JP2013181594A - ロータリダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】作動室内が高圧となっても狙い通りの減衰力を発揮することができるロータリダンパを提供することである。
【解決手段】本発明の課題解決手段は、シャフト1と、シャフト1を周方向への回転を許容しつつ軸支する一対のサイドパネル2,3と、これらのサイドパネル2,3間に設けられて内部に作動室Rを形成するケース4と、シャフト1に設けられて先端がケース4の内周に摺接して作動室Rを一方室R1と他方室R2とに区画するベーン5とを備えたロータリダンパDにおいて、各サイドパネル2,3をベーン5側へ向けて押圧する押圧部材Pを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータリダンパの改良に関する。
従来、ロータリダンパにあっては、シャフトと、上記シャフトを周方向への回転を許容しつつ軸支する一対のサイドパネルと、これらのサイドパネルで挟持されて内部に作動室を形成するケースと、上記シャフトに設けられて上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンとを備えて構成されている。
そして、ロータリダンパは、たとえば、シャフトに外部から回転力が加わると、シャフトの回転に伴ってベーンが作動室内で移動して一方室を縮小し、他方室を拡大するよう動作し、縮小される一方室から拡大される他方室へ移動する油の流れに減衰弁で抵抗を与えることで、シャフトの回転を抑制する減衰力を発揮するようになっている(特許文献1参照)。
特開平8−177928号公報
このようなロータリダンパを車両のサスペンションに組み込んで使用する場合を考えると、たとえば、ロータリダンパのケースを車体へ固定し、ロータリダンパのシャフトを車体に揺動可能に取り付けられて車輪を保持するサスペンションアームに連結することにより、ロータリダンパをサスペンションへ組み込むことになる。より具体的には、シャフトの回転方向をサスペンションアームの揺動方向に一致させて、シャフトとサスペンションアームとを連結することになる。
ここで、特に、四輪車のサスペンションにロータリダンパを用いる場合、重い車体の振動を減衰させるために大きな減衰力を発生する必要があり、作動室内の圧力が非常に高くなる。作動室内が非常に高圧となると、ケースを挟持するサイドパネルが作動室内の内圧で撓み、ベーンとサイドパネルとの間に隙間が生じて、一方室と他方室とが当該隙間を介して連通してしまう。
すると、作動室内の油が減衰弁を迂回して隙間をも介して一方室と他方室とを行き来することが可能なって、狙り通りの減衰力を発揮できなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、作動室内が高圧となっても狙い通りの減衰力を発揮することができるロータリダンパを提供することである。
上記した課題を解決するために、本発明の課題解決手段は、シャフトと、上記シャフトを周方向への回転を許容しつつ軸支する一対のサイドパネルと、これらのサイドパネル間に設けられて内部に作動室を形成するケースと、上記シャフトに設けられて先端が上記ケースの内周に摺接して上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンとを備えたロータリダンパにおいて、上記各サイドパネルをベーン側へ向けて押圧する押圧部材を備えたことを特徴とする。
この押圧部材によって、サイドパネルがベーン側へ向けて押圧されるので、作動室内の圧力が高圧となっても、サイドパネルとベーンとが接触状態に保たれ、一方室と他方室とがベーン周りを介して連通することがなくなる。
本発明のロータリダンパによれば、作動室内が高圧となっても狙い通りの減衰力を発揮することができる。
一実施の形態におけるロータリダンパの縦断面図である。 一実施の形態におけるロータリダンパの横断面図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1および図2に示すように、一実施の形態におけるロータリダンパDは、シャフト1と、上記シャフト1を周方向への回転を許容しつつ軸支する一対のサイドパネル2,3と、これらのサイドパネル2,3間に設けられて内部に作動室Rを形成するケース4と、上記シャフト1に設けられて先端が上記ケース4の内周に摺接して上記作動室Rを一方室R1と他方室R2とに区画するベーン5と、各サイドパネル2,3をベーン5側へ向けて押圧する押圧部材Pとを備えて構成されている。そして、このロータリダンパDは、シャフト1をケース4に対して周方向へ回転させると、このシャフト1の回転を抑制する減衰力を発揮する。
