JP2013181739A - 給水加熱器水位制御装置およびその制御方法 - Google Patents

給水加熱器水位制御装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】給水加熱器の水位を目標水位に維持することができる給水加熱器水位制御装置を提供する。
【解決手段】給水加熱器10の水位信号を検出する複数の水位検出部11、12と、給水加熱器10の水位を調節する水位調節弁14と、水位検出部11、12により検出された水位信号と目標水位とに基づいて水位調節弁14の開度指令信号を求める制御信号生成部と、制御信号生成部により所定の取得周期毎に求められた開度指令信号を所定の積算周期で積算し積算値を取得する積算部24と、水位検出部11、12が正常である場合に得られる開度指令信号の正常積算値と、積算部24により作成された積算値とを比較し、水位検出部11、12におけるドリフトの発生を診断するドリフト診断回路22と、ドリフトが発生していると診断された場合、ドリフトが発生した水位検出部を水位信号の取得先から切り離すスイッチ切替回路25とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電プラントなどの給水加熱器の水位を制御する給水加熱器水位制御装置およびその制御方法に関する。
原子力発電プラント、火力発電プラントなどの発電設備には、給水加熱器が設けられる。例えば原子力発電プラントにおいては、給水加熱器は、蒸気タービンからの抽気(蒸気)を用いて原子炉への給水を加熱し、タービンプラントの熱効率を向上させる目的で使用される。
蒸気は、給水との熱交換を終えるとドレンとなり、次段の給水加熱器での熱交換に用いられる。給水加熱器は、給水加熱器の水位を制御する水位制御装置を備える。水位制御装置は、給水加熱器の水位が目標水位となる様に水位調節弁の開度を制御する装置である。水位調節弁は、給水加熱器のドレンが次段の給水加熱器に入るまでの間に設置される(例えば、特許文献1参照。)。
給水加熱器は、水位を計測する複数(例えば二つ)の水位発信器を有する。各水位発信器から得られる水位信号は、制御回路へ入力される。制御回路は、各水位信号の平均値の水位信号と目標水位との偏差に基づいて、水位調節弁の弁開度指令を導出する。制御回路は、水位調節弁を制御することにより、給水加熱器の水位を目標水位に保つことができる。
特公平4−23286号公報
水位制御装置の水位発信器においては、水位信号の基準レベルが経時的に変化し、実際の水位と検出される水位との間にずれが生じるドリフトが発生する場合がある。ドリフトが発生した場合、制御回路は、誤った水位信号の平均値に基づいて水位調節弁を制御し、給水加熱器の水位を目標水位に保つ制御を行う。給水加熱器の水位は、目標水位とはならず、正しく制御できないという課題がある。
例えば、検出水位が上昇方向にずれるドリフトが水位発信器に発生すると、実際の水位よりも大きい水位が検出される。制御回路は、給水加熱器の水位を下げるために水位調節弁を開動作させる。この水位の下降は、発電プラントの熱効率に影響を及ぼす恐れがある。
また、検出水位が下降方向にずれるドリフトが水位発信器に発生すると、実際の水位よりも小さい水位が検出される。制御回路は、給水加熱器の水位を上げるために水位調節弁を閉動作させる。この水位の上昇は、タービン側に湿分を流入させる恐れがある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、給水加熱器の水位を目標水位に維持することができる給水加熱器水位制御装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る給水加熱器水位制御装置は、上述した課題を解決するために、給水加熱器の水位に係る水位信号を検出する複数の水位検出部と、前記給水加熱器の水位を調節する水位調節弁と、前記水位検出部により検出された前記水位信号と目標水位とに基づいて前記水位調節弁の開度を指令する開度指令信号を求める制御信号生成部と、前記制御信号生成部により所定の取得周期毎に求められた前記開度指令信号を所定の積算周期で積算し積算値を取得する積算部と、前記水位検出部が正常である場合に得られる前記開度指令信号の正常積算値と、積算部により作成された前記積算値とを比較し、前記水位検出部におけるドリフトの発生を診断するドリフト診断部と、前記ドリフトが発生していると診断された場合、前記ドリフトが発生した水位検出部を前記水位信号の取得先から切り離す信号切替部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る給水加熱器水位制御装置およびその制御方法においては、給水加熱器の水位を目標水位に維持することができる。
