JP2014009092A - テープカッター及びテープディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着テープの切断端を適切に折り返すことができるテープカッター及びテープディスペンサを提供すること。
【解決手段】テープカッター50は、刃52、ベース体51、弾性板53、折返し板(折返し部材)54、刺衝部材60及び弾性体58を備えている。刺衝部材60は、刺衝体63を有し、これが粘着テープに突き刺さることにより、粘着テープを位置決めして保持する。刺衝部材60は、ベース体51から立設されるように、また、弾性板53の貫通口53dを通るようにして、ベース体51の上面に取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、粘着テープの端部を折り返すことが可能なテープカッター及びこれを搭載したディスペンサに関する。
粘着テープを切断するテープカッターとして、ユーザが利用しやすいように粘着テープの端部を所定の長さだけ折り返すことが可能なテープカッターがある(例えば、特許文献1参照。)。粘着テープの端部が折り返されることにより、非粘着部が形成され、利用者はその非粘着部を持ってテープを貼ったり剥がしたりすることができ、便利である。
このテープカッターでは、予め粘着面が上面(非粘着面が下面)になるように、リング状の粘着テープが保持部に保持されている。その図8〜10に示されるように、ユーザが粘着テープ(5)の端部を摘んで引き出し、テープカッターの弾性板(22)を、粘着テープで下方へ押圧することにより、軸部(23)に接続された弾性板(22)が下方へ下がり、刃により粘着テープが切断される。そうすると、弾性板(22)は自身が持っている弾性力により元の位置に(上方に)戻る。弾性板(22)が元の位置に戻るとき、弾性板(22)に接続された折返し板(28)が、弾性板(22)の戻り力を利用して軸部(29)を中心に回転し、切断後に保持部側に残された粘着テープの端部が折り返される。
また、このテープカッターでは、ユーザが粘着テープを引き出し、弾性板(22)を押圧したときに、ベース部材(21)の下部から突き出るように設けられたピン(30)が粘着テープの下面から突き刺さる。これにより、粘着テープが切断される時、または、折返し板が折り返されて粘着テープの端部が折り返される時、粘着テープが滑ったり横方向にずれたりすることを抑制することができる(特許文献1の明細書段落[0051]記載)。
国際公開第2006−085398号公報
しかしながら、上記の構成では、粘着テープがピンに突き刺さってもすぐにピンから外れてしまうという問題がある。その場合、粘着テープの端部が折り返される時の粘着テープの位置が安定せず、うまく端部を折り返すことができない。
本技術の目的は、粘着テープの切断端を適切に折り返すことができるテープカッター及びテープディスペンサを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るテープカッターは、ベース体と、刃と、第1の軸部と、弾性板と、第2の軸部と、刺衝体と、折返し部材とを具備する。
前記刃は、前記ベース体に設けられ、粘着面及び非粘着面を有する粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能である。
前記第1の軸部は、前記ベース体に設けられている。
前記弾性板は、前記第1の軸部を介して前記ベース体に弾性的に装着され、前記粘着テープが引き出されて前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される。
前記第2の軸部は、前記弾性板に設けられている。
前記刺衝体は、前記引き出された粘着テープに向けて立設され、前記立設の方向に沿った軸の周りに捩れるように設けられている。
前記折返し部材は、前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記刺衝体により突き刺された前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す。
刺衝体が、立設の方向に沿った軸周りに捩れるように設けられているので、刺衝体に突き刺さった粘着テープと、その刺衝体との摩擦力を大きくすることができる。したがって、粘着テープが刺衝体から外れにくくなる。これにより、折返し部材による粘着テープの折り返し時に、粘着テープの位置が安定するため、折返し部材は、粘着テープの切断端を適切に折り返すことができ、確実に折り返し部を形成することができる。
