JP2013151202A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設計段階の負荷の軽減に貢献する構造を有する電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイール2が取り付けられるアッパーシャフト27と、アッパーシャフト27に連結される中間シャフト30と、中間シャフト30に連結されるインプットシャフト22と、電動モーターと、電動モーターから入力されるトルクにより回転するウォームホイール94と、ウォームホイール94が取り付けられるアウトプットシャフト24と、インプットシャフト22とアウトプットシャフト24とを互いに連結するトーションバー23とを有する。中間シャフト30は、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するときに破損する破損許容部位43を有する。
【選択図】図2
【解決手段】電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイール2が取り付けられるアッパーシャフト27と、アッパーシャフト27に連結される中間シャフト30と、中間シャフト30に連結されるインプットシャフト22と、電動モーターと、電動モーターから入力されるトルクにより回転するウォームホイール94と、ウォームホイール94が取り付けられるアウトプットシャフト24と、インプットシャフト22とアウトプットシャフト24とを互いに連結するトーションバー23とを有する。中間シャフト30は、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するときに破損する破損許容部位43を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ステアリングホイールが取り付けられるアッパーシャフトと、アッパーシャフトに連結される中間シャフトと、中間シャフトに連結されるインプットシャフトと、電動モーターと、電動モーターから入力されるトルクにより回転するウォームホイールと、ウォームホイールが取り付けられるアウトプットシャフトと、インプットシャフトとアウトプットシャフトとを互いに連結するトーションバーとを有する電動パワーステアリング装置に関する。
特許文献1は、上記電動パワーステアリング装置の一例を開示している。この電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールの操作にともない回転するステアリングシャフトと、両端に連結されたタイロッドを介して車輪の転舵角を変更するラック軸と、ステアリングシャフトの回転運動を直線運動に変換してラック軸に伝達するラックアンドピニオン機構とを有する。
ステアリングシャフトは、コラムシャフトと、ラックアンドピニオン機構を構成するピニオンシャフトと、コラムシャフトとピニオンシャフトとを連結するインターミディエイトシャフトとを有する。
上記電動パワーステアリング装置においては、ステアリングシャフトに対して過度に大きなトルクが入力されることがある。その主な理由としては、車両停止状態においてステアリングホイールが操作されること、ステアリングホイールを操舵限界位置に保持するために必要なトルクよりも大きなトルクがステリングホイールに入力されること、または車輪と路面上の設置物との衝突にともない車輪に大きな荷重が入力されること等が挙げられる。そして、ステアリングシャフトに対して過度に大きなトルクが入力された場合には、電動パワーステアリング装置の一部分が破損するおそれがある。
電動パワーステアリング装置において、上記トルクに起因して破損する部分は、ステアリングホイールに入力されるトルクの大きさ、車輪に作用する抵抗の大きさ、または車輪に入力される荷重の作用部位等の影響を受けて変化する。
このため、電動パワーステアリング装置の設計段階においては、電動パワーステアリグ装置における各種の部分が破損する可能性を考慮する必要が生じる。
本発明は、上記課題を解決するため、設計段階の負荷の軽減に貢献する構造を有する電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、設計段階の負荷の軽減に貢献する構造を有する電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
(1)第1の手段は、請求項1に記載の発明すなわち、ステアリングホイールが取り付けられるアッパーシャフトと、前記アッパーシャフトに連結される中間シャフトと、前記中間シャフトに連結されるインプットシャフトと、電動モーターと、前記電動モーターから入力されるトルクにより回転するウォームホイールと、前記ウォームホイールが取り付けられるアウトプットシャフトと、前記インプットシャフトと前記アウトプットシャフトとを互いに連結するトーションバーとを有する電動パワーステアリング装置において、前記中間シャフトは、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するときに破損する破損許容部位を有することを要旨とする。
