JP2013159059A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱膨張によるプラテンの変形を抑える。
【解決手段】本発明に係る印刷装置は、媒体を支持するプラテンと、前記プラテンにより支持された前記媒体に向けて液体を吐出して画像を印刷するヘッドと、前記プラテンを加熱することにより、前記媒体に向けて吐出された前記液体を乾燥させる加熱部と、前記加熱部により加熱される前記プラテンを、弾性部材を介して支持する支持部材と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷装置に関する。
紙やフィルム等の各種媒体を支持するプラテンと、前記プラテンにより支持された前記媒体に向けてインク等の液体を吐出して画像を印刷するヘッドと、前記媒体を乾燥させるための加熱部と、を有するインクジェットプリンター等の印刷装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2005−246908号公報
このような印刷装置では、加熱部により加熱されたプラテンが熱膨張により変形することがあった。その結果、ヘッドから媒体までの距離(ペーパーギャップ)が変動して、印刷画質の低下を招くおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱膨張によるプラテンの変形を抑えることにある。
上記課題を解決するための主たる発明は、
媒体を支持するプラテンと、
前記プラテンにより支持された前記媒体に向けて液体を吐出して画像を印刷するヘッドと、
前記プラテンを加熱することにより、前記媒体に向けて吐出された前記液体を乾燥させる加熱部と、
前記加熱部により加熱される前記プラテンを、弾性部材を介して支持する支持部材と、
を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の概略断面図である。 プリンター1の構成例を示すブロック図である。 変形前後におけるプラテン29の状態を説明する図である。 図4Aは、プラテン29を支持する支持構造の構成例1を示す概略平面図である。図4Bは、ゴム部材123を用いてプラテン29を支持する支持構造の構成例1を示す概略側面図である。 図5A及び図5Bは、図4Bにおいて符号Aで示す部分の拡大図であって、変形前後におけるゴム部材123の状態を説明する図である。 図6A及び図6Bは、プラテン29を支持する支持構造の他の構成例2を示す概略側面図であって、変形前後におけるバネ部材126の状態を説明する図である。 図7A及び図7Bは、プラテン29を支持する支持構造の他の構成例3を示す概略側面図であって、変形前後におけるゴム部材127の状態を説明する図である。 インクジェットプリンター501の外観模式図である。 インクジェットプリンター501の構成を示す概略図である。 インクジェットプリンター501のインクジェットヘッド541及びその周辺部材の構成を示す概略図である。 図11A及び図11Bは、規制部の構成例を説明する図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、媒体を支持するプラテンと、
前記プラテンにより支持された前記媒体に向けて液体を吐出して画像を印刷するヘッドと、
前記プラテンを加熱することにより、前記媒体に向けて吐出された前記液体を乾燥させる加熱部と、
前記加熱部により加熱される前記プラテンを、弾性部材を介して支持する支持部材と、
を有することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、プラテンが弾性部材を介して支持部材に支持されるため、弾性部材が弾性変形することにより熱膨張によるプラテンの変形を抑えることができる。
また、かかる印刷装置であって、
前記プラテン及び前記支持部材は、互いに離間して設けられ、
前記弾性部材は、互いに離間した前記プラテン及び前記支持部材の間に配置され、前記プラテンに結合する一方の端部と、前記支持部材に結合する他方の端部と、を有することとしてもよい。
このような印刷装置によれば、互いに離間したプラテン及び支持部材の間に弾性部材が配置されるため、弾性部材が弾性変形する際の変形量を大きくすることができる。
また、かかる印刷装置であって、
前記プラテンと前記支持部材との間の離間距離を規制する規制部を有することとしてもよい。
このような印刷装置によれば、ペーパーギャップの変動を規制することができるようになるため、印刷画質の低下を抑えることができる。
また、かかる印刷装置であって、
前記プラテン及び前記支持部材は、互いに接触して設けられ、
前記弾性部材は、互いに接触した前記プラテン及び前記支持部材の間に埋設され、前記プラテンに結合する一方の端部と、前記支持部材に結合する他方の端部と、を有することとしてもよい。
このような印刷装置によれば、互いに接触したプラテン及び支持部材の間に弾性部材が埋設されるため、ペーパーギャップの大きさが維持され、印刷画質の低下を抑えることができる。また、埋設された弾性部材が弾性変形することにより、熱膨張によるプラテンの変形を抑えることができる。
===実施の形態===
<<<プリンター1の構成例について>>>
印刷装置の一例としてのプリンター1(本実施の形態においては、インクジェット式プリンター、特に、ラテラルスキャン型のラベル印刷機)の構成例について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、プリンター1の概略断面図である。図2は、プリンター1の構成例を示すブロック図である。
なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。
また、本実施の形態においては、プリンター1が画像を記録する媒体の一例として、ロール状に巻かれた用紙(以下、ロール紙(連続紙)という)を用いて説明する。