前記刺衝体は板状であってもよい。
前記刺衝体は、前記粘着テープを刺すことが可能な、曲線に沿って設けられた全体形状を有する先端面を有してもよい。また、前記先端面は、前記曲線に沿って配列された複数の歯を有してもよい。複数の歯が設けられることにより、刺衝体は粘着テープを突き刺やすくなり、その一方で、先端面の全体形状が曲線状に設けられているので、安全性を高めることができる。
前記刺衝体は、複数の刺衝体により構成されていてもよい。複数の刺衝体が設けられることにより、刺衝体と粘着テープとの摩擦力をさらに大きくすることができ、刺衝体による粘着テープの保持位置の安定度を高めることができる。
前記刺衝体は、それぞれ板状に設けられた複数の刺衝体により構成されていてもよい。
前記複数の刺衝体のうち少なくとも1つは、前記粘着テープの引き出し方向に向かうにしたがって前記引き出された粘着テープから離れるように設けられた先端面を有してもよい。
前記複数の刺衝体のうち少なくとも2つは、それら少なくとも2つの刺衝体の立設方向で見て、前記粘着テープの引き出し方向に向かうにしたがって互いの距離が近づくように設けられた先端面をそれぞれ有してもよい。
前記弾性板は貫通口を有し、前記刺衝体が、前記弾性板の前記貫通口を通るようにして前記ベース体に立設されていてもよい。
前記テープカッターは、前記弾性板または折返し部材に設けられ、前記粘着テープの折返し後に、前記折返し部材を押し戻す弾性体をさらに具備してもよい。
前記弾性体はスポンジであってもよい。
前記刺衝体は、30°以上180°以下の角度で捩れていてもよい。
本発明の一形態に係るテープディスペンサは、保持部と、本体と、前記本体に設けられた、上述したテープカッターとを具備する。
前記保持部は、粘着面及び非粘着面を有し巻回された粘着テープを保持する。
前記本体は、前記粘着テープを引き出すために、前記保持部を回転可能に支持することが可能である。
以上、本発明によれば、粘着テープの切断端を適切に折り返すことができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るテープディスペンサを示す斜視図である。 図2は、そのテープディスペンサに搭載されるテープカッターを示す斜視図である。 図3は、テープカッターを示す平面図である。 図4は、テープカッターを示す側面図である。 図5は、刺衝部材を示す斜視図である。 図6は、刺衝部材を示す正面図である。 図7は、刺衝部材を示す平面図である。 図8は、刺衝部材を示す側面図である。 図9A〜Cは、テープカッターの動作を順に示す図である。 図10A〜Cは、図9Cに続く、テープカッターの動作を順に示す図である。 図11は、刺衝体により粘着テープが突き刺された状態を示す。 図12は、本発明の第2の実施形態に係る刺衝部材をそれぞれ示す平面図である。 図13は、図12に示す刺衝部材を示す正面図である。 図14は、本発明の第3の実施形態に係る刺衝部材を示す斜視図である。 図15は、図14に示した刺衝体の拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係るテープディスペンサを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施形態]
(テープディスペンサの構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るテープディスペンサを示す斜視図である。
テープディスペンサ100は、テープカッター50と、粘着テープ5を保持する保持部としてのドラム6と、ドラム6を回転可能に支持する本体1とを有する。
本体1は、2つの側板2と、各側板2の端部に接続されて固定された、テープカッター50を支持する支持台4とを有する。2つの側板2の、互いに向かい合うそれぞれの内側には、それらの側板2の上部から切り欠かれるように設けられた溝7が形成されている。ドラム6の中心に設けられた図示しない回転軸がその溝7に係合し、これによりドラム6が本体1に対して回転可能となっている。
通常のテープディスペンサでは、ユーザの視点から見て上面に、粘着テープの非粘着面が露出するように粘着テープが本体に保持される。しかし、本実施形態では、ユーザの視点から見て上面に粘着面が露出し、下面に非粘着面が露出するように粘着テープ5がドラム6に保持されている。すなわち、粘着テープ5は、ユーザにより、その粘着テープ5の上方ではなく下方から引き出され、回転しながら矢印Cの方向に引き出される。