以下、このロータリダンパDの各部について詳細に説明する。まず、シャフト1は、筒状であって、図1中上端である一端外周に設けられて図示しない車両のサスペンションアームに連結されるアームAの固定を可能とするセレーション1aと、中間に設けられて図1中上端および下端よりも大径な拡径部1bと、当該拡径部1bの外周であって周方向に180度の位相をもって設けた一対のベーン5,5とを備えている。なお、上記したところでは、図外の継手等への連結のためにセレーション1aを設けているが、接続方法はこれに限定されない。
アームAは、図1に示すように、シャフト1のセレーション1aの外周に装着される環状の装着部a1と、装着部a1から伸びて図外のサスペンションアームに連結されるロッド状のアーム部a2とを備えており、シャフト1の図1中上端内周に螺着される筒状ボルトBによってシャフト1に回転不能に連結されている。
サイドパネル2は、この実施の形態の場合、筒状でシャフト1の図1中上端が挿通されるシャフト挿通部2aと、このシャフト挿通部2aの図1中下端外周に設けられてケース4にプレート6を介して積層されるフランジ状のキャップ部2bと、キャップ部2bに同一円周上に間隔を開けて設けた複数のボルト挿通孔2cとを備えている。
シャフト挿通部2aの内周には、シャフト1の図1中上方側に摺接する筒状のベアリング11が装着され、同じくシャフト挿通部2aの内周であって、このベアリング11よりも図1中上方となる反ケース4側にはシャフト1の外周に摺接する環状のUパッキン13と環状のダストシール14とがそれぞれ装着されている。Uパッキン13は、シャフト1の外周に密着してシャフト1とサイドパネル2との間をシールし、図1中最上方となる最外方に設けたダストシール14は、シャフト1とサイドパネル2との間へ外方からの塵や埃の侵入を防止している。さらに、キャップ部2bのケース4側には、Oリング15が装着されており、このOリング15は、サイドパネル2とプレート6との間をシールしている。
また、シャフト挿通部2aには、図1に示すように、開口2dが設けられており、この開口2dにはシャフト挿通部2a内に収容されるシャフト1の上端に連結されたアームAのアーム部a2が挿通され、当該アームa2はシャフト挿通部2a外へ突出されている。
さらに、キャップ部2bのプレート6側には、図1および図2に示すように、シャフト挿通部2aの外周を囲む二つの環状溝2e,2fが設けられており、当該キャップ部2bにプレート6を積層すると、環状溝2e,2fで環状の流路が形成されるようになっている。
他方のサイドパネル3も、この実施の形態の場合、筒状でシャフト1の図1中下端が挿通されるシャフト挿通部3aと、このシャフト挿通部3aの図1中上端外周に設けられてケース4にプレート7を介して積層されるフランジ状のキャップ部3bと、キャップ部3bに同一円周上に間隔を開けて設けた複数のボルト挿通孔3cとを備えている。
シャフト挿通部3aの内周には、シャフト1の図1中下方側に摺接する筒状のベアリング16が装着され、同じく、シャフト挿通部3aの内周であって、このベアリング16よりも図1中下方となる反ケース4側にはシャフト1の外周に摺接する環状のUパッキン18と環状のダストシール19とがそれぞれ装着されている。Uパッキン18は、シャフト1の外周に密着してシャフト1とサイドパネル3との間をシールし、図1中最下方となる最外方に設けたダストシール19は、シャフト1とサイドパネル3との間へ外方からの塵や埃の侵入を防止している。さらに、キャップ部3bのケース4側には、Oリング20が装着されており、このOリング20は、サイドパネル2とプレート7との間をシールしている。
プレート6,7は、サイドパネル2,3よりも薄肉の環状板とされていて、サイドパネル2,3の各ボルト挿通孔2c,3cに符合する位置に設けた複数のボルト挿通孔6a,7aを備えている。また、プレート6には、図2に示すように、サイドパネル2に積層すると、環状溝2eに通じる二つの貫通孔6b,6cと、環状溝2fに通じる二つの貫通孔6d,6eとが設けられている。
プレート6の内周には、環状のシール部材12が装着されていて、このシール部材12は、シャフト1の拡径部1bの図1中上端面とプレート6の内周面に密着してこれらの間をシールしている。プレート7の内周にも、環状のシール部材17が装着されていて、このシール部材17は、シャフト1の拡径部1bの図1中下端面とプレート7の内周面に密着してこれらの間をシールしている。
