JP2013129366A - 鞍乗型電動車両 - Google Patents

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Takeshi Igarashi
剛 五十嵐
Keiji Adachi
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Abstract

【課題】鞍乗型電動車両用バッテリモジュールに対する軽量化の要求に応えつつも、車体に対して効率的かつ強固にバッテリモジュールを組付け固定することを可能とする。
【解決手段】バッテリモジュール50は、少なくとも一部が樹脂製の筐体を有する。台座71は、筐体の第1の側面を支持する。クランプ部材72は、筐体における第1の側面の反対側に位置する第2の側面50dに対向して配置される。複数のバネ73が台座71とクランプ部材72の間に懸架され、クランプ部材72を筐体の第2の側面50dに押し付けることによりバッテリモジュール50を台座71に固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、バッテリモジュールが搭載された鞍乗型電動車両に関する。
この種のバッテリモジュールは車体に固定された台座上に配置される。この台座に対してバッテリモジュールをクランプ部材で押し付けて保持することにより、走行時の振動等によるバッテリモジュールの変位や異音発生の防止を図っている。クランプ部材の押し付け力(バッテリモジュールの保持力)は、台座とクランプ部材の間に懸架されたボルト部材とナット部材の締め量(締付けトルク)により調整される(例えば特許文献1参照)。
特開2000−260407号公報
鞍乗型電動車両に搭載されるバッテリの場合、重量が車両の性能に大きく影響するため軽量化が望まれており、電池モジュールを覆う筐体に樹脂製のものが用いられる。特許文献1に記載のようにボルトとナットを用いてクランプ部材の押し付け力を調整する固定構造の場合、締付けトルクの僅かな変動で押し付け力が大きく変化する。そのため比較的強度および剛性の低い樹脂製の筐体が変形または破損しないように締付けトルクを慎重に調整する必要があり、車体への組付け固定作業における効率を低下させる一因となっている。
よって本発明は、鞍乗型電動車両用バッテリモジュールに対する軽量化の要求に応えつつも、車体に対して効率的かつ強固にバッテリモジュールを組付け固定することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明がとりうる一態様は、鞍乗型電動車両であって、
少なくとも一部が樹脂製の筐体を有するバッテリモジュールと、
前記筐体の第1の側面を支持する台座と、
前記筐体における前記第1の側面の反対側に位置する第2の側面に対向して配置されるクランプ部材と、
前記台座と前記クランプ部材の間に懸架され、前記バッテリモジュールを前記台座に固定するバッテリモジュール固定装置とを備え、
前記バッテリモジュール固定装置は、前記クランプ部材を前記筐体の前記第2の側面に押し付けることにより前記バッテリモジュールを前記台座に固定する複数のバネを含む。
このような構成によれば、複数のバネを含むバッテリモジュール固定装置によってクランプ部材を台座側へ引き寄せることで、台座にバッテリモジュールを確実に固定することができる。軽量化のために筐体の少なくとも一部が樹脂製とされたバッテリモジュールを使用する場合においても、ボルトとナットで締結固定する構造と比較して、バッテリモジュールへの影響を抑えつつ確実に車両に組み付けることができる。またトルク調整等が不要であるので、作業者の技量によらずに略一定の押し付け力でバッテリモジュールを台座に押し付け固定することができる。
前記複数のバネを、押し付け方向から見て、前記バッテリモジュールの左右中心線に対して線対称となる位置に配置する場合、バッテリモジュールに対するクランプ部材の押し付け力の分布を均等とすることができる。よってバッテリモジュールをバランス良く台座へ押し付けて固定することができる。
前記複数のバネの各々の一端部がフック形状とされており、前記台座の一部に係止されている構成の場合、バネを懸架させてバッテリモジュールを固定する固定作業の容易化を図ることができる。
前記複数のバネが、押し付け方向に直交する向きから見て前記バッテリーモジュールと重なる位置に配置されている構成の場合、複数のバネをコンパクトに配置することができるとともに、バッテリモジュールの大きさを活かしてバネの選択自由度を確保できる。したがってバッテリモジュールを車両に対して効率的に組付け固定することができる。
