JP2014009768A - 開閉体用ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパ本体のダンパ性能を高めつつ、該ダンパ本体を十分に防水することが可能な技術を提供する。
【解決手段】開閉体用ダンパ40は、ダンパ本体41とブーツ81とから成る。該ダンパ本体は、車体の開口を開閉体によって閉じたときの衝撃を緩衝する。該ブーツは、該ダンパ本体の少なくとも伸縮部分を覆い、該ダンパ本体の伸縮作用に従って伸縮可能な弾性部材であり、シール部91と通気孔86とを有している。該シール部は、該ダンパ本体の外周面66に対し接する部分に形成されており、該外周面との間をシールする。該通気孔は、該ブーツの外周面85に形成されており、該ブーツが伸縮したときにブーツ内外に通気可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体に形成されている開口を開閉体によって閉じたときの衝撃を緩衝する開閉体用ダンパの改良に関する。
乗用車等の一般の車両における車体の開口は、ドアやテールゲート等の開閉体によって開閉される。例えば、テールゲートを閉じたときの衝撃を緩衝し、車両走行時のテールゲートの振動を減衰させるために、車体とテールゲートの間にダンパが配置される。ダンパによる振動を減衰させる構成については、例えば特許文献1が知られている。また、ラバー部材等に覆われたダンパについては、例えば特許文献2が知られている。
特許文献1で知られているダンパによる振動を減衰させる構成は、車体パネルに流体式ダンパが設けられたものである。車両走行時のテールゲートによる振動は、流体式ダンパにより減衰させることができる。
特許文献2で知られているダンパをラバー部材等で覆う技術では、車両のトランクを開閉自在に覆うトランクリッドに、ラバーで覆われた弾性体が設けられている。弾性体はダンパの役割を果たし、トランクを閉じたときの衝撃を緩衝するものである。具体的には、弾性体は、トランクリッドに設けられたコイルスプリングの先端に弾性当接部を取付け、コイルスプリングの周囲をラバー材等からなるキャップ体で覆ったものである。
特許文献1の流体式ダンパは、シリンダ室内にピストンが設けられており、衝撃を緩衝する機能及び振動を減衰させる機能を向上させることができる。流体式ダンパが配置される部分は水や塵が浸入し易いため、流体式ダンパへの被水及び塵の噛み込みを防止する必要がある。被水等を防止するために、流体式ダンパを、特許文献2のようにラバー部材からなるブーツで覆うことによって、防水することが考えられる。
しかし、防水性を高めるために、ダンパをブーツにより完全に覆うと、ダンパが密閉される。ダンパの伸縮時にブーツも伸縮することで、密閉された内部の空気圧が上下し、ブーツが空気ばねとして機能してしまう。テールゲート等の開閉体を閉じた時の衝撃を緩衝する、本来のダンパ性能を高めるためには、改良の余地がある。
実開昭61−182434号公報 実開平4−11942号公報
本発明は、ダンパ本体のダンパ性能を高めつつ、該ダンパ本体を十分に防水することが可能な技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、車体と、該車体に形成されている開口を開閉する開閉体との、いずれか一方に取り付けられるとともに他方に当接するダンパ本体と、該ダンパ本体の少なくとも伸縮部分を覆い、該ダンパ本体の伸縮作用に従って伸縮可能な弾性材により構成されているブーツと、から成る開閉体用ダンパにおいて、前記ブーツは、前記ダンパ本体の外周面に対し接する部分に形成されて、該外周面との間をシールするシール部と、該ブーツの外周面に形成されて、該ブーツが伸縮したときにブーツ内外に通気可能な通気孔と、を有している。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記ダンパ本体は、前記車体と前記開閉体とのいずれか一方に取付け可能な取付部を備えたハウジングと、該ハウジングに進退可能に内蔵するとともに該ハウジングの貫通孔から出没可能なロッドと、を有しており、前記ロッドは、前記車体と前記開閉体とのいずれか他方に当接し、前記シール部は、前記ハウジングに対し、前記貫通孔よりも前記取付部側に位置し、前記通気孔は、前記ブーツに対し、前記シール部よりも前記貫通孔側に位置している。
