JP2013146830A - ビス除去用のねじ回し工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビスの操作溝に残った残部壁を、食込みエッジおよび駆動面で捕捉して、ビスを的確に除去することができる、ビス除去用のねじ回し工具を提供する。
【解決手段】操作軸部4に、4個のリブ状突起5と谷溝6とが交互に等間隔おきに形成してある。リブ状突起5は、先すぼまり状のリブ周面7を有し、駆動面8とリブ周面7とが交わる稜線部分に食込みエッジ10を備えている。駆動面8とリブ周面7とが挟むエッジ角度Eは鋭角に設定する。食込みエッジ10のドライバー中心軸Pに対する傾斜角度Fを、25度30分から26度30分の範囲内に収まるように設定してビス21の操作溝22を構成する翼底壁26の傾斜角度Gに一致させる。駆動面8は、リブ状突起5の突起中心軸Qとドライバー中心軸Pとを通る垂直平面Rと平行に形成する。ビス21を緩め操作する状態において、食込みエッジ10の下部側が食込みエッジ10の上部側に先行して残部壁30に食込むようにする。
【選択図】図1
【解決手段】操作軸部4に、4個のリブ状突起5と谷溝6とが交互に等間隔おきに形成してある。リブ状突起5は、先すぼまり状のリブ周面7を有し、駆動面8とリブ周面7とが交わる稜線部分に食込みエッジ10を備えている。駆動面8とリブ周面7とが挟むエッジ角度Eは鋭角に設定する。食込みエッジ10のドライバー中心軸Pに対する傾斜角度Fを、25度30分から26度30分の範囲内に収まるように設定してビス21の操作溝22を構成する翼底壁26の傾斜角度Gに一致させる。駆動面8は、リブ状突起5の突起中心軸Qとドライバー中心軸Pとを通る垂直平面Rと平行に形成する。ビス21を緩め操作する状態において、食込みエッジ10の下部側が食込みエッジ10の上部側に先行して残部壁30に食込むようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、手動ドライバーや電動ドライバーなどに適用されるねじ回し工具に関し、とくにビス頭部に設けた十文字状の操作溝が潰れているビスを除去するのに好適なねじ回し工具に関する。
本出願人は、この種のねじ回し工具を先に提案している(特許文献1)。そこでは、ドライバー軸の先端に、4個のリブ状の突起と4個の谷溝とを交互に配置して、断面が十文字状の操作軸部を形成している。リブ状の突起は、ドライバー軸の先端へ向かって先すぼまり状に傾斜するリブ周面と、リブ周面を間に挟む谷溝の周面とで構成されており、谷溝の周面とリブ周面とが隣接する一方の稜線部分に、ビスを緩めるための食込みエッジが設けてある。このねじ回し工具の場合には、食込みエッジを含む片方の谷溝の周面が、ビスの操作溝にトルクを伝える駆動面になっており、駆動面はドライバー軸の中心軸に対して僅かに傾斜させてある。リブ周面は駆動面に対して傾斜する平坦面で形成してあり、そのため、駆動面とリブ周面とが挟む角度は鋭角になっている。
特許文献2のねじ回し工具においては、上記の駆動面に相当する部分を凹面で形成して、食込みエッジの食込み機能を強化しており、これによりビスの締付けを強固に行うことができる。
本発明に係るねじ回し工具においては、十文字状の操作溝が潰れているビスを緩める際に、ドライバーで削り取られた損傷凹部に食込みエッジを食込ませるが、この種のねじ回し工具は特許文献3に公知である。そこでは、外縁へ向かって尖る、断面がくさび状の4個の食込み刃がドライバー軸に設けてあり、すり鉢状になった損傷凹部の開口縁に食込み刃を食込ませてビスを緩める。
本発明に係るねじ回し工具においては、食込みエッジをドライバー軸の中心軸と平行に形成するが、この種のねじ回し工具は、例えば特許文献4に開示されている。そこでは、ドライバーブレードの先端に、ブレードの長手方向軸線と平行な垂直壁を設けて、この垂直壁を駆動面としている。ブレードの反対側の面は垂直壁に対して傾斜している。なお、特許文献4のねじ回し工具で締緩操作されるビスは、医療用のビスとして使用されるものであって、その操作溝は日本国内において多用されるJISで規定されたH形あるいはZ形等の十字穴とは異なる特殊形状になっている。そのため、JIS規格に適合するビスに対応する通常のねじ回し工具を、特許文献4のビスの操作溝に差込み係合することはできない。
