前記マニホールド孔に隣接する前記額縁部の一部が前記膨出部とされ、前記膨出部の流路側の側面には、前記マニホールド孔と前記流路に連通するガス流通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明の構成により、請求項5の作用を容易に実現できる燃料電池が得られる。
請求項3の発明によれば、平板部から膨出形成された膨出部を有する燃料電池用セパレータプレートにおいて、請求項1又は請求項2の効果を容易に実現できる。
以下、本発明の燃料電池、燃料電池用セパレータ、燃料電池用セパレータ組立体を具体化した第1実施形態の燃料電池を図1〜図4を参照して説明する。
図1に示す本実施形態の燃料電池10は、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化ガスとの供給を受け、燃料ガスと酸化ガス(以下、必要に応じてまとめて反応ガスと呼ぶ)との電気化学反応により発電する固体高分子型の燃料電池である。
次に電気化学反応により生ずる電気を集電するセパレータ30について説明する。セパレータ30は、金属の薄板(金属板)からなるアノード側に配置されるアノードプレート34と、カソード側に配置されるカソードプレート35が、シール部材としてのシールガスケット33を介して積層されて構成されている。シールガスケット33はシール手段に相当する。
アノードプレート34は第1セパレータプレートに相当し、カソードプレート35は第2セパレータプレートに相当する。
アノードプレート34と、カソードプレート35の間はシールガスケット33が挟まれ、シールガスケット33と両プレート間で形成される空間に位置するように前記流路37,38の裏側の形状によって、主に冷却水の流路が設けられている。
具体的には、図1に示すように、各プレート34,35の両短辺側にはそれぞれ燃料ガス供給用のマニホールド孔30a、燃料ガス排出用のマニホールド孔30bが設けられている。又、各プレート34,35の両短辺側にはそれぞれ酸化ガス供給用のマニホールド孔30c、酸化ガス排出用のマニホールド孔30dが設けられている。又、各プレート34,35の両短辺側において、マニホールド孔30a,30d間、及びマニホールド孔30b,30c間には、冷却水供給用のマニホールド孔30e及び冷却水排出用のマニホールド孔30fが、それぞれ設けられている。
一方、カソードプレート35において、前記支持部40に相対した部位の平板部35aには、平板部35aからアノード側に突出形成された支持手段としての単数又は複数の柱部43が設けられている。柱部43は、図3に示すように、平板部35aのカソード側からアノード側へプレス成型されて袋状に形成されるとともに、支持部40側に延出形成されたものである。
なお、図1に示すカソードプレート35のマニホールド孔30bの近位の部位には、アノードプレート34のマニホールド孔30bの支持部40を支持する単数又は複数の柱部43(図示はしない)が、マニホールド孔30aに近位に設けられた柱部43と同様に設けられている。
なお、図4では、マニホールド孔30c側を図示しているが、カソードプレート35のマニホールド孔30dにおいても、図示はしないが同様に支持部40Aが形成されている。
なお、アノードプレート34のマニホールド孔30dの近位の部位には、カソードプレート35のマニホールド孔30dの支持部40Aを支持する単数又は複数の柱部43A(図示はしない)が、マニホールド孔30cに近位に設けられた柱部43Aと同様に、設けられている。 (アノードプレート34、カソードプレート35の製造方法について)
ここで、アノードプレート34及びカソードプレート35の製造方法について説明する。
このプレス成形時において、金型によりマニホールド孔30a〜30fを抜き加工する。この抜き加工の際に、マニホールド孔30aと流路37間の領域、マニホールド孔30bと流路37間の領域、マニホールド孔30cと流路37間の領域、及びマニホールド孔30dと流路37間の領域に対応した部位(すなわち、支持部40,40Aとなる領域)に対して、マニホールド孔30a〜30fの抜き加工後も、金型により、曲げ成形して膨出させる。支持部40,40Aが平板部34aからトンネル状に膨出形成される際、支持部40,40Aの流路37が剪断されてガス流通孔44,44Aが形成される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図3に示すように、セパレータ30及びシールガスケット31,32の積層により形成されるマニホールド(マニホールド孔を含む)内を流れる燃料ガスの一部は、カソードプレート35のマニホールド孔30aを通ってガス流路Gへ供給される。そして、ガス流路Gに流れた反応ガス(本実施形態では燃料ガス)は、ガス流通孔44を介して流路37に流れて、電極体21での電気化学反応に供される。