本実施の形態に係るプリンター1は、図1及び図2に示すように、搬送ユニット20、及び、該搬送ユニット20がロール紙2を搬送する搬送経路(図1において、当該搬送経路は、ロール紙巻軸18からロール紙巻き取り駆動軸92までの間の、ロール紙2が位置する部分により表されている)に沿って、給送ユニット10、プラテン29、巻き取りユニット90、を有し、さらに、搬送経路上の印刷領域Rにおいて複数種類のインクを吐出して画像印刷を行うヘッドユニット30と、インク補給ユニット35と、キャリッジユニット40と、加熱部の一例としてのヒーターユニット70と、プラテン29上のロール紙2に風を送る送風ユニット80と、これらのユニット等を制御しプリンター1としての動作を司るコントローラー60と、検出器群50と、を有している。
給送ユニット10は、ロール紙2を搬送ユニット20に給送するものである。この給送ユニット10は、ロール紙2が巻かれ回転可能に支持されるロール紙巻軸18と、ロール紙巻軸18から繰り出されたロール紙2を巻き掛けて搬送ユニット20に導くための中継ローラー19と、を有している。
搬送ユニット20は、給送ユニット10により送られたロール紙2を、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。この搬送ユニット20は、図1に示すように、中継ローラー19に対して水平右方に位置する中継ローラー21と、中継ローラー21から見て右斜め下方に位置する中継ローラー22と、中継ローラー22から見て右斜め上方(プラテン29から見て搬送方向上流側)に位置する第一搬送ローラー23と、中継ローラー22と第一搬送ローラー23との間に位置するステアリングユニット(舵取りユニット)20aと、第一搬送ローラー23から見て右方(プラテン29から見て搬送方向下流側)に位置する第二搬送ローラー24と、第二搬送ローラー24から見て鉛直下方に位置する反転ローラー25と、反転ローラー25から見て右方に位置する中継ローラー26と、中継ローラー26から見て上方に位置する送り出しローラー27と、を有している。
中継ローラー21は、中継ローラー19から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて下方に向かって弛ませるローラーである。
中継ローラー22は、中継ローラー21から送られたロール紙2を、左方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
第一搬送ローラー23は、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー23aと、該第一駆動ローラー23aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第一従動ローラー23bとを有している。この第一搬送ローラー23は、下方に弛ませたロール紙2を上方に引き上げ、プラテン29に対向する印刷領域Rへ搬送するローラーである。第一搬送ローラー23は、印刷領域R上のロール紙2の部位に対して画像印刷がなされている期間、一時的に搬送を停止させるようになっている。なお、コントローラー60の駆動制御により、第一駆動ローラー23aの回転駆動に伴って第一従動ローラー23bが回転することによって、プラテン29上に位置させるロール紙2の搬送量が調整される。
搬送ユニット20は、上述したとおり、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間に巻き掛けたロール紙2の部位を下方に弛ませて搬送する機構を有している。このロール紙2の弛みは、コントローラー60により、不図示の弛み検出用センサーからの検出信号に基づき監視される。具体的には、中継ローラー21、22と第一搬送ローラー23との間において弛ませたロール紙2の部位を、弛み検出用センサーが検出した場合には、該部位に適切な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20はロール紙2を弛ませた状態で搬送することが可能となる。一方、弛み検出用センサーが弛ませたロール紙2の部位を検出しない場合は、該部位に過剰な大きさの張力が与えられていることになるため、搬送ユニット20によるロール紙2の搬送が一時的に停止され、張力が適切な大きさに調整される。
ステアリングユニット20aは、図1に示すように、傾斜した状態で搬送経路上に位置し、回動することによりロール紙2の幅方向位置(幅方向(図1に示す前後方向)においてロール紙2が位置する位置)を変化させるためのものである。すなわち、ロール紙2が搬送経路に沿って搬送される際、中継ローラー等の軸ずれや組み付け誤差等によりロール紙2に作用する張力が変動すること等に起因して、ロール紙2の幅方向位置が変位する場合がある。そして、当該ステアリングユニット20aは、ロール紙2の当該幅方向位置を調整するためのものである。
第二搬送ローラー24は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー24aと、該第二駆動ローラー24aに対してロール紙2を挟んで対向するように配置された第二従動ローラー24bとを有している。この第二搬送ローラー24は、ヘッドユニット30により画像が記録された後のロール紙2の部位を、プラテン29の支持面に沿って水平右方向に搬送した後に鉛直下方に搬送するローラーである。これにより、ロール紙2の搬送方向が転換されることになる。なお、コントローラー60の駆動制御により、第二駆動ローラー24aの回転駆動に伴って第二従動ローラー24bが回転することによって、プラテン29上に位置するロール紙2の部位に対して付与される所定の張力が調整される。
反転ローラー25は、第二搬送ローラー24から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め上方に向かって搬送するローラーである。
中継ローラー26は、反転ローラー25から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて上方に向かって搬送するローラーである。
