JP2014013185A - 分光撮像装置調整方法および分光撮像システム - Google Patents

分光撮像装置調整方法および分光撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】分光撮像装置において各部品の間の相対的配置関係を容易に調整することができる分光撮像装置調整方法を提供する。
【解決手段】分光撮像システム1は、光源10、単一波長光源22、分光撮像装置30を備える。分光撮像装置30は、コリメートレンズ32、回折格子33、集光レンズ34、アレイ型受光部35、および、これらの部品の間の相対的配置関係を調整する調整手段を備える。単一波長光源22から分光撮像装置30に単色光を入力させたときにアレイ型受光部35の各受光センサからの出力値から所定の計算式により求められる値が最大となるように、各部品の間の相対的配置関係を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、分光撮像装置調整方法および分光撮像システムに関するものである。
分光撮像装置は、入力光をコリメートするコリメートレンズと、コリメートレンズによりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する回折格子と、回折格子から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズと、所定ラインに沿ってアレイ配置された複数の受光センサのうちの何れかの受光センサで集光レンズにより集光された光を受光するアレイ型受光部と、を備え、入力光のスペクトルを測定することができる。
例えば、分光撮像装置は、物質の吸収スペクトルを測定することにより、その物質の成分を分析することができる。また、分光撮像装置は、物体光と参照光とで形成される干渉縞のスペクトルを測定するにより、その物体の厚みや相対的な距離を求めることができる。さらに、FD-OCT(Fourier Domain Optical CoherenceTomography)は、測定対象からの物体光と参照光とで形成される干渉縞のスペクトルを分光撮像装置により測定し、この干渉スペクトルをフーリエ変換することで、非侵襲で測定対象の奥行き方向の光断層像を取得することができる(特許文献1参照)。
特開2011−024842号公報
ところで、分光撮像装置により光のスペクトルを高い波長分解能で測定するためには、集光レンズにより集光される各波長の光の集光点が上記所定ライン上に位置することも必要である。しかし、分光撮像装置において、外部からの衝撃および経時的な緩み等に因り、各部品の間の相対的配置関係が変化する場合がある。この場合、集光レンズにより集光される各波長の光の集光点が上記所定ラインから外れると、測定されるスペクトルの波長分解能や検出効率が低下する。また、FD-OCTでは、分光撮像装置において集光レンズにより集光される各波長の光の集光点が上記所定ラインから外れると、遠距離で反射する物体光の強度が低下し感度が低下する。
このような問題点を解消するために、分光撮像装置に単色光を入力させて、アレイ型受光部の複数の受光センサ上の集光領域の大きさを求め、その集光領域が小さくなるように分光撮像装置の各光学部品の相対的配置関係を調整すれば、測定されるスペクトルの波長分解能や検出効率の低下が回避され得る。
しかし、このような調整方法では、アレイ型受光部の複数の受光センサ上の集光領域の大きさが各受光センサのサイズの数倍程度以上である必要があるので、この条件で集光領域の大きさを精度よく求めることは難しい。また、分光撮像装置に複数の単色光を入力させた場合には、アレイ型受光部における複数の単色光それぞれの集光領域の大きさを確認する必要があるので、調整に要する時間が長くなり、また、ノイズを集光領域と誤判定する可能性がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、分光撮像装置において各部品の間の相対的配置関係を容易に調整することができる分光撮像装置調整方法、および、このような分光撮像装置調整方法を適用することができる分光撮像システムを提供することを目的とする。
本発明の分光撮像装置調整方法は、入力光をコリメートするコリメートレンズと、コリメートレンズによりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する回折格子と、回折格子から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズと、所定ラインに沿ってアレイ配置された複数の受光センサP〜Pのうちの何れかの受光センサで集光レンズにより集光された光を受光するアレイ型受光部とを備える分光撮像装置を調整する方法であって、分光撮像装置に単色光を入力させたときに各受光センサPからの出力値fについて下記(1)式の値が最大となるように、コリメートレンズ,回折格子,集光レンズおよびアレイ型受光部の間の相対的配置関係を調整することを特徴とする。ただし、nは1以上N以下の各整数である。また、本発明の分光撮像装置調整方法では、単色光のスペクトルの半値全幅がアレイ型受光部の波長分解能より小さいのが好適である。
