JP2013181380A - 電気錠 - Google Patents

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Masaaki Nakayama
誠明 中山
Genichi Sato
玄一 佐藤
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Abstract

【課題】検知装置の個数を減らして小型化を図ることができる電気錠を提供する。
【解決手段】電気錠は、ケース21と、ケース21に収容されるモータ22と、モータ22の出力軸に連結されると共に、雄ねじを有するねじ軸23と、ねじ軸23の雄ねじに噛み合い可能な雌ねじを有し、モータ22がねじ軸23を軸線の回りに回転させることによって、ねじ軸23の軸線方向に直線運動するスライダ24と、スライダ24の直線運動に連動するデッドボルト11と、を備える。スライダ24がねじ軸23の軸線方向の端部に移動するとき、スライダ24とねじ軸23の噛み合いが外れる。噛み合いが外れたスライダ24の雌ねじをねじ軸23の雄ねじに付勢するばね27が設けられる。
【選択図】図10

Description

本発明は、扉(引き戸又は開き戸)、引き出し等を電気的に施錠・解錠する電気錠に関する。
従来の典型的な電気錠として、通電によってモータを動かして施錠及び解錠するモータ式電気錠が知られている(特許文献1参照)。モータの出力軸の回転は歯車列を介してデッドボルトに伝わる。モータを施錠方向に回転させることで、デッドボルトがケースから突出し、施錠できるようになる。モータが施錠方向に回転し、検知装置(マイクロスイッチ)がデッドボルトの施錠状態を検知したとき、制御装置がモータを停止させる。一方、モータを解錠方向に回転させることで、デッドボルトがケースの中に入り、解錠できるようになる。モータが解錠方向に回転し、他の一個の検知装置がデッドボルトの解錠状態を検知したとき、制御装置がモータを停止させる。
特開平7−26809号公報
しかし、従来のモータ式電気錠では、施錠及び解錠の状態の検知をそれぞれ独立して行えるように最低でも二個の検知装置を設けている。このため、検知装置分のスペースをケースの内部に必要とし、外観寸法が検知装置分大きくなってしまうという課題がある。
そこで本発明は、検知装置の個数を減らしてケースの小型化を図ることができる電気錠を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ケースと、前記ケースに収容されるモータと、前記モータの出力軸に連結されると共に、雄ねじを有するねじ軸と、前記ねじ軸の雄ねじに噛み合い可能な雌ねじを有し、前記モータが前記ねじ軸を軸線の回りに回転させることによって前記ねじ軸の軸線方向に直線運動するスライダと、前記スライダの直線運動に連動するデッドボルトと、を備える電気錠において、前記スライダが前記ねじ軸の軸線方向の端部に移動するとき、前記スライダと前記ねじ軸の噛み合いが外れ、噛み合いが外れた前記スライダの雌ねじを前記ねじ軸の雄ねじに付勢するばねが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、モータを一定時間駆動することで、施錠状態及び解錠状態の少なくとも一方を制御するので、検知装置を減らすことができる。モータの駆動時間が一定でも部品のばらつきによりスライダの移動距離が異なるが、スライダがねじ軸の端部に移動したとき、スライダとねじ軸との噛み合いが外れるので、スライダを一定の位置に停止することができる。さらに、噛み合いが外れたスライダの雌ねじをねじ軸の雄ねじに付勢するばねを設けることで、ねじ軸を反対方向に回転させたときにねじ軸にスライダを確実に戻すことができる。