特許文献1のねじ回し工具によれば、図8に示すように、十文字状の操作溝が潰れているビスであっても、食込みエッジおよび駆動面を損傷凹部の残部壁に係合させて、殆どのビスを緩めることができる。しかし、ドライバーで削られた損傷凹部の形状は必ずしも一定ではないため、残部壁の残存位置あるいは残存形状によっては、食込みエッジを残部壁に係合させるのが困難となり、ビスを緩められないことがある。たとえば、残部壁が操作溝の溝底寄りに形成されているような場合に、食込みエッジおよび駆動面を残部壁に係合させることが困難になる。
特許文献2のねじ回し工具のように、駆動面に相当する部分を凹面で形成して、食込みエッジの食込み機能を強化すると、食込みエッジを残部壁の基端部分に食込ませて、ビス側の残部壁を操作軸部でより確実に捕捉できる。しかし、特許文献1、および特許文献2のねじ回し工具においては、いずれも、食込みエッジおよび駆動面が、通常のドライバーと同様に、ドライバー軸の中心軸に対して僅かに傾斜させてある。そのため、ビスを緩め操作するとき、食込みエッジを含む駆動面が操作反力を受けて、操作溝の内面から浮き離れる傾向があり、そのため食込みエッジおよび駆動面が僅かに残る残部壁から外れてビスを緩み操作できないことがある。
特許文献3のねじ回し工具においては、例えば、ねじ回し工具のグリップ端をハンマーで叩打して、食込み刃を円錐凹部の開口縁に食込ませるが、4個の食込み刃を円錐凹部の開口縁に均等に食込ませるのが難しい。そのため、ねじ回し工具の回転トルクをビス頭部に的確に伝動できない。殆どの場合は、円錐凹部の開口縁が食込み刃で削られて、開口縁が拡がるだけの結果に終わることが多い。
操作溝22が潰れるとき電動工具のドライバーで削られる部分は扇形肉壁24であり、扇形肉壁24が削られることにより、図8に示すように円錐凹部が形成される。このとき、最初にドライバーのトルク(せん断力)を受けるのは、緩み側に位置する三角形状の翼側壁27(図7参照)であり、翼側壁27が削られるのと同時に屈折壁28と扇形肉壁24の上面とがせん断される。このとき、翼側壁27のなかでも翼溝23の上開口縁に近い側ほど、せん断抵抗が小さいためドライバーで削られやすく、翼底壁26に近づくに従ってせん断抵抗が大きくなるためドライバーで削られにくくなる。このことは、翼底壁26に近いほど、さらに、溝底壁25に近い側ほど、残部壁30が残りやすいことを意味している。
残部壁30は、元々下すぼまりテーパー状に形成された翼側壁27の一部が残ったものであるので斜めに傾斜している。そのため、残部壁30に緩み方向の回転モーメントが作用する状況では、残部壁30に密着している駆動面に対して、駆動面を押し上げる向きの反力が作用し、駆動面が残部壁30から外れやすくなる。とくに、特許文献1、および特許文献2のねじ回し工具に見られるように、食込みエッジおよび駆動面が、翼側壁27の傾きに沿って傾斜させてある場合には、先の反力が大きくなるため、駆動面が残部壁30から外れやすくなる。本発明者は、以上の知見に基づきねじ回し工具の構造を再検討し、ビス除去作業をさらに的確に行うにはどうあるべきかを研究し、本発明を提案するに至ったものである。
本発明の目的は、ビスの操作溝に残った残部壁を、食込みエッジおよび駆動面で的確に捕捉して、従来のねじ回し工具に比べてさらに的確にビスを除去することができる、ビス除去用のねじ回し工具を提供することにある。
