JP2014014898A - 研磨布用ドレッサーおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持材の表面に複数個の砥粒が樹脂によって単層に固着された研磨布用ドレッサーであって、樹脂と砥粒との間に金属層が存在するドレッサーを提供する。樹脂に接する側の金属層の表面は凹凸部を有する。
【選択図】図1
Description
[1]支持材の表面に複数個の砥粒が樹脂によって単層に固着された研磨布用ドレッサーであって、
前記樹脂と前記砥粒との間には金属層が存在し、前記樹脂に接する前記金属層の表面は凹凸部を有する研磨布用ドレッサー。
[2]前記樹脂と前記金属層とが接触している線上において、前記樹脂と前記金属層との濡れ角度θが0<θ<90°の範囲にある、[1]に記載の研磨用ドレッサー。
[3]前記金属層の膜厚が0.1μm〜20μmである[1]または[2]に記載の研磨布用ドレッサー。
[4]前記金属層の凹凸部は、隣り合う凹部と凸部の間隔が0.05μm〜10μmであり、かつ、隣り合う凹部の最底部と凸部の最高部との高さの差が0.05μm〜15μmである、[1]〜[3]のいずれかに記載の研磨布用ドレッサー。
[5]前記金属層が、Ti、Ni、Al、Cu、黄銅、CrおよびAuの1種以上の金属から構成される、[1]〜[4]のいずれかに記載の研磨布用ドレッサー。
[6]前記砥粒の粒径が5μm〜300μmである[1]〜[4]のいずれかに記載の研磨布用ドレッサー。
[7]前記砥粒がダイヤモンド砥粒である[1]〜[5]のいずれかに記載の研磨布用ドレッサー。
[8]前記支持材が樹脂製あるいは金属製である[1]〜[7]のいずれかに記載の研磨布用ドレッサー。
[9]前記金属製支持材の表面に砥粒を固着させる樹脂層を有し、前記金属製支持材の前記樹脂層と接する表面は凹凸部を有する、[8]に記載の研磨布用ドレッサー。
[10]前記金属製支持材がステンレス製である、[8]または[9]に記載の研磨布用ドレッサー。
前記砥粒の表面に、金属層を形成する工程と、前記金属層をエッチングし、前記凹凸部を形成する工程と、前記砥粒を、前記エッチングされた金属層を介して、樹脂により支持材の表面に固着させる工程と、を有する研磨布用ドレッサーの製造方法。
本発明の研磨布用ドレッサーは、支持材と、その表面に単層に固着された複数個の砥粒とを有する。また、本発明のドレッサーにおける支持材は樹脂製支持材であるか、または表面に樹脂層がある金属製支持材でありうる。金属製支持体に形成された樹脂層に、複数個の砥粒が単層に固着されている。
本発明の研磨布用ドレッサーにおける金属層は、樹脂と砥粒との間にある層である。支持材の露出表面にも金属層が設けられていてもよいが、研磨布用ドレッサーでドレッシングするときに金属成分が溶出することを防止する観点からは、支持材の露出表面の一部のみに金属層を配置するか、できるだけ配置しないことが好ましい。
本発明の研磨布用ドレッサーにおける砥粒は、研削能力のある単結晶粒子の砥粒であればよい。単結晶粒子とは、例えばダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、炭化ホウ素、炭化ケイ素、及び酸化アルミニウム等である。これらの砥粒の中でも特に、ダイヤモンド砥粒は研削能力が高い。しかしながら、従来、ダイヤモンド砥粒を樹脂製支持材に固着しても、十分な結合力を得るには至っていなかった。これに対して、本発明ではダイヤモンド砥粒を強固に樹脂に固着できるという効果が得られる。
本発明の研磨布用ドレッサーにおける支持材は、樹脂製支持材であってもよいし、金属製支持材であってもよい。後述のように、金属製支持材の場合には、砥粒を配置させる金属製支持材の面に樹脂層が形成されている。
研磨布用ドレッサーにおける樹脂製支持材の材料は、特に制限はないが、温間で流動性を有し、常温では固化状態となる熱可塑性樹脂が適している。後述するように、流動性がある状態の樹脂に、金属層で被覆された砥粒を接触させて、砥粒と樹脂とを密着させる。それにより、研磨布用ドレッサーを製造することができる。
研磨布用ドレッサーにおける金属製支持材の材料は、耐酸性あるいは耐アルカリ性を有する材料であるステンレスが好ましい。通常の鋼材の表面に、Niめっき、Crめっき、等の処理を行って、耐酸性あるいは耐アルカリ性を向上させた金属部材を用いることができる。
本発明の研磨布用ドレッサーは、特に限定されるものではないが、例えば1)砥粒の表面を金属層で被覆し、2)金属層の表面にエッチング等により凹凸部を形成し、3)凹凸部を有する金属層で被覆された砥粒を、樹脂製支持体の砥粒固着面に接触させて得られる。
