JP2013193000A - バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バラスト水処理システムの提供
【解決手段】バラストタンク103に供給される液体中の水生生物にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置102と、バラストタンク103に供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給装置101とを備える、バラスト水処理システム。
【選択図】図1
【解決手段】バラストタンク103に供給される液体中の水生生物にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置102と、バラストタンク103に供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給装置101とを備える、バラスト水処理システム。
【選択図】図1
Description
本発明は、バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法に関する。
タンカーや大型貨物船等といった船舶においては、オイルや貨物を搭載しない又はそれらの搭載量が少ない状態で航行する場合、船舶の安定性やバランスの確保のために、通常、バラストタンク内にバラスト水を収容して航行している。このバラスト水は、通常、荷揚げした港において海水などを汲み上げて注入し、荷積みした港において排出される。このように、バラスト水は荷揚げした港の海水などを使用することから、バラスト水には荷揚げした港周辺に生息する水生生物等が含まれ、この水生生物が荷積みした港においてバラスト水とともに排出される。
近年、この水生生物を含むバラスト水の排出による生態系の乱れが国際的な問題となっている。このため、国際海事機関(IMO)は、2004年にバラスト水管理条約を採択し、その中で、排出するバラスト水に生息する生物の排出基準が厳しく定められている。
バラスト水の処理方法としては様々な方法が提案されている。具体的には、塩素系物質等を生成させることにより水生生物を殺滅する方法(例えば、特許文献1)、ろ過により浮遊物を除去した後、プラズマ処理により水生生物を殺滅する方法(例えば、特許文献2)等がある。
上記の通り、バラスト水管理条約が採択されてバラスト水処理装置の設置が義務付けられたことにより、バラスト水を処理可能となる新たな技術がいっそう求められることとなった。しかしながら、従来のプラズマ処理では多細胞の水生生物を殺滅処理できない及び又は多細胞の水生生物の活性を失わせることができないという課題があった。そこで、本発明は、効率よくバラスト水排水基準を満たすようなバラスト水の処理可能な、新たなバラスト水処理システム及びバラスト水処理方法を提供する。
本発明は、一態様において、バラストタンクに供給される液体にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置と、バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給装置とを備える、バラスト水処理システムに関する。
本発明は、その他の態様において、バラストタンクに供給される液体にプラズマ処理を行い、前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給して前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、及び、前記プラズマによる殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による殺滅処理とを行った液体をバラストタンクに貯留することを含む、バラスト水の処理方法に関する。
本発明によれば、効率よくバラスト水排水基準を満たすようなバラスト水の処理が可能となる。
本発明は、バラストタンクに供給される液体(以下、「バラストタンク供給液」ともいう)に、プラズマによって高エネルギー状態に曝すことによる即効性のある強力な一回的な殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウムによる持続的な殺滅処理とを行うことにより、効率よくバラスト水を処理できる、という知見に基づく。本発明は、プラズマによる殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウムによる殺滅処理とを組み合わせることにより、バラスト水中に含まれる水生生物の殺滅処理に要する消費電力を低減でき、低コストでバラスト水を処理できるという効果を奏しうる。ここでいう「プラズマによる殺滅処理」は、例えば、バラストタンク供給液中でのストリーマー放電、アーク放電、コロナ放電を用いることができる。本発明によれば、プラズマによる殺滅処理によって、例えば、気泡がバラストタンク供給液中で発生し、この気泡がバラストタンク供給液中の流速によって水中拡散されることにより、プラズマにより発生したラジカル原子(例えば、O、Cl及びH等)やラジカル分子(例えば、OH等)(以下、「ラジカル種」ともいう)、及び又はオゾン等とバラストタンク供給液及び又はバラスト水中の水生生物とが接触し、例えば、多細胞水生微生物が殺滅処理される。さらに、バラスト水供給ライン等の配管内のバラストタンク供給液は、供給時に、例えば、約1m/秒〜約3m/秒の流速で配管内の内側の面に沿って渦巻き流を形成し、前述したラジカル種及び又はオゾン等が拡散されることから、後述する次亜塩素酸ナトリウムと組合せることによって、例えば、単細胞及び多細胞の水生生物の殺滅処理が可能となる。また、プラズマ処理装置として高電圧のプラズマ装置を使用し、従来よりも電圧・電流を上げた場合、例えば、パルス発信を制御することによって、静電容量を大きくするコンデンサーを用いた昇圧回路、放電する電極の種類、形状及び又は数を制御することにより、従来の高電圧のプラズマ装置と比較して、消費電力を低くすることができる。なお、高電圧のプラズマ装置の電極材料は、例えば、耐防食性等を考慮するとタングステン、ステンレス、白金族が好ましく、より好ましくはプラチナ等の白金族である。