本発明の一実施形態の電気錠が組み込まれた開き戸型ショーケースの斜視図(図1(a)は開き戸が閉じた状態を示し、図1(b)は開き戸が開いた状態を示す) 図1のショーケースの筐体の地板の断面図 本実施形態の電気錠が組み込まれた引き戸型ショーケースの斜視図(図3(a)は電気錠を取り外した状態を示し、図3(b)は電気錠を埋め込んだ状態を示す) 本実施形態の電気錠が組み込まれた引き出し型ショーケースの斜視図(図4(a)は引き出しが開いた状態を示し、図4(b)は引き出しが閉じた状態を示す) 本実施形態の電気錠の分解斜視図 本実施形態の電気錠を斜めの通し孔を利用して地板に取り付ける例を示す斜視図 本実施形態の電気錠を埋め込んだ地板の断面図(図7(a)は板厚が厚い例を示し、図7(b)は板厚が薄い例を示す) 本実施形態の電気錠の解錠状態の詳細図(図8(a)は平面図、図8(b)はb−b線断面図、図8(c)はc−c線断面図、図8(d)はd−d線断面図を示す) 本実施形態の電気錠の施錠状態の詳細図(図9(a)は図8(a)のb−b線断面図、図9(b)は図8(a)のc−c線断面図を示す) 本実施形態の電気錠のねじ軸とスライダの非噛み合いを示す詳細図 本実施形態の制御システムの構成図
以下、図面を参照して本発明の一実施形態の電気錠を詳細に説明する。本実施形態の電気錠は、開き戸、引き戸、又は引き出しを施錠及び解錠するのに用いられる。電気錠が小型であると共に、デッドボルトがX,Y,Zの3方向の荷重を受けられる構造なので、一つの電気錠でこれらの開き戸、引き戸、又は引き出しのいずれにも対応できる。図1及び図2は本実施形態の電気錠をショーケースの開き戸1に使用した例を示し、図3はショーケースの引き戸13に使用した例を示し、図4は引き出し15に使用した例を示す。
電気錠のモータの制御は、RFID(Radio Frequency IDentification)の技術を利用した制御システムによって行われる。図1に示すように、ID情報を記憶したカードをアンテナユニット3にかざすと、電気錠の施錠及び解錠ができるようになっている。コントロールユニット4はアンテナユニット3が読み取った情報を処理し、電気錠7のモータを制御する。カード、アンテナユニット3、コントロールユニット4から構成される制御システムについては後述する。
図1に示すように、筐体2の前面には、観音開きの一対の開き戸1が開閉可能に取り付けられる。図1(a)は開き戸1が閉じた状態を示し、図1(b)は開き戸1が開いた状態を示す。筐体2の地板2aには、電気錠7が埋め込まれる(図2も参照)。地板2aには穴2a1が形成され、穴2a1に略直方体形状の電気錠7が埋め込まれる。電気錠7の上面は、スリットが形成された化粧プレート8で覆われる。化粧プレート8のスリットからは電気錠7のデッドボルト11が出没する。ガラス製の開き戸1の下部には受け座6が取り付けられる。受け座6には、電気錠7から突出したデッドボルト11に嵌まる穴6aが形成される。
図1(b)に示すように、解錠時にはデッドボルト11は電気錠7の中に入っている。デッドボルト11は電気錠7の中に入った状態で開き戸1が閉まるのを待ち受けている。開き戸1が閉まると、図2に示すように、デッドボルト11が電気錠7から突出し、受け座6の穴6aに嵌まって開き戸1が施錠される。開き戸が閉まったことは、図示しないリードスイッチが検知する。コントロールユニット4は、リードスイッチからの信号を受けてデッドボルト11が突出するようにモータを制御する。
図3は、本実施形態の電気錠7を引き戸を持つショーケースに使用した例を示す。図3(a)に示すように、筐体12の地板12aには電気錠7が埋め込まれる。電気錠7は化粧プレート8で覆われる。ガラス製の引き戸13の下部には、受け座14が取り付けられる。受け座14には、電気錠7のデッドボルト11に嵌まる孔が形成される。図3(b)に示すように、解錠時に電気錠7のデッドボルト11は電気錠7の中に入っている。この状態で電気錠7は引き戸13が閉まるのを待ち受けている。引き戸13が閉まると、デッドボルト11が電気錠7から突出し、引き戸13が施錠される。
図4は、本実施形態の電気錠7を引き出しに使用した例を示す。図4(a)に示すように、筐体16の側板16aには電気錠7が埋め込まれる。引き出し15には、受け座17が取り付けられる。受け座17には、電気錠7のデッドボルト11に嵌まる孔17aが形成される。図4(b)に示すように、引き出しが閉まると、デッドボルト11が電気錠7から突出し、デッドボルト11が受け座17に孔に嵌まる。これにより、引き出し15が施錠される。
