JP2014014202A - 電力授受システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気自動車のバッテリへの受電に関し、効率的且つ安全に電力の受給が行なわれる電力授受システムを提供する。
【解決手段】受電車両1は、受電部12と給電部22との間の距離、及び車幅方向の位置ずれを検出する検出部13を備える。受電車両1では、ECU14の処理により、検出部13から得られた情報に基づいて、受電車両1の受電部12を、給電部22から電力を受給するために最適な所定の位置となるように修正させるための情報が出力される。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータからの駆動力によって走行する車両への電力を供給する方法に関し、効率的に電力の授受が行なわれる電力授受システムに関する。
バッテリに給電された電力によってモータを動かし、モータの駆動力によって走行する電気自動車、ハイブリッド自動車が普及している。バッテリの容量には限りがあり、充電スタンド(充電ステーション)はまだ普及していない。そこで、電気自動車のバッテリのエネルギーを無駄にしないために、消費電力を抑える技術又はバッテリ残量に応じて車載負荷へ効率的に電力供給を選択する技術等が提案されている。
また、特許文献1には、充電スタンドにて給電を受けられない状況であっても、走行中の電気自動車に給電を行なうシステムが提案されている。特許文献1に開示された技術により、給電側の車両と、受電側の車両とは同じ速度で移動するように制御したり、停車してから電力の受給を行なったりする必要がない。
特開2005−168085号公報
非接触により電力を授受する場合、給電部と受電部との位置のずれによって給電効率が低下する。車両の走行中の給電は特に、給電部と受電部との位置の調整と、安全性の保持との両立が問題となる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、効率的且つ安全に電力の受給が行なわれる電力授受システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電力授受システムは、外部へ電力を給電する給電部を外面に備える給電装置と、該給電装置からの給電を受ける受電部を外面に備える受電車両とを含む電力授受システムにおいて、前記給電部及び前記受電部間の距離を検出する距離検出手段と、前記受電車両の前記受電部が備えられた前記外面に略平行な一方向における前記給電部及び受電部間の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、前記距離検出手段が検出した距離、及び位置ずれ検出手段が検出した位置ずれに基づき、前記給電部及び前記受電部間の距離及び位置を所定の距離及び位置へ修正させるための情報を出力する情報出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、給電装置の給電部と受電車両の受電部との間の距離、及び受電部が備えられた車体と略平行な一方向における前記給電部及び受電部間の位置ずれ(対向する位置からの位置ずれ)が検出され、距離及び位置ずれに基づき、電力が安定的に供給される所定の距離又は位置へ修正させるために必要な情報、例えば、距離又は位置を目視させる映像、距離又は位置の調整情報、距離及び位置ずれ自体を示す情報、距離及び位置ずれから導き出される速度の調整情報等の情報が出力される。これにより、給電装置又は受電車両にて、給電部と受電部との間の距離が最適となり、給電部と受電部とが対向するように調整するための情報が得られる。
本発明に係る電力授受システムは、前記距離検出手段、位置ずれ検出手段、及び情報出力手段は、前記受電車両に備えられていることを特徴とする。
本発明では、距離の検出、位置ずれの検出が受電車両側で行なわれ、これにより、距離又は位置ずれに基づく情報の出力も受電車両側で行なわれる。給電部と受電部との間の距離及び位置を安定させるための情報が受電車両側で出力されるから、受電車両側の運転制御によって距離及び位置を最適に調整することが可能となる。
なお、距離の検出、位置ずれの検出方法としては多様な方法が考えられる。例えば、受電強度に基づいて検出することが可能である。また、給電部又は受電部に撮像部を設け、受電部又は給電部が撮像されている範囲の大きさ、撮像部にて撮像された画像中の所定範囲とのずれによって距離又は位置ずれを検出することが可能である。更に、給電部及び受電部に対向するように複数組の赤外線発光部及び赤外線受光部を設け、赤外線受光部で対応する赤外線を受光できるか否か、及び受光強度によって位置ずれを検出することも可能である。更に、給電部及び受電部に赤外線通信部を備え、赤外線通信強度によって距離を検出するようにすることも可能である。
本発明に係る電力授受システムは、前記給電装置は、給電を行なう給電車両に備えられており、前記距離検出手段、位置ずれ検出手段、及び情報出力手段は、前記給電車両に備えられていることを特徴とする。
本発明では、給電装置は走行可能な給電車両に備えられ、距離の検出、位置ずれの検出並びに、距離及び位置ずれに基づく調整のための情報出力は給電車両側で行なわれる。受電部との間の距離及び位置を安定させるための情報が給電車両側で出力され、給電車両の運転制御によって距離及び位置を最適に調整することが可能となる。
本発明に係る電力授受システムは、前記給電部又は受電部は、該給電部又は受電部を移動させる駆動部を備え、前記情報出力手段が出力した情報に基づき前記給電部又は受電部の位置を、該給電部及び受電部間の距離及び位置が前記所定の距離及び位置となるように前記駆動部により調整する調整手段を備えることを特徴とする。
本発明では、給電部及び受電部の位置が、受電部との間の距離又は位置を安定させるための情報に基づき駆動して調整される。駆動方向は、給電部及び受電部間の距離の方向、若しくは、給電部及び受電部が対向する位置からのずれを無くすような方向が可能である。両方であってもよい。これにより、走行中であっても適切な距離及び位置を保つように調整することが可能となる。
本発明に係る電力授受システムは、前記受電車両又は給電車両は、前記情報出力手段が出力した情報に基づき走行制御を行なう手段を備えることを特徴とする。
本発明では、受電車両又は給電車両において、検出された距離及び位置ずれに基づいて出力される情報により、給電部及び受電部間の距離及び位置を最適に保ち、且つ走行中の安全性を保って自動的な運転制御が行なわれる。
本発明に係る電力授受システムは、前記給電部又は受電部は、該給電部又は受電部から延出するコネクタを備え、該コネクタにより前記給電部及び受電部が接続されるようにしてあることを特徴とする。
本発明では、給電部又は受電部はコネクタを備え、コネクタにより給電部及び受電部が接続されるので、給電部又は受電部は走行中であっても安定的に位置関係を保つことができ、安定的な電力の供給が可能となる。
本発明に係る電力授受システムは、前記コネクタは、前記給電部と受電部との対向方向へ延出駆動させる駆動部を備えることを特徴とする。
