JP2012506208A - ケーブル伝送システムにおいてプリアンブルを生成する方法および装置 - Google Patents

ケーブル伝送システムにおいてプリアンブルを生成する方法および装置 Download PDF

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Abstract

DVB-C2ケーブル伝送規格における使用のためのプリアンブルを生成する方法および装置が提供される。プリアンブルは、フレーム・タイミング、同期化、周波数オフセット推定、システム情報シグナリング、および初期チャンネル推定を含む複数の機能を有する。一実施態様に従えば、ヘッダとして相補シーケンスが挿入され、相補シーケンスおよびシステムのシグナリング・ビットは、ケーブル伝送システムの割り当てられた偶数のチャンネルのみの上での伝送のために、変調シンボルにマッピングされる。

Description

(関連出願とのクロスリファレンス)
本出願は、2008年10月20日付で出願された米国仮出願第61/196,746号の利益を主張するものであり、その開示内容全体を本願に盛り込んだものとする。
本願の原理は、ケーブル伝送のシステムおよび技術に関する。より具体的には、本願の原理は、ケーブル・チャンネル伝送のために使用されるDVB-C2規格用のプリアンブル設計に関する。
近年、DVB‐C2(DVBプロジェクトによって開発されている次世代ディジタル・ケーブル伝送システム)規格の整備が進められている。DVB‐C2がDVB‐T2規格のコンテンツを可能な限り再利用する旨の協定が結ばれている。結果として、OFDM技術は、DVB‐T2規格において規定された符号化技術(BCH+LDPC)とともに採用されることになるであろう。しかしながら、DVB‐T2規格は、地上無線チャンネルにおいて使用されるように設計されている一方で、DVB‐C2規格は、ケーブル・チャンネルにおいて使用されるように設計されていることに留意しなくてはならない。2つの点において、ケーブル・チャンネルは、無線チャンネルとは異なる。まず、ケーブル・チャンネルは、数少ない弱いエコーのみが存在する高品質(高SNR)チャンネルである。第2に、TV放送に割り当てられる無線スペクトラムがFCCによって限定される一方で、ケーブル・ネットワークにおいては、自由度の高いスペクトラムを使用することができる。結果として、DVB‐T2において使用される信号フレーム構造およびプリアンブルは、DVB‐C2規格において再使用するのには適切でないことがある。
一実施態様に従えば、ケーブル伝送媒体における使用のためのプリアンブルを生成する方法は、相補シーケンスを初めのキャリア内にヘッダとして挿入するステップと、システムのシグナリング・ビットをエラー訂正符号で保護するステップと、相補シーケンスおよびシグナリング・ビットを割り当てられた偶数のキャリアのみの上の変調シンボルにマッピングするステップであって、マッピングされた変調シンボルが各フレーム内のプリアンブルを形成する、マッピングするステップと、形成されたプリアンブルを時間ドメインに変換するステップと、を含む。
別の実施態様に従えば、ケーブル伝送システムにおける使用のためのプリアンブルを生成する装置は、相補シーケンスを初めのキャリア内にヘッダとして挿入し、システムのシグナリング・ビットをエラー訂正符号で保護し、相補シーケンスおよび保護されたシグナリング・ビットを変調シンボルにマッピングしてプリアンブルを形成するプロセッサと、偶数のキャリアのみを割り当て、割り当てられた偶数のキャリア上でプリアンブルを伝送可能にするように構成された変調器と、を含む。
本願の原理のこれらの態様、特徴、および利点、さらに、その他の態様、特徴、および利点は、添付の図面と併せて以下の例示的な実施の形態の詳細な説明を参照することによって明らかになるであろう。
本願の原理は、以下の例示的な図面に従って、良好に理解されるであろう。
DVB‐C2信号のフレーム構造を表す図である。 本願の原理に係る様々な実施態様に従ってプリアンブルを生成する方法を例示するブロック図である。 本願の原理に係る様々な実施態様に従ってプリアンブルを生成する方法を例示するブロック図である。 本願の原理に係る様々な実施態様に従ってプリアンブルを生成する方法を例示するブロック図である。 周波数ドメインにおけるDVB‐C2プリアンブルの構成を表す図である。 本願の原理に係る一実施態様に従って結合されたチャンネルを有するプリアンブルを周期的に表したものの例を示す図である。 本願の原理に係る一実施態様に従ったプリアンブル信号の構造を表したものの例を示す図である。 本願の原理に係る実施態様に従ったウォルシュ符号を使用したプリアンブルの例を示す図である。 本願の原理の実施の形態に従ったプリアンブル生成を実施する装置のブロック図である。