Figure 2014013185
また、本発明の分光撮像装置調整方法は、入力光をコリメートするコリメートレンズと、コリメートレンズによりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する回折格子と、回折格子から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズと、所定ラインに沿ってアレイ配置された複数の受光センサP〜Pのうちの何れかの受光センサで集光レンズにより集光された光を受光するアレイ型受光部とを備える分光撮像装置を調整する方法であって、各単色光のスペクトルの半値全幅がアレイ型受光部の波長分解能より小さく、隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値が波長分解能より大きい複数の単色光λ〜λを、分光撮像装置に入力させ、複数の受光センサP〜Pのうち単色光λの集光位置を含む連続範囲にある受光センサをグループGが含むように複数の受光センサP〜PをM個のグループG〜Gに分割して、各受光センサPからの出力値fについて下記(2)式の値が最大となるように、コリメートレンズ,回折格子,集光レンズおよびアレイ型受光部の間の相対的配置関係を調整することを特徴とする。ただし、nは1以上N以下の各整数であり、mは1以上M以下の各整数である。また、本発明の分光撮像装置調整方法では、隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値が波長分解能の10倍以上であり、アレイ型受光部が受光する光の波長帯域幅が隣り合う2つの単色光の波長間隔の最大値の10倍以上であるのが好適である。
Figure 2014013185
本発明の分光撮像システムは、入力光をコリメートするコリメートレンズと、コリメートレンズによりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する回折格子と、回折格子から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズと、所定ラインに沿ってアレイ配置された複数の受光センサのうちの何れかの受光センサで集光レンズにより集光された光を受光するアレイ型受光部と、コリメートレンズに入力される光の光路上に配置され、コリメートレンズに単色光を入力させる単色光供給源と、コリメートレンズ,回折格子,集光レンズおよびアレイ型受光部の間の相対的配置関係を調整する調整手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の分光撮像システムでは、単色光のスペクトルの半値全幅がアレイ型受光部の波長分解能より小さいのが好適である。また、隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値がアレイ型受光部の波長分解能の10倍以上であり、アレイ型受光部が受光する光の波長帯域幅が隣り合う2つの単色光の波長間隔の最大値の10倍以上であるのが好適である。
本発明によれば、分光撮像装置において各部品の間の相対的配置関係を容易に調整することができる。
第1実施形態の分光撮像システム1の構成を示す図である。 単一波長光源22から出力される単色光を分光撮像装置30に入力させたときのアレイ型受光部35から出力されるラインデータを示す図である。 分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係とフォーカススコアとの関係を示す図である。 第1実施形態の変形例の分光撮像システム1Aの構成を示す図である。 第1実施形態の変形例の分光撮像システム1Bの構成を示す図である。 第1実施形態の変形例の分光撮像システム1Cの構成を示す図である。 第2実施形態の分光撮像システム2の構成を示す図である。 光量が等しい複数波長の単色光を分光撮像装置30に入力させたときのアレイ型受光部35から出力されるラインデータを示す図である。 光量が異なる複数波長の単色光を分光撮像装置30に入力させたときのアレイ型受光部35から出力されるラインデータを示す図である。 第2実施形態の変形例の分光撮像システム2Aの構成を示す図である。 第2実施形態の変形例の分光撮像システム2Bの構成を示す図である。 第2実施形態の変形例の分光撮像システム2Cの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の分光撮像システム1の構成を示す図である。分光撮像システム1は、FD-OCTにより測定対象3の光断層像を取得するものであって、光源10、干渉器11、照射ユニット12、結合器21、単一波長光源22、分光撮像装置30、データ抽出部41、断層像データ生成部42、画像化部43、フォーカススコア算出部44および位置制御部45を備える。
光源10は、広帯域の連続光を出力することができる。光源10として、例えば、SC光源,ASE光源およびSLD等が好適に用いられ得る。干渉器11は、マイケルソン型干渉計であり、光源10から出力された光を入力し該光を2分岐して測定光および参照光とし、測定光を照射ユニット12へ出力するとともに、照射ユニット12により測定対象3へ測定光が照射されることで測定対象3において生じた物体光を照射ユニット12から入力し、その物体光および参照光による干渉光を結合器21へ出力する。
