JP2014011815A - 回転電機のフレーム - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱フィン一体形フレームの製作工法にコスト面で有利な押出,引抜成形法を採用しつつ、放熱フィンに送流する冷却風の導風構造を工夫して高い冷却効果が発揮できるようにした回転電機のフレーム構造を提供する。
【解決手段】内周側に固定子コア4を嵌装したケーシング1のフレーム2に対し、その外周面上に軸方向に延在する多数条の放熱フィン11を並置形成し、アウターファン9,ファンカバー10を経て軸方向に送風される図示矢印の冷却風を前記放熱フィン11の相互間に画成された通風路12に通風して冷却するようにした風冷方式の回転電機において、前記放熱フィン11をフレーム2と一体に押出,ないし引抜成形するものとし、かつ各条の放熱フィン11の先端側にはその長手に沿ってT字形に張り出す庇状の屈曲部11aを形成して、冷却風が通風経路12の途中から周囲外方に逃げるのを抑制する。
【選択図】図1
【解決手段】内周側に固定子コア4を嵌装したケーシング1のフレーム2に対し、その外周面上に軸方向に延在する多数条の放熱フィン11を並置形成し、アウターファン9,ファンカバー10を経て軸方向に送風される図示矢印の冷却風を前記放熱フィン11の相互間に画成された通風路12に通風して冷却するようにした風冷方式の回転電機において、前記放熱フィン11をフレーム2と一体に押出,ないし引抜成形するものとし、かつ各条の放熱フィン11の先端側にはその長手に沿ってT字形に張り出す庇状の屈曲部11aを形成して、冷却風が通風経路12の途中から周囲外方に逃げるのを抑制する。
【選択図】図1
Description
本発明は、全閉外扇形モータなどに適用する回転電機のフレーム構造に関する。
まず、頭記の全閉外扇形モータを例に、従来における回転電機の一般的な組立構造を図4(a),(b)に示す。図において、1は円筒状のフレーム(外枠)2とその両端に配したエンドブラケット3との組立体になるケーシング、4はフレーム2の内周側に嵌装した固定子コア、5は固定子コイル、6は回転子、7は回転軸、8は軸受、9は回転軸6の軸端(反運転側)に取付けたアウターファン(外扇)、10はファンカバーであり、前記フレーム2の周面上には、ラジアル方向に張り出して軸方向に延在する多数条の放熱フィン11が周方向に並置配列して形成されている。
上記構成で回転電機は次記のように風冷冷却される。すなわち、回転電機の運転時に前記回転軸7に連結したアウターファン9が回転すると、図示矢印で表すようにファンカバー10を通じて周囲から取り込んだ外気の冷却風が放熱フィン11の相互間通風路12に沿ってフレーム2の外周面上を軸方向に通流し、この通風過程で冷却風とフレーム2の表面,および冷却フィン11との熱交換により、フレーム2に伝熱した回転電機本体の発生熱(銅損,鉄損に伴う発熱)が外方に熱放散される。
ところで、図示矢印で表すように放熱フィン11の相互間に画成されている溝状の通風路12の外周が周囲の大気中に向けて開放していると、アウターファン9からファンカバー10を経て通風路12に送風される冷却風は通風経路の途上で通風抵抗の高い溝状通風路12から周囲の大気中に向けて流出する傾向があることから、冷却風の風量一部は通風路12を上流から下流へと流れる途中で、フレーム2,放熱フィン11の表面界面から剥離して周囲の大気中へと逃げてしまう。
このために、通風路12の上流側(ファンカバー10)から下流に向かうにしたがって冷却風とフレーム2,および放熱フィン11との熱交換量が低下し、その結果として回転電機の風冷による冷却効果が低下することになる。
一方、冷却風が放熱フィンの通風路の途中から周囲に逃げるのを防ぐ対策として、放熱フィンの長手方向に沿ってその外周側に導風カバーを設けた構成(例えば、特許文献1参照)、あるいはフレームの周面上に溶接接合した放熱フィンの先端をL字形に折り曲げ、隣接する冷却フィンとの間にトンネル状の通風路を形成するようにした構成(例えば、特許文献2の図7参照)が知られている。
ところで、先記した従来技術による冷却風の通風対策では次記のよう問題点がある。すなわち、
(1)放熱フィン列を囲繞するようにフレームの外周側に導風カバーを配備した特許文献1の構成は、導風カバーの製作に鉄板の曲げ加工や溶接作業が必要となるので製造コストが高くなる。また、寸法精度の面で導風カバーと放熱フィンの先端との間の隙間を完全に無くすことは困難であり、このために冷却風の一部が前記隙間をバイパスしてフレームの表面,および放熱フィンの表面との間の熱交換効率が低下してしまう。