本発明に係る給水加熱器水位制御装置の第1実施形態を示す構成図。 一方の水位発信器に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合の水位信号の変化を示すグラフ。 図2に示す検出水位の変化が生じた場合の水位調節弁の制御に伴う水位の変化を示すグラフ。 一方の水位発信器に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合に積算回路が取得する弁開度指令信号の時間遷移を示すグラフ。 一方の水位発信器に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合に積算回路が取得する弁開度指令信号の積算値の時間遷移を示すグラフ。 データベースに予め保存された、水位発信器が正常時における弁開度指令信号の積算値の時間推移を示すグラフ。 実際の弁開度指令信号の積算値と基準値とを比較する際の説明図。 第1実施形態における給水加熱器水位制御装置により実施されるドリフト診断処理を説明するフローチャート。 給水加熱器水位制御装置の第1実施形態の変形例を示す構成図。 本発明に係る給水加熱器水位制御装置の第2実施形態を示す構成図。 検出水位が上昇方向にずれるドリフトの発生を判定回路が推定する前後における弁開度指令信号の積算値の時間遷移を示すグラフ。 ドリフト発生前の弁開度指令信号の積算値の時間推移を示すグラフ。 ドリフト発生後の弁開度指令信号の積算値と基準値とを比較する際の説明図。 第2実施形態における給水加熱器水位制御装置により実施されるドリフト診断処理を説明するフローチャート。
[第1実施形態]
本発明に係る給水加熱器水位制御装置およびその制御方法の第1実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る給水加熱器水位制御装置の第1実施形態を示す構成図である。
本実施形態における給水加熱器水位制御装置(以下、「水位制御装置」という。)1が原子力発電プラントに適用された場合を一例として説明する。水位制御装置1は、原子力発電プラントに複数段設けられる給水加熱器10に設けられる。給水加熱器10は、タービンプラントの熱効率を向上させる目的で使用される。
給水加熱器10は、蒸気タービンからの抽気(蒸気)を用いて、原子炉へ供給される給水を加熱する。蒸気タービンからの抽気は、給水との熱交換を終えるとドレンとなり、次段の給水加熱器での熱交換に用いられる。
水位制御装置1は、水位発信器11、12、制御回路13、水位調節弁14、電空変換器15を主に備える。
水位発信器11、12(水位検出部)は、給水加熱器10内で検出されたドレン17の水位を示す水位信号を生成し、制御回路13の平均値計算回路21およびドリフト診断回路22へ供給する。
制御回路13は、平均値計算回路21、ドリフト診断回路22、データベース23、積算回路24、およびスイッチ切替回路25を有する。
平均値計算回路21は、水位発信器11、12より得られたドレン17の水位データに基づいて、水位の平均値を求める。ドリフト診断回路22は、水位発信器11または水位発信器12にドリフトが発生しているか否かを診断する。積算回路24(積算部)は、給水加熱器10の目標水位と現在の水位との差分に基づいて生成され、弁開度を指令するために用いられる弁開度指令信号を周期Δt毎に取得する。積算回路24は、弁開度指令信号の積算値Yを周期t毎に取得する。
データベース23は、水位発信器11、12および機器側(水位調節弁14の流量特性変化など)が要因となるドリフトが発生していない時に得られる正常な弁開度指令の積算値(正常積算値)を予め保存する。
スイッチ切替回路25は、弁開度指令信号を得るために用いられる水位信号の取得先を切り替える。具体的には、スイッチ切替回路25は、水位信号の取得先を、平均値計算回路21、水位発信器11または水位発信器12のいずれかに切り替える。
