JP2014006785A - 半導体装置 - Google Patents

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Katsukichi Mitsui
克吉 光井
Shinji Horiguchi
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Abstract

【課題】誤差増幅器の動作には定電流回路が生成する基準電流が不可欠であるという拘束条件を緩和する。
【解決手段】半導体装置1に設けられた電源回路2は、誤差増幅器AMP3を含む。誤差増幅器AMP3は、差動対トランジスタMN14,MN15と、差動対トランジスタと接続された電流源トランジスタMN16と、電流源トランジスタと並列に接続されたバイパス回路BC3とを含む。電流源トランジスタMN16には、定電流回路4によって生成された基準電流IRが流れる。バイパス回路BC3は、1または直列接続された複数のバイパストランジスタMN17を含む。各バイパストランジスタMN17は、ダイオード接続されている。
【選択図】図7

Description

この発明は半導体装置に関し、たとえば、電源回路を有する半導体集積回路装置に好適に用いられるものである。
電源回路を備えた半導体集積回路装置では、半導体装置外から供給される外部電源電圧を動力源にして電源回路を動作させて、内部回路に供給する降圧電圧(内部電源電圧)を得ている。
電源回路は、出力トランジスタ(降圧トランジスタ)、分圧回路、基準電圧回路、および誤差増幅器を含む(たとえば、特許文献1〜6参照)。出力トランジスタは、外部電源電圧を受ける電源ノードと内部電源電圧を供給する電源供給ノードとの間に接続される。誤差増幅器は、分圧回路から出力された内部電源電圧の分圧電圧と、基準電圧回路から出力された基準電圧との差電圧に応じて、出力トランジスタの制御端子に与える電圧を制御する。
上記の誤差増幅器は、一対の負荷トランジスタと、差動対トランジスタと、差動対トランジスタに共通に接続された電流源トランジスタを含む。電流源トランジスタを流れる基準電流は定電流回路によって生成される。
特開平3−158912号公報 特開平5−313762号公報 特開平4−205115号公報 特開2000−75941号公報 特開2001−34351号公報 特開2005−122574号公報
上記の構成の電源回路において、外部電源電圧が投入されたときに外部電源電圧が急速に立上がった場合には、定電流回路から基準電流が誤差増幅器に十分に供給されないうちに誤差増幅器が動作し始めることがある。この場合、誤差増幅器から出力トランジスタの制御端子に供給される電圧は、内部電源電圧のフィードバック値に応じて制御されたものでない。このため、内部電源電圧がオーバーシュートすることがあり得る。したがって、従来、誤差増幅器の動作には定電流回路が生成する基準電流が不可欠となっていた。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による半導体装置に設けられた電源回路は、誤差増幅器を含む。誤差増幅器は、差動対トランジスタと、差動対トランジスタと接続された電流源トランジスタと、電流源トランジスタと並列に接続されたバイパス回路とを含む。電流源トランジスタには、定電流回路によって生成された基準電流が流れる。バイパス回路は、1または直列接続された複数のバイパストランジスタを含む。各バイパストランジスタは、ダイオード接続されている。
上記の一実施の形態によれば、誤差増幅器の動作には定電流回路が生成する基準電流が不可欠であるという拘束条件を緩和することができる。
一実施の形態による半導体装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の電源回路の構成を示すブロック図である。 図2の定電流回路の構成の一例を示す回路図である。 図2の基準電圧回路の構成の一例を示す回路図である。 図4のバイパス回路の変形例を示す回路図である。 図2の電圧変換回路の構成の一例を示す回路図である。 図2の誤差アンプ回路の構成の一例を示す回路図である。 図3の定電流回路の変形例を示す回路図である。 図4の基準電圧回路の変形例を示す回路図である。 図6の電圧変換回路の変形例を示す回路図である。 図7の誤差アンプ回路の変形例を示す回路図である。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられていない場合における電源回路のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が10μ秒の場合)。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられていない場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が100μ秒の場合)。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられていない場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が1m秒の場合)。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられていない場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が10m秒の場合)。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられている場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が10μ秒の場合)。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられている場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が100μ秒の場合)。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられている場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が1m秒の場合)。 図4、図6、図7に示したバイパス回路が設けられている場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である(外部電源電圧VCCの立上がり時間が10m秒の場合)。
以下、実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
[半導体装置の概略構成]