ダイヤモンド砥粒表面へ所定の金属層を所定の厚みで被覆する方法として、a)溶液めっき処理等の湿式工程、あるいはb)スパッタ、CVD等の乾式工程などの公知の方法が挙げられる。砥粒を被覆する金属層の厚みは、上記方法の各々の処理時間で制御することができる。
砥粒の表面に所定厚みで形成された金属層に凹凸部を付与する。凹凸部を付与する方法としては、各金属に応じた湿式エッチング法や、電解エッチング法などが挙げられる。湿式エッチング法では、エッチング液の濃度や、エッチング時間等を調整することによって、凹凸部の隣り合う凹部と凸部の間隔や、隣り合う凹部の最底部と凸部の最高部との高さの差を調整することができる。また、電解エッチング法では、電解液の種類や電流密度等を調整することによって、凹凸部の隣り合う凹部と凸部の間隔や、隣り合う凹部の最底部と凸部の最高部との高さの差を調整することができる。
樹脂製支持材に砥粒を固着させるには、樹脂製支持材の成形と、樹脂製支持材への砥粒の固着とを同時に行うことができる。例えば、流動性がある状態の樹脂を砥粒に接触させて、圧力を加えて密着させることで、樹脂製支持材を成形する。それにより、樹脂製支持材を構成する樹脂が、金属層表面の凹凸部に入り込むことができる。より具体的には、金属層で被覆された砥粒を基板上に仮固定し、仮固定した砥粒に、高圧条件下で加熱された流動性のある樹脂を流入接触させて、樹脂製支持材を成形する。基板に仮固定された砥粒は、ドレッサーの砥粒の配置パターンと同様にパターニングされていることが好ましい。予め基板に粘着テープ等の接着剤を配置しておくことで、砥粒を仮固定することができる。
(金属層の形成)
平均粒径dが150μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒の砥粒表面を、無電解めっきによりNi金属で被覆した。Ni無電解めっき浴は、塩化ニッケル:50g/L、次亜リン酸ナトリウム:10g/L、クエン酸ナトリウム:10g/Lを含み、pH4、浴温度90℃とした。めっき浴はスターラーで撹拌した。金属層の厚みを実測する方法は、砥粒表面部位からFIB加工によって断面観察できる部位を切り出し、SEM、あるいは、TEMにて直接観察した。
Ni金属層を形成した砥粒を、硝酸:氷酢酸=1:1の溶液を蒸留水で希釈したエッチング液に浸漬し、Ni金属層の表面に凹凸部を形成した。凹凸部の隣り合う凹部と凸部との間隔、隣り合う凹部の最底部と凸部の最高部との高さの差は、エッチング液の溶液濃度及び、浸漬時間で制御した。表1にエッチング液の濃度(%)及び浸漬時間(秒)を示す。
凹凸部が形成された金属層で被覆された砥粒を、直径100mm、厚み2mmのSUS304板の上に仮固定した。先ず、SUS304板の上に耐熱性のある両面テープを貼りつけた。両面テープは、100μm厚の耐熱両面テープを使用した。貼り付けた両面テープに以下の手順で砥粒を配置した。砥粒の径(高さ)の約半分に相当する約70μmが、耐熱テープ中に押し込まれた。仮固定された砥粒は、正方形マトリックスの各頂点に位置するようにパターニングされ、かつ砥粒同士の間隔を0.4mmとした。
樹脂製支持材の樹脂と金属層とが接している線上における濡れ角度θを測定するために、砥粒と樹脂を含む断面で切断し、両者の接合状態をSEMで観察した。観察断面における樹脂の金属層への濡れ角度を、分度器を用いて測定した。各試料において、10カ所測定し、それらの平均値を求めた。
以下の方法により、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。
市販のタングステン用スラリー(Cabot社製、W2000)に4%の過酸化水素水を混合した溶液1000mL中に、作製した研磨布用ドレッサーを1枚ずつ5日間浸漬した。その後、スラリー中の金属元素、Ti、Ni、Al、Cu、Zn、Cr、AuをICP発光分光分析法で測定した。表1に、これらの元素の合計量を、スラリー中への溶出金属量として示した。
作製した研磨布用ドレッサーを用いてパッドを研削した。研削したパッドは発砲ポリウレタン製であり、パッドの直径は250mmであった。このパッドを研磨盤の上に貼り付けた。回転機構とパッドの半径方向に揺動機構とを有する装置に、上記方法により得られた研磨布用ドレッサーを固定し、加圧機構によって2.0kgの加重を加えて、パッドに押し付けた。研磨布用ドレッサーの中心をパッドの中心に合わせつつ、パッド中心から30mm〜90mmの範囲で半径方向に揺動させた。パッド回転数は90rpm、ドレッサー回転数は80rpm、揺動は10往復/分とした。パッド回転方向とドレッサーの回転方向は同じ方向にした。また研削面全面が水の膜で覆われる程度に水を供給した。