又、セパレータ30及びシールガスケット31,32の積層により形成されるマニホールド(マニホールド孔を含む)内を流れる酸化ガスの一部は、カソードプレート35のマニホールド孔30cを通ってガス流路GAへ供給される。そして、ガス流路GAに流れた酸化ガスは、ガス流通孔44Aを介して流路37に流れて、電極体21での電気化学反応に供される。
(1) 本実施形態のアノードプレート34及びカソードプレート35は、マニホールド孔30a(30b)と流路37との間及びマニホールド孔30c(30d)と流路37との間には、流路37が形成された流路形成領域よりも高く形成されて膨出するとともに燃料電池の電極体21を支持する支持部40,40A(膨出部)が形成されている。又、支持部40,40Aの流路37側の側面には、マニホールド孔30a(30b),30c(30d)と流路37に連通するガス流通孔44,44Aが形成されている。
次に、第2実施形態を、図5及び図6を参照して説明する。なお、本実施形態を含めた以下の実施形態では、既に説明した実施形態と異なる構成を中心に説明し、既に説明した実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付す。
第2実施形態のアノードプレート34の製造方法について説明する。
金属板に対して、マニホールド孔30a〜30f、流路37のプレス成形と同時に支持部40を金型にプレス加工する。このプレス成形時において、金型によりマニホールド孔30a〜30fを抜き加工する。この抜き加工の際に、マニホールド孔30aと流路37間の領域に対応した部位(すなわち、支持部40となる領域)に対して、マニホールド孔30a〜30fの抜き加工後も、金型により、曲げ成形して膨出させる。この膨出成形時に同時に金型により、柱部45を支持部40の膨出方向とは反対側に向かって凹設する。前記支持部40が平板部34aからトンネル状に膨出形成される際、支持部40の流路37が剪断加工されてガス流通孔44が形成される。
本実施形態では、電極体21は、アノードプレート34の支持部40及び柱部45により支持されて撓みが防止され、電極体21を保持することができる。このため、電極体21及びセパレータ30とシールガスケット32(シール部材)との間の密着性を高め、シール性能の向上を図ることができる。
(1) 本実施形態の燃料電池10のセパレータ30は、アノードプレート34(第1セパレータプレート)には、支持部40の電極体21の反対側から支持部40を支持する柱部45(支持手段)がカソードプレート35まで延出形成されていることにより、支持部40とともに電極体21を支持し、電極体21(MEGA)の撓み防止が図られる。このため、電極体・アノードプレート34間に配置されたシールガスケット32(シール部材)と、電極体21及びアノードプレート34のそれぞれの間の密着性が高められ、シール性能の向上ができる。又、アノードプレート34の支持部40の形成は、プレス成形により簡単に行えるとともに、ガスを通すための通路を設けるための工程が従来と比較して大幅に低減できる。
次に、第3実施形態を、図7及び図8を参照して説明する。第2実施形態では、ガス流路Gにより反応ガスが流れる方向(図6では左右方向)において、支持部40の両端にかからないように形成したが、本実施形では、図に示すように支持部40のガス流通孔44側にかかるように複数の柱部45Aが形成されているところが第2実施形態と異なっている。
第3実施形態の構成によれば、ガス流通孔44側に柱部45Aが設けられているため、燃料電池セル20がスタックされて圧縮状態で積層された際に、ガス流通孔44(開口)に掛かる圧縮荷重をより剛直受けることができる。このため、ガス流通孔44(開口)近傍、すなわち、アノードプレート34とカソードプレート35の間に位置するシールガスケット33(シール手段)へ確実に締結荷重を伝えることができ、この結果、さらに、シール信頼性が増す構成とすることができる。
次に、第4実施形態を図9、図10を参照して説明する。
第4実施形態では、アノードプレート34の四角形状をなす中央部36が凹状になるように周縁が額縁部39が膨出形成されて額縁部39により中央部36が囲まれているところが、第2実施形態及び第3実施形態と異なっている。
