JP2014003093A - 発光装置の製造方法及び色計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光装置の製造工程での歩留り低下を防止し、かつ、発光装置の製造時間を短縮するという効果を奏する。
【解決手段】発光素子62と、塗布されることで発光素子62を覆って形成された蛍光体63とを備えている発光装置60の製造方法であって、蛍光体63を塗布する前に蛍光体63のポッティング条件を決定するポッティング条件決定工程M2を有し、ポッティング条件決定工程M2では、発光素子62とは異なる光源4からの光と、光源光によって励起された、蛍光体63とは異なる蛍光体13からの光との混合光の三刺激値を計測し、三刺激値から蛍光体63の塗布条件を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は発光装置の製造方法及び色計測装置に関する。
従来から、LED素子と、当該LED素子に励起されることで発光する蛍光体とを組み合わせ、それぞれから出射される光の混合光を得ることで所望の波長の光を得る発光装置が開発されている。
しかし、このような発光装置は、さまざまな要因により、製造時に、個体間でピーク波長に変動を生じ、波長分布(バラツキ)が生じる。特に、微粒子からなる蛍光体は、粒径、組成、塗布層の厚さ、溶媒である透光性樹脂との混合比、などの変動により、発光する光のスペクトルに分布を生じ、このスペクトルの分布が、製造時に発光装置のピーク波長が個体間でバラつく大きな要因となっている。
特許文献1〜4には、このような発光装置のピーク波長のバラツキを調整する方法として、実際に製品となる発光装置の製造する工程にてLED素子に蛍光体を成膜後、当該LED素子及び蛍光体の混合光の色度測定をし、その色度が所定の範囲内となるように、蛍光体の形状を加工する等により、混合光の色度調製を行う法が開示されている。
このような、バラツキは、発光装置を点灯させて色度が所望の色度範囲内に入っているかどうかを測定し、蛍光体樹脂の厚みを調整する方法が知られている。
また、発光装置の測定には、例えば輝度、光速、ドミナント波長、ピーク波長、色度などが測定可能な分光装置が用いられ、発光装置を直接点灯させて、色度座標が所望の座標に到達したことを検知する。もしくは目標とする色度との差から色度補正量を得て蛍光体樹脂を塗布する方法や研磨する方法が知られている。
特許文献2004‐186488号公報(2004年7月2日公開) 特許文献2009‐260244号公報(2009年11月5日公開) 特許文献2011‐142254号公報(2011年7月21日公開) 特許文献2012‐43847号公報(2012年3月1日公開) 特許文献2007‐93477号公報(2007年4月12日公開)
しかしながら、特許文献1〜4に開示されているように、実際に製品となる発光装置の混合光を測定し、その発光装置の蛍光体に加工を施すことで混合光の色度調整をする方法では、調製段階の発光装置は不良品となってしまう可能性があり、歩留り低下の原因となる。また、実際の製品となる発光装置を用いて色度測定(点灯評価)をすると、測定に時間を要することになる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、発光装置の製造工程での歩留り低下を防止し、かつ、発光装置の製造時間を短縮することである。
上記の課題を解決するために、本発明の発光装置の製造方法は、発光素子と、塗布されることで上記発光素子を覆って形成された第1の蛍光体とを備えている発光装置の製造方法であって、上記第1の蛍光体を塗布する前に当該第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程を有し、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程では、上記発光素子とは異なる光源からの光と、当該光源光によって励起された、上記第1の蛍光体とは異なる第2の蛍光体からの光との混合光の色情報を計測し、当該計測された色情報から上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することを特徴とする。
上記構成によると、実際の製品となる上記発光装置に使用されている発光素子及び上記第1の蛍光体とは異なる光源及び第2の蛍光体によって、色情報を計測するため、当該色情報計測のために発光装置の製造を停止させる必要はなく、製造時間を短縮することができる。
そして、光源及び第2の蛍光体によって色情報を計測し、その計測された色情報から第1の蛍光体の塗布条件を決定するため、第1の蛍光体を塗布する工程での第1の蛍光体塗布の精度向上をすることができる。さらに、実際の製品となる発光装置60の色調整が必要となる可能性を低減することができる。これにより、発光装置の生産ロスが少なく歩留り低下を防止することができる。
また、上記光源からの光と、上記第2の蛍光体からの光との混合光の色情報として三刺激値を計測し、当該三刺激値から上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することが好ましい。
これにより、安価で素早く上記混合色を計測することができる。
また、上記光源からの光と、上記第2の蛍光体からの光との混合光の色情報として三刺激値を計測し、当該三刺激値から色度を演算し、上記色度と、目標とする色度との差を演算し、上記色度と、目標とする色度との差から、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することが好ましい。
この目標とする色度とは、実製品である発光装置の発光色の色度である。すなわち、実製品としての発光装置の発光色の規格の範囲内に入る色度である。
これにより上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することができる。
また、上記光源からの光と、上記第2の蛍光体からの光との混合光の色情報として三刺激値を、所定時間経過毎に計測し、当該それぞれの三刺激値から色度をそれぞれ演算することで、上記第2の蛍光体の色度の経時変換を取得し、上記経時変化する色度と、上記目標とする色度との差から、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することが好ましい。