図5は、本実施形態の電気錠7の分解斜視図を示す。本実施形態の電気錠7は、ケース21(21a及び21b)、モータ22、ねじ軸23、スライダ24、デッドボルト11、回転軸25、トーションばね26、コイルばね27、基板28を構成要素とする。以下にこれらの構成要素を順番に説明する。
ケース21は、ケース本体21aと、ケース本体21aの上面を覆うカバー21bと、を備える。ケース本体21aには、モータ収容部21−1、スライダ24が直線運動するのを案内する案内路21−2が形成される。ケース本体21aには、ねじ軸23が連結されたモータ22が収容される。ケース本体21aには、ねじ軸23の左右に一対の回転軸支持壁21−3が形成される。回転軸支持壁21−3の上部には、回転軸25を受け入れるための凹部が形成される。また、ケース本体21aには、ねじ軸23の先端部を支持するねじ軸支持壁21−4が形成される。ねじ軸支持壁21−4の上部には、ねじ軸23を受け入れるための凹部が形成される。
カバー21bは、ケース本体21aにボルト29等の結合手段によって取り付けられる。カバー21bには、デッドボルト11を出没させるためのスリット30が形成される。カバー21bをケース本体21aに取り付けたとき、モータ22はケース本体21aとカバー21bとの間に上下方向に挟まれてその位置が固定される(図8(b)参照)。また、回転軸25はケース本体21aの回転軸支持壁21−3の凹部とカバー21bとの間に挟まれて、凹部から抜けないようになる。ねじ軸23はケース本体21aのねじ軸支持壁21−4の凹部とカバー21bとの間に挟まれて、凹部から抜けないようになる。
図5に示すように、カバー21bには取付用ねじ32(図6参照)を斜めに挿入する通し孔31が形成される。電気錠7は筐体2の地板2aに埋設される。この場合、図7(a)に示すように、地板2aに電気錠7のケース21の高さ分の穴2a1を開けるか、図7(b)に示すように、地板2aに二段落ちの穴2a1を開ける必要がある(図7(b)に示すように、地板2aの厚さが電気錠7の高さよりも小さい場合は、穴2a1を貫通させると共に、電気錠が抜け落ちないように段差が付いた穴2a1にする必要がある)。図5に示すように、ケース21のカバー21bには取付け用ねじを真っすぐ挿入できる通し孔33も形成されているが、埋設設置の場合、この通し孔33を利用してのねじ止めは、地板2a側の掛かり代が少ないため、不可能になることが多い。取付け用ねじ32を斜めにねじ止めすることで、地板2aに強固に電気錠7を固定することができる。
図5に示すように、モータ22はケース21のモータ収容部21−1に収容される。モータ22の出力軸にはねじ軸23が圧入される。ねじ軸23はモータ22の出力軸と一体的に軸線の回りを回転する。
ねじ軸23は、軸線方向に三つの領域に分けられている。雄ねじが形成される中央の噛合部23a、モータ22側の非噛合部23b、及び先端側の支持部23cである。噛合部23aには外周面に螺旋状の雄ねじが形成される。非噛合部23b及び支持部23cには雄ねじが形成されていない。非噛合部23bは雄ねじの内径と等しい外径の円筒形に形成される。
スライダ24は、直方体形状の本体部24aと、本体部24aの側面に結合されるカム部24bと、を有する。本体部24aには、貫通穴24a1が形成され、貫通穴24a1の内周面に雌ねじが形成される。本体部の雌ねじがねじ軸23の雄ねじに噛み合う。スライダ24の本体部24aのねじ軸23の軸線方向の直線運動はケース21の案内路21−2に案内される。本体部24aはねじ軸23の軸線の回りに回転不能となっている。モータ22がねじ軸23を軸線の回りに回転すると、スライダ24がねじ軸23の軸線方向に直線運動する。
本体部24aは、ねじ軸23の軸線と平行な底面24a2、及び底面24a2と平行な上面24a4と、を有する。本体部24aの底面24a2がケース本体21aに接触する。本体部24aの上面24a4がカバー21bに接触する。本体部24aの側面24a3がケース本体21aの案内壁21−5に接触する。本体部24aの滑り抵抗を低減するために、本体部24aの底面24a2にはねじ軸23の軸線方向に伸びる逃げ溝が形成される。この逃げ溝によって、本体部24aの底面24a2の左右両端部に形成される凸条がケース本体21aに接触する。