粘着テープ5は、一般的なものでありリール8に巻回されたものが用いられる。粘着テープ5は、例えばセロファンテープが用いられるが、ガムテープ、樹脂(例えばビニールなど)テープ等、何でもよい。
(テープカッターの構成)
図2は、テープカッター50を示す斜視図である。図3はテープカッター50の平面図であり、図4はその側面図である。
テープカッター50は、刃52、ベース体51、弾性板53、折返し板(折返し部材)54、刺衝部材60及び弾性体58を備えている。
ベース体51と弾性板53とは軸部(第1の軸部)55により接続されている。軸部55は、粘着テープ5の引き出し方向(x方向)に直交する方向(y方向)に沿って設けられている。例えば、ベース体51における、x方向の端部(本体1が配置される側の端部)には、軸保持部51aが設けられている。弾性板53は、軸保持部51aを挟むように形成された凹部53bを有する。図3に示すように、軸部55は、その軸保持部51a及び凹部53aに挿通されている。
粘着テープ5を切断するための刃52は、ベース体51の軸保持部51aが設けられる側の反対側に装着されている。弾性板53は、軸部55を介してベース体51に弾性的に装着されており、軸部55を中心に所定の角度分回転するようになっている。図3及び4に示すように、弾性板53とベース体51との間には例えばコイルバネ59が設けられ、これにより弾性板53はベース体51に対して弾性力を有する。コイルバネ59は、例えば、刺衝部材60と軸部55との間の領域で、弾性板53の下面側に接続されている。
折返し板54と弾性板53との間には軸部(第2の軸部)56が接続され、折返し板54は弾性板53に対して軸部56を中心に回動するようになっている。例えば、弾性板53の、x方向の端部(凹部53a側の反対側の端部)には、軸保持部53bが設けられている。折返し板54は、この軸保持部53bを挟むように形成された凹部54aを有する。図3に示すように、軸部56は、その軸保持部53b及び凹部54aに挿通されている。
折返し板54の、x方向において、軸部56が設けられた側の反対側の端部には、表面から突出するようにフランジ部54bが形成されている。後述するように、テープカッター50の動作時において折返し板54が折り返された時に、フランジ部54bが、粘着テープ5を介して粘着テープ5を押圧する。
折返し板54の凹部54aのx方向の深さは、図3に示すように、折返し板54のフランジ部54bと、軸保持部53bの端面との間に空間54cが形成されるようなサイズに設定されている。これは、後述するように、折返し板54が作動した時、折返し板54と、刺衝部材60の刺衝体63とが干渉しないようにするための空間である。
なお、図2及び3に示すように、弾性板53の、軸部55に沿った方向における両側には、折返し板54が折り返された時に、折返し板54のその両側が位置する切り欠き斜面53cが形成されている。
図4に示すように、テープカッター50の非動作時において、弾性板53及び折返し板54は、実質的に180°、あるいはこれに近い角度を維持するようにそれらの姿勢が保たれている。つまり、軸部56は、折返し板54を、図4においてこれ以上時計回りに回転させることがないような図示しないストッパを有するヒンジ機構となっている。
また、このような非動作時においては、ベース体51の上面51bと、弾性板53(及び折返し板54)の下面との間には予め空間が形成されている。例えばベース体51の上面51bは、粘着テープ5の引き出し方向に向かうにしたがって低くなる斜面となっている。テープカッター50の動作時において、ユーザが、弾性板53及び折返し板54をコイルバネ59の付勢力に抗して下方へ下げることができるように、上記空間が形成される。
(刺衝部材の構成)
刺衝部材60は、粘着テープ5に突き刺さることにより、粘着テープ5を位置決めして保持する機能を有する。図3及び4に示すように、刺衝部材60は、ベース体51の上面に取り付けられ、その一部が、弾性板53の中央に設けられた貫通口53dを介して弾性板53の上面から露出している。
図5は、刺衝部材60を示す斜視図である。図6は、この刺衝部材60を示す正面図である。図7及び8は、この刺衝部材60を示す平面図及び側面図である。
刺衝部材60は、例えば金属板で一体的な金属板により構成される。刺衝部材60は、樹脂により構成されていてもよい。刺衝部材60は、ベース板61と、ベース板61の一辺における中央部から立設する、複数の刺衝体63を含む立設板62とを有する。刺衝体63は例えば2つ設けられている。