中間シャフトは、破損許容部を有するため、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するとき、破損許容部位において破損する。このため、電動パワーステアリング装置において破損許容部位以外の部位が破損することが抑制される。すなわち、基準トルク以上の大きさのトルクが作用する場合において、破損することが予定された部分とは異なる部分が破損することが抑制される。このため、本発明の電動パワーステアリング装置は、設計段階の負荷の軽減に貢献する。
(2)第2の手段は、請求項2に記載の発明すなわち、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、前記中間シャフトは、前記破損許容部位に対して前記アッパーシャフト側に位置する第1シャフト部分と、前記破損許容部位に対して前記インプットシャフト側に位置する第2シャフト部分と、前記第1シャフト部分と一体的に回転する第1伝達部分と、前記第2シャフト部分と一体的に回転する第2伝達部分とを有し、前記第2伝達部分は、前記第2シャフト部分と一体的に回転する固定部分と、前記破損許容部位をまたいで前記固定部分から前記第1シャフト部分の外周上まで延びる延長部分とを有し、前記延長部分は、前記固定部分と一体的に回転し、かつ前記第1シャフト部分に対して回転可能な構造を有し、前記第1伝達部分は、前記第1シャフト部分の周方向において前記延長部分と対向する対向部分を有し、前記対向部分は、前記周方向において前記延長部分との間に所定の間隙を有することを要旨とする。
上記電動パワーステアリング装置においては、基準トルク以上の大きさのトルクが作用したとき、破損許容部位が破断することがある。このとき、第1シャフト部分および第2シャフト部分が互いに分断された状態となる。そして、この状態においてステアリングホイールが操作されたとき、第1伝達部分の対向部分が第1シャフト部分と一体的に回転することにより、第1伝達部分の対向部分が第2伝達部分の延長部分と接触する。これにより、第1シャフト部分、第1伝達部分の対向部分、第2伝達部分の延長部分、第2伝達部分の固定部分、および第2シャフト部分の順にトルクを伝達する経路が形成される。このため、ステアリングホイールに入力された操舵トルクは、破損許容部位が破断した状態においてもステアリングホイールの操作により車輪の転舵角を変更することができる。
(3)第3の手段は、請求項3に記載の発明すなわち、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、前記中間シャフトは、前記破損許容部位に対して前記アッパーシャフト側に位置する第1シャフト部分と、前記破損許容部位に対して前記インプットシャフト側に位置する第2シャフト部分と、前記第1シャフト部分と一体的に回転する第1伝達部分と、前記第2シャフト部分と一体的に回転する第2伝達部分とを有し、前記第1伝達部分は、前記第1シャフト部分と一体的に回転する固定部分と、前記破損許容部位をまたいで前記固定部分から前記第2シャフト部分の外周上まで延びる延長部分とを有し、前記延長部分は、前記固定部分と一体的に回転し、かつ前記第2シャフト部分に対して回転可能な構造を有し、前記第2伝達部分は、前記第2シャフト部分の周方向において前記延長部分と対向する対向部分を有し、前記対向部分は、前記周方向において前記延長部分との間に所定の間隙を有することを要旨とする。
上記電動パワーステアリング装置においては、基準トルク以上の大きさのトルクが作用したとき、破損許容部位が破断することがある。このとき、第1シャフト部分および第2シャフト部分が互いに分断された状態となる。そして、この状態においてステアリングホイールが操作されたとき、第1伝達部分の固定部分および延長部分が第1シャフト部分と一体的に回転することにより、第1伝達部分の延長部分が第2伝達部分の対向部分と接触する。これにより、第1シャフト部分、第1伝達部分の固定部分、第1伝達部分の延長部分、第2伝達部分の対向部分、および第2シャフト部分の順にトルクを伝達する経路が形成される。このため、ステアリングホイールに入力された操舵トルクは、破損許容部位が破断した状態においてもステアリングホイールの操作により車輪の転舵角を変更することができる。
(4)第4の手段は、請求項4に記載の発明すなわち、請求項2または3に記載の電動パワーステアリング装置において、前記対向部分は、前記中間シャフトと同一の材料により一体的に形成され、前記固定部分および前記延長部分は、前記中間シャフトとは別の部品として形成されることを要旨とする。