単一波長光源22は、単一波長の単色光を出力する。この単色光の波長は、分光撮像装置30が検出することができる波長である。この単色光のスペクトルの半値全幅は、アレイ型受光部35の波長分解能(アレイ型受光部35の帯域幅を受光センサの個数で割った値)より小さい。結合器21は、干渉器11から出力される光、または、単一波長光源22から出力される単一波長の単色光を、分光撮像装置30に入力させる。結合器21および単一波長光源22は、分光撮像装置30に単一波長の単色光を入力させる単色光供給源を構成している。
分光撮像装置30は、結合器21から到達した光のスペクトルを測定する。分光撮像装置30は、光ファイバ31,コリメートレンズ32,回折格子33,集光レンズ34およびアレイ型受光部35を備える。また、分光撮像装置30は、コリメートレンズ32,回折格子33,集光レンズ34およびアレイ型受光部35の間の相対的配置関係を調整する調整手段を備える。
光ファイバ31は、結合器21から出力された光を導いて、該光を端面から出力する。コリメートレンズ32は。光ファイバ31の端面から出力された光をコリメートする。回折格子33は、コリメートレンズ32によりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する。集光レンズ34は、回折格子33から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する。アレイ型受光部35は、所定ラインに沿って一定ピッチでアレイ配置された複数の受光センサを有し、集光レンズ34により集光された光を受光する。
相対的配置関係を調整する調整手段は、コリメートレンズ32,回折格子33,集光レンズ34およびアレイ型受光部35それぞれを平行移動させる手段の他、これらの部品の方位を変更する手段を含む。特に、調整手段は、コリメートレンズ32の位置を調整する手段と、集光レンズ34とアレイ型受光部35との間の距離を調整する手段と、を含む。これらの調整手段として可動ステージ等が用いられる。
データ抽出部41は、アレイ型受光部35の複数の受光センサから出力されたラインデータ(各受光センサからの出力データの列)を受け取る。断層像データ生成部42は、このラインデータをフーリエ変換し、このフーリエ変換の結果に基づいて測定対象3の奥行き方向の1次元の光断層像を取得する。照射ユニット12は、測定対象3への測定光の照射を1次元または2次元に走査し、断層像データ生成部42は、その走査の際の各照射位置において測定対象3の奥行き方向の1次元の光断層像を取得する。そして、画像化部43は、断層像データ生成部42により取得された1次元の光断層像を積層することによって、測定対象3の2次元または3次元の光断層像を形成し表示する。
フォーカススコア算出部44は、アレイ型受光部35からデータ抽出部41が受け取ったラインデータに基づいて、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係の良好度合を表す評価値(フォーカススコア)を算出する。位置制御部45は、このフォーカススコアに基づいて、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整する調整手段を制御する。
本実施形態では、フォーカススコアを求めて分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整するために、単一波長光源22から出力される単一波長の単色光を分光撮像装置30に入力させる。単一波長の単色光が分光撮像装置30に入力されたとき、アレイ型受光部35の受光面における光強度分布は、その波長に応じた位置でピークを有し、その位置から離れるほど強度が低下する。アレイ型受光部35の複数の受光センサそれぞれは、入射光強度に対して出力データが一定の線形関係にあるとする。
アレイ型受光部35から出力されるラインデータf(x)を下記(3)式のガウス関数で表す。aは、正の値であり、アレイ型受光部35の受光面における集光領域の大きさを表す。アレイ型受光部35から出力されるラインデータは、実際には位置xについて離散的であるが、ここでは位置xを変数とする関数として扱う。
Figure 2014013185
ラインデータf(x)の積分値(以下「単純和」という。)は下記(4a)式で表される。単純和の値は、a値に依らず一定値であり、集光領域の大きさに依らない。一方、ラインデータf(x)のα乗の積分値(以下「α乗和」という。)は下記(4b)式で表される。α>1であるとき、a値が大きいほど(集光領域が狭いほど)、α乗和の値は大きい。このことから、α乗和の値をフォーカススコアとして、この値が大きくなるように、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整すればよい。
Figure 2014013185