Niめっき浴中へのダイヤモンド砥粒の浸漬時間を調整して砥粒を被覆する金属層の厚みを変えて、かつ凹凸部の形成条件を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして研磨布用ドレッサーを作製した。ただし、砥粒を入れためっき浴を、スターラーで撹拌すると共に、浸漬時間が1800秒を越えた時点で、砥粒を新しいめっき浴に浸漬させた。
砥粒表面に、パイロゾル法で0.1μmのTi金属層を形成した。そのTi金属層上に無電解めっきでNi金属層を形成し、表1に示す形成条件で凹凸部を形成した。それ以外は、実施例1と同様とに研磨布用ドレッサーを作製した。
Niめっき浴中へのダイヤモンド砥粒の浸漬時間を調整して金属層の厚みを変えて、かつ凹凸部の形成条件を表1に示すように変更した以外は、実施例12と同様とに研磨布用ドレッサーを作製した。ただし、砥粒を入れためっき浴はスターラーで撹拌すると共に、浸漬時間が1800秒を越えた時点で、砥粒を新しいめっき浴に浸漬させた。
金属層を形成しなかった以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。
(金属層の形成)
平均粒径dが150μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒をTi金属層で被覆した。Ti金属による被覆は、DCマグネトロンスパッタ装置を使用して行い、ターゲットには純度99.9%の金属Tiを用いた。基板上にダイヤモンド砥粒を一層に並べ、ダイヤモンド砥粒にTi金属層をスパッタ成膜した。スパッタ処理を中断して、砥粒の向きを変えて、再びスパッタ処理を行った。それにより、Ti金属層で被覆されない砥粒部位がないようにした。表2の被覆条件の欄には、中断前および中断後のスパッタ時間の合計を示した。スパッタ条件は、Arガス0.3Pa、出力1000Wとした。Ti金属層の厚みは、スパッタ時間で制御した。
硝酸40mL、40%弗酸10mLを蒸留水で希釈したエッチング液に砥粒を浸漬、撹拌し、砥粒を被覆するTi金属層表面に凹凸部を形成した。
実施例1と同様にして、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を、金型温度120℃とし、射出成型機のシリンダー温度340℃、射出圧力98MPa(1000kgf/cm2)の条件で流入し、砥粒と樹脂製支持体とを一体化させた研磨布用ドレッサーを得た。樹脂製支持材から露出している砥粒表面に被覆されている金属層を、エッチング液の浴に浸漬して除去した。エッチング液は、金属層に凹凸を形成するために使用したエッチング液の濃度を95〜100%にしたものとした。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表2に示す。
Ti金属層の形成条件(スパッタ時間)、及び凹凸部の形成条件を表2に示すように変更した以外は、実施例21と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。
(金属層の形成)
平均粒径dが150μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒をAl金属層で被覆した。Al金属による被覆も、Ti金属による被覆と同様にスパッタで行った。純度99.9%の金属Alターゲットを使用し、出力を800Wとした。スパッタ時間は表2に示す時間とし、その他の条件は、実施例21と同様に行った。
塩酸75mL、硝酸25mL、及び40%弗酸5mLを蒸留水で希釈したエッチング液に砥粒を浸漬、撹拌し、Al金属層の表面に凹凸部を形成した。
ポリアミド(PA)を、金型温度80℃、射出成型機のシリンダー温度280℃、射出圧力1310kgf/cm2の条件で、実施例1と同様にして樹脂製支持材を成形し、研磨布用ドレッサーを得た。樹脂から露出している砥粒表面に被覆されている金属層を、エッチング液の浴に浸漬して除去した。エッチング液は、金属層に凹凸を形成するために使用したエッチング液の濃度を95〜100%にしたものとした。
実施例1と同様に樹脂表面と金属層が接している線上における両者の濡れ角度を測定した。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表2に示す。
(金属層の形成)
平均粒径dが150μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒に、パイロゾル法でTi金属を0.1μm被覆し、その上にCu金属層を電気めっきにより形成した。Cuのめっき浴は、シアン化第一銅70g/L、シアン化ナトリウム90g/L及び炭酸ナトリウム30g/Lを含み、pH11、浴温度55℃とした。めっき条件は、電流密度3A/dm2とした。