第2および第3の手段は、電動パワーステアリング装置の構成の1つとして、固定部分および延長部分が中間シャフトと同一の材料により一体的に形成された構成を含む。この構成は、既存の中間シャフトを利用して電動パワーステアリング装置を製造する場合において、第1シャフト部分および第2シャフト部分のそれぞれの設計を大きく変更する必要が生じる。第4の手段は、このような背景を踏まえて、固定部分および延長部分を中間シャフトとは別の部品として構成している。このため、既存の中間シャフトからの設計変更を少なくすることができる。
本発明は、設計段階の負荷の軽減に貢献する構造を有する電動パワーステアリング装置を提供する。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1の構成について説明する。
電動パワーステアリング装置1は、操舵角伝達機構10およびアシスト機構90を有する。
電動パワーステアリング装置1は、操舵角伝達機構10およびアシスト機構90を有する。
操舵角伝達機構10は、ステアリングシャフト20、転舵シャフト11、タイロッド12を有する。またこの他に、操舵角伝達機構10は、ステアリングコラム13、ハウジング14、および軸受15〜18を有する(図2参照)。
ステアリングシャフト20は、コラムシャフト21、インプットシャフト22、トーションバー23、アウトプットシャフト24、インターミディエイトシャフト25、およびピニオンシャフト26を有する。
ステアリングホイール2は、コラムシャフト21に連結される。コラムシャフト21は、インプットシャフト22に連結される。インプットシャフト22は、トーションバー23に固定される。トーションバー23は、アウトプットシャフト24に固定される。アウトプットシャフト24は、インターミディエイトシャフト25に連結される。
インターミディエイトシャフト25は、ピニオンシャフト26に連結される。ピニオンシャフト26は、ピニオン26Aを有する。ピニオンシャフト26は、ピニオン26Aを介して転舵シャフト11に連結される。
転舵シャフト11は、ラック11Aを有する。転舵シャフト11は、互いに噛み合うラック11Aおよびピニオン26Aを介してピニオンシャフト26に連結される。転舵シャフト11は、タイロッド12およびナックル(図示略)を介して車輪3に連結される。
アシスト機構90は、電動モーター91および減速機92を有する。電動モーター91は、減速機92に連結される。減速機92は、ウォームシャフト93およびウォームホイール94を有する。ウォームシャフト93は、ウォームホイール94と噛み合う。ウォームホイール94は、アウトプットシャフト24に固定される。
図2を参照して、コラムシャフト21の周辺部分の構成について説明する。
コラムシャフト21は、アッパーシャフト27、中間シャフト30、および伝達部60を有する。コラムシャフト21は、ステアリングコラム13の内部に配置される。
コラムシャフト21は、アッパーシャフト27、中間シャフト30、および伝達部60を有する。コラムシャフト21は、ステアリングコラム13の内部に配置される。
アッパーシャフト27は、中空部材から構成される。アッパーシャフト27は、中間シャフト30に対してステアリングホイール2側に配置される。アッパーシャフト27は、ステアリングホイール2側の端部においてステアリングコラム13の外部に露出する。アッパーシャフト27は、ステアリングホイール2に連結される。アッパーシャフト27は、ステアリングホイール2を回転可能に支持する。
中間シャフト30は、本体部40および接続部50を有する。中間シャフト30は、中空部材から構成される。中間シャフト30は、アッパーシャフト27に対してインプットシャフト22側に配置される。中間シャフト30は、ステアリングホイール2側の端部においてアッパーシャフト27の内部に配置される。中間シャフト30は、コラムシャフト21の軸方向に相対移動可能、かつ軸線Mを中心に周方向に一体回転可能な状態でアッパーシャフト27の内周面に連結される。
本体部40は、第1シャフト部分41、第2シャフト部分42、および破損許容部位43を有する。
第1シャフト部分41は、破損許容部位43に対してアッパーシャフト27側に位置する。
第1シャフト部分41は、破損許容部位43に対してアッパーシャフト27側に位置する。
第2シャフト部分42は、破損許容部位43に対してインプットシャフト22側に位置する。
破損許容部位43は、中間シャフト30の径方向において第1シャフト部分41および第2シャフト部分42の厚みより小さい寸法の厚みを有する。破損許容部位43は、中間シャフト30の周方向において第1シャフト部分41および第2シャフト部分42のねじれ剛性より小さいねじれ剛性を有する。破損許容部位43は、中間シャフト30の切欠き部位から構成される。破損許容部位43は、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するときに破損する。