カム部24bは、ケース21から突出した状態のデッドボルト11に当接する上面24b1と、上面24b1のX方向の前端から下方に向かって傾斜する傾斜面24b2と、を備える。ねじ軸23の側方からみたとき、カム部24bの上面24b1はねじ軸23の軸線と平行であり、傾斜面24b2はねじ軸23の軸線に対して傾斜している(図8(b)参照)。デッドボルト11をケースから突出させる際には、カム部24bの傾斜面24b2がデッドボルト11の傾斜面11aを押しこむ。デッドボルト11の突出が終了したとき、カム部24bの上面24b1がデッドボルト11の傾斜面11aに当接する(図9(b)参照)。カム部24bの上面24b1には、ねじ軸23の軸線方向に伸びる溝が形成されている。溝によって形成される複数の凸条がデッドボルト11に当接する。
コイルばね27はモータ22とスライダ24との間に介在する(図8(b)参照)。スライダ24がモータ22の近くに移動するとき、コイルばね27が圧縮されて、コイルばね27がスライダ24にモータ22から離間する方向に付勢力を与える。詳しくは後述するが、スライダ24がねじ軸23のモータ22側の端部に移動したとき、ねじ軸23の雄ねじとスライダ24の雌ねじの噛み合いが外れる。コイルばね27は、スライダ24の雌ねじをねじ軸23の雄ねじに付勢し、モータ22が逆方向の回転したとき、噛み合いが外れたスライダ24の雌ねじがねじ軸23の雄ねじに確実に噛み合うようにする。コイルばね27をモータ22とスライダ24との間に介在することで、コイルばね27を設置するためのスペースを減らし、電気錠7の小型化を図ることができる。
回転軸25はケース本体21aの回転軸支持壁21−3に支持されており、ねじ軸23の軸線と直角な方向に伸びている。回転軸25にはデッドボルト11が回転可能に取り付けられる。デッドボルト11には回転軸25が貫通する貫通穴11bが形成される。デッドボルト11が回転軸25の回りを施錠方向(一方向)に回転すると、デッドボルト11がケース21から突出して施錠状態になる。デッドボルト11が回転軸25の回りを解錠方向(他方向)に回転すると、デッドボルト11がケース21の中に入り、解錠状態になる。
デッドボルト11の回転運動は、スライダ24の直線運動に連動する。デッドボルト11を回転運動させることで、デッドボルト11を直線運動させる場合に比べて、スライダ24のストロークが小さくても、デッドボルト11の突出量を大きくすることができる。また、デッドボルト11の突出量が大きければ大きいほど、扉のチリ寸(扉と枠とのすきま)を大きくすることができるので、取付けの自由度も上がる。デッドボルト11を直線運動させた場合、デッドボルト11の移動方向とスライダ24のストロークを平行にすると、デッドボルト11のストローク分、スライダ24のストロークを必要とするので、電気錠7の外形寸法が大きくなってしまう。
デッドボルト11の輪郭は扇形に形成される(図8(c)も参照)。デッドボルト11の輪郭は、円弧面11−1と、一対の半径方向面11−2と、を備える。下側の半径方向面11−2は、傾斜面11aと、平坦面11cと、を備える。平坦面11cは上側の半径方向面11−2と平行である。デッドボルト11がケース21の中に入った解錠状態では、デッドボルト11の平坦面11cがケース本体21aに当接する。傾斜面11aは、スライダ24のカム部24bの傾斜面24b2と同様に傾斜しており、解錠状態ではデッドボルト11の傾斜面11aの傾斜角度とスライダ24のカム部24bの傾斜面24b2の傾斜角度とが等しい。なお、解錠状態では、デッドボルト11の平坦面11cがケース本体21aに当接しており、厳密にいえばデッドボルト11の傾斜面11aとスライダ24のカム部24bの傾斜面24b2との間には僅かにすきまが空く。
デッドボルト11には、ケース21から突出した状態のデッドボルト11がさらに施錠方向に回転するのを制限するように、ケース21のカバー21bに当たるストッパ部11dが設けられる(図9(b)も参照)。ストッパ部11dはデッドボルト11の円弧面11−1の下端部に形成されており、円弧面11−1から半径方向に突出する。デッドボルト11が施錠方向に所定角度回転すると、ストッパ部11dがカバー21bの内側に当接する。