図8に示すように、立設板62は、垂直に近い角度(例えば70〜85°程度)でベース板61に立設されている。図2及び4に示すように、ベース板61は、ベース体51の上面に、接着または図示しないネジ等によって固定されている。ベース板61に対する立設板62の上記角度は、ベース板61がベース体51に取り付けられた場合に、立設板62の立設方向が、地面(例えばテープディスペンサが置かれるデスク上の面など)に対して実質的に鉛直方向に沿うような角度として設定されている。しかし、立設板62の立設方向は、地面に対して鉛直方向からずれていてもよく、適宜変更可能である。
図5に示すように、2つの刺衝体63は、立設板62の端部(上端部)に矩形状の切り欠き64が設けられることにより形成されている。また、これらの刺衝体63は、この立設方向に沿った軸の周りに捩じれるように設けられている。典型的には、刺衝体63は、立設板62の面62aを基準として、90°捩じれるように設けられている。これにより、元々は板状であった刺衝体63が、実質的な立体物として構成される。
図4に示すように、このように構成された刺衝体63を含む立設板62が、ベース体51から立設されるように、かつ、2つの刺衝体63がy方向に配列されて弾性板53の貫通口53dを通るように、この刺衝部材60がベース体51に取り付けられている。
2つの刺衝体63間の間隔(y方向の距離)は、粘着テープ5の幅より短く設定されている。この間隔は、これらの刺衝体63の両方が粘着テープ5に突き刺さることができるように設定された間隔である。
刺衝体63の先端面63aは、粘着テープ5が引き出される方向に向かうにしたがって、引き出された粘着テープ5の下面(非粘着面5b)から離れるように設けられている。すなわち、引き出し方向へ向かうにしたがって、それら先端面63aが斜め下方向に形成されている。これにより、後述するように、引き出された粘着テープ5が、刺衝体63に突き刺されやすくなる。
弾性体58は、弾性板53の上面に設けられている。後述するように、折返し板54が、弾性板53に重なるように折り返した時に、この弾性体58にぶつかり、弾性体58の反発力によって、折返し板54は、元の静止状態の位置(図2〜4参照)に戻される。弾性体58のy方向の幅は、例えば粘着テープ5の幅と同じ程度に設定されるが、適宜変更可能である。
弾性体58は、例えばスポンジでなるが、折返し板54を反発力により跳ね返す程度の弾性係数を有するものであれば、何でもよい。しかし、弾性体58がスポンジで形成されることにより、従来品に備えられていたねじりコイルバネ(国際公開第2011/030395号パンフレット参照)を用いる場合に比べ、構成を簡単にすることができ、コストダウンを図ることができる。また、テープカッターを軽量化することができる。
本発明者らは、弾性体58として、スポンジの他、ゴムを弾性板53に取り付けて実験したが、主に樹脂で構成される折返し板54を用いた場合、スポンジの方の方が、折返し板54を跳ね返す能力が高かった。
(テープカッターの動作)
以上のように構成されたテープカッター50の動作を説明する。図9A〜C及び10A〜Cは、その動作を順に示す図である。
図9Aに示すように、粘着テープ5の端部に折返し部5dが形成され、粘着テープ5は刺衝体63に刺さった状態で保持されている。ユーザが初めてテープカッター50を使用するときは、このような折返し部5dは形成されていない場合もある。
図9Bに示すように、ユーザは、粘着テープ5の所定の位置(例えば図9Aに示す2つの白矢印Dの位置)を掴み、粘着テープ5の端部5cの位置が、刃52の位置を超えるように引き出す。その引き出し方向は矢印Cで示される。そうすると、粘着テープ5の下面側である非粘着面5bが、刺衝体63に突き刺される。刺衝体63の先端面63aが、斜め下方向に向かうように形成されているので、先端面63aのうち、尖った部分(図8に示す符号63b)が最初に粘着テープ5に接触する。したがって、刺衝体63が粘着テープ5に突き刺さりやすくなる。
図9Cに示すように、ユーザが粘着テープ5を下方向に押し下げると、刺衝体63が粘着テープ5を突き破る。刺衝体63による粘着テープ5への突き刺しの深さが徐々に深くなるように、コイルバネ59の付勢力に抗してユーザが粘着テープ5を押し下げることにより、弾性板53及び折返し板54が押し下げられる。そして、粘着テープ5の非粘着面5b側から刃52により粘着テープ5が切断される。
