JP2013201421A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多量の処理ガスを必要とせず、また、処理ガスの使用効率も高く、かつ、被処理体に処理を施す処理空間の気密性も良好である基板処理装置を提供すること。
【解決手段】被処理体Gを載置する載置面2aを有するステージ2の一端に設けられ、処理ガスを載置面に噴出する複数のガス孔4を有するガス供給ヘッド3と、ガス供給ヘッド3及び被処理体Gを収容し、処理空間7を載置面2a上に形成する、ステージに対して着脱自在に接合可能なカバー6と、カバー6とステージ2との接合部20に設けられ、カバー6とステージ2との間をシールするシール部材21と、カバー6とステージ2との接合部20に設けられ、かつ、シール部材21と処理空間7との間に設けられたパージガス溝22と、パージガス溝22にパージガスを供給するパージガス供給機構とを具備する。
【選択図】図3

Description

この発明は、基板処理装置に関する。
被処理体上に成膜処理等の処理を施す基板処理装置において、処理容器を構成する複数の構成部材の間をシールするために、Oリング等のシール部材が利用されている。特許文献1には、ベルジャに固定されたアウターリングと、サセプタが配置されるベースプレートとの間を、Oリングを利用してシールする縦型エピタキシャル成長装置が記載されている。
構成部材どうしの間は、Oリングを利用することでシールされる。しかし、構成部材どうしの間に僅かな隙間があると、この隙間に処理ガスが侵入し、Oリングに堆積物が発生させることがある。Oリングに堆積物が発生すると、構成部材どうしの間のシール性が劣化し、処理容器の気密性が劣化する。
そこで、特許文献1においては、Oリングに反応生成物が付着すること、即ちOリングに堆積物が発生することを防ぐために、アウターリングとベースプレートとの間の隙間に円心状の溝を設け、この溝を経て上記隙間に、反応ガスをパージするガスをエピタキシャル成長のシーケンスに応じて噴出させるようにしている。これにより、特許文献1においては、処理容器の気密性の劣化を抑制している。
実公平6−459号公報
ところで、特許文献1は、ベルジャとベースプレートとによって、複数の被処理体を収容する大きな処理容器を構成する。大きな処理容器の内部には、ベルジャとベースプレートとによって広い気密空間が形成される。半導体ウエハ等の被処理体は、ベースプレート上に配置されたサセプタ上に載置され、サセプタ上に載置された被処理体には、広い気密空間内において成膜処理等の処理が施される。
特許文献1にも記載されているように、元来、被処理体に処理を施すために提供される気密空間は広く、被処理体のサイズに比較して、気密空間の容積も大きくなりやすい。広い気密空間を処理ガスで満たすためには、多量の処理ガスが必要である。こればかりでなく、成膜等の反応に実際に寄与する処理ガスも、供給された処理ガスのうちの極めて僅かなものとなってしまう。
このように、処理容器の内部に広い気密空間を持ち、広い気密空間を被処理体に処理を施す処理空間として利用する基板処理装置においては、多量の処理ガスを必要とし、また、処理ガスの使用効率が低い、という事情がある。
この発明は、多量の処理ガスを必要とせず、また、処理ガスの使用効率も高く、かつ、被処理体に処理を施す処理空間の気密性も良好である基板処理装置を提供する。
この発明の一態様に係る基板処理装置は、被処理体を載置する載置面を有するステージと、前記ステージの一端に設けられ、前記被処理体に処理を施す処理ガスを、前記載置面に噴出する複数のガス孔を有するガス供給ヘッドと、前記ガス供給ヘッド及び前記載置面上に載置された前記被処理体を収容し、前記被処理体に処理を施す処理空間を前記載置面上に形成する、前記ステージに対して着脱自在に接合可能なカバーと、前記カバーと前記ステージとの接合部に設けられ、前記カバーと前記ステージとの間をシールするシール部材と、前記カバーと前記ステージとの接合部に設けられ、かつ、前記シール部材と前記処理空間との間に設けられたパージガス溝と、前記パージガス溝にパージガスを供給するパージガス供給機構とを具備する。
この発明によれば、多量の処理ガスを必要とせず、また、処理ガスの使用効率も高く、かつ、被処理体に処理を施す処理空間の気密性も良好である基板処理装置を提供できる。
この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の一例を示す水平断面図、 図2(A)及び(B)は図1中のII−II線に沿う断面図 図1中のIII−III線に沿う断面図 この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の第1の変形例を示す水平断面図 図4中のV−V線に沿う断面図 図4中のVI−VI線に沿う断面図 この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の第2の変形例を示す水平断面図 この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の第3の変形例を示す水平断面図 図8中のIX−IX線に沿う断面図 図10(A)はこの発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の一例を示す水平断面図、図10(B)は図10(A)中のX−X線に沿う断面図 図11(A)は第2の実施形態の参考例に係る基板処理装置を示す断面図、図11(B)は図10(A)中のXIB−XIB線に沿う断面図 第2の実施形態の参考例に係る基板処理装置の水平断面図 図13(A)はこの発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の一例を示す水平断面図、図13(B)は図13(A)中の矢印XIIIBの方向からみた側面図、図13(C)は図13(A)中の矢印XIIICの方向からみた側面図 ガスの流れを示す図 この発明の第4の実施形態の参考例に係る基板処理装置の水平断面図 この発明の第4の実施形態に係る基板処理装置の第1例を示す水平断面図 この発明の第4の実施形態に係る基板処理装置の第2例を示す水平断面図