なお、プレート6,7のベーン5側面には、ベーン5が摺動するので耐摩耗性の観点から、プレート6,7のベーン5側面を耐摩耗性に優れる材料で作るとよく、具体的には、たとえば、プレート6,7の全体を高硬度の材料で形成してもよいし、プレート6,7のベーン5と接触する表面(摺動面)にメッキや、ダイヤモンドライクカーボン皮膜を形成したり、表面にガス軟窒化処理、熱処理やシリコン添付処理を施して、表面の耐摩耗性を高くするようにしてもよい。また、この場合、貫通孔6b,6c,6d,6eの設置位置は、図2に示すように、シャフト1が回転限界までケース4に対して回転してもベーン5が摺接することがない範囲に設けると、シール10に貫通孔6b,6c,6d,6eが干渉せず、シール10の劣化を抑制することができる。
ケース4は、作動室Rを形成する中空部21を備えたケース本体20と、ケース本体20の側部に設けたバルブブロック22と、ケース本体20の図1中上端側にサイドパネル2の各ボルト挿通孔2cに符合する位置に設けた複数の螺子孔23と、ケース本体20の図1中下端側にサイドパネル3の各ボルト挿通孔3cに符合する位置に設けた複数の螺子孔24とを備えて構成されている。
ケース4の図1中上方には、順に、プレート6およびサイドパネル2が積層されて、ボルト挿通孔2c,6aに通したボルト25を螺子孔23に螺着することで、これらが一体化される。また、ケース4の図1中下方には、順に、プレート7およびサイドパネル3が積層されて、ボルト挿通孔3c,7aに通したボルト26を螺子孔24に螺着することで、これらが一体化される。なお、ボルト25,26は、強度上要求される数を用いればよく、ボルト25,26の数に対応する数のボルト挿通孔2c,3c,6a,7aおよび螺子孔23,24を設ければよい。
そして、中空部21にシャフト1を挿通しつつ、ケース4に上述のようにしてプレート6,7、サイドパネル2,3を取り付けると、図2に示すように、中空部21は密閉されて、二つの扇状の作動室Rを形成する。これら二つの作動室Rは、シャフト1に設けたベーン5によって、それぞれ、空間L1と空間L2とに区画され、たとえば、作動油等の流体が封入される。なお、ケース4のケース本体20の図1中上下端には、中空部21の外周を取り巻くOリング27,28が装着されていて、ケース4とプレート6,7との間がシールされ、作動室Rが密閉される。なお、ケース4に、シャフト1、プレート6,7およびサイドパネル2,3を組み付けると、シャフト1の両端は、サイドパネル2,3のシャフト挿通部2a,3aから突出せずにこれらの内側に収容されるようになっている。
空間L1は、図2では、シャフト1の軸から見てベーン5の右側に区画され、空間L2は、シャフト1の軸から見てベーン5の左側に区画されており、シャフト1が図2中で時計回りに回転する場合、ベーン5によって各空間L2が拡大されるとともに各空間L1が縮小され、反対に、シャフト1が図2中で反時計回りに回転する場合、ベーン5によって各空間L2が縮小されるとともに各空間L1が拡大されるようになっている。
また、図2に示すように、プレート6に設けた貫通孔6bは、空間L1の一方に連通され、貫通孔6cは、空間L1の他方に連通されており、貫通孔6b,6cはサイドパネル2に設けた環状溝2eによって連通されている。したがって、シャフト1の回転に伴って容積がともに拡大或いは縮小される空間L1同士は、環状溝2eおよび貫通孔6b,6cによって連通されて一方室R1とされている。さらに、図2に示すように、プレート6に設けた貫通孔6dは、空間L2の一方に連通され、貫通孔6eは、空間L2の他方に連通されており、貫通孔6d,6eはサイドパネル2に設けた環状溝2fによって連通されている。したがって、シャフト1の回転に伴って容積がともに拡大或いは縮小される空間L2同士は、環状溝2fおよび貫通孔6d,6eによって連通されて他方室R2とされている。これら一方室R1と他方室R2は上述したところから理解できるように、ベーン5によって区画される。
戻って、ケース4のケース本体20からバルブブロック22へかけて一方室R1と他方室R2とを連通する減衰通路30が設けられており、バルブブロック22には、減衰通路30の途中に配置されて一方室R1から他方室R2へ向かう流体の流れのみを許容しつつ当該流れに抵抗与える減衰弁32と、減衰弁32に並列して減衰通路30に配置され他方室R2から一方室R1へ向かう流体の流れのみを許容するチェック弁33と、減衰通路30の途中であって減衰弁32に対しては直列に配置されて他方室R2から一方室R1へ向かう流体の流れのみを許容しつつ当該流れに抵抗与える減衰弁34と、減衰弁34に並列して減衰通路30に配置され一方室R1から他方室R2へ向かう流体の流れのみを許容するチェック弁35と、減衰通路30の途中であって減衰弁32と減衰弁34の間に接続されるアキュムレータ36とが設けられている。
したがって、シャフト1が時計回りに回転して、ベーン5が一方室R1を圧縮すると、一方室R1から押し出された流体は、減衰弁32およびチェック弁35を通過し減衰通路30を通じて、拡大する他方室R2へ移動することになり、この流体の流れに減衰弁32が抵抗を与えることで、一方室R1と他方室R2とに差圧を生じせしめて、上記シャフト1の回転を抑制する減衰力を発揮する。
