JP2013201192A - 半導体発光装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色度ばらつきを低減できる半導体発光装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体発光装置は、チップと蛍光体層とを備えている。前記チップは、第1の面とその反対側の第2の面と発光層とを含む半導体層と、前記第2の面における前記発光層を有する領域に設けられたp側電極と、前記第2の面における前記発光層を含まない領域に設けられたn側電極とを含む。前記蛍光体層は、前記チップの前記第1の面上に設けられ、透明体と、前記透明体中に分散された蛍光体とを有する。前記蛍光体層に、前記蛍光体を含まない複数の隙間が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体発光装置及びその製造方法に関する。
白色LED(Light Emitting Diode)開発において色度ばらつきの低減は大きな課題のひとつとなっている。特に、チップ選別工程を経ずに、ウェーハ内の複数チップに対して一括して配線層、保護樹脂、蛍光体層の形成を進めていくウェーハレベルLEDパッケージ技術では、ウェーハ内チップ間の発光波長のばらつきが、色度ばらつきに大きく影響する。
特表2011−517090号公報 特開2010−147318号公報
本発明の実施形態は、色度ばらつきを低減できる半導体発光装置及びその製造方法を提供する。
実施形態によれば、半導体発光装置は、チップと蛍光体層とを備えている。前記チップは、第1の面とその反対側の第2の面と発光層とを含む半導体層と、前記第2の面における前記発光層を有する領域に設けられたp側電極と、前記第2の面における前記発光層を含まない領域に設けられたn側電極とを含む。前記蛍光体層は、前記チップの前記第1の面上に設けられ、透明体と、前記透明体中に分散された蛍光体とを有する。前記蛍光体層に、前記蛍光体を含まない複数の隙間が設けられている。
第1実施形態の半導体発光装置の模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第1実施形態の半導体発光装置の製造方法の変形例を示す模式断面図。 第2実施形態の半導体発光装置の模式断面図。 第2実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第2実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第2実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 第2実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式断面図。 実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式平面図。 実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式平面図。 実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式平面図。 実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式平面図。 実施形態の半導体発光装置の製造方法を示す模式平面図。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体発光装置の模式断面図である。
図1には、ウェーハ状態から個片化された例えば3つの半導体発光装置1a〜1cを示す。3つの半導体発光装置1a〜1cのそれぞれが有する要素は、後述するように、個片化前のウェーハ状態で一括して形成される。
各半導体発光装置1a〜1cは、チップ3と、チップ3上に設けられた蛍光体層30とを有する。3つの半導体発光装置1a〜1cは、蛍光体層30に形成された隙間41の大きさ(隙間41の大きさがゼロ、すなわち隙間41がない場合も含む)が異なり、チップ3及びチップ3の支持体の構造は同じである。
チップ3は、半導体層15を含む。半導体層15は、第1の面15aと、その反対側に設けられた第2の面とを有する。半導体層15の第1の面(図1において上面)15aから主に光が外部に放出される。半導体層15の第2の面に、p側電極16及びn側電極17が設けられている。
半導体層15は、第1の半導体層11と第2の半導体層12を有する。第1の半導体層11及び第2の半導体層12は、例えば窒化ガリウムを含む材料からなる。第1の半導体層11は、例えば電流の横方向経路として機能するn型層などを含む。第2の半導体層12は、p型層と発光層(活性層)12aを含む。
半導体層15の第2の面は凹凸形状に加工され、発光層12aの一部が除去されている。したがって、半導体層15の第2の面は、発光層12aを含む(または発光層12aに対向する)発光領域と、発光層12aを含まない(または発光層12aに対向しない)非発光領域とを有する。
p側電極16は第2の面における発光領域に設けられ、n側電極17は第2の面における非発光領域に設けられている。第2の面において、発光領域の面積は非発光領域の面積よりも広い。p側電極16が第2の面(発光領域)上に広がっている面積は、n側電極17が第2の面(非発光領域)上に広がっている面積よりも広い。