以下、添付図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。この説明において、参照する図面全てにわたり、同一の部分については同一の参照符号を付す。
(第1の実施形態)
図1はこの発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の一例を示す水平断面図、図2(A)及び(B)は図1中のII−II線に沿う断面図、図3は図1中のIII−III線に沿う断面図である。
第1の実施形態においては、被処理体の一例としてFPDの製造や太陽電池モジュールに用いられるガラス基板を用い、基板処理装置の一例としてガラス基板に成膜処理を施す成膜装置を例示する。
図1〜図3に示すように、基板処理装置1は、被処理体Gを載置する載置面2aを有するステージ2を備えている。ステージ2の一端には、被処理体Gに処理を施す処理ガスを噴出するガス供給ヘッド3が設けられている。ガス供給ヘッド3は、処理ガスを載置面2aに噴出する複数のガス孔4と、これら複数のガス孔4それぞれに連通されるガス拡散室5、及びガス拡散室5に処理ガスを供給する処理ガス供給路5aを備えている。ステージ2の上方には、ステージ2に対して着脱自在に接合可能なカバー6が配置されている。
ステージ2及びカバー6は、高さ方向に対して相対的に移動可能に構成されている。ステージ2とカバー6とを高さ方向にずらす、例えば、図2(A)に示すように、カバー6を上昇させてカバー6をステージ2から離すと、ステージ2の載置面2aが外部に露呈する。これにより、載置面2a上への搬送アームTAを用いた被処理体Gの搬入、載置、及び搬出が可能となる。なお、図1〜図3においては、載置面2aにおいて、被処理体Gを上昇下降させるリフターの図示は省略している。
また、図2(B)及び図3に示すように、載置面2a上に被処理体Gが載置された状態でカバー6を下降させ、カバー6をステージ2に密着させると、ステージ2とカバー6との間に、ガス供給ヘッド3及び載置面2a上に載置された被処理体Gを収容し、被処理体Gに処理を施す処理空間7が形成される。
このように基板処理装置1においては、ステージ2とカバー6とで、ステージ2の載置面2aの上方のみに限られた処理空間7を形成する。このような処理空間7は、例えば、ベルジャとベースプレートとによって気密空間を形成し、これを処理空間として利用する装置に比較して、被処理体Gのサイズあたりの処理空間7の容積を小さくすることができる。このため、基板処理装置1においては、多量の処理ガスを必要とせず、また、処理ガスの使用効率も高まる、という利点を得ることができる。
また、本例では、ステージ2に対してカバー6が上昇下降する例を示しているが、カバー6に対してステージ2が上昇下降するように構成することも可能である。もちろん、ステージ2及びカバー6の双方を上昇下降させるように構成することも可能である。
処理空間7の内部には、上記ガス供給ヘッド3とともに、排気溝8が設けられる。排気溝8はステージ2に形成され、排気装置9に接続されている。排気装置9は処理空間7の内部を、排気溝8を介して排気する。排気装置9が処理空間7の内部を排気することで、処理空間7内の圧力の調節や、処理空間7内の雰囲気の置換(パージ)が行われる。
本例においては、ガス供給ヘッド3及び排気溝8はともに直線状である。そして、直線状のガス供給ヘッド3及び排気溝8は、互いに相対する位置、例えば、4辺を備えた矩形状のステージ2のうちの相対する2辺に沿って配置される。被処理体Gは、直線状のガス供給ヘッド3と直線状の排気溝8との間に挟まれるかたちで、上記載置面2a上に載置される。これにより、被処理体Gの被処理面の上方には、ガス供給ヘッド3から排気溝8に向けて一方向に層流となるガス流れFを形成することができる。このように本例では、被処理体Gに対し、一方向に層流とされたガスによる均一な処理、例えば均一な成膜処理が行なわれる。
ガス供給機構10はガス供給ヘッド3のガス供給路5aに接続され、処理に使用する処理ガスをガス供給路5aに供給する。ガス供給路5aに供給された処理ガスは、ガス拡散室5を介して複数のガス孔4それぞれに供給される。処理ガスは、複数のガス孔4のそれぞれから、載置面2aに向けて噴出される。複数のガス孔4の開口は、載置面2aの辺に沿った方向に列を成す。また、載置面2aの辺に沿った複数のガス孔4の開口の列の長さL3は、載置面2a上に載置された被処理体Gの、ガス供給ヘッド3に沿った長さLGと同等あるいはそれ以上である。これにより、一方向に層流となるガス流れFを、被処理体Gの被処理面の全体に対し、より均一に与えることができ、例えば、より均一な成膜処理の促進に寄与する。
さらに、本例では、パージガス供給機構11とパージガス排気機構12とを備えている。パージガス供給機構11は、詳しくは後述するパージガス溝22にパージガスを供給し、パージガス排気機構12は、パージガス溝22からパージガスを排気する。
このような基板処理装置1の各部の制御は、制御部13により行われる。制御部13は、例えば、マイクロプロセッサ(コンピュータ)からなるプロセスコントローラ13aを有する。プロセスコントローラ13aには、オペレータが基板処理装置1を管理するために、コマンドの入力操作等を行うキーボードや、基板処理装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース13bが接続されている。プロセスコントローラ13aには記憶部13cが接続されている。記憶部13cは、基板処理装置1で実行される各種処理を、プロセスコントローラ13aの制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて基板処理装置1の各部に処理を実行させるためのレシピが格納される。レシピは、例えば、記憶部13c中の記憶媒体に記憶される。記憶媒体は、ハードディスクや半導体メモリであってもよいし、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、レシピは、例えば、専用回線を介して、他の装置から適宜伝送させるようにしてもよい。レシピは、必要に応じて、ユーザーインターフェース13bからの指示等にて記憶部13cから読み出され、読み出されたレシピに従った処理をプロセスコントローラ13aが実行することで、基板処理装置1は、プロセスコントローラ13aの制御のもと、所望の処理、制御を実施する。