本発明では、コネクタは給電部又は受電部から、給電部と受電部との対向方向へ延出するように駆動され、走行中に給電部及び受電部とを接続させたり、給電部及び受電部間の距離に合わせて駆動したり、位置ずれを吸収するように駆動したり、調整することが可能となる。
本発明による場合、給電装置の給電部と受電車両の受電部との距離及び位置関係が、電力が安定的に供給される所定の距離及び位置に修正されるので、無線送電の漏れを低減することができ、給電装置から受電車両へ効率的に電力の授受を行なうことが可能となる。走行中に給電装置から受電車両へ電力の授受を行なう場合には安全面を考慮した修正、制御を行なうことにより、効率的且つ安全に、電力の授受を実現することができる。
実施の形態1における電力授受システムの構成を模式的に示す模式図である。 実施の形態1における受電車両及び給電車両内の構成を示すブロック図である。 実施の形態1における受電車両のECUでの検出処理及び出力処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2における受電車両及び給電車両内の構成を示すブロック図である。 実施の形態2における受電車両のECUでの検出処理及び走行制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3における受電車両及び給電車両内の構成を示すブロック図である。 実施の形態3における受電車両のECUによる処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3における受電部及び給電部の駆動の他の形態を示す説明図である。 実施の形態3の他の形態における受電車両のECUによる処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4における受電車両及び給電車両内の構成を示すブロック図である。 実施の形態4における受電車両における画像出力処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における電力授受システムの構成を模式的に示す模式図である。電力授受システムは、電気自動車である受電車両1と、給電装置を備える給電車両2との間で、電力の授受が行なわれることで実現される。実施の形態1における電力授受システムは、受電車両1及び給電車両2がいずれも走行中に給電車両2から受電車両1へ電力を供給する際に、電力が安定的に供給されるように、受電車両1にて、車両間の距離及び位置を調整させるよう情報を運転者へ音声で出力する。
図2は、実施の形態1における受電車両1及び給電車両2内の構成を示すブロック図である。受電車両1は、バッテリ10、受電制御部11、受電部12、検出部13、ECU(Electronic Control Unit )14、及び音声出力部15を備える。給電車両2は、バッテリ20、給電制御部21、給電部22、検出部23、及びECU24を備える。
受電車両1のバッテリ10は、受電車両1内に設置されており、受電車両1の走行用のモータを駆動させるための電力を蓄電する。受電制御部11は、バッテリ10及び受電部12へ接続されており、受電部12で無線により受信した交流電力を直流電力に変換し、バッテリ10へ与える。
受電部12は、略平面形状を有し、例えばマイクロ波を受信する受電アンテナを表面上に有する。受電車両1の後部左側(又は後中央部、若しくは後部右側)に、受電アンテナが設けられた受電面が車体から露出するように後方へ向けて設置されている。受電部12は、無線にて交流電力を受電し、受電制御部11へ交流電力を送出する。なお、受電面は通常は遮蔽されており、受電車両1内の他の制御装置(図示せず)からの受電開始の指示に基づき露出されるように構成されてもよい。
検出部13は、赤外線送信部131、赤外線受信部132、及び赤外線送受信スイッチ133(図2中ではスイッチと表記する)を有している。
赤外線送信部131及び赤外線受信部132は、受電部12の受電面と並設されるように受電車両1の後部に設置されている。赤外線送信部131は、受電車両1の後方へ向けて赤外線を発光する。赤外線受信部132は、受電車両1の後方からの赤外線を受光する。赤外線送信部131及び赤外線受信部132の位置は、受電部12を基準に規定されている。後述する給電車両2における給電部22に並設される赤外線送信部231及び赤外線受信部232と対向させるためである。
赤外線送信部131は、距離を測定するための赤外線を発光する。なお、赤外線による情報の送信と兼用してもよい。
赤外線受信部132は、ECU14に接続されており、給電車両2側の赤外線送信部231からの赤外線の受光強度を出力する。また、赤外線受信部132は、給電車両2から受光した赤外線にて給電車両2からの情報が伝播されている場合、当該情報を読み取ってECU14へ出力するようにしてもよい。更に赤外線受信部132は、赤外線距離センサの役割をも果たし、赤外線送信部131から発光させた光の反射角度、又は反射までの時間に基づく距離に応じて電圧値を出力する。なお、給電車両2の赤外線送信部231からの赤外線と、赤外線送信部131を発光源とする反射光とは、夫々に識別信号を持たせて区別するか、時間を分割するなどの区別をする。また、距離を測定する赤外線発光部及び受光部は別途備える構成としてもよい。
赤外線送受信スイッチ133は、赤外線送信部131及び赤外線受信部132の送信(発光)及び受信(受光)の開始及び停止を切り替えるスイッチである。赤外線送受信スイッチ133は、ECU14に接続されており、ECU14からの信号に基づき、赤外線送信部131及び赤外線受信部132の送信(発光)及び受信(受光)の開始及び停止を切り替える。
ECU14は、マイクロコンピュータ(図示せず)を用いて検出部13の制御、検出処理、決定処理、及び出力制御を行なう。ECU14は、検出部13の赤外線受信部132から出力される受光強度と、赤外線受信部132から出力される給電車両2からの情報に基づき、給電車両2の給電部22からの距離、対向すべき給電部22に対する受電部12の車幅方向における位置ずれを検出する。ECU14は、検出した距離及び位置ずれに基づき、受電車両1を給電車両2に対してどのように動かすべきかの情報を決定する。ECU14は、決定した情報と対応する音声を音声出力部15から出力させるべく、音声出力部15へ指示を出力する。具体的にはECU14は、複数種の音声パターンを記憶した記憶部を備え、決定した情報に対応する音声を記憶部から選択して音声出力部15へ出力するようにすればよい。なおECU14は、図示しない他の制御装置からの指示に基づき、検出処理及び決定処理を開始すればよい。またECU14は、検出した距離及び位置ずれが、給電車両2から安定的に電力を受給できる範囲内にあると判断される場合、給電を開始する情報を赤外線送信部131から送信させる。
音声出力部15は、スピーカである。音声出力部15はECU14専用のものでもよいし、カーナビゲーションシステムを構成するスピーカなど、他の用途のスピーカを兼用したものでもよい。
