JP2013018805A - 水分散性ウレタンプレポリマー、水分散ポリウレタン樹脂とそれを用いた水系塗料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)有機イソシアネート、(b)ポリカーボネートジオール及び(c)1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性の基を有する化合物の反応生成物であり、ポリカーボネートジオール(b)が、式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位の60〜100モル%は、式−O−(CH2)5−O−CO−(B)又は式−O−(CH2)6−O−CO−(C)で表される繰り返し単位であり、式(B)で表わされる繰り返し単位と式(C)で表わされる繰り返し単位の割合が、70:30〜30:70(モル比)であり、1級末端OH比率が95〜99.5%である水分散性ウレタンプレポリマー。
【選択図】なし
Description
[1](a)有機イソシアネート、(b)ポリカーボネートジオール、及び(c)1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性の基を有する化合物の反応生成物である水分散性ウレタンプレポリマーであり、該ポリカーボネートジオール(b)が、下記式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位の60〜100モル%は、下記式(B)または下記式(C)で表される繰り返し単位であり、式(B)で表される繰り返し単位と式(C)で表される繰り返し単位の割合が、70:30〜30:70(モル比)であり、そして1級末端OH比率が95〜99.5%であることを特徴とする、上記の水分散性ウレタンプレポリマー。
[2]上記[1]の水分散性ウレタンプレポリマーと鎖延長剤との反応生成物であり、平均粒径が10〜1000nmである水分散ポリウレタン樹脂。
[3]上記[2]の水分散ポリウレタン樹脂を含む水系塗料組成物。
本発明の水分散性ウレタンプレポリマーは、有機イソシアネート(a)、ポリカーボネートジオール(b)、及び1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性の基を有する化合物(c)の反応生成物からなる。
本発明で用いる有機イソシアネート(a)としては、2,4−トリレジンジイソシアネート、2,6−トリレジンジイソシアネート及びその混合物、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート(TODI)、粗製TDI、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(PMDI)、粗製MDI、ジアニジンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、p−フェニレンジイソシアネートなどの芳香脂肪族ジイソシアネート、4,4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート(水添MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサンジイソシアネート(水添XDI)、ノルボルネンジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リシジンイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートを挙げることができるが、これらには限定されない。
本発明で用いるポリカーボネートジオール(b)は、下記式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位の60〜100モル%は、下記式(B)または(C)で表される繰り返し単位であり、式(B)で表される繰り返し単位と式(C)で表される繰り返し単位の割合が、70:30〜30:70(モル比)であり、そして1級末端OH比率が95〜99.5%であることを特徴とする。また、ポリカーボネートジオール(b)において、式(A)で表される繰り返し単位の割合は、好ましくは95モル%以上100モル%以下、より好ましくは98モル%以上100モル%以下、さらに好ましくは99モル%以上100モル%以下である。
1級末端OH比率(%)=A÷B×100 (1)
A:両末端が1級OH基であるジオールのピーク面積の総和
B:ジオールを含むアルコール類(エタノールを除く)のピーク面積の総和
子量で800〜5000である。ポリカーボネートジオールの数平均分子量が800以上であれば、水分散ポリウレタン樹脂を用いて得られる塗膜の強度が低下することもなく、折り曲げ加工性や自己修復性が得られる。また、数平均分子量が5000以下であれば、ポリカーボネートジオールの粘度が高くなることはなく、水分散ポリウレタン樹脂の製造が困難となる事態もない。ポリカーボネートジオールの数平均分子量は、1000〜3000であればさらに好ましい。