送り出しローラー27は、中継ローラー26から送られたロール紙2を、左側下方から巻き掛けて巻き取りユニット90に送り出すようになっている。
このように、ロール紙2が各ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙2を搬送するための搬送経路が形成されることになる。なお、ロール紙2は、搬送ユニット20により、印刷領域Rと対応した領域単位で間欠的にその搬送経路に沿って搬送される。
ヘッドユニット30は、搬送経路上の印刷領域Rに位置するロール紙2の部位に画像を記録するためのものである。すなわち、ヘッドユニット30は、搬送ユニット20により搬送経路上の印刷領域Rに(プラテン29上に)送り込まれたロール紙2の部位に、インク吐出ノズルからインクを吐出して画像を形成する。本実施の形態において、このヘッドユニット30は、M個のヘッド31を有している。
各々のヘッド31は、その下面(すなわち、ノズル面)に、列方向にインク吐出ノズルが並んだインク吐出ノズル列を有している。本実施の形態においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の色毎にそれぞれ複数のインク吐出ノズル♯1〜♯Nからなるインク吐出ノズル列を有している。各インク吐出ノズル列の各インク吐出ノズル♯1〜♯Nは、ロール紙2の搬送方向に交差する交差方向(つまり、当該交差方向が前述した列方向である)に直線状に配列されている。各インク吐出ノズル列は、当該搬送方向に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。
各インク吐出ノズル♯1〜♯Nには、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各インク吐出ノズル♯1〜♯Nから吐出される。
そして、かかるヘッド31が、前記交差方向(前記列方向)においてM個並べられ、このことにより、ヘッドユニット30が形成されている。そのため、ヘッドユニット30は、色毎にM×N個のインク吐出ノズルを有している。
インク補給ユニット35は、ヘッド31によるインクの吐出に起因してヘッドユニット30内のインクの量が減った際に、ヘッドユニット30にインクを補給するためのものである。
このインク補給ユニット35は、インクの色毎に設けられている。すなわち、イエロー色のインクを補給するためのイエローインク補給ユニット、マゼンタ色のインクを補給するためのマゼンタインク補給ユニット、シアン色のインクを補給するためのシアンインク補給ユニット、ブラック色のインクを補給するためのブラックインク補給ユニット等が設けられている。
インク補給ユニット35は、インクカートリッジ、インクの流路(通り道)となる多数のチューブ、当該チューブを開閉するための多数のバルブ等から構成されている。なお、当該インクカートリッジが設置されている場所を、図1における符号35で表している。
キャリッジユニット40は、ヘッドユニット30(ヘッド31)を移動させるためのものである。このキャリッジユニット40は、搬送方向(左右方向)に延びるキャリッジガイドレール41と(図1に二点鎖線で示す)、キャリッジガイドレール41に沿って搬送方向(左右方向)へ往復移動可能に支持されたキャリッジ42と、不図示のモーターとを有する。
キャリッジ42には、ヘッドユニット30(ヘッド31)が設けられている。そして、キャリッジ42は、不図示のモーターの駆動により、ヘッドユニット30(ヘッド31)と一体となって搬送方向(左右方向)へ移動するよう構成されている。そして、キャリッジ42は、画像印刷後にヘッドユニット30(ヘッド31)のクリーニングを行う際、ヘッドユニット30(ヘッド31)と一体となってキャリッジガイドレール41に沿って搬送方向の上流側(プラテン29から見て搬送方向上流側)へ移動し、クリーニングを行うホームポジションHPで停止する(図1参照)。
また、搬送方向(左右方向)におけるホームポジション(以下、HPと呼ぶ。図1参照)とプラテン29との間には、フラッシングユニット44が設けられており、ヘッド31(キャリッジ42)が搬送方向(左右方向)に移動してフラッシングユニット44に対向する位置に位置すると、ヘッド31は前記インク吐出ノズル列に属する各インク吐出ノズルからインクを吐出してフラッシングを行なうフラッシング動作を実行する。
プラテン29は、搬送経路上の印刷領域Rに位置するロール紙2の部位を支持するとともに、該部位を加熱するものである。このプラテン29は、図1に示すように、搬送経路上の印刷領域Rに対応させて設けられ、かつ、第一搬送ローラー23と第二搬送ローラー24との間の搬送経路に沿った領域に配置されている。そして、プラテン29は、ヒーターユニット70が発生させた熱の供給を受けることにより、ロール紙2の該部位を加熱することができる。
ヒーターユニット70は、ロール紙2を加熱するためのものであり、ヒーター71を有している。このヒーター71は、ニクロム線を有しており、当該ニクロム線をプラテン29内部に、プラテン29の支持面から一定距離となるように配置させて構成されている。このため、ヒーター71は、通電されることによってニクロム線自体が発熱し、プラテン29の支持面上に位置するロール紙2の部位に熱を伝導させることができる。このヒーター71は、プラテン29の全域にニクロム線を内蔵させて構成されているため、プラテン29上のロール紙2の部位に対して熱を均一に伝導することができる。本実施の形態において、プラテン上のロール紙2の部位の温度が45℃となるように、該ロール紙2の部位を均一に加熱する。これにより、該ロール紙2の部位に着弾されたインクを乾燥させることができる。
送風ユニット80は、プラテン29上のロール紙2に風を送るためのものである。この送風ユニット80は、ファン81とファン81を回転させるモーター(不図示)とを備えている。ファン81は、回転することにより、プラテン29上のロール紙2に風を送り、ロール紙2に着弾されたインクを乾燥させるためのものである。このファン81は、図1に示すように、本体部に設けられた開閉可能なカバー(不図示)に複数設けられている。そして、この各々のファン81は、カバーが閉じた際に、プラテン29の上方に位置して、当該プラテン29の支持面(当該プラテン29上のロール紙2)と対向するようになっている。