本願の原理は、ディジタル・ケーブル伝送環境で使用されるDVB‐C2規格におけるプリアンブル設計のための方法および装置に関する。
本説明は、本願の原理を例示するものである。従って、本明細書において明示的に記載、または図示されていなくとも、当業者が本願の原理を実施する様々な構成を企図することが可能であり、このような構成が本願の精神および範囲の中に包含されることが理解できるであろう。
本明細書に記載された全ての例および条件付の文言は、本願の原理を読者が理解するのを助けるための教示目的のものであり、発明者によって寄与された概念は、技術を発展させるものであり、このような具体的に記載された例や条件に限定されるように解釈されるべきではない。
また、本明細書における本願の原理、態様、および、実施の形態についての全ての記載とその具体例は、構造的、機能的な均等物を包含するように意図したものである。さらに、このような均等物は、現在公知の均等物だけでなく、将来において開発される均等物、即ち、構造に係らず、同一の機能を実行するように開発された全ての要素を包含するように意図されている。
従って、例えば、当業者であれば、本明細書において示されたブロック図は、本願の原理を実施する回路を例示する概念図であることが理解できよう。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、いずれも様々な処理を表すことが理解できよう。これらの処理は、実質的にコンピュータによって読み取り可能なメディアにおいて表すことができ、コンピュータまたはプロセッサにより実行され、このようなコンピュータまたはプロセッサがはっきりと図示されているかどうかに係るものではない。
各図面において示される様々な要素の機能は、専用のハードウエアの使用により提供されてもよく、適切なソフトウエアと関連付けてソフトウエアを実行することが可能なハードウエアの使用によって提供されてもよい。機能がプロセッサによって提供される場合にも、単一の専用プロセッサによって提供されてもよく、単一の共有プロセッサによって提供されてもよく、複数の別個のプロセッサによって提供されてもよく、幾つかのプロセッサが共有されていてもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」を明示的に使用した場合であっても、ソフトウエアを実行することが可能なハードウエアのみを意味するように解釈されるべきではなく、限定するものではないが、ディジタル信号プロセッサ(DSP: digital signal processor)・ハードウエア、ソフトウエアを格納する読み出し専用メモリ(ROM: read‐only memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM: random access memory)、および不揮発性の記憶装置を暗黙的に含むことがある。
また、従来のおよび/または慣習的な他のハードウエアを含むこともある。同様に、図面に示されたどのスイッチも概念的なものに過ぎない。これらの機能はプログラム・ロジックの動作を介して、専用のロジックを介して、プログラム制御と専用のロジックとのインタラクションを介して、または、手動でも実行されることがある。文脈からより具体的に理解できるように、実施者により、特定の技術を選択可能である。
請求の範囲において、特定の機能を実施するための手段として表現されたいずれの要素も、この機能をどのような方法で実行するものも包含するように意図している。例えば、a)機能を実行する回路要素を組み合わせたもの、または、b)形態に関わらず、ソフトウエア、つまり、ファームウエア、マイクロコード等を含み、機能を実施するためにソフトウエアを実行する適当な回路と組み合わせたものも包含する。このような請求の範囲によって定義される本願の原理は、請求項に記載された様々な手段によって提供される機能が請求の範囲の要件として、組み合わせられ、まとめられている事実に基づいたものである。従って、出願人は、このような機能を提供することが可能な手段はどのようなものであっても、本願において示されているものと均等であるとみなす。