デッドボルト11は、回転軸25の軸線方向に移動可能である。ケース21から突出した状態のデッドボルト11に回転軸25の中心線方向(Y方向)の荷重が作用すると、デッドボルト11の側面がスリット30を形成する壁面30aに当たる。このため、デッドボルト11にY方向の移動が制限される。デッドボルト11のY方向に作用する荷重はデッドボルト11及びカバーに分散するので、デッドボルト11のY方向に作用する荷重を受けることができる。
また、カバー21bから突出した状態のデッドボルト11にX方向の荷重が作用すると、デッドボルト11のストッパ部11dがカバー21bの内側に当接する。デッドボルト11のX方向に作用する荷重はデッドボルト11、回転軸25及びカバー21bに分散する。よって、デッドボルト11のX方向に作用する荷重を受けることができる。
上記のように、ケース21から突出した状態のデッドボルト11がX方向及びY方向の荷重を受けることができるので、図1に示す開き戸(デッドボルト11にY方向の荷重が作用する例)、図3に示す引き戸(デッドボルト11にX方向の荷重が作用する例)のいずれにも対応できることがわかる。
回転軸25には、スライダ24の直線運動とデッドボルト11の回転運動を連動させるために、デッドボルト11をスライダ24に付勢するトーションばね26(ねじりコイルばね)が取り付けられる。デッドボルト11はスライダ24に直接的に接触している(図9(b)参照)。トーションばね26は、デッドボルト11がスライダ24から離れないようにデッドボルト11をスライダ24に付勢する。図4に示すように、電気錠7を筐体16の側板16aに取り付けた場合、デッドボルト11は水平面内を回転するようになる。この場合、トーションばね26を設けないと、スライダ24とデッドボルト11とを連動させることができなくなる。トーションばね26を設けることで、重力の方向に係わらず、スライダ24とデッドボルト11とを連動させることができる。
基板28には、検知装置として一個のみのマイクロスイッチ34が設けられる。電気錠7の基本機能である鍵をかけることに主眼をおき、確実に施錠していることを検知するため、施錠側の検知にマイクロスイッチ34を配置している。デッドボルト11が施錠方向に所定角度回転すると、スライダ24がマイクロスイッチ34に当接する。基板28には、解錠側の検知のためのマイクロスイッチは設けられていない。
施錠の際、コントロールユニット4はマイクロスイッチ34からの信号を受信し、モータ22を停止させる。解錠の際、コントロールユニット4はモータ22を解除方向への所定時間駆動する。デッドボルト11の位置を検知するマイクロスイッチ34を一個のみにすることで、施錠状態及び解錠状態を検知するマイクロスイッチを二個設けた場合に比べて、電気錠7の外形寸法の小型化を図ることができる。
図8及び図9を参照して、スライダ24及びデッドボルト11の動きを説明する。図8は解錠状態を示し、図9は施錠状態を示す。図8(a)は電気錠7の平面図を、図8(b)及び図9(a)はねじ軸23の中心線を含んだ垂直断面図を、図8(c)及び図9(b)はデッドボルト11を含んだ垂直断面図を示す。
図8(b)及び図8(c)に示すように、解錠状態では、スライダ24はねじ軸23のモータ22側の端部に移動している。この状態からモータ22を施錠方向に回転させると、スライダ24がねじ軸23の先端部に向かって移動する。そうすると、スライダ24のカム部24bの傾斜面24b2がデッドボルト11を押し、デッドボルト11が施錠方向に回転し、ケース21から突出する。最終的には図9(a)及び図9(b)に示すように、スライダ24はねじ軸23の噛合部23aの先端まで移動し、施錠状態になる。施錠状態では、スライダ24がデッドボルト11の下に潜り込み、スライダ24のカム部24bの上面24b1がデッドボルト11に当接する。施錠状態から解錠状態にするにはモータ22を解錠方向に回転させればよい。
