JP2013144272A - 液膜式酸素供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液膜式酸素供給装置1aは、フロート2が装着された平面視略矩形状の仕切板3に4つの曝気ユニット4が取り付けられた状態でフレーム5によって支持され、曝気ユニット4の下方に散気手段6が設置された構造となっている。円筒状の気泡流路部4aと、この気泡流路部4aの下端に接続されて下方へ向かって拡開する傘状部4bとからなる曝気ユニット4は、仕切板3に設けられた4つの開口部(図示せず)を傘状部4bがそれぞれ覆うように仕切板3に取り付けられている。
【選択図】図1
Description
これはオープンラグーン方式と呼ばれるもので、一般に、プランテーション内には深さが3〜8m程度の嫌気性ラグーンと、深さが1m程度の好気性ラグーンが15〜30個程度設置される。
しかしながら、好気性ラグーン内に供給される酸素が不足した場合、好気性処理が十分に行われず、国の廃水処理基準を満足できないおそれがある。また、マレーシアやインドネシアにおけるパーム油の生産は、その大部分を中小規模のパーム油工場が担っており、高価な廃水処理設備は導入できないという実情がある。そのため、これらの国においては、従来、好気性ラグーン内のPOMEに対して安価で効率よく酸素を供給できる技術が強く切望されている。
特許文献1の明細書と図4及び図5に実施例4及び実施例5として記載された装置は、吐出口を水面下に配設するとともに吸込口を水温躍層に配設した円筒状のエアーリフト本体と、このエアーリフト本体が吊り下げられ、吐出口の上方に位置する下面に円錐状のバッフルプレートが設けられるとともに、フロートを装備した浮上槽と、エアーリフト本体内であって水面下の浅層位置に吊下浸漬されるディフューザーと、陸上に設置され、このディフューザーに空気を送るブロワー及び空気供給配管を備えている。
すなわち、低温である水温躍層の水が途中の中間水温の水と混合することなく上層の高温の水と直接混合しながら水面層を水平に放射状に流れた後、下降することにより、水温躍層と水面層間の循環混合層が形成される。その結果、植物プランクトンを高濃度に含有する水表面層の水温が低下するため、植物プランクトンの活動増殖が制限される。
特に、特許文献2の明細書と図5には、上端を水面から突出させた状態で鉛直方向に設置される円筒状の気泡粒上昇通路と、この気泡粒上昇通路の下端に接続されて下方へ向かって拡開する気泡粒収束部と、この気泡粒収束部内に設置される散気部と、気泡粒収束部に装着される浮きを備えた曝気装置が記載されている。
また、浮上槽の下面に設けられたバッフルプレートにエアーリフト本体から吐出された気液混合水を衝突させることで、その流れを水平方向へ強制的に変える構成であるため、気液混合水が水平方向へ十分に拡散され難く、循環流が狭い範囲にしか形成されないという課題があった。
また、気泡粒は、集団化することで浮力が増し、容易に被処理水の水面を越える。これにより、気泡粒は液胞化し、さらに、液胞塊となって曝気ユニットの吐出口から溢出する。なお、被処理水は液泡表面において薄膜化することにより、大気圧下で最も気体が溶解し易い状態となる。その結果、液泡内部の酸素に加えて大気中の酸素も容易に溶解し、被処理水中のDO濃度が高まるという作用を有する。
一方、液膜式酸素供給装置の近傍では、散気手段から供給される気泡粒に伴って被処理水の上昇流が形成され、液膜式酸素供給装置の周囲では逆に、被処理水の下降流が形成される。従って、前述の液泡塊の破裂によって生成されたDO濃度の高い被処理水は他の被処理水とともに一旦下降した後、液膜式酸素供給装置の近傍において気泡粒とともに再び上昇し、曝気ユニット内に流入する。その結果、被処理水の循環流が形成される。
さらに、曝気ユニットは、フレームによって水平方向の移動が拘束され、鉛直方向への移動のみが可能となっていることから、曝気ユニットが上下動する際に傾き難いという作用を有する。