給電車両2のバッテリ20は、給電車両2内に設置されており、給電車両2の走行に用いる駆動電力とは異なる電力を外部から受電して蓄電する。外部とは例えば充電スタンド(充電ステーション)の給電装置である。給電制御部21は、バッテリ20及び給電部22へ接続されており、ECU24から、又は給電車両2内の他の制御装置(図示せず)からの給電開始の指示を受け付けてバッテリ20に蓄電されている電力を交流電力へ変換し、給電部22へ送電する。
給電部22は、略平面形状を有し、例えばマイクロ波を送信する面状の送電アンテナを表面上に有する。給電部22は、給電車両2の前部左側(又は中央部、若しくは右側)に、送電アンテナが設けられた送電面が車体から露出するように前方へ向けて設置されている。給電部22は、給電制御部21から入力した交流電力を無線にて送電する。なお、送電面は通常は遮蔽されており、ECU24から、又は給電車両2内の他の制御装置(図示せず)からの給電開始の指示に基づき露出されるように構成されてもよい。
検出部23は、赤外線送信部231、赤外線受信部232、及び赤外線送受信スイッチ233を有している。
赤外線送信部231及び赤外線受信部232は、給電部22の給電面と並設されるように給電車両2の前部に設置されている。赤外線送信部231は、給電車両2の前方へ向けて赤外線を発光する。赤外線受信部232は、給電車両2の前方からの赤外線を受光する。赤外線送信部231及び赤外線受信部232は、給電部22を基準に位置が規定されている。給電部22の送電面が受電車両1の受電部12の受電面と対向するように車両同士が位置した場合に、受電車両1の赤外線送信部131と給電車両2の赤外線受信部232とが同様に対向し、受電車両1の赤外線受信部132と給電車両2の赤外線送信部231とが同様に対向するようにしてある。
赤外線送信部231は、ECU24に接続されており、ECU24から与えられた情報を赤外線にて送信する。具体的には、赤外線受信部232から出力された受光強度の情報を送信する。
赤外線受信部232は、ECU24に接続されており、受光強度を出力する。赤外線受信部232は、受光した赤外線にて受電車両1からの情報が伝播されている場合、当該情報を読み取ってECU24へ出力する。
赤外線送受信スイッチ233は、赤外線送信部231及び赤外線受信部232の送信及び受信の開始及び停止を切り替えるスイッチである。赤外線送受信スイッチ233は、ECU24に接続されており、ECU24からの信号に基づき、赤外線送信部231及び赤外線受信部233の送信及び受信の開始及び停止を切り替える。
ECU24は、マイクロコンピュータ(図示せず)を用いて検出部23を制御し、検出部23の赤外線受信部232から出力される受光強度の情報を赤外線送信部231からの赤外線に載せて送信させる。ECU24は、赤外線受信部232から出力される受電車両1からの情報に基づき、給電制御部21による給電開始及び停止を制御する。ECU24は、受電車両1からの情報を赤外線受信部232にて受信できなくなった場合には、自動的に給電を中断する。
このように構成される電力授受システムにおいて、給電車両2の給電部22から受電車両1の受電部12へ電力が授受される際の制御について、フローチャートを参照して説明する。
図3は、実施の形態1における受電車両1のECU14での検出処理及び出力処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下の処理手順は、走行中の受電車両1の後方に給電車両2が走行する状況となったときに、受電車両1の運転者が図示しないスイッチ等を操作して受電開始を指示し、ECU14が前記スイッチに接続された他の制御装置からの制御信号を受けることで開始される。なおこのとき給電車両2でも、給電車両2の運転者が図示しないスイッチ等によって給電開始を指示し、ECU24による検出部23による送受信開始などの制御が開始される。
ECU14は、検出部13の赤外線送受信スイッチ133によって赤外線送信部131及び赤外線受信部132による送受信を開始させる(ステップS101)。
ECU14は、検出部13の赤外線受信部132から、給電車両2側の赤外線受信部232における受光強度の情報を受信できているか否かを判断する(ステップS102)。
ECU14は、受信できていないと判断した場合(S102:NO)、受電車両1の受電部12を給電車両2の給電部22へ近づけるべきとして、音声出力部15から「車両を給電車両へ近づけてください」と出力させ(ステップS103)、処理をステップS102へ戻す。
ECU14は、ステップS102にて受信できていると判断した場合(S102:YES)、受信した給電車両2の赤外線受信部232における受信強度が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS104)。ECU14は、受信強度が所定値未満であると判断した場合(S104:NO)、処理をステップS103へ進める。
ECU14は、赤外線受信部232における受信強度が所定値以上であると判断した場合(S104:YES)、受電車両1側の赤外線受信部132における受信強度が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS105)。
ECU14は、赤外線受信部132における受信強度が所定値未満であると判断した場合(S105:NO)、処理をステップS103へ進める。
ECU14は、赤外線受信部132における受信強度が所定値以上であると判断した場合(S105:YES)、赤外線受信部132から得られる距離に応じた電圧値に基づき、給電車両2の給電部22と受電部12との距離が所定距離以上であるか否かを判断する(ステップS106)。所定距離は、例えば40cmとする。
ECU14は、距離が所定距離未満であると判断した場合(S106:NO)、受電車両1の受電部12を給電車両2の給電部22から遠ざけるべきとして音声出力部15から「給電車両との車間をもう少しあけてください」と出力させ(ステップS107)、処理をステップS102へ戻す。
ECU14は、距離が所定距離以上であると判断した場合(S106:YES)、受電部12が給電車両2から安定的に電力を受給できる範囲内にあるとし、給電が既に開始されていて受電中であるか否かを判断し(ステップS108)、給電が開始されていないか中断中であって受電中でないと判断した場合(S108:NO)、給電を開始する情報を給電車両2側へ送信する(ステップS109)。
ECU14は、給電が開始された後、バッテリ10が所定の充電量となったか否かを判断する(ステップS110)。ECU14は、受電制御部11からの情報を取得できるようにしておけばよい。規定の充電量は、満充電でもよいし、料金に対応する充電量としてもよい。
ECU14は、所定の充電量でないと判断した場合(S110:NO)、処理をステップS102へ戻し、ステップS110で所定の充電量となったと判断されるまで、走行中でも受電車両1と給電車両2との位置関係が最適となるように、ステップS102〜S109の処理を繰り返す。