請求項3に記載のごとく、より好ましくは、前記ブーツは、前記ロッドの進退作用に従って伸縮可能となるように、大径の山部と小径の谷部とが交互に配列された構成の蛇腹部を有し、該蛇腹部は、前記シール部よりも前記貫通孔側に位置している。
請求項4に記載のごとく、より好ましくは、前記ブーツは、前記蛇腹部の肉厚よりも厚い厚肉部を有し、前記シール部は、前記厚肉部に設けられている。
請求項5に記載のごとく、より好ましくは、前記通気孔は、前記蛇腹部の前記山部に形成されている。
請求項6に記載のごとく、より好ましくは、前記開口が前記開閉体によって閉じられたときに前記ブーツの下部に位置するように、該ブーツに配置されている。
請求項7に記載のごとく、より好ましくは、前記ブーツは、前記ダンパ本体が前記車体と前記開閉体とのいずれか一方に取り付けられたときに、前記車体と前記開閉体とのいずれか一方と前記ダンパ本体との間に挟み込み可能な被挟持部を有し、該被挟持部は、前記車体と前記開閉体とのいずれか一方に対する前記ブーツの相対的な回転変位を規制することが可能な回転規制部を有している。
請求項1に係る発明では、ブーツは、ダンパ本体の外周面との間をシールするシール部と、ブーツが伸縮したときにブーツ内外に通気可能な通気孔とを有する。ブーツはダンパ本体の外周面に接し、この接する部分を利用し、ブーツとダンパ本体との間をシールすることで、ダンパ本体を十分に防水することができる。また、ブーツの外周面に通気孔を設けたので、ダンパ本体が縮む際、ブーツ内の空気を通気孔から外部に逃がし、ブーツが空気ばねとして機能することを防止する。従って、ダンパ本体のダンパ性能を十分に高めることができる。
請求項2に係る発明では、シール部は、ハウジングに対し、貫通孔よりも取付部側に位置する。シール部は、貫通孔よりも取付部寄りに位置するので、仮に、取付部から水が浸入してきても、シール部によって水がシールされ、シール部より先に水が浸入することを防止することができる。結果、貫通孔まで水が達することがないので、貫通孔からハウジング内部に水が浸入することを防止することができる。
請求項3に係る発明では、蛇腹部は、シール部よりも貫通孔側に位置する。ダンパ本体が伸縮する際、ロッドはハウジングの先端の貫通孔から出没するので、ロッドの先端とハウジングの先端との間が伸縮する。一方、ブーツは蛇腹部が優先的に伸縮するので、ダンパ本体側の伸縮する部分と、ブーツ側の伸縮する部分とが、共にシール部よりも貫通孔側に位置することになる。結果、ダンパ本体が伸縮しても、ブーツ側では蛇腹部が伸縮してシール部は伸縮方向への外力をさほど受けることはないので、ずれることなくダンパ本体の外周面をシールし、シール性を維持することができる。
請求項4に係る発明では、シール部は、ブーツの肉厚部に設けられている。肉厚部は、蛇腹部の肉厚よりも厚いので、外力によっても蛇腹部より変形し難い。この変形し難い肉厚部にシール部を設けるので、シール部はシール性を高めることができる。
請求項5に係る発明では、通気孔は、蛇腹部の山部に形成されている。蛇腹部は山部と谷部が交互に配列され、形状に起伏があるので、蛇腹部に通気孔を設けても目立たない。従って、開閉体用ダンパの外観性を確保することができる。
請求項6に係る発明では、通気孔は、ブーツの下部に位置するように、ブーツに配置されている。通気孔をブーツの下部に配置し且つ山部に形成するので、通気孔はブーツの最も低い位置に配置される。結果、通気孔がドレン口の役割を果たすので、蛇腹部内に水を溜めずに排出することができる。また、仮にブーツ内に水が浸入しても、浸入した水を通気孔から直ちに排出することができる。
請求項7に係る発明では、ブーツは、車体と開閉体とのいずれか一方とダンパ本体との間に挟み込み可能な被狭持部を有し、この被狭持部に回転規制部が設けられている。ブーツに回転規制部が設けられているので、車体や開閉体に対してブーツが回転せず、通気孔を常にブーツの下部に位置させることができる。また、被狭持部は、車体と開閉体とのいずれか一方とダンパ本体との間に挟み込み可能であり、外部から見えない。回転規制部も見えないので、開閉体用ダンパの外観性を確保することができる。