本発明に係るビス除去用のねじ回し工具は、ドライバー軸2の先端の操作軸部4に、4個のリブ状突起5と谷溝6とが交互に等間隔おきに形成してある。リブ状突起5は、操作軸部4の先端へ向かって先すぼまり状に傾斜するリブ周面7と、リブ周面7を間に挟む一対の谷溝6の周面とで形成してある。リブ周面7と、その一側に設けた駆動面8とが交わる稜線部分に食込みエッジ10を形成する。図5に示すように、リブ周面7は、駆動面8に対して傾斜されていて、駆動面8とリブ周面7とが挟むエッジ角度Eが鋭角に設定してある。また、図1に示すように、食込みエッジ10のドライバー中心軸Pに対する傾斜角度Fを、25度30分から26度30分の範囲内に収まるように設定する。駆動面8は、リブ状突起5の突起中心軸Qとドライバー中心軸Pとを通る垂直平面Rと平行に形成する。ビス21を緩め操作する状態において、食込みエッジ10の下部側が食込みエッジ10の上部側に先行して残部壁30に食込むことを特徴とする。
操作軸部4の平坦な端面12とリブ周面7との間の出隅部分に、断面が部分円弧状の丸面部13を形成して、食込みエッジ10の下部を丸める。
操作軸部4をビス21の操作溝22に係合した状態において、端面12の形成位置を翼底壁26の下端より上方に位置させる(図6参照)。
リブ周面7の上下方向の任意の位置におけるリブ状突起5の幅寸法Jを、操作溝22の溝幅寸法Kより小さく設定する(図9(a)参照)。
駆動面8と逃げ面9との間の入隅部14の断面を部分円弧状に丸める。
本発明においては、操作軸部4に4個のリブ状突起5と谷溝6とが交互に等間隔おきに形成してあるビス除去用のねじ回し工具において、駆動面8とリブ周面7とが挟むエッジ角度Eを鋭角に設定した。また、食込みエッジ10の傾斜角度Fを、25度30分から26度30分の範囲内に収まるように設定した。さらに、駆動面8を、リブ状突起5の突起中心軸Qとドライバー中心軸Pとを通る垂直平面Rと平行に形成して、ビス21を緩める状態において、食込みエッジ10の下部側が食込みエッジ10の上部側に先行して残部壁30に食込むようにした。
先に説明したように、操作溝22が円錐凹部状に潰される場合には、操作溝22の開口縁の側が削られやすく、翼底壁26に近い側、あるいは溝底壁25に近い側に残部壁30が形成されやすい。従って、上記のように、食込みエッジ10の下部側が上部側に先行して食込む本発明のねじ回し工具によれば、食込みエッジ10および駆動面8を残部壁30に食込ませて、ビス21を的確に捕捉した状態で緩め操作でき、従来のこの種のねじ回し工具に比べてより確実にビス21を除去することができる。また、駆動面8を、リブ状突起5の突起中心軸Qとドライバー中心軸Pとを通る垂直平面Rと平行に形成するので、ビス21を緩め操作するとき、食込みエッジ10を含む駆動面8が操作反力を受けて翼底壁26から浮き離れるのを防止でき、ビス21をさらに確実に緩め操作できる。
平坦な端面12とリブ周面7との間の出隅部分に丸面部13を形成して、食込みエッジ10の下部を丸めるようにすると、リブ周面7と駆動面8と端面12とが隣接するコーナー部分の機械的な強度を向上できる。従って、リブ周面7と駆動面8と端面12とが隣接するコーナー部分が破損し欠落するのを防止してねじ回し工具の耐久性を向上できる。
操作軸部4をビス21の操作溝22に係合した状態において、端面12の形成位置が翼底壁26の下端より上方に位置させてあると、他の部位に先行して端面12が溝底壁25と接当するのを防いで、食込みエッジ10および駆動面8を残部壁30に密着できる。また、端面12と溝底壁25との間に隙間が確保されるので、溝底壁25に異物が入込んだ場合でも、端面12が異物に当って食込みエッジ10が残部壁30の基端隅部から浮き離れるのを防ぐことができる。従って、操作軸部4の緩み方向の回転トルクを確実にビス21に伝動して除去することができる。
リブ状突起5の幅寸法Jが、操作溝22の溝幅寸法Kより小さく設定してあると、エッジ角度Eが鋭角に設定してあることと相俟って、操作軸部4を操作溝22に係合した状態において、食込みエッジ10のみを翼底壁26に接当させることができる。従って、操作軸部4を緩み方向へ回動操作すると、食込みエッジ10を残部壁30の基端隅部に接当させ、さらに駆動面8を残部壁30を含む扇形肉部24の肉壁に食込ませて接触面積を拡大し、ビス21をさらに確実に緩め操作することができる。
駆動面8と逃げ面9との間の入隅部14の断面が部分円弧状に丸めてあると、リブ状突起5の突出基部の機械的な強度を向上して、ねじ回し工具の耐久性をさらに向上できる。