ただし、アレイ型受光部35から出力されるラインデータは実際には位置xについて離散的である。そこで、アレイ型受光部35のアレイ配置された複数の受光センサをP〜Pとし、分光撮像装置30に単色光を入力させたときの各受光センサPからの出力値をfとして、下記(5)式の値をフォーカススコアとし、このフォーカススコアが最大となるように、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整すればよい。
Figure 2014013185
分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整する際には、結合器21は、干渉器11からの光を分光撮像装置30に入力させず、単一波長光源22からの単色光を分光撮像装置30に入力させる。結合器21は、干渉器11から出力される光、および、単一波長光源22から出力される単色光のうち、何れか一方を選択して分光撮像装置30に入力させる光スイッチであってもよい。
図2は、単一波長光源22から出力される単色光を分光撮像装置30に入力させたときのアレイ型受光部35から出力されるラインデータを示す図である。このラインデータは、単色光の波長に応じた位置でピークを有し、そのピーク位置から離れるほど値が低下する。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係が良好である場合Aでは、ラインデータのピークは高く、ピークの幅は狭い。一方、相対的配置関係が十分でない場合Bでは、ラインデータのピークは低く、ピークの幅は広い。
図3は、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係とフォーカススコアとの関係を示す図である。横軸は、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係、すなわち、各光学部品の位置や方位を表す。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係が十分でない場合Bと比べて、相対的配置関係が良好である場合Aでは、フォーカススコアが大きい。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係の連続的な変化に対して、ラインデータの形状(ピーク高さ及び幅)も連続的に変化し、フォーカススコアも連続的に変化する。
したがって、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整しながらフォーカススコアの変化を調べ、フォーカススコアが極大となる相対的配置関係を求めれば、最良の相対的配置関係を得ることができる。また、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係に周期的な変化を与え、このときに得られるフォーカススコアにおける同じ周期の変動成分を抽出して、その成分が最小となるように相対的配置関係を調整してもよい。
図4〜図6は、第1実施形態の変形例の構成を示す図である。図1に示された構成と比較すると、図4〜図6に示される変形例では、分光撮像装置30に単一波長の単色光を入力させる単色光供給源の構成の点で相違する。
図4は、第1実施形態の変形例の分光撮像システム1Aの構成を示す図である。図1に示された構成と比較すると、図4に示される分光撮像システム1Aは、分光撮像装置30に単一波長の単色光を入力させる単色光供給源として結合器21および単一波長光源22を備える点では同じであるが、結合器21が光源10と干渉器11との間に設けられている点で相違する。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整する際には、結合器21は、光源10からの光を干渉器11に入力させず、単一波長光源22からの単色光を干渉器11に入力させる。結合器21は、光源10から出力される光、および、単一波長光源22から出力される単色光のうち、何れか一方を選択して干渉器11に入力させる光スイッチであってもよい。この変形例では、光源10と単一波長光源22とを一つに纏めることができる。
図5は、第1実施形態の変形例の分光撮像システム1Bの構成を示す図である。図1に示された構成と比較すると、図5に示される分光撮像システム1Bは、分光撮像装置30に単一波長の単色光を入力させる単色光供給源として、結合器21、分岐器23および単一波長透過フィルタ24を備える点で相違する。分岐器23は、光源10と干渉器11との間に設けられている。結合器21は、干渉器11と分光撮像装置30との間に設けられている。単一波長透過フィルタ24の透過帯域幅は、分光撮像装置30の波長分解能より狭い。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整する際には、光源10から出力された光を分岐器23により単一波長透過フィルタ24に導入し、単一波長透過フィルタ24を透過した単一波長の単色光を結合器21により分光撮像装置30に入力させる。結合器21または分岐器23は光スイッチであってもよい。この変形例では、光源10とは別に、フォーカススコアを求める為の単一波長光源を設ける必要がない。