本発明の一実施形態に係る電動二輪車を示す左側面図である。 図1の電動二輪車において一部の部品を取り外した状態を示す左側面図である。 図2の電動二輪車の一部を示す平面図である。 図2におけるバッテリ周辺の構成を示す左側面図である。 図4のバッテリアッシーを示す斜視図である。 図4のバッテリアッシーを構成する要素を示す分解斜視図である。 図4のバッテリアッシーの組み立て手順を説明する左側面図である。
添付の図面を参照しつつ本発明について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動二輪車を示す左側面図である。本実施形態においては、鞍乗型電動車両として、スクータからなる電動二輪車1を例示して説明する。電動二輪車1は、前部および後部に荷物を載せて走行することが可能であり、荷役車両としての用途に適している。
なお、以下の説明における前後、上下および左右の各方向は、電動二輪車1が水平面を直進走行している状態に相当する基準姿勢にあり、かつ運転者が前方を向いているときの当該運転者の視点を基準とする。また、垂直に起立し、前輪3および後輪4が路面A1に接地し、かつ、運転者が乗車していない状態の電動二輪車1を基準として、電動二輪車1の構成を説明する。
電動二輪車1は、車体フレーム2、前輪3、後輪4、電動モータ5、バッテリ6および車体カバー7を備えている。電動二輪車1は、バッテリ6から供給される電力によって電動モータ5を駆動し、電動モータ5の出力によって後輪4を駆動する。電動モータ5は、後輪4の右側方に配置されたパワーユニット47に収容されている。以下、電動二輪車1の全体の構造を車体前方から順に説明する。
図1の電動二輪車において一部の部品を取り外した状態を示す左側面図を図2に示す。電動二輪車1は、この電動二輪車1の前上部に配置されたヘッドパイプ8を有している。ヘッドパイプ8内には、ステアリング軸9が回動自在に挿入されている。ステアリング軸9の下端部には、左右一対のフロントフォーク10が取り付けられている。前輪3は、フロントフォーク10に取り付けられている。
ステアリング軸9の上端部には、ハンドル11が取り付けられている。運転者は、ハンドル11を操作することにより、ステアリング軸9、フロントフォーク10および前輪3をステアリング軸9の軸線回りに回すことが可能である。
ハンドル11の左右両端部には、それぞれグリップ12が設けられている(左側のグリップのみを図示)。右側のグリップはスロットルグリップを構成している。運転者は、このスロットルグリップを回すことにより、電動モータ5の出力を調整することが可能である。
図1に示すように、ハンドル11の中央付近にはメータ13が設けられている。メータ13の下方には、荷台14が配置されている。荷台14は、ヘッドパイプ8に固定されている。荷台14に積まれた荷物の荷重は、ヘッドパイプ8およびステアリング軸9などを介して主に前輪3に作用する。荷台14の下部にはヘッドランプ15が固定されている。
図2に示すように、電動二輪車1は、ヘッドパイプ8から後方に延びる車体フレーム2を含んでいる。車体フレーム2は、鋼鉄製のパイプ部材などを用いて形成されている。車体フレーム2は、ダウンチューブ19と、ダウンチューブ19の後方に配置されたフレーム本体20と、を含んでいる。ダウンチューブ19は、ヘッドパイプ8の下部から後斜め下方に延びている。側面視において、フレーム本体20は、ダウンチューブ19の下端部から後方に延びており、車両の前後方向X1の途中部がS字状に形成されている。
フレーム本体20は、左右一対設けられている。フレーム本体20は、第1フレーム部21と、第2フレーム部22と、第3フレーム部23と、第4フレーム部24と、を含んでいる。第1フレーム部21は、ダウンチューブ19の下端部から後方に略真っ直ぐに延びており、わずかに後斜め上方に傾斜している。
第2フレーム部22は、側面視においてS字状に形成されている。第2フレーム部222は、下端部22aと、中間部22bと、上端部22cと、を含んでいる。第2フレーム部22の下端部22aは、湾曲形状に形成されており、第1フレーム部21の後端部に連結されている。第2フレーム部22の中間部22bは、下端部22aから斜め後上方に真っ直ぐに延びている。側面視において、第1フレーム部21に対する中間部22bの傾斜角度は、例えば、45度程度である。第2フレーム部22の上端部22cは、湾曲形状に形成されており、中間部22bに接続されている。