これにより上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することができる。
また、上記光源からの光のピーク波長は、上記発光素子からのピーク波長と等しいことが好ましい。上記構成により、実製品との発光波長のずれを防止することができ、測定誤差を低減することができる。
また、本発明の発光装置の製造方法で用いられる色計測装置は、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程で用いられる色計測装置であって、上記発光素子とは異なる光源と、上記光源からの光によって励起された、上記第1の蛍光体とは異なる第2の蛍光体からの光との混合光の色情報を計測する色度計と、上記色度計の計測によって得られた色情報から上記第1の蛍光体の塗布条件を決定するポッティング条件決定部とを備えていることが好ましい。
これにより、発光装置の製造工程での歩留り低下を防止し、かつ、発光装置の製造時間を短縮して発光装置を製造することができる。
本発明の発光装置の製造方法は、発光素子と、塗布されることで上記発光素子を覆って形成された第1の蛍光体とを備えている発光装置の製造方法であり、上記第1の蛍光体を塗布する前に当該第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程を有し、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程では、上記発光素子とは異なる光源からの光と、当該光源光によって励起された、上記第1の蛍光体とは異なる第2の蛍光体からの光との混合光の色情報を計測し、当該計測された色情報から上記第1の蛍光体の塗布条件を決定する。
これにより、発光装置の製造工程での歩留り低下を防止し、かつ、発光装置の製造時間を短縮するという効果を奏する。
一実施の形態に係る発光装置の製造方法の流れを示す図である。 一実施の形態に係る発光装置の構成を表す断面図である。 一実施の形態にかかる色度計測装置の構成を表す図である。 一実施の形態にかかる色度計測装置の測定用基板を拡大した図である。 一実施の形態にかかる色度計測装置の構成を表すブロック図である。 一実施の形態にかかる色度計測装置の動作の流れを表す図である。 等色関数の一例を表す図である。 一実施の形態にかかる計測データ補正部が行う演算式を示す図である。 一実施の形態にかかる表示部が表示するxy色度図の様子を表す図である。 一実施の形態にかかる発光装置の製造工程を表す図である。 一実施の形態にかかる蛍光体の色度の経時変化を表す図である。 一実施の形態にかかる色度計測装置の光源の外観を表す図である。 (a)は一実施の形態にかかる色度計測装置の光源の構成を表す平面図であり、(b)は一実施の形態にかかる色度計測装置の光源の構成を表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(発光装置)
まず、図2を用いて、本実施の形態かかる発光装置の構造について説明する。
図2は、本実施の形態に係る発光装置60の構成を表す断面図である。
発光装置60は、単体、もしくは、他のデバイスなどに組み込まれることで、製品として出荷されるものである。
発光装置60は、基板61と、基板61の表面に実装された発光素子62と、基板61の表面に形成された電極部(不図示)と発光素子62とを電気的に接続するワイヤー64と、発光素子62及びワイヤー64を被覆して基板61の表面に配されている蛍光体(第1の蛍光体)63とを備えている。なお、これ以外にも、各種回路部品や電極等を備えていてもよい。
発光素子62は、例えば、接着剤等によって、基板61の表面に固定されている。発光素子62は、複数のワイヤー64によって、図示しない基板61上の電極部と電気的に接続されている。発光素子62は、この複数のワイヤー64を介して電気的に接続されている外部回路により駆動制御されることで、点灯(ON)したり消灯(OFF)したりする。
発光素子62は、蛍光体63を十分に励起することが可能な波長帯の光を発光するLED素子であればよく、一例として、ピーク波長が470nm近傍の光を発光する青色LED素子であるものとする。
蛍光体63は、発光素子62及びワイヤー64が表面に実装された基板61の表面に、ポッティング工程にて、例えば、ディスペンサー等の塗布装置により塗布され、その後固化されることで形成される。蛍光体63は、シリコーン樹脂等の透明樹脂材料に、蛍光体粒子が分散されることで構成されている。
蛍光体63は、発光素子62が発光する光の波長を変換するものである。蛍光体63は、発光素子62が発光する光により励起されて発光する。
一例として、本実施の形態では、蛍光体63は、発光素子62が発光する青色光を黄色光に波長変換する。
このようにして、発光装置60は、発光素子62から発光された光(本実施の形態では青色光)と、当該発光素子62の励起によって蛍光体63から発光された光(本実施の形態では黄色光)とが混合光となり、所望の波長の光を発光させることができる。
この混合光の色は、一例として白色光であるものとする。すなわち、白色光としての混合光が得られるように、発光素子62及び蛍光体63それぞれから発光される光のピーク波長を調整しておく。
なお、発光素子62から発光色は青色、及び蛍光体63からの発光色は黄色であることに限定されず、それぞれ他の色の光を発光してもよい。
例えば、蛍光体63として赤色光を発光する蛍光体、緑色光を発光する蛍光体、及び青色光を発光する蛍光体を用意しておき(もしくは赤色光を発光する蛍光体及び緑色光を発光する蛍光体)、それぞれの蛍光体から発光される赤色光、緑色光及び青色光(もしくは赤色光及び緑色光)と、発光素子62からの青色光とを混合させることで、白色光としての混合光を得るようにしてもよい。
さらに、混合光の色は白色光に限定されず、発光装置60の使用用途によって、適宜、所望する色の光が混合光として得られるように、発光素子62及び蛍光体63それぞれから発光される光のピーク波長を調整してもよい。
そして、発光装置60は、蛍光体63が塗布される工程では、予め、実際の製品となる発光装置60とは異なるサンプルを用いて塗布量や蛍光体63の混合比等が決められてから、塗布されるものである。これにより、歩留り低下防止や、発光装置60の製造時間を短縮している。なお、具体的には後述する。