明細書において、本願の原理の「一実施の形態」、「実施の形態」、またはこの類の記載が言及されている場合、これは、実施の形態に関して記載される特定の特徴事項、構造、特性などが本願の原理の少なくとも1つの実施の形態に含まれることを意味する。従って、明細書全体に渡って様々な箇所に存在する文言「一実施の形態においては」、「実施の形態においては」、またはこの類の記載は、必ずしも、全てが同一の実施の形態について言及するものではない。
一実施態様に従えば、プリアンブルは、DVB‐C2規格において使用されるように設計されている。本願の原理に係るプリアンブルは、フレーム・タイミング同期化、周波数オフセット推定、システム情報シグナリング、および初期チャンネル推定を含む、複数の機能を有する。
当業者であれば、本開示内容において取り扱われる幾つかのコンセプトには、限定するものではないが、DVB‐C2、プリアンブル設計、シグナリング、および同期化が含まれることを認識するであろう。
本願の原理のプリアンブル設計は、ケーブル・チャンネルにおいて使用される効率的なプリアンブル構造に対する要求によって動機付けされている。1つの好ましい実施態様に従えば、本願の原理に係るプリアンブル構造は、以下の機能を有する。
1.送信機側でチャンネル結合技術が適用された際に、受信機側において部分受信をサポートする任意のチューニング位置での受信を可能にする。
2.C2システム識別、プリアンブル識別、およびフレーム・タイミング同期化
3.周波数オフセット推定
4.システム情報(ガード・インターバル長、コンステレーション、符号化率など)のシグナリング
5.初期チャンネル推定
基本プリアンブル構造
図1に示されているように、DVB‐C2フレーム10は、OFDMシンボル12A〜12Nからなり、最初のOFDMシンボルは、C2システムの同期化およびシグナリングに使用されるプリアンブル・シンボル14である。説明する例においては、OFDM変調のFFTサイズが4kとして選択される。従って、本例示的な実施態様に従えば、4kキャリアを有するOFDM変調を用いてプリアンブルが設計される。
図2Aは、プリアンブルを生成する例示的な方法20のブロック図である。この例においては、相補シーケンス22が初めのキャリア内にヘッダとして挿入され(例えば、図3参照)、次に、変調シンボルにマッピングされる(24)(例えば、BPSKマッピング)。当業者であれば、相補シーケンスが規格の一部であり、ドラフトESTY EN 302 755V.1.1._0.2(2008−10)における表63において参照されていることが認識できるであろう。機能的には、マッピングされたシンボルは、割り当てられた偶数のキャリアに割り振られ、つまり、マッピングは、偶数のキャリアの割り当ての前に発生する。
システム情報のシグナリング・ビット26は、エラー訂正符号28によって保護され、次に、直交符号またはQAMシンボルのいずれかの変調シンボルにマッピングされる(30)。図5は、プリアンブル・シンボルの構造の例を示している。一実施態様に従えば、当業者であれば、パイロット・キャリアを使用してチャンネル推定を実行できることを認識するであろう。図6は、長さ2のウォルシュ(Walsh)符号を使用して1ビットを伝送する別の例を示している。情報ビット0が符号(1,1)によって伝送され、情報ビット1が符号(1,−1)によって伝送される。システムの各ビットの情報が伝送されると、変調器は、システムのビット情報および相補シーケンスを偶数のキャリアに割り当てる(32)。なお、本願の原理に係る好ましい実施態様によれば、偶数のキャリアのみが使用され、奇数のキャリアは、バーチャル・キャリアのままとされる。最後に、プリアンブル信号は、IFFT処理34によって時間ドメインに変換され、さらに、所望の実施態様に依存して、サイクリック・プレフィックス(CP:cyclic prefix)を追加して(36)、DVB‐C2プリアンブルの生成を完了してもよい。
図2Bは、図2Aのブロック図から導出される各方法ステップ20bを示している。この実施態様においては、相補シーケンスが初めのキャリア22にヘッダとして挿入され、このシグナリング・ビットは、エラー訂正符号28を用いて保護され、相補シーケンスおよびシグナリング・ビットの双方が変調シンボルにマッピングされ(24、30)、これらは、偶数のキャリアのみに割り当てられる(32)。