本発明で用いる、1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性の基を有する化合物(c)は、水分散ポリウレタン樹脂の乳化安定性を保つことを目的に用いられる。親水性中心とは、例えば、カルボン酸基やスルホン酸基などであって、アルカリ性基で中和可能な親水性基を示す。イソシアネート反応性の基とは、アルコールやアミン等の一般的にイソシアネートと反応して、ウレタン結合、ウレア結合を形成する基を示す。化合物(c)の具体例としては、2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸など、下記式(E)で表される化合物が挙げられる。さらに、リシン、シスチン、3,5−アミノカルボン酸などのジアミノカルボン酸類を用いることもできるが、これらには限定されない。
本発明で用いる鎖延長剤としては、水、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールなどの短鎖ジオール、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジエチルトリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、シクロヘキシレンジアミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、α,α’−メチレンビス(2−クロロアニリン)、3,3’−ジクロル−α,α’−ビフェニルアミン、m−キシレンジアミン、イソホロンジアミン、N−メチル−3,3’−ジアミノプロピルアミン、及びジエチレントリアミンとアクリレートのアダクト又はその加水分解生成物などのポリアミン類が挙げられるが、これらには限定されない。
本発明のウレタンプレポリマーを製造する方法は、公知の方法を用いることができ、特に限定されるものではない。例えば有機溶媒の存在下、ポリカーボネートジオール(b)、1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性を有する化合物(c)、及び有機イソシアネート(a)を、20〜120℃の温度で反応させて、末端がイソシアネートであるウレタンプレポリマーを製造することができる。
本発明の水分散ポリウレタン樹脂を製造する方法は、特に限定されるものでないが、例えば以下に示す方法を挙げることができる。有機溶剤の存在下、ポリカーボネートジオール(b)、1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性を有する化合物(c)及び有機イソシアネート(a)を反応させた末端がイソシアネートであるウレタンプレポリマーを得、そのウレタンプレポリマーを鎖伸長剤含有水溶液に投入して乳化し、鎖延長反応を行った後、系内に含有する有機溶剤を蒸留などの方法で除去し、水分散ポリウレタン樹脂を得ることができる。中和剤は、ウレタンプレポリマーを製造する過程で用いてもよく、ウレタンプレポリマーを製造後、鎖伸長剤含有水溶液に投入する前に加えてもよく、鎖伸長剤含有水溶液に加えてもよい。鎖延長反応は、通常は20〜100℃で行われる。
本発明の水系塗料組成物は、上記の水分散ポリウレタン樹脂を必須成分とし、必要に応じて、他の水分散性樹脂、架橋剤、添加剤を用いて調製される。
らの例により限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例において示す物性値は、下記の方法で測定した。
ポリカーボネートジオールの1級末端OH比率は、以下の方法で測定した。ポリカーボネートジオールの70g〜100gを300ccのナスフラスコに測り取り、留分回収用のトラップ球(trap bulb)に接続したロータリーエバポレーターを用いて0.1kPa以下の圧力下、攪拌しながら約180℃の加熱浴でポリカーボネートジオールを加熱して、トラップ球に該ポリカーボネートジオールの1〜2重量%に相当する量の留分、即ち約1g(0.7〜2g)の留分を得た。これを、約100g(95〜105g)のエタノールを溶剤として用いて回収し、回収した溶液をGC分析にかけて得られるクロマトグラムのピーク面積の値から、下記の数式(1)により算出した。
1級末端OH比率(%)=A÷B×100 (1)
A:両末端が1級OH基であるジオールのピーク面積の総和
B:ジオールを含むアルコール類(エタノールを除く)のピーク面積の総和
ガスクロマトグラフィーの分析条件: カラム:DB−WAX(米国J&W社製)、30m、膜厚0.25μm、昇温条件:60℃〜250℃、検出器:FID(flame ionization detector)
JIS K1557−1によって水酸基価を決定し、下記の数式(2)を用いて計算した。
数平均分子量=2/(OH価×10−3/56.1) (2)
100mlのナスフラスコにサンプルを1g取り、エタノール30g、水酸化カリウム4gを入れて、100℃で1時間反応させた。反応液を室温まで冷却後、指示薬にフェノールフタレインを2〜3滴添加し、塩酸で中和した。冷蔵庫で1時間冷却後、沈殿した塩を濾過で除去し、GC(ガスクロマトグラフィー)を用いて分析した。GC分析は、カラムとしてDB−WAX(米国、J&W製)を付けたガスクロマトグラフィーGC−14B(日本、島津製作所製)を用い、ジエチレングリコールジエチルエステルを内部標準として、検出器をFIDとして行った。なお、カラムの昇温プロファイルは、60℃で5分保持した後、10℃/minで250℃まで昇温した。
上記の分析結果を用い、1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールとのモル比から、共重合割合(全体を100とした場合の1,5−ペンタンジオールのモル数:1,6−ヘキサンジオールのモル数)を求めた。