図1は、一実施の形態による半導体装置1の構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照して、半導体装置1は電源回路2と内部回路3とを含む。
電源回路2は、外部電源電圧VCCを降圧した内部電源電圧VDDを生成し、生成した内部電源電圧VDDを内部回路3に供給する。内部電源電圧VDDは、外部電源電圧VCCの変化および環境温度の変化によらず一定の値になるように制御される。半導体装置1が、たとえば、マイクロコンピュータの場合には、内部回路3は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、および周辺回路などを含み、内部電源電圧VDDはこれらの回路の駆動電圧として用いられる。
[電源回路の概略的な構成]
図2は、図1の電源回路2の構成を示すブロック図である。電源回路2は、定電流回路4、基準電圧回路5、電圧変換回路6、誤差アンプ回路(差動増幅回路)AMP3、降圧トランジスタとしてのPMOS(Positive-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタMP12、および分圧回路DC2を含む。
定電流回路4は、外部電源電圧VCCのみによって動作する。定電流回路4は、基準電流IRを生成し、電流ミラーを利用して基準電圧回路5、電圧変換回路6および誤差アンプ回路AMP3に供給する。
基準電圧回路5は、外部電源電圧VCCと基準電流IRとによって、基準電圧VR1を生成し、生成した基準電圧VR1を電圧変換回路6に送出する。
電圧変換回路6は、外部電源電圧VCCと基準電流IRとによって動作し、基準電圧VR1を基準電圧VR2に変換する。すなわち、電圧変換回路6は、外部電源電圧VCCを降圧した基準電圧VR2を、基準電圧VR1に基づいて生成する。基準電圧VR2は基準電圧VR1に比例した値になる。
誤差アンプ回路AMP3は、外部電源電圧VCCと基準電流IRによって動作する。誤差アンプ回路AMP3は、反転入力端子(−入力端子)に入力される上記の基準電圧VR2と非反転入力端子(+入力端子)に入力される後述のフィードバック電圧VF2との電圧差に応じて制御電圧VC2を生成し、生成した制御電圧VC2をPMOSトランジスタMP12の制御端子(ゲート端子)に供給する。
誤差アンプ回路AMP3から出力される制御電圧VC2は、フィードバック電圧VF2が基準電圧VR2よりも大きくなるにつれて増大する。この結果、PMOSトランジスタMP12を流れる電流が減少するので、フィードバック電圧VF2の増大が抑制される。逆に、制御電圧VC2は、フィードバック電圧VF2が基準電圧VR2よりも小さくなるにつれて減少する。この結果、PMOSトランジスタMP12を流れる電流が増加するので、フィードバック電圧VF2の減少が抑制される。したがって、定常状態では、フィードバック電圧VF2は基準電圧VR2に等しくなる。
PMOSトランジスタMP12は、外部電源電圧VCCを受ける電源ノードNVと、内部電源電圧VDDを図1の内部回路3に出力する出力ノードNOUTとの間に接続される。PMOSトランジスタMP12は、上記の制御電圧VC2に応じて外部電源電圧VCCを降圧した内部電源電圧VDDを生成する。
分圧回路DC2は、内部電源電圧VDDを分圧することによってフィードバック電圧VF2を生成する。図2の場合、分圧回路DC2は、出力ノードNOUTと接地電位GNDを与える接地ノードNGとの間に順に直列接続された抵抗素子R8,R9を含む(抵抗素子R8,R9の各々を複数の抵抗素子によって構成される抵抗部としてもよい)。分圧ノード(抵抗素子R8,R9の接続ノード)N24からフィードバック電圧VF2が出力される。分圧回路DC2の分圧比をαとすると、定常状態では、内部電源電圧VDDは基準電圧VR2を分圧比αで除した値に等しい。
抵抗素子R8の抵抗値はゼロオームであってもよく(すなわち、ノードN24が出力ノードNOUTに直結されている)、その場合は内部電源電圧VDDそのものがフィードバック電圧VF2となる。
抵抗素子R9の抵抗値は無限大であってもよく(すなわち、抵抗素子R9が設けられていない)、その場合、内部電源電圧VDDは図1の内部回路3(図2では図示省略)を介して接地ノードNGと接続される。
この明細書において、上記の誤差アンプ回路AMP3、降圧トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP12、および分圧回路DC2をまとめて降圧回路7と称する場合がある。降圧回路7は、外部電源電圧VCCを降圧した内部電源電圧VDDを、基準電圧VR2に基づいて生成する。
[電源投入時の問題点]
一般に、MOSトランジスタは電圧依存性を示す抵抗値および容量値を有する。さらに抵抗素子は寄生容量を有し、容量素子は寄生抵抗を有する。電気回路はこれらの各素子の集合体であるので、電気回路を構成する素子間のノードは、製造条件/印加電圧条件/環境温度条件に依存した互いに異なる時定数を持つ。
図2の電源回路2の電源投入時において、上記の時定数と同等の時間もしくは上記の時定数よりも短い時間で電源が投入される場合には、各ノードの電圧および電流は上記の時定数によって支配される。このため、図2において、定電流回路4が動作しないうちに基準電圧回路5、電圧変換回路6および誤差アンプ回路AMP3が動作し始めることがあり得る。この場合、誤差アンプ回路AMP3から出力される制御電圧VC2は、基準電圧VR2とフィードバック電圧VF2との電圧差に応じた制御された値にはならない。この結果、降圧トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP12に急激に電流が流れた場合には、内部電源電圧VDDがオーバーシュートする。
以下に詳しく説明するように、この実施の形態によれば基準電圧回路5、電圧変換回路6および誤差アンプ回路AMP3は、基準電流IRが十分に供給されていない条件下でも、動作可能になるように構成されている。
[電源回路の詳細な構成]
以下、定電流回路4、基準電圧回路5、電圧変換回路6、および誤差アンプ回路AMP3の各々の構成の一例について説明する。
(定電流回路4の構成例)
図3は、図2の定電流回路4の構成の一例を示す回路図である。図3に示す定電流回路4は、抵抗素子R1と、PMOSトランジスタMP1,MP2,MP3と、NMOS(Negative-channel MOS)トランジスタMN1と、互いに並列接続された複数のNMOSトランジスタMN2(「NMOSトランジスタ群MN2」とも記載する)とを含む。
PMOSトランジスタMP1,MP2,MP3は互いに同一のサイズ(チャネル幅Wとチャネル長Lとの比W/L)を有する。NMOSトランジスタMN1およびNMOSトランジスタ群MN2の各々は互いに同一のサイズを有する。PMOSトランジスタMP1,MP2,MP3のサイズと、NMOSトランジスタMN1,MN2のサイズとは異なっていてもよいし、同じであってもよい。