図6は、第1実施形態の変形例の分光撮像システム1Cの構成を示す図である。図5に示された構成と比較すると、図6に示される分光撮像システム1Cは、分光撮像装置30に単一波長の単色光を入力させる単色光供給源として、結合器21、分岐器23および単一波長透過フィルタ24を備える点では同じであるが、結合器21および分岐器23の双方が光源10と干渉器11との間に設けられている点で相違する。結合器21または分岐器23は光スイッチであってもよい。この変形例でも、光源10とは別に、フォーカススコアを求める為の単一波長光源を設ける必要がない。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態の分光撮像システム2の構成を示す図である。分光撮像システム2は、FD-OCTにより測定対象の光断層像を取得するものであって、光源10、干渉器11、照射ユニット12、結合器21、合波器25、単一波長光源26〜26、分光撮像装置30、データ抽出部41、断層像データ生成部42、画像化部43、フォーカススコア算出部44および位置制御部45を備える。
図1に示された第1実施形態の構成と比較すると、図7に示される分光撮像システム2は、分光撮像装置30に単色光を入力させる単色光供給源として、結合器21、合波器25および複数の単一波長光源26〜26を備える点で相違する。
各単一波長光源26は、中心波長λの単色光を出力する。波長λ〜λは、分光撮像装置30が検出することができる波長であり、互いに異なる。各単色光のスペクトルの半値全幅は、アレイ型受光部35の波長分解能より小さい。隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値は、アレイ型受光部35の波長分解能より大きい。隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値は、アレイ型受光部35の波長分解能の10倍以上であるのが好適であり、アレイ型受光部35が受光する光の波長帯域幅は、隣り合う2つの単色光の波長間隔の最大値の10倍以上であるのが好適である。
合波器25は、複数の単一波長光源26〜26から出力された波長λ〜λの単色光を合波して、その合波した光を結合器21へ出力する。結合器21は、干渉器11から出力される光、または、合波器25から出力される複数波長の単色光を、分光撮像装置30に入力させる。
本実施形態では、フォーカススコアを求めて分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整するために、複数の単一波長光源26〜26から出力された波長λ〜λの単色光を合波して分光撮像装置30に入力させる。複数波長の単色光が分光撮像装置30に入力されたとき、アレイ型受光部35の受光面における光強度分布は、各々波長に応じた位置でピークを有し、その位置から離れるほど強度が低下する。
複数の単一波長光源26〜26から出力される単色光の光量が一定であれば、第1実施形態と同様のフォーカススコアに基づいて、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整することができる。複数の単一波長光源26〜26から出力される単色光の光量が一定でない場合、以下のようにして相対的配置関係を調整する。
アレイ型受光部35から出力されるラインデータを下記(6)式のガウス関数f(x)の和で表す。ガウス関数f(x)は、単一波長光源26から出力された波長λの単色光のみが分光撮像装置30に入力されたときにアレイ型受光部35から出力されるラインデータを表す。Aは波長λの単色光の光量を表し、aは波長λの単色光の集光領域の大きさを表し、x0mは波長λの単色光の集光領域におけるピーク位置を表す。
Figure 2014013185
単純和は下記(7a)式で表される。単純和の値は、a値に依らず一定値であり、集光領域の大きさに依らない。一方、α乗和は下記(7b)式で表される。α>1であるとき、a値が大きいほど(集光領域が狭いほど)、α乗和の値は大きい。しかし、α乗和の値は、光量Aが大きい波長λの単色光の寄与が大きい。
Figure 2014013185
そこで、本実施形態では、アレイ型受光部35の複数の受光センサP〜Pのうち単色光λの集光位置を含む連続範囲にある受光センサをグループGが含むように複数の受光センサP〜PをM個のグループG〜Gに分割する。各グループGは、単色光λの集光位置にある受光センサと、この受光センサの近傍にある受光センサと、を含む。そして、各グループGにおける単純和のα乗の値とα乗和との比(下記(8)式)を求め、この比の総和(下記(9)式)をフォーカススコアとする。このフォーカススコアは、各単色光λの光量Aに依存しない。このフォーカススコアが最大となるように、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整すればよい。
Figure 2014013185
Figure 2014013185