このような場合でも、上記構造の液膜式酸素供給装置においては、曝気ユニットの吐出口が仕切板及び側板によって囲繞されているため、請求項1記載の発明の作用に加えて、水面が波立っている場合でも被処理水が吐出口から曝気ユニットの内部へ流入し難いという作用を有する。
図1及び図2(a)に示すように、液膜式酸素供給装置1aは、フロート2が装着された仕切板3に4つの曝気ユニット4が取り付けられた状態でフレーム5によって支持され、曝気ユニット4の下方に散気手段6が設置された構造となっている。
また、仕切板3の対向する2辺には、それぞれ固定具2aを介してフロート2が2個ずつ装着されている。そして、図2(b)に示す曝気ユニット4の吐出口4dから水面9までの距離Hは、フロート2の装着箇所を変更することによって容易に調整可能となっている。
すなわち、縦材5aの長手方向が鉛直方向に一致するようにフレーム5を設置した場合、仕切板3によって連結される4つの曝気ユニット4は、フレーム5によって水平方向の移動を拘束されるとともに、鉛直方向へ移動自在に支持される。
また、気泡粒8は、集団化することで浮力が増し、容易に水面9を越えて液胞化する。その後、液胞塊10となって曝気ユニット4の吐出口4dから溢出する。
そして、曝気ユニット4の吐出口4dから溢出した液胞塊10は水平方向に液膜式酸素供給装置1aの周囲へ広がるように移動した後、破裂して、液胞表面の薄膜水はDO濃度の高い被処理水となって他の被処理水と混合する。
このようにして循環流が形成されることで、好気性ラグーン11内のDO濃度は広範囲にわたって高くなる。
しかし、曝気ユニット4の吐出口4dから水面9までの距離Hが短いと、曝気ユニット4の吐出口4dが水面下に没し易くなる。そして、吐出口4dが水面下に没してしまうと、液胞塊10の形成が阻害される。すなわち、前述の作用が十分に発揮されるためには、曝気ユニット4の吐出口4dから水面9までの距離Hを一定に保つことが必要である。
さらに、4つの曝気ユニット4は、フレーム5によって水平方向の移動を拘束されており、鉛直方向への移動のみが可能となっている。従って、曝気ユニット4が上下動する際に傾き難いという作用を有する。
さらに、フロート2を仕切板3に装着する代わりに、曝気ユニット4に装着することもできる。そして、フロート2の数や配置も本実施例に示した場合に限定されるものではない。
加えて、フレーム5の横材5bの数や配置も適宜変更可能である。なお、好気性ラグーン内のPOMEの流れの影響を受けない程度にフレーム5が十分に重い場合には、ウェイト7を省略することができる。また、ウェイト7を設置する代わりに、アンカーボルト等を用いてフレーム5を固定しても良い。さらに、気泡流路部4aは円筒状に限らず、例えば、角筒状であっても良い。
図4及び図5に示すように、液膜式酸素供給装置1bは、実施例1の液膜式酸素供給装置1aにおいて、曝気ユニット4の傘状部4bが仕切板3によって連結される代わりに、曝気ユニット4の気泡流路部4aが仕切板12によって連結されたことを特徴とする。また、曝気ユニット4の吐出口4dは仕切板12から上方へ突出しており、4つの吐出口4dを囲繞するように側板13a〜13dが仕切板12の4つの端縁にそれぞれ立設されている。
そして、側板13b,13dには固定具2aを介してフロート2が装着され、側板13a,13cには排出口14がそれぞれ設けられている。従って、曝気ユニット4の吐出口4dから溢出した液胞塊10は排出口14から外部へ排出される。
従って、好気性ラグーン11の水面が波立っている場合でも、液膜式酸素供給装置1bによれば、POMEに対して酸素を効率よく安定して溶解させて、好気性ラグーン11による廃水処理能力を高めることが可能である。
図6及び図7に示すように、液膜式酸素供給装置1cは、実施例2の液膜式酸素供給装置1bにおいて、仕切板12がリンク部材15を介してフレーム5へ揺動自在、かつ、鉛直方向へ移動自在に連結されたことを特徴とする。