NMOSトランジスタMN1のソース端子は接地ノードNGに接続される。NMOSトランジスタ群MN2の共通のソース端子と接地ノードNGとの間に抵抗素子R1が接続される。NMOSトランジスタMN1のゲート端子およびNMOSトランジスタ群MN2の各ゲート端子は、NMOSトランジスタMN1のドレイン端子(ノードN1)に接続される。PMOSトランジスタMP1はノードN1と電源ノードNVとの間に接続される。PMOSトランジスタMP2は、NMOSトランジスタ群MN2の共通のドレイン端子(ノードN2)と電源ノードNVとの間に接続される。PMOSトランジスタMP1,MP2の共通のゲート端子は、PMOSトランジスタMP2のドレイン端子(ノードN2)に接続される。PMOSトランジスタMP3のソース端子は電源ノードNVに接続され、そのゲート端子はノードN2に接続される。PMOSトランジスタMP3のドレイン端子から基準電流IRが送出される。
図3に示す定電流回路4は、外部電源電圧VCCの変動に依存しないバイアス回路として知られているものである。図3において、PMOSトランジスタMP1〜MP3はカレントミラーを構成するので同一の基準電流IRが流れる。NMOSトランジスタMN1のゲート・ソース間電圧をVgs1とし、NMOSトランジスタ群MN2のゲート・ソース間電圧をVgs2とし、抵抗素子R1の抵抗値をr1とすれば、
Vgs1=Vgs2+IR×r1 …(1)
が成り立つ。NMOSトランジスタMN1およびNMOSトランジスタ群MN2が飽和領域で動作すれば、上式(1)のVgs1,Vgs2はドレイン電流IRには依存するが、ドレイン電圧に依存しなくなる。したがって、上式(1)を満たす基準電流IRは、外部電源電圧VCCに依存しない。ドレイン電流IRの大きさは、抵抗素子R1の抵抗値r1、NMOSトランジスタMN1のサイズ、およびNMOSトランジスタ群MN2の並列数によって決定される。
(基準電圧回路5の構成例)
図4は、図2の基準電圧回路5の構成の一例を示す回路図である。図4に示す基準電圧回路5は、いわゆるバンドギャップリファレンス回路と呼ばれるものである。
基準電圧回路5は、誤差アンプ回路(差動増幅回路)AMP1と、NMOSトランジスタMN3と、PMOSトランジスタMP6と、抵抗素子R2,R3,R4と、ダイオードD1と、並列接続された複数のダイオードD2(「ダイオード群D2」と称する)を含む。
PMOSトランジスタMP6は、電源ノードNVとノードN13との間に接続される。抵抗素子R2およびダイオードD1は、この順でノードN13と接地ノードNGとの間に接続される(ダイオードD1のカソードが接地される)。抵抗素子R3,R4およびダイオード群D2は、この順でノードN13と接地ノードNGとの間に接続される(ダイオード群D2の各カソードが接地される)。NMOSトランジスタMN3のソース端子は接地ノードNGに接続され、そのゲート端子およびドレイン端子は、図3のPMOSトランジスタMP3のドレイン端子もしくはPMOSトランジスタMP3とカレントミラーを構成する他のPMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。これによってNMOSトランジスタMN3には基準電流IRが流れる。
誤差アンプ回路AMP1は、一対の負荷トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP4,MP5と、差動対トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN4,MN5と、テール電流IT1を流すための電流源トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN6と、バイパス回路BC1とを含む。
PMOSトランジスタMP4およびNMOSトランジスタMN4はこの順で電源ノードNVとノードN3との間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP5およびNMOSトランジスタMN5はこの順で電源ノードNVとノードN3との間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP4のゲート端子は、PMOSトランジスタMP5のゲート端子およびドレイン端子に接続される。PMOSトランジスタMP4のドレイン端子(ノードN11)は、PMOSトランジスタMP6のゲート端子に接続される。NMOSトランジスタMN4のゲート端子はダイオードD1のアノード(ノードN14)に接続され、NMOSトランジスタMN5のゲート端子は抵抗素子R3,R4の接続ノード(ノードN15)に接続される。
NMOSトランジスタMN6は、NMOSトランジスタMN4,MN5の各ソース端子(ノードN3)と接地ノードNGとの間に接続される。NMOSトランジスタMN6のゲート端子は、NMOSトランジスタMN3のゲート端子およびドレイン端子と接続される。これによって、外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、NMOSトランジスタMN6に流れるテール電流IT1は、基準電流IRに等しくなる。
誤差アンプ回路AMP1は、ノードN14,N15の電位が等しくなるように、PMOSトランジスタMP6に流れる電流(すなわち、ノードN14,N15に流れる電流)を制御する。この結果、抵抗素子R2,R3,R4の抵抗値と、ダイオード群D2の並列数を調整することによって、ノードN13から出力される基準電圧VR1を温度に依存しないようにすることができる。なお、ダイオードD1およびダイオード群D2として、ベースとコレクタとが接続されたバイポーラトランジスタをそれぞれ用いることができる。
バイパス回路BC1は、NMOSトランジスタMN6と並列に接続される。バイパス回路BC1は、ゲート端子とドレイン端子が相互に接続された(いわゆるダイオード接続された)NMOSトランジスタMN7を含む。外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、ノードN3と接地ノードNGとの間の電圧(NMOSトランジスタMN6の両端にかかる電圧)は、NMOSトランジスタMN7の閾値電圧よりも小さいことが望ましい。これによって、定常状態においてバイパス回路BC1を流れるテール電流IT1bをほぼ0にできる。