第2の面側には、第1の絶縁層(以下、単に絶縁層という)14が設けられている。絶縁層14は、半導体層15の側面にも設けられている。絶縁層14は、第2の面におけるp側電極16及びn側電極17が設けられていない部分を覆っている。
絶縁層14は、例えば、微細開口のパターニング性に優れたポリイミド等の樹脂である。あるいは、絶縁層14としてシリコン酸化物やシリコン窒化物等の無機物を用いることもできる。
絶縁層14は、p側電極16の一部およびn側電極17の一部を覆っている。絶縁層14は、第1の面15a上には設けられていない。第1の面15aから続く半導体層15の側面は、絶縁層14で覆われている。絶縁層14は、後述する樹脂層25とともに半導体発光装置の側面を形成し、半導体層15を含むチップ3は半導体発光装置の側面に露出していない。
絶縁層14には、p側電極16に達する複数の第1の開口14aと、n側電極17に達する第2の開口14bが形成されている。
絶縁層14上には、p側配線層21とn側配線層22とが互いに離間して設けられている。p側配線層21は、第1の開口14a内にも設けられ、p側電極16と電気的に接続されている。n側配線層22は、第2の開口14b内にも設けられ、n側電極17と電気的に接続されている。
p側配線層21及びn側配線層22は、後述するように、例えば電解メッキ法により形成される。そのメッキ時のシードメタルとして使われる金属膜19が、p側配線層21と絶縁層14との間、およびn側配線層22と絶縁層14との間に設けられている。
p側配線層21においてチップ3に対する反対側の面上には、p側金属ピラー23が設けられている。p側金属ピラー23は、p側配線層21よりも厚い。p側配線層21およびp側金属ピラー23は、実施形態におけるp側配線部を構成する。
n側配線層22においてチップ3に対する反対側の面上には、n側金属ピラー24が設けられている。n側金属ピラー24は、n側配線層22よりも厚い。n側配線層22およびn側金属ピラー24は、実施形態におけるn側配線部を構成する。
また、絶縁層14上には、第2の絶縁層として樹脂層25が設けられている。樹脂層25は、p側配線部の周囲およびn側配線部の周囲を覆っている。
p側配線層21におけるp側金属ピラー23との接続面以外の面、およびn側配線層22におけるn側金属ピラー24との接続面以外の面は、樹脂層25で覆われている。また、樹脂層25は、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24との間に設けられ、p側金属ピラー23の側面及びn側金属ピラー24の側面を覆っている。樹脂層25は、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24との間に充填されている。
p側金属ピラー23におけるp側配線層21に対する反対側の面は、樹脂層25で覆われずに露出され、実装基板に接合されるp側外部端子23aとして機能する。n側金属ピラー24におけるn側配線層22に対する反対側の面は、樹脂層25で覆われずに露出され、実装基板に接合されるn側外部端子24aとして機能する。
p側配線部、n側配線部及び樹脂層25のそれぞれの厚さは、半導体層15の厚さよりも厚い。なお、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24のアスペクト比(平面サイズに対する厚みの比)は1以上であることに限らず、その比は1よりも小さくてもよい。
p側金属ピラー23、n側金属ピラー24及びこれらを補強する樹脂層25は、半導体層15を含むチップ3の支持体として機能する。したがって、半導体層15を形成するために使用した基板を後述するように除去しても、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24及び樹脂層25を含む支持体によって、半導体層15を安定して支持し、半導体発光装置の機械的強度を高めることができる。
また、半導体発光装置を実装基板に実装した状態で半導体層15に加わる応力を、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24が吸収することで緩和することができる。
p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23およびn側金属ピラー24の材料としては、銅、金、ニッケル、銀などを用いることができる。これらのうち、銅を用いると、良好な熱伝導性、高いマイグレーション耐性及び絶縁材料との優れた密着性が得られる。
樹脂層25は、実装基板と熱膨張率が同じもしくは近いものを用いるのが望ましい。そのような樹脂層として、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などを一例として挙げることができる。
第1の半導体層11は、n側電極17及びn側配線層22を介して、n側外部端子24aを含むn側金属ピラー24と電気的に接続されている。発光層12aを含む第2の半導体層12は、p側電極16及びp側配線層21を介して、p側外部端子23aを含むp側金属ピラー23と電気的に接続されている。
n側配線層22の一部は、絶縁層14上における発光層12aに対向する部分に重なっている。絶縁層14上に広がるn側配線層22の面積は、n側配線層22がn側電極17と接続する面積よりも大きい。
実施形態によれば、n側電極17よりも広い領域にわたって形成された発光層12aによって高い光出力を得ることができる。なおかつ、発光層12aを含まず、p側電極16が設けられた発光領域よりも狭い非発光領域に設けられたn側電極17が、これよりも面積の大きなn側配線層22として実装面側に配置し直された構造を実現できる。