(実施例1) 図1ないし図9は本発明に係るねじ回し工具を手動用のドライバーに適用した実施例を示す。図2において符号1はドライバーのグリップ、2は差し換え式のドライバー軸である。ドライバー軸2は、グリップ1の装着基端に設けたチャック3をばねに抗して押し込み操作することにより、グリップ1から抜き出すことができる。六角軸で形成されたドライバー軸2の先端には操作軸部4が形成してある。
操作軸部4は、丸軸部分に4個のリブ状突起5と4個の谷溝6とを交互に形成して断面十文字状に形成してある。図3および図4において各リブ状突起5は、その突起中心軸Qが操作軸部4の周囲に等間隔おきに位置する状態で配置してあり、先端へ向かって先すぼまり状に傾斜するリブ周面7と、リブ周面7を間に挟む一対の谷溝6の周面とで構成してある。谷溝6の一対の周面のうち片方が駆動面8であり、他方が逃げ面9となる。リブ周面7と駆動面8とが交わる稜線部分に食込みエッジ10が形成してある。
図5に示すようにリブ周面7は、駆動面8に対して傾斜する平坦面で形成されて、駆動面8とリブ周面7とが挟むエッジ角度Eが鋭角(75度)に設定されている。また、リブ周面7を操作軸部4の先端へ向かって先すぼまり状に傾斜させることにより、食込みエッジ10のドライバー中心軸Pに対する傾斜角度Fを、皿ビス(ビス)21の操作溝22を構成する翼底壁26の傾斜角度Gに一致させている(図1参照)。皿ビス21の操作溝22の形状は、JISB−1012で規定されたH形十字穴の形状に一致しており、翼底壁26の傾斜角度Gは26度30分である。また、傾斜角度Gの許容交差は+15分、−0である。従って、翼底壁26の傾斜角度Gは26度30分から26度45分の範囲内にあればJIS規格に適合していることとなる。
上記のように構成される操作溝22に対して、食込みエッジ10の傾斜角度Fは、翼底壁26の傾斜角度Gと同じ26度30分を標準値とするが、その許容交差は+0、−1度として、操作軸部4をビス21の操作溝22に係合した状態において、食込みエッジ10の下部側が食込みエッジ10の上部側に先行して残部壁30に食込むようにする。つまり、食込みエッジ10の傾斜角度Fは、25度30分から26度30分の範囲内の角度に設定する。なお、食込みエッジ10の傾斜角度Fが25度30分より小さいと、食込みエッジ10の上部側を残部壁30に食込ませるのが困難となり、とくに、翼底壁26の傾斜角度Gのばらつきが+側に偏っている場合に、その傾向が顕著になる。また、食込みエッジ10の傾斜角度Fが26度30分より大きい場合には、食込みエッジ10の上部側がドライバーで削られた円錐凹部の開口縁に先当りして、食込みエッジ10の下部側を残部壁30に食込ませることが困難となる。
駆動面8は、皿ビス21を操作軸部4で緩め操作する状態において、皿ビス21の操作溝22の残部壁30と接当する側の谷溝6の周面に設けてある。詳しくは、図4に示すように、右ねじからなる皿ビス21を矢印D方向へ緩め操作するとき、緩め回転方向の上手側に位置する翼側壁27と当たる側が駆動面8になっている。食込みエッジ10および駆動面8で、操作溝22に残った残部壁30を的確に捕捉するために、駆動面8をリブ状突起5の突起中心軸Qとドライバー中心軸Pとを通る垂直平面Rと平行に形成するようにした(図5参照)。
図1に示すように、逃げ面9は突起中心軸Qに対して僅かに傾斜させてあり、これにより、正対する状態におけるリブ周面7の外形を下すぼまり状とすることができる。逃げ面9の傾斜角度Hは4度である。リブ周面7の上下方向の任意の位置におけるリブ状突起5の幅寸法Jは、操作溝22の溝幅寸法Kより小さく設定してある(図9参照)。また、先に説明したように、リブ周面7は駆動面8に対してエッジ角度Eの分だけ傾斜させてある。従って、リブ状突起5を操作溝22に係合した状態においては、図5、図6に示すように、食込みエッジ10のみを翼底壁26に接当させることができ、さらに、食込みエッジ10を残部壁30の基端隅部に接当させることができる。