ただし、アレイ型受光部35から出力されるラインデータは実際には位置xについて離散的である。そこで、アレイ型受光部35のアレイ配置された複数の受光センサをP〜Pとし、分光撮像装置30に複数波長λ〜λの単色光を入力させたときの各受光センサPからの出力値をfとして、下記(10)式の値をフォーカススコアとし、このフォーカススコアが最大となるように、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整すればよい。
Figure 2014013185
分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整する際には、結合器21は、干渉器11からの光を分光撮像装置30に入力させず、合波器25からの複数波長の単色光を分光撮像装置30に入力させる。結合器21は、干渉器11から出力される光、および、合波器25から出力される複数波長の単色光のうち、何れか一方を選択して分光撮像装置30に入力させる光スイッチであってもよい。
図8は、光量が等しい複数波長の単色光を分光撮像装置30に入力させたときのアレイ型受光部35から出力されるラインデータを示す図である。このラインデータは、単色光の各波長に応じた位置でピークを有し、そのピーク位置から離れるほど値が低下する。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係が良好である場合Aでは、ラインデータの全てのピークは高く、全てのピークの幅は狭い。一方、相対的配置関係が十分でない場合Bでは、ラインデータの何れかのピークは低く、何れかのピークの幅は広い。複数波長の単色光の光量が等しい場合、第1実施形態と同様のフォーカススコアに基づいて、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整することができる。
図9は、光量が異なる複数波長の単色光を分光撮像装置30に入力させたときのアレイ型受光部35から出力されるラインデータを示す図である。このような状態は、各波長の単色光の出力強度に差がある場合、または、経路の損失が波長によって異なる場合に起こり得る。このような状態の場合には、上記(10)式のフォーカススコアに基づいて、分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整することができる。
図10〜図12は、第2実施形態の変形例の構成を示す図である。図7に示された構成と比較すると、図10〜図12に示される変形例では、分光撮像装置30に複数波長の単色光を入力させる単色光供給源の構成の点で相違する。
図10は、第2実施形態の変形例の分光撮像システム2Aの構成を示す図である。図7に示された構成と比較すると、図10に示される分光撮像システム2Aは、分光撮像装置30に複数波長の単色光を入力させる単色光供給源として結合器21、合波器25および単一波長光源26〜26を備える点では同じであるが、結合器21が光源10と干渉器11との間に設けられている点で相違する。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整する際には、結合器21は、光源10からの光を干渉器11に入力させず、合波器25からの複数波長の単色光を干渉器11に入力させる。結合器21は、光源10から出力される光、および、合波器25から出力される複数波長の単色光のうち、何れか一方を選択して干渉器11に入力させる光スイッチであってもよい。この変形例では、光源10と単一波長光源26〜26とを一つに纏めることができる。
図11は、第2実施形態の変形例の分光撮像システム2Bの構成を示す図である。図7に示された構成と比較すると、図11に示される分光撮像システム2Bは、分光撮像装置30に複数波長の単色光を入力させる単色光供給源として、結合器21、分岐器23および複数波長透過フィルタ26を備える点で相違する。分岐器23は、光源10と干渉器11との間に設けられている。結合器21は、干渉器11と分光撮像装置30との間に設けられている。複数波長透過フィルタ26は、離散的な複数波長の光を透過させることができるもので、例えばエタロンフィルタである。複数波長透過フィルタ26の各々の透過帯域幅は、分光撮像装置30の波長分解能より狭い。分光撮像装置30における各光学部品の間の相対的配置関係を調整する際には、光源10から出力された光を分岐器23により複数波長透過フィルタ26に導入し、複数波長透過フィルタ26を透過した複数波長の単色光を結合器21により分光撮像装置30に入力させる。結合器21または分岐器23は光スイッチであってもよい。この変形例では、光源10とは別に、フォーカススコアを求める為の複数の単一波長光源を設ける必要がない。
図12は、第2実施形態の変形例の分光撮像システム2Cの構成を示す図である。図11に示された構成と比較すると、図12に示される分光撮像システム2Cは、分光撮像装置30に複数波長の単色光を入力させる単色光供給源として、結合器21、分岐器23および複数波長透過フィルタ26を備える点では同じであるが、結合器21および分岐器23の双方が光源10と干渉器11との間に設けられている点で相違する。結合器21または分岐器23は光スイッチであってもよい。この変形例でも、光源10とは別に、フォーカススコアを求める為の単一波長光源を設ける必要がない。