図11は、刺衝体63により粘着テープ5が突き刺された状態を示す。刺衝体63が立設の方向に沿った軸(z軸)の周りに捩れるように設けられているので、粘着テープ5とその刺衝体63との摩擦力を大きくすることができる。したがって、例えば、単純な2次元状の板や、単純な3次元状の立体物に、粘着テープ5が突き刺さされた場合に比べ、粘着テープ5が刺衝体63から外れにくくなる。これにより、刺衝体63は、粘着テープ5を確実に定位置に位置決めして保持することができる。
一方で、刺衝体63は板状に形成されているため、粘着テープ5に形成される突き刺しの穴を極力目立たなく小さくすることができる。
粘着テープ5が切断されると、図10Aに示すように、弾性板53の弾性力(つまりコイルバネ59の戻り力)により、弾性板53が非動作時の位置、つまり初期位置に戻り、その時の慣性力により折返し板54が、軸部56を中心に反時計回りに回転する。折返し板54の反時計回りの回転により発生する力によって、粘着テープ5は、その突き刺された部位における刺衝体63との摩擦力に抗して、上へ持ち上げられる。つまりこの時、刺衝体63の突き刺し状態から粘着テープ5が解放されようとするが、完全には解放されずに、粘着テープ5はその刺衝体63による保持状態が維持される。
図10Bに示すように、折返し板54のさらなる反時計回りの回転により、その刺衝体63による粘着テープ5の保持位置を支点として、刃52で切断された粘着テープ5の切断端が折り返される。折返し板54のフランジ部54bが、粘着テープ5の非粘着面5bを、弾性体58との間で押圧する。その結果、粘着面5a同士が接着され、粘着テープ5に折返し部5dが形成される。この時、上述したように、折返し板54に設けられた凹部54aにより形成された空間54c(図3参照)によって、折返し板54と刺衝体63とが干渉せずに、折返し板54が動作することが可能である。
図10Cに示すように、弾性体58の反発力により、折返し板54が時計回りに回転し、折返し板54は非動作時の位置である初期位置の状態(図9A参照)に戻る。
(テープカッターによる効果)
以上のように、本実施形態に係るテープカッター50によれば、以下のような効果が得られる。
上記のように、刺衝体63が捩じれの構造を有するので、粘着テープ5との摩擦力が大きくなり、確実に粘着テープ5を保持することができる。これにより、折返し板54による粘着テープ5の折り返し時に、粘着テープ5の位置が安定する。したがって、折返し板54は、その粘着テープ5の突き刺し位置を支点として、粘着テープ5の切断端を適切に折り返すことができる。その結果、テープカッター50は、確実に折り返し部5dを形成することができる。
粘着テープが完全に固定するように保持されてしまうと、ユーザが次にテープカッターを使用する場合に、その粘着テープの解放に手間がかかる。また、刺衝体63の形状が複雑になりすぎると、テープカッターの外観上の美感も損なわれる。本実施形態に係る刺衝部材60は、粘着テープ5を確実に保持しながらも、適度な加減で刺衝体63から外しやすく(図10Aで説明した突き刺し状態からの適度な解放も同様)、かつ、上記したように突き刺しの痕跡も極力目立たないようにしている。
本実施形態に係る刺衝体63は、元々は板状であり、その板を捩じるだけで摩擦係数が高められた立体物を形成することができ、コストの高騰を抑えることができる。
また、複数の(例えば2つの)刺衝体63が設けられることにより、刺衝体63による粘着テープ5の保持位置の安定度を高めることができる。また、複数の刺衝体63が設けられることにより、人がそれらに触れた時の力が複数の刺衝体63に分散されるので、1つの刺衝体が設けられる場合に比べ、安全性を高めることができる。
本発明者らは、本実施形態に係るテープカッター50を多数回使用した結果、100%の確率で、折返し部5dの形成に成功した。
[第2の実施形態]
図12及び13は、本発明の第2の実施形態に係る刺衝部材をそれぞれ示す平面図及び正面図である。これ以降の説明では、上記実施形態で示したテープカッター50及び刺衝部材60が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
本実施形態に係る刺衝部材160は、複数、例えば2つの刺衝体163を有する。それらの刺衝体163は、図12で見て(刺衝体163の立設方向で見て)、粘着テープ5の引き出し方向Cに向かうにしたがって互いの距離が近づくように設けられた先端面163aをそれぞれ有する。つまり、それら先端面163aの長手方向が、粘着テープの引き出し方向とは異なるように斜めになる。刺衝体163の捩じりの角度が75°以上85°程度の角度に設定されている。