本発明は、バラスト水をバラストタンクに貯水する時(以下、「バラスト時」ともいう)にプラズマによる殺滅処理を行うことから、バラストタンクに供給される液体が酸化力の高い殺滅作用を有する。さらに、本発明によれば、このプラズマによる殺滅処理と次亜塩素酸ナトリウムによる持続的な殺滅処理とを組合せて行うことから、バラスト時に、バラストタンク供給液に含まれうる水生生物を、生物種を問わず(例えば、単細胞及び多細胞のいずれの水生生物も)、バラスト水排出基準を満たすレベルにまで死滅させることができる。また、次亜塩素酸ナトリウムの注入位置を、例えば、高電圧のプラズマ装置の前段及び又は後段に一箇所又は複数個所に設けることで、より効率よく単細胞及び多細胞の水生生物を死滅させることができる。
本発明によれば、航行中のバラストタンクにおけるバラスト水の殺菌を維持し、水生生物の増殖を抑制することができる。このため、本発明によれば、効率よくバラスト水排出基準を満たすようにバラスト水を処理することができる、という効果を奏する。
本明細書において「バラストタンクに供給される液体(バラストタンク供給液)」とは、船外から取水されバラストタンクに貯留されてバラスト水として用いるものであって、海水、汽水及び淡水を含みうる。液体は、例えば、海水などのような塩化ナトリウムを含む液体であってもよいし、含まない液体であってもよい。また、液体が取水される領域は特に制限されず、海水域であってもよく、淡水域でも、汽水域であってもよい。本明細書において「バラスト水」とは、バラストタンクに供給及び又は貯留された液体をいう。
本明細書において「バラスト水排出基準」とは、バラスト水排出時のバラスト水に含まれる水生生物の数の基準であって、例えば、下記表1に示す基準値を満たすことをいう。
本明細書において「水生生物」とは、海、川、湖等に生息する微生物を含み、その他には、酵母、カビ、植物性又は動物性プランクトン、プランクトンの卵や胞子、細菌類、菌類、ウイルス、藻類、巻貝及び二枚貝等の貝類の幼生、カニ等の甲殻類の幼生などの比較的微小サイズの水生生物等を含む。また、海とつながっている河口、河川、運河等に生息し得る微生物及び上述の水生生物を含みうる。本明細書において「多細胞の水生生物」とは、例えば、貝類の幼生、甲殻類の幼生等が挙げられる。
本明細書において「水生生物の殺滅処理」とは、バラストタンク供給液及び又はバラスト水に含まれる水生生物の少なくとも一部を殺傷、殺菌若しくは殺滅すること及び又は水生生物の増殖を抑制することを含む。水生生物の殺滅処理としては、好ましくはバラスト水の排出時にバラスト水排出基準を満たすように、バラストタンク供給液にプラズマを用いた処理及び次亜塩素酸ナトリウムの供給を行うことを含み、より好ましくはバラスト水排出時にバラスト水排出基準を満たすようにバラスト水中の水生生物の殺傷、殺滅及び又は増殖を抑制することを含む。
本明細書において「プラズマ処理装置」とは、バラストタンク供給液にプラズマ処理を行うための装置である。バラストタンク供給液にプラズマ処理を行うことにより、例えば、バラストタンク供給液に含まれうる水生生物を殺滅処理することができ、好ましくはバラストタンク供給液に含まれうる水生生物の少なくとも一部をプラズマによって分解、破壊及び又は殺滅することができる。水生生物の破壊は、水生生物の一部分又は全部の破壊を含む。プラズマ処理装置としては、例えば、水中パルス放電プラズマ処理装置、又は水上パルス放電プラズマ処理装置等が挙げられる。水上パルス放電プラズマ処理装置は、例えば、被処理液体上で放電プラズマを発生させ、気相中で生成したラジカル種を用いて処理を行う装置が挙げられる。水中パルス放電プラズマ処理装置としては、例えば、被処理液体とプラズマとを直接接触させて、被処理液体中で生成したラジカル種を用いて処理を行う装置が挙げられる。処理効率の点から、プラズマ処理装置としては、水中パルス放電プラズマ処理装置が好ましい。水中パルス放電プラズマ処理装置としては、例えば、被処理中でパルス放電させてプラズマを発生させる装置、及び水中の気泡に高電圧パルス電界を加えて気泡内にプラズマを発生させる装置等が挙げられる。放電としては、例えば、ストリーマー放電、アーク放電、及びコロナ放電等が挙げられる。プラズマ処理装置としては、公知の処理装置が使用できる。
プラズマ処理装置は、ラジカル種を多く発生させて処理効率を向上させる点から、さらに、エアレーション手段を備えることが好ましい。エアレーション手段としては、公知のエアレーション手段が使用でき、例えば、マイクロバブル発生装置、ナノバブル発生装置等が挙げられる。
本明細書において「薬液供給装置」とは、バラストタンク供給液に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する装置である。バラストタンク供給液に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給することにより、例えば、バラストタンク供給液に含まれうる水生生物を殺傷処理することができる。薬液供給装置は、塩化ナトリウムを含む液体を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを発生させ、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を製造可能な装置であることが好ましい。薬液供給装置は、例えば、バラストタンク供給液を取水する取水口(シーチェスト)又はシーチェストとは異なる取水口と接続している。シーチェストとは異なる取水口としては、例えば、既存のポンプ等が挙げられる。既存のポンプとしては、例えば、飲料水やサニタリー用の液体等を取水するためのポンプ等が挙げられる。通常、このようなポンプはバラストポンプと比較して少ない消費電力で駆動させることができることから、この既存のポンプを使用することにより少ない電力量で次亜塩素酸ナトリウムを発生させるための液体を取水できる。