図2Cは、本願の原理に従った方法20cの別の実施態様を示している。この実施態様では、ケーブル伝送において2つ以上のチャンネルの結合が行われる(40)場合について検討する。この場合、さらに、以下に説明するように、キャリアの数をOFDMシンボルにおいて使用されるキャリアの数以下に制限するステップ(42)を追加する必要がある。さらに、周期的に繰り返される生成されたプリアンブルが結合されたチャンネルの完全なスペクトラムを満たすようにするステップ(44)の追加が必要となる。
図7は、本願の原理に従ってDVB‐C2プリアンブルを生成する装置70を示している。メモリ74および変調器76と通信するプロセッサ72は、以下の基準を利用し、このための各ステップを実行することにより、プリアンブル生成を制御する。当業者であれば、メモリ74が、必要となる様々な相補シーケンスを記憶することができ、プロセッサ72が、プリアンブル生成の間にどの相補シーケンスを使用して、これを所望のケーブル伝送アプリケーションと協働させるかを決定することを認識するであろう。
好ましい実施態様によれば、プリアンブル構造には、3つの基準が存在する。
1.プリアンブルKによって使用されるキャリアの数は、以下の制約を受ける。
≦Ktotal (1)
ここで、Ktotalは、OFDMシンボルにおいて使用されるキャリア数、例えば、DVB‐T2において規定された4Kモード(FFTサイズ=4096)では、Ktotal=3409となる。
2.結合するチャンネルのスペクトラムにおいて伝送される信号の情報を搬送するプリアンブルは、周期的に、完全なスペクトラムを満たす。さらに、プリアンブルは、DVB‐T2に定義されたすべての8MHz全体、すなわち、3584個のキャリアをカバーする。この基準は、以下のように表される。
Figure 2012506208
ここで、X〔k〕は、i番目に結合するチャンネルのk番目のキャリアにおいて伝送される信号であり、P〔l〕は、l番目のキャリア(0≦l≦K)におけるプリアンブル信号である。
3.偶数のキャリアのみが変調される一方で、奇数のキャリアは、バーチャル・キャリアのままとされる。
第1および第2の基準では、送信機側において、チャンネル結合技術が適用された際に、受信機側において部分受信をサポートする必要が生じる。チャンネル結合技術を使用することによって、幾つかのチャンネルが互いに結合され、大きなスペクトラムを提供する。従って、この大きなスペクトラムは、個々のサービスの必要な帯域幅に従ってサブチャンネルまたはデータ・スライスに分割することができる。よりフレキシブルにするためは、サブチャンネルまたはデータ・スライスは、結合スペクトラム内の任意のポイント(キャリア)で開始可能にされる。次に、プリアンブルは、結合スペクトラム内の任意のチューニング位置で受信機によって受信され、検出されなければならない。部分受信が受信機内で実施される場合には、ガード・バンドが除去または低減できない点は、注目に値する。従って、チャンネル結合技術が使用される際に、明らかなスペクトラル効率の向上は見られない。チャンネル結合および部分受信が使用されない場合、または、サブチャンネルが2つの隣接する結合するチャンネルに亘ることを可能としないようにサブチャンネルに対する制約が存在するのであれば、最初の2つの基準を解除することができる。第3の基準は、プリアンブルが時間ドメインにおいて繰り返し構造を有することにより、高速なプリアンブルの識別を可能にするために設けられる。この種の構造は、IEEE802.11および802.16においても使用されている。繰り返し構造は、簡単に理解することができる。偶数のキャリアのみを変調し、奇数のキャリアをバーチャル・キャリアのままとすることを検討する。逆DFT等式から、以下の式が得られる。
Figure 2012506208

奇数キャリアについては、X〔k〕=0であるため、式(3)を以下のように書き換えることができる。
Figure 2012506208
式(4)からx〔n〕=x〔N/2+n〕, n=0,1,・・・,N/2−1となることが明らかである。この構造は、フレーム・タイミング同期化および分数周波数オフセット推定を実行するために使用される。ガード・インターバルは、これらの2つの目的を達成するものであるが、ガード・インターバルの長さがチャンネル長よりも大幅に大きいものではない場合、パフォーマンスが低下する。
周波数オフセット推定のためのプリアンブル構造