ECU14は、ステップS108にて給電が既に開始されており、受電中であると判断した場合(S108:YES)、処理をステップS110へ進める。
ECU14は、ステップS110にて所定の充電量となったと判断した場合(S110:YES)、給電を停止する情報を給電車両2側へ送信する(ステップS111)。このとき、給電車両2でも、所定の送電量を超えた場合には自動的に給電を停止してもよい。検出部13の赤外線送受信スイッチ133によって赤外線送信部131及び赤外線受信部132による送受信を停止し(ステップS112)、処理を終了する。
ステップS102で、給電車両2の赤外線送信部231からの赤外線を受信できていないと判断した場合(S102:NO)、給電車両2でも自動的に給電が中断されている。ECU14は、再度赤外線が受信できたと判断した場合に(S102:YES)、受光強度及び距離が条件を満たすと判断したときには、給電開始の情報を再度給電車両2側へ送信する(S109)ので、給電が再開される。
ECU14が、図3のフローチャートに示す処理手順を実行することにより、走行中に給電車両2から受電車両1へ電力の授受が行なわれている間、受電車両1と給電車両2との距離、及び、車幅方向又は高さ方向の位置関係を、電力を安定受給できる最適な所定の位置に保つように、運転者へ音声により情報を出力することができる。
上述のフローチャートに示した処理手順では、ECU14は、給電車両2の赤外線受信部232における赤外線の受信強度及び受電車両1の赤外線受信部132における受電強度の両方が所定値以上であるか否かを判断する構成とした。しかしながら、受電車両1の赤外線受信部132における受電強度のみに対し、所定値以上であるか否かを判断するようにしてもよい。
実施の形態1では、ECU14から音声出力部15によって情報が運転者へ出力される構成とした。受電車両1は運転者が視認できる表示部を備え、ECU14は表示部に情報を出力させる構成としてもよい。
なお、実施の形態1では、受電車両1のECU14にて、検出部13から得られた情報に基づき距離又は位置ずれを検出し、受電車両1をどのように動かすべきかの情報を決定する構成とした。しかしながら、給電車両2のECU24にて、同様に検出部23から得られた情報に基づき距離又は位置ずれを検出し、給電車両2をどのように動かし、給電を開始若しくは続行すべきか、又は停止すべきかを決定する構成としてもよい。また、受電車両1のECU14、及び給電車両2のECU24の両者にて、検出部13又は検出部23から得られた受光強度の情報に基づいて距離及び位置ずれを検出し、受電車両1又は給電車両2をどのように動かすべきかを決定し、ECU24にて給電の開始若しくは続行、又は停止を決定するようにしてもよい。これらの構成に合わせて、ECU14とECU24との間で、受光強度又は検出した距離及び位置ずれ等の情報を交換するように構成すればよい。
また実施の形態1では、受電部12は、受電車両1の後部、給電部22は給電車両2の前部に設けられる構成とした。しかしながら、このような構成に限らず、受電部12は受電車両1の右側部又は左側部の前部又は後部に設けられ、給電部22は給電車両2の左側部又は右側部の前部又は後部に設けられる構成としてもよい。この場合も、図3のフローチャートに示すような処理手順によって同様に、給電部22と受電部12との間の位置及び距離の関係が、送電効率が最もよい関係となるように調整することが可能である。
なお、給電部22及びその他の構成部は給電車両2が備えるのではなく、充電スタンド(充電ステーション)に備えられている構成であってもよい。この場合も、受電車両1側のECU14における処理により、受電車両1を充電スタンドへ近づけるべきであるか、離すべきかなどの情報が音声出力部15から出力される。これにより、運転者は受電車両1をどのように動かすべきかを判断することが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、受電車両1におけるECU14から出力される音声情報に基づき、運転者が給電車両2との車間距離及び車幅方向の位置を調整する構成とした。これに対し実施の形態2では、受電車両にて自動走行制御を行なえるようにし、自動的に給電車両2との位置関係を最適となるように調整する構成とする。
図4は、実施の形態2における受電車両3及び給電車両2内の構成を示すブロック図である。受電車両3は、バッテリ30、受電制御部31、受電部32、検出部33、ECU34、速度制御部35、操舵制御部36、舵角検出部37、車速検出部38、通信部39、及び音声出力部40を備える。実施の形態2における給電車両2は、バッテリ20、給電制御部21、給電部22、検出部23及びECU24の他に、アンテナ26を有する通信部25を備える。
受電車両3のバッテリ30、受電制御部31、受電部32、検出部33及び音声出力部40については、実施の形態1におけるバッテリ10、受電制御部11、受電部12、検出部13及び音声出力部15の構成と同様であるから、夫々についての詳細な説明は省略する。検出部33を構成する赤外線送信部331、赤外線受信部332、及び赤外線送受信スイッチ333についても、検出部13の赤外線送信部131、赤外線受信部132、及び赤外線送受信スイッチ133と同様であるから詳細な説明を省略する。
ECU34は、マイクロコンピュータ(図示せず)を用いて検出部33及び通信部39を制御して給電車両2との位置関係を求め、舵角検出部37及び車速検出部38にて検出される情報と合わせて、速度制御部35及び操舵制御部36を制御する。ECU34は、内部にフラッシュメモリを用いた記憶部41を備え、検出部33又は通信部39を制御して得られる給電車両2の位置を記憶する。ECU34は、記憶部41に記憶した給電車両2の位置に基づき、当該位置における給電部22の位置と、受電車両3の受電部32の位置とを対向させるための受電車両3の停車すべき位置を算出する。そしてECU34は、算出した位置へ受電車両3を停車させるため、舵角検出部37及び車速検出部38から得られる舵角及び車速の情報に基づき、速度制御部35及び操舵制御部36を制御し、受電車両3を自動的に動かす。
またECU34は、カーナビゲーションシステム又は他のECUによって得られるGPS(Global Positioning System )に基づく位置情報を取得する。ECU34は、取得した受電車両3の位置情報に基づき、自動運転制御を行なう。
速度制御部35は、給電車両2からの給電を受ける場合に、ECU34からの制御信号に基づき受電車両3を駆動させるモータの回転数等を制御し、車速を制御する。なお、緊急時に受電車両3を自動的に停止させる走行制御を行なうための構成部と兼用してよい。
操舵制御部36は、給電車両2からの給電を受ける場合に、ECU34からの制御信号に基づき受電車両3のステアリングホイールの角度を制御する。
舵角検出部37は、ステアリングホイールの回転角度を検出して出力する。舵角検出部37は、図示しない車内通信バスへ舵角の情報を送信し、ECU34は車内通信バスへ送信された舵角の情報を受信して得ることが可能である。ECU34は、舵角検出部37から得られる回転角度に基づき、操舵制御部36によりステアリングホイールを制御する。