本発明に係る開閉体用ダンパの取り付け例を示す車両の斜視図である。 図1に示された開閉体用ダンパの周りの側面図である。 図1に示されたテールゲートを閉めた状態の開閉体用ダンパの断面図である。 図3の4−4線断面図である。 図4に示されたピストン及びロッドの要部斜視図である。 図4に示された開閉体用ダンパの斜視図である。 図2の7矢視図である。 本発明に係る開閉体用ダンパのストッパの作用図である。 本発明に係る開閉体用ダンパのブーツの作用図である。 本発明に係る開閉体用ダンパの変形例を示す断面図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る開閉体用ダンパが取り付けられる車両について説明する。図1に示されるように、車両10は、車体11に形成されている開口12を開閉するための開閉体13を備えた、自動車である。例えば、開口12は、車体11の後面に形成されている。その場合の開閉体13は、開口12を開閉するテールゲートによって構成される。以下、開口12のことを、適宜「後部開口12」と言い換える。また、開閉体13のことを、適宜「テールゲート13」と言い換える。テールゲート13を開けることによって、車両後部の荷室14に収納物の出し入れができる。
テールゲート13は、車体11の後部上端に、ヒンジ(図示せず)によって前後状スイング可能に取り付けられている。車体11の開口12の上部近傍に、伸縮可能な且つ伸び方向に付勢される左右のオープンステイ15,15の一端が揺動自在に設けられている。左右のオープンステイ15,15の他端は、テールゲート13の左右の側部16に設けられた左右のブラケット30(左のみを示す)に接続されている。このオープンステイ15,15により、テールゲート13を開けた状態に支持することが可能である。
また、車体11の開口12は、周縁に開口用シール部材21(テールゲートウェザストリップ21)が設けられており、テールゲート13によって開閉される。この開閉用シール部材21は、開口12の周縁に沿った環状のラバー製品である。つまり、この開口用シール部材21は、開口12がテールゲート13によって閉じられた状態において、テールゲート13の内面の周縁22(シール面22)が接触することにより、車体11内外のシールをするための弾性部材である。
左右のブラケット30には、開口12をテールゲート13によって閉じたときの衝撃を緩衝するための左右の開閉体用ダンパ40が設けられている。テールゲート13を閉じたとき、左右の開閉体用ダンパ40は、車体11の開口12近傍の側面23に当接する。
次に、車幅方向左側の開閉体用ダンパ40の周辺について説明する。図2に示されるように、テールゲート13は、開口12を閉じる直前の位置にある。ブラケット30は、ボルト31,31によりテールゲート13の側部16に取り付けられている。
ブラケット30は、テールゲート13の側部16に接触する側部取付部32,32と、側部取付部32,32より一段高くオープンステイ15が取り付けられるオープンステイ取付部33と、ブラケット30自身の上下方向略中央に形成され開閉体用ダンパ40が取り付けられる取り付け座面34とからなる。
車体11の側面23は、車両後方を向くと共に開閉体用ダンパ40を受けるダンパ受け面24を有する。開閉体用ダンパ40がダンパ受け面24に当接する際、開閉体用ダンパ40の軸方向は、受け面24の法線方向にほぼ平行である。テールゲート13を閉める際の衝撃力の方向と、開閉体用ダンパ40の軸方向はほぼ一致する。
次に、開口12がテールゲート13により閉じられた状態について説明する。図3に示されるように、左の開閉体用ダンパ40は、車体11のダンパ受け面24に当接されている。テールゲート13は、外側を形成するテールゲートアウタパネル25と、内側を形成するテールゲートインナパネル26とを合わせることで構成される。車体11の後部は、外側を形成するリヤパネルアウタ27と、内側を形成するリヤパネルインナ28とをフランジ部29で合わせることで構成され、このフランジ部29に開口用シール部材21が設けられる。
開口用シール部材21が、テールゲートインナパネル26の周縁22(シール面22)に当接することで、車体11とテールゲート13との間がシールされる。テールゲートアウタパネル25と、リヤパネルアウタ27のなかの外観を形成する面は、ほぼ面一である。また、リヤパネルアウタ27のなかの外観を形成しない側面23(開口12近傍の側面23)と、テールゲートインナパネル26のなかの側部16とにより囲われる空間は、通路17となっている。この通路17に、オープンステイ15、ブラケット30及び開閉体用ダンパ40が収納される。