キャリア・スペーシングによって周波数オフセットを正規化する場合には、周波数オフセットを整数部分と小数部分とに分けることができる。周波数オフセットの小数部分は、時間ドメイン繰り返し構造によって推定することができる。周波数オフセットの整数部分の推定は、時間ドメイン信号の位相の曖昧さの問題により、周波数ドメイン・パイロットに依存しなければならない。本開示内容の少なくとも1つの実施態様においては、周波数ドメイン内で相補シーケンスが図3に示すように割り当てられ、整数周波数オフセット推定を支援する。相補シーケンスの長さは、チャンネル状態に従って選択される。P1プリアンブルのためにDVB‐T2において規定された、長さ64の、8個の直交相補シーケンスと、長さ256の、16個の直交相補シーケンスが存在する。長さ64の相補シーケンスの各々は、長さ8の、8個の相補シーケンスのセットのコンカチネーション(連結)によって作られている。長さ64の、8個の相補シーケンスは、相補シーケンスの8個の直交したセットにより作られる。長さ256の相補シーケンスは、同じように作られる。これらは、長さ16の、16個の相補シーケンスの直交したセットによって作られる。DVB‐C2については、64の長さを有するシーケンスの1つ(16進数の表記では、124721741D482E7B)が選択され、図5および図6に示されるように、プリアンブルの初めに割り当てられる。相補シーケンスは、最初の128個のキャリアのうちの偶数のキャリア内に割り当てられる。なお、DVB‐T2において実施されている3ビットの情報を伝送することが可能な8個の直交相補シーケンスの代わりに、1つの相補シーケンスを使用する。このようにすることにより、周波数オフセットの整数部分を推定する処理時間が短縮する。
システム情報をシグナリングするためのプリアンブル構造
プリアンブルにおいて、2つのシグナリング方法が提供される。
1.DVB‐T2規格において規定されているP2プリアンブルおよび散在性のパイロット・パターン(scattered pilot patteren)PP5を再使用する。
この方法においては、散在性のパイロット・パターンPP5がDVB‐C2システムに適用される。しかしながら、図5に示されているように、プリアンブルにおける12個のキャリア毎にパイロットが存在する。シグナリング・ビットは、BCH及びLDPCコードにより保護されて、使用できる偶数のキャリアでQAMシンボルにマッピングされる。この方法によるシグナリングは、より多くの情報ビットを伝送できるようにするが、以下に説明するシグナリング方法よりも、復号の演算量が大きくなる。
2.システム情報のシグナリング・ビットを伝送する直交符号を使用する。
DVB‐C2システム評価(SE:system evaluation)グループによって提案されているチャンネル・モデルに従えば、rms遅延スプレッドστは、97.5nsに等しい。周波数相関関数が0.9を超える帯域幅として定義されるコヒーレンス帯域幅は、概ね以下のようになる。
Figure 2012506208
ここで、DVB‐T2において定義されている4kモードを検討すると、サブキャリア・スペーシングは、約2.232kHzである。従って、近傍の205/2.232=91個のキャリアが同じ利得およびリニア位相を有するものと想定することができる。従って、少数の隣接サブキャリア、例えば16個の隣接サブキャリアが同一の周波数ドメイン・チャンネル利得係数を有するものと合理的に想定することができる。この特性を利用して、隣接サブキャリアにおける直交符号を伝送し、単純に、相関を実行することにより、受信機においてこれらを復号することができる。例えば、情報ビット0が符号(1,1)によって伝送され、情報ビット1が符号(1,−1)によって伝送される。さらに、システム情報を搬送するビットには、エラーが存在しないのが理想的である。従って、エラー訂正符号が図2に示されるように追加される。直交符号およびエラー訂正符号の選択は、必要となるシステム情報ビットと実施の際の演算量に依存する。ここで、DVB‐C2のプリアンブルのために、長さ8のウォルシュ(Walsh)符号が選択される。各ビットのウォルシュ符号へのマッピングを以下の表1に示す。
Figure 2012506208