巻き取りユニット90は、搬送ユニット20により送られたロール紙2(画像印刷済みのロール紙)を巻き取るためのものである。この巻き取りユニット90は、送り出しローラー27から送られたロール紙2を、左側上方から巻き掛けて右斜め下方へ搬送するための中継ローラー91と、回転可能に支持され中継ローラー91から送られたロール紙2を巻き取るロール紙巻き取り駆動軸92と、を有している。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。このコントローラー60は、図2に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、を有している。インターフェース部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
検出器群50は、プリンター1内の状況を監視するものであり、例えば、前述の弛み検出用センサー、搬送ローラーに取り付けられてロール紙2の搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送されるロール紙2の有無を検出する用紙検出センサー、キャリッジ42(又はヘッド31)の搬送方向(左右方向)の位置を検出するためのリニア式エンコーダー、ロール紙2の幅方向における紙端(エッジ)位置を検出する紙端位置検出センサーなどがある。
<<<プラテン29の支持構造について>>>
<熱膨張について>
ここでは、プラテン29の熱膨張について、図3を用いて説明する。図3は、変形前後におけるプラテン29の状態を説明する図である。
プリンター1では、印刷時にロール紙2に着弾したインクの定着性を高めるために、プラテン29上に支持されたロール紙2の部位を、プラテン29を介してヒーターユニット70(ヒーター71)により加熱している。このため、図3に示すように、プラテン29および支持フレーム121が複数箇所においてネジ122により完全に固着してしまうと、プラテン29が加熱されて熱膨張することで、プラテン29におけるロール紙2を支持する面が各ネジ間において波を打つように変形するおそれがある。その結果、ヘッド31の下面(ノズル面)からロール紙2の印刷面(プラテン29の上面)までの距離PG(ペーパーギャップPG)が変動することになるため、ヘッド31がインクを設計上の適切なタイミングで吐出したとしても、ロール紙2上の目標位置からずれてドットが着弾してしまう。このようにしてドット形成位置が目標位置からずれてしまうと、ロール紙2上に形成される印刷画像の画質が劣化してしまう。
そこで、本実施形態のプリンター1においては、プラテン29および支持フレーム121をネジ122により完全に固定する支持構造ではなく、プラテン29が加熱されて熱膨張したとしても、その熱膨張分を吸収することが可能な支持構造を採用することとした。これにより、熱膨張によるプラテン29の変形を抑えることが可能となる。
以下では、プラテン29の支持構造について具体的に説明する。
<支持構造の構成例1>
先ず、プラテン29を支持するための支持構造の構成例1について、図4A、図4B、図5A、図5Bを用いて説明する。図4Aは、プラテン29の支持構造を示す概略平面図である。図4Bは、プラテン29の支持構造を示す概略側面図である。図5A及び図5Bは、図4Bにおいて符号Aで示す部分の拡大図であって、変形前後におけるゴム部材123の状態を説明する図である。
プラテン29は、図4A及び図4Bに示すように、ヒーター71によって加熱されるとともに、弾性部材の一例としてのゴム部材123を介して支持部材の一例としての支持フレーム121により支持されている。プラテン29の前側端部及び後側端部のそれぞれには、前後方向において対向し左右方向において等間隔に並ぶように平面視で円形の複数の上支持孔124が上下方向に貫通して形成されている。
プラテン29の上支持孔124は、図5Aに示すように、上下方向の略中央を境として、大孔部124aを上側に有するともに、大孔部124aよりも内径の小さい貫通孔としての小孔部124bを下側に有している。そして、上支持孔124は、大孔部124aと小孔部124bとの間に段差面124cを有しており、該段差面124cは、プラテン29におけるロール紙2を支持する支持面(上面)と平行な水平面になっている。
支持フレーム121は、図4B及び図5Aに示すように、プラテン29の下側に配置されており、プラテン29の上支持孔124のそれぞれに対向する位置に、上下方向に貫通する円形の下支持孔125を有している。
支持フレーム121の下支持孔125は、図5Aに示すように、上下方向の略中央を境として、大孔部125aを下側に有するともに、大孔部125aよりも内径の小さい貫通孔としての小孔部125bを上側に有している。そして、下支持孔125は、大孔部125aと小孔部125bとの間に段差面125cを有しており、該段差面125cは、支持フレーム121の下面と平行な水平面になっている。