車速検出部38は、車速を検出して出力する。車速検出部38は車内通信バスへ車速の情報を送信し、ECU34は車内通信バスから送信された車速の情報を受信して得ることが可能である。ECU34は、車速検出部38から得られる車速に基づき、速度制御部35により車速を制御する。
通信部39は、アンテナ42を有し、無線通信により車車間通信を実現する。通信部39は、ECU34と接続されている。通信部39は受信した情報をECU34へ出力し、ECU34から与えられる送信すべき情報を無線により給電車両2へ送信する。ECU34は、通信部39により給電車両2の通信部25を介してECU24と情報を送受信することが可能である。
給電車両2の通信部25は、アンテナ26を有し、無線通信により車車間通信を実現する。通信部25は、受信した情報をECU24へ出力し、ECU24から与えられる送信すべき情報を無線により受電車両3へ送信する。
実施の形態2では、給電車両2はGPSに基づき、給電車両2の位置情報を取得する機能を有しており、ECU24は当該位置情報を取得する。ECU24は、取得した給電車両2の位置情報を通信部25から受電車両3側へ送信する。
このように構成される電力授受システムにおいて、給電車両2及び受電車両3との間で、給電車両2の位置情報に基づき、受電車両3の自動走行制御がされる処理について、フローチャートを参照して説明する。
図5は、実施の形態2における受電車両3のECU34での検出処理及び走行制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下の処理手順は、停車中の給電車両2に対し、受電車両3の運転者が図示しないスイッチ等を操作して受電のための自動運転開始を指示し、ECU34が前記スイッチに接続された他の制御からの制御信号を受けて開始される。
ECU34は、通信部39により、給電車両2の停車位置情報の送信要求を給電車両2側へ送信する(ステップS201)。給電車両2側では、停車位置情報の送信要求を受信されると、赤外線送受信スイッチ233によって赤外線送信部231及び赤外線受信部232による送受信が開始される。
ECU34は、通信部39により、給電車両2からの停車位置情報を受信する(ステップS202)。給電車両2と受電車両3との間の距離が短い場合は、赤外線送信部331及び赤外線受信部332を用いて情報を送受信するようにしてもよい。
ECU34は、受信した停車位置情報を記憶部41に記憶する(ステップS203)。
次にECU34は、検出部33の赤外線送受信スイッチ333によって赤外線送信部331及び赤外線受信部332による送受信を開始させる(ステップS204)。
ECU34は、記憶した給電車両2の停車位置情報に基づき、給電車両2から受電するための受電車両3の最適な停車位置を算出する(ステップS205)。
ECU34は、受電車両3の位置情報に基づき、算出した停車位置への軌道を算出する(ステップS206)。ECU34は、ステップS206で算出した軌道を辿るべく、舵角検出部37及び車速検出部38にて検出される舵角及び車速の情報に基づいて、自動走行制御を行なう(ステップS207)。
ECU34は、ステップS204にて開始させた赤外線受信部332にて、受信する給電車両2側の赤外線受信部232における受信強度が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS208)。ECU34は、ステップS208にて、赤外線受信部332にて給電車両2の赤外線送信部231から情報を受信できないか、又は受信した受信強度が所定値未満であると判断した場合(S208:NO)、処理をステップS206へ戻し、自動走行制御により受電車両3を給電車両2へと近づける。
ECU34は、ステップS208にて給電車両2側の赤外線受信部232における受信強度が所定値以上であると判断した場合(S208:YES)、赤外線受信部332における受信強度が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS209)。ECU34は、受電車両3の赤外線受信部332における受信強度が所定値未満であると判断した場合(S209:NO)、処理をステップS206へ戻し、自動走行制御により受電車両3を最適な停車位置へと近づける。
ECU34は、ステップS209にて受電車両3の赤外線受信部332における受信強度が所定値以上であると判断した場合(S209:YES)、受電車両3を停車させ、自動走行制御を停止する(ステップS210)。
ECU34は、給電を開始する情報を給電車両2へ送信する(ステップS211)。これにより給電車両2からの給電が開始される。
次にECU34は、バッテリ30が所定の充電量となったか否かを判断する(ステップS212)。ECU34は、所定の充電量でないと判断した場合(S212:NO)、処理をステップS212へ戻して所定の充電量となるまで待機する。ECU34は、所定の充電量となったと判断した場合(S212:YES)、給電を停止させる情報を給電車両2へ送信する(ステップS213)。
ECU34は、検出部33の赤外線送受信スイッチ333によって赤外線送信部331及び赤外線受信部332による送受信を停止し(ステップS214)、処理を終了する。
ECU34が、図5のフローチャートに示す処理手順を実行することにより、受信強度にて検出される距離及び位置ずれに基づき、給電車両2から電力を安定受給できる最適な所定の位置に受電車両3を自動的に停車させることが可能である。
なお、上述のフローチャートに示した処理手順では、ECU34は、給電車両2の赤外線受信部232における赤外線の受信強度及び受電車両3の赤外線受信部332における受電強度の両方が所定値以上であるか否かを判断する構成とした。しかしながら、受電車両3の赤外線受信部332における受電強度のみに対し、所定値以上であるか否かを判断するようにしてもよい。
実施の形態2では、給電車両2は停車している状態で、受電車両1を自動的に走行制御し、受電車両1の受電部12を給電車両2の給電部22と対向させるように最適な位置へと調整する方法について説明した。しかしながら、検出される距離、及び検出される位置ずれの情報に基づき走行制御を行なう機能を給電車両2にて実現し、走行中の給電車両2にて、同様に走行中の受電車両1との車間距離及び車幅方向の位置を一定に保つように走行制御させる構成としてもよい。また、給電車両2は受電スタンド(受電ステーション)などの固定された給電装置であってもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1及び2の構成に加え、給電部及び受電部を駆動させる駆動部を備え、コネクタにより接続する構成とする。
図6は、実施の形態3における受電車両6及び給電車両7内の構成を示すブロック図である。受電車両6は、バッテリ60、受電制御部61、受電部62、検出部63、ECU64、音声出力部65、コネクタ66及び駆動部67を備える。給電車両7は、バッテリ70、給電制御部71、給電部72、検出部73、ECU74、コネクタ75及び駆動部76を備える。