また、縦材5a,5aの軸保持部17,17には、軸部材18b,18bが側板13a,13cに対して略平行に跨設され、軸部材18aの両端は、軸保持部17,17によって回転自在に保持されている。
また、軸部材18b,18bには無端ベルト19,19が略直交するように、かつ、1回捩じられた状態で巻回されている。
その後、仕切板12に下向きの力が加わると、軸部材18aに連結されるリンク部材15の端部は矢印Eの逆向きに回転するとともに、矢印Fの逆向きに移動する。これに伴い、軸部材18bに固定されるリンク部材15の端部は矢印Gの逆向きに回転する。なお、図7(b)は仕切板12がフレーム5に対して最も下降した状態を示しているため、図7(b)の状態から仕切板12がさらに下降することはない。
さらに、軸部材18b,18bは、1回捩じられた状態の無端ベルト9,9が巻回されているため、互いに連動し、逆方向へ同じ角度だけ回転するという作用を有する。これにより、仕切板12及びそれに連結された曝気ユニット4の水平状態が常に維持される。
また、軸保持部20がフレーム5の縦材5aに取り付けられ、軸保持部17が側板13b,13dに取り付けられた構造とすることもできる。
さらに、実施例1において仕切板3がリンク部材15を介してフレーム5へ揺動自在に、かつ、鉛直方向へ移動自在に連結された構造とすることもできる。この場合でも本実施例における上述の作用及び効果は同様に発揮される。
加えて、無端ベルト9が捩じられる回数は奇数回であれば良く、1回に限定されない。
Claims (4)
- 被処理水中に設置された状態で使用される液膜式酸素供給装置であって、
上端に吐出口を有する筒状の気泡流路部と、この気泡流路部の下端に接続されて下方へ向かって拡開する傘状部からなり、鉛直方向に配置される曝気ユニットと、
この曝気ユニットを水平方向に対して移動不能に、かつ、鉛直方向に対して移動自在に支持するフレームと、
前記気泡流路部に直交するように前記傘状部の端面若しくは外面に取り付けられる仕切板と、
この仕切板に装着され、前記気泡流路部の前記吐出口を前記被処理水の水面上に突出させた状態で設置可能に、前記曝気ユニットに対して浮力を与えるフロートと、
酸素供給管を介してポンプに接続されるとともに、前記傘状部の下方に設置されて前記被処理水中に気泡粒を供給する散気手段と、
を備えたことを特徴とする液膜式酸素供給装置。 - 前記仕切板は、前記傘状部の端面若しくは外面に取り付けられる代わりに、前記被処理水の水面と前記曝気ユニットの前記吐出口との間を仕切るように前記気泡流路部に取り付けられ、
この仕切板の端縁に、前記吐出口を囲繞するように側板が立設されたことを特徴とする請求項1記載の液膜式酸素供給装置。 - 第1の軸部材を保持する第1の軸保持部と、
第2の軸部材を保持する第2の軸保持部と、
前記第1の軸部材に一端を固定され、前記第2の軸部材に他端を連結されるリンク部材と、
を備え、
前記第1の軸保持部は前記第1の軸部材を介して前記リンク部材の一端を回転自在に支持し、
前記第2の軸保持部は前記第2の軸部材を介して前記リンク部材の他端を回転自在に、かつ、水平方向へ移動自在に支持し、
前記第1の軸保持部は前記仕切板及び前記フレームのうちのいずれか一方に取り付けられ、
前記第2の軸保持部は前記仕切板及び前記フレームのうちの他方に取り付けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液膜式酸素供給装置。 - 前記第1の軸部材と、前記第1の軸保持部と、前記第2の軸部材と、前記第2の軸保持部と、前記リンク部材は、一対ずつ備えられるとともに、これら一対の第1の軸部材同士及び第2の軸部材同士は前記仕切板の上方に、互いに間隔をあけてそれぞれ平行に配置され、
奇数回捩じられた状態で前記1対の第1の軸部材に対して直交するように巻回される無端ベルトを備えたことを特徴とする請求項3記載の液膜式酸素供給装置。
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