他方、シャフト1が反時計回りに回転して、ベーン5が他方室R2を圧縮すると、他方室R2から押し出された流体は、減衰弁34およびチェック弁33を通過し減衰通路30を通じて、拡大する一方室R1へ移動することになり、この流体の流れに減衰弁34が抵抗を与えることで、他方室R2と一方室R1とに差圧を生じせしめて、上記シャフト1の回転を抑制する減衰力を発揮する。
ロータリダンパDでは、シャフト1の回転による一方室R1の拡大或いは縮小分の容積は、他方室R2の縮小或いは拡大分の容積に等しくなるので、シリンダとピストンとピストンロッドとで構成される直動片ロッド型のダンパのようにシリンダ内容積変化を補償する必要はないが、温度変化による流体の体積変化、この場合、流体の体積変化を補償する必要があるので、アキュムレータ36を設置して上記流体の温度変化による体積変化を補償するようにしている。また、アキュムレータ36は、封入される流体に所定圧の圧力を作用させていて、流体の見掛け上の剛性を高めて減衰力発生応答性を向上させる。
なお、ケース4の本体20の内周であってシャフト1の拡径部1bの外周に摺接する部位と本体20の上下端にかけてコ字状のシール29が装着されている。また、上記したベーン5は、この実施の形態では、先端に円弧状面を備えており、サイドパネル2側となる図1中上端、先端およびサイドパネル3側となる図1中下端にかけて、コ字状のシール10が装着されている。このシール10は、ケース4およびケース4に積層される環状のプレート6,7に摺接してベーン5、ケース4とプレート6,7の間をシールしている。よって、シール29、ベーン5に設けたシール10、プレート6,7の内周に装着されるシール部材12,17、Oリング27,28とで、一方室R1と他方室R2とが密にシールされ、一方室R1と他方室R2とが減衰通路30以外で連通しないようになっている。なお、プレート6に設けた各貫通孔6b,6c,6d,6eは、上記したように、ベーン5が摺接する範囲外に設けてあるので、シール10は、シャフト1が回動しても貫通孔6b,6c,6d,6eと干渉せず、劣化が促進されないようになっている。
押圧部材Pは、本実施の形態では、シャフト1内に挿通されるボルト40と、ナット41とを備えて構成されている。ボルト40は、フランジ40aと、フランジ40aから立ち上がる軸40bと、軸40bの図1中上端である先端に設けた螺子部40cとを備えており、軸40bが上記シャフト1の内周に挿通される。なお、サイドパネル2のシャフト挿通部2aの図1中上端には、環状のストッパ42が嵌合され、サイドパネル3のシャフト挿通部3aの図1中下端には、環状のストッパ43が嵌合されている。そして、ボルト40の軸40bをサイドパネル3側からストッパ42,43の内側を通してシャフト1内に挿入し、フランジ40aをストッパ43に当接させると、螺子部40cがストッパ42の内周から外方へ突出するようになっている。この状態で、螺子部40cにナット41を螺着してストッパ42に当接させ、さらに、ナット41を締め込んでいくと、ストッパ42,43を介してサイドパネル2,3をベーン5側へ向けて押圧することができる。つまり、ボルト40とナット41とでサイドパネル2,3が挟持される格好となり、ナット41を螺子部40cに対して回転させてボルト40のフランジ40a側へ移動させることで、サイドパネル2,3を互いに接近する方向へ押圧力を作用させることができるのである。なお、ストッパ42とナット41とを一部品としてもよく、ボルト40のフランジ40aにストッパ43を一体化してもよい。
以上のように構成されたロータリダンパDにあっては、サイドパネル2,3をベーン5側へ向けて押圧する押圧手段Pを設けている。この押圧手段Pによって、サイドパネル2,3がベーン5側へ押圧されるので、作動室R内の圧力が高圧となっても、プレート6,7がベーン5と接触状態に保たれて、一方室R1と他方室R2とがベーン5周りを介して連通してしまって減衰弁32,34を迂回して一方室R1と他方室R2とを行き来することがなくなるから、ロータリダンパDは狙い通りの減衰力を発揮することができる。このように、ロータリダンパDは、作動室R内の圧力が高圧となっても狙い通りの減衰力を発揮することができるので、四輪車の車体の振動を抑制するサスペンション用途への使用に適する。