p側配線層21が第1の開口14aを通じてp側電極16と接続する面積は、n側配線層22が第2の開口14bを通じてn側電極17と接続する面積よりも大きい。よって、発光層12aへの電流分布が向上し、且つ発光層12aで発生した熱の放熱性が向上できる。
半導体層15の第1の面15a上には、蛍光体層30が設けられている。蛍光体層30は、発光層12aの発光光(励起光)を吸収し波長変換光を発光可能な粉末または粒子状の複数の蛍光体を含む。蛍光体は、発光層12aの発光光および蛍光体の発光光(波長変換光)に対して透明な第1の透明体として例えば透明樹脂に分散されている。実施形態の半導体発光装置は、発光層12aからの光と、蛍光体による波長変換光との混合光を放出可能である。
例えば、蛍光体が黄色光を発光する黄色蛍光体とすると、GaN系材料である発光層12aからの青色光と、蛍光体層30における波長変換光である黄色光との混合色として、白色または電球色などを得ることができる。あるいは、蛍光体層30は、複数種の蛍光体(例えば、赤色光を発光する赤色蛍光体と、緑色光を発光する緑色蛍光体)を含む構成であってもよい。
図1に例示する3つの半導体発光装置1a〜1cのうち、例えば半導体発光装置1aと半導体発光装置1cの蛍光体層30には複数の隙間41が形成されている。隙間41は蛍光体を含まず、発光層12aの発光光および蛍光体の発光光(波長変換光)に対して透明な第2の透明体として例えば透明樹脂51が充填されている。
図1において例えば真ん中に示される半導体発光装置1bの蛍光体層30には、隙間は形成されていない。
図20及び図22は、個片化前のウェーハ状態における蛍光体層30の模式上面図である。
図20に示すように、隙間41は例えば格子溝状に形成され、蛍光体層30を複数のピラー部に分離している。
あるいは、図22に示すように、隙間41は、蛍光体層30中に設けられたホールとして形成されている。
半導体発光装置1aと半導体発光装置1cとでは、隙間41の大きさが異なる。隙間41の大きさは、例えば、隙間41の体積、幅、直径、深さ(高さ方向寸法)などを表す。また、半導体発光装置1bでは、隙間がない、すなわち隙間の大きさがゼロである。
例えば、半導体発光装置1cの隙間41は、半導体発光装置1aの隙間41よりも、幅または直径が大きく、且つ深さ(高さ方向寸法)も大きい。すなわち、半導体発光装置1cの隙間41の体積は、半導体発光装置1aの隙間41の体積よりも大きい。
蛍光体を含まない隙間41の大きさが大きいほど、蛍光体層30による波長変換光の割合が相対的に低下し、チップ3の発光層12aの発光色(例えば青色)に近い波長の混合光になる傾向がある。
各チップ3間で隙間41の大きさ(大きさがゼロも含む)を適切に調整することで、チップ3の発光光と蛍光体層30での波長変換光との混合光の色度を制御することができる。したがって、ウェーハ上の各チップ3間で発光色がばらついても、蛍光体層30の隙間41の大きさを調整することで、半導体発光装置の放出光(混合光)を所望の色度に揃えることが可能となる。
次に、隙間41の大きさの調整工程も含めた実施形態の半導体発光装置の製造方法について、図2(a)〜図11(b)を参照して説明する。
図2(a)は、基板10の主面(図において下面)上に、第1の半導体層11及び第2の半導体層12を含む半導体層15が形成されたウェーハの断面を表す。基板10の主面上に第1の半導体層11が形成され、その第1の半導体層11の上に第2の半導体層12が形成される。
例えば、窒化ガリウム系材料からなる第1の半導体層11及び第2の半導体層12は、サファイア基板上にMOCVD(metal organic chemical vapor deposition)法でエピタキシャル成長させることができる。あるいは、基板10としてシリコン基板を用いることもできる。
第1の半導体層11は、下地バッファ層、n型GaN層を含む。第2の半導体層12は、発光層12a、p型GaN層を含む。発光層12aは、青、紫、青紫、近紫外、紫外光などを発光するものを用いることができる。
基板10上に半導体層15を形成した後、図示しないレジストを用いた例えばRIE(Reactive Ion Etching)で、第2の半導体層12を選択的に除去して、第1の半導体層11を選択的に露出させる。第1の半導体層11が露出された領域は、発光層12aを含まない。
また、図示しないレジストマスクを用いた例えばRIEで、半導体層15を貫通し基板10に達する溝4を形成する。溝4は、ウェーハ状態の基板10上で例えば格子状の平面パターンで形成される。半導体層15は、溝4によって複数に分離される。
なお、半導体層15を複数に分離する工程は、以下に説明するp側電極16及びn側電極17を形成した後に行ってもよい。
半導体層15の第2の面(基板10に対する反対側の面)には、図2(b)に示すように、p側電極16及びn側電極17が形成される。p側電極16は、第2の半導体12の表面に形成される。第2の半導体層12が選択的に除去され、発光層12aを含まない第1の半導体層11の表面に、n側電極17が形成される。p側電極16及びn側電極17は、例えば、スパッタ法、蒸着法等で形成される。p側電極16とn側電極17は、どちらを先に形成してもよいし、同じ材料で同時に形成してもよい。
なお、図示を省略するが、必要に応じて、第2の面側にパッシベーション膜(絶縁膜)を形成してもよい。