受電車両6のバッテリ60、受電制御部61、受電部62、検出部63及び音声出力部65については、実施の形態1におけるバッテリ10、受電制御部11、受電部12、検出部13及び音声出力部15の構成と同様である。ただし、受電部62、並びに、検出部63を構成する赤外線送信部631及び赤外線受信部632については、機能は実施の形態1における検出部13の赤外線送信部131及び赤外線受信部132と同様であるが、いずれも車体自体ではなく、車両の後部左側に設けられたコネクタ66内に設置されている点が異なる。
受電部62は、コネクタ66の端部に、受電面を後方へ向けて設置されている。コネクタ66が後述するように延出された場合、受電部62はコネクタ66の延出と共に受電車両6の後方へと位置を変える。受電部62は、コネクタ66の端部から露出されている構成としてもよいし、無線による受電を遮蔽しない素材に囲われている構成としてもよい。
赤外線送信部631及び赤外線受信部632は、受電部62の受電面と並設されるようにコネクタ66の端部に設置されている。赤外線送信部631及び赤外線受信部632の位置は、受信部62の位置を基準に規定されている。
受電車両6のECU64は、マイクロコンピュータ(図示せず)を用いて検出部63の制御、検出処理、決定処理、及び出力制御を行なう。また、ECU64は、検出処理に基づき駆動部67を制御する。ECU64は、検出部63の赤外線受信部632から出力される受光強度と、赤外線受信部632から出力される給電車両7からの情報に基づき、給電車両7の給電部72からの距離、対向すべき給電部72に対する受電部62の車幅方向における位置ずれを検出する。ECU64は、検出した距離及び位置ずれに基づき、受電車両6を給電車両7に対してどのように動かすべきかの情報を決定する。ECU64は、決定した情報と対応する音声を音声出力部65から出力させるべく、音声出力部65へ指示を出力する。また、ECU64は、検出した距離及び位置ずれに基づき、受電車両6と給電車両7との位置関係が、給電車両7から受電部62にて電力を安定的に受給できる範囲にあると判断される場合、後述するコネクタ66にて受電車両6と給電車両7とが接続されるように駆動部67を制御する。このときECU64は、給電車両7側へコネクタ66を延出させるべく、駆動を指示する情報を赤外線送信部631から送信させる。更にECU64は、コネクタ66にて、受電車両6と給電車両7とが接続された後、給電を開始する情報を赤外線送信部631から送信させる。
コネクタ66は、受電車両6の後部左側に設置されており、通常の運転中は車体内に収納され、受電の際に後方へ延出するように可動に構成されている。コネクタ66は、上述したように、端部に受電部62、赤外線送信部631及び赤外線受信部632を並設するように有している。
駆動部67は、例えばステッピングモータを用い、ECU64からの指示に基づき、コネクタ66の延出及び収納(収縮)を制御する。駆動部67がコネクタ66を動かすことにより、受電部62、赤外線送信部631及び赤外線受信部632は受電車両6の後方に位置を動かすことが可能である。
給電車両7のバッテリ70、給電制御部71、及び給電部72についても、実施の形態1における給電車両2のバッテリ20、給電制御部21、及び給電部22の構成と同様であるから詳細な説明を省略する。ただし給電車両7においても、給電部72、並びに、検出部73を構成する赤外線送信部731及び赤外線受信部732については、機能は実施の形態1における検出部23の赤外線送信部231及び赤外線受信部232と同様ではあるが、いずれも車体自体ではなく、車両の前部左側に設けられたコネクタ75内に設置されている点が異なる。
給電部72は、コネクタ75の端部に、給電面を前方へ向けて設置されている。コネクタ75が後述するように延出された場合、給電部72はコネクタ75の延出と共に給電車両7の前方へと位置を変える。給電部72は、コネクタ75の端部から露出されている構成としてもよいし、無線による送電を遮蔽しない素材に囲われている構成としてもよい。
赤外線送信部731及び赤外線受信部732は、給電部72の給電面と並設されるようにコネクタ75の端部に設置されている。赤外線送信部731及び赤外線受信部732の位置は、受電車両6の赤外線受信部632及び赤外線送信部631と夫々対向できるように、給電部72の位置を基準に規定されている。
給電車両7のECU74は、マイクロコンピュータ(図示せず)を用いて検出部73の赤外線受信部732から出力される受光強度の情報を赤外線送信部731からの赤外線に載せて送信させる。またECU74は、赤外線受信部732から出力される受電車両6からの情報に基づき、駆動部76を制御してコネクタ75を延出又は収納させる制御、給電制御部71による給電開始及び停止を制御する。ECU74は、受電車両6からの情報を赤外線受信部732にて受信できなくなった場合には、自動的に給電を中断する。
コネクタ75は、給電車両7の前部左側に設置されており、通常の運転中は車体内に収納され、給電の際に前方へ延出するように可動に構成されている。コネクタ75は、上述したように、端部に給電部72、赤外線送信部731及び赤外線受信部732を並設するように有している。
駆動部76は、例えばステッピングモータを用い、ECU74からの指示に基づき、コネクタ75の延出及び収納(収縮)を制御する。駆動部76がコネクタ75を動かすことにより、給電部72、赤外線送信部731及び赤外線受信部732は給電車両7の前方に位置を動かすことが可能である。
図7は、実施の形態3における受電車両6のECU64による処理手順の一例を示すフローチャートである。以下の処理手順は、走行中の受電車両6の後方に給電車両7が走行する状況となったときに、受電車両6の運転者が図示しないスイッチ等を操作して受電開始を指示し、ECU64が前記スイッチに接続された他の制御装置からの制御信号を受けることで開始される。なおこのとき給電車両7でも、給電車両7の運転者が図示しないスイッチ等によって給電開始を指示し、ECU74による検出部73による送受信開始などの制御が開始される。
ECU64は、検出部63の赤外線送受信スイッチ633によって赤外線送信部631及び赤外線受信部632による送受信を開始させる(スイッチS301)。
ECU64は、検出部63の赤外線受信部632から、給電車両7側の赤外線受信部732における受光強度の情報を受信できているか否かを判断する(ステップS302)。
ECU64は、受信できていないと判断した場合(S302:NO)、受電車両6の受電部62を給電車両7の給電部72へ近づけるべきとして、音声出力部65から「車両を給電車両へ近づけてください」と出力させ(ステップS303)、処理をステップS302へ戻す。
ECU64は、ステップS302にて受信できていると判断した場合(S302:YES)、受信した給電車両7の赤外線受信部732における受信強度が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS304)。ECU64は、受信強度が所定値未満であると判断した場合(S304:NO)、処理をステップS303へ進める。
