JP2012255537A - 車両用動力伝達装置の終減速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成により、特に高回転時において高い潤滑性能を備えた車両用動力伝達装置の終減速機を提供する。
【解決手段】ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fが予め定められた必要潤滑部位であるデフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42に供給されて、その必要潤滑部位の潤滑が行われるので、簡単な構成により、特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
【選択図】図2
【解決手段】ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fが予め定められた必要潤滑部位であるデフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42に供給されて、その必要潤滑部位の潤滑が行われるので、簡単な構成により、特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
【選択図】図2
Description
本発明は、ドライブピニオンと噛み合う大径歯車と、その大径歯車と共に回転し、そのドライブピニオンから入力されたトルクを一対の車軸をそれぞれ介して一対の駆動輪へ分配する差動歯車装置とを備えた車両用動力伝達装置の終減速機に関するものである。
車両の駆動力源により回転駆動されるドライブピニオンから入力されたトルクを、そのドライブピニオンと噛み合う大径のリングギヤと共に回転しつつ、一対の車軸をそれぞれ介して左右の駆動輪の回転差を許容しつつその駆動輪へ分配する差動歯車装置を備えた車両用終減速機が知られている。このような車両用終減速機内では、ハウジング内の下部に貯留する潤滑油が上記リングギヤにより掻き上げられることで、ドライブピニオンとリングギヤとの間、差動歯車装置、軸受などの潤滑が行われるようになっている。
一般に、このような終減速機では、その耐久性を可及的に高めるために、特に高回転時において歯車や軸受などの機械的負荷が大きい潤滑必要部位に大量の潤滑油を供給することが望まれる。これに対し、特許文献1に示されているように、リングギヤによって掻き上げられた潤滑油の流れを導くための形状を有する案内部をハウジングの一部を凹ませることにより形成し、車軸の潤滑部位に潤滑油を導くようにした車両用終減速機が提案されている。
しかしながら、上記車両用終減速機内における潤滑必要部位は多岐にわたるため、それぞれの潤滑必要部位に潤滑油を供給することは困難であり、且つ、ハウジングの形状が複雑となって製造コストが上昇するという欠点があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、特に高回転時において高い潤滑性能を備えた車両用動力伝達装置の終減速機を提供することにある。
本発明者等は、以上の事情を背景として、車両用終減速機内の潤滑油の動きや流れについて種々の検討を重ねた結果、比較的高速回転中において、スパイラルギヤ或いはハイポイドギヤから成るリングギヤおよびドライブピニオンの噛み合い部分から潤滑油が内周側へ噴射される現象を見いだした。本発明はこのような知見に基づいて為されたものである。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) ハウジング内において所定の回転軸心まわりに回転可能に支持され、ドライブピニオンと噛み合うリングギヤと、そのリングギヤと共に回転し径方向に開く開口を有するデフケースと、そのデフケース内に収容された差動歯車装置とを備え、前記ドライブピニオンから入力されたトルクをその差動歯車装置を介して一対の駆動輪へ伝達する車両用動力伝達装置の終減速機であって、(b) 前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油が予め定められた潤滑部位に供給されることにある。
本発明の車両用動力伝達装置の終減速機によれば、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油が予め定められた潤滑部位に供給されて、その潤滑部位の潤滑が行われるので、簡単な構成により、特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
ここで、好適には、(c) 前記予め定められた潤滑部位は前記デフケース内であり、(d) そのデフケースに設けられた開口は、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられる。このため、ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油は開口を通してデフケースに供給されるので、簡単な構成により、デフケース内のサイドギヤの軸受やピニオンギヤの軸受などが好適に潤滑されて特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
また、好適には、(e) 前記予め定められた潤滑部位は前記デフケース内であり、(f) そのドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油を受けてその潤滑油の放射経路を前記デフケースに設けられた開口へ向かうように曲げる案内部材を含む。このため、ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油は開口を通してデフケースに供給されるので、簡単な構成により、デフケース内のサイドギヤの軸受やピニオンギヤの軸受などが好適に潤滑されて特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