ゴム部材123は、図5A及び図5Bに示すように、互いに離間したプラテン29及び支持フレーム121の間に配置されており、プラテン29が加熱されて熱膨張した際に、弾性変形することによってその熱膨張分を吸収することで、熱膨張によるプラテン29の変形(各ネジ間での波打つような変形)を抑えることができる。ゴム部材123は、円柱状に形成されており、その上端部123aをプラテン29の下面に当接させるとともに、その下端部123bを支持フレーム121の上面に当接させることにより、プラテン29と支持フレーム121との間に空間を形成している。この空間をプラテン29と支持フレーム121との間に設けることにより、ゴム部材123が水平方向に弾性変形する際の変形量が大きい場合であっても対応することができる(図5B参照)。ゴム部材123は、プラテン29側の上端部123a及び支持フレーム121側の下端部123bに、内周面に雌ネジ孔が形成された金属製の雌ネジ部123cを有している。この雌ネジ部123cは接着されているため、ゴム部材123の本体と一体化している。そのため、プラテン29の上支持孔124に上側から締結部材の一例としてのネジ122が挿入されると、ネジ122の軸部122bが小孔部124bに挿通されて、ネジ122の軸部122bの外周面に形成された雄ネジ部122cがゴム部材123の上端部123aの雌ネジ部123cに対して螺合することになる。その結果、ネジ122の頭部122aの下面が上支持孔124の段差面124cに圧接するとともに、ゴム部材123の上端部123aがプラテン29の下面に圧接することにより、プラテン29とゴム部材123とが結合することになる。一方で、支持フレーム121の下支持孔125に下側からネジ122が挿入されると、ネジ122の軸部122bが小孔部125bに挿通されて、ネジ122の軸部122bの外周面に形成された雄ネジ部122cがゴム部材123の下端部123bの雌ネジ部123cに対して螺合することになる。その結果、ネジ122の頭部122aの下面が下支持孔125の段差面125cに圧接するとともに、ゴム部材123の下端部123bが支持フレーム121の上面に圧接することにより、支持フレーム121とゴム部材123とが結合することになる。
このようにして、プラテン29及び支持フレーム121がゴム部材123を介して結合することにより、プラテン29および支持フレーム121がネジ122により完全に固着されることがない。そのため、プラテン29が加熱されて熱膨張したとしても、ゴム部材123が弾性変形することにより、プラテン29が各ネジ間で上下方向に隆起して波打つように変形することを抑えて水平方向に変形することができるようになるため(図5B参照)、その熱膨張分を吸収することが可能となる。
<支持構造の構成例2>
次に、プラテン29を支持するための支持構造の他の構成例2について、図6A及び図6Bを用いて具体的に説明する。図6A及び図6Bは、プラテン29を支持する支持構造の他の構成例2を示す概略側面図であって、変形前後におけるバネ部材126の状態を説明する図である。
上述したように、プラテン29の支持構造の構成例1は、ゴム部材123を介して支持フレーム121によりプラテン29を支持する支持構造であるのに対し、プラテン29の支持構造の他の構成例2では、バネ部材126を介して支持フレーム121によりプラテン29を支持する支持構造である点で異なる。そこで、以下では、支持構造の構成例1と異なる部分について説明する。
バネ部材126は、図6A及び図6Bに示すように、互いに離間したプラテン29及び支持フレーム121の間に配置されており、プラテン29が加熱されて熱膨張した際に、弾性変形することによってその熱膨張分を吸収することで、熱膨張によるプラテン29の変形(各ネジ間での波打つような変形)を抑えることができる。バネ部材126は、コイル状の圧縮バネと、圧縮バネの一端が溶着された上端部126aと、圧縮バネの他端が溶着された下端部126bとを有している。そして、バネ部材126は、その上端部126aをプラテン29の下面に当接させるとともに、その下端部126bを支持フレーム121の上面に当接させることにより、プラテン29と支持フレーム121との間に空間を形成している。この空間をプラテン29と支持フレーム121との間に設けることにより、バネ部材126が水平方向に弾性変形する際の変形量が大きい場合であっても対応することができる(図6B参照)。バネ部材126は、プラテン29側の上端部126a及び支持フレーム121側の下端部126bに、内周面に雌ネジ孔が形成された雌ネジ部126cを有している。そのため、プラテン29の上支持孔124に上側からネジ122が挿入されると、ネジ122の軸部122bが小孔部124bに挿通されて、ネジ122の軸部122bの外周面に形成された雄ネジ部122cがバネ部材126の上端部126aの雌ネジ部126cに対して螺合することになる。その結果、ネジ122の頭部122aの下面が上支持孔124の段差面124cに圧接するとともに、バネ部材126の上端部126aがプラテン29の下面に圧接することにより、プラテン29とバネ部材126とが結合することになる。一方で、支持フレーム121の下支持孔125に下側からネジ122が挿入されると、ネジ122の軸部122bが小孔部125bに挿通されて、ネジ122の軸部122bの外周面に形成された雄ネジ部122cがバネ部材126の下端部126bの雌ネジ部126cに対して螺合することになる。その結果、ネジ122の頭部122aの下面が下支持孔125の段差面125cに圧接するとともに、バネ部材126の下端部126bが支持フレーム121の上面に圧接することにより、支持フレーム121とバネ部材126とが結合することになる。
このようにして、プラテン29及び支持フレーム121がバネ部材126を介して結合することにより、プラテン29および支持フレーム121がネジ122により完全に固着されることがない。そのため、プラテン29が加熱されて熱膨張したとしても、バネ部材126が弾性変形することにより、プラテン29が各ネジ間で上下方向に隆起して波打つように変形することを抑えて水平方向に変形することができるようになるため(図6B参照)、その熱膨張分を吸収することが可能となる。
<支持構造の構成例3>
次に、プラテン29を支持するための支持構造の他の構成例3について、図7A及び図7Bを用いて具体的に説明する。図7A及び図7Bは、プラテン29を支持する支持構造の他の構成例3を示す概略側面図であって、変形前後におけるゴム部材127の状態を説明する図である。
上述したように、プラテン29の支持構造の構成例1及び他の構成例2は、互いに離間したプラテン29及び支持フレーム121の間にゴム部材123又はバネ部材126を配置し、このゴム部材123又はバネ部材126を介して支持フレーム121によりプラテン29を支持する支持構造であるのに対し、プラテン29の支持構造の他の構成例3では、互いに接触したプラテン29及び支持フレーム121の間にゴム部材127を埋設させ、このゴム部材127を介して支持フレーム121によりプラテン29を支持する支持構造である点で異なる。そこで、以下では、支持構造の構成例1及び他の構成例2と異なる部分について説明する。