通路17は、雨天時、車体11のルーフ及びテールゲート13の上部からの雨水等が流れる雨樋の役割を果たす。図1に戻って、雨天時、雨水は、矢印aのように通路17を流れる。このように通路17では、上から下へ向かって水が流れることがあるので、開閉体用ダンパ40は防水されることが好ましい。
次に、左の開閉体用ダンパ40について説明する。なお、右の開閉体用ダンパ40は、左の開閉体用ダンパ40と同じ構成なので、説明を省略する。図4に示されるように、左の開閉体用ダンパ40は、ブラケット30に取り付けられるダンパ本体41と、ダンパ本体41の少なくとも伸縮部分を覆うブーツ81と、からなる。ブーツ81は、ダンパ本体41の伸縮作用に従って伸縮可能な弾性材により構成されている。
ダンパ本体41は、ハウジング42と、このハウジング42内に形成されるシリンダ43の内部にスライド可能に設けられるピストン44と、このピストン44に一体的に設けられハウジング42先端の貫通孔45から出没可能なロッド46と、このロッド46の先端に設けられ付勢部材47を受けるロッドバネ受け部材48と、ハウジング42の基端側に設けられ付勢部材47受けるハウジングバネ受け部49と、このハウジングバネ受け部49とロッドバネ受け部材48の間に装着される付勢部材47と、ロッドバネ受け部材48に設けられる当接部材51と、から構成される。この付勢部材47により、ピストン44をシリンダ43の軸方向の一端面50に付勢することができる。
ハウジング42の基端側にエンドプレート52が接着され、このエンドプレート52に取付部53がボルト54により固定される。ハウジング42の端部に、ハウジング42とエンドプレート52との間をシールするための0リング55が設けられる。ロッド46の外周部に、ロッド45と貫通孔45との間をシールするためのOリング56が設けられる。
Oリング55,56によりシールすることで、シリンダ43内を密閉することができる。なお、実施例では、ハウジング42とエンドプレート52とを接着したが、これに限定されず、溶接やカシメなど、ハウジング42にエンドプレート52が接合されれば、他の接合方法であっても差し支えない。
ロッド46の先端部に、Cクリップ57によりロッドバネ受け部材48が設けられる。ロッドバネ受け部48の取り付け穴58に当接部材51の爪部59を差し込むことで、当接部材51はロッドバネ受け部材48に取り付けられる。ロッドバネ受け部材48及びロッド46の先端により、当接部材51は支持される。
取付部53には、複数の爪部61が設けられている。取付部53をブラケット30のダンパ取り付け穴35に差し込み、爪部61を引っ掛けることで、開閉体用ダンパ40をブラケット30に取り付けることができる。
また、シリンダ43内は、ピストン44により2つの流体室62,63に仕切られる。テールゲート13(図1参照)を開いた自然状態では、ピストン44は、シリンダ43の一端面50に付勢される。シリンダ43の一端面50は、シリンダ43に対するピストンの一方へのスライド限界を規定する端面であり、ピストン44は一端面44に当接した位置いある。
ピストン44は、ピストン44がスライド限界まで移動した場合に、一端面50に当接することで、一端面50とピストン44との間に隙間を有するためのストッパ71(位置規制部71)を有する。ストッパ71(位置規制部71)により、ピストン44がスライド限界まで付勢されても、流体室62を有することができる。
なお、実施例では、ストッパ71をピストン44に設けたが、これに限定されず、ピストン44と一端面50との間に隙間を生じさせることができれば、ストッパ71を一端面50に設けても差し支えない。ストッパ71については、詳細を後述する。
ブーツ81は、ロッド46の進退作用に伴い、伸縮可能となるように、大径の山部82と、小径の谷部83とが交互に配列された構成の蛇腹部84を有する。ブーツ81の外周面85のなかの山部82の頂部に、ブーツ81が伸縮したときにブーツ81の内外に通気可能な通気孔86が形成されている。
ブーツ81は、ダンパ本体41のなかの当接部材51の外周面64に接する(嵌合する)先端側の嵌合部87と、ダンパ本体41のなかの取付部53の外周面65に接する(嵌合する)基端側の嵌合部88と、を有する。ブーツ81は、蛇腹部84の肉厚よりも厚い厚肉部89を有し、この厚肉部89に、ハウジング42の外周面66に接触し、外周面65,66との間をシールするシール部91を有する。