DVB‐T2において定義されている4kモードを検討し、式(1)から3408(DVB‐T2では3409)と同じKtotalを選択する。プリアンブルにおけるキャリアの数は、k≦3408である。可能な限り多くの情報を搬送し、符号化構造に適したものとするために、Kには、3200が選択される。従って、相補シーケンスを使用して割り当てられる最初の128個のキャリアを除き、キャリア・インデックス128〜3200から、長さ8を有する192セットのウォルシュ符号が偶数のキャリア内で伝送される。周波数オフセット推定のより良好なパフォーマンスを得るために、相補シーケンスとウォルシュ符号のセットとの間に小さなギャップを残すことができる。長さ8のウォルシュ符号は、3ビットの情報を搬送することができる。従って、576個の情報符号化ビットが伝送される。リード・マラー符号(Reed‐Muller Code)、RM(64,42,8)が選択され、システム情報のシグナリング・ビットを保護する。従って、プリアンブルは、システム情報の378個のシグナリング・ビットを搬送することができる。合計576ビットを9セットの64ビットに分割して、システム情報の9セットの42個のシグナリング・ビットを搬送する。リード・マラー(Reed‐Muller)符号の選択は、復号の簡素化のためのものである。長さ4を有するウォルシュ符号およびより堅牢なエラー訂正符号、例えば、リード・ソロモン(Reed‐Solomon)符号が使用される場合には、600個のシグナリング・ビットを搬送することができる。このスキームを用いてシグナリング・ビットを伝送することにより、シグナリング・ビットの復号にチャンネル推定が不要となる点は、注目に値する。従って、時間的な遅延が大幅に低減される。
I.初期チャンネル推定のプリアンブル構造
第1のシグナリング方法を使用した場合、プリアンブルにおけるパイロット・キャリアに関するチャンネル利得係数を後続するOFDMシンボルにおいて再使用することができる。第2のシグナリング方法を使用した場合、システム情報ビットを復号した後、復号ビットを符号化してオリジナルのビット、つまり、伝送された直交符号を取得することができる。次に、これらの変調されたサブキャリアにおけるチャンネル利得係数は、簡単に取得することができる。第1のシグナリング方法を使用して得られるものよりも多数のチャンネル利得係数を得ることができる点は、注目に値する。ケーブル・チャンネルは、安定したチャンネルであるため、プリアンブルから取得されるチャンネル利得係数は、チャンネル推定に非常に役に立つ。C2システムは、この初期チャンネル推定による利点を享受するであろう。
当業者であれば、本願の原理が既存のケーブル伝送技術に対して幾つかの利点を提供することを認識するであろう。これらの利点の幾つかの例を以下に示す。
1.本開示内容の少なくとも1つの実施の態様において設計されたプリアンブルは、時間ドメインにおいて、N/2‐ポイントの繰り返し構造を提供する。ここで、Nは、FFTのサイズである。この時間ドメイン構造は、プリアンブル識別、フレーム・タイミング同期化、さらに、分数周波数オフセット推定を同時に実行するために使用することができる。さらに、必要な演算量は小さく、フレーム・タイミング同期化および分数周波数オフセット推定は、CPに基づく方法よりも良好である。
2.提供されるシグナリング方法の1つは、プリアンブルにおいて伝送されるシグナリング・ビットを復号することである。従って、演算量が低減され、プリアンブルを処理する際の遅延時間が低減される。本開示内容における少なくとも1つの実施態様では、チャンネル推定が不要である。
3.シグナリング・ビットの伝送に直交符号を使用した設計されたプリアンブルは、追加的な初期チャンネル利得係数(偶数のキャリアにおける周波数ドメイン・チャンネル利得係数)を提供することができる。
4.本開示内容における少なくとも1つの実施態様で設計されたプリアンブル構造を復号するための演算量は小さく、従って、プリアンブルを復号するための時間(初期遅延)も大変短い。
本願の原理のこれらの特徴およびその他の特徴は、関連する分野において通常の知識を有するものであれば、本明細書中の開示内容に基づいて、容易に解明することができるであろう。本願の原理の開示内容は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、特定用途向けプロセッサ、または、これらを組み合わせたものの形態で実施することができることが理解できよう。