(発光装置の製造工程)
次に、図1及び図10を用いて、発光装置60の製造方法の流れについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る発光装置60の製造方法の流れを示す図である。図10は、実製品となる発光装置60の製造工程M1を表す図である。
図1に示すように、発光装置60の製造方法は、実際に工場出荷され製品となる発光装置60の製品の製造工程M1と、製品の製造工程M1のポッティング工程の前にポッティング条件を予め決めるためのポッティング条件決定工程M2とを有している。
まず、図1及び図10を用いて、実際に工場出荷され製品となる発光装置60の製品の製造工程M1について説明する。
発光装置60の製品の製造工程M1では、まず、図10の(a)に示すように、発光素子実装工程にて、平面状の基板61の表面に、予め、蛍光体63の形成領域だけ開口した複数の開口部を有する枠体65をパターン形成しておく。そして、平面状の基板61の表面であって、枠体65の開口部内に、発光素子62を固着する。そして、ワイヤーボンディングなどによって、固着した発光素子62と、基板61上の電極部等とを接続する。これにより、基板61の表面に発光素子62が実装される(ステップS11)。
次に、図10の(b)に示すように、ポッティング工程にて、塗布装置80は、塗布装置制御部82からディスペンサー81に塗布指示を出力する。これにより、ディスペンサー81は、基板61の表面に実装された発光素子62毎に、当該発光素子62を覆うように、蛍光体63を塗布する(ステップS12)。
なお、後述するように、このポッティング工程では、事前にポッティング条件決定工程で決定されたポッティング条件としての塗布量又は混合比が、塗布装置制御部82に登録されている。そして、塗布装置制御部82は、その決定されたポッティング条件(塗布量又は蛍光体63の透明樹脂材料と蛍光体粒子との混合比)で塗布するように塗布指示をディスペンサー81へ出力する。そして、ディスペンサー81は、この、塗布装置制御部82からの塗布指示に従って蛍光体63を塗布する。なお、ディスペンサー81は、透明樹脂材料と蛍光体粒子との混合比が異なる複数種類の蛍光体63が充填されており、塗布装置制御部82からの塗布指示に応じて、塗布すべき比率の蛍光体63を選択して塗布するような構成であってもよい。
そして、図10の(c)に示すように、硬化工程にて、基板61全体を加熱することで、ポッティング工程で塗布した蛍光体63に熱を加え、これにより、蛍光体63に含まれる透明樹脂材料を硬化させる(ステップS13)。
次に、図10の(d)に示すように、色度計測工程にて、発光素子62からの光によって励起された蛍光体63からの光と、蛍光体63を透過した発光素子62からの光との混合光である光68の色度を、色度計測装置90によって計測する。
色度計測装置90は、色度計制御部92から色度計91へ色度計側指示を出力する。そして、色度計91は、入射した光68の色度計側を行う(ステップS14)。なお、色度計91としては、三刺激値直読型計測器を用いることが好ましい。安価で、早く色度測定が可能であるためである。
そして、色度計91から色度データを得た色度計制御部92が、色度は、予め決められた所定の範囲内であると判定すると(ステップS15のYES)、次に、図10の(e)に示すように枠体65が除去される。
そして、基板61が小片化される(ステップS17)。これにより、発光装置60が完成する。この後、発光装置60は、製品として工場出荷される。
一方、色度計測工程にて、色度計91から色度データを得た色度計制御部92が、色度は、予め決められた所定の範囲内で無いと判定すると(ステップS15のNO)、蛍光体63の形状を加工する等、公知の方法によって、発光素子62及び蛍光体63の混合光の色度調整を行う(ステップS16)。これにより、混合光の色度を、予め決められた所定の範囲内とし、ステップS17の処理へ進む。このようにして、発光装置60が製造される。
次に、図1を用いてポッティング条件決定工程M2の概略について説明する。
このポッティング条件決定工程M2では、実際の製品となる発光装置60の混合光を色度測定するのではなく、発光装置60のとは異なる測定用基板に、実製品の発光装置60に用いられている蛍光体63と同組成又は微調整前で類似する組成を有する蛍光体の色度を測定する。
ポッティング条件決定工程M2は、一例として、実際の製品となる発光装置60の各構成要素をパターン形成するための装置とは別に設けられた色度測定装置によって行われる。
まず、透明な基板である透明体に蛍光体を塗布する(ステップS1)。次に、色度計測装置で、透明体に塗布された蛍光体と、色度計測装置の光源との混合光の色を計測し、色度データを取得する(ステップS2)。
次に、色度計測装置は、ステップ2で取得した色度データが、予め設定された範囲内であるか否かを判定し(ステップS3)、予め設定された所定の範囲内であると判定すると(ステップS3のYES)、当該色度と対応付けて記憶されている蛍光体の塗布量を、ポッティング条件として決定する(ステップS4)。そして、色度計測装置は、この決定したポッティング条件を作業者に表示する。これにより、作業者は、ポッティング工程にて、予め色度計測装置が決定したポッティング条件で、蛍光体63の塗布量を設定することができる。
また、ステップS3で、色度計測装置は、ステップ2で取得した色度データが予め設定された所定の範囲内で無いと判定すると(ステップS3のYES)、混合光の色度が所定の範囲内となるように色度調整量を演算する(ステップS5)。
次に、色度計測装置は、演算した色度調整量から蛍光体の塗布量を取得する(ステップS6)。そして、色度計測装置は、取得した塗布量で透明体に蛍光体を塗布する。すなわち、ステップS1に戻り、混合光の色度が所定の範囲内となる塗布量が得られるまで繰り返す。
(色度計測装置)
次に、図3〜5、図12、図13(a)(b)を用いて、ポッティング条件決定工程M2で用いられる色度計測装置の構成について説明する。
図3は、本実施の形態にかかる色度計測装置1の構成を表す図である。図4は、本実施の形態にかかる色度計測装置1の測定用基板10を拡大した図である。
色度計測装置1は、色度計2と、ディスペンサー3と、光源4と、制御部5と、分光型計測器7と、測定用基板10と、表示部75とを備えている。