第1の実施形態に係る基板処理装置1は、カバー6とステージ2との接合部20に設けられ、カバー6とステージ2との間をシールするシール部材21と、同じく接合部20に設けられ、かつ、シール部材21と処理空間7との間に設けられたパージガス溝22とを、さらに備えている。シール部材21の一例は、例えば、Oリングである。シール部材21は、本例ではステージ2に取り付けられているが、カバー6に取り付けることも可能である。
パージガス溝22には、上述したパージガス供給機構11からパージガス供給路23を介してパージガスが供給される。パージガスの一例は、例えば、窒素(N)ガスである。パージガス溝22及びパージガス供給路23は、本例ではステージ2に形成されているが、カバー6に形成することも可能である。
カバー6とステージ2とを接合させるとシール部材21が潰れる。これにより、カバー6とステージ2とが密着されてカバー6とステージ2との間がシールされ、処理空間7は気密空間となる。このとき、カバー6とステージ2との間に隙間がないことが理想的ではある。しかしながら、カバー6とステージ2との間には、僅かな隙間が生じる。この僅かな隙間に処理ガスが侵入すると、シール部材21及び接合部20の、僅かな隙間に露呈する部分に堆積物が発生する。そこで、本例では、接合部20で、かつ、シール部材21と処理空間7との間にパージガス溝22を設ける。パージガス溝22は、例えば、載置面2a上に載置された被処理体Gを取り囲むように配置される。このようなパージガス溝22に、例えば、少なくとも基板に成膜処理が施されている間、パージガスを供給して流しておく。これにより、処理空間7から処理ガスが僅かな隙間に侵入することを抑制でき、シール部材21上への堆積物の発生が抑制され、接合部20におけるシール性の劣化を防ぐことができる。接合部20におけるシール性の劣化が防がれることで、第1の実施形態に係る基板処理装置1は、処理空間7の気密性が良好となる、という利点を得ることができる。
しかも、接合部20におけるシール性の劣化が進行しづらくなるので、メンテナンスからメンテナンスまでの期間を長くしても、良好なシール性を長い期間に及んで維持できる、という利点を得ることができる。このような利点からは、基板処理装置1のメンテナンスのためのダウンタイムの増大を抑制でき、結果として基板処理装置1のスループットの向上にも役立つ、という利点も得られるようになる。
また、もしも、シール部材21、若しくは接合部20に堆積物が発生すると、カバー6又はステージ2を開閉するたび、堆積物が剥がれてパーティクルが飛散することになる。本例では、ステージ2にシール部材21が取り付けられる、あるいは接触される。つまり、シール部材21が、被処理体Gの周囲を全周にわたって、ステージ2上にて近接して取り囲む。このような被処理体Gに近接するシール部材21からパーティクルが飛散するようになってしまうと、被処理体Gを使用して製造される電子製品の歩留りが、急速に低下しかねない。
この点、第1の実施形態に係る基板処理装置1においては、シール部材21上への堆積物の発生を抑制できるので、シール部材21の堆積物に由来したパーティクルに伴う歩留り低下を抑制できる。このことは、シール部材21が、被処理体Gの周囲を全周にわたって、ステージ2上にて近接して取り囲む装置においては、特に有効な利点である。
また、本例ではパージガス排気機構12が設けられており、パージガス溝22に供給されたパージガスを、パージガス溝22からパージガス排気路24を介して排気する。パージガス排気機構12およびパージガス排気路24は、必ずしも設けられる必要はなく、必要に応じて設けられれば良いが、パージガス溝22からパージガスを排気するようにすると、例えば、パージガス溝22から処理空間7に向けて漏れだすパージガスの量を減らすことができる、という利点を得ることができる。漏れだすパージガスの量を減らせることで、例えば、処理空間7内の処理ガスの濃度がパージガスによって不安定に変化する、という事情を抑制することができる。
本例では、図1に示されているように、パージガス溝22が一本の連続した溝であり、環状である。このようなパージガス溝22の場合、パージガス排気路24は、例えば、パージガス溝22とパージガス供給路23との接続点から、右回りでも左回りでも等距離になる位置においてパージガス溝22と接続されるように形成されると良い。このようにパージガス排気路24を配置することで、パージガス供給路23からパージガス排気路24までの、パージガス溝22内のパージガスの流れを、右回りと左回りで均一にできる。パージガス溝22内のパージガスの流れが右回りと左回りで均一になれば、上記漏れだすパージガスの量を左右対称にすることが可能となる。左右のパージガス供給路が対称でない場合、漏れ出すパージガス量が不均一となり、処理ガスの均一性に影響を与える恐れがあるが、パージガス供給路を左右対称とすることで、漏れ出すパージガス量が均一となり、処理ガスの均一性を保つことができる。これにより、均一な成膜処理が可能となる。
また、パージガス溝22内のパージガスの流れFPは、ガス供給ヘッド3から排気溝8に向かうガス流れFに沿う箇所においては、互いに一致させることが良い(図1参照)。パージガス溝22内のパージガスの流れFPと、処理空間7内のガス流れFとを逆行させてしまうと、処理空間7に気流の微妙な乱れを生じる可能性がある。気流の微妙な乱れは、処理の均一性に悪影響を及ぼす可能性がある。特に、本例では、パージガス溝22と被処理体Gとの距離が近い。このような装置においては、パージガスの流れFPと、ガス流れFとを一致させておくと、予期せぬ処理の均一性の乱れを、最小限に抑えることが可能となる。
このような第1の実施形態に係る基板処理装置1によれば、ステージ2とカバー6とで、ステージ2の載置面2a上方のみに限られた、狭い処理空間7を形成できる。このため、多量の処理ガスを必要とせず、また、処理ガスの使用効率も高くなる、という利点を得ることができる。
また、カバー6とステージ2との接合部20で、かつ、シール部材21と処理空間7との間にパージガス溝22を設け、ここにパージガスを流すことで、シール部材21上への堆積物の発生が抑制され、処理空間7の気密性が良好となる、という利点を得ることができる。