次に、基板10の主面側のすべての露出部を、図3(a)に示す絶縁層14で覆う。その後、図示しないレジストマスクを用いたエッチングにより、絶縁層14に、第1の開口14aと第2の開口14bを形成する。第1の開口14aはp側電極16に達し、第2の開口14bはn側電極17に達する。
次に、図3(b)に示すように、絶縁層14の表面、第1の開口14aの内壁(側壁及び底部)、および第2の開口14bの内壁(側壁及び底部)に、メッキのシードメタルとして機能する金属膜19を形成する。金属膜19は、例えば絶縁層14側から順に形成されたチタン膜と銅膜との積層構造を有する。あるいは、チタン膜の代わりにアルミニウム膜を使ってもかまわない。
そして、その金属膜19上に、図4(a)に示すレジスト71を選択的に形成し、金属膜19を電流経路としたCu電解メッキを行う。
このメッキにより、絶縁層14上に、p側配線層21及びn側配線層22が互いに離間して形成される。p側配線層21及びn側配線層22は、メッキ法により同時に形成される例えば銅材料からなる。
p側配線層21は、第1の開口14a内にも形成され、シードメタルである金属膜19を介してp側電極16と電気的に接続される。n側配線層22は、第2のビア14b内にも形成され、シードメタルである金属膜19を介してn側電極17と電気的に接続される。
次に、図4(b)に示すレジスト72をマスクに用いて、まだ残っている金属膜19を電流経路としたCu電解メッキを行う。このメッキにより、図4(b)に示すように、p側金属ピラー23とn側金属ピラー24が形成される。p側金属ピラー23はp側配線層21上に形成され、n側金属ピラー24はn側配線層22上に形成される。
p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を形成した後、レジスト72を除去し、図5(a)に示すように、シードメタルとして使った金属膜19の露出部を除去する。したがって、p側配線層21とn側配線層22間でつながっていた金属膜19が分断される。
次に、絶縁層14上に、図5(b)に示す樹脂層25を形成する。樹脂層25は、絶縁層14、p側配線層21、n側配線層22、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を覆う。
そして、p側金属ピラー23、n側金属ピラー24及び樹脂層25を含む支持体にチップ3が支持された状態で、基板10を除去する。基板10がサファイア基板の場合、レーザーリフトオフ法によって基板10を除去することができる。
すなわち、基板10の裏面側から第1の半導体層11に向けてレーザ光が照射される。レーザ光は、基板10に対して透過性を有し、第1の半導体層11に対しては吸収領域となる波長を有する。
レーザ光が基板10と第1の半導体層11との界面に到達すると、その界面付近の第1の半導体層11はレーザ光のエネルギーを吸収して分解する。例えばGaN系材料の第1の半導体層11はガリウム(Ga)と窒素ガスに分解する。この分解反応により、基板10と第1の半導体層11との間に微小な隙間が形成され、基板10と第1の半導体層11とが分離する。レーザ光の照射を、設定された領域ごとに複数回に分けてウェーハ全体にわたって行い、基板10を除去する。
半導体層15は、これよりも厚い支持体によって支持されているため、基板10がなくなっても、ウェーハ状態を保つことが可能である。また、樹脂層25を構成する樹脂、p側金属ピラー23及びn側金属ピラー24を構成する金属は、GaN系材料の半導体層15に比べて柔軟な材料である。そのため、基板10上に半導体層15を形成するエピタキシャル成長で発生した大きな内部応力が、基板10の剥離時に一気に開放されても、チップ3が破壊されることを回避できる。
また、基板10がシリコン基板の場合には、ウェットエッチングやドライエッチングで除去することができる。また、基板10の除去前に、必要に応じて、基板10に対して機械研削を行って薄くしてもよい。
基板10が除去されると、図6(a)および図6(a)の上面図に対応する図18に示すように、半導体層15の第1の面15aが露出する。その第1の面15aは洗浄され、また必要に応じて凹凸を形成するフロスト処理が行われる。第1の面15aに微小凹凸を形成することで、光取り出し効率を向上できる。
次に、図6(b)に示すように、樹脂層25を研削して、p側外部端子23a及びn側外部端子24aを露出させる。あるいは、この工程は、基板10の除去前に行ってもよい。
次に、図7(a)に示すように、第1の面15a上に、蛍光体層30が形成される。蛍光体層30は、透明樹脂と、透明樹脂中に分散された粉末または粒子状の多数の蛍光体とを有する。
蛍光体が分散された液状の透明樹脂を、例えばインプリント法、ディスペンス法、スクリーン印刷法などの方法によって、複数の隙間41を生じさせて第1の面15a上に形成する。
図19及び図21は、図7(a)の上面図に対応する。
図19に示すように、隙間41は例えば格子溝状に形成され、蛍光体層30を複数のピラー部に分離している。あるいは、図21に示すように、隙間41は、蛍光体層30中に設けられたホールとして形成される。
蛍光体層30の透明樹脂は、例えば熱硬化性樹脂であり、第1の面15a上に供給された後、半硬化状態にされる。この段階では、すべてのチップ3間で隙間41の大きさは等しい。
次に、図7(b)に示すように、蛍光体層30の上面上に保護フィルム73を貼り付ける。
次に、各チップ3の光学特性の測定が行われる。具体的には、図8に示すように、ウェーハは支持台81上に支持される。ウェーハにおけるp側外部端子23aとn側外部端子24aとを露出させている面が、支持台81の平坦面上に支持される。