本実施形態の電気錠7は以下の効果を奏する。スライダ24の直線運動によってスライダ24に当接するデッドボルト11を駆動させるので、多数の歯車を必要とすることがなく、電気錠7の小型化が図れる。また、施錠状態のデッドボルト11に解錠する方向の荷重を与えても、ねじのセルフロック効果(ねじの低い逆効率)により、デッドボルト11が解錠するのを防止できる。しかも、スライダ24のカム部24bの上面24b1とねじ軸23の軸線とが平行であるので、図9(b)に示すように、施錠状態のデッドボルト11を押し下げる荷重Pが作用しても、スライダ24にねじ軸23の軸線方向の荷重が作用することがない。このことと、ねじのセルフロック効果が相まって、デッドボルト11が解錠方向に回転するのを確実に防止できる。さらに、施錠・解錠の動作スピードも、歯車を使用してモータの回転を減速させてデッドボルトに回転を伝達する従来のモータ式電気錠よりも速めることができる。
図9(b)に示すように、施錠状態のデッドボルト11を押し下げる荷重Pが作用するとき、デッドボルト11に作用する荷重はスライダ24を介してケース本体21aに伝えられる。デッドボルト11を押し下げる荷重Pがスライダ24及びケース21に分散するので、図5のZ方向の荷重を受けることができる。
マイクロスイッチ34を一個のみとし、スライダ24とねじ軸23の噛み合いを外した理由を以下に説明する。上記のように、マイクロスイッチ34は一個のみであり、施錠状態のみを検知する。具体的には、スライダ24の動きをマイクロスイッチで検知し、施錠したことを検知した上でモータ22の動作を停止させる。小型のために解錠側にはマイクロスイッチを配していないので、解錠動作はモータ22の駆動時間にのみで制御している。この際、部品のばらつきによりモータ22の駆動時間が一定でも、スライダ24の移動距離が異なるので、モータ22の駆動時間を長めに設定する必要がある。スライダ24の移動にねじ軸23を使用しているので、モータ22の駆動時間を長めに設定すると、スライダ24がモータ22側に移動し過ぎて、あたかもねじを締め過ぎた場合と同様にねじ軸23とスライダ24が締結してしまい、次の施錠動作ができなくなる現象が発生してしまう。図10に示すように、これを避けるために、解錠動作時に、ねじ軸23の軸線方向の端部(非噛合部23b)でスライダ24が空回りするように、スライダ24がねじ軸23から外れる構造にしている。
図10は、ねじ軸23の軸線方向の端部(非噛合部23b)に移動したスライダ24の拡大断面図を示す。スライダ24がねじ軸23の軸線方向の端部に移動すると、スライダ24の雌ねじとねじ軸23の雄ねじとの噛み合いが外れ、これらが噛み合っていない状態になる。こうなると、モータ22を解錠方向に回転させても、スライダ24がモータ22に向かって移動することはなく、スライダ24を一定の位置に停止させることができる。これにより、ねじ軸23とスライダ24との締結を防止することができる。
ただし、スライダ24とねじ軸23の噛み合いが外れた状態にあっても、次の施錠動作に移るために、確実にねじ軸23にスライダ24を戻す必要がある。モータ22とスライダ24との間には、コイルばね27が設けられる。コイルばね27は、噛み合いが外れたスライダ24をねじ軸23に戻すように、スライダ24の雌ねじをねじ軸23の雄ねじに付勢する。このため、モータ22が施錠方向に回転するとき、直ちにスライダ24とねじ軸23が噛み合う。
図11は、電気錠7を制御するためのRFID(Radio Frequency IDentification)の技術を利用した制御システムの構成図を示す。制御システムは、ID情報を記憶したICチップが封入されるカード41と、ICチップに対して送受信を行うと共に、ICチップに記憶されたID情報を読み取るアンテナユニット3と、アンテナユニット3が読み取ったID情報を処理するコントロールユニット4と、を備える。カード41をアンテナユニットにかざすと、ICチップに記憶されたID情報がコントロールユニット4に送信される。コントロールユニット4は、受信したID情報が記憶したID情報と一致するとき、複数の電気錠7を同時に解錠する。これにより、扉を開くことが可能になる。
一方、開いた状態の扉を閉じると、図示しないリードスイッチが扉の閉じ状態を検知する。リードスイッチが検知した信号はコントロールユニット4に送信される。コントロールユニット4は、リードスイッチから信号が送信されたら、電気錠7のモータ22を施錠方向に回転させて、閉じられた扉を自動的に施錠する。このように、施錠する際には、カード41をアンテナユニット3にかざす必要はないが、もちろんカード41をアンテナユニット3にかざすことで施錠してもよい。