第3フレーム部23は、上端部22cから直線状に延びており、わずかに後斜め上方に傾斜している。第4フレーム部24は、第2フレーム部22の中間部22bから後方に延び、途中で後斜め上方へ湾曲され、第3フレーム部23の中間部に接続されている。
図1に示すように、電動二輪車1は、車体フレーム2に取り付けられた車体カバー7を含んでいる。車体カバー7は、ヘッドパイプ8を覆う前カバー25と、前カバー25の下部から後方に延びる下カバー26と、前カバー25の後方に配置された後カバー27と、を含んでいる。
前カバー25は、ステアリング軸9の一部およびヘッドパイプ8を取り囲み、かつ、ダウンチューブ19を取り囲んでいる。下カバー26は、前カバー25の下部25aから後方に延びており、第1フレーム部21と、第2フレーム部22の下端部22aとを、下方および左右両側方から覆っている。下カバー26上端部には、足載せ部28が配置されている。足載せ部28は、運転者が足を載せるために設けられており、略平坦に形成されている。
後カバー27は、全体として、下カバー26の後部26aから後斜め上方に延びた形状に形成されている。後カバー27は、第2フレーム部22のうち、下端部22aを除く領域を前方および左右両側方から覆っている。また、後カバー27は、第3フレーム部23および第4フレーム部24を、前方および左右両側方から覆っている。
後カバー27の上方には、シート29が配置されている。電動二輪車1の走行中、シート29に座った運転者の足は、足載せ部28に載せられる。前後方向X1において、足載せ部28は、前カバー25の後面25bと、シート29の前端部29aとの間に配置されている。また、シート29は、第2フレーム部22の上方に配置され、かつ、第3フレーム部23の一部の上方に配置され、かつ、第4フレーム部24の一部の上方に配置されている。シート29と、後カバー27とによって囲まれた空間は、収容空間S1を規定している。
図2に示すように、本発明の蓋体としてのシート29は、第1ブラケット31および支持ブラケット37によって支持されて車体の外面の一部を形成している。第1ブラケット31は、第2フレーム部22の中間部22bに取り付けられている。第1ブラケット31は、中間部22bから上向きに延びている。第1ブラケット31の上端部には、ヒンジ部38が設けられている。シート29は、このヒンジ部38を介して第1ブラケット31に支持されている。第1ブラケット31は、シート29を下方から支持している。シート29は、ヒンジ部38回りに回動することが可能となっている。シート29をヒンジ部38回りに回動することにより、収容空間S1を上方に開放することが可能である。なお、ヒンジ部38を省略し、シート29を直接第1ブラケット31に固定してもよい。
シート29の後部29bは、支持ブラケット37によって支持されている。支持ブラケット37は、車体フレーム2の第3フレーム部23に固定されており、第3フレーム部23から上向きに突出した形状とされている。
シート29の下方には、電動モータ5の電源としてのバッテリ6が配置されている。バッテリ6は、左右一対の第2フレーム部22の間に配置されている。バッテリ6は、充電可能な二次電池である。バッテリ6は、側面視において略矩形に形成されており、前後方向X1の長さ(幅)よりも車両の上下方向Z1の長さ(高さ)が長くされている。バッテリ6は、後斜め上方に傾斜した姿勢に配置されており、車体フレーム2に支持されている。バッテリ6の上部6aは、第1ブラケット31と、支持ブラケット37との間に配置されている。
図1に示すように、シート29の後方には、荷台45が配置されている。荷台45は、第3フレーム部23の上方に配置され、この第3フレーム部23に支持されている。荷台45の上方に、荷物を載せることが可能となっている。荷台45に載せられた荷物の荷重は、主に後輪4によって受けられる。
このように、荷台14と、重量物であるバッテリ6と、荷台45は、前後方向X1に並んで配置されている。したがって、荷台14および荷台45に荷物を載せたときに、前後方向X1における電動二輪車1の荷重のバランスを、均等にすることができる。したがって、荷台14および荷台45に荷物を載せた状態でも、電動二輪車1の高い操縦性を維持することができる。
次にバッテリ6の搭載構造について説明する。図3および図4に示すように、バッテリ6は、バッテリアッシー51として組み立てられた状態で、左右一対の第2フレーム部22の間に配置されて車体フレーム2に支持されている。