電空変換器(E/P)15は、弁開度指令信号を空気圧力信号に変換し、水位調節弁14に供給する。水位調節弁14は、空気作動式の弁であり、給水加熱器10と次段の給水加熱器との間に設けられる。水位調節弁14は、弁開度指令信号に基づいて開度が調整されながら開閉動作を行う。
なお、弁開度指令信号は、水位調節弁14の開度量を示す信号である。また、スイッチ切替回路25から出力される水位信号と目標水位との差分を求める演算回路を弁制御信号生成部という。
次に、水位制御装置1において、一方の水位発信器11にドリフトが発生した場合の水位信号の変化について説明する。
図2は、一方の水位発信器11に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合の水位信号の変化を示すグラフである。
図3は、図2に示す検出水位の変化が生じた場合の水位調節弁14の制御に伴う水位の変化を示すグラフである。
水位発信器12が正常である一方、水位発信器11に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合、水位の平均値は上昇方向へずれる。これに伴い、制御回路13は、目標水位よりも水位が上昇したと誤認し、給水加熱器10の水位を下降させるために水位調節弁14を開動作させる。
ここで、制御回路13は、水位発信器11にドリフトが生じた場合であっても、給水加熱器10の水位を目標水位に維持する制御を好適に行うようになっている。
図4は、一方の水位発信器11に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合に積算回路24が取得する弁開度指令yの時間遷移を示すグラフである。
図5は、一方の水位発信器11に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合に積算回路24が取得する弁開度指令yの積算値Yの時間遷移を示すグラフである。
積算回路24は、給水加熱器10の目標水位と現在の水位との差分から生成され、弁開度を指令するための弁開度指令信号(弁開度指令)をサンプリング周期Δt毎に取得する。図4においては、積算回路24は、周期Δt毎に、弁開度指令信号yn(y1、y2、y3、…、yn)を取得する。また、積算回路24は、弁開度指令信号の積算値Y(y1+y2+y3+…+yn)を、周期t毎に取得する。積算回路24は、図5に示すように、時間t毎の積算値Yの時間推移を取得する。水位発信器11に検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生した場合、弁開度指令信号の積算値Yは時間経過に比例して大きくなる。
図6は、データベース23に予め保存されたデータであり、水位発信器11、12が正常時における弁開度指令信号の積算値Yの時間推移を示すグラフである。
データベース23は、水位発信器11、12が正常時(ドリフトが発生していない時)の積算値Yの時間推移を記憶する。ドリフト診断回路22は、データベース23に記憶されたデータに基づいて、基準値を取得する。基準値は、たとえば、弁開度指令信号の積算値Yの最小値Yaと最大値Ybとから求まる積算値の範囲(Ya≦Y≦Yb)である。ドリフト診断回路22は、図5に示す弁開度指令信号の積算値Yと、この基準値とを比較する。
図7は、実際の弁開度指令信号の積算値Yと基準値とを比較する際の説明図である。
ドリフト診断回路22は、実際の弁開度指令信号の積算値Yが基準値内に収まるか否かの判定を行う。ドリフト診断回路22は、実際の弁開度指令信号の積算値Yが基準値内に収まる場合には、水位発信器にドリフトが発生していないと診断する。一方、ドリフト診断回路22は、実際の弁開度指令信号の積算値Yが基準値内に収まらない場合には、水位発信器にドリフトが発生していると診断する。
ドリフト診断回路22は、検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生していると判定した場合、水位発信器11および水位発信器12のうち、検出結果が高値となる水位発信器11にドリフトが発生していると診断する。