支持台81にはプローブ82a及び82bの貫通部が形成され、プローブ82a及び82bは支持台81の裏側から貫通部に通される。正極側のプローブ82aはp側外部端子23aに接触し、負極側のプローブ82bはn側外部端子24aに接触する。
プローブ82a及び82bを通じてチップ3の発光層12aに電流が供給され、発光層12aが発光する。そして、第1の面15aから放出される光の光学特性として例えば発光スペクトルを測定する。その発光スペクトルから色度が得られる。
その測定された光学特性に応じて、蛍光体層30の隙間41の大きさを適切に制御する。具体的には、加圧ツール83で蛍光体層30を加圧して、隙間41の大きさを変化させる。
実施形態では、例えば、発光層12aを発光させて光学特性を測定しながら同時に蛍光体層30を加圧する。図9に示すように、加圧ツール83で、保護フィルム73を介して蛍光体層30を機械的に押圧する。
加圧ツール83は光取り込みツールを兼ねており、蛍光体層30を加圧ツール83で押圧しつつ、第1の面15a側から放出された光が加圧ツール83を通じて図示しない測定装置に導かれる。加圧ツール83における少なくとも蛍光体層30に対する押圧面は、発光層12aの発光光および蛍光体層30の波長変換光に対して透明な材料からなる。
また、保護フィルム73は、発光層12aの発光光および蛍光体層30の波長変換光に対して透明な透明樹脂であるため、光学測定の障害にはならない。
保護フィルム73は、加圧ツール83への蛍光体層30の付着を抑制する。あるいは、保護フィルム73を設けずに、加圧ツール83側に、蛍光体層30が付着しにくい加工や表面処理を施してもよい。
蛍光体層30を加圧しながら光学特性の測定を行い、所望の色度を読み取ったところで蛍光体層30加圧を停止する。
あるいは、光学特性測定と蛍光体層30の加圧とは同時でなくてもよい。蛍光体層30の加圧と光取り込みとを別のツールで行い、測定した光学特性に応じて蛍光体層30の加圧量(隙間41の大きさ調整量)を決めて蛍光体層30を加圧した後、再度光学特性測定を行う。
あるチップ3に対する光学特性測定及び隙間調整が終わると、図10に示すように、他のチップ3に対して同様な光学特性測定及び隙間調整が行われる。例えば、ステップアンドリピート方式で、ウェーハ内の全チップ3に対して光学特性測定及び隙間調整が行われる。
あるいは、ウェーハ内の全チップ3に限らず、選択されたチップ3に対してだけ光学特性測定を行い、ウェーハ内での光学特性の分布を取得し、その分布をもとに隙間調整を行ってもよい。また、光学特性及び蛍光体層30の加圧は、1つのチップ3ごとに限らず、複数チップ3ごとに行ってもよい。
上記加圧工程では、蛍光体層30における例えば半硬化状態の熱硬化性樹脂が加圧ツール83の押圧力を受けて変形する。そして、その後、蛍光体層30を加熱して熱硬化性樹脂を本硬化させることで、所望の大きさ(大きさがゼロも含む)の隙間41が維持される。
その後、図11(a)に示すように、保護フィルム73を剥離する。そして、図11(b)に示すように、発光層12aの発光光および蛍光体層30の波長変換光に対して透明な第2の透明体として例えば透明樹脂51を隙間41に充填する。また、透明樹脂51は、蛍光体層30上にも設けられ、蛍光体層30を覆う。また、透明樹脂51の上面を凹凸加工して光取り出し効率を高めることも可能である。
第2の透明体としての例えば透明樹脂51は、液状の状態で、例えばスピンコート法、真空印刷法、モールド法などによって隙間41及び蛍光体層30上に供給された後、熱硬化される。
なお、第2の透明体は、隙間41にだけ充填し、蛍光体層30上には設けなくてもよい。隙間41に第2の透明体が充填されることで、隙間41への異物の侵入を防げる。なお、第2の透明体を形成した後に、蛍光体層30の本硬化を行ってもよい。
また、第2の透明体として、蛍光体層30の透明体に比べて屈折率が低い材料を用いることが好ましい。この場合、第2の透明体の有無による光の取り出し経路の違いが小さくなるため、第2の透明体を充填する前の光学特性によって、第2の透明体が充填された後の最終製品の光学特性を制御することが容易になる。
そして、溝4の位置で、透明樹脂51、蛍光体層30、絶縁層14および樹脂層25を切断して、図1に示すように複数の半導体発光装置(図1では3つの半導体発光装置1a〜1cを例示)に個片化する。
溝4には、半導体層15が形成されておらず、実施形態では樹脂である絶縁層14が充填されている。また、その絶縁層14の下には樹脂層25が設けられている。したがって、ダイシング領域には、半導体層15は設けられず、半導体層15よりも軟らかい樹脂が設けられている。このため、ダイシング時に半導体層15が受けるダメージを回避することができる。
ダイシングされる前までの前述した各工程は、ウェーハ状態で一括して行われる。したがって、ダイシング後に、個々の半導体発光装置ごとに、支持体の形成および絶縁材によるチップの保護を行う必要がなく、大幅な生産コストの低減が可能になる。図1に示す個片化された状態で、すでに半導体層15の側面が絶縁層14で覆われて保護されている。
個片化された半導体発光装置は、1つのチップ3を含むシングルチップ構造でもよいし、複数のチップ3を含むマルチチップ構造でもよい。
同じウェーハ内のチップ3であっても、第1の面15aから放出される光の波長がばらつく場合がある。第1の面15aから放出される励起光のピーク波長がずれると、蛍光体層30における波長変換効率もしくは蛍光体層30の発光強度が変わり、結果として外部に放出される光の色度がばらつく原因となり得る。