(2)また、フレームの周面上に溶接した放熱フィンの先端をL字形に折り曲げて隣接する冷却フィンの間にトンネル状に閉じた通風路を形成するようにした特許文献2(図7参照)では、放熱フィンの配列数を多くするほどフィンの溶接作業,および曲げ加工の作業工数が多くなり、結果として風冷による回転電機の冷却効果と製造コストとがトレードオフの関係となる。
(1)放熱フィン列を囲繞するようにフレームの外周側に導風カバーを配備した特許文献1の構成は、導風カバーの製作に鉄板の曲げ加工や溶接作業が必要となるので製造コストが高くなる。また、寸法精度の面で導風カバーと放熱フィンの先端との間の隙間を完全に無くすことは困難であり、このために冷却風の一部が前記隙間をバイパスしてフレームの表面,および放熱フィンの表面との間の熱交換効率が低下してしまう。
(2)また、フレームの周面上に溶接した放熱フィンの先端をL字形に折り曲げて隣接する冷却フィンの間にトンネル状に閉じた通風路を形成するようにした特許文献2(図7参照)では、放熱フィンの配列数を多くするほどフィンの溶接作業,および曲げ加工の作業工数が多くなり、結果として風冷による回転電機の冷却効果と製造コストとがトレードオフの関係となる。
一方、量産品である汎用モータなどに適用するフレームについては、その製造コストの低減化を図るために、フレームの製作工法を従来の鋳造,アルミダイキャスト製法から押出,ないし引抜成形工法に変えて先記した放熱フィンをフレームと一体成形するようにしたフレーム構造の製品化が進められている。
ところで、この押出,引抜成形工法により放熱フィンと一体構造のフレームを製作するには、フレームの素管をダイス(金型)に通して周面上に多数条の放熱フィンを形成することから、その放熱フィンの断面形状はダイスとの関係で制約がある。例えば、図4(b)のようにフレーム2の周上に放熱フィン11を放射状に成形することは可能であるが、隣接する放熱ファン11の相互間にトンネル状の中空通風路を形成するような断面形状にすることはできない。
そこで、本発明の目的は、放熱フィン一体形フレームの製作工法にコスト面で有利な押出,引抜成形法を採用しつつ、放熱フィンに送流する冷却風の導風構造を工夫して高い冷却効果が発揮できるようにした回転電機のフレームを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、内周側に固定子コアを嵌装した筒状のフレームに対し、その外周面上に軸方向に延在する多数条の放熱フィンを並置形成し、アウターファンを経て軸方向に送風される冷却風を前記放熱フィンに送流して冷却するようにした風冷方式の回転電機において、
前記放熱フィンをフレームと一体に押出,ないし引抜成形するものとし、かつ各条の放熱フィンの先端側にはその長手に沿って側方に張り出す屈曲部を形成する(請求項1)。
前記放熱フィンをフレームと一体に押出,ないし引抜成形するものとし、かつ各条の放熱フィンの先端側にはその長手に沿って側方に張り出す屈曲部を形成する(請求項1)。
また、前記の放熱フィンについては、次記のような形態で構成することができる。
(1)前記放熱フィンの先端部に形成した屈曲部は、その断面形状をT字形,もしくはL字形に形成する(請求項2)。
(2)前項(1)の形状になる放熱フィンに加えて、隣接する放熱フィンの先端部相互間に残存する間隙には、該間隙を閉塞するようにスペーサを嵌挿する(請求項3)。
(3)前記スペーサを金属材製とし、かつ該スペーサにはその基体からラジアル方向に張り出して長手方向に延在するフィンを形成するものとし(請求項4)、そのフィンを冷却通風路の内側,外側のいずれか一方、もしくは内側,外側の双方に張り出し形成する(請求項5)。
(1)前記放熱フィンの先端部に形成した屈曲部は、その断面形状をT字形,もしくはL字形に形成する(請求項2)。
(2)前項(1)の形状になる放熱フィンに加えて、隣接する放熱フィンの先端部相互間に残存する間隙には、該間隙を閉塞するようにスペーサを嵌挿する(請求項3)。
(3)前記スペーサを金属材製とし、かつ該スペーサにはその基体からラジアル方向に張り出して長手方向に延在するフィンを形成するものとし(請求項4)、そのフィンを冷却通風路の内側,外側のいずれか一方、もしくは内側,外側の双方に張り出し形成する(請求項5)。
上記構成によれば、次記の効果が得られる。
(1)フレームと一体にその周上に押出,ないし引抜成形した放熱フィンに対し、その先端側にT字形,もしくはL字形の屈曲部を形成した請求項1,2の構成によれば、放熱フィンの表面積が拡大して冷却風との熱交換効率が向上するほか、この屈曲部が通風路の仕切壁として機能し、放熱フィン間の通風路に通流する冷却風が周囲外方に逃げるのを抑制して回転電機の冷却効果を高めることができる。