また、シール部91は、ハウジング42の貫通孔45よりも取付部53側に位置する。テールゲート13(図2参照)が閉じられた状態において、通気孔86は、ブーツ81の下部に配置されると共に、シール部91よりも貫通孔45側に位置する。通気孔86はブーツ81の下部に配置されるので、通路17(図1及び図3参照)を上から下へ水が流れても通気孔86から水が浸入することはない。よって、ブーツ81により、ダンパ本体41を防水することができる。
蛇腹部84は、シール部91と嵌合部87との間にあるので、ロッド46の進退運動に追従して蛇腹部84が伸縮するので、シール部91はロッド46の進退運動に影響されず、シール状態を維持することができる。加えて、貫通孔が、ブーツ81の下部且つ山部82の頂部に位置するので、仮にブーツ81内に水が浸入しても、水を容易に排出することができる。
ブーツ81は、ブラケット30に取り付けられた状態において、ブラケット30の取り付け座面34と、ダンパ本体41の取付部53との間に挟み込み可能な被狭持部92を有する。ダンパ本体41と取り付け座面34とで狭持部92を挟むことで、ブーツ81をダンパ本体41に強く固定することができる。狭持部92は、ブラケット30に対する相対的な回転変位を規制する回転規制部93を有する。回転規制部93は、ブラケット30の切り欠き部36に嵌っている。(詳細後述)
次にピストン44及びロッド46について説明する。図5に示されるように、ピストン44は円盤形状を呈している。このピストン44の端面72から、端面72の法線方向に向かってロッド46が延びている。
ピストン44の径は、ロッド46の径よりも大きく、端面72とロッド46とのコーナに、ストッパ71が環状に設けられる。仮にロッド46がピストン44に対して倒れ込む外力を受けても、ストッパ71が環状であるので、どの方向に対しても補強され、ロッドの倒れ込みを防止することができる。
また、ピストン44は、端面72に、ストッパ71から外周面73まで延びる複数の補強用リブ74が設けられる。複数の補強用リブ74はストッパ71から放射状に延びている。複数の補強用リブ74が放射状に延びているので、ロッド46の進退時、ピストン44が受ける力の方向に対して、ピストン44の全面を補強することができる。結果、ピストン44自体の厚みを薄くすることが可能となる。
ピストン44は、外周面73に、ピストン44の軸方向に貫通した複数の溝75を有する。溝75は、複数の補強用リブ74の間に配置される。溝75を設けることでピストン44の剛性が低下する反面、溝75の両側に補強用リブ74を設けるので、低下した分の剛性を補うことが容易である。
次に回転規制部93について説明する。図6に示されるように、ブーツ81は、取付部53側の端部に、突起状の回転規制部93を有する。回転規制部93は、簡単な形状の突起であるので、ブーツ81に一体的に形成することができ、ブーツの製造コストが上がることを抑制することができる。また、回転規制部93は、爪部61,61と位置をずらして配置される。
次に切り欠き部36について説明する。図7に示されるように、ブラケット30の取り付け座面34に、円形状のダンパ取り付け穴35が設けられる。このダンパ取り付け穴35の一部に、切り欠き部36が設けられる。
開閉体用ダンパ40(図6参照)をブラケット30に取り付ける際、切り欠き部36にブーツ81(図6参照)の回転規制部93を入れることで、ブーツ81の回転を規制することができる。また、取付部53の爪部61(図6参照)は、ダンパ取り付け穴35のなかの、切り欠き部36とずれた位置に引っ掛けられる。
次に開閉体用ダンパ40のストッパ71の作用を説明する。図8に示されるように、テールゲート13(図1参照)を開けた状態において、開閉体用ダンパ40のピストン44は、シリンダ43の一端面50側に付勢されている。ストッパ71は、シリンダ43の一端面50に当接している。ストッパ71が一端面50に当接することで、ピストン44と一端面50との間に隙間が生じ、ピストン44の図左側に流体室62が形成される。
テールゲート13を閉めると、ロッド46を介してピストン44は、矢印bのように移動する。開閉体用ダンパ40への入力初期においても、流体室62が形成されているので、ピストン44の図右側の流体室63から、ピストン44の図左側の流体室62に流れ出す流体の初期流路が広い。
