JP2013136366A - タイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイヤは、複数の周方向溝と、複数の陸部列を備え、複数の陸部列の各々は、トレッド幅方向に延びるサイプを有する。陸部列には、一方のサイプ壁面において、他方のサイプ壁面に向けて突出する尾根部列が形成されるとともに、他方のサイプ壁面において、尾根部列と噛み合うように谷部列が形成されている。尾根部列は、互いに合流する合流部を形成するとともに、タイヤ径方向内側にかけて徐々に互いに離れるようにサイプ両端側に向けて延び出している。陸部列として、最もタイヤ赤道線側に位置する内側陸部列と、外側陸部列とが形成されており、内側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす傾斜角度は、外側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす傾斜角度よりも小さい。
【選択図】図3
Description
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド展開図である。なお、図1には、空気入りタイヤ1のトレッド部におけるトレッド端TEの範囲内の構成が示されている。
図2は、センターブロック部31の斜視図である。なお、センターブロック部31とセカンドブロック部41とは、外観的には、同様の形状であるため、ここでは、センターブロック部31の形状について説明する。
次に、サイプ60とサイプ80との形状について具体的に説明する。なお、サイプ60とサイプ80とは、接地面Sにおける開口部の形状は同様であるが、センターブロック部31とセカンドブロック部41との内部における形状が互いに異なる。
空気入りタイヤ1は、センター陸部列30と、セカンド陸部列40とを有し、それぞれの陸部列には、サイプ60と、サイプ80とが形成されている。センター陸部列30は、複数のセンターブロック部31によって構成されており、セカンド陸部列40は、複数のセカンドブロック部41によって構成されている。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
まず、比較評価にあたり、比較例1乃至2に係る空気入りタイヤと、実施例1乃至3に係る空気入りタイヤとを準備した。表1には、各空気入りタイヤ1の構成が示されている。なお、各空気入りタイヤは、サイプの構成を除き、他の構成は同一である。
(5.2.1)新品時氷上性能評価
新品時氷上性能評価では、新品時(未使用)の各空気入りタイヤを車両に装着して、氷路面上における発進加速度を測定した。そして、比較例1のタイヤの発進加速度に基づく評価指数を100とし、比較例2のタイヤ、実施例1乃至3のタイヤについては相対評価となる評価指数を算出した。
摩耗後氷上性能評価では、各空気入りタイヤのトレッド部を6mm研磨して、新品時氷上性能評価と同様の試験を行って評価した。表1に示すように、比較例1のタイヤと、実施例1乃至3に係る空気入りタイヤは、比較例2のタイヤに比べて、氷上性能が高いことがわかった。この結果から、比較例2のタイヤは、セカンドブロック部41に形成されるサイプ80の深さが浅いため、摩耗が進展した場合に、氷上性能が著しく低下することがわかった。
車両に装着して所定距離を走行し、タイヤ全体の摩耗量(摩耗率40%の時点における全溝の摩耗量平均)に基づいて、摩耗ライフ(タイヤ寿命)を推定した。比較例1のタイヤの摩耗量に基づく評価指数を100とし、実施例1乃至3のタイヤ、比較例2のタイヤについては相対評価となる評価指数を算出した。表1の評価結果では評価指数が大きいほど摩耗ライフが長いことを示す。表1に示すように、比較例1のタイヤに比べて、比較例2のタイヤと、実施例1乃至3のタイヤとが摩耗ライフに優れていることがわかった。
車両に装着して所定距離を走行し、内側主溝11と外側主溝12との摩耗量の差に基づいて、耐センター摩耗性能を評価した。なお、摩耗量の差が小さいほど耐センター摩耗性能に優れていることを示す。表1に示すように、比較例1のタイヤに比べて、比較例2のタイヤと、実施例1乃至3のタイヤとが耐センター摩耗性能に優れていることがわかった。
以上の結果から、比較例1のタイヤに比べて、比較例2のタイヤと、実施例1乃至3のタイヤが、耐センター摩耗性能に優れていることが証明された。但し、比較例2のタイヤは、摩耗が進展すると、氷上性能が著しく低下するため、総合評価としては、実施例1乃至3のタイヤが優れていることが証明された。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、上述した第1実施形態に係る空気入りタイヤ1と比較して、サイプの溝底部に空隙部分が形成されている点で異なる。以下に、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の構成について、上述した第1実施形態との差異に着目して説明する。
図7には、本実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるセンターブロック部31の斜視図が示されている。なお、センターブロック部31とセカンドブロック部41とは、外観的には、同様の形状であるため、ここでは、センターブロック部31の形状について説明する。図7に示すように、センターブロック部31には、複数のサイプ160と、マルチサイプMとが形成されている。