従来の誤差アンプ回路の動作には、図3の定電流回路4が送出する基準電流IRが不可欠であった。これに対して図4に示す誤差アンプ回路AMP1は、外部電源電圧VCCが投入された過渡状態のとき、基準電流IRが存在しないためにテール電流IT1が得られない条件下においても動作可能な場合がある。すなわち、差動対トランジスタの共通ソース(ノードN3)の電位が上昇し、ノードN3と接地ノードNGとの間の電位差がバイパストランジスタとしてのNMOSトランジスタMN7の閾値電圧を超えたときには、NMOSトランジスタMN7を介してテール電流IT1bが流れ、基準電圧VR1が生成される。この結果、誤差アンプ回路の動作には、定電流回路4が送出する基準電流IRが不可欠であるという拘束条件を緩和することができる。
図5は、図4のバイパス回路BC1の変形例を示す回路図である。図5のバイパス回路BC1Aは、ノードN3と接地ノードNGとの間に直列接続された複数のNMOSトランジスタMN7A,MN7B,MN7Cを含む(図5の場合は、直列数が3個の場合が例示されている)。各NMOSトランジスタはダイオード接続されている。
外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、ノードN3と接地ノードNGとの間の電圧(図4のNMOSトランジスタMN6の両端にかかる電圧)は、NMOSトランジスタMN7A,MN7B,MN7Cの各々の閾値電圧の合計よりも小さいことが望ましい。これによって、定常状態においてバイパス回路BC1Aを流れる電流をほぼ0にできる。バイパス回路BC1Aを構成するNMOSトランジスタを複数段直列に接続することによって、ノードN3と接地ノードNGとの間の電圧よりも閾値電圧の合計値を容易に大きくすることができる(すなわち、NMOSトランジスタMN7の製造プロセスを変更して閾値電圧を無理に大きくする必要がないというメリットがある)。
(電圧変換回路6の構成例)
図6は、図2の電圧変換回路6の構成の一例を示す回路図である。図6に示す電圧変換回路6は、誤差アンプ回路AMP2と、降圧トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP9と、分圧回路DC1と、NMOSトランジスタMN8とを含む。すなわち、電圧変換回路6の構成は図2の降圧回路7の構成と同じであり、図2の電源回路2は直列に2段接続された降圧回路を有している。
図6を参照して、PMOSトランジスタMP9は、外部電源電圧VCCを受ける電源ノードNVと、基準電圧VR2を図2の誤差アンプ回路AMP3(ノードN21)に出力するノードN18との間に接続される。PMOSトランジスタMP9は、誤差アンプ回路AMP2から出力された制御電圧VC1に応じて外部電源電圧VCCを降圧した基準電圧VR2を生成する。
分圧回路DC1は、基準電圧VR2を分圧することによってフィードバック電圧VF1を生成する。図6の場合、分圧回路DC1は、ノードN18と接地ノードNGとの間に順に直列接続された抵抗素子R5,R6,R7を含む。分圧ノード(抵抗素子R5,R6の接続ノード)N19からフィードバック電圧VF1が出力される。分圧回路DC1の分圧比をβとすると、定常状態では、基準電圧VR2は基準電圧VR1を分圧比βで除した値に等しい。
NMOSトランジスタMN8のソース端子は接地ノードNGに接続され、そのゲート端子およびドレイン端子は、図3のPMOSトランジスタMP3のドレイン端子もしくはPMOSトランジスタMP3とカレントミラーを構成する他のPMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。これによってNMOSトランジスタMN8には基準電流IRが流れる。
誤差アンプ回路AMP2は、一対の負荷トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP7,MP8と、差動対トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN9,MN10と、テール電流IT2を流すための電流源トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN11と、バイパス回路BC2とを含む。
PMOSトランジスタMP7およびNMOSトランジスタMN9はこの順で電源ノードNVとノードN4との間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP8およびNMOSトランジスタMN10はこの順で電源ノードNVとノードN4との間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP7のゲート端子は、PMOSトランジスタMP8のゲート端子およびドレイン端子に接続される。PMOSトランジスタMP7のドレイン端子(ノードN16)は、PMOSトランジスタMP9のゲート端子に接続される。NMOSトランジスタMN9のゲート端子には図4の基準電圧回路5から基準電圧VR1が与えられる。NMOSトランジスタMN10のゲート端子は分圧ノードN19に接続される。NMOSトランジスタMN11は、NMOSトランジスタMN9,MN10の各ソース端子(ノードN4)と接地ノードNGとの間に接続される。NMOSトランジスタMN11のゲート端子は、NMOSトランジスタMN8のゲート端子およびドレイン端子と接続される。これによって、外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、NMOSトランジスタMN11に流れるテール電流IT2は、基準電流IRに等しくなる。
バイパス回路BC2は、NMOSトランジスタMN11と並列に接続される。バイパス回路BC2は、ゲート端子とドレイン端子が相互に接続された(いわゆるダイオード接続された)NMOSトランジスタMN12を含む。図5で説明したようにダイオード接続されたNMOSトランジスタを複数個直列に接続することによってバイパス回路BC2を構成してもよい。
バイパス回路BC2を設けることによって、誤差アンプ回路AMP2は、外部電源電圧VCCが投入された過渡状態のとき、基準電流IRが存在しないためにテール電流IT2が得られない条件下においても動作可能な場合がある。すなわち、差動対トランジスタの共通ソース(ノードN4)の電位が上昇し、ノードN4と接地ノードNGとの間の電位差がバイパストランジスタとしてのNMOSトランジスタMN12の閾値電圧を超えたときには、NMOSトランジスタMN12を介してテール電流IT2bが流れ、基準電圧VR2が生成される。この結果、誤差アンプ回路の動作には、定電流回路4が送出する基準電流IRが不可欠であるという拘束条件を緩和することができる。