又、額縁部39には、マニホールド孔30a〜30fが形成されている。なお、図9では、説明の便宜上、マニホールド孔30a、30dのみが図示されている。他のマニホールド孔30b,30c,30e,30fの位置関係は、第1実施形態と同様であるので省略している。マニホールド孔30aに隣接した額縁部39の一部が、膨出部46としている。
このアノードプレート34の中央部36が額縁部39から凹状に形成された空間域に、図示しない電極体21が架け渡された状態で配置され、電極体21のガス拡散層(GDL)が中央部36の流路37と接触するようにされている。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・ マニホールド孔30a(30b)、30c(30d)に支持部(40等)を設けることに限定されるものではなく、マニホールド孔30a,30b以外の他のマニホールド孔に支持部(40等)を設けてもよい。この場合、その支持部40をサポートする柱部を前記実施形態と同様にもうけるようにしてもよい。
31…シールガスケット、32…シールガスケット、33…シールガスケット、
34…アノードプレート(第1セパレータプレート)、
34a…平板部、35…カソードプレート(第2セパレータプレート)、
35a…平板部、36…中央部、37…流路、38…流路、
40,40A…支持部(膨出部)、41,41A…脚部、42,42A…頂部、
43,43A…柱部、44…ガス流通孔。
Claims (7)
- 燃料電池に使用される反応ガス及び冷媒を流通させる各流路と、前記各流路に前記反応ガス及び冷媒を流通させるためのマニホールド孔を備えた金属製の燃料電池用セパレータプレートにおいて、
前記マニホールド孔と前記流路との間には、前記各流路が形成された流路形成領域よりも高く形成されて膨出するとともに燃料電池の電極体を支持する膨出部が形成され、前記膨出部の前記流路側の側面には、前記マニホールド孔と前記流路に連通するガス流通孔が形成されていることを特徴とする燃料電池用セパレータプレート。 - 前記ガス流通孔は、前記膨出部が膨出加工された際の剪断により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用セパレータプレート。
- 平板部を備え、
前記平板部には、前記マニホールド孔が形成されるとともに前記流路が形成され、
前記膨出部は、前記平板部から膨出形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池用セパレータプレート。 - 凹状に形成された中央部と、前記中央部の周囲を囲む額縁部が前記中央部の周縁から膨出形成され、
前記中央部を流路形成領域として前記流路を備え、
前記額縁部に、前記マニホールド孔が形成され、
前記マニホールド孔に隣接する前記額縁部の一部が前記膨出部とされ、
前記膨出部の流路側の側面には、前記マニホールド孔と前記流路に連通するガス流通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池用セパレータプレート。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池用セパレータプレートを第1セパレータプレートとし、第1セパレータプレートに対して枠状のシール手段を介して前記膨出部が支持する電極体とは反対側において第2セパレータプレートが積層された燃料電池用セパレータであって、
前記第1セパレータプレート又は第2セパレータプレートのいずれか一方のセパレータプレートには、前記膨出部の前記電極体の反対側から前記膨出部を支持する支持手段が他方のセパレータプレートまで延出形成されていることを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 請求項5に記載の燃料電池用セパレータと前記電極体とが交互に積層されていることを特徴とする燃料電池。
- 燃料電池に使用される反応ガス及び冷媒を流通させる各流路と、前記各流路に前記反応ガス及び冷媒を流通させるためのマニホールド孔を備えた金属製の燃料電池用セパレータプレートの製造方法であって、
金属板の前記マニホールド孔と前記流路間の領域に対して、燃料電池の電極体を支持する膨出部を、前記各流路が形成された又は流路が形成される流路形成領域よりも高くなるようにプレス成形で膨出するとともに、前記プレス成形時に、前記膨出部の前記流路側の側面に、前記マニホールド孔と前記流路に連通されるガス流通孔を形成することを特徴とする燃料電池用セパレータプレートの製造方法。
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