薬液供給装置は、電気分解により次亜塩素酸ナトリウムを発生させる装置が好ましく、例えば、電解槽と貯留槽とを備える形態、電解槽と貯留槽とが一体化した形態、及び電解槽のみを備える形態等が挙げられる。設置スペースを低減できる点からは、電解槽のみを備える形態が好ましい。薬液供給装置は、温度調節手段を備えていてもよい。温度調節手段によって薬液供給装置における次亜塩素酸ナトリウム水溶液の温度を制御することにより、薬液供給装置に貯留される次亜塩素酸ナトリウム水溶液における次亜塩素酸の分解を抑制し、さらには有効塩素濃度を増加させかつ塩素酸濃度を低減できる。水溶液の温度としては、次亜塩素酸の分解を抑制する点から、例えば、20℃以下であり、好ましくは15℃以下、より好ましくは略10℃である。温度調節手段としては、例えば、チラーユニット等の冷却装置、及び加温装置等が挙げられる。薬液供給装置は、バラストタンク供給液に供給する次亜塩素酸ナトリウム濃度を把握できるように、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を計測できる計測器(以下、「次亜塩素酸ナトリウム濃度計」又は単に「濃度計」という。)及び流量計を備えることが好ましく、これらを用いてバラストタンク供給液に供給する次亜塩素酸ナトリウム濃度を制御することが好ましい。
薬液供給装置は、塩化ナトリウム貯留タンクを備えていてもよい。これにより、例えば、淡水域を航行する船舶であっても、次亜塩素酸ナトリウムを発生させることができる。海水域を航行する船舶であっても、取水した海水に塩化ナトリウムを添加することにより、より高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を製造できる。塩化ナトリウムは、水溶液であってもよいし、固形であってもよい。
本明細書において「船舶」とは、バラストタンクを備える船一般をいい、例えば、コンテナ船、ローロー船、タンカー、バルクキャリア、ケミカル船、自動車運搬船を含む。
[バラスト水処理システム]
本発明は、一態様において、バラストタンクに供給される液体中にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置と、バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給装置とを備えるバラスト水処理システム(以下、「本発明のバラスト水処理システム」ともいう)に関する。
本発明は、一態様において、バラストタンクに供給される液体中にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置と、バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給装置とを備えるバラスト水処理システム(以下、「本発明のバラスト水処理システム」ともいう)に関する。
本発明のバラスト水処理システムは、一実施形態において、取水口とバラストタンクとを接続するバラスト水供給ラインをさらに備える。この形態において、プラズマ処理装置は、バラスト水供給ラインに配置されていることが好ましい。また、薬液供給装置は、バラスト水供給ラインに次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給可能に前記ラインに接続していることが好ましい。薬液供給装置とバラスト水供給ラインとの接続箇所は特に制限されるものではないが、例えば、シーチェストとプラズマ処理装置との間、及び又はプラズマ処理装置とバラストタンクとの間が挙げられる。バラスト水供給ラインは、バラストタンクに余分な空気が導入されることを抑制する点から、バラストタンク水供給液に含まれる気体を除去するための脱気槽を備えていてもよい。脱気槽は、同様の点から、プラズマ処理装置とバラストタンクとの間に配置されていることが好ましい。
本発明のバラスト水処理システムは、一実施形態において、さらに、バラスト水排出時にバラスト水中の次亜塩素酸ナトリウムを分解処理するための後処理装置を備えることができる。後処理装置を備えることにより、バラスト水排出時にバラスト水の次亜塩素酸ナトリウム濃度が排出基準を超えている場合であっても、速やかにバラスト水の排出を行うことができ、また還元剤の使用量を低減できる。後処理装置としては、例えば、次亜塩素酸を分解又は還元可能なものであれば特に制限されるものではないが、還元剤の使用量を低減してバラスト水処理にかかるランニングコストを低減する点から、次亜塩素酸を分解可能な触媒を用いた装置が好ましい。触媒としては、例えば、ニッケル、パラジウムが挙げられる。後処理装置は、前記触媒に加えて、アルミナ等の吸着剤を有していてもよい。後処理装置は、バラスト水排出時にバラスト水が通過するラインに配置されていればよい。例えば、バラスト水供給ラインに配置したり、バラスト水供給ラインに分岐ラインを接続してそのラインに配置したりすることができる。後処理装置は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を還元するための還元剤供給装置と併用して使用することが好ましい。
本発明のバラスト水処理システムは、次亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給される液体のpHを次亜塩素酸のpKa以下に制御するための酸性液貯留槽(酸性液供給装置)を備えることができる。次亜塩素酸ナトリウムのpKaは7.5程度である。このため、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する前に、液体のpHをpKa以下、好ましくはpH5〜6の範囲に制御することによって次亜塩素酸による殺滅能力を向上させ、水生生物の殺滅能力の処理効率を向上できる。また、低濃度の次亜塩素酸ナトリウムであっても十分に殺滅処理を行うことができ、配管やバラストタンクの腐敗を低減できる。酸性液貯留槽に貯留する酸性液としては、例えば、塩酸及び硫酸等が挙げられ、酸度が高い点からは塩酸が好ましい。酸性液貯留槽は、バラスト水供給ラインに接続し、例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する前に、取水された液体に酸性液を供給可能なようにバラスト水供給ラインに接続していればよい。