また、好適には、(g) 前記互いに噛み合うドライブピニオンおよびリングギヤは、ハイポイドギヤ歯形又はスパイラルギヤ歯形を有する。このため、相対的に大径で歯数の多いリングギヤと相対的に小径で歯数の少ないドライブピニオンとが噛み合うとき、リングギヤの歯面とドライブピニオンの歯面とは歯幅方向および歯丈方向においてそれぞれ凸形状である凸面であって相互の歯当たり部分は、歯先から歯元へ向かい且つ歯幅の外周側から内周側へ向かうように移動するので、リングギヤの歯面とドライブピニオンの歯面との間に存在する潤滑油はその歯当たり部分の移動によって内周側へ向かう一定の方向へ放射され、たとえばデフケース内のサイドギヤの軸受やピニオンギヤの軸受などの潤滑部位が好適に潤滑されて特に高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
また、好適には、(h) 前記予め定められた潤滑部位は前記デフケース内であり、(i) 前記ハウジング内には、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射された潤滑油に干渉してその潤滑油を前記デフケースに設けられた開口へ向かうように拡散させるオイル拡散部材が備えられている。そのため、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射された潤滑油は、前記オイル拡散部材に干渉してミスト状に拡散させられて前記差動歯車装置へ供給されるので、前記デフケース内の前記差動歯車装置の高回転時において、前記差動歯車装置に付着したミスト状の潤滑油に作用する遠心力は、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射された潤滑油が直接前記差動歯車装置に付着した潤滑油の油滴に比較して大幅に小さくなり飛散し難くなる。また、前記差動歯車装置に供給されたミスト状の潤滑油は、前記差動歯車装置の回転に伴う旋回流によって外側へ振り回されず前記差動歯車装置の中心部分に漂う量が多く潤滑油の密度が高められる。このため、前記差動歯車装置内の摺動部分へ供給される潤滑油の量が好適に増加し、焼付きに対する信頼性が高められる。
また、好適には、(j) 前記オイル拡散部材は、前記ハウジングに固設された平板状のオイル拡散板であり、(k) 前記オイル拡散板の端縁が、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛み合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられる。このため、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射された潤滑油は、前記オイル拡散板の端縁に当たりそのオイル拡散板の端縁によって拡散させられてミスト状となる。
また、好適には、(l) 前記オイル拡散部材は、前記ハウジングに固設された複数の網目を有するオイル拡散網であり、(m) 前記オイル拡散網の網目が、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられる。このため、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射された潤滑油は、前記オイル拡散網に当たりそのオイル拡散網によって拡散されてミスト状となる。
また、好適には、(n) 前記オイル拡散部材は、前記差動歯車装置の一対のサイドギヤより大径であって前記デフケースの開口部から一部が突き出すようにその一対のサイドギヤと同心に且つその一対のサイドギヤの軸心方向に所定の間隙を隔てて離隔してそのデフケースに設けられた環状の一対のオイル拡散リングであり、(o) 前記一対のオイル拡散リングの一方は、前記一対のサイドギヤの一方を挿通する挿通穴を有し、その挿通穴の内側にその一対のサイドギヤの一方のサイドギヤの歯部が配置されるように前記デフケースの開口部に配設されており、(p) 前記一対のオイル拡散リングの他方は、前記一方のサイドギヤの最大径側に配置されており、(r) 前記一対のオイル拡散リングの間の間隙が、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられる。このため、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射された潤滑油は、前記一対のオイル拡散リングに当たりその一対のオイル拡散リングによって拡散させられてミスト状となり、前記一対のオイル拡散リングの一方のオイル拡散リングの前記挿通穴から前記差動歯車装置にそのミスト状の潤滑油が好適に供給される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例である終減速機10が、たとえばFR車両用動力伝達装置11に備えられた例を説明する骨子図である。動力伝達装置11は、エンジン12と駆動輪46との間の伝達経路において、トルクコンバータ14、自動変速機16、プロペラシャフト18、終減速機10、および一対の車軸22を順次備えている。エンジン12が前置である前輪駆動車両である場合には、終減速機10は、トランスアクスルハウジング内に設けられて変速機から入力される回転を減速して一対の前輪へ伝達する。上記終減速機10は、プロペラシャフト18の回転を減速して一対の車軸22へ伝達するための比較的小径のドライブピニオン28および比較的大径のリングギヤ38と、一対の車軸22の相対回転を許容するための差動歯車装置39とを備えている。