外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、ノードN4と接地ノードNGとの間の電圧(NMOSトランジスタMN11の両端にかかる電圧)は、バイパス回路BC2を構成するNMOSトランジスタMN12の閾値電圧(複数個の直列接続によってバイパス回路BC2を構成する場合は、各NMOSトランジスタの閾値電圧の合計)よりも小さいことが望ましい。これによって、定常状態においてバイパス回路BC2を流れるテール電流IT2bをほぼ0にできる。
なお、図2の電源回路2において、電圧変換回路6と降圧回路7を直列2段に構成している理由は次のとおりである。内部電源電圧VDDのフィードバック制御の速度を最速にする場合には、図2の抵抗素子R8の抵抗値を0オームにする(すなわち、フィードバック電圧VF2を内部電源電圧VDDに等しくする)のが望ましい。抵抗素子R8を設けると、出力ノードNOUTの寄生容量と抵抗素子R8とのCR遅延によってフィードバック制御速度が低下する。図2の抵抗素子R8を0オームにする(出力ノードNOUTとノードN24とを直結する)場合には、図6に示す電圧変換回路6の分圧回路DC1の分圧比によって、基準電圧VR2(すなわち、内部電源電圧VDD)の大きさが調整される。
(誤差アンプ回路AMP3の構成例)
図7は、図2の誤差アンプ回路AMP3の構成の一例を示す回路図である。図7に示す誤差アンプ回路AMP3は、一対の負荷トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP10,MP11と、差動対トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN14,MN15と、テール電流IT3を流すための電流源トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN16と、バイパス回路BC3と、NMOSトランジスタMN13とを含む。
NMOSトランジスタMN13のソース端子は接地ノードNGに接続され、そのゲート端子およびドレイン端子は、図3のPMOSトランジスタMP3のドレイン端子もしくはPMOSトランジスタMP3とカレントミラーを構成する他のPMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。これによってNMOSトランジスタMN13には基準電流IRが流れる。
PMOSトランジスタMP10およびNMOSトランジスタMN14はこの順で電源ノードNVとノードN5との間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP11およびNMOSトランジスタMN15はこの順で電源ノードNVとノードN5との間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP10のゲート端子は、PMOSトランジスタMP11のゲート端子およびドレイン端子(ノードN23)に接続される。PMOSトランジスタMP10のドレイン端子(ノードN22)から、制御電圧VC2が図2の降圧トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP12のゲート端子に出力される。NMOSトランジスタMN14のゲート端子(反転入力端子)には図6の電圧変換回路6から基準電圧VR2が与えられる。NMOSトランジスタMN15のゲート端子(非反転入力端子)には図2の分圧回路DC2からフィードバック電圧VF2が入力される。NMOSトランジスタMN16は、NMOSトランジスタMN14,MN15の各ソース端子(ノードN5)と接地ノードNGとの間に接続される。NMOSトランジスタMN16のゲート端子は、NMOSトランジスタMN13のゲート端子およびドレイン端子と接続される。これによって、外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、NMOSトランジスタMN16に流れるテール電流IT3は、基準電流IRに等しくなる。
バイパス回路BC3は、NMOSトランジスタMN16と並列に接続される。バイパス回路BC3は、ゲート端子とドレイン端子が相互に接続された(いわゆるダイオード接続された)NMOSトランジスタMN17を含む。図5で説明したようにダイオード接続されたNMOSトランジスタを複数個直列に接続することによってバイパス回路BC3を構成してもよい。
バイパス回路BC3を設けることによって、誤差アンプ回路AMP3は、外部電源電圧VCCが投入された過渡状態のとき、基準電流IRが存在しないためにテール電流IT3が得られない条件下においても動作可能な場合がある。すなわち、差動対トランジスタの共通ソース(ノードN5)の電位が上昇し、ノードN5と接地ノードNGとの間の電位差がバイパストランジスタとしてのNMOSトランジスタMN17の閾値電圧を超えたときには、NMOSトランジスタMN17を介してテール電流IT3bが流れ、制御電圧VC2が生成される。この結果、誤差アンプ回路の動作には、定電流回路4が送出する基準電流IRが不可欠であるという拘束条件を緩和することができる。
外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、ノードN5と接地ノードNGとの間の電圧(NMOSトランジスタMN16の両端にかかる電圧)は、バイパス回路BC3を構成するNMOSトランジスタMN17の閾値電圧(複数個の直列接続によってバイパス回路BC3を構成する場合は、各NMOSトランジスタの閾値電圧の合計)よりも小さいことが望ましい。これによって、定常状態においてバイパス回路BC3を流れるテール電流IT3bをほぼ0にできる。
[実施の形態の効果]
上述したようにバイパス回路BC1,BC2,BC3を設けることによって、定電流回路4が送出する基準電流IRが存在しない条件下においても、基準電圧回路5、電圧変換回路6、誤差アンプ回路AMP3を動作させることが可能になる。この結果、内部電源電圧VDDの生成には「定電流回路4が送出する基準電流が不可欠」という拘束条件が緩和される。
[電源回路の変形例]
図3の定電流回路4は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタを入れ替えて構成することができる。さらに、図4の誤差アンプ回路AMP1、図6の誤差アンプ回路AMP2、および図7の誤差アンプ回路AMP3において、差動対トランジスタ、電流源トランジスタ、およびバイパス回路をPMOSトランジスタで構成することが可能である。以下、図8〜図11を参照して簡単に説明する。
(定電流回路の変形例)
図8は、図3の定電流回路4の変形例を示す回路図である。図8に示す定電流回路104は、抵抗素子R101と、NMOSトランジスタMN101,MN102,MN103と、PMOSトランジスタMP101と、互いに並列接続された複数のPMOSトランジスタMP102(「PMOSトランジスタ群MP102」とも記載する)とを含む。