スイッチ切替回路25は、ドリフト診断回路22の診断結果を受け、弁開度指令信号を生成するためのデータとなる水位の取得先を、正常な(ドリフトが発生していない)水位発信器12のみに切り替える。すなわち、スイッチ切替回路25は、ドリフトが発生した水位発信器11を切り離し、正常な水位発信器12のみから得られる水位を弁開度指令信号生成のために使用する。
なお、水位発信器11または水位発信器12に検出水位が下降方向にずれるドリフトが発生した場合、積算回路24に保存される周期t毎の弁開度指令信号の積算値Yは時間の経過とともに小さくなる。ドリフト診断回路22は、弁開度指令信号の積算値Yが基準値よりも小さくなる方向にずれた場合には、検出水位が下降方向にずれるドリフトが発生していると判定する。また、ドリフト診断回路22は、検出結果が低値となる水位発信器にドリフトが発生していると診断する。
次に、水位制御装置1により実行されるドリフト診断処理をフローチャートを用いて説明する。
図8は、第1実施形態における給水加熱器水位制御装置1により実施されるドリフト診断処理を説明するフローチャートである。
ステップS1において、積算回路24は、積算値Yを取得する。取得された積算値Yは、ドリフト診断回路22に供給される。ステップS2において、ドリフト診断回路22は、積算値取得ステップS1において得られた積算値Yと基準値とを比較する。ステップS3において、ドリフト診断回路22は、得られた積算値Yが基準値外であるか否かの判定を行う。すなわち、ドリフト診断回路22は、データベース23に記憶された正常時の弁開度指令信号の積算値Yの最小値Yaと最大値Ybとから求まる積算値の範囲から、積算値取得ステップS1で得られた積算値Yが外れるか否かの判定を行う。ドリフト診断回路22は、得られた積算値Yが基準値の範囲に含まれると判定した場合(ステップS3のNO)、ステップS4において水位発信器11、12にドリフトが発生していないと判定する。
一方、ドリフト診断回路22は、得られた積算値Yが基準値の範囲外であると判定した場合、ステップS5において、積算値Yは、時間の経過とともに大きくなる方向に基準値から外れているか否かの判定を行う。ドリフト診断回路22は、積算値Yは積算値Yが大きくなる方向に基準値から外れていると判定した場合(ステップS5のYES)、ステップS6において、スイッチ切替回路25は、高い値を示す水位発信器を切り離す。すなわち、スイッチ切替回路25は、弁開度指令信号を生成するためのデータとなる水位の取得先を正常な水位発信器に切り替える。
一方、ドリフト診断回路22は、積算値Yは積算値Yが小さくなる方向に基準値から外れていると判定した場合(ステップS5のNO)、ステップS7において、スイッチ切替回路25は、低い値を示す水位発信器を切り離す。
以降、水位制御装置1は、正常な水位発信器から取得される水位に基づいて水位調節弁14を調節し、給水加熱器10の水位を目標値に維持する。
第1実施形態における水位制御装置1およびその制御方法は、正常時とドリフト発生時との弁開度指令信号の積算値の比較により、ドリフトの発生を診断することができる。また、水位制御装置1は、発生したドリフトが上昇方向または下降方向のいずれにずれるドリフトであるかを好適に診断することができ、その後、弁開度指令信号を生成するために利用する水位信号を正常な水位発信器から得られる信号だけに切り替えることができる。
その結果、水位制御装置1は、給水加熱器10の水位を目標水位に維持することができる。
なお、スイッチ切替回路25は、弁開度指令信号の生成に利用する水位信号の取得先を、レートで切り替えてもよい。
図9は、給水加熱器水位制御装置の第1実施形態の変形例を示す構成図である。
この水位制御装置1aが図1の水位制御装置1と異なる点は、制御回路13aのスイッチ切替回路25に代えてレート切替回路25aを備える点である。第1実施形態の水位制御装置1と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
レート切替回路25aは、弁開度指令信号の生成に利用する水位信号を平均値計算回路21、水位発信器11または水位発信器12から得られる信号のいずれかに切り替える場合、滑らかで連続的に切り替える。レート切替回路25aは、水位信号の取得先の切替時における水位調節弁14の急開急閉動作による給水加熱器の水位外乱を防止し、プラント熱効率およびタービン本体への影響を軽減することができる。