次に、サイプ160の形状について、図8乃至9を参照して説明する。図8(a)は、一方のサイプ壁面160Pの正面図である。図8(b)は、サイプ160の接地面Sにおける平面図である。図9は、他方のサイプ壁面160Qの正面図である。
空気入りタイヤ1によれば、サイプ160、180の溝底部には、一方のサイプ壁面と他方のサイプ壁面との間隔が広がる空隙部分200が形成されており、尾根部列のタイヤ径方向Td内側の端部REは、空隙部分200の内部に位置する。このような空気入りタイヤ1によれば、サイプ160、180によってV字状の排水経路が形成されるとともに、この排水経路を空隙部分200に確実に到達させることができる。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
まず、比較評価にあたり、比較例1に係る空気入りタイヤと、実施例1乃至4に係る空気入りタイヤとを準備した。表2には、各空気入りタイヤの構成が示されている。なお、各空気入りタイヤは、サイプの構成を除き、他の構成は同一である。また、各空気入りタイヤにおいて、サイプの深さH1(10mm)と、空隙部分200のタイヤ径方向Tdにおける長さR2(4mm)とは、同一とした。
(4.2.1)氷上性能評価
氷上性能評価では、新品時(未使用)の各空気入りタイヤを車両に装着して、氷路面上における発進加速度を測定した。そして、比較例1のタイヤの発進加速度に基づく評価指数を100とし、実施例1乃至4のタイヤについては相対評価となる評価指数を算出した。
ブロック耐久性能評価では、車両に装着して所定距離を走行し、タイヤ全体の摩耗量の平均が所定量となった時点(摩耗率40%の時点)において、サイプの溝底部に発生するクラックを目視で確認した。表2に示すように、比較例1のタイヤと、実施例1乃至4のタイヤとは、ブロック耐久性能が同等であった。
ブロック欠け評価では、タイヤ生成時において、サイプに発生する欠けを目視で評価した。表2に示すように、いずれのタイヤにも、ブロック欠けが見られなかった。
比較例1と実施例1乃至4とを比較すると、実施例2乃至4のタイヤが、氷上性能に優れていることが判った。これにより、空隙部分における尾根部列の形成割合は、10%以上であるタイヤの方が、より優れていることが証明された。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
Claims (5)
- タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と、前記複数の周方向溝によって区画された複数の陸部列を備え、前記複数の陸部列の各々は、トレッド幅方向に延びるサイプを少なくとも一つ有するタイヤであって、
前記陸部列には、
一方のサイプ壁面において、他方のサイプ壁面に向けて突出する尾根部列が形成されるとともに、
他方のサイプ壁面において、一方のサイプ壁面から離れる向きに突出し、尾根部列と噛み合うように谷部列が形成されており、
前記尾根部列は、タイヤ径方向内側にかけて徐々に互いに離れるようにサイプ両端側に向けて延び出すとともに、互いに合流する合流部を形成し、
前記陸部列として、
最もタイヤ赤道線側に位置する内側陸部列と、
前記内側陸部列よりもトレッド幅方向外側に位置する外側陸部列と、が形成されており、
前記内側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす傾斜角度は、前記外側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす傾斜角度よりも小さい
ことを特徴とするタイヤ。 - 前記内側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす前記傾斜角度と、前記外側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす前記傾斜角度との差は、5度以上である
ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。 - 前記尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす前記傾斜角度は、20度〜70度の範囲内である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。 - 前記陸部列には、前記サイプによってタイヤ周方向に区分けされる小ブロック部が形成されており、
前記小ブロック部には、一端が周方向溝に開口し、他端が小ブロック部内に終端するマルチサイプが形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタイヤ。 - 前記外側陸部列として、
前記内側陸部列のトレッド幅方向外側に隣接する第1外側陸部列と、
前記第1外側陸部列よりもトレッド幅方向外側に位置する第2外側陸部列と、が形成されており、
前記第1外側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす傾斜角度は、
前記第2外側陸部列に形成される尾根部列の延在方向とタイヤ径方向とがなす傾斜角度以下である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタイヤ。
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