図5および図6に示すように、バッテリアッシー51として組み立てられるバッテリ6は、少なくとも一部が樹脂製の筺体を有するバッテリモジュール50を備えている。バッテリモジュール50の筐体には、第1の側面としての底面50aに保護カバー61が装着され、第2の側面としての上面50dに一対の保護板62が装着されている。
保護カバー61は、樹脂から形成されたもので、底板部61aと、この底板部61aの両側部から立設された側板部61bと、底板部61aの後端側から立設された背面板部61cとを有している。この保護カバー61は、バッテリモジュール50の下方側から嵌め込むことで、バッテリモジュール50の底面50a、両側面50bにおける下方側および背面50cにおける下方側を覆う。これにより、バッテリモジュール50の下部が保護カバー61によって覆われて保護される。
一対の保護板62は、樹脂から形成されたもので、それぞれバッテリモジュール50の上面50dにおける両側に取り付けられる。これにより、バッテリモジュール50は、その上面50dが保護板62によって保護される。
バッテリモジュール50の前面50eには、端子部50f、50gが設けられており、これらに電力ケーブル(図示略)の端部が接続される。これらの端子部50f、50gに接続された電源ケーブルを含むケーブル類は、結束部材63によって結束される。
上記のバッテリモジュール50に対して台座71、クランプ部材72、およびバッテリモジュール固定装置としてのバネ部材73が組み付けられることにより、バッテリアッシー51とされる。
台座71は、ベース部82と、このベース部82の前端に立設された前面板部83と、ベース部82の後端に立設された後面板部84とを有している。ベース部82は、間隔をあけて前後方向に沿って延びているパイプ材85と、左右方向に沿って延びているパイプ材86とを有している。パイプ材85の前後端は、パイプ材86に溶接等で固定されている。パイプ材85の間における前後方向の中間部には補強板87が設けられており、補強板87の左右両端がパイプ材85に溶接等で固定されている。
前面板部83は、ベース部82の前部側のパイプ材86に溶接等で固定された金属板からなるブラケット板91と、このブラケット板91の上端に固定された金属棒からなる支持フレーム92とを有している。支持フレーム92は、金属棒を矩形状に屈曲させたもので、その両端がブラケット板91の上端に、溶接等で固定されている。
ブラケット板91は、その上端部が前方側へ屈曲されて固定片部93とされている。固定片部93にはボルト挿通孔94が形成されている。図3および図4に示すように、第2車体フレーム部22に固定片部93を固定するためのボルト110がボルト挿通孔94に挿通される。
後面板部84は、ベース部82の後部側のパイプ材86に溶接等で固定された金属板からなる。後面板部84の高さ方向の中間部における両側部には、支持ステー部97が形成されている。支持ステー部97には、前面板部73側へ向かって屈曲した係止棒部98が溶接等によって固定されている。
後面板部84はの上端部は、後方側へ屈曲されて固定片部99とされている。固定片部99にはボルト挿通孔100が形成されている。図3および図4に示すように、第2車体フレーム部22に固定片部98を固定するためのボルト111がボルト挿通孔100に挿通される。
このように形成された台座71には、保護カバー61を装着したバッテリモジュール50がその上方から収容可能である。
クランプ部材72は、例えば、金属板をプレス加工することにより形成されたもので、間隔をあけて前後方向に延びている支持材101と、左右方向に延びている連結材102とを有している。支持材101の前後両端近傍に連結材102が溶接等で固定されることより、それぞれの支持材101同士が互いに間隔をあけた状態で連結されている。支持材101の前端側には、前方へ突出する前側係止ピン部103が溶接等で固定されている。支持材101の後端側には、側方へ突出する後側係止ピン部104が溶接等で固定されている。
このように形成されたクランプ部材72は、保護板62が装着されたバッテリモジュール50の上面50dに被せられる。
バネ部材73はコイルバネからなり、その両端はフック形状に形成された係止フック部107とされている。これらのバネ部材73は、台座71にバッテリモジュール50が載置された状態で台座71とクランプ部材72との間に懸架される。これにより、各バネ部材73の軸方向への引張力に対する弾性的な反力によって、バッテリモジュール50を台座71に固定する力を発生させる。