本実施形態の制御システムによれば、一台のアンテナユニット3及び一台のコントロールユニット4で複数の電気錠7の施解錠を制御できる。しかし、一つの什器においてコントロールユニット4が制御可能な台数以上の電気錠7を設置し、全ての電気錠7を施解錠したい場合、コントロールユニット4一台では対応することができない。これを解決するために、拡張ユニット42を制御システムに組み込む。拡張ユニット42の外観はコントロールユニットと同様であるが、アンテナ接続ポートが無く、替わりにコントロールユニット4からの信号入力ポートが設けられている。コントロールユニット4の出力は、電気錠7の接続ポートの一箇所を使用する。拡張ユニット42は、施錠及び解錠の信号をコントロールユニット4から得るので、コントロールユニット4が受けたアンテナユニット3の信号で施解錠を行うことができる。また、拡張ユニット42同士の接続も可能であり、数珠繋ぎで接続可能なため、一台のアンテナユニット3で理論的には無制限の電気錠7を制御することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に具現化されることに限られず、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施形態に変更可能である。
例えば、上記実施形態では、スライダの直線運動とデッドボルトの回転運動とを連動させているが、スライダの直線運動とデッドボルトの直線運動とを連動させてもよい。
スライダの雌ねじは、螺旋状のねじに形成されていなくても、ねじ軸の雄ねじに噛み合うことができればよく、例えば、雄ねじの中心に向かって突出するピン、又は雄ねじに沿ってリード角方向を向くように配置されるピンであってもよい。
上記実施形態では、コントロールユニットがRFID技術を利用しているが、RFID技術を利用していなくてもよい。コントロールユニットに制御方法も電気錠の使用例に合わせて適宜変更することが可能である。
7…電気錠
11…デッドボルト
21…ケース
21a…ケース本体
21b…カバー
22…モータ
23…ねじ軸
24…スライダ
27…コイルばね(ばね)

Claims (3)

  1. ケースと、
    前記ケースに収容されるモータと、
    前記モータの出力軸に連結されると共に、雄ねじを有するねじ軸と、
    前記ねじ軸の雄ねじに噛み合い可能な雌ねじを有し、前記モータが前記ねじ軸を軸線の回りに回転させることによって前記ねじ軸の軸線方向に直線運動するスライダと、
    前記スライダの直線運動に連動するデッドボルトと、を備える電気錠において、
    前記スライダが前記ねじ軸の軸線方向の端部に移動するとき、前記スライダと前記ねじ軸の噛み合いが外れ、
    噛み合いが外れた前記スライダの雌ねじを前記ねじ軸の雄ねじに付勢するばねが設けられる電気錠。
  2. 前記スライダが、前記ねじ軸の軸線方向の、前記モータに近い側の端部に移動するとき、前記スライダの雌ねじと前記ねじ軸の雄ねじとの噛み合いが外れ、
    前記ばねが前記モータと前記スライダとの間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気錠。
  3. 前記デッドボルトは、前記ケースから出没可能であり、
    前記モータが前記ねじ軸を軸線の回りに一方向に回転させるとき、前記スライダが前記ねじ軸の軸線方向の一方向に直線運動すると共に、前記スライダに当接する前記デッドボルトが前記ケースから突出し、
    前記モータが前記ねじ軸を他方向に回転させるとき、前記スライダが前記ねじ軸の軸線方向の他方向に直線運動すると共に、前記スライダに当接する前記デッドボルトが前記ケースの中に入ることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気錠。
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