NMOSトランジスタMN101,MN102,MN103は互いに同一のサイズ(チャネル幅Wとチャネル長Lとの比W/L)を有する。PMOSトランジスタMP101およびPMOSトランジスタ群MP102の各々は互いに同一のサイズを有する。NMOSトランジスタMN101,MN102,MN103のサイズと、PMOSトランジスタMP101,MP102のサイズとは異なっていてもよいし、同じであってもよい。
PMOSトランジスタMP101のソース端子は電源ノードNVに接続される。PMOSトランジスタ群MP102の共通のソース端子と電源ノードNVとの間に抵抗素子R101が接続される。PMOSトランジスタMP101のゲート端子およびPMOSトランジスタ群MP102の各ゲート端子は、PMOSトランジスタMP101のドレイン端子(ノードN101)に接続される。NMOSトランジスタMN101はノードN101と接地ノードNGとの間に接続される。NMOSトランジスタMN102は、PMOSトランジスタ群MP102の共通のドレイン端子(ノードN102)と接地ノードNGとの間に接続される。NMOSトランジスタMN101,MN102の共通のゲート端子は、NMOSトランジスタMN102のドレイン端子に接続される。NMOSトランジスタMN103のソース端子は接地ノードNGに接続され、そのゲート端子はノードN102に接続される。NMOSトランジスタMN103のドレイン端子に流入するような基準電流IRが生成される。
(基準電圧回路の変形例)
図9は、図4の基準電圧回路5の変形例を示す回路図である。図9に示す基準電圧回路105は、誤差アンプ回路(差動増幅回路)AMP101と、PMOSトランジスタMP103と、PMOSトランジスタMP6と、抵抗素子R2,R3,R4と、ダイオードD1と、並列接続される複数のダイオードD2(「ダイオード群D2」と称する)を含む。PMOSトランジスタMP6、抵抗素子R2,R3,R4、ダイオードD1、およびダイオード群D2の構成および接続は、図4の場合と同じであるので説明を繰り返さない。
PMOSトランジスタMP103のソース端子は電源ノードNVに接続され、そのゲート端子およびドレイン端子は、図8のNMOSトランジスタMN103のドレイン端子もしくはNMOSトランジスタMN103とカレントミラーを構成する他のNMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。もしくは、図3のPMOSトランジスタMP3と接地ノードNGとの間にNMOSトランジスタを設けることにより、PMOSトランジスタMP103のゲート端子およびドレイン端子は、このNMOSトランジスタとカレントミラーを構成する他のNMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。これによってPMOSトランジスタMP103には基準電流IRが流れる。
誤差アンプ回路AMP101は、一対の負荷トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN104,MN105と、差動対トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP104,MP105と、テール電流を流すための電流源トランジスタとしてのPMOSトランジスタMN108と、バイパス回路BC101とを含む。誤差アンプ回路AMP103は、さらに、NMOSトランジスタMN106,MN107と、PMOSトランジスタMP106,MP107とを含む。
NMOSトランジスタMN104およびPMOSトランジスタMP104はこの順で接地ノードNGとノードN103との間に直列に接続される。NMOSトランジスタMN105およびPMOSトランジスタMP105はこの順で接地ノードNGとノードN103との間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP106およびNMOSトランジスタMN106はこの順で電源ノードNVと接地ノードNGとの間に直列に接続される。PMOSトランジスタMP107およびNMOSトランジスタMN107はこの順で電源ノードNVと接地ノードNGとの間に直列に接続される。NMOSトランジスタMN106のゲート端子は、NMOSトランジスタMN104のゲート端子およびドレイン端子に接続される。NMOSトランジスタMN107のゲート端子は、NMOSトランジスタMN105のゲート端子およびドレイン端子に接続される。PMOSトランジスタMP104のゲート端子はダイオードD1のアノード(ノードN14)に接続される。PMOSトランジスタMP105のゲート端子は抵抗素子R3,R4の接続ノード(ノードN15)に接続される。PMOSトランジスタMP107のゲート端子は、PMOSトランジスタMP106のゲート端子およびドレイン端子(ノードN112)に接続される。PMOSトランジスタMP107のドレイン端子(ノードN111)は、PMOSトランジスタMP6のゲート端子に接続される。
PMOSトランジスタMP108は、ノードN103と電源ノードNVとの間に接続される。PMOSトランジスタMP108のゲート端子は、PMOSトランジスタMP103のゲート端子およびドレイン端子に接続される。これによって、外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、PMOSトランジスタMP108に流れるテール電流は、基準電流IRに等しくなる。
バイパス回路BC101は、PMOSトランジスタMP108と並列に接続される。バイパス回路BC101は、ゲート端子とドレイン端子が相互に接続された(いわゆるダイオード接続された)PMOSトランジスタMP109を含む。図5で説明したように、ダイオード接続されたPMOSトランジスタを複数個直列に接続することによってバイパス回路BC101を構成してもよい。
(電圧変換回路の変形例)
図10は、図6の電圧変換回路6の変形例を示す回路図である。図10に示す電圧変換回路106は、誤差アンプ回路AMP102と、降圧トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP9と、分圧回路DC1と、PMOSトランジスタMP110とを含む。PMOSトランジスタMP9および分圧回路DC1の構成および接続は図6の場合と同じであるので、説明を繰り返さない。