[第2実施形態]
本発明に係る給水加熱器水位制御装置およびその制御方法の第2実施形態を添付図面を参照して説明する。
図10は、本発明に係る給水加熱器水位制御装置の第2実施形態を示す構成図である。
第2実施形態の給水加熱器水位制御装置(水位制御装置)51が第1実施形態の水位制御装置1と異なる点は、制御回路53のドリフト診断回路62の前段に判定回路68を備える点である。第1実施形態と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
判定回路68は、水位発信器11と水位発信器12との偏差を予め設けられた判定値と比較し、偏差が判定値を外れた場合には、いずれかの水位発信器11または水位発信器12においてドリフトが発生したと推定する。判定値は、水位発信器11、12が正常に機能している場合に取得される水位の偏差の最大値である。判定回路68は、水位発信器11、12が正常に機能している場合の偏差を予め保存しておき、この偏差を自動的に判定値に設定する。判定回路68は、ドリフトの発生を推定した場合には、ドリフト推定信号をドリフト診断回路62に供給する。
図11は、検出水位が上昇方向にずれるドリフトの発生を判定回路68が推定する前後における弁開度指令信号の積算値Yの時間遷移を示すグラフである。
ドリフト診断回路62は、ドリフト推定信号がドリフト診断回路62に供給された時間をドリフトが発生した時間とみなす。例えば、検出水位が上昇方向にずれるドリフトが発生する前後においては、弁開度指令信号の積算値Yが大きく異なる。
図12は、ドリフト発生前の弁開度指令信号の積算値Yの時間推移を示すグラフである。
ドリフト診断回路62は、ドリフト推定信号の検出前(ドリフト発生前)に積算回路24に保存した弁開度指令信号の積算値Yの傾向から、機器側要因(水位調節弁14の流量特性変化など)による弁開度指令信号の変化量を排除した基準値を設定する。
図12においては、ドリフト発生前であっても、機器側の要因により弁開度指令信号が緩やかに上昇している。ドリフト診断回路62は、このドリフト発生前の弁開度指令信号の積算値Yの傾きの近似値を求める。また、ドリフト診断回路62は、この傾きから所定範囲内の領域を基準値に設定する。
なお、ドリフト診断回路62は、機器側要因の弁開度指令信号の変化量を考慮せず、ドリフト発生前に得られた弁指令信号の積算値Yの最大値および最小値から基準値を設定してもよい。
ドリフト診断回路62は、設定された基準値と、ドリフト推定信号の検出後(ドリフト発生後)に積算回路24に保存される弁開度指令信号の積算値Yとを比較する。
図13は、ドリフト発生後の弁開度指令信号の積算値Yと基準値とを比較する際の説明図である。
ドリフト診断回路62は、ドリフト発生後の積算値Yが基準値内に収まるか否かの判定を行う。ドリフト診断回路62は、実際の弁開度指令信号の積算値Yが基準値内に収まる場合には、水位発信器11、12はドリフトが発生していないと診断する。一方、ドリフト診断回路62は、実際の弁開度指令信号の積算値Yが基準値内に収まらない場合には、水位発信器11、12にドリフトが発生していると診断する。
ドリフト診断回路62がドリフトを検知した後の水位制御装置51の動作については、第1実施形態と同様であるためここでは説明を省略する。
次に、水位制御装置51により実行されるドリフト診断処理をフローチャートを用いて説明する。
図14は、第2実施形態における給水加熱器水位制御装置51により実施されるドリフト診断処理を説明するフローチャートである。
ステップS11において、判定回路68は、水位発信器11、12にドリフトが発生したか否かの判定を行う。ステップS12において、判定回路68は、ドリフトが発生していないと判定した場合、ステップS11に戻る。ステップS13において、判定回路68は、ドリフトが発生したと判定した場合、ドリフト推定信号を生成し、ドリフト診断回路62に供給する。
ステップS14において、ドリフト診断回路62は、積算回路24に保存したドリフト発生前の弁開度指令信号の積算値Yに基づいて、基準値を設定する。ステップS15において、ドリフト診断回路62は、得られた積算値Yが基準値外であるか否かの判定を行う。ステップS15以降の処理については、第1実施形態において説明したドリフト診断処理のステップS2〜S7とほぼ同様であるため、図8と同一部分には同一符号を付し、ここでは説明を省略する。