図2および図3は、上記終減速機10の構成を水平断面にて示す概略図、および縦断面にて示す概略図である。この終減速機10は、ハウジング24内において軸受26を介して車両前後方向の軸心Cfまわりに回転可能に支持され、エンジン12からプロペラシャフト18を介して伝達された動力が入力されるドライブピニオン28と、軸受30を介して車幅方向の軸心Cwまわりに回転可能に支持され、径方向に突き出すフランジ部32および径方向に開く一対の開口34を備えた中空円筒状部材であるデフケース36と、そのデフケース36のフランジ部32に固定されてドライブピニオン28と噛み合うリングギヤ38と、そのデフケース36内に設けられた差動歯車装置39とを備えている。上記の終減速機10において、互いに噛み合うリングギヤ38およびドライブピニオン28は、それぞれ斜歯とも称されるスパイラルギヤ歯形或いはハイポイドギヤ歯形を備えている。開口34は、ピニオンギヤ42およびサイドギヤ44のデフケース36内への組み付け時においてそれらピニオンギヤ42およびサイドギヤ44を通過させ得る大きさを備えている。
差動歯車装置39は、車幅方向の回転軸心Cwと直交し且つデフケース36と共に回転する軸心Cpまわりに回転可能にピニオンピン40により支持された複数個のピニオンギヤ42と、そのデフケース36内において車幅方向の軸心Cwまわりに回転可能に支持されてそのピニオンギヤ42を介して噛み合う一対のサイドギヤ44とを備えている。これにより、ドライブピニオン28から入力されたトルクは、一対のサイドギヤ44の相対回転を許容しつつそのサイドギヤ44へ分配され、そのサイドギヤ44にそれぞれ連結された車軸22を介して一対の駆動輪46へそれぞれを伝達される。
このように構成された終減速機10では、ハウジング24内の底部に貯留される潤滑油Fの貯留量は、車速に応じて、図3の液面L0乃至L3に示すように変化する。液面L0は車両停止時の潤滑油Fの貯留量を示している。車速が上昇するに伴ってリングギヤ38およびドライブピニオン28の掻上げ量或いは飛散量が多くなり、潤滑油Fの貯留量は液面L0から液面L1、L2へ順次変化する。ハウジング24内には、ドライブピニオン28からその回転による遠心力で外周側へ飛散する潤滑油Fをリングギヤ38およびドライブピニオン28の噛み合い部分へ導くための飛散防止板48がドライブピニオン28の歯の上側に位置するように固定されており、潤滑効率が高められている。このような中速走行時においても、リングギヤ38とドライブピニオン28との噛み合い部分から、リングギヤ38の内周側であってそのリングギヤ38の歯筋或いは歯溝にやや沿った方向すなわち図2のRに示す方向への潤滑油Fの放射が発生し、デフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42に潤滑油Fが供給される。
さらに高速走行となると、潤滑油Fの貯留量はドライブピニオン28より下の液面L3に示す量となり、ドライブピニオン28の掻上げ量或いは飛散量が無くなって専らリングギヤ38による掻上げだけになる。従って、リングギヤ38およびドライブピニオン28の高速回転となるほど、潤滑油Fの供給が必要とされる潤滑必要部位たとえばデフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42への潤滑油Fの供給が不十分となりがちである。
しかし、本実施例の終減速機10では、車両の比較的高速走行時すなわちリングギヤ38およびドライブピニオン28の高速回転時には、それらリングギヤ38とドライブピニオン28との噛み合い部分から、リングギヤ38の内周側であってそのリングギヤ38の歯筋或いは歯溝にやや沿った方向すなわち図2のRに示す方向へ潤滑油Fが放射される。本実施例では、軸受30を介して車幅方向の軸心Cwまわりに回転可能にハウジング24に支持されたデフケース36は、軸心Cw方向においてその開口34が上記潤滑油Fの放射方向に位置するように、すなわち放射された潤滑油Fを開口34が受け得る位置に位置させられている。
上記リングギヤ38とドライブピニオン28との噛み合い部分から潤滑油Fが放射される現象は、以下のように説明されることができる。すなわち、上記リングギヤ38に備えられたスパイラルギヤ歯形或いはハイポイドギヤ歯形は、理解を容易とするために、その歯形の歯面Gfのねじれをねじれのない歯面に正規化したときには、図4の斜視図に概略示す歯形となる。図5は、そのリングギヤ38の歯形の歯面Gfのねじれをねじれのない歯面に正規化したとき、そのリングギヤ38の歯形の矩形の歯面Gfを示す正面図と、A−A’断面およびB−B’断面における歯面Gfのそれぞれの突出寸法とを概略示している。リングギヤ38の歯形の歯面Gfは、図5に示すように、歯面Gfの中心点Gcを歯幅方向に通る凸曲線CLwと、歯面Gfの中心点Gcを歯丈方向に通る凸曲線CLhで表わされる緩やかな凸面となるように形成されている。図5のA−A’線は歯面Gfの歯丈方向中心線を示し、B−B’線は歯面Gfの歯幅方向中心線を示している。図示はしないが、ドライブピニオン28も同様にスパイラル歯形或いはハイポイドギヤ歯形を備え、そのスパイラルギヤ歯形或いはハイポイドギヤ歯形の歯面も上記と同様の凸面を備えている。