過硫酸アンモニウム10g及び塩酸10mLを蒸留水で希釈したエッチング液に砥粒を浸漬、撹拌し、Cu金属層の表面に凹凸部を形成した。
樹脂製支持材の材料としてポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いた。金型温度60℃、射出成型機のシリンダー温度240℃、射出圧力98MPa(1000kgf/cm2)の条件で、実施例1と同様に樹脂製支持材を形成し、研磨布用ドレッサーを得た。樹脂から露出している砥粒表面に被覆されている金属層を、エッチング液の浴に浸漬して除去した。エッチング液は、金属層に凹凸を形成するために使用したエッチング液の濃度を95〜100%にしたものとした。
実施例1と同様に樹脂表面と金属層が接している線上における両者の濡れ角度を測定した。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表2に示す。
(金属層の形成)
平均粒径dが150μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒の表面を無電解めっきによりCuで被覆した。さらに、Zn層を電気めっき法により形成した。その後、Ar雰囲気で550℃に5分間保持し、CuとZnとを合金化して黄銅とした。この際、それぞれのめっき厚みを制御して、質量比でCu60〜70%、Zn30〜40%となるようにした。
過硫酸アンモニウム10g、塩酸10mLを蒸留水で希釈したエッチング液に、砥粒を浸漬し、撹拌して、黄銅合金層の表面に凹凸部を形成した。
ポリフェニレンサルファイド(PPS)を用い、実施例1と同様に樹脂製支持材を形成し、研磨布用ドレッサーを得た。樹脂から露出している砥粒表面に被覆されている金属層を、エッチング液の浴に浸漬して除去した。エッチング液は、金属層に凹凸を形成するために使用したエッチング液の濃度を95〜100%にしたものとした。
実施例1と同様に樹脂表面と金属層が接している線上における両者の濡れ角度を測定した。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表2に示す。
(金属層の形成)
平均粒径dが150μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒に、パイロゾル法でTi金属を0.1μm被覆した。さらに、電気めっき法でCr金属層を形成した。Crの電気めっき浴は、無水クロム酸400g/L、水酸化ナトリウム60g/L、酸化クロム8g/L、及び硫酸0.8g/Lを含み、浴温20℃とした。電流密度70A/dm2の条件でめっきを行った。
硝酸20mL、塩酸60mLを蒸留水で希釈したエッチング液に砥粒を浸漬し、撹拌して、Cr層表面に凹凸部を形成した。
樹脂製支持材の材料として、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いた。金型温度60℃、射出成型機のシリンダー温度240℃、射出圧力98MPa(1000kgf/cm2)の条件で実施例1と同様に樹脂製支持材を成形した。樹脂から露出している砥粒表面に被覆されている金属層を、エッチング液の浴に浸漬して除去した。エッチング液は、金属層に凹凸を形成するために使用したエッチング液の濃度を95〜100%にしたものとした。
実施例1と同様に樹脂表面と金属層が接している線上における両者の濡れ角度を測定した。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表2に示す。
(金属層の形成)
平均粒径dが150μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒に、パイロゾル法でTi金属を0.1μm被覆し、さらにAu−Cu合金層を電気めっき形成した。Au−Cu合金の電気めっき浴は、シアン化金カリウム3g/L、シアン化銅14g/L、チオ尿素0.7g/L、及びシアン化カリウム33g/Lを含み、浴温度60℃とした。電流密度1.5A/dm2の条件でめっきを行った。このめっきによって、約50mass%Au−Cu合金層が得られた。
硝酸10mL、塩酸100mLを蒸留水で希釈したエッチング液に砥粒を浸漬、撹拌し、Cr層表面に凹凸部を形成した。
樹脂としてポリカ−ボネート(PC)を用いた。金型温度80℃、射出成型機のシリンダー温度を300℃、射出圧力147MPa(1500kgf/cm2)の条件で、実施例1と同様に樹脂製支持材を形成した。樹脂から露出している砥粒表面に被覆されている金属層を、エッチング液の浴に浸漬して除去した。エッチング液は、金属層に凹凸を形成するために使用したエッチング液の濃度を95〜100%にしたものとした。