PMOSトランジスタMP110のソース端子は電源ノードNVに接続され、そのゲート端子およびドレイン端子は、図8のNMOSトランジスタMN103のドレイン端子もしくはNMOSトランジスタMN103とカレントミラーを構成する他のNMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。もしくは、図3のPMOSトランジスタMP3と接地ノードNGとの間にNMOSトランジスタを設けることにより、PMOSトランジスタMP110のゲート端子およびドレイン端子は、このNMOSトランジスタとカレントミラーを構成する他のNMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。これによってPMOSトランジスタMP110には基準電流IRが流れる。
誤差アンプ回路AMP102は、一対の負荷トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN108,MN109と、差動対トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP111,MP112と、テール電流を流すための電流源トランジスタとしてのPMOSトランジスタMN113と、バイパス回路BC102とを含む。
NMOSトランジスタMN108およびPMOSトランジスタMP111はこの順で接地ノードNGとノードN104との間に直列に接続される。NMOSトランジスタMN109およびPMOSトランジスタMP112はこの順で接地ノードNGとノードN104との間に直列に接続される。NMOSトランジスタMN108のゲート端子は、NMOSトランジスタMN109のゲート端子およびドレイン端子(ノードN117)に接続される。NMOSトランジスタMN108のドレイン端子(ノードN116)は、降圧トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP9のゲート端子に接続される。PMOSトランジスタMP111のゲート端子には、図9の基準電圧回路105から基準電圧VR1が入力される。PMOSトランジスタMP112のゲート端子には分圧回路DC1からフィードバック電圧VF1が入力される。
PMOSトランジスタMP113は、ノードN104と電源ノードNVとの間に接続される。PMOSトランジスタMP113のゲート端子は、PMOSトランジスタMP110のゲート端子およびドレイン端子に接続される。これによって、外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、PMOSトランジスタMP113に流れるテール電流は、基準電流IRに等しくなる。
バイパス回路BC102は、PMOSトランジスタMP113と並列に接続される。バイパス回路BC102は、ゲート端子とドレイン端子が相互に接続された(いわゆるダイオード接続された)PMOSトランジスタMP114を含む。図5で説明したように、ダイオード接続されたPMOSトランジスタを複数個直列に接続することによってバイパス回路BC102を構成してもよい。
(誤差アンプ回路の変形例)
図11は、図7の誤差アンプ回路AMP3の変形例を示す回路図である。図11に示す誤差アンプ回路AMP103は、一対の負荷トランジスタとしてのNMOSトランジスタMN110,MN111と、差動対トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP116,MP117と、テール電流を流すための電流源トランジスタとしてのPMOSトランジスタMN118と、バイパス回路BC103と、PMOSトランジスタMP115とを含む。
PMOSトランジスタMP115のソース端子は電源ノードNVに接続され、そのゲート端子およびドレイン端子は、図8のNMOSトランジスタMN103のドレイン端子もしくはNMOSトランジスタMN103とカレントミラーを構成する他のNMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。もしくは、図3のPMOSトランジスタMP3と接地ノードNGとの間にNMOSトランジスタを設けることにより、PMOSトランジスタMP115のゲート端子およびドレイン端子は、このNMOSトランジスタとカレントミラーを構成する他のNMOSトランジスタのドレイン端子と接続される。これによってPMOSトランジスタMP115には基準電流IRが流れる。
NMOSトランジスタMN110およびPMOSトランジスタMP116はこの順で接地ノードNGとノードN105との間に直列に接続される。NMOSトランジスタMN111およびPMOSトランジスタMP117はこの順で接地ノードNGとノードN105との間に直列に接続される。NMOSトランジスタMN111のゲート端子は、NMOSトランジスタMN110のゲート端子およびドレイン端子(ノードN122)に接続される。NMOSトランジスタMN111のドレイン端子(ノードN121)は、図2の降圧トランジスタとしてのPMOSトランジスタMP12のゲート端子に接続される。PMOSトランジスタMP117のゲート端子(反転入力端子)には、図10の電圧変換回路106から基準電圧VR2が入力される。PMOSトランジスタMP116のゲート端子(非反転入力端子)には図2の分圧回路DC2からフィードバック電圧VF2が入力される。
PMOSトランジスタMP118は、ノードN105と電源ノードNVとの間に接続される。PMOSトランジスタMP118のゲート端子は、PMOSトランジスタMP115のゲート端子およびドレイン端子に接続される。これによって、外部電源電圧VCCが立上がった後の定常状態では、PMOSトランジスタMP118に流れるテール電流は、基準電流IRに等しくなる。
バイパス回路BC103は、PMOSトランジスタMP118と並列に接続される。バイパス回路BC103は、ゲート端子とドレイン端子が相互に接続された(いわゆるダイオード接続された)PMOSトランジスタMP119を含む。図5で説明したように、ダイオード接続されたPMOSトランジスタを複数個直列に接続することによってバイパス回路BC103を構成してもよい。
[回路シミュレーションの結果]
図12〜図15は、図4、図6、図7に示したバイパス回路BC1,BC2,BC3が設けられていない場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である。図12には外部電源電圧VCCの立上がり時間が10μ秒の場合が示され、図13には外部電源電圧VCCの立上がり時間が100μ秒の場合が示され、図14には外部電源電圧VCCの立上がり時間が1m秒の場合が示され、図15には外部電源電圧VCCの立上がり時間が10m秒の場合が示されている。シミュレーションでは図2の抵抗素子R8が零オームである(フィードバック電圧VF2が内部電源電圧VDDに等しい)としている。
図12〜図15では、外部電源電圧VCC、図3のノードN1,N2の電圧、図3の基準電流IR、図4のノードN3の電圧、図6のノードN4の電圧、図7のノードN5の電圧、図4のテール電流IT1、図6のテール電流IT2、図7のテール電流IT3、図4の基準電圧VR1、図6の基準電圧VR2、および図2の内部電源電圧VDDの各波形が示されている。