バッテリモジュール50の前方側では、二つのバネ部材73の係止フック部107が、台座71の前面板部83の支持フレーム92とクランプ部材72の前側係止ピン部103とに係止される。また、バッテリモジュール50の後方側では、二つのバネ部材73の係止フック部107が、台座71の後面板部84の支持ステー部97の係止棒部98とクランプ部材72の後側係止ピン部104とに係止される。
これにより、クランプ部材72がバネ部材73の弾性力によって台座71側へ引き寄せられる。したがって、バッテリモジュール50は、クランプ部材72によって台座71へ押し付けられて台座71に固定され、バッテリアッシー51とされる。
台座71とクランプ部材72とに懸架されたバネ部材73は、押し付け方向から見てバッテリモジュール50の左右中心線Xbに対して線対称となる位置に配置される。図6に示すように、バッテリーモジュール50の両側面50bから等距離の点を通り、かつ両側面50bに平行に延びる直線をバッテリーモジュール50の左右中心線Xbと定義する。図3に示すように、バッテリアッシー51は、バッテリモジュール50の左右中心線Xbが車両の前後方向に延びる後輪4の中心軸Xrに一致するように車体フレーム2に支持される。
バッテリアッシー51の電動二輪車1への搭載にあたっては、まず第2フレーム部22の間へ、その上方側からバッテリアッシー51を導入する。第2フレーム部22間に架け渡されたブラケット22d上に台座71の前面板部83のブラケット板91に形成された固定片部93が載置され、第4フレーム部24間に架け渡されたブラケット24aに台座71の後面板部84の固定片部99が載置される。次いで固定片部93のボルト挿通孔94および固定片部99のボルト挿通孔100へボルト110、111を挿入し、それぞれブラケット22d、24aに形成されたネジ孔(図示略)へねじ込む。このようにして台座71が第2フレーム部22および第4フレーム部24のブラケット22d、24aに締結固定され、バッテリアッシー51が車体フレーム2に支持された状態が得られる。
次に図7を参照しつつ、電動二輪車1に搭載されるバッテリアッシー51の組み立て方について、その手順に沿って説明する。
図7の(a)に示すように、搭載される上述のバッテリモジュール50を用意し、図7の(b)に示すように、バッテリモジュール50に保護カバー61を装着して台座71に収容する。
次に図7の(c)に示すように、2本のバネ部材73の係止フック部107を、台座71の後面板部84の支持ステー部97の係止棒部98とクランプ部材72の後側係止ピン部104とに係止させる。このとき、クランプ部材72側に保護板62を装着しておく。
この状態から、図7の(d)に示すように、クランプ部材72の前端側を下方側へ向かって引き下げる。すると、クランプ部材72の後端近傍が保護板62を介してバッテリモジュール50の上部に接触し、この接触した箇所を中心としてクランプ部材72が回動する。梃子の作用により、支持ステー部97の係止棒部98と後側係止ピン部104とに懸架したバネ部材73が引き伸ばされる。
クランプ部材72の前端側をさらに引き下げると、図7の(e)に示すように、バッテリモジュール50の上面50dに保護板62が装着されるとともに、バッテリモジュール50の上面50dにクランプ部材72が被せられた状態となる。
この状態で、図7の(f)に示すように、2本のバネ部材73の係止フック部107を、台座71の前面板部83の支持フレーム92とクランプ部材72の前側係止ピン部103とに、それぞれ引き伸ばしながら係止させる。
クランプ部材72は4本のバネ部材73の弾性力によって台座71側へ引き寄せられ、バッテリモジュール50がクランプ部材72によって台座71へ押し付け固定され、バッテリアッシー51とされる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、バネ部材73を含むバッテリーモジュール固定装置によってクランプ部材72を台座71側へ引き寄せることで、車体フレーム2に固定される台座71にバッテリモジュール50を確実に固定することができる。軽量化のために筐体の少なくとも一部が樹脂製とされたバッテリモジュール50をバッテリ6に使用する場合においても、ボルトとナットで締結固定する構造と比較して、バッテリモジュール50への影響を抑えつつ確実に車体フレーム2に組み付けることができる。またトルク調整等が不要であるので、作業者の技量によらず、バネ部材73により得られる略一定の押し付け力でバッテリモジュール50を台座71に押し付け固定することができる。