第2実施形態における水位制御装置51およびその制御方法は、第1実施形態が奏する効果に加え、ドリフト発生前の弁開度指令信号の変化から、ドリフトの発生を診断するための基準値を設定することができる。これにより、水位制御装置51は、より正確に水位発信器11、12におけるドリフトの発生を診断することができる。
また、水位制御装置51は、水位調節弁14の流量特性変化などの機器側要因による弁開度指令の変化量が排除された基準値を設定することができる。水位制御装置51は、より正確に水位発信器11、12のドリフト発生を診断し、またドリフトが水位制御に与える影響を解消することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、弁開度指令信号の実際の積算値と、正常時の積算値との比較方法は、上述した方法に限らない。また、水位発信器の個数も、2個に限らず適宜設定することができる。
1、1a、51 給水加熱器水位制御装置
10 給水加熱器
11,12 水位発信器
13,13a,53 制御回路
14 水位調節弁
21 平均値計算回路
22、62 ドリフト診断回路
23 データベース
24 積算回路
25 スイッチ切替回路
25a レート切替回路
68 判定回路

Claims (5)

  1. 給水加熱器の水位に係る水位信号を検出する複数の水位検出部と、
    前記給水加熱器の水位を調節する水位調節弁と、
    前記水位検出部により検出された前記水位信号と目標水位とに基づいて前記水位調節弁の開度を指令する開度指令信号を求める制御信号生成部と、
    前記制御信号生成部により所定の取得周期毎に求められた前記開度指令信号を所定の積算周期で積算し積算値を取得する積算部と、
    前記水位検出部が正常である場合に得られる前記開度指令信号の正常積算値と、積算部により作成された前記積算値とを比較し、前記水位検出部におけるドリフトの発生を診断するドリフト診断部と、
    前記ドリフトが発生していると診断された場合、前記ドリフトが発生した水位検出部を前記水位信号の取得先から切り離す信号切替部とを備えたことを特徴とする給水加熱器水位制御装置。
  2. 複数の前記水位発信器の偏差と、前記水位発信器が正常時の偏差と比較し、前記水位発信器におけるドリフトの発生を推定する判定部をさらに備え、
    前記ドリフト診断部は、前記判定部によるドリフト発生の推定前の前記開度指令信号の積算値に基づいて前記正常積算値を設定し、ドリフト発生の推定後の前記開度指令信号の積算値と前記正常時積算値とを比較し、前記水位検出部におけるドリフトの発生を診断する請求項1記載の給水加熱器水位制御装置。
  3. 前記ドリフト診断部は、前記判定部によるドリフト発生の推定前の弁開度指令の積算値に基づいて、前記水位発信器以外の機器の要因による弁開度指令の変化量を考慮して前記正常時基準値を設定する請求項1記載の給水加熱器水位制御装置。
  4. 前記信号切替部は、前記信号の取得先を切り替える際、レートで切り替える請求項1記載の給水加熱器水位制御装置。
  5. 給水加熱器の水位に係る水位信号を複数の水位検出部より検出する水位検出ステップと、
    前記給水加熱器の水位を調節する水位調節ステップと、
    前記水位信号と目標水位とに基づいて前記水位調節弁の開度を指令する開度指令信号を求める制御信号生成ステップと、
    前記制御信号生成ステップにより所定の取得周期毎に求められた前記開度指令信号を所定の積算周期で積算し積算値を取得する積算ステップと、
    前記水位検出部が正常である場合に得られる前記開度指令信号の正常積算値と、積算部により作成された前記積算値とを比較し、前記水位検出部におけるドリフトの発生を診断するドリフト診断ステップと、
    前記ドリフトが発生していると診断された場合、前記ドリフトが発生した水位検出部を前記水位信号の取得先から切り離す信号切替ステップとを備えることを特徴とする給水加熱器水位制御方法。
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