(ii)主成分割合
上記の分析結果を用い、下記の数式(3)により求めた。
主成分割合(モル%)={(B+C)/A}×100 (3)
A:上記式(A)の繰り返し単位に由来するジオールの全モル数
B:1,5−ペンタンジオールのモル数
C:1,6−ヘキサンジオールのモル数
ジオール原料として用いた1,5−ヘキサンジオールと1,6−ヘキサンジオールをガスクロマトグラフィーで分析した。条件は、カラムとしてDB−WAX(J&W製)を付けたガスクロマトグラフィーGC−14B(島津製作所製)を用い、ジエチレングリコールジエチルエステルを内部標準として、検出器をFIDとして行った。なお、カラムの昇温プロファイルは、60℃で5分保持した後、10℃/minで250℃まで昇温した。
粒度分析計Nanotrac150(Microtrac製)を用いて、水分散ポリウレタン樹脂の平均粒径を測定した。
水分散ポリウレタン樹脂を40℃で1ヶ月保管した後、ガラス板上で成膜し、24時間室温で放置した後120℃で30分熱処理を行い、厚さ100μm、幅10mm、長さ60mmのポリウレタン樹脂フィルムの試料を得た。
恒温室において、テンシロン引張試験器RTC−1250A(ORIENTEC製)を用いて、チャック間50mm、引張速度100mm/minで、上記試料フィルムの機械的強度(MPa)と破断時の伸度(%)を測定した。なお、この試料フィルムは、柔軟性及び耐油性を評価するためにも用いた。
上記6)に示す方法で試験を行い、50%伸張時(25mm伸びた時点)の応力(MPa)を測定した。応力が低いほど柔軟性が高いと評価した。
上記試料フィルムを45℃のオレイン酸中に1週間浸漬させた後の耐油性(膨潤率)を測定した。耐油性(膨潤率)は、下記の数式(4)を用いて求めた。
耐油性(%)={(試験後の重量−試験前の重量)/試験前の重量}×100 (4)
サンシャイン型ウエザオメーターWEL−SUN−DC(スガ試験機製)中で、1サイクル60分(うち12分の降水)の繰り返しで所定時間(200時間)経過した後、上記5)に示した方法で機械的強度(MPa)を測定した。試験前の値と比較して試験後の値が、80%以上である場合を○、60%以上80%未満である場合を△、60%未満である場合を×として、耐候性を評価した。
JIS K5600−5−1に準じて、ポリウレタン樹脂から形成された塗膜の屈曲性を測定した(曲率半径5mm)。
目視で確認して、異常が無い場合を○、微少のわれが発生した場合を△、全体にわれが発生した場合を×として、屈曲性を評価した。
真鍮ブラシ(3行、線径0.14mm、毛丈16mm)を塗膜表面に直角に当て、上部から300gの荷重をかけて、1cm/秒の速度で移動させた。真鍮ブラシを取り外し、5分後の塗膜を目視で観察した。異常がない場合を○、僅かにキズが残っている場合を△、鮮明にキズが確認される場合を×として修復性を評価した。
原料に用いた1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを分析した。1,5−ペンタンジオールは、純度が98.3重量%で、1,5−ヘキサンジオールを1.2重量%、1,4−シクロヘキサンジオールを0.1重量%含んでいた。残りの不純物0.4重量%は、複数の不明物であった。1,6−ヘキサンジオールは、純度が98.8重量%で、1,4−シクロヘキサンジオールを0.6重量%含んでいた。残りの不純物0.6重量%は、複数の不明物であった。以下の重合例では、重合例8と重合例12を除き、当該原料を使用した。
上記重合例1と同じ装置を用い、ジメチルカーボネートを420g(4.7mol)、1,5−ペンタンジオールを260g(2.5mol)、1,6−ヘキサンジオールを270g(2.3mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.08gを加え、上記重合例1と同条件で反応を行った。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC2と称する。
上記重合例1と同じ装置を用い、ジエチルカーボネートを500g(4.2mol)、1,5−ペンタンジオールを150g(1.4mol)、1,6−ヘキサンジオールを350g(3.0mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.10gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら、10時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃、圧力を10〜15kPaとして、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら5時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で8時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC3と称する。