上記のようにリングギヤ38の歯形の歯面Gfは凸面であるため、車両の前進走行に伴ってエンジン12からの動力によってドライブピニオン28がそれに噛み合うリングギヤ38を図3の矢印に示す方向へ回転駆動するとき、ドライブピニオン28の歯面とリングギヤ38の歯面との接触面である歯当り部Hは、図4および図5に示すように、リングギヤ38の歯面Gfのうちの外周側且つ歯先側位置H1から内周側且つ歯元側位置H2へ移動する。このため、歯面Gf上の潤滑油Fは、その歯当り部Hの移動に伴って押し出されることから、比較的高速回転時においては、リングギヤ38とドライブピニオン28との噛み合い部分から、リングギヤ38の内周側であってそのリングギヤ38の歯筋或いは歯溝に沿った方向Rへ潤滑油Fが放射或いは噴射されると考えられる。
上述のように、本実施例の終減速機10によれば、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fが予め定められた必要潤滑部位であるデフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42に供給されて、その必要潤滑部位の潤滑が行われるので、簡単な構成により、特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
また、本実施例の終減速機10によれば、予め定められた潤滑部位はデフケース36内、たとえばピニオンギヤ42とそれを回転可能に支持するピニオンピン40との間、サイドギヤ44とそれを回転可能に支持するデフケース36との間などであり、そのデフケース36に設けられた開口34は、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分からそのリングギヤ38の内周側且つ軸心Cwに向う方向Rへ放射される潤滑油Fの放射経路に位置させられていることから、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fはその開口34を通してデフケース36内に供給されるので、簡単な構成により、デフケース36内のサイドギヤ44の軸受やピニオンギヤ42の軸受などが好適に潤滑されて特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
また、本実施例の終減速機10によれば、ドライブピニオン28からその回転による遠心力で外周側へ飛散する潤滑油Fをリングギヤ38およびドライブピニオン28の噛み合い部分へ導くための飛散防止板48が設けられているので、簡単な構成により、中速走行時においても、リングギヤ38とドライブピニオン28との噛み合い部分から、リングギヤ38の内周側であってそのリングギヤ38の歯筋或いは歯溝にやや沿った方向すなわち図2のRに示す方向への潤滑油Fの放射が発生し、デフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42に供給される利点がある。
図6は、本発明の他の実施例の終減速機50の構成を概略的に説明する水平断面図である。なお、以下の説明において前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図6の終減速機50では、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fの放射方向には、予め定められた必要潤滑部位であるデフケース36の開口34が位置させられておらず、その開口34はデフケース36のフランジ部32側に位置させられている。このため、放射される潤滑油Fを偏向させて案内する案内部材52が設けられている。この案内部材52は、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fが当たる部位に固定されており、その放射された潤滑油Fの放射方向Rを上記デフケース36の開口34へ向かう方向Sに所定角度だけ偏向させてデフケース36の開口34内に向かうように、凹状の反射面54を備えている。
本実施例の終減速機50によれば、予め定められた潤滑部位はデフケース36内、たとえばピニオンギヤ42とそれを回転可能に支持するピニオンピン40との間、サイドギヤ44とそれを回転可能に支持するデフケース36との間などであり、そのデフケース36に設けられた開口34は、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分からそのリングギヤ38の内周側且つ軸心Cwに向う方向Rへ放射される潤滑油Fの放射経路に位置させられていないけれども、案内部材52によって放射方向が偏向された方向Sの潤滑油Fを受ける位置に位置させられていることから、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fは案内部材52を経由し且つその開口34を通してデフケース36内に供給されるので、簡単な構成により、デフケース36内のサイドギヤ44の軸受やピニオンギヤ42の軸受などが好適に潤滑されて特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
また、本実施例の終減速機50においても、ドライブピニオン28からその回転による遠心力で外周側へ飛散する潤滑油Fをリングギヤ38およびドライブピニオン28の噛み合い部分へ導くための飛散防止板48が設けられているので、中速走行時においても、リングギヤ38とドライブピニオン28との噛み合い部分から、リングギヤ38の内周側であってそのリングギヤ38の歯筋或いは歯溝にやや沿った方向すなわち図6のRに示す方向への潤滑油Fの放射が発生し、デフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42に潤滑油Fが供給される利点がある。