本発明のバラスト水処理システムは、メンテナンス及び又はランニングコストの点から、バラスト水供給液に含まれる水生生物を濾過する濾過装置を備えないことが好ましい。このような濾過装置としては、例えば、微細スクリーン等が挙げられる。
本発明は、その他の態様として、バラストタンクに供給される液体中にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理手段と、バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給手段とを備えるバラスト水処理システムに関する。
プラズマ処理手段は、バラストタンク供給液にプラズマ処理を行うことによって、バラストタンク供給液に含まれうる水生生物を殺滅処理可能なように構成されている。プラズマ処理手段としては、例えば、水中パルス放電プラズマ処理装置、又は水上パルス放電プラズマ処理装置等プラズマ処理装置が挙げられる。
薬液供給手段は、バラストタンク供給液に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給可能なように構成されている。薬液供給手段は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を製造可能なように構成されていることが好ましく、より好ましくは塩化ナトリウムを含む液体を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを発生させることによって次亜塩素酸ナトリウム水溶液を製造可能なように構成されていることがより好ましい。
本発明は、さらにその他の態様として、本発明のバラスト水処理システムを用いたバラスト水の注水方法、本発明のバラスト水処理システムを備える船舶に関する。
[バラスト水処理方法]
本発明は、さらにその他の態様として、バラストタンクに供給される液体にプラズマ処理を行い、前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給して前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、及び、前記プラズマによる殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による殺滅処理とを行った液体をバラストタンクに貯留することを含むバラスト水の処理方法(以下、「本発明のバラスト水処理方法」ともいう)に関する。本発明のバラスト水処理方法によれば、バラスト水の取水時に、プラズマによる殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の供給による殺滅処理とを行うため、効率よくバラスト水の処理を行うことができる。
本発明は、さらにその他の態様として、バラストタンクに供給される液体にプラズマ処理を行い、前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給して前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、及び、前記プラズマによる殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による殺滅処理とを行った液体をバラストタンクに貯留することを含むバラスト水の処理方法(以下、「本発明のバラスト水処理方法」ともいう)に関する。本発明のバラスト水処理方法によれば、バラスト水の取水時に、プラズマによる殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の供給による殺滅処理とを行うため、効率よくバラスト水の処理を行うことができる。
プラズマによる殺滅処理は、バラストタンク供給液に気泡を供給しながら行うことが好ましい。これにより、効率よくプラズマによる殺滅処理を行うことができる。供給する気泡は特に制限されるものではないが、例えば、マイクロバブル、及びナノバブル等が好ましい。
本発明のバラスト水の処理方法において、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の供給は、プラズマを用いた殺滅処理の前及び殺滅処理の後のいずれに行ってもよく、処理前及び処理後の双方に行ってもよい。
本発明のバラスト水処理方法において、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の製造は、バラスト水のバラストタンクへの貯水と同時に行ってもよいし、航行中に行ってもよい。また、本発明のバラスト水処理方法は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を製造することを含んでいてもよい。次亜塩素酸ナトリウム水溶液の製造及び貯留は、温度を制御しながら行うことが好ましい。温度を制御することにより、薬液供給装置に貯留される次亜塩素酸ナトリウム水溶液における次亜塩素酸の分解を抑制し、さらには有効塩素濃度を増加させかつ塩素酸濃度を低減できる。
本発明のバラスト水処理方法は、バラストタンクに余分な空気が導入されることを抑制する点から、殺滅処理されたバラストタンク供給液を脱気することを含んでいてもよい。
本発明のバラスト水処理方法は、例えば、本発明のバラスト水処理システムを用いて行うことができる。