上記重合例1と同じ装置を用い、エチレンカーボネートを465g(5.3mol)、1,5−ペンタンジオールを260g(2.5mol)、1,6−ヘキサンジオールを330g(2.8mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.10gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃、圧力を3.0〜5.0kPaとして、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら15時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに8時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC4と称する。
上記重合例1と同じ装置を用い、同じ条件で原料を仕込んだ。常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら、7時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜190℃、圧力を10〜15kPaとして、生成するメタノールとジメチルカーボネートの混合物を留去しながら3時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、190℃で3時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC5と称する。
上記重合例1と同じ装置を用い、エチレンカーボネートを450g(5.1mol)、1,5−ペンタンジオールを260g(2.5mol)、1,6−ヘキサンジオールを310g(2.6mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.10gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃、圧力を3.0〜5.0kPaとして、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら10時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに5時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC6と称する。
上記重合例6の条件で原料を仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.10gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃、圧力を3.0〜5.0kPaとして、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら15時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに15時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC7と称する。
原料の1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを蒸留で精製した。その結果、1,5−ペンタンジオールは、純度が98.9重量%で、1,5−ヘキサンジオールが0.5重量%、1,4−シクロヘキサンジオールは検出されなかった。残りの不純物0.6重量%は、複数の不明物であった。1,6−ヘキサンジオールは、純度が99.1重量%で、1,4−シクロヘキサンジオールを0.3重量%含んでいた。残りの不純物0.6重量%は、複数の不明物であった。上記の原料を用いてポリカーボネートジオールを重合した。
上記重合例1と同じ装置を用い、ジエチルカーボネートを460g(3.9mol)、1,5−ペンタンジオールを100g(1.0mol)、1,6−ヘキサンジオールを370g(3.1mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.10gを加え、上記重合例3と同じ条件で反応を行った。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC9と称する。
上記重合例1と同じ装置を用い、ジメチルカーボネートを430g(4.8mol)、1,6−ヘキサンジオールを590g(5.0mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.09gを加え、上記重合例1と同条件で反応を行った。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC10と称する。
上記重合例1と同じ装置を用い、ジメチルカーボネートを460g(5.1mol)、1,5−ペンタンジオールを260g(2.5mol)、1,6−ヘキサンジオールを280g(2.4mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.09gを加え、常圧下140〜150℃の温度で加熱・撹拌し、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら、5時間反応させた。その後、反応温度を150℃〜210℃、圧力を9〜15kPaとして、生成するエタノールとジエチルカーボネートの混合物を留去しながら5時間反応を行った。その後、0.5kPaまで徐々に減圧しながら、210℃で6時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC11と称する。