ECU64は、赤外線受信部632における受信強度が所定値以上であると判断した場合(S304:YES)、受電車両6側の赤外線受信部632における受信強度が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS305)。
ECU64は、赤外線受信部632における受信強度が所定値未満であると判断した場合(S305:NO)、処理をステップS303へ進める。
ECU64は、赤外線受信部332における受信強度が所定値以上であると判断した場合(S305:YES)、赤外線受信部632から得られる距離に応じた電圧値に基づき、給電車両7の給電部72と受電部62との距離が所定距離以上であるか否かを判断する(ステップS306)。所定距離は、例えば40cmとする。
ECU64は、距離が所定距離未満であると判断した場合(S306:NO)、受電車両6の受電部62を給電車両7の給電部72から遠ざけるべきとして音声出力部65から「給電車両との車間をもう少しあけてください」と出力させ(ステップS307)、処理をステップS302へ戻す。
ECU64は、距離が所定距離以上であると判断した場合(S306:YES)、受電部62が給電車両2から安定的に電力を受給できる範囲内にあるとし、駆動部67によりコネクタ66を延出させる(ステップS308)。ECU64は、給電車両7におけるコネクタ75を駆動部76により延出させるべく、駆動を指示する情報を赤外線送信部631から送信させる(ステップS309)。これにより、コネクタ66及びコネクタ75が接続される。
次にECU64は、給電を開始する情報を給電車両2側へ送信する(ステップS310)。ECU64は、給電が開始された後、バッテリ60が所定の充電量となったか否かを判断する(ステップS311)。ECU64は、受電制御部61からの情報を取得できるようにしておけばよい。規定の充電量は、満充電でもよいし、料金に対応する充電量としてもよい。
ECU64は、所定の充電量でないと判断した場合(S311:NO)、処理をステップS311へ戻し、ステップS311で所定の充電量となったと判断されるまで、待機する。ECU64は、ステップS311にて所定の充電量となったと判断した場合(S311:YES)、給電を停止する情報を給電車両7側へ送信する(ステップS312)。このとき、給電車両7でも、所定の送電量を超えた場合には自動的に給電を停止してもよい。
給電が行なわれている間、コネクタ66及びコネクタ75が接続されていることにより、走行中でも安定的に受電車両6と給電車両7との距離及び位置関係は、安定的に電力を受給できる所定の位置関係に保たれる。
次にECU64は、駆動部67によりコネクタ66を収縮させ(ステップS313)、検出部63の赤外線送受信スイッチ633によって赤外線送信部631及び赤外線受信部632による送受信を停止し(ステップS314)、処理を終了する。
ECU64が、図7のフローチャートに示す処理手順を実行することにより、走行中に給電車両7から受電車両6へ電力の授受が行なわれている間、受電車両6と給電車両7との間がコネクタ66及びコネクタ75によって接続されるので、車間が保たれ、受電部62と給電部72との間の車幅方向又は高さ方向の位置関係のずれは発生しない。受電車両6及び給電車両7間の運転のずれは、コネクタ66及びコネクタ75によってある程度吸収される。これにより、受電車両6が電力を安定受給できる最適な所定の位置が保たれる。
実施の形態3では、受電車両6の受電部62、及び給電車両7の給電部72がいずれも、コネクタ66及びコネクタ75の駆動により位置を動かす構成とした。しかしながら、受電車両6又は給電車両7のいずれか一方のみにコネクタ66又はコネクタ75、及び駆動部67又は駆動部76が備えられ、一方からのみ接続される構成としてもよい。
なお実施の形態3では、コネクタ66及びコネクタ75を接続させた後、給電車両7にて検出される距離、及び検出される位置ずれの情報に基づき、給電車両7にて受電車両6との車間距離及び車幅方向の位置を一定に保つように自動的に走行制御させるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態3では、受電車両6の受電部62及び給電車両7の給電部72は、夫々が備えられているコネクタ66及びコネクタ75の駆動により、位置を動かす構成とした。しかしながら、受電部62又は給電部72の位置を両方、又は何れか一方のみ、直接的に駆動部67又は駆動部76にて駆動させる構成としてもよい。図8は、実施の形態3における受電部62及び給電部72の駆動の他の形態を示す説明図である。図8に示すように、平面形状を有する受電部62(又は給電部72)は、駆動部67(76)によって車両の前後方向、水平方向、又は垂直方向に位置を動かすことが可能に構成されている。駆動部67(76)はステッピングモータ等を用いて夫々の方向に受電部62(又は給電部72)を動かす。
図9は、実施の形態3の他の形態における受電車両6のECU64による処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理手順の内、図7のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については、同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
他の形態では、ECU64がステップS306で、距離が所定距離以上であると判断した場合(S306:YES)、給電を開始する情報を給電車両7側へ送信する(S310)。次にECU64は、赤外線受信部632から出力される距離に応じた電圧値と、受信強度に基づき、距離及び位置ずれを検出する(ステップS321)。
ECU64は、検出した距離及び位置ずれが、駆動部67による駆動にて吸収できる所定距離及び所定値以上であるか否かを判断する(ステップS322)。ECU64は、所定距離及び所定値以上であると判断した場合(S322:YES)、処理をステップS302へ戻し、車両を近づけるか、又は車間をあけるなどさせるように情報を出力させる。
ECU64は、ステップS322にて所定距離及び所定値以上でないと判断した場合(S322:NO)、距離及び位置ずれを修正するように駆動部67を駆動させ(ステップS323)、処理をステップS311へ進める。
そして他の形態では、ステップS311で、バッテリ60が所定の充電量となったと判断した場合(S311:YES)、給電を停止する情報を給電車両7側へ送信させ(S312)、検出部63の赤外線送受信スイッチ633によって赤外線送信部631及び赤外線受信部632による送受信を停止し(ステップS314)、処理を終了する。