操作軸部4の先端の端面12は、ドライバー中心軸Pと直交する平坦面になっている。端面12とリブ周面7との間の出隅部分には、断面が部分円弧状の丸面部13が形成してあり、これにより、食込みエッジ10の下部が丸められている。食込みエッジ10の下部を丸めることにより、リブ周面7と駆動面8と端面12とが隣接するコーナー部分の機械的な強度を向上して、コーナー部分が破損し欠落するのをよく防止できる。同様に、谷溝6において連続する駆動面8と逃げ面9との間の入隅部14の断面を部分円弧状に丸めて、リブ状突起5の突出基部の機械的な強度を向上できるようにしている。
操作軸部4を皿ビス21の操作溝22に係合した状態において、端面12が溝底壁25と接当するのを避けるために、端面12の形成位置を翼底壁26の傾斜下端より上方に位置させている。因みに、翼底壁26の傾斜角度、および溝底壁25の傾斜角度はビスサイズの違いとは無関係に一定であり、翼底壁26の全深さがビスサイズや操作頭部の形状の違いに応じて異なるだけである。従って、翼底壁26の下端部分の径方向の対向間隔は常に一定であり、端面12における一対の食込みエッジ10の外縁の対向間隔が、翼底壁26の下端部分の対向間隔より大きくなるように端面12の形成位置を設定すれば、端面12が溝底壁25と接当するのを避けることができる。また、図6に示すように、端面12と溝底壁25との間に隙間を確保して、溝底壁25に異物が入込んだ場合でも、端面12が異物に当って食込みエッジ10が翼底壁26から浮き離れるのを防ぐことができる。なお、端面12における一対の食込みエッジ10の外縁の対向間隔とは、端面12とリブ周面7との間の出隅部分に丸面部13が形成される前の状態における、尖った状態の食込みエッジ10の外縁の対向間隔である。
図7に、皿ビス21の操作頭部に形成された操作溝22の詳細構造を示す。操作溝22は、JISB−1012で規定されたH形十字穴の形状に一致しており、十字状に配置される4個の翼溝23と、各翼溝23の間に位置する4個の扇形肉部24と、各翼溝23の交差部分に形成される溝底壁25とで構成してある。さらに詳細に見ると、翼溝23は、等脚台形状の翼底壁26と、翼底壁26の斜辺部に連続する三角形状の翼側壁27とで構成してある。翼底壁26を間にして対向する一対の翼側壁27は、ビスの中心軸の側から見るとき下すぼまりテーパー状に形成してある。扇形肉壁24は、周方向に隣接する翼溝23の2個の翼側壁27と、これらの翼側壁27の間に設けられるく字状の屈折壁28とに囲まれている。
図8は、例えば電動工具のドライバーで潰された操作溝22の平面図を示している。そこでは、扇形肉部24の殆どの部分が、ドライバーで原形を止めないほどまでに削り取られて円錐状の凹部になっている。このように、扇形肉部24が円錐凹部状に削られるときは、他の部位に比べてせん断抵抗が小さな部分、具体的には、翼側壁27と扇形肉部24の上面とが隣接する稜線部分と、く字状の屈折壁28と扇形肉部24の上面とが隣接する稜線部分とが、他の部位に先行して削られる。また、翼底壁26に近い側ほど、さらに、溝底壁25に近い側ほど、せん断抵抗が大きくなるので残部壁30が残りやすくなる。
図9(a)に示すように、操作軸部4を皿ビス21の操作溝22に係合し、緩め方向へ回動した状態においては、食込みエッジ10の下端が残部壁30と翼底壁26との隅部分に接当し、駆動面8の下部が残部壁30に接当する。この状態でドライバー軸2を緩み方向へさらに回転操作すると、食込みエッジ10および駆動面8が、図9(b)に示すように、僅かに残っている残部壁30を含む扇形肉部24に食込み、駆動面8と皿ビス21の接触面積を増加させる。そのため、ドライバー軸2の緩み方向の回転トルクを皿ビス21に確実に伝動しながら緩め操作することができる。このとき、駆動面8がリブ状突起5の突起中心軸Qとドライバー中心軸Pとを通る垂直平面Rと平行に形成してあるので、食込みエッジ10を含む駆動面8が操作反力を受けて翼底壁26から浮き離れるのを防止できる。