また、シール部材21上への堆積物の発生が抑制されることで、シール部材21の堆積物に由来したパーティクルの飛散をも抑制でき、特に、シール部材21が、被処理体Gの周囲を全周にわたって、ステージ2上にて近接して取り囲む装置において、歩留りの低下を抑制できる、という利点についても得ることができる。
次に、上記第1の実施形態に係る基板処理装置の変形例を説明する。
(第1の変形例)
図4はこの発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の第1の変形例を示す水平断面図、図5は図4中のV−V線に沿う断面図、図6は図4中のVI−VI線に沿う断面図である。
図4〜図6に示すように、第1の変形例に係る基板処理装置1aが、図1〜図3に示した基板処理装置1と異なるところは、載置面2aは凹部40を有し、凹部40にガス供給ヘッド3及び排気溝8が設けられ、凹部40に被処理体Gが載置されることにある。シール部材21及びパージガス溝22は、凹部40周囲に形成された凸部41とカバー6との接合部20に形成される。ただし、本例では、特に、図6に良く示されているように、パージガス溝22のガス供給ヘッド3に沿った部分については凹部40に形成するようにしている。これにより、パージガス溝22は処理空間7に露出され、そして、ガス供給ヘッド3の背面に設けるようにしている。
第1の変形例に係る基板処理装置1aによれば、パージガス溝22が凸部41に形成され、被処理体Gが凹部40に載置されるので、パージガス溝22の位置と被処理体Gの位置とが互いにオフセットされる。このため、上記第1の実施形態に係る基板処理装置1に比較して、パージガス溝22と被処理体Gとの距離を遠ざけることができ、処理に際し、パージガス溝22から漏れだすパージガスの影響を被処理体Gが受けにくくなる、という利点を得ることができる。
また、シール部材21が凸部41に形成されるので、処理空間7の最も高い位置と同等の高さに配置される。このため、凸部41とカバー6との接合部20に、処理ガスが廻り込みにくくなる、という利点も得ることができる。
さらに、パージガス溝22のガス供給ヘッド3に沿った部分については、パージガス溝22を処理空間7である凹部40に形成し、かつ、ガス供給ヘッド3の背面に設けているので、パージガスは主にガス供給ヘッド3の上部とカバー6との間の間隙を通して処理空間7に流れ、ガス供給ヘッド3の背面に処理ガスが回り込むのを防ぐことが可能である。このため、ガス供給ヘッド3の背面に堆積物が発生することも、抑制することができる、という利点を得ることができる。
もちろん、パージガス溝22のガス供給ヘッド3に沿った部分についても、他の部分と同様に、凸部41とカバー6との接合部20に処理ガスが廻り込みにくくなる、という利点を優先する場合には、パージガス溝22を凹部40ではなく凸部41に形成してもよい。
また、パージガス溝22のガス供給ヘッド3に沿った部分を、ステージ2の突出部である凸部41とカバー6との接合部20にではなく処理空間7に面する凹部40に形成し、ガス供給ヘッド3の背面に設けることについては、これと同様の効果をもたらす構造を図1〜図3に示した基板処理装置1に適用することも可能であるし、これ以降説明するどの変形例に対しても適用することができる。この場合、図1〜図3のように凹部40が存在しない構造においては、接合部20とガス供給ヘッド3との間のステージ2上にパージガス溝22を設ければ同等の効果を得ることができる。
(第2の変形例)
図7はこの発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の第2の変形例を示す水平断面図である。
図7に示すように、第2の変形例に係る基板処理装置1bが、図1〜図3に示した基板処理装置1と異なるところは、パージガス溝22を、載置面2a上に載置された被処理体Gを取り囲むように配置しながらも、パージガス溝22を、複数のパージガス溝22a〜22c2に分割したことである。本例では、パージガス溝22を、被処理体Gのガス供給ヘッド3に沿ったエンド(フロントエンド)に沿うパージガス溝22a、被処理体Gの排気溝8に沿ったエンド(バックエンド)に沿うパージガス溝22b、被処理体Gのフロントエンドとバックエンドとをつなぐエンド(サイドエンド)に沿うパージガス溝22c1、22c2の四つに分割した。
パージガスは、パージガス供給機構11から、それぞれのパージガス溝22a〜22c2に、流量調整器51a〜51cを介して供給される。流量調整器51aは、パージガス溝22aに流量を調整してパージガスを供給する。流量調整器51bは、パージガス溝22bに流量を調整してパージガスを供給する。流量調整器51cは、パージガス溝22c1、22c2に流量を調整してパージガスを供給する。
パージガス溝22aには、中央部分からパージガスが供給される。本例では、パージガス溝22aには、パージガス排気機構12は接続しない。これにより、ガス供給ヘッド3の背面にパージガスを漏れだすようにすることができ、ガス供給ヘッド3への堆積物の発生を抑制できる、という利点が得られる。
パージガス溝22bには、両端からパージガスが供給され、中央部分からパージガス排気機構12を用いてパージガスが排気される。これにより、パージガス溝22bには、両端からそれぞれ中央に向かう均一なパージガスの流れFPが形成される。
パージガス溝22c1、22c2には、ガス供給ヘッド3側端部からパージガスが供給され、排気溝8側端部からパージガス排気機構12を用いてパージガスが排気される。これにより、パージガス溝22c1、22c2には、ガス供給ヘッド3側から排気溝8側に向かう、処理空間7内のガスの流れFの方向と一致したパージガスの流れFPが形成される。
第2の変形例に係る基板処理装置1bによれば、パージガス溝22a〜22c2に分割したことで、各エリアに流入させるパージガスの流量を調整できるため、実際の成膜時にシール部材21近傍での堆積物の発生状況に応じて、最適なパージガス流量を設定することができる、という利点を得ることができる。
なお、第2の変形例は、上記第1の変形例と組み合わせての実施が可能である。例えば、第2の変形例においてもステージ2に凸部41と凹部40を設けても良く、更に、パージガス溝22のガス供給ヘッド3に沿った部分については、凸部41とカバー6の接合部20ではなく凹部40に設けても良い。その他第2の変形例に適用可能な構成についても組み合わせることができることは言うまでも無い。