図7は、本発明の他の実施例の終減速機60の構成を概略的に説明する縦断面図である。本実施例の終減速機60は、図2および図3の終減速機10に比較して、飛散防止板48を備えていない点が相違し、それ以外は同様に構成されている。本実施例の終減速機60においても、図2および図3の終減速機10と同様に、簡単な構成により、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fが予め定められた必要潤滑部位であるデフケース36の開口34内のサイドギヤ44やピニオンギヤ42に供給されて、その必要潤滑部位の潤滑が行われるので、特に高回転時すなわち高速走行時において高い潤滑性能が得られる。
図8は、本発明の他の実施例の終減速機70の構成を概略的に説明する水平断面図である。なお、以下の説明において前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図8の終減速機70では、前述の実施例1の終減速機10と同様にドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射される潤滑油Fの放射方向には、予め定められた必要潤滑部位であるデフケース36の開口34が位置させられており、ハウジング24内においてドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射された潤滑油Fに当たりその潤滑油Fをデフケース36の開口34へ向かうように拡散させる平板状のオイル拡散板(オイル拡散部材)72がハウジング24に固設されている点で実施例1の終減速機10と相違し、それ以外は略同様に構成されている。なお、図8の終減速機70には、飛散防止板48が備えられていないが、実施例1の終減速機10と同様に終減速機70にも飛散防止板48を備えることができる。
図8および図9に示すように、オイル拡散板72は、ハウジング24内においてドライブピニオン28とデフケース36の開口34との間を隔てるように配設されており、そのオイル拡散板72の端縁が、図8および図9においてドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分の噛み合い時におけるそれら歯の接触角度の延長線上、すなわちドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分から放射される潤滑油Fの放射経路上に位置させられている。また、図8に示す一点鎖線の直線Lは、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分から放射される潤滑油Fの放射経路を仮想的に示すものである。
以上のように構成された終減速機70によれば、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部から潤滑油Fが放射されると、その放射された潤滑油Fの一部が、オイル拡散板72の端縁に当たりデフケース36の開口34すなわちデフケース36内の差動歯車装置39へ向かうようにミスト状に拡散される。図9において、実線で示す複数個の円F1は、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部から放射された潤滑油Fがオイル拡散板72によって拡散されてミスト状になった状態を仮想的に示し、一点鎖線の直線状の矢印D1は、そのミスト状の潤滑油F1がデフケース36の開口34へ向かう状態を仮想的に示し、一点鎖線の湾曲した矢印E1は、潤滑油Fがオイル拡散板72によって拡散された際に発生する渦状の気流を仮想的に示すものである。
本実施例の終減速機70によれば、ハウジング24内には、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部から放射された潤滑油Fに当たりその潤滑油Fをデフケース36に設けられた開口34へ向かうように拡散させるオイル拡散板72が備えられている。そのため、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部から放射された潤滑油Fは、オイル拡散板72に当たりミスト状に拡散させられて差動歯車装置39へ供給されるので、デフケース36内の差動歯車装置39の高回転時において、差動歯車装置39に付着したミスト状の潤滑油F1に作用する遠心力は、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部から放射された潤滑油Fが直接差動歯車装置39に付着した潤滑油Fの油滴に比較して大幅に小さくなり飛散し難くなる。また、差動歯車装置39に供給されたミスト状の潤滑油F1は、差動歯車装置39の回転に伴う旋回流によって外側へ振り回されず差動歯車装置39の中心部分に漂う量が多く潤滑油F1の密度が高められる。このため、差動歯車装置39内の摺動部分へ供給される潤滑油F1の量が好適に増加し、焼付きに対する信頼性が高められる。
また、本実施例の終減速機70によれば、オイル拡散板72の端縁が、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分から放射される潤滑油Fの放射経路上に位置させられているため、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部から放射された潤滑油Fは、オイル拡散板72の端縁に当たりそのオイル拡散板72の端縁によって拡散させられてミスト状となる。