つまりバッテリモジュール50に対する軽量化の要求に応えつつも、車体フレーム2に対して効率的かつ強固にバッテリモジュール50を組み付け固定することができる。
またバネ部材73が、バッテリモジュール50の押し付け方向から見てバッテリモジュール50の中心軸に対し線対称となる位置に配置されているため、バッテリモジュール50に対するクランプ部材72の押し付け力の分布を均等とすることができる。よってバッテリモジュール50をバランス良く台座71へ押し付けて固定することができる。
さらに各バネ部材73は、その両端にフック形状の係止フック部107を有しているので、バネ部材73を懸架させてバッテリモジュール50を固定する固定作業の容易化を図ることができる。
また各バネ部材73は、押し付け方向に直交する向きから見てバッテリーモジュール50と重なる位置に配置されている。換言すると、図3から図5に示すように、各バネ部材73は、バッテリモジュール50の前面50eまたは背面50cの側、あるいは両側面50bの側から見て、底面50aと上面50bの間に位置している。このように構成することにより、複数のバネ部材73をコンパクトに配置することができるとともに、バッテリモジュール50の大きさを活かしてバネ部材73の選択自由度を確保できる。したがってバッテリモジュール50を車体フレーム2に対して効率的に組付け固定することができる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
複数のバネとしてのバネ部材73の本数は4本に限られない。バッテリモジュール50に対するクランプ部材72の押し付け力の分布を均等とすることができれば、2本以上のバネ部材を用いて適宜の配置とすることができる。このときバネ部材73の配置は必ずしもバッテリモジュール50の左右中心線Xbに対して線対称であることを要しない。バッテリモジュール50の押し付け方向から見た形状に対称点が定義できるのであれば、当該対称点に対して点対称となるように各バネ部材73を配置することができる。
バッテリモジュール50の左右中心線Xbと後輪4の左右中心軸Xrは必ずしも一致していることを要さない。バッテリモジュール50の左右中心線Xbが、後輪4の左右中心線Xrと平行かつ左右いずれかの方向にずれるように、バッテリ6を配置してもよい。またバッテリモジュール50の左右中心線Xbが、後輪4の左右中心線Xrと交わるように、バッテリ6を配置してもよい。
各バネ部材73は、押し付け方向に直交する向きから見て、必ずしもその全体がバッテリーモジュール50と重なる位置に配置されていることを要せず、少なくとも一部がバッテリモジュール50と重なる位置に配置されていればよい。
本発明が適用される鞍乗型電動車両における車輪の数は二つに限られるものではなく、適宜に定められる。
1:電動二輪車、50:バッテリモジュール、50a:バッテリモジュールの底面、50b:バッテリモジュールの上面、71:台座、72:クランプ部材、73:バネ部材、107:係止フック部、Xb:バッテリモジュールの左右中心線、Xr:後輪の左右中心線

Claims (4)

  1. 少なくとも一部が樹脂製の筐体を有するバッテリモジュールと、
    前記筐体の第1の側面を支持する台座と、
    前記筐体における前記第1の側面の反対側に位置する第2の側面に対向して配置されるクランプ部材と、
    前記台座と前記クランプ部材の間に懸架され、前記バッテリモジュールを前記台座に固定するバッテリモジュール固定装置とを備え、
    前記バッテリモジュール固定装置は、前記クランプ部材を前記筐体の前記第2の側面に押し付けることにより前記バッテリモジュールを前記台座に固定する複数のバネを含む、鞍乗型電動車両。
  2. 前記複数のバネは、押し付け方向から見て、前記バッテリモジュールの左右中心線に対して線対称となる位置に配置されている、請求項1に記載の鞍乗型電動車両。
  3. 前記複数のバネの各々は、一端部がフック形状とされており、前記台座の一部に係止されている、請求項1または2に記載の鞍乗型電動車両。
  4. 前記複数のバネは、押し付け方向に直交する向きから見て前記バッテリーモジュールと重なる位置に配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型電動車両。
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