制御部5は、色度計制御部20と、塗布装置制御部30と、光源制御部40と、ポッティング条件管理部76と、表示制御部70とを備えている。
測定用基板10は蛍光体の色度を測定するための基板である。測定用基板10は、透明基板である透明体11と、透明体11の表面にパターン形成された撥水膜12と、透明体11の表面であって撥水膜12の開口部に塗布された蛍光体(第2の蛍光体)13とを備えている。
蛍光体13は、色度計測装置1で色度を測定するための試料である。蛍光体13は、シリコーン樹脂等の透明樹脂材料に、蛍光体粒子が分散されることで構成されている。
蛍光体13は、実際の製品となる発光装置60に用いられる蛍光体63と同組成か、もしくは、成分調整前の組成を有するものである。
測定用基板10の透明体11の表面には、蛍光体13の塗布径や塗布高さを制御するために、開口部を有する撥水膜12を形成している。これにより、塗布された後の蛍光体13の塗れ広がりを抑制され、塗布量が一定で、かつ蛍光体13の厚みを均一に形成することにより、色度測定への影響(バラツキ)を少なくすることができる。
測定用基板10は、色度計測装置1のテーブル(不図示)に載置されており、色度計2、ディスペンサー3、及び光源4と相対位置の移動が可能となっている。
色度計2及びディスペンサー3は測定用基板10の上方に配されており、光源4は測定用基板10の下方に配されている。
色度計2は、色度計制御部20からの指示により、測定用基板10に塗布された蛍光体13の色度を測定するためのセンサである。
色度計2は、等色関数に近似した分光感度特性のセンサであり、本実施の形態では、三刺激値を直接測定するものである。
色度計2は、分光型計測器7によって得られた分光特性となるように校正されている。
一例として、色度計2は、三刺激値直読型計測器からなる。三刺激値直読型計測器としては、例えば、拡散板、RGBの各フィルタ、フォトダイオード、一次補正回路、二次補正回路等を備えた一般的なものを用いることができる。
なお、色度計2は、三刺激値直読型計測器に限定されず、例えば、分光方計測器等を用いてもよい。
しかし、工場の生産ラインなどでは、実際に製品となる装置の色度特性を計測するには、迅速で、かつ安価な計測器を用いることが好ましい。
このため、色度計2として、高価で計測に要する時間も長い分光型計測器より、三刺激値直読型計測器を使用することが好ましい。
ディスペンサー3は、塗布装置制御部30からの指示により、測定用基板10に、試料となる蛍光体13を塗布するための塗布装置である。ディスペンサー3内には蛍光体13が充填されている。
測定用基板10へ蛍光体13を塗布するには、塗布径や高さによって測定値に影響を与えることから、精密塗布である必要がある。そこで、ディスペンサー3により、蛍光体13を測定用基板10に塗布することで、所望の量を正確に塗布することが可能となる。特に、ディスペンサー3は、材料の粘度影響を受けない容積計量ディスペンサーであることが好ましい。
なお、色度計測装置1の蛍光体13塗布する装置としてはディスペンサー3に限定されるものではなく、液体の容量を精度よく測定用基板10に塗布することが可能な塗布装置であればよく、例えば、インクジェット装置等であってもよい。
光源4は、測定用基板10に塗布された蛍光体13を、色度計2で色度測定するために蛍光体13を照明するための光源である。光源4は、光源制御部40からの指示により点灯(ON)、消灯(OFF)する。
光源4は、実際の製品である発光装置60の発光素子62と同じピーク波長の光を出射する光源であることが好ましい。特に、光源4として、発光素子62を用いることが好ましい。
これにより、実施の製品である発光装置60の発光波長とのずれを防止することができ、測定誤差を低減することができるためである。
一例として、本実施の形態では、光源4は、発光素子62と同じ、ピーク波長が470nm近傍の光を発光する青色LED素子であるものとする。
なお、光源4は、発光素子62とピーク波長が同じであることに限定されるものではなく、光源4と、発光素子62とで発光のピーク波長が異なっていてもよい。蛍光体13の三刺激値を色度計2で計測後、計測した三刺激値を補正することで色合わせをするが可能であるためである。
光源4は、単一のLEDからなる点光源であってもよいし、図12、図13(a)(bb)に示すように、複数のLEDがマトリクス状に配された面光源であってもよい。
図12は、光源4の外観を表す図である。図13(a)は光源4の構成を表す平面図であり、(b)は光源4の構成を表す断面図である。
図12、図13(a)(b)は、光源4を面光源として構成する場合の一例である。このように、青子光を発光する青色LED4Bをマトリクス状に配することで、全体として青色光を発光する面光源である光源4を構成することができる。
分光型計測器7は、色度計2で得られた三刺激値を補正するための補正係数を得るための計測器である。分光型計測器7は分光型計測器制御部50からの指示により分光データを取得し、当該取得した分光データを分光型計測器制御部50に出力する。
なお、色度計2を三刺激値直読型計測器ではなく、分光型計測器を用いた場合は、分光型計測器7は不要である。
表示部75は、xy色度図及び、色度計2による計測によって得られた各種データを表示するためのものである。表示部75は、表示制御部70からの指示により、xy色度図を表示したり、色度計2による計測によって得られた各種データ等を表示したりする。
ポッティング条件管理部76は、色度計2による計測によって得られた色度データが、予め設定された範囲内にあるか否かを判定したり、必要に応じて、最適な蛍光体13の塗布量を演算したりするためのブロックである。
このような、色度計測装置1により、テーブル(不図示)に測定用基板10が載置されると、ディスペンサー3は、透明体11表面であって、撥水膜12の開口部(蛍光体13を塗布すべき領域)に所定量の蛍光体13を塗布する。そして、光源4は蛍光体13を励起し、色度計2は、蛍光体13からの光及び蛍光体13を透過した光源4からの光を混合光として入射させ、その入射光の三刺激値を計測する。
このように、色度計測装置1は、従来の積分球を用いた測定ではなく、蛍光体材料の量、蛍光体の製造ロット、種類や光学特性、配合比等、蛍光体材料に関する変化を三刺激値により色度を求め色合わせを行うものである。
図5は、色度計測装置1の構成を表すブロック図である。