プラテン29は、図7Aに示すように、弾性部材の一例としてのゴム部材127を介して支持部材の一例としての支持フレーム121により支持されている。プラテン29の前側端部及び後側端部のそれぞれには、前後方向において対向し左右方向において等間隔に並ぶように平面視で円形の複数の上支持孔124が上下方向に貫通して形成されている。
プラテン29の上支持孔124は、図7Aに示すように、上下方向の略中央を境として、大孔部124aを上側に有するともに、大孔部124aよりも内径の小さい貫通孔としての小孔部124bを下側に有している。そして、上支持孔124は、大孔部124aと小孔部124bとの間に段差面124cを有しており、該段差面124cは、プラテン29におけるロール紙2を支持する支持面(上面)と平行な水平面になっている。
支持フレーム121は、図7Aに示すように、プラテン29の下側に配置されており、プラテン29の上支持孔124のそれぞれに対応する平面視で円形の下支持孔128を有している。この下支持孔128には、円柱状に形成されたゴム部材127がプラテン29の熱膨張分を吸収できるように若干の隙間をあけて埋め込まれている。
ゴム部材127は、図7Aに示すように、互いに接触したプラテン29及び支持フレーム121の間に埋設されており、プラテン29が加熱されて熱膨張した際に、弾性変形することによってその熱膨張分を吸収することで、熱膨張によるプラテン29の変形(各ネジ間での波打つような変形)を抑えることができる。ゴム部材127は、その上端部123aをプラテン29の下面に当接させるとともに、その下端部123bを支持フレーム121の下支持孔128の底面に当接さていせる。そのため、プラテン29と支持フレーム121との間に空間を形成することなく、プラテン29の下面と支持フレーム121上面とを接触させることができる。このようにプラテン29及び支持ブレーム121を互いに離間させることなく接触させることにより、バネ部材127が水平方向に弾性変形する際の変形量は小さく制限されるものの、ペーパーギャップPGの大きさを一定の大きさに安定させることができるため、印刷画質の低下を抑えることが可能となる(図7B参照)。ゴム部材127は、プラテン29側の上端部127に、内周面に雌ネジ孔が形成された金属製の雌ネジ部127cを有している。この雌ネジ部127cは接着されているため、ゴム部材127の本体と一体化している。そのため、プラテン29の上支持孔124に上側からネジ122が挿入されると、ネジ122の軸部122bが小孔部124bに挿通されて、ネジ122の軸部122bの外周面に形成された雄ネジ部122cがゴム部材127の上端部127aの雌ネジ部127cに対して螺合することになる。その結果、ネジ122の頭部122aの下面が上支持孔124の段差面124cに圧接するとともに、ゴム部材127の上端部127aがプラテン29の下面に圧接することにより、プラテン29とゴム部材127とが結合することになる。一方で、ゴム部材127は、支持フレーム121と一体化するように固着されているため、その下端部127bにおいて支持フレーム121と結合することになる。
このようにして、プラテン29及び支持フレーム121がゴム部材127を介して結合することにより、プラテン29および支持フレーム121がネジ122により完全に固着されることがない。そのため、プラテン29が加熱されて熱膨張したとしても、ゴム部材127が弾性変形することにより、プラテン29が各ネジ間で上下方向に隆起して波打つように変形することを抑えつつ水平方向に変形することができるようになるため(図7B参照)、その熱膨張分を吸収することが可能となる。
<<<プリンター1の動作例について>>>
プリンター1の全体的な動作について説明する。本実施形態に係るプリンター1では、コントローラー60が、メモリー63に格納されたコンピュータープログラムに従って、制御対象(給送ユニット10、搬送ユニット20、ヘッドユニット30、インク補給ユニット35、キャリッジユニット40、ヒーターユニット70、送風ユニット80、巻き取りユニット90)を制御して、各処理を行う。従って、このコンピュータープログラムは、これらの処理を実行するため、制御対象を制御するためのコードを有する。
具体的には、コントローラー60は、印刷処理において、印刷命令の受信、給紙動作、ドット形成動作、乾燥動作、搬送動作、排紙判断、及び印刷終了判断を行う。以下、各処理について、簡単に説明する。
印刷命令の受信は、コンピューター110からの印刷命令を受信する処理である。この処理において、コントローラー60はインターフェース部61を介して印刷命令を受信する。
給紙動作は、印刷対象となるロール紙2を搬送経路に沿って移動させ、印刷開始位置(所謂頭出し位置)に位置決めする動作である。この動作において、コントローラー60は、搬送モーターを駆動させることにより、ロール紙2を移動させる。
ドット形成動作は、ロール紙2にドットを形成するための動作である。この動作において、コントローラー60は、キャリッジ42を駆動させたり、ヘッド31に対して制御信号を出力したりする。このとき、駆動信号がピエゾ素子に印加されることにより、各ノズルからインクが吐出される。これにより、ヘッド31の移動中に各ノズルから断続的にインクがされ、ロール紙2にドットが形成される。
乾燥動作は、ロール紙2に形成されたドットを乾燥させる動作である。コントローラー60は、ヒーター71を作動させたり、ファン81を回転駆動させたりすることにより、ロール紙2に形成されたドットを乾燥させる。
搬送動作は、ロール紙2を間欠的に搬送方向へ移動させる動作である。コントローラー60は、搬送モーターを駆動させることにより、先程のドット形成動作によって形成されたドットとは異なる位置に、ドットを形成することができる。
印刷終了判断は、印刷を続行するか否かの判断である。コントローラー60は、印刷対象となっているロール紙2に対する印刷データの有無に基づき印刷終了判断を行う。