上記重合例8と同じ1,5−ペンタンジオールと1,6−ヘキサンジオールを用いた。上記重合例1と同じ装置を用い、エチレンカーボネートを450g(5.1mol)、1,5−ペンタンジオールを260g(2.5mol)、1,6−ヘキサンジオールを310g(2.6mol)仕込んだ。触媒としてチタンテトラブトキシド0.10gを加え、常圧で攪拌・加熱した。反応温度を150℃〜190℃、圧力を3.0〜5.0kPaとし、生成するエチレングリコールとエチレンカーボネートの混合物を留去しながら15時間反応を行った。その後、0.5kPaまで減圧し、エチレンカーボネートとジオールを留去しながら、190℃でさらに8時間反応させた。得られたポリカーボネートジオールを分析した結果を、表1に示す。該ポリカーボネートジオールをPC12と称する。
還流冷却器、温度計、撹拌装置を備えた反応容器に、ポリカーボネートジオール(以降、PCDと称す。)PC1を200g、イソホロンジイソシアネート(以降、IPDIと称す。)を66.2g、トリエチルアミン(以降、TMAと称す。)で中和したジメチロールプロピオン酸(以降、DMPAと称す。)を23.3g、メチルエチルケトン(以降、MEKと称す。)を700g入れ、50℃で2時間反応を行い、末端がイソシアネートのウレタンプレポリマーを得た。反応容器内の温度を30℃とした後、撹拌しながら該ウレタンプレポリマーに640gの蒸留水を20g/分の速度で添加して、ウレタンプレポリマー溶液のエマルジョンを得た。さらに、鎖延長剤としてエチレンジアミン(以降、EDAと称す。)の20重量%水溶液23.8gを、撹拌しながら30分かけて添加した。その後、反応容器内の温度を40℃とし、さらに30分反応させた。還流冷却管を単蒸留装置に替えた後、減圧下で3時間かけて反応容器の内温を80℃まで昇温しながら溶媒であるMEKを留去して、固形分が約30重量%の水分散ポリウレタン樹脂(平均粒径:96nm)を得た。該水分散ポリウレタン樹脂をPUD1と称する。
実施例2〜8のそれぞれにおいて、実施例1と同様の方法で、ポリカーボネートジオールとしてPC2〜PC8を用い、表2に示す条件で、水分散ポリウレタン樹脂を得た。それぞれの水分散ポリウレタン樹脂をPUD2〜PUD8と称する。
なお、実施例7において、プレポリマー粘度が高くなったため、溶媒のMEKを追加し、表2に示す所定量の1.5倍量を用いた。
比較例1〜4のそれぞれにおいて、実施例1と同様の方法で、ポリカーボネートジオールとしてPC9〜12を用い、表2に示す条件で、水分散ポリウレタン樹脂を得た。それぞれの水分散ポリウレタン樹脂をPUD9〜12と称する。
水分散ポリウレタン樹脂PUD1を90g、架橋剤(デュラネートWB40−100、旭化成ケミカルズ株式会社製)を10g、ウレタンビーズ(P800T、根上工業製)を20g、カーボンブラック(FW200P、デグサ社製)を10g、耐光性安定剤(DIC−TBS,DIC株式会社製)を0.1g、造膜助剤(NMP、株式会社クラレ製)を5gに、固形分濃度が30%となるようにイオン交換水を加え、撹拌して水系塗料組成物を得た。該塗料組成物をABS板状に塗布し、80℃で2時間加熱して硬化させ、膜厚が40〜50μmの塗膜を得た。得られた塗膜を用いて、耐候性、修復性及び屈曲性を評価し、その結果を下記表4に示す。
これらの実施例及び比較例のそれぞれにおいて、水分散ポリウレタン樹脂PUD2〜PUD12を用い、実施例9に示す方法で水系塗料組成物を調製した。得られた水系塗料組成物を用いて、実施例9に示す方法で塗膜を得た。得られた塗膜を用いて、耐候性、修復性及び屈曲性を評価し、その結果を下記表4に示す。
イオン交換水30gに、増粘剤(ASE−60、Rohm&Haas社製)20g、カーボンブラック(FW200P、デグサ社製)40g、酸化チタン(CR−93、石原産業製)20gを添加して、撹拌した。そこに、造膜助剤(NMP、株式会社クラレ製)10g、アクリルエマルジョン(ポリトロンZ330、旭化成ケミカルズ株式会社製)80g、水分散ポリウレタン樹脂(PUD1)80gを加えて撹拌し、水系塗料組成物を得た。この水系塗料組成物を鋼板にスプレー塗布し、80℃で3分加熱して硬化させ、膜厚が20nmの塗膜を得た。
Claims (3)
- (a)有機イソシアネート、(b)ポリカーボネートジオール、及び(c)1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性の基を有する化合物の反応生成物である水分散性ウレタンプレポリマーであり、該ポリカーボネートジオール(b)が、下記式(A)で表される繰り返し単位と末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートジオールであって、式(A)で表される繰り返し単位の60〜100モル%は、下記式(B)または下記式(C)で表される繰り返し単位であり、式(B)で表される繰り返し単位と式(C)で表される繰り返し単位の割合が、70:30〜30:70(モル比)であり、そして1級末端OH比率が95〜99.5%であることを特徴とする、上記の水分散性ウレタンプレポリマー。
- 請求項1の水分散性ウレタンプレポリマーと鎖延長剤との反応生成物であり、平均粒径が10〜1000nmである水分散ポリウレタン樹脂。
- 請求項2の水分散ポリウレタン樹脂を含む水系塗料組成物。
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