より好ましくは、本願の原理の開示内容は、ハードウエアおよびソフトウエアを組み合わせて実施される。さらに、ソフトウエアは、プログラム・ストレージ・ユニットに上に現実的に実装されるアプリケーション・プログラムとして実施される。アプリケーション・プログラムは、適切なアーキテクチャからなるマシンにアップロードされ、このマシンによって実行されるようにしてもよい。好ましくは、このマシンは、1つ以上の中央処理装置(CPU)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、入出力(I/O)インタフェースを有するコンピュータ・プラットフォーム上で実施される。また、コンピュータ・プラットフォームは、オペレーティング・システムおよびマイクロインストラクション・コードを含むようにしてもよい。本明細書中で開示される様々な処理および機能は、マイクロインストラクション・コードの一部を構成するものでもよいし、アプリケーション・プログラムの一部を構成するものであってもよいし、これらを組み合わせたものであってもよいし、CPUによって実行されるものであってもよい。さらに、追加的なデータ記憶装置や印刷機等、コンピュータ・プラットフォームに様々な他の周辺機器を結合するようにしてもよい。
添付図面に示すシステムの構成要素および方法のステップの幾つかは、好ましくは、ソフトウエアの形態によって実施されるため、システムの構成要素または処理機能ブロック間の実際の結合は、本願の原理をプログラムする方法によって異なる場合があることが理解できよう。本明細書の開示する内容に基づいて、関連する技術における通常の技術知識を有するものであれば、本願の原理の実施の形態または構成、さらに、類似した実施の形態または構成を企図できるであろう。
添付図面を参照して本明細書中で例示的な実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に厳格に限定されるものではなく、関連技術に関して通常の技術を有する者であれば、本願の原理の範囲または精神を逸脱することなく、様々な変更、改変を施すことが可能であることが理解できよう。このような変更、改変は、全て、添付の請求の範囲に定義されたような本願の原理の範囲に含まれるように意図されている。

Claims (28)

  1. ケーブル伝送媒体における使用のためのプリアンブルを生成する方法であって、
    相補シーケンスを初めのキャリア内にヘッダとして挿入するステップ(22)と、
    システムのシグナリング・ビットのためのエラー訂正符号を生成するステップ(28)と、
    前記相補シーケンスおよびシグナリング・ビットを割り当てられた偶数のキャリアのみの上の変調シンボルにマッピングするステップ(24、30、32)であって、前記マッピングされた変調シンボルが各フレーム内のプリアンブルを形成する、前記マッピングするステップと、
    前記プリアンブルを時間ドメインに変換するステップ(34)と、を含む、前記方法。
  2. ケーブル・キャリア状態に従って前記相補シーケンスの長さを設定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. パイロット・キャリアのために前記割り当てられた偶数のキャリアのうちの少なくとも1つを留保するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記パイロット・キャリアを使用してキャリア状態を測定するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 後続するOFDMシンボルにおけるパイロット・キャリア上のチャンネル利得係数を再使用するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  6. 前記マッピングするステップは、直交符号を使用してシステム情報の前記シグナリング・ビットを搬送するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 必要なシステム情報ビット数およびチャンネル状態に応じて前記直交符号を選択するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. サイクリック・プレフィックスを追加して前記プリアンブルの生成を完了するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 2つ以上のチャンネルを結合するステップ(40)と、