これに対して、実施形態によれば、予め複数の隙間41を生じさせた状態で蛍光体層30を形成し、チップ3の発光特性に応じてその対象チップ3上の蛍光体層30を加圧して隙間41の大きさを制御する。
蛍光体層30がその上面側から押圧されると、蛍光体層30の高さが低くなり隙間41の高さ方向の寸法が小さくなり、且つ蛍光体層30の幅が広がり隙間41の幅が小さくなる。
すなわち、蛍光体層30に対する加圧量が大きいほど隙間41の大きさ(体積)は小さくなる。そして、蛍光体を含まない隙間41の大きさが大きいほど、蛍光体層30による波長変換光の割合が相対的に低下し、チップ3の発光層12aの発光色(例えば青色)に近い波長の混合光が得られる傾向がある。
したがって、チップ3間で隙間41の大きさ(大きさがゼロも含む)を適切に調整することで、ウェーハ内における色度ばらつきを抑制でき、個片化された個々の半導体発光装置は所望の色度を有することができる。
測定された光学特性によっては、隙間41の大きさが、図7(a)に示す蛍光体層30の形成時から変えない場合もある。また、測定された光学特性によっては、図1において真ん中の半導体発光装置1bに示されるように、隙間がなくなる場合もある。
ここで、図12(a)及び(b)は、それぞれ、図7(b)及び図9に示す工程に対応する工程の変形例を表す。
この変形例では、隙間41の側面にテーパーをもたせている。すなわち、隙間41における蛍光体層30の上端側の上部の幅は、蛍光体層30の下端側の底部の幅よりも大きい。これにより、例えばインプリント法で蛍光体層30に隙間41を形成する場合に、テンプレートの離型を容易にする。また、蛍光体層30を押圧したときにボイドを巻き込みにくくできる。
(第2実施形態)
図13は、第2実施形態の半導体発光装置の模式断面図である。
図13には、ウェーハ状態から個片化された例えば3つの半導体発光装置2a〜2cを示す。3つの半導体発光装置2a〜2cのそれぞれが有する要素は、後述するように、個片化前のウェーハ状態で一括して形成される。
各半導体発光装置2a〜2cは、第1実施形態と同様、チップ3と、チップ3上に設けられた第1の蛍光体層30とを有する。さらに、第2実施形態の半導体発光装置2a〜2cは、第2の蛍光体層60を有する点で第1実施形態と異なる。
第2の蛍光体層60は、透明樹脂51上に設けられている。第2の蛍光体層60は、発光層12aの発光光(励起光)を吸収し波長変換光を発光可能な粉末または粒子状の複数の蛍光体を含む。蛍光体は、発光層12aの発光光および蛍光体の発光光(波長変換光)に対して透明な透明体として例えば透明樹脂に分散されている。
第1の蛍光体層30の蛍光体は、チップ3からの励起光を受けて赤色光を発光する赤色蛍光体である。第2の蛍光体層60の蛍光体は、チップ3からの励起光を受けて緑色光を発光する緑色蛍光体である。
したがって、第2実施形態では、GaN系材料である発光層12aからの青色光と、第1の蛍光体層30における波長変換光である赤色光と、第2の蛍光体層60における波長変換光である緑色光との混合色として、白色または電球色などを得ることができる。
蛍光体として赤色蛍光体と緑色蛍光体を使うことで、黄色蛍光体を使った場合に比べて高演色特性が得られる。また、緑色蛍光体は赤色光で励起されないため、赤色蛍光体層である第1の蛍光体層30を透過してきた励起光である青色光のみで励起できる。
第2実施形態とは逆の積層、すなわち、チップ3側に緑色蛍光体層を設け、その緑色蛍光体層の上に赤色蛍光体層を設けると、下の緑色蛍光体層から発光された緑色光で赤色蛍光体が励起されてしまう。この場合、青色光で励起された場合に比べて赤色の発光効率が悪くなってしまう。
図13に例示する3つの半導体発光装置2a〜2cのうち、例えば半導体発光装置2aと半導体発光装置2cの第2の蛍光体層60には複数の隙間61が形成されている。隙間61は蛍光体を含まず、発光層12aの発光光および蛍光体の発光光(波長変換光)に対して透明な透明体として例えば透明樹脂62が充填されている。図13において例えば真ん中に示される半導体発光装置2bの第2の蛍光体層60には、隙間は形成されていない。
隙間61は、第1の蛍光体層30に形成された隙間41と同様に、格子溝やホールとして形成されている。
第2の蛍光体層60についても、各チップ3間で隙間61の大きさ(大きさがゼロも含む)を適切に調整することで、半導体発光装置の外部に放出される混合光の色度を制御することができる。
なお、個々の半導体発光装置において、第1の蛍光体層30の隙間41の大きさと、第2の蛍光体層60の隙間61の大きさとは同じであることに限らず、測定されるチップ3の発光特性に応じて、第1の蛍光体層30と第2の蛍光体層60とではそれぞれ独立に隙間の大きさは制御可能である。
次に、第2実施形態の半導体発光装置の製造方法について、図14〜図17を参照して説明する。
透明樹脂51の形成までは、第1実施形態と同様に進められる。その後、図14に示すように、透明樹脂51の上面(平坦面)上に、第2の蛍光体層60が形成される。第2の蛍光体層60は、透明樹脂と、透明樹脂中に分散された粉末または粒子状の多数の蛍光体とを有する。
蛍光体が分散された液状の透明樹脂を、例えばインプリント法、ディスペンス法、スクリーン印刷法などの方法によって、複数の隙間61を生じさせて透明樹脂51上に形成する。
第2の蛍光体層60の透明樹脂は、例えば熱硬化性樹脂であり、透明樹脂51上に供給された後、半硬化状態にされる。この段階では、すべてのチップ3間で隙間61の大きさは等しい。