色度計制御部20は、計測データ補正部21と、色度データ演算部22とを備えている。分光型計測器制御部50は補正係数演算部51を備えている。ポッティング条件管理部76は、色度データ判定部77と、色度調整量演算部78と、ポッティング条件取得部(ポッティング条件決定部)79とを備えている。
記憶部6には、予め、色差と蛍光体13の量とが対応付けて記憶されている。また、記憶部6に、予め、色差と、蛍光体13の透明樹脂材料と蛍光体粒子との複数の比率と、を対応付けて記憶しておいてもよい。また記憶部6には、補正係数演算部51が演算した補正係数cmが格納される。
計測データ補正部21は、色度計2が計測した三刺激値である計測データSD(XSD,YSD,ZSD)から、補正後の計測データC(Xc+Yc+Zc)を演算するものである。
計測データ補正部21は、色度計制御部20が色度計2から計測データSDを取得すると、記憶部6から補正係数cmを取得して補正し、補正後の計測データCを演算する。
色度データ演算部22は、計測データ補正部21が演算した補正後の計測データCから、色度データD(x,y)を演算する。
補正係数演算部51は、分光型計測器制御部50が分光データを取得すると、その分光データから、色度計2で計測した三刺激値である計測データデータSDを補正するための補正係数cmを演算する。そして、補正係数演算部51は、その演算して得られた補正係数cmを記憶部6に格納する。
色度データ判定部77は、色度データ演算部22が演算した色度データDの(x,y)が、色度範囲Eの範囲内であるか否かを判定するものである。
色度データ判定部77は、色度データ演算部22が演算した色度データDの(x,y)が、色度範囲Eの範囲内であると判定すると、判定情報として、条件確定情報をポッティング条件取得部79及び表示制御部70に出力する。一方、色度データ判定部77は、色度データ演算部22が演算した色度データDの(x,y)が、色度範囲Eの範囲内で無いと判定すると、判定情報として、色度調整情報を色度調整量演算部78に出力する。
色度調整量演算部78は、色度データ判定部77から判定情報として色度調整情報を取得すると、目標の色度と、色度データDとの差(例えば色差)を演算するものである。
色度調整量演算部78は、記憶部6から、演算した色差を無くすための蛍光体13の塗布量を取得し、その色差を無くすための蛍光体13の塗布量を塗布装置制御部30に出力する。
また、色度調整量演算部78は、記憶部6から、演算した色差を無くすための蛍光体13の比率を取得し、色差を無くすための蛍光体13の比率を塗布装置制御部30に出力するようにしてもよい。
ポッティング条件取得部79は、判定情報として色度データ判定部77から条件確定情報を取得すると、ポッティング条件を決定するものである。すなわち、ポッティング条件取得部79は、判定情報として色度データ判定部77から条件確定情報を取得すると、色データDを得た蛍光体13の塗布量を塗布装置制御部30から取得する。そして、ポッティング条件取得部79は、その取得した塗布量を表示制御部70に出力することで、表示部9に、ポッティング条件が確定した旨及びその確定した塗布量の表示をさせる。
このように、蛍光体63の塗布条件を決定するためのポッティング条件決定工程M2で用いる色計測装置1は、実製品の発光素子62とは異なる光源4と、光源4からの光によって励起された、実製品の蛍光体63とは異なる蛍光体13からの光との混合光の三刺激値を計測する色度計2と、色度計2の計測によって得られた三刺激値から蛍光体63のポッティング条件を決定するポッティング条件取得部79とを備えている。
これにより、実製品である発光装置60の製造工程M1での歩留り低下を防止し、かつ、製造時間を短縮して発光装置60を製造することができる。
以下、色度計測装置の動作について具体的に説明する。
(色度計測装置の動作)
次に、図6〜図9を用いて、色度計測装置1の動作の流れについて説明する。図6は、本実施の形態にかかる色度計測装置1の動作の流れを表す図である。図9は表示部75が表示するxy色度図の様子を表す図である。
色度計測装置1で、蛍光体13の色度を計測する場合、まず、色度計測装置1は、キャリブレーションを開始する(ステップS20)。
キャリブレーションでは、三刺激値直読型計測器からなる色度計2ではなく、色度計測装置1に別途設けている分光型計測器7を標準測定器として用いる。そして、この分光型計測器7を用いて、後に色度計2で計測した三刺激値を補正するための補正係数cmを演算しておく。色度計2で計測した三刺激値を、分光型計測器7に合せるために補正係数cmを用いて補正することで、色度計2の計測値のばらつき(誤差)を無くことができる。
色度計測装置1がキャリブレーションを開始すると、表示制御部70は、表示部75にxy色度図を表示させる(ステップS21)。また、制御部5のポッティング条件管理部76は、実製品の蛍光体の色度の目標とする色度範囲(ポッティング条件管理情報)の設定をし、色度範囲に関する情報を表示制御部70に出力する。そして表示制御部70は、ポッティング条件管理部76から取得した色度範囲に関する情報から、xy色度図中に色度の設定範囲である色度範囲Eを表示部75に表示せる(ステップS22)。
なお、この色度範囲Eは、作業者からの目標値やその範囲の入力を取得することで設定してもよいし、予めポッティング条件管理部76内の記憶部に目標値やその範囲等を記憶しておき当該記憶部から読み込むことで設定してもよい。
次に、光源制御部40は点灯指示を光源4に出力し、光源4は光源制御部40からの点灯指示により点灯する(ステップS23)。
そして、分光型計測器制御部50は、分光型計測器7に計測指示を出力する。分光型計測器7は、分光型計測器制御部50からの計測指示を取得すると、光源4から発光された光の分光計測を行う(ステップS24)。そして、分光型計測器7は、計測した分光データを分光型計測器制御部50に出力する。
次に、分光型計測器制御部50が分光データを取得すると、補正係数演算部51は、補正係数cmを演算し(ステップS25)、当該補正係数cmを、記憶部6に格納する。この補正係数cmの演算方法は、例えば、特許文献5に開示されているような方法により得ることができる。
このようにして色度計測装置1は、キャリブレーション動作を行う。なお、ステップS22の処理は、必ずしもステップS23の前に行う必要は無く、キャリブレーション動作中であればいつでもよい。