    周期的に繰り返される前記生成されたプリアンブルが前記結合されたチャンネルの完全なスペクトラムを満たすようにするステップ(44)と、を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記プリアンブルによって使用されるキャリアの数をOFDMシンボルによって使用されるキャリアの数以下に制限するステップ(42)をさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記マッピングするステップは、QAM符号を使用してシステム情報の前記シグナリング・ビットを搬送するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記エラー訂正符号がリード・マラー符号である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記直交符号がウォルシュ符号である、請求項6に記載の方法。
  14. ケーブル伝送システムにおける使用のためのプリアンブルを生成する装置であって、
    相補シーケンスをヘッダとして初めのキャリアに挿入し、前記システムのシグナリング・ビットのためのエラー訂正符号を作成し、前記相補シーケンスおよび保護されたシグナリング・ビットを変調シンボルにマッピングして前記プリアンブルを形成するプロセッサ(72)と、
    偶数のキャリアのみを割り当て、当該割り当てられた偶数のキャリア上で前記プリアンブルの伝送を可能にするように構成された変調器(76)と、を含む、前記装置。
  15. 前記プロセッサは、さらに、前記ケーブル伝送システムにおける2つ以上のチャンネルを結合可能にし、周期的に繰り返される前記生成されたプリアンブルが前記結合されたチャンネルの完全なスペクトラムを満たすようにする、請求項14に記載の装置。
  16. 前記プロセッサはさらに、前記プリアンブルによって使用されるキャリアの数をOFDMシンボルにおいて使用されるキャリアの数以下に制限する、請求項14に記載の装置。
  17. 前記プロセッサは、パイロット・キャリアと共に使用するために前記割り当てられた偶数のキャリアのうちの少なくとも1つを留保する、請求項14に記載の装置。
  18. キャリア状態がパイロット・キャリアを使用して測定される、請求項15に記載の装置。
  19. 直交符号が使用されてシステム情報の前記シグナリング・ビットを搬送するために使用される、請求項14に記載の装置。
  20. 前記エラー訂正符号がリード・マラー符号である、請求項14に記載の装置。
  21. ケーブル伝送媒体における使用のためのプリアンブルを受信し、処理する方法であって、
    前記プリアンブルを時間ドメインから変換するステップ(34)と、
    各フレーム内の前記プリアンブルからの割り当てられた偶数のキャリアのみの上の変調シンボルを相補シーケンスおよびシグナリング・ビットにマッピングするステップと、
    システムのシグナリング・ビットのためのエラー訂正符号を処理するステップと、
    初めのキャリア内のヘッダとしての相補シーケンスを取り除くステップと、を含む、前記方法。
  22. 前記割り当てられた偶数のキャリアのうちの少なくとも1つがパイロット・キャリアのために使用される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記パイロット・キャリアは、キャリア状態を測定するために使用される、請求項22に記載の方法。
  24. チャンネル利得係数が後続するOFDMシンボルにおけるパイロット・キャリア上で使用される、請求項22に記載の方法。
  25. 前記マッピングを行うステップは、システム情報の前記シグナリング・ビットを搬送するためにQAM符号を使用するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  26. ケーブル伝送システムにおいて使用するためのプリアンブルを生成する装置であって、
    偶数のキャリアのみを処理し、割り当てられた偶数のキャリア上で前記プリアンブルの受信を可能にするように構成された復調器(76)と、

    初めのキャリア内のヘッダとしての相補シーケンスを取り除き、前記システムのシグナリング・ビットのためのエラー訂正符号を処理し、プリアンブルを形成する変調シンボルから相補シーケンスと保護されたシグナリング・ビットのマッピングを解除するプロセッサ(72)と、を含む前記装置。
  27. 前記プロセッサは、パイロット・キャリアと共に使用される少なくとも1つの割り当てられた偶数のキャリアを受信する、請求項26に記載の装置。
  28. 直交符号が処理され、システム情報の前記シグナリング・ビットを搬送するために使用されている、請求項26に記載の装置。
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