次に、図15に示すように、第2の蛍光体層60の上面上に保護フィルム73を貼り付ける。
次に、第1実施形態と同様に、各チップ3の光学特性の測定が行われる。すなわち、図8に示すプローブ82a及び82bを通じてチップ3の発光層12aに電流が供給され、発光層12aが発光する。保護フィルム73を透過してくる光の光学特性として例えば発光スペクトルを測定する。その発光スペクトルから色度が得られる。
その測定された光学特性に応じて、第2の蛍光体層60の隙間61の大きさを適切に制御する。これも第1実施形態と同様、加圧ツール83で第2の蛍光体層60を加圧して、隙間61の大きさを変化させる。
前述した加圧ツール83で、保護フィルム73を介して、第2の蛍光体層60を機械的に押圧する。例えば、図16に、真ん中のチップ3上の第2の蛍光体層60を押圧した状態を示す。
第2の蛍光体層60を加圧しながら光学特性の測定を行い、所望の色度を読み取ったところで第2の蛍光体層60加圧を停止する。
あるいは、第2の蛍光体層60の加圧と光取り込みとを別のツールで行い、測定した光学特性に応じて第2の蛍光体層60の加圧量(隙間61の大きさ調整量)を決めて第2の蛍光体層60を加圧した後、再度光学特性測定を行う。
例えば、ステップアンドリピート方式で、ウェーハ内の全チップ3に対して光学特性測定及び隙間61の調整が行われる。あるいは、ウェーハ内の全チップ3に限らず、選択されたチップ3に対してだけ光学特性測定を行い、ウェーハ内での光学特性の分布を取得し、その分布をもとに隙間61の調整を行ってもよい。また、光学特性測定及び第2の蛍光体層60の加圧は、1つのチップ3ごとに限らず、複数チップ3ごとに行ってもよい。
第2の蛍光体層60における例えば半硬化状態の熱硬化性樹脂が加圧ツール83の押圧力を受けて変形する。そして、その後、第2の蛍光体層60を加熱して熱硬化性樹脂を本硬化させることで、所望の大きさ(大きさがゼロも含む)の隙間61が維持される。
その後、保護フィルム73を剥離した後、図17に示すように、発光層12aの発光光および蛍光体層30の波長変換光に対して透明な第2の透明体として例えば透明樹脂62を隙間61に充填する。また、透明樹脂62は、第2の蛍光体層60上にも設けられ、第2の蛍光体層60を覆う。また、透明樹脂62の上面を凹凸加工して光取り出し効率を高めることも可能である。
第2の透明体としての例えば透明樹脂62は、液状の状態で、例えばスピンコート法、真空印刷法、モールド法などによって隙間61及び第2の蛍光体層60上に供給された後、熱硬化される。
なお、第2の透明体は、隙間61にだけ充填し、第2の蛍光体層60上には設けなくてもよい。隙間61に第2の透明体が充填されることで、隙間61への異物の侵入を防げる。
また、第2の透明体として、蛍光体層60の透明体に比べて屈折率が低い材料を用いることが好ましい。この場合、第2の透明体の有無による光の取り出し経路の違いが小さくなるため、第2の透明体を充填する前の光学特性によって、第2の透明体が充填された後の最終製品の光学特性を制御することが容易になる。
そして、溝4の位置で、透明樹脂62、第2の蛍光体層60、透明樹脂51、第1の蛍光体層30、絶縁層14および樹脂層25を切断して、図13に示すように複数の半導体発光装置(図13では3つの半導体発光装置2a〜2cを例示)に個片化する。
第2実施形態においても、ダイシングされる前までの前述した各工程は、ウェーハ状態で一括して行われる。したがって、ダイシング後に、個々の半導体発光装置ごとに、支持体の形成および絶縁材によるチップの保護を行う必要がなく、大幅な生産コストの低減が可能になる。図13に示す個片化された状態で、すでに半導体層15の側面が絶縁層14で覆われて保護されている。
第2実施形態によれば、第2の蛍光体層60に対する加圧量が大きいほど隙間61の大きさ(体積)は小さくなる。そして、蛍光体を含まない隙間61の大きさが大きいほど、第2の蛍光体層60による波長変換光の割合が相対的に低下する。したがって、隙間61の大きさ(大きさがゼロも含む)を適切に調整することで、個片化された個々の半導体発光装置は所望の色度を有することができる。
なお、第2実施形態において、隙間を形成して蛍光体層を形成し、その蛍光体層を押圧することで隙間の大きさ調整を行うのは、第1の蛍光体層30と第2の蛍光体層60のいずれか一方だけでもよい。
蛍光体層における透明体としては樹脂に限らずガラスを用いることもできる。なお、透明体として溶剤を含まない樹脂を用いると、塗布ガラスよりも硬化時の収縮を抑えることができる。このため、蛍光体層を本硬化させたときに、既に調整された隙間の大きさの変動を抑えて、所望の色度への制御性を高くしやすい。
また、蛍光体層の隙間に充填する(発光層の発光光および蛍光体層の波長変換光に対して透明な)第2の透明体も樹脂に限らず、ガラスを用いることもできる。なお、第2の透明体として溶剤を含まない樹脂を用いると、塗布ガラスよりも硬化時の収縮を抑えることができる。このため、本硬化させたときに、変形を抑えることができ、所望の色度への制御性を高くしやすい。
蛍光体層としては、以下に例示する赤色蛍光体層、黄色蛍光体層、緑色蛍光体層、青色蛍光体層を用いることができる。
赤色蛍光体層は、例えば、窒化物系蛍光体CaAlSiN:Euやサイアロン系蛍光体を含有することができる。
サイアロン系蛍光体を用いる場合、特に、
(M1−x,Ra1AlSib1c1d1・・・組成式(1)