このような構成によれば、刺衝体163により突き刺された粘着テープの保持位置が、より安定する、という結果が得られた。
[第3の実施形態]
図14は、本発明の第3の実施形態に係る刺衝部材を示す斜視図である。図15は、その刺衝体の拡大図である。
この刺衝部材260は、ベース板261と、ベース板261から立設した立設板262と、立設板262の端部において捩じれるように設けられた1つの刺衝体263とを有する。刺衝体263の先端面263aの全体形状は、曲線状、典型的には円弧状に形成されている。また、図15に示すように、先端面263aには、その円弧状に沿って、三角形状の複数の歯263bが形成されている。つまり先端面263aはのこぎり状に形成されている。
このような構成によれば、刺衝体263が1つであるため、粘着テープへの応力が集中し、また、複数の歯263bによって刺衝体263は粘着テープを突き刺しやすくなる。そのように突き刺し能力が高い分、ユーザがこの刺衝体263に触れた場合の安全性を考慮して、先端面263aの全体形状が円弧状に形成されている。
また、刺衝体263は1つのみ設けられるが、複数の歯263bが設けられることにより、粘着テープが刺衝体263に突き刺された場合に、刺衝体263と粘着テープとの保持力(摩擦力)を高めることができる。
[第4の実施形態]
図16は、本発明の第4の実施形態に係るテープディスペンサを示す斜視図である。
このテープディスペンサ200において、上記実施形態に係るテープディスペンサ100と異なる点は、テープディスペンサ200の本体11において、テープカッター50が設けられる位置の反対側に、粘着テープ5を粘着面側から切断する第2の刃15が設けられる点である。
本実施形態では、ドラム6に対して、テープカッター50を支持する支持台4が設けられる側とは反対側で、2つの側板2の間に接続された第2の支持台14が設けられ、第2の刃15は、この第2の支持台14に取り付けられている。
このような構成により、ユーザは、粘着テープ5の端部を、第2の刃15が配置される側に持っていくことにより、通常のテープカッターのように、粘着テープ5を第2の刃15を用いて粘着面5a側から切断することができる。つまり、ユーザは、粘着テープ5の引き出し方向を反転させることにより、テープカッター50及び第2の刃15のうちいずれか一方を選択的に使用することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
上記実施形態に係るテープカッター50は、文房具として用いられるテープディスペンサに適用された。しかし、文房具に限られず、粘着面を有する長いテープ状の物体であれば、どのような粘着テープにも本技術が適用され得る。
刺衝体の捩じりの角度は、上記各実施形態では、90°、あるいは75°以上90°未満とされたが、これらの範囲に限られない。例えばそれは、70°以上135°以下、30°以上180°以下、あるいは360°など、適宜設定可能である。
刺衝体の数は、1つ、または2つに限られず、3つ以上あってもよい。上記第1の実施形態に係る刺衝体が1つのみ設けられていてもよい。
上記刺衝体(刺衝部材)は、ベース体51の上面に取り付けられたが、弾性板53の上面に取り付けられていてもよい。
上記実施形態では、刺衝体として、捩れるように設けられた板状の部材を挙げた。しかし、刺衝体は、ネジ状の部材であってもよい。例えばネジの先端を粘着テープに向け、先端と反対側を下側に向けて、ネジ状部材がベース体または弾性体に取り付けられていてもよい。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
5…粘着テープ
5a…粘着面
5b…非粘着面
5c…端部
50…テープカッター
51…ベース体
52…刃
53…弾性板
53d…貫通口
54b…フランジ部
55…軸部(第1の軸部)
56…軸部(第2の軸部)
58…弾性体
60、160、260…刺衝部材
63、163、263…刺衝体
63a、163a、263a…先端面
100、200…テープディスペンサ
263b…歯

Claims (12)

  1. ベース体と、
    前記ベース体に設けられ、粘着面及び非粘着面を有する粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能な刃と、