1,1A,1B,1C,2,2A,2B,2C…分光撮像システム、3…測定対象、10…光源、11…干渉器、12…照射ユニット、21…結合器、22…単一波長光源、23…分岐器、24…単一波長透過フィルタ、25…合波器、26〜26…単一波長光源、27…複数波長透過フィルタ、30…分光撮像装置、31…光ファイバ、32…コリメートレンズ、33…回折格子、34…集光レンズ、35…アレイ型受光部、41…データ抽出部、42…断層像データ生成部、43…画像化部、44…フォーカススコア算出部、45…位置制御部。

Claims (7)

  1. 入力光をコリメートするコリメートレンズと、前記コリメートレンズによりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する回折格子と、前記回折格子から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズと、所定ラインに沿ってアレイ配置された複数の受光センサP〜Pのうちの何れかの受光センサで前記集光レンズにより集光された光を受光するアレイ型受光部とを備える分光撮像装置を調整する方法であって、
    前記分光撮像装置に単色光を入力させたときに各受光センサPからの出力値fについて下記(1)式の値が最大となるように、前記コリメートレンズ,前記回折格子,前記集光レンズおよび前記アレイ型受光部の間の相対的配置関係を調整する、
    ことを特徴とする分光撮像装置調整方法(ただし、nは1以上N以下の各整数)。
    Figure 2014013185
  2. 前記単色光のスペクトルの半値全幅が前記アレイ型受光部の波長分解能より小さいことを特徴とする請求項1に記載の分光撮像装置調整方法。
  3. 入力光をコリメートするコリメートレンズと、前記コリメートレンズによりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する回折格子と、前記回折格子から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズと、所定ラインに沿ってアレイ配置された複数の受光センサP〜Pのうちの何れかの受光センサで前記集光レンズにより集光された光を受光するアレイ型受光部とを備える分光撮像装置を調整する方法であって、
    各単色光のスペクトルの半値全幅が前記アレイ型受光部の波長分解能より小さく、隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値が前記波長分解能より大きい複数の単色光λ〜λを、前記分光撮像装置に入力させ、
    前記複数の受光センサP〜Pのうち単色光λの集光位置を含む連続範囲にある受光センサをグループGが含むように前記複数の受光センサP〜PをM個のグループG〜Gに分割して、各受光センサPからの出力値fについて下記(2)式の値が最大となるように、前記コリメートレンズ,前記回折格子,前記集光レンズおよび前記アレイ型受光部の間の相対的配置関係を調整する、
    ことを特徴とする分光撮像装置調整方法(ただし、nは1以上N以下の各整数、mは1以上M以下の各整数)。
    Figure 2014013185
  4. 隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値が前記波長分解能の10倍以上であり、
    前記アレイ型受光部が受光する光の波長帯域幅が隣り合う2つの単色光の波長間隔の最大値の10倍以上である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の分光撮像装置調整方法。
  5. 入力光をコリメートするコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズによりコリメートされた光を入力して波長に応じて異なる方向へ光を出力する回折格子と、
    前記回折格子から出力された光を波長に応じて異なる位置に集光する集光レンズと、
    所定ラインに沿ってアレイ配置された複数の受光センサのうちの何れかの受光センサで前記集光レンズにより集光された光を受光するアレイ型受光部と、
    前記コリメートレンズに入力される光の光路上に配置され、前記コリメートレンズに単色光を入力させる単色光供給源と、
    前記コリメートレンズ,前記回折格子,前記集光レンズおよび前記アレイ型受光部の間の相対的配置関係を調整する調整手段と、
    を備えることを特徴とする分光撮像システム。
  6. 前記単色光のスペクトルの半値全幅が前記アレイ型受光部の波長分解能より小さいことを特徴とする請求項5に記載の分光撮像システム。
  7. 隣り合う2つの単色光の波長間隔の最小値が前記アレイ型受光部の波長分解能の10倍以上であり、
    前記アレイ型受光部が受光する光の波長帯域幅が隣り合う2つの単色光の波長間隔の最大値の10倍以上である、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の分光撮像システム。
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