入力初期においても、流体は、矢印cのように溝75を通って流体室63から流体室62へ滑らかに流れる。結果、テールゲート13を、入力初期においても、一時的な抵抗感なく閉めることができ、ドアの開閉性を高めることができる。
次にブーツ81の作用を説明する。図9(a)は開閉体用ダンパ40がダンパ受け面24に当接する直前の状態を示す図である。ロッド46は付勢部材47によりスライド限界の位置にある。ブーツ81は最も延びた状態であり、ブーツ81内の体積は最大である。
図9(b)は開閉体用ダンパ40がダンパ受け面24に当接した直後の状態を示す図である。開閉体用ダンパ40は、ダンパ受け面24に当接した衝撃により、ロッド46が貫通孔45内に没する。ダンパ本体41が縮むことで、ブーツ81の蛇腹部84が優先的に縮む。
ブーツ81内の体積も小さくなるが、ブーツ81内の空気は矢印dのように流れ、通気孔86から矢印eのように排出される。ブーツ81内の空気が排出されるので、ブーツ81内の空気圧は上昇せず、ブーツ81が空気バネとなることはない。結果、ダンパ本体41は、本来のダンパ性能を発揮される。
次に開閉体用ダンパの変形例を説明する。なお、図4に示した構成と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図10にしめされるように、開閉体用ダンパ40は、ダンパ本体41と、ブーツ81とからなる。
蛇腹部84は、貫通孔45及びロッド46を囲うように配置されている。ダンパ本体41の伸縮に伴い、蛇腹部84が優先的に伸縮される。蛇腹部84は、ブーツ81基端側のシール部91から離れているので、蛇腹部41の伸縮に影響され難い。結果、シール部91のシール性をより一層向上させることができる。
以上に述べた開閉体用ダンパをまとめて以下に記載する。
図4に示されるように、ブーツ81は、ダンパ本体41の外周面との間をシールするシール部91と、ブーツ81が伸縮したときにブーツ81内外に通気可能な通気孔86とを有する。ブーツ81はダンパ本体41の外周面64,65,66に接し(嵌合され)、この接する(嵌合する)部分を利用し、ブーツ81とダンパ本体41との間をシールすることで、ダンパ本体41を十分に防水することができる。また、ブーツ81の外周面85に通気孔86を設けたので、ダンパ本体41が縮む際、ブーツ85内の空気を通気孔86から外部に逃がし、ブーツ81が空気ばねとして機能することを防止する。従って、ダンパ本体41のダンパ性能を十分に高めることができる。
図4に示されるように、シール部91は、ハウジング42に対し、貫通孔45よりも取付部53側に位置する。シール部91は、貫通孔45よりも取付部53寄りに位置するので、仮に、取付部53から水が浸入してきても、シール部91によって水がシールされ、シール部91より先に水が浸入することを防止することができる。結果、貫通孔45まで水が達することがないので、貫通孔45からハウジング42内部に水が浸入することを防止することができる。
図4に示されるように、蛇腹部84は、シール部91よりも貫通孔45側に位置する。ダンパ本体41が伸縮する際、ロッド46はハウジング42の先端の貫通孔45から出没するので、ロッド46の先端とハウジング42の先端との間が伸縮する。一方、ブーツ81は蛇腹部84が優先的に伸縮するので、ダンパ本体41側の伸縮する部分と、ブーツ81側の伸縮する部分とが、共にシール部91よりも貫通孔45側に位置することになる。結果、ダンパ本体41が伸縮しても、ブーツ81側では蛇腹部84が伸縮してシール部91は伸縮方向への外力をさほど受けることはないので、ずれることなくダンパ本体41の外周面66をシールし、シール性を維持することができる。
図4に示されるように、シール部91は、ブーツ81の肉厚部89に設けられている。肉厚部89は、蛇腹部84の肉厚よりも厚いので、外力によっても蛇腹部84より変形し難い。この変形し難い肉厚部89にシール部91を設けるので、シール部91はシール性を高めることができる。
図4に示されるように、通気孔86は、蛇腹部84の山部82に形成されている。蛇腹部84は山部82と谷部83が交互に配列され、形状に起伏があるので、蛇腹部84に通気孔86を設けても目立たない。従って、開閉体用ダンパ40の外観性を確保することができる。
図4に示されるように、通気孔86は、ブーツ81の下部に位置するように、ブーツ81に配置されている。通気孔86をブーツ81の下部に配置し且つ山部82に形成するので、通気孔86はブーツ81の最も低い位置に配置される。結果、通気孔86がドレン口の役割を果たすので、蛇腹部84内に水を溜めずに排出することができる。また、仮にブーツ81内に水が浸入しても、浸入した水を通気孔86から直ちに排出することができる。