従って、この実施例に係るねじ回し工具によれば、ドライバー軸2の緩み方向の回転トルクを皿ビス21に的確に伝動して、皿ビス21をさらに確実に緩めることができる。また、僅かに残った残部壁30を係合対象にして皿ビス21を緩み操作するので、プライヤーでつかむことができない皿ビス21であっても、問題なく取り外せる。以上の説明から理解できるように、皿ビス22を緩め操作する状態においては、食込みエッジ10の下部側が食込みエッジ10の上部側に先行して操作溝22の残部壁30に食込むことになる。
なお、エッジ角度Eは50度以上90度未満の範囲内で選択でき、70度以上90度未満の範囲内で選択することが好ましい。エッジ角度Eが50度未満であると、食込みエッジ10の構造強度が低下して欠損などを生じやすい。一方、エッジ角度Eが90度以上になると、リブ周面7が翼底面26に先当りするので、食込みエッジ10を残部壁30の基端隅部に接当させることができなくなる。より好ましくは、エッジ角度Eは75度以上85度未満に設定するとよい。
上記の実施例では、ビス21の操作溝22がJISB−1012で規定されたH形十字穴の形状に一致している場合について説明したが、本発明のねじ回し工具は、操作溝22がJISB−1012で規定されたZ形十字穴の形状に一致するビス21、あるいはJISB−1012で規定されたS形十字穴の形状に一致するビス21に適用することができる。また、ビス(小ねじ)21は、丸小ねじ、なべ小ねじ、平子ねじ、トラス小ねじ、バインド小ねじなどの、操作頭部の形状が種々に異なるビスであってもよい。
丸面部13に換えて、端面12とリブ周面7との間の出隅部分を平坦面で面取りすることができる。上記の実施例では、食込みエッジ10および駆動面8を残部壁30を含む扇形肉壁24に食込ませてビス21を緩ませるようにしたが、必要があれば、食込みエッジ10を円錐凹部状の削り跡に打込んで食込ませた状態で、ビス21を緩み操作することができる。本発明に係るドライバー軸2は、伝動工具に装着して使用するドライバー軸であってもよい。リブ周面7は凹面状の円弧面で形成することができる。ビス21は左ねじであってもよく、その場合の食込みエッジ10は、上記の実施例における逃げ面9の側に形成することになる。
2 ドライバー軸
4 操作軸部
5 リブ状突起
6 谷溝
7 リブ周面
8 駆動面
9 逃げ面
10 食込みエッジ
21 皿ビス(ビス)
22 操作溝
24 扇形肉部
26 翼底壁
27 翼側壁
30 残部壁
E エッジ角度
F 食込みエッジの傾斜角度
G 翼底壁の傾斜角度
P ドライバー中心軸
Q リブ状突起の突起中心軸
R PとQを通る垂直平面
4 操作軸部
5 リブ状突起
6 谷溝
7 リブ周面
8 駆動面
9 逃げ面
10 食込みエッジ
21 皿ビス(ビス)
22 操作溝
24 扇形肉部
26 翼底壁
27 翼側壁
30 残部壁
E エッジ角度
F 食込みエッジの傾斜角度
G 翼底壁の傾斜角度
P ドライバー中心軸
Q リブ状突起の突起中心軸
R PとQを通る垂直平面
Claims (5)
- ドライバー軸(2)の先端の操作軸部(4)に、4個のリブ状突起(5)と谷溝(6)とが交互に等間隔おきに形成してあるビス除去用のねじ回し工具であって、
リブ状突起(5)は、操作軸部(4)の先端へ向かって先すぼまり状に傾斜するリブ周面(7)と、リブ周面(7)を間に挟む一対の谷溝(6)の周面とで形成されており、
リブ周面(7)と、その一側に設けた駆動面(8)とが交わる稜線部分に食込みエッジ(10)が形成されており、
リブ周面(7)は、駆動面(8)に対して傾斜されて、駆動面(8)とリブ周面(7)とが挟むエッジ角度(E)が鋭角に設定されており、
食込みエッジ(10)のドライバー中心軸(P)に対する傾斜角度(F)が、25度30分から26度30分の範囲内に収まるように設定してあり、
駆動面(8)が、リブ状突起(5)の突起中心軸(Q)とドライバー中心軸(P)とを通る垂直平面(R)と平行に形成されており、