図10は、本発明の他の実施例の終減速機80の構成を概略的に説明する水平断面図である。なお、以下の説明において前述の実施例4と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の終減速機80は、ハウジング24内においてドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射された潤滑油Fに当たりその潤滑油Fをデフケース36の開口34へ向かうように拡散させる機能を有するオイル拡散部材を備える点で、実施例4の終減速機70と共通し、そのオイル拡散部材に例えば断面が円形状の針金を編むことによって成形された複数の網目82aを有するオイル拡散網82を使用する点で、実施例4の終減速機70と相違し、それ以外は略同様に構成されている。
オイル拡散網82は、ハウジング24内においてドライブピニオン28とデフケース36の開口34との間を隔てるようにそのハウジング24に固設されている。図10乃至図12において、オイル拡散網82の網目82aが、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分の噛み合い時におけるそれら歯の接触角度の延長線上、すなわちリングギヤ38とドライブピニオン28との噛み合い部分から放射される潤滑油Fの放射経路上に位置させられている。
以上のように構成された終減速機80によれば、図12に示すように、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部から潤滑油Fが放射されると、その放射された潤滑油Fが、オイル拡散網82に当たりデフケース36の開口34すなわちデフケース36内の差動歯車装置39へ向かうようにミスト状に拡散される。図12において、実線で示す複数個の円F2は、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部から放射された潤滑油Fがオイル拡散網82によって拡散されてミスト状になった状態を仮想的に示し、一点鎖線の矢印D2は、そのミスト状の潤滑油F2がデフケース36の開口34へ向かう状態を仮想的に示すものである。
本実施例の終減速機80によれば、前述の実施例4のオイル拡散板72と略同様の機能を有するオイル拡散網82が備えられているので、前述の実施例4の終減速機70と略同様の効果が備えられる。
また、本実施例の終減速機80によれば、オイル拡散網82の網目82aが、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分から放射される潤滑油Fの放射経路に位置させられているため、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部から放射された潤滑油Fは、オイル拡散網82に当たりそのオイル拡散網82によって拡散されてミスト状となる。
図13は、本発明の他の実施例の終減速機90の構成を概略的に説明する水平断面図である。なお、以下の説明において前述の実施例4と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の終減速機90は、ハウジング24内においてドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部分から放射された潤滑油Fに当たりその潤滑油Fをデフケース36の開口34へ向かうように拡散させる機能を有するオイル拡散部材を備える点で、実施例4の終減速機70と共通し、そのオイル拡散部材にデフケース36に設けられた環状の一対のオイル拡散リング92および94を使用する点で、実施例4の終減速機70と相違し、それ以外は略同様に構成されている。
図13乃至図15に示すように、一対のオイル拡散リング92および94は、それぞれ、差動歯車装置39の一対のサイドギヤ44より大径であってデフケース36の開口部から一部が突き出すようにその一対のサイドギヤ44と同心に且つそのサイドギヤ44の軸心Cw方向に所定の間隙を隔てて離隔して、デフケース36の開口部に設けられている。
また、図13乃至図15に示すように、一対のオイル拡散リング92および94において、その一方のオイル拡散リング92は、そのオイル拡散リング92の中央部に一対のサイドギヤ44におけるデフケース36のフランジ部32側のサイドギヤ44を挿通する円形状の挿通穴92aを有し、その挿通穴92aの内側にそのサイドギヤ44の歯部が配置されるようにデフケース36の開口部に配設されており、その他方のオイル拡散リング94は、そのサイドギヤ44の最大径側に配置されるようにデフケース36の開口部に配設されている。
一対のオイル拡散リング92および94は、その一対のオイル拡散リング92および94の間の間隙96が、図15において、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分の噛み合い時におけるそれら歯の接触角度の延長線上、すなわちドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分から放射される潤滑油Fの放射経路上に位置させられている。
以上のように構成された終減速機90によれば、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部から潤滑油Fが放射されると、その放射された潤滑油Fが、一対のオイル拡散リング92および94の間の間隙96に入ってその一対のオイル拡散リング92および94の内壁部92bおよび94aに当たり、オイル拡散リング92の挿通穴92aからデフケース36の開口34すなわちデフケース36内の差動歯車装置39へ向かうようにミスト状に拡散される。図15において、実線で示す複数個の円F3は、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部から放射された潤滑油Fが一対のオイル拡散リング92および94によって拡散されてミスト状になった状態を仮想的に示し、一点鎖線の直線状の矢印D3は、そのミスト状の潤滑油F3がオイル拡散リング92の挿通穴92aからデフケース36内の差動歯車装置39へ向かう状態を仮想的に示し、一点鎖線の湾曲した矢印E2は、潤滑油Fが一対のオイル拡散リング92および94によってオイル拡散リング92の挿通穴92aから拡散された際に発生する渦状の気流を仮想的に示すものである。