破損許容部位43は、中間シャフト30の径方向において第1シャフト部分41および第2シャフト部分42の厚みより小さい寸法の厚みを有する。破損許容部位43は、中間シャフト30の周方向において第1シャフト部分41および第2シャフト部分42のねじれ剛性より小さいねじれ剛性を有する。破損許容部位43は、中間シャフト30の切欠き部位から構成される。破損許容部位43は、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するときに破損する。
接続部50は、インプットシャフト22の外径よりもわずかに小さい寸法の内径を有する。接続部50は、インプットシャフト22側に位置する中間シャフト30の端部を内周面から径方向に拡張することにより形成される。接続部50は、内周面に圧入されるインプットシャフト22に連結される。接続部50は、軸線Mを中心に周方向にインプットシャフト22と一体的に回転する。
伝達部60は、第1伝達部分70および第2伝達部分80を有する。
第1伝達部分70は、基礎部分71および対向部分72を有する。第1伝達部分70は、第1シャフト部分41の外径と同じ大きさの内径を有する。第1伝達部分70は、第1シャフト部分41の外周に一体的に形成される。第1伝達部分70は、第1シャフト部分41と一体的に回転する。
第1伝達部分70は、基礎部分71および対向部分72を有する。第1伝達部分70は、第1シャフト部分41の外径と同じ大きさの内径を有する。第1伝達部分70は、第1シャフト部分41の外周に一体的に形成される。第1伝達部分70は、第1シャフト部分41と一体的に回転する。
基礎部分71は、中間シャフト30と同一の材料により構成される。基礎部分71は、第1シャフト部分41と一体的に形成される。
対向部分72は、中間シャフト30と同一の材料により構成される。対向部分72は、第1シャフト部分41と一体的に形成される。
対向部分72は、中間シャフト30と同一の材料により構成される。対向部分72は、第1シャフト部分41と一体的に形成される。
第2伝達部分80は、固定部分81および延長部分82を有する。第2伝達部分80は、第2シャフト部分42の外径と同じ大きさの内径を有し、かつ第1伝達部分70の外径よりも小さい外径を有する。第2伝達部分80は、第2シャフト部分42とは別の部品により構成される。第2伝達部分80は、第2シャフト部分42と一体的に回転する。
固定部分81は、中間シャフト30とは別の部品として形成される。固定部分81は、第2シャフト部分42と一体的に回転する。
延長部分82は、中間シャフト30とは別の部品として形成される。延長部分82は、破損許容部位43をまたいで固定部分81から第1シャフト部分41の外周上まで延びる形状を有する。延長部分82は、固定部分81と一体的に回転し、かつ第1シャフト部分41に対して回転可能な構造を有する。
延長部分82は、中間シャフト30とは別の部品として形成される。延長部分82は、破損許容部位43をまたいで固定部分81から第1シャフト部分41の外周上まで延びる形状を有する。延長部分82は、固定部分81と一体的に回転し、かつ第1シャフト部分41に対して回転可能な構造を有する。
ステアリングコラム13は、アウターチューブ13Aおよびインナーチューブ13Bを有する。ステアリングコラム13は、コラムシャフト21を保護する。
アウターチューブ13Aは、インナーチューブ13Bに対してステアリングホイール2側に配置される。アウターチューブ13Aは、ステアリングコラム13の軸方向に相対移動可能な状態でインナーチューブ13Bの外周面に連結される。
アウターチューブ13Aは、インナーチューブ13Bに対してステアリングホイール2側に配置される。アウターチューブ13Aは、ステアリングコラム13の軸方向に相対移動可能な状態でインナーチューブ13Bの外周面に連結される。
インナーチューブ13Bは、アウターチューブ13Aに対してインプットシャフト22側に配置される。インナーチューブ13Bは、ステアリングコラム13の軸方向に相対移動可能な状態でアウターチューブ13Aの内周面に連結される。
ハウジング14は、ステアリングホイール2側においてインナーチューブ13Bに固定される。ハウジング14は、インプットシャフト22、トーションバー23、およびアウトプットシャフト24を内部に収容する。
軸受15は、アウターチューブ13Aの内部においてアッパーシャフト27を回転可能に支持する。軸受16は、ハウジング14の内部においてインプットシャフト22を回転可能に支持する。軸受17および軸受18は、ハウジング14の内部においてインプットシャフト22側のアウトプットシャフト24を回転可能に支持する。
トーションバー23およびアウトプットシャフト24のインプットシャフト22側の端部は、ハウジング14の外部にそれぞれ露出する。
図3および図4を参照して本発明の特徴部分である中間シャフト30について詳細に説明する。
図3および図4を参照して本発明の特徴部分である中間シャフト30について詳細に説明する。