(第3の変形例)
図8はこの発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の第3の変形例を示す水平断面図、図9は図8中のIX−IX線に沿う断面図である。
図8及び図9に示すように、第3の変形例に係る基板処理装置1cが、図1〜図3に示した基板処理装置1と異なるところは、カバー6とステージ2との間で、かつ、シール部材21と外界との間に設けられたスペーサー60を、さらに備えていることである。
スペーサー60は、ステージ2又はカバー6のいずれかの周縁部に設けられ、スペーサー60の上面の位置は、載置面2aの位置よりも高く設定される。
第3の変形例に係る基板処理装置1cによれば、スペーサー60を、カバー6とステージ2との間で、かつ、シール部材21と外界との間に設けたので、カバー6とステージ2とはシール部材21の外側でスペーサー60を介して接触するようになる、このため、カバー6とステージ2とが接触することで発生するパーティクルの処理空間7への侵入を抑制することができる、という利点も得ることができる。
また、スペーサー60の高さによって、カバー6とステージ2との間の僅かな隙間の高さを一定とすることも可能である。僅かな隙間の高さが一定となれば、パージガス溝22から処理空間7までのコンダクタンスを全周にわたり、また、処理毎においても一定にできる。これにより、接合部20全周にわたるパージガスの漏れ出す量を一定とすることができ、また、処理毎のパージガス溝22からのパージガスの漏れだす量を一定にすることもできる。さらには、例えば、カバー6とステージ2を外部チャンバ内に複数設け、基板処理装置1cをバッチ処理型とした場合においては、複数の基板処理装置1c間でのパージガス溝22から処理空間7までのコンダクタンスを一定にでき、複数の基板処理装置1c間でのプロセスばらつきを小さくできる、という利点についても得ることができる。
(第2の実施形態)
図10(A)はこの発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の一例を示す水平断面図、図10(B)は図10(A)中のX−Xに沿う断面図である。
図10(A)及び(B)に示すように、第2の実施形態に係る基板処理装置1dが、図7に示した第2の変形例に係る基板処理装置1bと異なるところは、排気溝8に沿ったエンド(バックエンド)に沿うパージガス溝22bにおいて、パージガスの流れFPを一端側から他端側への一方向の流れとなるようにしたことである。このため、第2の実施形態に係る基板処理装置1dにおいては、パージガス供給路23がパージガス溝22bの一端側に設けられ、その他端側にパージガス排気路24が設けられる。
図11(A)は第2の実施形態の参考例に係る基板処理装置を示す断面図、図11(B)は図10(A)中のXIB−XIB線に沿う断面図、図12は第2の実施形態の参考例に係る基板処理装置の水平断面図である。
図11(A)に示すように、パージガス溝22bの両端にパージガス供給路23を設け、パージガスをパージガス溝22bの両端からそれぞれ供給し、パージガス溝22bの中央部分に設けたパージガス排気路24からパージガスを排気する、とする。この場合、パージガス溝22b内のパージガスの流れFPは、パージガス溝22bの一端側から中央部分へ向かう流れと、及びその他端側から中央部分へ向かう流れとの互いに相対した二方向の流れとなる。これら二方向の流れはパージガス溝22bの中央部分で、パージガス排気路24の上方で水平方向の流れから垂直方向の流れに方向転換し、互いに合流してパージガス排気路24の内部へと流れていく。
このようなパージガスの流れFPによれば、パージガス排気路24の上方で方向転換する。このため、図11(A)中の円A内に示すように、パージガス溝22bの底部の、パージガス排気路24が存在する部分の上方においてパージガスの流れFPの流速が“ゼロ”となる部分が生じることがある。パージガスFPの存在するところでは、処理空間7からパージガス溝22bへ処理ガスが侵入してもパージガス溝22bを横断して処理ガスを通過させることは無いが、流速が“ゼロ”となる部分は、処理空間7から侵入した処理ガスを通過させてしまう。このため、処理ガスは、バックエンドに沿ったパージガス溝22bの底部にあるパージガス排気路24の上方を介してその下流、つまり、パージガス排気路24の後方側のシール部材21に到達する。処理ガスが到達した結果、図12中の円B内に示す部分において、例えば、処理ガスが反応することによって生成された堆積物が生じる。この堆積物は、シール部材21、例えば、樹脂製のOリングを劣化させてしまう要因となる。なお、図12中のXIA−XIA線に沿う断面が図11(A)である。
そこで、第2の実施形態においては、バックエンドに沿ったパージガス溝22bにおいて、パージガスの流れFPを一端側から他端側への一方向の流れとなるようにした。
このような第2の実施形態に係る基板処理装置1dによれば、特に、図11(B)に良く示されるように、パージガスの流れFPが一端側から他端側への一方向の流れとなることによって、パージガス溝22bの上方においてパージガスの流れFPの流速が“ゼロ”となる部分が生じない。このため、処理ガスがバックエンドに沿ったパージガス溝22bを越え難くなり、処理ガスが、その下流にあるシール部材21まで到達し難くなる。この結果、参考例のような堆積物が生じることを抑制することができる、という利点を得ることができる。
また、バックエンドを流れるパージガスFPは、一方向の流れとなるため、処理基板に対して対称ではなくなるが、パージガス溝22bから漏れ出たパージガスは、直ちに排気溝8に流入するため、処理ガスの対称性を乱すことは無い。
また、第2の実施形態に係る基板処理装置1dにおいては、特に、図10(B)に示されるように、ガス供給ヘッド3への処理ガスの供給、並びに排気溝8からのガスの排気を、より簡易な構成にて実現するために、ステージ2の底部に処理ガス供給ブロック70およびガス排気ブロック71を取り付ける構造としている。
処理ガス供給ブロック70にはガス供給路5bが形成されている。ガス供給路5bは、ステージ2に形成されたガス供給路5aに接続される。ガス供給路5bは、図1に示したガス供給機構10からの処理ガスをガス供給路5aへと導く。