(2)前記形状の放熱フィンに加えて、放熱フィンの先端部相互間に残存する間隙にスペーサを嵌挿して前記間隙を閉塞した請求項3の構成により、フレームの全長域に亙り放熱フィンの相互間にはトンネル状に閉じた冷却通風路を形成することができので、冷却風の全風量を有効に通風して回転電機の冷却効果を一層高めることができる。
(3)また、前記スペーサを熱伝導性の高い金属材製として、冷却通風路の内側,外側のいずれか一方、もしくは内側,外側の双方に張り出すフィンを形成した請求項4,5の構成によれば、熱交換の有効表面積をさらに拡大して回転電機の冷却性能,冷却効果をより一層高めることができる。
(1)フレームと一体にその周上に押出,ないし引抜成形した放熱フィンに対し、その先端側にT字形,もしくはL字形の屈曲部を形成した請求項1,2の構成によれば、放熱フィンの表面積が拡大して冷却風との熱交換効率が向上するほか、この屈曲部が通風路の仕切壁として機能し、放熱フィン間の通風路に通流する冷却風が周囲外方に逃げるのを抑制して回転電機の冷却効果を高めることができる。
(2)前記形状の放熱フィンに加えて、放熱フィンの先端部相互間に残存する間隙にスペーサを嵌挿して前記間隙を閉塞した請求項3の構成により、フレームの全長域に亙り放熱フィンの相互間にはトンネル状に閉じた冷却通風路を形成することができので、冷却風の全風量を有効に通風して回転電機の冷却効果を一層高めることができる。
(3)また、前記スペーサを熱伝導性の高い金属材製として、冷却通風路の内側,外側のいずれか一方、もしくは内側,外側の双方に張り出すフィンを形成した請求項4,5の構成によれば、熱交換の有効表面積をさらに拡大して回転電機の冷却性能,冷却効果をより一層高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に示す実施例に基づいて説明する。なお、図示実施例の図中で図4(a),(b)に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
まず、本発明の請求項1,2に係わる回転電機の構成を図1(a),(b)に示す。この実施例において、フレーム2,およびフレーム2の外周面上に形成した多数条の放熱フィン11は、熱伝導率の高いアルミニウムなどを素材として、押出成形,もしくは引抜成形の工法により熱フィン11をフレーム2と一体に成形しており、ここで放熱フィン11の先端部にはその長手に沿って左右側方に庇が張り出すT字形屈曲部11aが形成されている。なお、このT字形屈曲部11aは、フレーム2の素材をダイス(金型)に通して押出,ないし引抜成形する形成工程で同時に成形される。
上記構成のように放熱フィン11の先端部にT字形屈曲部11aを形成することにより、図4に示した従来構造による放射状の放熱フィン11と比べて、放熱フィン11の表面積が拡大するとともに、このT字形屈曲部11aが放熱フィン相互間に画成した冷却通風路12の周面を覆う仕切壁として機能する。
これにより、放熱フィン11に沿ってアウターファン9,ファンカバー10から通風路12に送風する冷却風と放熱フィン11との間の熱交換効率が向上するほか、冷却風が通風路12の途中から周囲外方に逃げるのを抑制して回転電機の冷却効果を高めることができる。
図2は、先記の実施例1(図1(b)参照)における放熱フィン11の先端部に形成した断面形状T字形の屈曲部をL字形に変更した応用実施例を示すものであり、この実施例2においても、先記実施例1と同等な効果を奏することができる。
次に、本発明の請求項3に係わる実施例を図3(a)に示す。すなわち、先記した実施例1(図1(b)参照)では、押出,引抜成形で使用するダイスとの関係で、隣接する放熱フィン11の先端部に形成したT字形屈曲部11aの相互間に開口間隙が残存する。このために、前記間隙を開口したままでおくと、冷却風通路12に通流する冷却風の一部が間隙を通じて周囲外方に逃げるおそれがある。
そこで、図3(a)に示すこの実施例では、隣接する放熱フィン11の先端屈曲部11aの間に断面形状がI字形になるストリップ状のスペーサ13を嵌挿して前記間隙を閉塞するようにいる。なお、このスペーサ13は、前記フレーム2と同様に押出成形法により成形することかできる。
この構成により、フレーム2の全長域に亙って、周方向に隣接する放熱フィンの相互間にはトンネル状に閉じた冷却通風路12を形成することができので、冷却風の全風量を有効に使って回転電機の冷却効果を一層高めることができる。