第1伝達部分70は、4個の対向部分72を有する(図3)。第1伝達部分70は、櫛歯形状を有する円筒状に形成される(図4)。
対向部分72は、中間シャフト30の外周上の周方向において延長部分82の寸法よりも大きい寸法を有する(図3)。対向部分72は、第1伝達部分70の櫛歯形状を構成する(図4)。対向部分72は、中間シャフト30の外周上の周方向において、延長部分82の周方向の寸法よりも大きい間隔で他の対向部分72と隣り合う。
対向部分72は、中間シャフト30の外周上の周方向において延長部分82の寸法よりも大きい寸法を有する(図3)。対向部分72は、第1伝達部分70の櫛歯形状を構成する(図4)。対向部分72は、中間シャフト30の外周上の周方向において、延長部分82の周方向の寸法よりも大きい間隔で他の対向部分72と隣り合う。
第2伝達部分80は、4個の延長部分82を有する(図3)。第2伝達部分80は、櫛歯形状を有する円筒状に形成される(図4)。第2伝達部分80は、接続部50の形成前にインプットシャフト22側から中間シャフト30に挿入されて、第2シャフト部分42の外周に固定される。
固定部分81は、第2シャフト部分42の外周に圧入される。延長部分82は、第1シャフト部分41において隣り合う2つの対向部分72の間に配置される(図3)。延長部分82は、中間シャフト30の周方向において対向部分72との間に間隙H1を有する。
本実施形態の電動パワーステアリング装置1は以下の効果を奏する。
(1)中間シャフト30は、破損許容部位43を有する。このため、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するとき、中間シャフト30は破損許容部位43において破損する。したがって、電動パワーステアリング装置1において破損することが予定された部分とは異なる部分が破損することが抑制される。このため、電動パワーステアリング装置1は、設計段階の負荷の軽減に貢献する。
(1)中間シャフト30は、破損許容部位43を有する。このため、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するとき、中間シャフト30は破損許容部位43において破損する。したがって、電動パワーステアリング装置1において破損することが予定された部分とは異なる部分が破損することが抑制される。このため、電動パワーステアリング装置1は、設計段階の負荷の軽減に貢献する。
また、破損許容部位43は、ウォームホイール94が取り付けられるアウトプットシャフト24よりも転舵シャフト11側のステアリングシャフト20、すなわちインターミディエイトシャフト25およびピニオンシャフト26のいずれにも形成されない。このため、アウトプットシャフト24に電動モーター91のトルクを伝達する構成の車両において、車両の大きさに応じてインターミディエイトシャフト25およびピニオンシャフト26の少なくとも一方の規格が変更された場合でも、中間シャフト30の規格は変更されないことが一般的であるため、設計段階の負荷の軽減に貢献する。
(2)中間シャフト30は、第1シャフト部分41および第2シャフト部分42を有する。またこの他に、中間シャフト30は、第1シャフト部分41と一体的に回転する第1伝達部分70および第2シャフト部分42と一体的に回転する第2伝達部分80を実質的に有する。第2伝達部分80は、固定部分81および破損許容部位43をまたいで固定部分81から第1シャフト部分41の外周上まで延びる延長部分82を有する。延長部分82は、固定部分81と一体的に回転し、かつ第1シャフト部分41に対して回転可能な構造を有する。第1伝達部分70は、第1シャフト部分41の周方向において延長部分82と対向する対向部分72を有する。対向部分72は、周方向において延長部分82との間に所定の間隙H1を有する。
電動パワーステアリング装置1においては、基準トルク以上の大きさのトルクが作用したとき、破損許容部位43が破断する。このとき、第1シャフト部分41および第2シャフト部分42が互いに分断された状態となる。そして、この状態においてステアリングホイール2が操作されたとき、第1伝達部分70の対向部分72が第1シャフト部分41と一体的に回転することにより、第1伝達部分70の対向部分72が第2伝達部分80の延長部分82と接触する。これにより、第1シャフト部分41、第1伝達部分70の対向部分72、第2伝達部分80の延長部分82、第2伝達部分80の固定部分81、および第2シャフト部分42の順にトルクを伝達する経路が形成される。このため、ステアリングホイール2に入力された操舵トルクは、破損許容部位43が破断した状態においてもステアリングホイール2の操作により車輪3の転舵角を変更することができる。
また、第1伝達部分70は、間隙H1の範囲内において第2伝達部分80に対する相対回転が許容される。これにより、第1伝達部分70の相対回転が規制される前後において、ステアリングホイール2の操舵感に違いが生じる。このため、運転者は、操舵感の違いにより電動パワーステアリング装置1に生じる異常を検知することができる。