なお、プレート6,7を設けずに、サイドパネル2,3に直接にベーン5を摺接させる場合にあっても、押圧手段Pによってサイドパネル2,3がベーン5側へ押圧されてベーン5と接触状態に保たれるので作動室R内の圧力が高圧となっても狙い通りの減衰力を発揮することができる。このようにプレート6,7を設けない場合、プレート6とサイドパネル2で空間L1同士および空間L2同士を連通させる流路を形成するのではなく、サイドパネル2或いはサイドパネル3に流路を形成するようにすればよい。プレート6,7を設ける場合には、上記流路の形成が容易となるとともに、サイドパネル2,3を耐摩耗性に優れる材料で形成せずに済む利点がある。
また、押圧手段Pとしては、上記したボルト40とナット41によらず、サイドパネル2,3を軸方向で挟持してこれらをベーン5側へ向けて押圧することができればよいので、サイドパネル2,3の外周側からクランプしてこれらをベーン5側へ向けて押圧するような構成を採用することも可能である。
なお、本実施の形態のロータリダンパDにあっては、サイドパネル2がシャフト1の挿通を許容し、シャフト1が筒状とされ、押圧部材Pをシャフト1内に挿通されるボルト40とナット41とで構成して、ボルト40とナット41で各サイドパネル2,3を挟持してベーン5側へ押圧するようになっているので、押圧部材Pがシャフト1内に配置することができ、ロータリダンパDを小型化することができ、車両への搭載性が向上する。
さらに、本実施の形態のロータリダンパDにあっては、サイドパネル2,3が筒状であってシャフト1が挿通されるシャフト挿通部2a,3aと、シャフト挿通部2a,3aの一端外周に設けられてケース4に積層されるフランジ状のキャップ部2b,3bとを備え、一方のサイドパネル2のシャフト挿通部2aに内部のシャフト1に連結されるアームAの挿通を許容する開口2dを設け、各サイドパネル2,3のシャフト挿通部2a,3aをボルト40とナット41とで挟持して各サイドパネル2,3をベーン5側へ押圧するようにしているので、押圧部材Pを設けても、これがシャフト1内に収容されてロータリダンパDを小型化することができ、シャフト1の出力である減衰力をアームAを通じて外部に伝達することが可能となる。
なお、上記したところでは、ケース4にバルブブロック22を設けて、減衰弁32,34をバルブブロック22に設けているが、減衰通路、チェック弁、減衰弁をベーン5に設け、アキュムレータをシャフト1内に設ける等して、バルブブロックを廃止することも可能であり、シャフト1の回転方向にて減衰特性(シャフト1の回転速度に対する減衰力の特性)を違える必要がない場合には、一つの減衰弁で減衰力を発揮するようにしてもよい。
さらに、上記したところでは、ベーン5を二つ設けているが、設置数は、単数であっても三つ以上であってもよく、ロータリダンパDの仕様に適当な数だけ設置すればよい。また、本実施の形態では、ケース4は、単一の部品で形成されているが、複数の部品で構成されてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明は、種々の用途のロータリダンパに利用でき、たとえば、車両のサスペンションに使用されるロータリダンパに利用することができる。
1 シャフト
2,3 サイドパネル
2a,3a シャフト挿通部
2b,3b キャップ部
2d 開口
4 ケース
5 ベーン
6,7 プレート
6a,7a ボルト挿通孔
12,17 シール部材
40 ボルト
41 ナット
A アーム
D ロータリダンパ
P 押圧部材
R 作動室
R1 一方室
R2 他方室

Claims (3)

  1. シャフトと、上記シャフトを周方向への回転を許容しつつ軸支する一対のサイドパネルと、これらのサイドパネル間に設けられて内部に作動室を形成するケースと、上記シャフトに設けられて先端が上記ケースの内周に摺接して上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンとを備えたロータリダンパにおいて、上記各サイドパネルをベーン側へ向けて押圧する押圧部材を備えたことを特徴とするロータリダンパ。
  2. 上記サイドパネルは、上記シャフトの挿通を許容し、上記シャフトは、筒状とされて外周に上記ベーンを備え、上記押圧部材は、上記シャフト内に挿通されるボルトとナットとを備え、当該ボルトとナットで上記各サイドパネルを挟持してベーン側へ押圧することを特徴とする請求項1に記載のロータリダンパ。
  3. 上記各サイドパネルは、筒状であって上記シャフトが挿通されるシャフト挿通部と、シャフト挿通部の一端外周に設けられてケースに積層されるフランジ状のキャップ部とを備え、一方のサイドパネルのシャフト挿通部に内部のシャフトに連結されるアームの挿通を許容する開口を設け、上記各サイドパネルのシャフト挿通部を上記ボルトとナットとで挟持して当該各サイドパネルをベーン側へ押圧すること特徴とする請求項2に記載のロータリダンパ。
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