<<<本実施の形態に係るプリンター1の有効性について>>>
上述したとおり、本実施形態に係るプリンター1は、ロール紙2を支持するプラテン29と、プラテン29により支持されたロール紙2に向けてインクを吐出して画像を印刷するヘッド31と、プラテン29を加熱することにより、ロール紙2に向けて吐出された前記インクを乾燥させるヒーターユニット70と、ヒーターユニット70により加熱されるプラテン29を、ゴム部材123を介して支持する支持フレームと、を備えている。そのため、ヒーターユニット70により加熱されたプラテン29が熱膨張した際に、ゴム部材123が弾性変形することによって、プラテン29が各ネジ間で上下方向に隆起して波打つように変形することを抑えて水平方向に変形することができるようになるため、その熱膨張分を吸収することが可能となる。
また、プラテン29及び支持フレーム121は、互いに離間して設けられ、ゴム部材123は、互いに離間したプラテン29及び支持フレーム121の間に配置され、プラテン29に結合する上端部123aと、支持フレーム121に結合する下端部123bと、を備えている。このように、ゴム部材123が互いに離間したプラテン29及び支持フレーム121の間に配置されるため、プラテン29が加熱されて熱膨張することによりゴム部材123が弾性変形した際に、ゴム部材123の変形量が大きい場合であってもプラテン29の熱膨張分を吸収することができる。
また、プラテン29及び支持フレーム121は、互いに接触して設けられ、ゴム部材127は、互いに接触したプラテン29及び支持フレーム121の間に埋設され、プラテン29に結合する上端部127aと、支持フレーム121に結合する下端部127bと、を備えている。このように、ゴム部材127が互いに接触したプラテン29及び支持フレーム121の間に埋設されるため、プラテン29が加熱されて熱膨張した場合でも、ゴム部材127が弾性変形することによりプラテン29の熱膨張分を吸収することが可能となるとともに、ペーパーギャップPGの大きさを安定させることができるため、印刷画質の低下を抑えることが可能となる。
===その他の実施の形態===
本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<印刷装置>
上記実施の形態においては、印刷装置としてラテラルスキャン型のラベル印刷機を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、シリアルスキャン型のラージフォーマットプリンターであってもよい。
以下では、当該シリアルスキャン型のラージフォーマットプリンター(以下、インクジェットプリンター501と呼ぶ)について、図8乃至図10を用いて説明する。図8は、インクジェットプリンター501の外観模式図である。図9は、インクジェットプリンター501の構成を示す概略図である。図10は、インクジェットプリンター501のインクジェットヘッド541及びその周辺部材の構成を示す概略図である。
図8乃至図10に示すように、インクジェットプリンター501は、インクジェットヘッド541(後述する)を有するプリンター本体502と、プリンター本体502を支持する支持スタンド503と、を備えている。このインクジェットプリンター501は、基本的な構成として、ロール紙Rを支持するプラテン551と、プラテン551を支持する支持フレーム552とを有する支持手段526と、インクジェットヘッド541を有しプラテン551上に支持されたロール紙Rに印刷を行うための印刷手段521と、ロール紙Rを送り経路に沿って送る送り手段と、インクカートリッジ581を有しインクジェットヘッド541にインクを供給するインク供給手段523と、インクジェットヘッド541のメンテナンスに供するメンテナンス手段524と、これら各手段を相互に関連させながら制御することにより、インクジェットプリンター501全体を制御する制御手段525と、を備えている。そして、インク供給手段523によりインクジェットヘッド541にインクを供給しながら、印刷手段521および送り手段を同期して駆動させることにより、プラテン551上に支持されたロール紙Rに画像を印刷するようになっている。印刷手段521は、インクジェットヘッド541を搭載したヘッドユニット531と、ヘッドユニット531を移動自在に支持し、ヘッドユニット531を移動させるヘッド移動機構532と、を備えている。
なお、ヘッド移動機構532は、ロール紙Rを挟んでプラテン551と反対側に配置され、予め設定されたヘッド移動領域564内でプラテン551に対向して位置するインクジェットヘッド541を往復動させるように構成されている。本実施形態では、ヘッド移動領域564の図示右側の端に当たる位置が、ヘッドユニット531のホーム位置に設定されており、この位置を基準位置として、ヘッドユニット531の移動位置が把握される。プラテン551には、不図示のヒーターユニットが設けられており、プラテン551上のロール紙Rの部位を均一に加熱することにより、該ロール紙Rの部位に着弾されたインクを乾燥させることができる。また、プラテン551は、不図示の弾性部材を介して支持フレーム552により支持されている。このプラテン551の支持構造は、上述した実施形態に係る支持構造と同様の構成例を用いることができる。そのため、プラテン551が加熱されて熱膨張したとしても、弾性部材が弾性変形することにより熱膨張によるプラテン29の変形(各ネジ間での波打つような変形)を抑えることが可能となる。
<調節ネジ>
上記実施の形態に係るプリンター1では、構成例1及び構成例2で示したプラテン29の支持構造を採用する際、プラテン29と支持フレーム121との間の離間距離を規制する規制部を設けてもよい。以下、具体的に説明する。
図11A及び図11Bは、規制部の一例としての調節ネジ130の構成例を説明する図である。調節ネジ130は、頭部130aと、軸部130bとを有している。軸部130bは、その外周面に雄ネジ部130cが形成され、先端には先端部130dが形成されている。支持フレーム121には上下に貫通する雌ネジ孔125dが形成されている。