(3)対向部分72は、中間シャフト30と同一の材料により一体的に形成される。固定部分81および延長部分82は、中間シャフト30とは別の部品として形成される。
固定部分81および延長部分82が中間シャフト30と同一の材料により一体的に形成される構成は、既存の中間シャフト30を利用して電動パワーステアリング装置1を製造する場合において、第1シャフト部分41および第2シャフト部分42のそれぞれの設計を大きく変更する必要が生じる。一方、固定部分81および延長部分82を中間シャフト30とは別の部品とする構成は、既存の中間シャフト30からの設計変更を少なくすることができる。
固定部分81および延長部分82が中間シャフト30と同一の材料により一体的に形成される構成は、既存の中間シャフト30を利用して電動パワーステアリング装置1を製造する場合において、第1シャフト部分41および第2シャフト部分42のそれぞれの設計を大きく変更する必要が生じる。一方、固定部分81および延長部分82を中間シャフト30とは別の部品とする構成は、既存の中間シャフト30からの設計変更を少なくすることができる。
本発明は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・実施形態の中間シャフト30は、第1シャフト部分41の外周に一体的に形成される第1伝達部分70を有するとともに、第2シャフト部分42の外周に固定される第2伝達部分80を有する。一方、変形例の中間シャフト35は、図5および図6に示されるように、第1シャフト部分41の内周に一体的に形成される第1伝達部分75を有するとともに、第2シャフト部分42の内周に固定される第2伝達部分85を有する。第2伝達部分85の延長部分86は、中間シャフト35の周方向において第1伝達部分75の対向部分76との間に間隙H2を有する。なお、変形例の中間シャフト35において、第1伝達部分75は、櫛歯形状を有する円筒状に形成されず、4つの対向部分76のみを有する(図7)。
・実施形態の中間シャフト30は、第1シャフト部分41の外周に一体的に形成される第1伝達部分70を有するとともに、第2シャフト部分42の外周に固定される第2伝達部分80を有する。一方、変形例の中間シャフトは、第1シャフト部分41の外周に第2伝達部分80と同様の構造を有する第1伝達部分を有するとともに、第2シャフト部分42の外周に第1伝達部分70と同様の構造を有する第2伝達部分80を有する。すなわち、変形例の第1伝達部分は、固定部分81および延長部分82と同じ形状の固定部分および延長部分を有する。また、変形例の第2伝達部分は、対向部分72と同じ形状の対向部分を有する。
・実施形態の中間シャフト30は、第1シャフト部分41の外周に一体的に形成される第1伝達部分70を有するとともに、第2シャフト部分42の外周に固定される第2伝達部分80を有する。一方、変形例の中間シャフトは、第1シャフト部分41の内周に第2伝達部分80と同様の構造を有する第1伝達部分を有するとともに、第2シャフト部分42の内周に第1伝達部分70と同様の構造を有する第2伝達部分を有する。すなわち、変形例の第1伝達部分は、固定部分81および延長部分82と同じ形状の固定部分および延長部分を有する。また、変形例の第2伝達部分は、対向部分72と同じ形状の対向部分を有する。
・実施形態の中間シャフト30は、切欠き部位から構成される破損許容部位43を有する。一方、変形例の中間シャフトは、絞り成型された部位から構成される破損許容部位を有する。
・実施形態の中間シャフト30は、中空部材から構成される。一方、変形例の中間シャフトは、中実部材から構成される。
・実施形態の第1伝達部分70は、4個の対向部分72を有する。第2伝達部分80は、4個の延長部分82を有する。一方、変形例の第1伝達部分75は、1〜3個または5個以上の対向部分76を有する。変形例の第2伝達部分85は対向部分76と同数の延長部分86を有する。
・実施形態の第1伝達部分70は、4個の対向部分72を有する。第2伝達部分80は、4個の延長部分82を有する。一方、変形例の第1伝達部分75は、1〜3個または5個以上の対向部分76を有する。変形例の第2伝達部分85は対向部分76と同数の延長部分86を有する。