このような処理ガス供給ブロック70をステージ2の底部に取り付ける構造とすると、例えば、ステージ2に形成されるガス供給路5aについては、単純に、ガス拡散室5からステージ2の底部に向かって貫通する直線状の穴とすることができる。このため、ガス供給路5aをステージ2に形成する際、ガス供給路5aをステージ2の内部で鍵型に屈曲させる、というような複雑な加工を施す必要がなくなる。ステージ2は、被処理体Gよりも大きな面積を持つ大きな部材である。このような大きな部材には、複雑な穴加工を施すことが困難になる場合もあるが、第2の実施形態のように、処理ガス供給ブロック70をステージ2とは別に設け、例えば、複雑な穴加工については、ステージ2よりも小さい処理ガス供給ブロック70の方で行うようにする。これにより、ステージ2が、さらに大型化した場合であっても、加工の困難性を抑制できる、という利点を得ることができる。
ガス排気ブロック71も、処理ガス供給ブロック70と同様である。ガス排気ブロック71をステージ2の底部に取り付ける構造とすることで、例えば、ステージ2に形成されるガス排気路は、単純に、排気溝8をステージ2の底部に向かって貫通させるだけで良い。この貫通した排気溝8を、ガス排気ブロック71に形成されたガス排気路8aに接続させる。そして、ガス排気路8aを、図1に示した排気装置9に接続する。これにより、ステージ2に対して複雑な穴加工を施すことなく、排気装置9に接続されるガス排気路を簡易に得ることができる。
また、第2の実施形態に係る基板処理装置1dにおいては、ガス供給路23とパージガス溝22bとの接続を、パージガス溝22bの一端における側面を介して行うようにしている。同様に、ガス排気路24とパージガス溝22bとの接続もまた、パージガス溝22bの他端における側面を介して行うようにしている。しかし、ガス供給路23及びガス排気路24とパージガス溝22bとの接続は、パージガス溝22bの底部を介して行うようにすることも可能である。
ただし、処理ガスの流れFの最も下流側にあるパージガス溝22bの内部において、流速が“ゼロ”となる部分を確実に無くしたいのであれば、第2の実施形態のように、パージガスの流れFPが垂直方向と水平方向とで方向転換することがない、ガス供給路23及びガス排気路24とパージガス溝22bとの接続を、パージガス溝22bの側面を介して行うようにすることが好ましい。このようにすることで、パージガスの流れFPが垂直方向と水平方向とで方向転換することがなくなり、パージガス溝22bの内部においてパージガスの流速が“ゼロ”となる部分を解消することが可能となるためである。
(第3の実施形態)
図13(A)はこの発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の一例を示す水平断面図、図13(B)は図13(A)中の矢印XIIIBの方向からみた側面図、図13(C)は図13(A)中の矢印XIIICの方向からみた側面図である。図14は、ガスの流れを示す図である。なお、図13(A)〜図13(c)、及び図14においてはシール部材21の図示は省略している。
図13(A)及び(B)に示すように、第3の実施形態に係る基板処理装置1eが、図7に示した第2の変形例に係る基板処理装置1bと異なるところは、パージガスの排気の仕方である。第3の実施形態においては、まず、被処理体Gのフロントエンドとバックエンドとをつなぐエンド(サイドエンド)に沿ったパージガス溝22c1、22c2からパージガスを排気するパージガス排気路24c1、24c2を、ガス排気路、本例ではガス排気ブロック71のガス排気路8aに対して、ガス排気路8a内のガスの流れに沿って斜めに合流させるようにしている。より具体的には、図14に示すように、パージガスの流れFPが、ガス排気路8a内の処理ガスの流れFの向きと同じ向きのベクトル成分Cを持つ形で、処理ガスの流れFに合流するように、パージガス排気路24c1、24c2をガス排気路8aに斜めに接続する。
このように、パージガス排気路24c1、24c2をガス排気路8aに対して斜めに接続することで、例えば、パージガス排気路24c1、24c2をガス排気路8aに対して直角に接続させる場合に比較して、パージガスをガス排気路8aからパージガス排気路24c1、24c2を介して排気させやすくなる、という利点を得ることができる。
同様に、被処理体Gのバックエンドに沿ったパージガス溝22bについても、パージガス溝22bからパージガスを排気するパージガス排気路24bを、ガス排気路8aに対してガス排気路8a内のガスの流れに沿って斜めに、パージガスの流れFPが、ガス排気路8a内の処理ガスの流れFの向きと同じ向きのベクトル成分Dを持つ形で合流させる。
このように、パージガス排気路24bについてもガス排気路8aに対して斜めに接続することで、例えば、パージガス排気路24bをガス排気路8aに対して直角に接続させる場合に比較して、パージガスをガス排気路8aからパージガス排気路24bを介して排気させやすくなる、という利点を得ることができる。
また、パージガス排気路24c1、24c2とガス排気路8aとの合流部であるが、パージガス排気路24c1、24c2は、排気溝8又は排気溝8の近傍には合流させないほうがよい。パージガス排気路24c1、24c2を、排気溝8又は排気溝8の近傍で合流させると、排気溝8又は排気溝8の近傍の気流を、パージガスが合流することによって乱してしまう可能性があるためである。排気溝8又は排気溝8の近傍の気流が乱れると、その影響が処理空間7の内部にまで及ぶ可能性があり、処理空間7の気流に微小な“揺らぎ”が発生することがある。気流の“揺らぎ”は、被処理体Gに対する処理の均一性に影響を与え、処理ムラ発生の原因となり得る。このため、パージガス排気路24c1、24c2とガス排気路8aとは、排気溝8の、例えば、中心線からある程度の距離Eを離した地点で合流させることがよい。ある程度の距離Eは、基板処理装置1eの大きさに依存して様々に変更されるが、少なくともパージガスをガス排気路8aに排気しても、排気溝8又は排気溝8の近傍の気流については層流を維持することが可能な距離であることが必要である。排気溝8又は排気溝8の近傍の気流については層流を維持させることで、パージガスを処理ガスが排気されるガス排気路8aに排気しても、被処理体Gに対する処理の均一性に影響を与え難くすることができ、例えば、処理ムラの発生を抑制することが可能となる。