次に本発明の請求項4,5に係わる実施例を図3(b)〜(d)に示す。この実施例では、先記実施例3で述べたスペーサ13をアルミニウムなどの熱伝導性の高い金属材の押出成形品とした上で、スペーサ13にはその基体からラジアル方向に張り出して長手方向に延在する“ひれ状”のフィン13aを追加して形成している。
ここで、図3(b)では前記フィン13aが冷却通風路12の内側に突き出すように形成し、図3(c)ではフィン13a外側の周囲大気中に突き出すように形成している。また、図3dではフィン13aを冷却通風路12の内,外の双方に向けて張り出すように形成している。
上記のように、前記スペーサ13に“ひれ状”のフィン13aを形成することにより、回転電機本体の発生熱はフレーム2から周上の放熱フィン11,およびスペーサ13のフィン13aに伝熱し、このフィン13aに伝熱した熱は冷却通風路12に送風される冷却風,ないし外方周囲の大気中に放熱して除熱される。
これにより、回転電機の冷却効果に関与するフィンの有効な表面積を、先記の実施例1〜3よりも拡大して冷却効果をより一層高めることができる。
なお、前述した各実施例は、いずれも全閉外扇形回転電機を対象としているが、これに限定されるものではなく、他の冷却方式の回転電機にも実施適用が可能である。また、スペーサ13の取付構造についても、図示実施例の構造に限定されるものではない。
なお、前述した各実施例は、いずれも全閉外扇形回転電機を対象としているが、これに限定されるものではなく、他の冷却方式の回転電機にも実施適用が可能である。また、スペーサ13の取付構造についても、図示実施例の構造に限定されるものではない。
1 ケーシング
2 フレーム
4 固定子コア
6 回転子コア
9 アウターファン
10 ファンカバー
11 放熱フィン
11a T字形屈曲部
11b L字形屈曲部
12 冷却通風路
13 スペーサ
13a フィン
2 フレーム
4 固定子コア
6 回転子コア
9 アウターファン
10 ファンカバー
11 放熱フィン
11a T字形屈曲部
11b L字形屈曲部
12 冷却通風路
13 スペーサ
13a フィン
Claims (5)
- 内周側に固定子コアを嵌装した筒状のフレームに対し、その外周面上に軸方向に延在する多数条の放熱フィンを並置形成し、アウターファンを経て軸方向に送風される冷却風を前記放熱フィンに送流して冷却するようにした風冷方式の回転電機において、
前記放熱フィンをフレームと一体に押出,ないし引抜成形するものとし、かつ各条の放熱フィンの先端部にはその長手に沿って側方に張り出す屈曲部を形成したことを特徴とする回転電機のフレーム。 - 請求項1に記載のフレームにおいて、放熱フィンの先端部に形成した屈曲部の断面形状がT字形,もしくはL字形であることを特徴とする回転電機のフレーム。
- 請求項1,または2のいずれかの項に記載のフレームにおいて、隣接する放熱フィンの先端部相互間に残存する間隙に嵌挿して該間隙を閉塞するスペーサを備えたことを特徴とする回転電機のフレーム。
- 請求項3に記載のフレームにおいて、隣接する放熱フィン相互間の間隙に嵌挿したスペーサが金属材であり、かつ該スペーサにはその基体からラジアル方向に張り出して長手方向に延在するフィンを形成したことを特徴とする回転電機のフレーム。
- 請求項4に記載のフレームにおいて、スペーサに形成したフィンを、冷却通風路の内側,外側のいずれか一方、もしくは内側,外側の双方に張り出し形成したことを特徴とする回転電機のフレーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012144284A JP2014011815A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 回転電機のフレーム |
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| JP2012144284A JP2014011815A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 回転電機のフレーム |
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ID=50108069
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2012
- 2012-06-27 JP JP2012144284A patent/JP2014011815A/ja active Pending
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