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングホイール、3…車輪、10…操舵角伝達機構、11…転舵シャフト、11A…ラック、12…タイロッド、13…ステアリングコラム、13A…アウターチューブ、13B…インナーチューブ、14…ハウジング、15…軸受、16…軸受、17…軸受、18…軸受、20…ステアリングシャフト、21…コラムシャフト、22…インプットシャフト、23…トーションバー、24…アウトプットシャフト、25…インターミディエイトシャフト、26…ピニオンシャフト、26A…ピニオン、27…アッパーシャフト、30…中間シャフト、35…中間シャフト、40…本体部、41…第1シャフト部分、42…第2シャフト部分、43…破損許容部位、50…接続部、60…伝達部、70…第1伝達部分、71…基礎部分、72…対向部分、75…第1伝達部分、76…対向部分、80…第2伝達部分、81…固定部分、82…延長部分、85…第2伝達部分、86…延長部分、90…アシスト機構、91…電動モーター、92…減速機、93…ウォームシャフト、94…ウォームホイール、H1…間隙、H2…間隙、M…軸線。
Claims (4)
- ステアリングホイールが取り付けられるアッパーシャフトと、前記アッパーシャフトに連結される中間シャフトと、前記中間シャフトに連結されるインプットシャフトと、電動モーターと、前記電動モーターから入力されるトルクにより回転するウォームホイールと、前記ウォームホイールが取り付けられるアウトプットシャフトと、前記インプットシャフトと前記アウトプットシャフトとを互いに連結するトーションバーとを有する電動パワーステアリング装置において、
前記中間シャフトは、基準トルク以上の大きさのトルクが作用するときに破損する破損許容部位を有する
電動パワーステアリング装置。 - 前記中間シャフトは、前記破損許容部位に対して前記アッパーシャフト側に位置する第1シャフト部分と、前記破損許容部位に対して前記インプットシャフト側に位置する第2シャフト部分と、前記第1シャフト部分と一体的に回転する第1伝達部分と、前記第2シャフト部分と一体的に回転する第2伝達部分とを有し、
前記第2伝達部分は、前記第2シャフト部分と一体的に回転する固定部分と、前記破損許容部位をまたいで前記固定部分から前記第1シャフト部分の外周上まで延びる延長部分とを有し、
前記延長部分は、前記固定部分と一体的に回転し、かつ前記第1シャフト部分に対して回転可能な構造を有し、
前記第1伝達部分は、前記第1シャフト部分の周方向において前記延長部分と対向する対向部分を有し、
前記対向部分は、前記周方向において前記延長部分との間に所定の間隙を有する
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記中間シャフトは、前記破損許容部位に対して前記アッパーシャフト側に位置する第1シャフト部分と、前記破損許容部位に対して前記インプットシャフト側に位置する第2シャフト部分と、前記第1シャフト部分と一体的に回転する第1伝達部分と、前記第2シャフト部分と一体的に回転する第2伝達部分とを有し、
前記第1伝達部分は、前記第1シャフト部分と一体的に回転する固定部分と、前記破損許容部位をまたいで前記固定部分から前記第2シャフト部分の外周上まで延びる延長部分とを有し、
前記延長部分は、前記固定部分と一体的に回転し、かつ前記第2シャフト部分に対して回転可能な構造を有し、
前記第2伝達部分は、前記第2シャフト部分の周方向において前記延長部分と対向する対向部分を有し、
前記対向部分は、前記周方向において前記延長部分との間に所定の間隙を有する
請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記対向部分は、前記中間シャフトと同一の材料により一体的に形成され、
前記固定部分および前記延長部分は、前記中間シャフトとは別の部品として形成される
請求項2または3に記載の電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012012481A JP2013151202A (ja) | 2012-01-24 | 2012-01-24 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012012481A JP2013151202A (ja) | 2012-01-24 | 2012-01-24 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013151202A true JP2013151202A (ja) | 2013-08-08 |
Family
ID=49047975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012012481A Pending JP2013151202A (ja) | 2012-01-24 | 2012-01-24 | 電動パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2013151202A (ja) |
-
2012
- 2012-01-24 JP JP2012012481A patent/JP2013151202A/ja active Pending
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