ビス(21)を緩め操作する状態において、食込みエッジ(10)の下部側が食込みエッジ(10)の上部側に先行して残部壁(30)に食込むことを特徴とするビス除去用のねじ回し工具。 - 操作軸部(4)の平坦な端面(12)とリブ周面(7)との間の出隅部分に、断面が部分円弧状の丸面部(13)を形成して、食込みエッジ(10)の下部が丸められている請求項1に記載のビス除去用のねじ回し工具。
- 操作軸部(4)をビス(21)の操作溝(22)に係合した状態において、端面(12)の形成位置が翼底壁(26)の下端より上方に位置させてある請求項1または2に記載のビス除去用のねじ回し工具。
- リブ周面(7)の上下方向の任意の位置におけるリブ状突起(5)の幅寸法(J)が、操作溝(22)の溝幅寸法(K)より小さく設定してある請求項1から3のいずれかひとつに記載のビス除去用のねじ回し工具。
- 駆動面(8)と逃げ面(9)との間の入隅部(14)の断面が部分円弧状に丸めてある請求項4に記載のビス除去用のねじ回し工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012009773A JP2013146830A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | ビス除去用のねじ回し工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012009773A JP2013146830A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | ビス除去用のねじ回し工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013146830A true JP2013146830A (ja) | 2013-08-01 |
Family
ID=49044880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012009773A Pending JP2013146830A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | ビス除去用のねじ回し工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2013146830A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110214068A (zh) * | 2017-01-25 | 2019-09-06 | 蛇牌股份公司 | 轴精确的螺丝刀 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4315438Y1 (ja) * | 1965-10-18 | 1968-06-27 | ||
| WO2007020681A1 (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Kabushiki Kaisha Engineer | ドライバービット |
-
2012
- 2012-01-20 JP JP2012009773A patent/JP2013146830A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4315438Y1 (ja) * | 1965-10-18 | 1968-06-27 | ||
| WO2007020681A1 (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Kabushiki Kaisha Engineer | ドライバービット |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110214068A (zh) * | 2017-01-25 | 2019-09-06 | 蛇牌股份公司 | 轴精确的螺丝刀 |
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