図16〜図19は、図4、図6、図7に示したバイパス回路BC1,BC2,BC3が設けられている場合における電源回路2のシミュレーション結果の一例を示す図である。図16には外部電源電圧VCCの立上がり時間が10μ秒の場合が示され、図17には外部電源電圧VCCの立上がり時間が100μ秒の場合が示され、図18には外部電源電圧VCCの立上がり時間が1m秒の場合が示され、図19には外部電源電圧VCCの立上がり時間が10m秒の場合が示されている。シミュレーションでは図2の抵抗素子R8が零オームである(フィードバック電圧VF2が内部電源電圧VDDに等しい)としている。
図16〜図19では、図12〜図15に示した電圧波形および電流波形に加えて、図4のバイパス回路BC1を流れるテール電流IT1b、図6のバイパス回路BC2を流れるテール電流IT2b、および図7のバイパス回路BC3を流れるテール電流IT3bの各波形が示されている。
外部電源電圧VCCの立上がり時間が1m秒または10m秒と比較的長い場合には、バイパス回路BC1,BC2,BC3が設けられている場合(図18、図19)の各波形は、バイパス回路BC1,BC2,BC3が設けられていない場合(図14、図15)の各波形とあまり変化がない。図18、図19の過渡状態において、バイパス回路BC1,BC2,BC3に流れるテール電流IT1b,IT2b,IT3bの大きさは、電流源トランジスタMN6,MN11,MN16に流れるテール電流IT1,IT2,IT3の大きさよりもかなり小さい。
一方、外部電源電圧VCCの立上がり時間が10μ秒または100μ秒と比較的短い場合(図12、図13、図16、図17)には、バイパス回路BC1,BC2,BC3を設けた効果が表れている。たとえば、図16の過渡状態においてバイパス回路BC1に流れるテール電流IT1bは、電流源トランジスタMN6に流れるテール電流IT1の3〜4割に達する。図17の過渡状態においてバイパス回路BC1,BC3に流れるテール電流IT1b,IT3bは、電流源トランジスタMN6,MN16に流れるテール電流IT1,IT3の5割近くに達している。この結果、過渡状態における内部電源電圧VDDの大きさは、バイパス回路BC1,BC2,BC3を設けた場合(図16、図17)のほうが、設けていない場合(図12、図13)と比べて大きくなっている。回路パラメータをさらに最適化すれば、バイパス回路BC1,BC2,BC3の効果をさらに高めることができると考えられる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
1 半導体装置、2 電源回路、3 内部回路、4,104 定電流回路、5,105 基準電圧回路、6,106 電圧変換回路、7 降圧回路、AMP1,AMP2,AMP3 誤差アンプ回路、AMP101,AMP102,AMP103 誤差アンプ回路、BC1,BC1A,BC2,BC3,BC101,BC102,BC103 バイパス回路、DC1,DC2 分圧回路、IR 基準電流、MN MMOSトランジスタ、MP PMOSトランジスタ、NG 接地ノード、NOUT 出力ノード、NV 電源ノード、VC1,VC2 制御電圧、VCC 外部電源電圧、VDD 内部電源電圧、VF1,VF2 フィードバック電圧。

Claims (5)

  1. 外部電源電圧を降圧して内部電源電圧を生成する降圧トランジスタと、
    前記外部電源電圧に基づいて基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    前記外部電源電圧によって動作し、前記基準電圧および前記内部電源電圧に比例したフィードバック電圧が第1および第2の入力電圧として入力され、前記降圧トランジスタの制御端子に与える電圧を生成する差動増幅回路と、
    前記外部電源電圧に基づいて基準電流を生成する定電流回路とを備え、
    前記差動増幅回路は、
    前記第1および第2の入力電圧が制御端子に入力される差動対トランジスタと、
    前記差動対トランジスタと接続され、前記基準電流が流れる電流源トランジスタと、
    前記電流源トランジスタと並列に接続されたバイパス回路とを含み、
    前記バイパス回路は1または直列接続された複数のバイパストランジスタを有し、各前記バイパストランジスタはダイオード接続されている、半導体装置。
  2. 外部電源電圧によって動作するバンドギャップリファレンス回路と、
    前記外部電源電圧に基づいて基準電流を生成する定電流回路とを備え、
    前記バンドギャップリファレンス回路は、
    カソードが接地された第1のダイオードと、
    カソードが接地された第2のダイオードと、
    前記第2のダイオードのアノードに一端が接続された抵抗素子と、
    前記第1のダイオードのアノードの電圧および前記抵抗素子の他端の電圧が第1および第2の入力電圧として入力される差動増幅回路とを含み、
    前記差動増幅回路は、
    前記第1および第2の入力電圧が制御端子に入力される差動対トランジスタと、
    前記差動対トランジスタと接続され、前記基準電流が流れる電流源トランジスタと、
    前記電流源トランジスタと並列に接続されたバイパス回路とを含み、
    前記バイパス回路は1または直列接続された複数のバイパストランジスタを有し、各前記バイパストランジスタはダイオード接続されている、半導体装置。
  3. 前記外部電源電圧の立上がり後の定常状態において、前記電流源トランジスタの両端にかかる電圧は、前記バイパス回路を構成する各前記バイパストランジスタの閾値電圧の合計よりも小さい、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記差動対トランジスタ、前記電流源トランジスタ、および各前記バイパストランジスタは、NMOSトランジスタであり、
    前記電流源トランジスタおよび前記バイパス回路は、前記差動対トランジスタの相互に接続されたソース端子と接地ノードとの間に接続される、請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 前記差動対トランジスタ、前記電流源トランジスタ、および各前記バイパストランジスタは、PMOSトランジスタであり、
    前記電流源トランジスタおよび前記バイパス回路は、前記差動対トランジスタの相互に接続されたソース端子と前記外部電源電圧が与えられる電源ノードとの間に接続される、請求項1または2に記載の半導体装置。
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