次に、キャリブレーションが終了すると、次に、予め、所望の形状に開口部を有する撥水膜12が透明体11の表面にパターン形成された測定用基板10が、作業者、又は搬送装置によって、色度計測装置1のテーブル(不図示)に載置(セット)される(ステップS26)。
そして、制御部5は、測定用基板10が載置されているテーブルもしくはディスペンサー3の位置を相対移動させることで、測定用基板10の蛍光体13を塗布すべき撥水膜12の開口部、すなわち、蛍光体13を塗布すべき領域が、ディスペンサー3の下方に位置するように、蛍光体13を塗布すべき領域と、ディスペンサー3とを相対移動させる(ステップS27)。
そして、測定用基板10の蛍光体13を塗布すべき撥水膜12の開口部が、ディスペンサー3の下方に移動すると、塗布装置制御部30は、ディスペンサー3に塗布指示を出力する。ディスペンサー3は、塗布装置制御部30からの塗布指示を取得すると、予め設定された一定量の蛍光体13を、測定用基板10の蛍光体13を塗布すべき領域である、撥水膜12の開口部内であって透明体11の表面に塗布する(ステップS28)。
そして、制御部5は、測定用基板10が載置されているテーブルもしくは色度計2の位置を相対移動させることで、測定用基板10に塗布された蛍光体13が、色度計2の下方であって光源4の上方に位置するように、測定用基板10に塗布された蛍光体13と、色度計2とを相対移動させる(ステップS29)。
そして、測定用基板10に塗布された蛍光体13が、色度計2の下方であって光源4の上方に移動すると、蛍光体13は光源4からの光によって励起され発光する。これにより、光源4からの光のうち蛍光体13を透過した光と、蛍光体13からの光とが混合光として色度計2に入射する。
次に、色度計制御部20は、色度計2に色度計側指示を出力する。色度計2は、色度計制御部20からの色度計測指示を取得すると、入射している光源4及び蛍光体13からの混合光を、予め設定された色度計側条件で三刺激値を計測する(ステップS30)。
そして、色度計制御部20は、計測した三刺激値を計測データSDとして色度計制御部20に出力する。
図7は、等色関数の一例を表す図である。図7に示すような三刺激値のスペクトル(等色関数)のデータを、色度計制御部20は、色度計2から計測データSDとして取得する。
そして、色度計制御部20が色度計2から計測データSDを取得すると、計測データ補正部21は、記憶部6から補正係数cmを取得する。そして、計測データ補正部21は、当該取得した補正係数cmと、色度計制御部20が取得した計測データSDとから、補正後の三刺激値である、補正後の計測データCを演算する(ステップS31)。
図8は、計測データ補正部21が行う演算式を示す図である。
ステップS28では、一例として、計測データ補正部21は、図7に示すような演算式で、補正後の計測データCを演算する。
図8では、計測された三刺激値である計測データSDは(XSD,YSD,ZSD)で表され、補正係数cmは(cm11,cm12,cm13・・・)で表され、補正後の三刺激値である計測データCは(Xc,Yc,Zc)で表されている。
そして、計測データ補正部21は、演算して得た補正後の計測データCを、色度データ演算部22に出力する。
次に、色度データ演算部22は、計測データ補正部21から補正後の計測データCを取得すると、当該取得した補正後の計測データCである三刺激値データ(Xc,Yc,Zc)から色度データDとして(x,y)を演算する(ステップS32)。色度データ演算部22は、計測データCから下記の式により色度データDの(x,y)を演算する。
x=Xc/(Xc+Yc+Zc)
y=Yc/(Xc+Yc+Zc)
そして、色度データ演算部22は、演算した色度データDを、表示制御部70に出力すると共に、ポッティング条件管理部76へも出力する。
表示制御部70は、色度データ演算部22から取得した色度データDを、表示部75に出力することで、表示部75が表示するxy色度図中に表示する(ステップS33)。
また、色度データ判定部77は、色度データ演算部22から色度データDを取得すると、当該色度データDの(x,y)の値が、設定された色度範囲Eの範囲内であるか否かを判定する(ステップS34)。
色度データ判定部77は、図9の色度データD0に示すように色データDが色度範囲Eの範囲内であると判定すると(ステップS34のYES)、色度データ判定部77は判定情報として、条件確定情報をポッティング条件取得部79及び表示制御部70に出力する。
ポッティング条件取得部79は、判定情報として色度データ判定部77から条件確定情報を取得すると、色データD0を得た蛍光体13の塗布量を塗布装置制御部30から取得することでポッティング条件を決定する(ステップS35)。
そして、ポッティング条件取得部79は、当該取得した塗布量を表示制御部70に出力する。
表示制御部70は、色度データ判定部77から条件確定情報を取得し、ポッティング条件取得部79から塗布量を取得すると、ポッティング条件が確定した旨及びその確定した塗布量を表示部75に表示させる。これにより、表示部75は、ポッティング条件が確定した旨及びその確定した塗布量の表示を行う。
このポッティング条件が確定した旨の表示は、作業者がポッティング条件が確定した旨を認識できる表示であればよく、例えば、画面の一部領域(例えば色度範囲Eの領域)の表示色を変更して表示してもよく、画面にポッティング条件が確定した旨のメッセージを表示する等してもよい。
これにより、作業者は、発光装置60のポッティング工程で蛍光体63が、その表示部35に表示された塗布量で、塗布装置から塗布されるように、当該塗布装置の塗布量を設定する。
また、ステップS34で、色度データ判定部77は、図9の色度データD1に示すように色データDが色度範囲Eの範囲内で無いと判定すると(ステップS34のNO)、色度データ判定部77は判定情報として、色度調整情報を色度調整量演算部78に出力する。
色度調整量演算部78は、色度データ判定部77から判定情報として色度調整情報を取得すると、目標の色度と、色度データD1との差(例えば色差)を演算する(ステップS36)。
そして、色度調整量演算部78は、記憶部6を参照し、演算した色差を無くすための蛍光体13の塗布量を取得する(ステップS37)。
そして、色度調整量演算部78は、記憶部6から取得した、色差を無くすための蛍光体13の塗布量を塗布装置制御部30に出力する。