以下に、本発明を好適な実施の形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下に示す実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるバラスト水処理システムの構成を示す概略構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1におけるバラスト水処理システムの構成を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態1のバラスト水処理システムは、薬液供給装置101と、プラズマ処理装置102と、バラスト水供給ライン107とを含む。本実施の形態1のバラスト水処理システムによれば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する薬液供給装置101とプラズマ処理装置102とを用いてバラスト水の処理を行うことから、バラスト水中に含まれる水生生物の殺滅処理に要する消費電力を低減でき、低コストで効率よくバラスト水を処理できる。また、本実施の形態1のバラスト水処理システムによれば、従来よりも低濃度の次亜塩素酸ナトリウムによって水生生物の殺滅処理することができ、配管やバラストタンクの腐食等を防止できる。
バラスト水供給ライン107は、取水口104から取水された液体をバラストタンク103に供給するためのラインであって、一端は取水口(シーチェスト)104、ストレーナ105、及びバラストポンプ106と接続し、他端はバラストタンク103に接続している。バラストタンク103は、通常、複数のバラストタンク103a〜103dに分割されている。
プラズマ処理装置102はバラスト水供給ライン107に配置されており、バラストポンプ106とバラストタンク103との間に配置されている。プラズマ処理装置102は、バラストタンク供給液に含まれる水生生物をプラズマにより殺滅処理するための装置である。プラズマ処理装置102としては、例えば、図2に示す構成の水中パルス放電プラズマ処理装置が使用できる。
図2に示すように、プラズマ処理装置は、円筒状の処理槽301内に、プラス電極302及びマイナス電極303が配置されている。プラス電極302は電源304に接続し、マイナス電極303は接地(GND)されている(図示せず)。プラズマ処理装置における電極の数は、特に制限されず、例えば、1本であってもよいし、2本又はそれ以上であってもよい。電源304としては、例えば、高電圧電源、及び高電圧パルス電源等が使用できる。プラス電極302は、コンプレッサ305と接続している。コンプレッサ305を通じて気体をプラス電極に流すと、気泡が形成され、その気泡にパルス電界を加えて気泡内にプラズマを発生させることができる。このプラズマ化したガスによってプラズマ処理装置に導入されたバラストタンク供給液が殺滅処理される。プラズマ処理装置内に導入するガスとしては、例えば、船舶から排出される排ガス、酸素ガス、又は空気等が挙げられる。
薬液供給装置101は、一端がライン110を介してバラストポンプ106に接続し、他端が薬液供給ライン109を介してバラスト水供給ライン107と接続している。これにより、プラズマ処理装置102で処理された液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給可能である。薬液供給ライン109は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に含まれるガスを除去し、バラストタンクに余分な空気が導入されることを抑制する点から、脱気槽108を備えていてもよい。薬液供給ライン109は、バラスト水供給ライン107に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を送液するためのポンプ及び次亜塩素酸ナトリウム水溶液の供給量を制御するためのバルブMを備えていてもよい。また、バラスト水供給ライン107への次亜塩素酸ナトリウム水溶液の送液は、薬液供給ライン109に配置されるポンプに替えて、薬液供給装置101に内蔵されたポンプ(図示せず)によって行ってもよい。薬液供給ライン109は、その他には、バラスト水供給ライン107への次亜塩素酸ナトリウムの供給量を測定するために、例えば、次亜塩素酸ナトリウム濃度計及び流量計を備えていてもよい。流量計としては、例えば、総流量や瞬時流量を計測可能な積算流量計FMが好ましい。
薬液供給装置101としては、例えば、図3A〜Cに示す形態の薬液供給装置201が使用できる。図3Aに示す形態の薬液供給装置は、1つの処理槽219のみを備える装置である。処理槽219は、一端がライン110と接続し、多端がライン109と接続している。ライン110から供給された液体を用いて、処理槽219において電解処理による次亜塩素酸ナトリウムの発生を行い、得られた次亜塩素酸ナトリウム水溶液をライン109を介してバラスト水供給ライン107に供給可能である。1つの処理槽219を備える本形態の薬液供給装置201であれば、薬液供給装置201をさらに小型化でき、設置スペースをより低減することができる。処理槽219において、必要に応じて製造した次亜塩素酸ナトリウム水溶液の貯留を行ってもよい。
処理槽219は、発生したガス(特に、H2ガス)を排出するためのブロア217及び排出口218を備えていてもよい。処理槽219は、次亜塩素酸ナトリウムを発生させるために供給された液体、及び又は製造した次亜塩素酸ナトリウム水溶液の温度を制御するための熱交換器及びチラーユニット(図示せず)や、断熱材等を備えていてもよい。処理槽219は、処理槽219において生成する次亜塩素酸ナトリウムの発生量、及び又はバラスト水供給ライン107に供給する次亜塩素酸ナトリウム水溶液の濃度を制御する点から、次亜塩素酸ナトリウム濃度計を備えることが好ましい。