図4,図6,図7に示されるように、ブーツ81は、車体11と開閉体13とのいずれか一方とダンパ本体41との間に挟み込み可能な被狭持部92を有し、この被狭持部92に回転規制部93が設けられている。ブーツ81に回転規制部93が設けられているので、車体11や開閉体13に対してブーツ81が回転せず、通気孔86を常にブーツ81の下部に位置させることができる。また、被狭持部92は、車体11と開閉体13とのいずれか一方とダンパ本体41との間に挟み込み可能であり、外部から見えない。回転規制部93も見えないので、開閉体用ダンパ40の外観性を確保することができる。
尚、実施例においては、開閉体用ダンパ40を開閉体13(テールゲート13)に設けたが、これに限定されず、ブーツ81の通気孔86がブーツ81の下部に配置されれば、開閉体用ダンパ40を車体11に設けても差し支えない。
本発明に係る技術は、車体に形成されている開口を開閉体によって閉じたときの衝撃を緩衝する開閉体用ダンパに好適である。
10…車両、11…車体、12…開口(後部開口)、13…開閉体(テールゲート)、40…開閉体用ダンパ、41…ダンパ本体、42…ハウジング、45…貫通孔、46…ロッド、47…付勢部材、53…取付部、66…ダンパ本体の外周面、81…ブーツ、82…山部、83…谷部、84…蛇腹部、85…ブーツの外周面、86…通気孔、89…厚肉部、91…シール部、92…被狭持部、93…回転規制部。

Claims (7)

  1. 車体と、該車体に形成されている開口を開閉する開閉体との、いずれか一方に取り付けられるとともに他方に当接するダンパ本体と、
    該ダンパ本体の少なくとも伸縮部分を覆い、該ダンパ本体の伸縮作用に従って伸縮可能な弾性材により構成されているブーツと、から成る開閉体用ダンパにおいて、
    前記ブーツは、
    前記ダンパ本体の外周面に対し接する部分に形成されて、該外周面との間をシールするシール部と、
    該ブーツの外周面に形成されて、該ブーツが伸縮したときにブーツ内外に通気可能な通気孔と、を有していることを特徴とする開閉体用ダンパ。
  2. 前記ダンパ本体は、前記車体と前記開閉体とのいずれか一方に取付け可能な取付部を備えたハウジングと、該ハウジングに進退可能に内蔵するとともに該ハウジングの貫通孔から出没可能なロッドと、を有しており、
    前記ロッドは、前記車体と前記開閉体とのいずれか他方に当接し、
    前記シール部は、前記ハウジングに対し、前記貫通孔よりも前記取付部側に位置し、
    前記通気孔は、前記ブーツに対し、前記シール部よりも前記貫通孔側に位置していることを特徴とする請求項1記載の開閉体用ダンパ。
  3. 前記ブーツは、前記ロッドの進退作用に従って伸縮可能となるように、大径の山部と小径の谷部とが交互に配列された構成の蛇腹部を有し、
    該蛇腹部は、前記シール部よりも前記貫通孔側に位置していることを特徴とする請求項2記載の開閉体用ダンパ。
  4. 前記ブーツは、前記蛇腹部の肉厚よりも厚い厚肉部を有し、
    前記シール部は、前記厚肉部に設けられていることを特徴とする請求項3記載の開閉体用ダンパ。
  5. 前記通気孔は、前記蛇腹部の前記山部に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の開閉体用ダンパ。
  6. 前記通気孔は、前記開口が前記開閉体によって閉じられたときに前記ブーツの下部に位置するように、該ブーツに配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項記載の開閉体用ダンパ。
  7. 前記ブーツは、前記ダンパ本体が前記車体と前記開閉体とのいずれか一方に取り付けられたときに、前記車体と前記開閉体とのいずれか一方と前記ダンパ本体との間に挟み込み可能な被挟持部を有し、
    該被挟持部は、前記車体と前記開閉体とのいずれか一方に対する前記ブーツの相対的な回転変位を規制することが可能な回転規制部を有していることを特徴とする請求項6記載の開閉体用ダンパ。
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