そして、ステップS27へ戻り、ステップS28に進むと、塗布装置制御部30は、色度調整量演算部78から取得した、色差を無くすための蛍光体13の塗布量で塗布するようにディスペンサー3に塗布指示を出力する。ディスペンサー3は、塗布装置制御部30からの塗布指示を取得すると、色差を無くすための蛍光体13の塗布量で蛍光体13を、測定用基板10の蛍光体13を塗布すべき領域である、撥水膜12の開口部内であって透明体11の表面に塗布する。そして、ステップS29以降の処理を行う。
このようにして、色度計測装置1で、実製品となる発光装置60がポッティング工程でポッティングされる前に、予めポッティング条件を決定することができる。
また、ステップS37で、色度調整量演算部78は、記憶部6を参照し、演算した色差を無くすための蛍光体13の塗布量を取得するように説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、蛍光体13の透明樹脂材料と、蛍光体粒子との比率を異ならせることで、演算した色差を無くようにしてもよい。
この場合は、例えば、ディスペンサー3に、予め、透明樹脂材料と、蛍光体粒子との比率が異なる複数種類の蛍光体13を充填しておく。また、記憶部6に、予め、色差と、蛍光体13の透明樹脂材料と蛍光体粒子との複数の比率と、を対応付けて記憶しておく。
そして、ステップS37で、色度調整量演算部78は、記憶部6を参照し、演算した色差を無くすための蛍光体13の比率を取得する。そして、色度調整量演算部78は、記憶部6から取得した、色差を無くすための蛍光体13の比率を塗布装置制御部30に出力する。
そして、ステップS27へ戻り、ステップS28に進むと、塗布装置制御部30は、色度調整量演算部78から取得した、色差を無くすための蛍光体13の比率で充填されている蛍光体13を塗布するようにディスペンサー3に塗布指示を出力する。ディスペンサー3は、塗布装置制御部30からの塗布指示を取得すると、色差を無くすための蛍光体13の比率で充填されている蛍光体13を、測定用基板10の蛍光体13を塗布すべき領域である、撥水膜12の開口部内であって透明体11の表面に塗布する。そして、ステップS29以降の処理を行う。
このようにしても、色度計測装置1で、実製品となる発光装置60がポッティング工程でポッティングされる前に、予めポッティング条件を決定することができる。
図9に示すように、塗布する蛍光体13の塗布量を変更すると、矢印Sの方向に色度データは変化する。
また、蛍光体13ではなく、光源4の波長を変更すると、色度データは、図9の矢印Tの方向へ変化する。
この、チップ波長のファクターは実際の製品となる発光装置60を用いず、製品と同等のチップを光源とし点灯させて、蛍光体樹脂を励起させることで、色度調整を行なうものである。
このようにして、蛍光体13だけでなく、光源4のピーク波長を変更することで色度データを変更し、実製品の発光装置60の各工程で用いる製造装置のパラメータを変更してもよい。
色度計測装置1では、実製品ではなく、測定用基板10を用いているため、色々な観点から色データを変更し、実製品の発光装置60の各工程で用いる製造装置のパラメータの事前決定に活かすことができる。
このように、発光装60の製造方法は、発光素子62と、塗布されることで発光素子62を覆って形成された蛍光体63とを備えている発光装置60の製造方法である。
そして、蛍光体63を塗布する前に蛍光体63の塗布条件を決定するポッティング条件決定工程M2を有する。
そして、ポッティング条件決定工程M2では、発光素子62とは異なる光源4からの光と、その光源4からの光によって励起された、蛍光体63とは異なる蛍光体13からの光との混合光の色度を計測し、その計測された色度から蛍光体63の塗布条件を決定する。
これにより、実際の製品となる発光装置60に使用されている発光素子62及び蛍光体63とは異なる光源4及び蛍光体13によって、色度を計測するため、当該色度計側のために発光装置60の製造を停止される必要はなく、製造時間を短縮することができる。そして、光源4及び蛍光体13によって色度を計測し、その計測された色度から蛍光体63の塗布条件を決定するため、蛍光体63のポッティング工程での蛍光体63塗布の精度向上をすることができる。さらに、実際の製品となる発光装置60の色調整が必要となる可能性を低減することができる。これにより、発光装置60の生産ロスが少なく歩留り低下を防止することができる。また構造影響が無く汎用性が高い。
さらに、色度計測装置1では、実製品となる発光素子62とは異なる光源4を発光させることで色度を計測しているため、材料に起因する色度ばらつきについて、発光素子62と蛍光体63の蛍光体粒子含有する透光性樹脂の切り分けができる。これにより、発光装置60の製造プロセスが早い段階で品質変化をフィードバックすることが可能となる。
加えて、従来のように発光装置を直接測定する方法では、全数測定して色度を調整する訳ではないため、代表となる発光装置がLED素子と蛍光体樹脂といった複合的なバラツキを生じた場合には、切り分けが難しく、目標とする色度の合わせ込みが難しくなり、結果として、色度調整段階の発光装置は生産ロスとなってしまうといった問題がある。
一方、色度計測装置1を用いて色度計測をすることで、このような生産ロスを低減することができる。
また、光源4からの光と、蛍光体13からの光との混合光の色情報として三刺激値を計測し、当該三刺激値から蛍光体63の塗布条件を決定することで、安価に、素早く上記混合光を計測できる。このため、さらに、製造時間を短縮することができる。
また、光源4からの光と、蛍光体13からの光との混合光の色情報として三刺激値を計測し、三刺激値から色度を演算し、上記色度と、目標とする色度との差を演算し、上記色度と、目標とする色度との差から、蛍光体63の塗布条件を決定する。
この目標とする色度とは、実製品である発光装置60の発光色の色度である。すなわち、実製品としての発光装置60の発光色の規格の範囲内に入る色度である。
これにより、蛍光体63の塗布条件を決定することができる。
図11は蛍光体13の色度の経時変化を表す図である。
また、図11に示すように、蛍光体13の色度の経時変化を測定し、その経時変化から蛍光体63のポッティング条件を決定してもよい。
色度計測装置1にて、ディスペンサー3から蛍光体13を透明体11に塗布し、その塗布直後に色度計2で計測を行う(色度測定(i))。塗布直後は、図11の(b)に示すように蛍光体粒子13aが分散状態となっている。