図3Bに示す形態の薬液供給装置201は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を貯留するための貯留槽211と、電解処理によって次亜塩素酸ナトリウムを発生させるための電解槽212とを備える。貯留槽211は、ライン110,109と接続し、ライン110を通じて船外から次亜塩素酸ナトリウムを発生させるための液体を取り込み可能であり、ライン109を通じて貯留された次亜塩素酸ナトリウム水溶液をバラスト水供給ライン107に供給可能である。貯留槽211と電解槽212とはライン213,214によって接続されており、電解槽212において発生させた次亜塩素酸ナトリウムは、ライン214を通じて貯留槽211に貯留される。貯留槽211と電解槽212との間は、次亜塩素酸ナトリウムを発生及び貯留させる点から、ライン213及びライン214によって循環可能であることが好ましい。ライン213及び又はライン214は、送液のためのポンプを備えていてもよい。ライン213は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の温度を制御するための熱交換器215及びチラーユニット216を備えている。
貯留槽211は、貯留する次亜塩素酸ナトリウム水溶液、及び又はそれを製造するための液体の温度を制御するために、断熱材を備えることが好ましい。貯留槽211は、次亜塩素酸ナトリウム濃度計を備えることが好ましい。これにより、貯留槽211内の次亜塩素酸ナトリウム濃度を管理できるとともに、貯留槽211内の次亜塩素酸ナトリウム濃度に応じて、例えば、次亜塩素酸ナトリウムの発生量、貯留槽211に供給する液体の量、電解槽212に搬送する液体の量等を制御できる。貯留槽211及び電解槽212は、発生したガス(特に、H2ガス)を排出するためのブロア217及び排出口218を備えていてもよい。
薬液供給装置101は、第2の取水口116と接続するライン110に加えて、バラストポンプ106で取水された液体を取り込み可能なライン(図示せず)を備えていてもよい。バラストポンプ106と接続することにより、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を製造するための液体を効率よく取水できる。
図3Cに示す形態の薬液供給装置201は、ライン110と接続する電解槽212と、ライン109と接続する貯留槽211とを備え、電解槽212と貯留槽211とはライン213によって接続されている。本形態の薬液供給装置201は、ライン110を通じて船外から次亜塩素酸ナトリウムを発生させるための液体を電解槽211に取り込み、そこで次亜塩素酸ナトリウムを発生させる。発生させた次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、ライン213を通じて貯留槽211に供給・貯留され、必要に応じてライン109を通じてバラスト水供給ライン107に供給される。ライン110は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の温度を制御するための熱交換器(図示せず)及びチラーユニット(図示せず)を備えてもよい。
図3Bでは、貯留槽211と電解槽212とがライン213によって接続されている例を示したが、本形態の薬液供給装置201はこれに限定されるものではなく、例えば、貯留槽211から電解槽212に液体を供給可能なラインを備え、このラインとライン213とによって貯留槽211と電解槽212との間を循環可能であってもよい。
バラスト水供給ライン107において、薬液供給ライン109との接続部と、プラズマ処理装置102との間には、例えば、バルブ(図示せず)が配置されていることが好ましい。これにより、バラストポンプ106とプラズマ処理装置102との間に配置された流量計FM(図示せず)での測定値に基づき、バラストタンク103へ注入する液体の量を制御できる。バルブは、バラストタンク103への注入量の制御が容易になる点から、電動バルブが好ましい。
バラスト水供給ライン107において、薬液供給ライン109との接続部と、プラズマ処理装置102との間には、例えば、バルブ(図示せず)が配置されていることが好ましい。これにより、バラストポンプ106とプラズマ処理装置102との間に配置された流量計FM(図示せず)での測定値に基づき、バラストタンク103へ注入する液体(バラスト水)の量を制御できる。バルブは、バラストタンク103への注入量の制御が容易になる点から、電動バルブが好ましい。
バラスト水供給ライン107は、ラインミキサ(図示せず)を備えていてもよい。ラインミキサは、プラズマ処理装置102とバラストタンク103との間に配置されていることが好ましい。これにより、プラズマ処理されたバラストタンク供給液を強制的に攪拌させ、プラズマ処理された液体を均一にし、処理効率をさらに向上させることができる。
本実施の形態1のバラスト水処理システムを用いたバラスト水の処理の一実施形態を説明する。
取水口104を通じて取り込まれた液体は、ストレーナ105において大きなゴミ等が取り除かれた後、プラズマ処理装置102に供給され、液体に含まれる水生生物のプラズマ処理が行われる。ついで、プラズマ処理装置102で処理された液体に、薬液供給装置101から次亜塩素酸ナトリウム水溶液が供給され、次亜塩素酸ナトリウムによる水生生物の殺滅処理が行われる。次亜塩素酸ナトリウムを含む液体が、バラスト水供給ライン107を通じてバラストタンク103に供給される。このバラスト水の処理は、バラスト水の注入量及び又は次亜塩素酸ナトリウムの供給量を制御しながら行うことが好ましい。バラストタンク103内に所定量のバラスト水が注入され、かつ、バラストタンク103内の次亜塩素酸ナトリウムの濃度が所定の濃度に制御されれば、バラスト水の取り込み及び処理を終了し、バラストポンプ106、プラズマ処理装置102、及び薬液供給装置101の薬液供給ライン109のポンプを停止する。プラズマ処理装置102において殺滅処理を行った後、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給することにより、バラスト水に含まれる水生生物の殺滅処理を効率よく行うことができる。