パージガス排気路24bとガス排気路8aとの合流部についても同様であり、パージガス排気路24bからのパージガスをガス排気路8aに排気しても、排気溝8又は排気溝8の近傍の気流については層流を維持することが可能な距離だけ離すことがよい。
また、第3の実施形態に係る基板処理装置1eは、第2の実施形態に係る基板処理装置1dと同様なパージガス溝22bを備えている。つまり、パージガス溝22b内のパージガスの流れが一方向である。この場合、パージガス溝22bからのパージガス排気路24bは1本となる。このため、ガス排気路8aへのパージガスの合流が左右対称ではなくなる。このような場合、パージガス排気路24c1又は24c2とガス排気路8aとの合流部の近傍で、パージガス排気路24bとガス排気路8aとを合流させてしまうと、排気のバランスが崩れやすい。このため、排気溝8又は排気溝8の近傍の気流については層流を維持することが困難になることも考えられる。このような懸念を生じさせるようなパージガス排気路24bが1本しか存在しない場合には、パージガス排気路24bとガス排気路8aとの合流部と、パージガス排気路24c1又は24c2とガス排気路8aとの合流部をそれぞれ独立に設け、パージガス排気路24bとガス排気路8aとの合流部を、パージガス排気路24c1又は24c2とガス排気路8aとの合流部からある程度の距離Fだけ離すことがよい。ある程度の距離Fについても、基板処理装置1eの大きさや、ガス排気路8aの大きさに依存して様々に変更されるが、1本しかないパージガス排気路24bからパージガスをガス排気路8aに排気しても、排気溝8又は排気溝8の近傍の気流を乱さず、層流を維持可能な距離だけ離せばよい。
このように工夫をすることで、1本しかないパージガス排気路24bからパージガスをガス排気路8aに排気しても、被処理体Gに対する処理の均一性に影響を与え難くすることができ、例えば、処理ムラの発生を抑制することが可能となる。
また、第3の実施形態においては、パージガス排気路24c1、24c2を、ガス排気路8aの上部で合流させているが、ガス排気路8aの側面で合流させるようにしてもよい。また、パージガス排気路24bについては、ガス排気路8aの側面で合流させているが、ガス排気路8aの上部で合流させるようにしてもよい。
(第4の実施形態)
図15はこの発明の第4の実施形態の参考例に係る基板処理装置の水平断面図である。
図15に示すように、被処理体Gのサイドエンドに沿ったパージガス溝22c1、22c2からパージガスを排気する際、パージガス溝22c1、22c2の底部にパージガス排気路24c1、24c2を接続するタイプの基板処理装置では、パージガス溝22c1、22c2のパージガス排気路24c1、24c2の上方において、パージガスの流速が“ゼロ”となる部分が生じる。このため、図15中の円H1、H2内に示す処理ガスの下流側の隅部において、例えば、処理ガスが反応することによって生成された堆積物が生じやすくなる。
そこで、第4の実施形態では、パージガス溝22c1、22c2の底部にパージガス排気路24c1、24c2を接続した場合でも、処理ガスの下流側にある隅部に堆積物が生じ難くすることが可能な基板処理装置を提供する。
(第1例)
図16はこの発明の第4の実施形態に係る基板処理装置の第1例を示す水平断面図である。
図16に示すように、第4の実施形態の第1例に係る基板処理装置1fにおいては、被処理体Gのサイドエンドに沿ったパージガス溝22c1、22c2の平面パターンを、処理ガスの流れFの下流側において、被処理体Gのバックエンドに沿ったパージガス溝22bに沿って屈曲させている。このようにパージガス溝22c1、22c2を屈曲させることで、パージガスの流速が“ゼロ”となるパージガス排気路24c1、24c2の上方の部分を、パージガスの流速が“ゼロ”とならないパージガス溝22bとオーバーラップさせることで、処理ガスが、処理ガスの流れFの下流側にある隅部に到達することを抑制することができる。パージガス溝22bの構成は、第2の実施形態に係る基板処理装置1dと同様に、パージガスを一方向に流すものとすることがよい。
このような第1例に係る基板処理装置1fによれば、たとえ、パージガス溝22c1、22c2の底部にパージガス排気路24c1、24c2が接続される場合でも、処理ガスの下流側にある隅部に堆積物が生じ難くすることができる、という利点を得ることができる。
(第2例)
図17はこの発明の第4の実施形態に係る基板処理装置の第2例を示す水平断面図である。
図17に示すように、第2例に係る基板処理装置1gが第1例に係る基板処理装置1fと異なるところは、第1例においてはパージガス溝22c1、22c2を、被処理体Gのバックエンドに沿ったパージガス溝22bに沿って、直角に屈曲させていたところをパージガス溝22bに向かって斜めに屈曲、即ち鈍角に屈曲させたことにある。このようにパージガス溝22c1、22c2をパージガス溝22bに向かって斜めに屈曲させることで、パージガス溝22c1、22c2の平面パターンを鈍角にすることができる。このため、パージガス溝22c1、22c2を直角に屈曲させる場合に比較して、パージガス溝22c1、22c2のコンダクタンスを下げることができ、パージガスをより流しやすく、かつ、排気しやすくできる、という利点を得ることができる。
もちろん、第4の実施形態においても、パージガスの流速が“ゼロ”となるパージガス排気路24c1、24c2の上方の部分については、パージガスの流速が“ゼロ”とならないパージガス溝22bとオーバーラップさせる。そして、パージガス溝22bの構成は、第2の実施形態に係る基板処理装置1dと同様にして、パージガスを一方向に流すものとすることがよい。これにより、第1例と同様に、たとえ、パージガス溝22c1、22c2の底部にパージガス排気路24c1、24c2が接続される場合でも、処理ガスの下流側にある隅部に堆積物が生じ難くすることができる、という利点を得ることができる。
なお、第4の実施形態は第3の実施形態と併用することが可能である。むしろ、第4の実施形態は第3の実施形態と併用されることがより好ましい。