(MはSi及びAlを除く少なくとも1種の金属元素であり、特に、Ca若しくはSrの少なくとも一方が望ましい。Rは発光中心元素であり、特に、Euが望ましい。x、a1、b1、c1、d1は、次の関係を満たす。0<x≦1、0.6<a1<0.95、2<b1<3.9、0.25<c1<0.45、4<d1<5.7)を用いることができる。
組成式(1)で表されるサイアロン系蛍光体を用いることで、波長変換効率の温度特性が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。
黄色蛍光体層は、例えば、シリケート系蛍光体(Sr,Ca,Ba)SiO:Euを含有することができる。
緑色蛍光体層は、例えば、ハロ燐酸系蛍光体(Ba,Ca,Mg)10(PO・Cl:Euやサイアロン系蛍光体を含有することができる。
サイアロン系蛍光体を用いる場合、特に、
(M1−x,Ra2AlSib2c2d2・・・組成式(2)
(MはSi及びAlを除く少なくとも1種の金属元素であり、特に、Ca若しくはSrの少なくとも一方が望ましい。Rは発光中心元素であり、特に、Euが望ましい。x、a2、b2、c2、d2は、次の関係を満たす。0<x≦1、0.93<a2<1.3、4.0<b2<5.8、0.6<c2<1、6<d2<11)を用いることができる。
組成式(2)で表されるサイアロン系蛍光体を用いることで、波長変換効率の温度特性が向上し、大電流密度領域での効率をさらに向上させることができる。
青色蛍光体層は、例えば、酸化物系蛍光体BaMgAl1017:Euを含有することができる。
実施形態によれば、蛍光体層の透明体は、透明樹脂である。
また、実施形態によれば、蛍光体層の隙間は、蛍光体層を複数のピラー部に分離する溝である。あるいは、蛍光体層の隙間は、蛍光体層中に設けられたホールである。
また、実施形態によれば、蛍光体層は、透明体と、透明体中に分散された蛍光体とを有し、透明体が、加圧によって変形する。
また、実施形態によれば、透明体は、熱硬化性樹脂であり、半硬化状態の熱硬化性樹脂を加圧ツールで押圧して変形させた後、熱硬化性樹脂を硬化させる。
また、実施形態によれば、発光層を発光させて第1の面から放出される光の光学特性を測定する工程を備え、その光学特性に応じて、蛍光体層の加圧量を制御する。
また、実施形態によれば、光学特性を測定しながら同時に蛍光体層を加圧する。
また、実施形態によれば、蛍光体層を加圧ツールで押圧しつつ、加圧ツールを通じて光を測定装置に導く。
また、実施形態によれば、蛍光体層の上面に貼り付けられた、光に対して透明な保護フィルムを介して、加圧ツールで蛍光体層を押圧する。
また、実施形態によれば、第2の面側に、p側電極と電気的に接続されたp側外部端子と、n側電極と電気的に接続されたn側外部端子とを露出させ、p側外部端子及びn側外部端子にプローブを接触させて発光層に電流を供給して発光層を発光させ、光学特性を測定する。
また、実施形態によれば、蛍光体層の隙間における蛍光体層の上端側の上部の幅は、蛍光体層の下端側の底部の幅よりも大きい。
また、実施形態によれば、蛍光体層の隙間に、第2の透明体を充填する工程を備えている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1a〜1c,2a〜2c…半導体発光装置、3…チップ、10…基板、11…第1の半導体層、12a…発光層、12…第2の半導体層、14…絶縁層、15…半導体層、16…p側電極、17…n側電極、21…p側配線層、22…n側配線層、23…p側金属ピラー、24…n側金属ピラー、25…樹脂層、30,60…蛍光体層、41,61…隙間、51,62…透明樹脂、73…保護フィルム

Claims (5)

  1. 第1の面とその反対側の第2の面と発光層とを含む半導体層と、前記第2の面における前記発光層を有する領域に設けられたp側電極と、前記第2の面における前記発光層を含まない領域に設けられたn側電極とをそれぞれが含む複数のチップと、
    前記チップの前記第1の面上に設けられ、透明体と、前記透明体中に分散された蛍光体とを有する蛍光体層と、
    を備え、
    前記蛍光体層に、前記蛍光体を含まない複数の隙間が設けられ、
    前記複数のチップは、前記隙間の大きさが異なる複数のチップを含む半導体発光装置。
  2. 第1の面とその反対側の第2の面と発光層とを含む半導体層と、前記第2の面における前記発光層を有する領域に設けられたp側電極と、前記第2の面における前記発光層を含まない領域に設けられたn側電極とを含むチップと、
    前記チップの前記第1の面上に設けられ、透明体と、前記透明体中に分散された蛍光体とを有する蛍光体層と、
    を備え、
    前記蛍光体層に、前記蛍光体を含まない複数の隙間が設けられている半導体発光装置。
  3. 前記隙間に充填された第2の透明体をさらに備えた請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  4. 前記第2の透明体の屈折率が、前記蛍光体層の前記透明体の屈折率よりも低い請求項3記載の半導体発光装置。
  5. 第1の面とその反対側の第2の面と発光層とを含む半導体層と、前記第2の面における前記発光層を有する領域に設けられたp側電極と、前記第2の面における前記発光層を含まない領域に設けられたn側電極とをそれぞれが含む複数のチップの前記第1の面上に、複数の隙間を生じさせて蛍光体層を形成する工程と、
    前記蛍光体層を加圧して前記隙間の大きさを変える工程と、
    を備えた半導体発光装置の製造方法。
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