そしてn時間後、再度、同じ蛍光体13の色度計2で計測を行う(色度測定(ii))。時間経過すると、図11の(c)に示すように蛍光体粒子13aは透明樹脂材料13b内で沈殿状態となる。この測定データを、図11の(a)に示すグラフのようにプロットしていく。図11の(a)に示すように、蛍光体13は塗布後、経過時間と共に色度は低下する。
このようにして、色度計測装置1は、光源4からの光と、蛍光体13からの光との混合光の三刺激値を、所定時間経過毎に計測し、当該それぞれの三刺激値から色度をそれぞれ演算することで、蛍光体13の色度の経時変換を取得し、その経時変化する色度と、目標とする色度(色度範囲E)との差から、蛍光体63の塗布条件を決定する。
これにより、蛍光体63の塗布条件を決定することもできる。すなわち、このようにして、色度データDから蛍光体13の配合比の調整や蛍光体樹脂の経時的な変化(比重の異なる蛍光体粒子による透光性樹脂内での沈降)を測定し、発光装置60のプロセスの最適化を行うこともできる。
また、本願発明は以下のように表現することもできる。
(1)透光性樹脂に蛍光体粒子を分散させて形成した蛍光体樹脂の色度を判定する方法であって、製造する発光装置とは別に間接的に蛍光体樹脂を透明体に塗布し、透明体の下面に配置された計測用発光装置を発光させることにより、蛍光体粒子から励起される色度を等色関数に近似した分光感度特性のセンサで三刺激値を直接測定し、演算処理を行って色度データを求め色度調整を行なう発光装置の色度調整方法。
(2)蛍光体樹脂の色度を測定し、目標とする色度との差から色度調整量を得る工程と、色度調整量に応じた塗布量を変化させることによって透光性樹脂に対する蛍光体粒子の比率を変化させて色度を調整する工程とを備えていることを特徴とする発光装置の製造方法。
(3)色度を調整する工程は、製造する発光装置を用いないことを特徴とする色度調整方法。
(4)色度を調整する工程は、蛍光体樹脂を硬化前に測定することで、蛍光体粒子の分散や沈降具合を経時的な変化を含め時系列で測定することが可能な色度調整方法。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、発光装置の製造方法及び色計測装置に利用することができる。
1 色度計測装置
2 色度計
3 ディスペンサー
4 光源
5 制御部
6 記憶部
7 分光型計測器
9 表示部
10 測定用基板
11 透明体
12 撥水膜
13 蛍光体(第2の蛍光体)
20 色度計制御部
21 計測データ補正部
22 色度データ演算部
30 塗布装置制御部
35 表示部
40 光源制御部
50 分光型計測器制御部
51 補正係数演算部
60 発光装置
62 発光素子
63 蛍光体(第1の蛍光体)
70 表示制御部
75 表示部
76 ポッティング条件管理部
77 色度データ判定部
78 色度調整量演算部
79 ポッティング条件取得部
80 塗布装置
81 ディスペンサー
82 塗布装置制御部
90 色度計測装置
91 色度計
92 色度計制御部

Claims (6)

  1. 発光素子と、塗布されることで上記発光素子を覆って形成された第1の蛍光体とを備えている発光装置の製造方法であって、
    上記第1の蛍光体を塗布する前に当該第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程を有し、
    上記第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程では、
    上記発光素子とは異なる光源からの光と、当該光源光によって励起された、上記第1の蛍光体とは異なる第2の蛍光体からの光との混合光の色情報を計測し、当該計測された色情報から上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することを特徴とする発光装置の製造方法。
  2. 上記光源からの光と、上記第2の蛍光体からの光との混合光の色情報として三刺激値を計測し、当該三刺激値から上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することを特徴とする請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 上記光源からの光と、上記第2の蛍光体からの光との混合光の色情報として三刺激値を計測し、当該三刺激値から色度を演算し、
    上記色度と、目標とする色度との差を演算し、
    上記色度と、目標とする色度との差から、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することを特徴とする請求項2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 上記光源からの光と、上記第2の蛍光体からの光との混合光の色情報として三刺激値を、所定時間経過毎に計測し、当該それぞれの三刺激値から色度をそれぞれ演算することで、上記第2の蛍光体の色度の経時変換を取得し、
    上記経時変化する色度と、上記目標とする色度との差から、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定することを特徴とする請求項3に記載の発光装置の製造方法。
  5. 上記光源からの光のピーク波長は、上記発光素子からのピーク波長と等しいことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の発光装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の発光装置の製造方法で用いられる色計測装置であり、上記第1の蛍光体の塗布条件を決定する工程で用いられる色計測装置であって、
    上記発光素子とは異なる光源と、
    上記光源からの光によって励起された、上記第1の蛍光体とは異なる第2の蛍光体からの光との混合光の色情報を計測する色度計と、
    上記色度計の計測によって得られた色情報から上記第1の蛍光体の塗布条件を決定するポッティング条件決定部とを備えていることを特徴とする色計測装置。
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