本実施例の終減速機90によれば、前述の実施例4のオイル拡散板72と略同様の機能を有する一対のオイル拡散リング92および94が備えられているので、前述の実施例4の終減速機70と略同様の効果が備えられる。
また、本実施例の終減速機90によれば、一対のオイル拡散リング92および94は、差動歯車装置39の一対のサイドギヤ44より大径であってデフケース36の開口部から一部が突き出すようにその一対のサイドギヤ44と同心に且つその一対のサイドギヤ44の軸心Cw方向に所定の間隙を隔てて離隔してそのデフケース36に設けられており、一方のオイル拡散リング92は、一対のサイドギヤ44のデフケース36のフランジ部32側のサイドギヤ44を挿通する挿通穴92aを有し、その挿通穴92aの内側にそのサイドギヤ44の歯部が配置されるようにデフケース36の開口部に配設されており、他方のオイル拡散リング94は、そのサイドギヤ44の最大径側に配置されており、一対のオイル拡散リング92および94の間の間隙96が、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛み合い部分から放射される潤滑油Fの放射経路に位置させられている。このため、ドライブピニオン28とリングギヤ38との噛合い部から放射された潤滑油Fは、一対のオイル拡散リング92および94の間のその一対のオイル拡散リング92および94の内壁部92bおよび94aに当たりその一対のオイル拡散リング92および94によって拡散させられてミスト状となり、一方のオイル拡散リング92の挿通穴92aから差動歯車装置39にそのミスト状の潤滑油F3が好適に供給される。
因みに、図16および図17は、従来は見過ごされていた、リングギヤ38およびドライブピニオン28の噛合い部分からの潤滑油Fの放射を潤滑に利用しない終減速機100の構成を説明する水平断面および縦断面を示す概略図である。この終減速機100では、上記リングギヤ38およびドライブピニオン28の噛合い部分から噴射される潤滑油Fは、デフケース36の外面に当たるだけであって、積極的に潤滑に利用されていなかった。専ら、リングギヤ38の掻上げた潤滑油Fを所定の潤滑必要部位へ導くための形状を有する案内部102がハウジング24の一部を凹ませることにより形成されているにすぎない。このため、それぞれの潤滑必要部位に潤滑油を供給することは困難であり、且つ、ハウジング24の形状が複雑となって製造コストが上昇するという欠点があった。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例の終減速機10、50、60、70、80、90では、ドライブピニオン28およびリングギヤ38は傘歯車であったが、ヘリカルギヤ歯形であれば、平歯車であってもよい。ヘリカルギヤ歯形であっても、ドライブピニオン28およびリングギヤ38の噛み合い部において、歯当り部Hの移動に伴って潤滑油Fが押し出されることから、高速回転時には潤滑油Fが放射される。
また、前述の実施例の終減速機10、50、60、70、80、90は、左右の駆動輪46の差動を制限する差動制限機構や、左右の駆動輪46の駆動力配分を変更する駆動力配分機構を備えたものであってもよい。要するに、ドライブピニオン28およびリングギヤ38を備えたものであればよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、50、60、70、80、90:終減速機
11:車両用動力伝達装置
22:車軸
24:ハウジング
28:ドライブピニオン
34:開口
36:デフケース
38:リングギヤ
39:差動歯車装置
42:ピニオンギヤ
44:サイドギヤ
46:駆動輪
52:案内部材
72:オイル拡散板(オイル拡散部材)
82:オイル拡散網(オイル拡散部材)
82a:網目
92、94:一対のオイル拡散リング(オイル拡散部材)
92a:挿通穴
96:隙間
F:潤滑油
Cw:車幅方向の軸心( 所定の回転軸心)
11:車両用動力伝達装置
22:車軸
24:ハウジング
28:ドライブピニオン
34:開口
36:デフケース
38:リングギヤ
39:差動歯車装置
42:ピニオンギヤ
44:サイドギヤ
46:駆動輪
52:案内部材
72:オイル拡散板(オイル拡散部材)
82:オイル拡散網(オイル拡散部材)
82a:網目
92、94:一対のオイル拡散リング(オイル拡散部材)
92a:挿通穴
96:隙間
F:潤滑油
Cw:車幅方向の軸心( 所定の回転軸心)
Claims (8)
- ハウジング内において所定の回転軸心まわりに回転可能に支持され、ドライブピニオンと噛み合うリングギヤと、該リングギヤと共に回転し径方向に開く開口を有するデフケースと、該デフケース内に収容された差動歯車装置とを備え、前記ドライブピニオンから入力されたトルクを該差動歯車装置を介して一対の駆動輪へ伝達する車両用動力伝達装置の終減速機であって、
前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油が、予め定められた潤滑部位へ供給されるようにしたことを特徴とする車両用動力伝達装置の終減速機。 - 前記予め定められた潤滑部位は前記デフケース内であり、
該デフケースに設けられた開口は、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられていることを特徴とする請求項1の車両用動力伝達装置の終減速機。 - 前記予め定められた潤滑部位は前記デフケース内であり、