受電車両6のECU64が、図9のフローチャートに示した処理手順を実行することにより、走行中に給電車両7から受電車両6へ電力の授受が行なわれている間、運転中の受電部62と給電部72との間の距離及び位置ずれが、所定値以上とならない限り、夫々の駆動によって吸収される。これにより、受電車両6が電力を安定受給できる最適な所定の位置が保たれる。
(実施の形態4)
実施の形態1乃至3では、給電部及び受電部間の距離及び位置ずれを、赤外線送受信部における受信強度によって検出する構成とした。これに対し実施の形態4では、給電部及び受電部間の距離及び位置ずれを映像として出力し、これに基づき受電車両の運転者が車両を所定の距離及び位置となるべく運転する構成とする。
図10は、実施の形態4における受電車両8及び給電車両9内の構成を示すブロック図である。受電車両8は、バッテリ80、受電制御部81、受電部82、撮像部83、画像出力部84、及び表示部85を備える。給電車両9は、バッテリ90、給電制御部91、及び給電部92を備える。
受電車両8のバッテリ80、受電制御部81、及び受電部82については、実施の形態1における受電車両1のバッテリ10、受電制御部11、及び受電部12の構成と同様であるから、夫々についての詳細な説明は省略する。給電車両9のバッテリ90、給電制御部91、及び給電部92についても、実施の形態1における給電車両2のバッテリ20、給電制御部21、及び給電部22の構成と同様であるから詳細な説明を省略する。
受電車両8の撮像部83は、受電車両8の後部の受電部82に並設され、受電車両8の後方を撮像し、出力するように設置されている。撮像部83の画質及び画角は、受電車両8が給電車両9から効率的に電力を受給できる所定の位置となっているときに、給電車両9の給電部92が、運転者が明確に視認できるように設定されている。撮像部83により撮像された画像は、受電部82からの給電部92の距離、及び、車幅方向又は高さにおける位置ずれを表わす。
画像出力部84は、撮像部83と接続されており、撮像部83にて撮像された画像の画像信号を取得し、必要な場合には画像処理を施して表示部85へ出力する。なお、画像出力部84は、撮像部83における撮像開始、停止を制御する機能も有する。
表示部85は、液晶モニタ又は有機EL(Electro Luminescence)を用いる。表示部85は、画像出力部84から出力された画像を表示する。
なお、撮像部83、画像出力部84及び表示部85は、受電車両8にカーナビゲーションシステムに備えられている場合に、当該カーナビゲーションシステムのバックモニタを兼用するようにしてもよい。
このように構成される電力授受システムにおいて、給電車両9の給電部92から受電車両8の受電部82へ電力が授受される際の制御について、フローチャートを参照して説明する。
図11は、実施の形態4における受電車両8における画像出力処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下の処理手順は、受電車両8の運転者が図示しないスイッチ等を操作して受電開始を指示し、画像出力部84が前記スイッチに接続された他の制御装置からの制御信号を受けることで開始される。
画像出力部84は、撮像部83による画像を取得する(ステップS41)。画像出力部84は、撮像部83により撮像された画像を表示部85へ出力する(ステップS42)。
図11のフローチャートに示した処理手順により、受電車両8の運転者は、受電部82からの給電部92の距離、及び、車幅方向又は高さにおける位置ずれを認識することができ、これに基づいて、給電車両9に対して受電車両8の距離及び車幅方向の位置を最適なものとするように運転制御することが可能である。
実施の形態4では、撮像部83にて受電車両8の後部を撮像し、撮像した画像を運転者が確認できるように出力する構成とした。実施の形態4の構成に、実施の形態1乃至3のいずれかの構成を加え、より効率的に電力を授受できる位置関係となるように受電車両8を導くように制御する構成としてもよい。
なお、上述のように開示された本実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,3,6,8 受電車両
10,30,60,80 バッテリ
12,32,62,82 受電部
13,33,63 検出部
131,331,631 赤外線送信部
132,332,632 赤外線受信部
14,34 ECU
15,35 音声出力部
2,7 給電車両
20,70,90 バッテリ
22,72,92 給電部
23,73 検出部
231,731 赤外線送信部
232,732 赤外線受信部
24,74 ECU
83 撮像部
84 画像出力部

Claims (7)

  1. 外部へ電力を給電する給電部を外面に備える給電装置と、該給電装置からの給電を受ける受電部を外面に備える受電車両とを含む電力授受システムにおいて、
    前記給電部及び前記受電部間の距離を検出する距離検出手段と、
    前記受電車両の前記受電部が備えられた前記外面に略平行な一方向における前記給電部及び受電部間の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
    前記距離検出手段が検出した距離、及び位置ずれ検出手段が検出した位置ずれに基づき、前記給電部及び前記受電部間の距離及び位置を所定の距離及び位置へ修正させるための情報を出力する情報出力手段と
    を備えることを特徴とする電力授受システム。
  2. 前記距離検出手段、位置ずれ検出手段、及び情報出力手段は、前記受電車両に備えられていること
    を特徴とする請求項1に記載の電力授受システム。
  3. 前記給電装置は、給電を行なう給電車両に備えられており、
    前記距離検出手段、位置ずれ検出手段、及び情報出力手段は、前記給電車両に備えられていること
    を特徴とする請求項1に記載の電力授受システム。
  4. 前記給電部又は受電部は、該給電部又は受電部を移動させる駆動部を備え、
    前記情報出力手段が出力した情報に基づき前記給電部又は受電部の位置を、該給電部及び受電部間の距離及び位置が前記所定の距離及び位置となるように前記駆動部により調整する調整手段を備えること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力授受システム。
  5. 前記受電車両又は給電車両は、前記情報出力手段が出力した情報に基づき走行制御を行なう手段を備えること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の電力授受システム。
  6. 前記給電部又は受電部は、該給電部又は受電部から延出するコネクタを備え、
    該コネクタにより前記給電部及び受電部が接続されるようにしてあること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の電力授受システム。
  7. 前記コネクタは、前記給電部と受電部との対向方向へ延出駆動させる駆動部を備えること
    を特徴とする請求項4に記載の電力授受システム。
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