    前記ベース体に設けられた第1の軸部と、
    前記第1の軸部を介して前記ベース体に弾性的に装着され、前記粘着テープが引き出されて前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される弾性板と、
    前記弾性板に設けられた第2の軸部と、
    前記引き出された粘着テープに向けて立設され、前記立設の方向に沿った軸の周りに捩れるように設けられた刺衝体と、
    前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記刺衝体により突き刺された前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す折返し部材と
    を具備するテープカッター。
  2. 請求項1に記載のテープカッターであって、
    前記刺衝体は板状である
    テープカッター。
  3. 請求項2に記載のテープカッターであって、
    前記刺衝体は、前記粘着テープを刺すことが可能な、曲線に沿って設けられた全体形状を有する先端面を有し、
    前記先端面は、前記曲線に沿って配列された複数の歯を有する
    テープカッター。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載のテープカッターであって、
    前記刺衝体は、複数の刺衝体により構成されている
    テープカッター。
  5. 請求項1に記載のテープカッターであって、
    前記刺衝体は、それぞれ板状に設けられた複数の刺衝体により構成されている
    テープカッター。
  6. 請求項5に記載のテープカッターであって、
    前記複数の刺衝体のうち少なくとも1つは、前記粘着テープの引き出し方向に向かうにしたがって前記引き出された粘着テープから離れるように設けられた先端面を有する
    テープカッター。
  7. 請求項5に記載のテープカッターであって、
    前記複数の刺衝体のうち少なくとも2つは、それら少なくとも2つの刺衝体の立設方向で見て、前記粘着テープの引き出し方向に向かうにしたがって互いの距離が近づくように設けられた先端面をそれぞれ有する
    テープカッター。
  8. 請求項1から7のうちいずれか1項に記載のテープカッターであって、
    前記弾性板は貫通口を有し、
    前記刺衝体が、前記弾性板の前記貫通口を通るようにして前記ベース体に立設されている
    テープカッター。
  9. 請求項1から8のうちいずれか1項に記載のテープカッターであって、
    前記弾性板または折返し部材に設けられ、前記粘着テープの折返し後に、前記折返し部材を押し戻す弾性体をさらに具備する
    テープカッター。
  10. 請求項9に記載のテープカッターであって、
    前記弾性体はスポンジである
    テープカッター。
  11. 請求項1から10のうちいずれか1項に記載のテープカッターであって、
    前記刺衝体は、30°以上180°以下の角度で捩れている
    テープカッター。
  12. 粘着面及び非粘着面を有し巻回された粘着テープを保持可能な保持部と、
    前記粘着テープを引き出すために、前記保持部を回転可能に支持することが可能な本体と、
    ベース体と、
    前記ベース体に設けられ、前記粘着テープの前記非粘着面側から、前記粘着テープを切断することが可能な刃と、
    前記ベース体に設けられた第1の軸部と、
    前記第1の軸部を介して前記ベース体に弾性的に装着され、前記粘着テープが引き出されて前記刃により前記粘着テープが切断される時に、前記弾性力に抗して前記粘着テープの前記非粘着面に押圧される弾性板と、
    前記弾性板に設けられた第2の軸部と、
    前記引き出された粘着テープに向けて立設され、前記立設の方向に沿った軸の周りに捩れるように設けられた刺衝体と、
    前記第2の軸部を介して前記弾性板に回動可能に装着され、前記切断後の前記弾性板の戻り力を利用して前記非粘着面と接しながら前記第2の軸部を中心に回動することで、前記刺衝体により突き刺された前記粘着テープの切断端を所定の位置まで折り返す折返し部材と
    を含み、前記本体に設けられたテープカッターと
    を具備するテープディスペンサ。
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