本実施の形態1では、薬液供給装置101が、プラズマ処理装置102とバラストタンク103との間に接続している形態、つまり、プラズマ処理装置102で処理された液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する形態を例にとり説明したが、本形態はこれに制限されるものではない。例えば、図4に示すように、薬液供給ライン109がバラストポンプ106とプラズマ処理装置102との間に接続し、プラズマ処理よりも前に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する形態であってもよい。また、図5に示すように、薬液供給装置101が、プラズマ処理装置102とバラストタンク103との間に接続する薬液供給ライン109と、バラストポンプ106とプラズマ処理装置102との間に接続する第2の薬液供給ライン109’とを有し、プラズマ処理前及びプラズマ処理後の双方にそれぞれ次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する形態であってもよい。
本実施の形態1では、薬液供給装置101が、バラストポンプ106と接続し、そこから次亜塩素酸ナトリウムを発生させるための液体を取水する形態を例にとり説明したが、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、薬液供給装置101は、図6に示すように取水口(シーチェスト)104とは異なる取水口114と接続していてもよいし、図7に示すように取水口(シーチェスト)104と接続していてもよい。また、図8に示すように、取水口114と、バラストポンプ106との双方に接続していてもよい。なお、図6から8では、薬液供給装置101が、プラズマ処理装置102とバラストタンク103との間に接続している形態を例にとり説明したが、これに限定されるものではなく、薬液供給装置101は、図4に示すようにバラストポンプ106とプラズマ処理装置102との間に接続されていてもよいし、図5に示すようにプラズマ処理装置102とバラストタンク103との間、及びバラストポンプ106とプラズマ処理装置102との間の双方に接続されていてもよい。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2におけるバラスト水処理システムの構成を示す概略構成図である。図9において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。
図9は、本発明の実施の形態2におけるバラスト水処理システムの構成を示す概略構成図である。図9において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。
本実施の形態2のバラスト水処理システムは、後処理装置901、バラストタンク103内のバラスト水を後処理装置901に供給するためのライン902、バラスト水をデバラストするための排出ライン(デバラストライン)903、及び還元剤供給装置(還元剤貯留タンク)904を備える以外は、実施の形態1のバラスト水処理システムの構成と同じである。本実施の形態2のバラスト水処理システムによれば、後処理装置901を備えるため、還元剤の使用量を低減することができる。
ライン902は、一端がバラスト水供給ライン107に接続し、他端が後処理装置901に接続しており、バラスト水供給ライン107を通じて後処理装置901にバラストタンク103内のバラスト水を供給することができる。
後処理装置901は、バラスト水排出時にバラスト水の次亜塩素酸ナトリウム濃度を排出基準以下にする及び又は還元剤の使用量を低減するための処理を行うための装置である。
還元剤供給装置904は、排出するバラスト水の次亜塩素酸ナトリウムを還元させての次亜塩素酸ナトリウム濃度を排出基準以下にするためのものである。還元剤供給装置904は、排出ライン903に接続し、後処理装置901で処理された排出バラスト水に還元剤を供給できる。還元剤としては、チオ硫酸ナトリウム、及び亜硫酸ナトリウム等が挙げられる。
排出ライン903は、排出するバラスト水の次亜塩素酸ナトリウム濃度を測定するために次亜塩素酸ナトリウム濃度計、及び排出するバラスト水に含まれる水生生物(特に微生物)の生細胞数を測定するために微生物検査装置等の装置を備えていてもよい。次亜塩素酸ナトリウム濃度計は、図9に示すように、少なくとも後処理装置901とバラストポンプ106との間、及び排出ライン903の排出端部(バラスト水の排出口付近)に配置されていることが好ましい。
本実施の形態2のバラスト水処理システムを用いたバラスト水排出時におけるバラスト水の処理の一実施形態を説明する。
バラストポンプ106を駆動させて、バラストタンク103からバラスト水の排出を開始する。バラストタンク103内のバラスト水は、バラスト水供給ライン107及びライン902を介して後処理装置901に供給される。後処理装置901において、次亜塩素酸ナトリウムの分解処理がされたバラスト水は、排出ライン903を介してプラズマ処理装置102に供給され、船外に排出される。このとき、プラズマ処理装置102において、排出するバラスト水に含まれる水生生物の処理を行ってもよい。
なお、本実施の形態2では、排出ライン903がプラズマ処理装置102と接続する形態を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、排出ライン903がプラズマ処理装置102に接続していなくてもよい。すなわち、バラスト水が、プラズマ処理装置102を経由することなく排出される形態であってもよい。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3におけるバラスト水処理システムの構成を示す概略構成図である。図10において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。