図11Aに示すように、雌ネジ孔125dの下側から調節ネジ130の軸部130bを螺入させることにより、調節ネジ130の雄ネジ部130cは支持フレーム121の雌ネジ孔125dに対して螺合する。このようにして、調節ネジ130の先端部130dを、プラテン29と支持プレート121との間の空間に位置させることができる。そして、調節ネジ130の軸部130bを螺進または螺退させることにより、支持フレーム121の上面から突出する調節ネジ130の軸部130bの長さを調節することが可能となる。
また、図11Aに示すように、調節ネジ130の軸部130bにおける支持フレーム121よりも下側の位置には、雌ネジ孔125dに対して調節ネジ130が螺進または螺退しないようにロックするためのロック用ナット131が螺合している。そして、ロック用ナット131を支持フレーム121の下面に圧接するように回転させることにより、調節ネジ130の軸部130bが上下方向へ移動することを規制できる。
ここで、加熱されたプラテン29が熱膨張すると、ゴム部材123に対して水平方向の応力が加わり、ゴム部材123は弾性変形する。ゴム部材123が弾性変形すると、図11Bに示すように、調節ネジ130の先端部130dが支持フレーム121の下面に当接するため、プラテン29と支持フレーム121との間の離間距離Lが規制される。これにより、変形後のペーパーギャップPGの大きさを一定の大きさに安定させることができるため、印刷画質の低下を抑えることが可能となる。
なお、調節ネジ130の先端部130dは、図11Bに示すように、球状に形成されているため、熱膨張したプラテン29の下面に点接触することになる。そのため、プラテン29は、熱膨張した際に、その下面を調節ネジ130の先端部130dに当接させた状態でスライドできるため、その下面の接触部分において受ける負荷を軽減できる。
<その他>
また、上記実施の形態においては、媒体としてロール紙2を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カット紙、フィルム、布であってもよい。
また、上記実施の形態においては、ヘッドユニット30が複数(M個)のヘッド31を有していることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ヘッドユニット30が、一つのヘッド31からなることとしてもよい。
1 プリンター
2 ロール紙
10 給送ユニット
18 ロール紙巻軸
19 中継ローラー
20 搬送ユニット
20a ステアリングユニット
21 中継ローラー
22 中継ローラー
23 第一搬送ローラー
23a 第一駆動ローラー
23b 第一従動ローラー
24 第二搬送ローラー
24a 第二駆動ローラー
24b 第二従動ローラー
25 反転ローラー
26 中継ローラー
27 送り出しローラー
29 プラテン
30 ヘッドユニット
31 ヘッド
35 インク補給ユニット
40 キャリッジユニット
41 ガイドレール
42 キャリッジ
50 検出器群
60 コントローラー
61 インターフェース部
62 CPU
63 メモリー
64 ユニット制御回路
70 ヒーターユニット
80 送風ユニット
81 ファン
90 巻き取りユニット
91 中継ローラー
92 ロール紙巻き取り駆動軸
110 コンピューター
121 支持フレーム
122 ネジ
122a 頭部
122b 軸部
122c 雄ネジ部
123 ゴム部材
123a 上端部
123b 下端部
123c 雌ネジ部
124 上支持孔
124a 大孔部
124b 小孔部
124c 段差面
125 下支持孔
125a 大孔部
125b 小孔部
125c 段差面
125d 雌ネジ孔
126 バネ部材
126a 上端部
126b 下端部
126c 雌ネジ部
127 ゴム部材
127a 上端部
127b 下端部
127c 雌ネジ部
128 下支持孔
130 調節ネジ
130a 頭部
130b 軸部
130c 雄ネジ部
130d 先端部
131 ロック用ナット
501 インクジェットプリンター
502 プリンター本体
503 支持スタンド
521 印刷手段
523 インク供給手段
524 メンテナンス手段
525 制御手段
526 支持手段
531 ヘッドユニット
532 ヘッド移動機構
541 インクジェットヘッド
551 プラテン
552 支持フレーム
564 ヘッド移動領域
581 インクカートリッジ

Claims (4)

  1. 媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテンにより支持された前記媒体に向けて液体を吐出して画像を印刷するヘッドと、
    前記プラテンを加熱することにより、前記媒体に向けて吐出された前記液体を乾燥させる加熱部と、
    前記加熱部により加熱される前記プラテンを、弾性部材を介して支持する支持部材と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記プラテン及び前記支持部材は、互いに離間して設けられ、
    前記弾性部材は、互いに離間した前記プラテン及び前記支持部材の間に配置され、前記プラテンに結合する一方の端部と、前記支持部材に結合する他方の端部と、を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記プラテンと前記支持部材との間の離間距離を規制する規制部を有することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記プラテン及び前記支持部材は、互いに接触して設けられ、
    前記弾性部材は、互いに接触した前記プラテン及び前記支持部材の間に埋設され、前記プラテンに結合する一方の端部と、前記支持部材に結合する他方の端部と、を有することを特徴とする印刷装置。
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