また、本第2例のように、パージガス溝22c1、22c2をパージガス溝22bに向かって斜めに屈曲させた場合には、パージガス排気路24c1、24c2を、斜めに屈曲させたパージガス溝22c1、22c2が延びる方向と、平面からみて一直線となるように配置することも可能である(図17参照)。この場合には、パージガス溝22c1、22c2が延びる方向と、平面からみたパージガス排気路24c1、24c2が延びる方向とがずれている場合に比較して、パージガスを、パージガス溝22c1、22c2からパージガス排気路24c1、24c2へよりスムーズに引き込んで排気することが可能となる、という利点を得ることができる。
以上、この発明を実施形態に従って説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されることは無く、種々変形可能である。
例えば、上記実施形態では、ステージ2は一つのみであったが、ステージ2を多段に積層し、基板処理装置をバッチ処理型とすることも可能である。
また、パージガスを、例えば、ガス供給ヘッド3の背面から上部を通して供給する際に処理ガスのキャリアガスとして兼用することも可能である。
その他、この発明はその要旨を逸脱しない範囲で様々に変形することができる。
G…被処理体、2…ステージ、2a…載置面、3…ガス供給ヘッド、4…ガス孔、5…ガス拡散室、6…カバー、7…処理空間、8a…ガス排気路、11…パージガス供給機構、20…接合部、21…シール部材、22、22a、22b、22c1、22c2…パージガス溝、24、24b、24c1、24c2…パージガス排気路

Claims (13)

  1. 被処理体を載置する載置面を有するステージと、
    前記ステージの一端に設けられ、前記被処理体に処理を施す処理ガスを、前記載置面に噴出する複数のガス孔を有するガス供給ヘッドと、
    前記ガス供給ヘッド及び前記載置面上に載置された前記被処理体を収容し、前記被処理体に処理を施す処理空間を前記載置面上に形成する、前記ステージに対して着脱自在に接合可能なカバーと、
    前記カバーと前記ステージとの接合部に設けられ、前記カバーと前記ステージとの間をシールするシール部材と、
    前記カバーと前記ステージとの接合部に設けられ、かつ、前記シール部材と前記処理空間との間に設けられたパージガス溝と、
    前記パージガス溝にパージガスを供給するパージガス供給機構と
    を具備することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記載置面は凹部を有し、該凹部に前記ガス供給ヘッドが設けられ、該凹部に前記被処理体が載置され、
    前記シール部材及び前記パージガス溝の少なくとも一部が、前記凹部の周囲に形成された凸部と前記カバーとの接合面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記パージガス溝が、前記載置面上に載置された前記被処理体を取り囲むように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記パージガス溝が、一本の連続した溝であることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記パージガス溝が、複数に分割された溝であることを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
  6. 前記複数に分割されたパージガス溝のうち、前記処理ガスの流れの下流側に位置するパージガス溝には、前記パージガスを一方向に流すことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記処理空間に供給された処理ガスを排気するガス排気路をさらに備え、
    前記複数に分割されたパージガス溝から排気される前記パージガスを前記ガス排気路に排気するとともに、前記パージガスを排気するパージガス排気路を、前記ガス排気路中を流れる前記処理ガスの流れの向きと同じ向きのベクトル成分を持つように、斜めに合流させることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記複数に分割されたパージガス溝のうち、前記被処理体のサイドエンドに沿ったパージガス溝と前記ガス排気路との合流部と、前記被処理体のバックエンドに沿ったパージガス溝と前記ガス排気路との合流部とを、それぞれ独立に設けて互いに離すことを特徴とする請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記複数に分割されたパージガス溝のうち、前記被処理体のサイドエンドに沿ったパージガス溝を、前記処理ガスの流れの下流側において、前記被処理体のバックエンドに沿ったパージガス溝に向かって屈曲させ、
    前記被処理体のサイドエンドに沿ったパージガス溝とパージガスを排気するパージガス排気路との接続部を、前記被処理体のバックエンドに沿ったパージガス溝とオーバーラップさせることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記パージガス溝の前記ガス供給ヘッドに沿った部分が、前記処理空間に露出し、かつ、前記ガス供給ヘッドの背面にあることを特徴とする請求項3から請求項9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記カバーと前記ステージとの間、かつ、前記シール部材と外界との間に設けられたスペーサーを、さらに具備することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記ガス供給ヘッドの前記複数のガス孔の開口は、前記載置面の辺に沿った方向に列を成し、
    前記載置面の辺に沿った前記ガス供給ヘッドの長さが、前記載置面上に載置された前記被処理体の、前記ガス供給ヘッドに沿った長さと同等あるいはそれ以上であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  13. 前記パージガスが、前記処理ガスのキャリアガスとして兼用されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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