図10は、本発明の実施の形態3におけるバラスト水処理システムの構成を示す概略構成図である。図10において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。
本実施の形態3のバラスト水処理システムは、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給する液体のpHを次亜塩素酸ナトリウムのpKa以下に制御するための酸性液貯留槽1001、及びバラスト水供給ライン107がpHメータを備える以外は、実施の形態1のバラスト水処理システムの構成と同じである。
本実施の形態3のバラスト水処理システムは、酸性液貯留槽1001を備えることにより、次亜塩素酸ナトリウムを供給する液体のpHを次亜塩素酸の殺傷能力に最適な範囲に制御し、その状態で次亜塩素酸ナトリウムの供給及び殺傷処理を行うことができる。このため、次亜塩素酸ナトリウムによる水生生物の殺滅処理の処理効率を向上できる。最適なpHとしては、例えば、4〜6であり、好ましくは略5である。
本発明は、船舶におけるバラスト水の処理において有用である。
101 薬液供給装置
102 プラズマ処理装置
103 バラストタンク
104 シーチェスト(取水口)
105,115 ストレーナ
106 バラストポンプ
107 バラスト水供給ライン
108 脱気槽
109,109’ 薬液供給ライン
110 取水ライン
114 取水口
116 ポンプ
201 薬液供給装置
211 貯留槽
212 電解槽
213,214,217,218 ライン
215 熱交換器
216 チラーユニット
219 処理槽
301 処理槽
302,303 電極
304 電源
305 コンプレッサ
901 後処理装置
902,902,903 排出ライン
904 還元剤供給装置
1001 酸性貯留槽
102 プラズマ処理装置
103 バラストタンク
104 シーチェスト(取水口)
105,115 ストレーナ
106 バラストポンプ
107 バラスト水供給ライン
108 脱気槽
109,109’ 薬液供給ライン
110 取水ライン
114 取水口
116 ポンプ
201 薬液供給装置
211 貯留槽
212 電解槽
213,214,217,218 ライン
215 熱交換器
216 チラーユニット
219 処理槽
301 処理槽
302,303 電極
304 電源
305 コンプレッサ
901 後処理装置
902,902,903 排出ライン
904 還元剤供給装置
1001 酸性貯留槽
Claims (10)
- バラストタンクに供給される液体にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置と、
バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給装置とを備える、
バラスト水処理システム。 - 取水口とバラストタンクとを接続するバラスト水供給ラインをさらに備え、
前記プラズマ処理装置は、前記ラインに配置され、
前記薬液供給装置は、前記ラインに次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給可能に前記ラインに接続している、請求項1記載のバラスト水処理システム。 - 前記プラズマ処理装置は、水中パルス放電プラズマ処理装置、又は水上パルス放電プラズマ処理装置である、請求項1又は2記載のバラスト水処理システム。
- 前記水中放電プラズマ処理装置は、エアレーション手段を備える、請求項1から3のいずれかに記載のバラスト水処理システム。
- バラストタンクに供給される液体中にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理手段と、
バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給するための薬液供給手段とを備える、
バラスト水処理システム。 - バラストタンクに供給される液体にプラズマ処理を行い、前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、
バラストタンクに供給される液体に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を供給して前記液体に含まれうる水生生物を殺滅処理すること、及び、
前記プラズマによる殺滅処理と、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による殺滅処理とを行った液体をバラストタンクに貯留することを含む、
バラスト水の処理方法。 - 前記プラズマ処理は、水中パルス放電プラズマ又は水上パルス放電プラズマを用いて行う、請求項6記載のバラスト水の処理方法。
- 前記プラズマ処理は、前記液体中に気泡を供給することを含む、請求項6又は7記載のバラスト水の処理方法。
- 前記供給される次亜塩素酸ナトリウム水溶液の製造は、航行中及び又はバラスト水貯水時に行う、請求項6から8のいずれかに記載のバラスト水処理方法。
- 請求項1から5のいずれかに記載のバラスト水処理システムを用いた、請求項6から9のいずれかに記載のバラスト水処理方法。
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| JP2012060498A JP2013193000A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | バラスト水処理システム及びバラスト水処理方法 |
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2012
- 2012-03-16 JP JP2012060498A patent/JP2013193000A/ja active Pending
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