前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油を受けて該潤滑油の放射経路を前記デフケースに設けられた開口へ向かうように曲げる案内部材を含むことを特徴とする請求項1の車両用動力伝達装置の終減速機。 - 前記互いに噛み合うドライブピニオンおよびリングギヤは、ハイポイドギヤ歯形又はスパイラルギヤ歯形を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の車両用動力伝達装置の終減速機。
- 前記予め定められた潤滑部位は前記デフケース内であり、
前記ハウジング内には、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射された潤滑油に干渉して該潤滑油を前記デフケースに設けられた開口へ向かうように拡散させるオイル拡散部材が備えられていることを特徴とする請求項1の車両用動力伝達装置の終減速機。 - 前記オイル拡散部材は、前記ハウジングに固設された平板状のオイル拡散板であり、
前記オイル拡散板の端縁が、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられていることを特徴とする請求項5の車両用動力伝達装置の終減速機。 - 前記オイル拡散部材は、前記ハウジングに固設された複数の網目を有するオイル拡散網であり、
前記オイル拡散網の網目が、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられていることを特徴とする請求項5の車両用動力伝達装置の終減速機。 - 前記オイル拡散部材は、前記差動歯車装置の一対のサイドギヤより大径であって前記デフケースの開口部から一部が突き出すように該一対のサイドギヤと同心に且つ該一対のサイドギヤの軸心方向に所定の間隙を隔てて離隔して該デフケースに設けられた環状の一対のオイル拡散リングであり、
前記一対のオイル拡散リングの一方は、前記一対のサイドギヤの一方を挿通する挿通穴を有し、該挿通穴の内側に該一対のサイドギヤの一方のサイドギヤの歯部が配置されるように前記デフケースの開口部に配設されており、
前記一対のオイル拡散リングの他方は、前記一方のサイドギヤの最大径側に配置されており、
前記一対のオイル拡散リングの間の間隙が、前記ドライブピニオンとリングギヤとの噛合い部分から放射される潤滑油の放射経路に位置させられていることを特徴とする請求項5の車両用動力伝達装置の終減速機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011194073A JP2012255537A (ja) | 2011-05-13 | 2011-09-06 | 車両用動力伝達装置の終減速機 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011108693 | 2011-05-13 | ||
| JP2011108693 | 2011-05-13 | ||
| JP2011194073A JP2012255537A (ja) | 2011-05-13 | 2011-09-06 | 車両用動力伝達装置の終減速機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012255537A true JP2012255537A (ja) | 2012-12-27 |
Family
ID=47527273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011194073A Withdrawn JP2012255537A (ja) | 2011-05-13 | 2011-09-06 | 車両用動力伝達装置の終減速機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2012255537A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106763661A (zh) * | 2017-02-17 | 2017-05-31 | 重庆瑞阳鑫驰新能源汽车有限责任公司 | 一种电动汽车及其主减速器和后桥结构 |
| DE102024121172A1 (de) * | 2024-07-25 | 2026-01-29 | Audi Aktiengesellschaft | Fahrzeugachse für ein zweispuriges Fahrzeug |
-
2011
- 2011-09-06 JP JP2011194073A patent/JP2012255537A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106763661A (zh) * | 2017-02-17 | 2017-05-31 | 重庆瑞阳鑫驰新能源汽车有限责任公司 | 一种电动汽车及其主减速器和后桥结构 |
| CN106763661B (zh) * | 2017-02-17 | 2023-06-27 | 重庆瑞阳鑫驰新能源汽车有限责任公司 | 一种电动汽车及其主减速器和后桥结构 |
| DE102024121172A1 (de) * | 2024-07-25 | 2026-01-29 | Audi Aktiengesellschaft | Fahrzeugachse für ein zweispuriges Fahrzeug |
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