実施例1と同様に樹脂表面と金属層が接している線上における両者の濡れ角度を測定した。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表2に示す。
Au−Cu合金層の形成条件(Au−Cuのめっき浴への浸漬時間)、及び凹凸部の形成条件を表2に示すように変更した以外は、実施例29と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。実施例29と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表2に示す。
平均粒径が3μm単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ただし、ダイヤモンド砥粒はランダムに配置した。ダイヤモンド砥粒同士の間隔は、約5μmとなるようにした。また、ダイヤモンド砥粒の仮固定は、ゲル状接着剤にて行い、接着剤が固化する前に仮付けされた砥粒を押し込んで、砥粒突き出し高さが砥粒径の約半分になるように調整した。
平均粒径が7μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ただし、ダイヤモンド砥粒はランダムに配置した。ダイヤモンド砥粒同士の間隔は、約10μmとなるようにした。また、ダイヤモンド砥粒の仮固定は、ゲル状接着剤にて行い、接着剤が固化する前に仮付けされた砥粒を押し込んで、砥粒突き出し高さが砥粒径の約半分になるように調整した。
平均粒径が11μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ダイヤモンド砥粒の配置は、実施例1と同様に正方形マトリックスの各頂点に配置した。また仮固定に使用する耐熱性の両面テープの厚みを、平均粒径の半分の厚みとした。
平均粒径が52μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ダイヤモンド砥粒の配置は、実施例1と同様に正方形マトリックスの各頂点に配置した。また仮固定に使用する耐熱性の両面テープの厚みを、平均粒径の半分の厚みとした。
平均粒径が88μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ダイヤモンド砥粒の配置は、実施例1と同様に正方形マトリックスの各頂点に配置した。また仮固定に使用する耐熱性の両面テープの厚みを、平均粒径の半分の厚みとした。
平均粒径が148μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ダイヤモンド砥粒の配置は、実施例1と同様に正方形マトリックスの各頂点に配置した。また仮固定に使用する耐熱性の両面テープの厚みを、平均粒径の半分の厚みとした。
平均粒径が207μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ダイヤモンド砥粒の配置は、実施例1と同様に正方形マトリックスの各頂点に配置した。また仮固定に使用する耐熱性の両面テープの厚みを、平均粒径の半分の厚みとした。
平均粒径が285μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中への浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ダイヤモンド砥粒の配置は、実施例1と同様に正方形マトリックスの各頂点に配置した。また仮固定に使用する耐熱性の両面テープの厚みを、平均粒径の半分の厚みとした。
平均粒径が322μmの単結晶人工ダイヤモンド砥粒を用いた。砥粒のNiめっき浴中へのダイヤモンド砥粒の浸漬時間、及び凹凸部の形成条件を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様に研磨布用ドレッサーを作製した。ダイヤモンド砥粒の配置は、実施例1と同様に正方形マトリックスの各頂点に配置した。また仮固定に使用する耐熱性の両面テープの厚みを、平均粒径の半分の厚みとした。
金属製支持材として、直径100mm、厚み5mmの円盤状のSUS304ステンレスを用いた。用意したSUS304ステンレスを、塩化第二鉄5g、塩酸50mL、を100mLの蒸留水で希釈したエッチング液に浸漬し、撹拌して、SUS304ステンレスの表面に凹凸部を形成した。浸漬時間は、50秒とした。
表面に凹凸を形成したSUS304ステンレスを射出成型機の金型にセットした。金型温度120℃とし、射出成型機のシリンダー温度340℃、射出圧力98MPa(1000kgf/cm2)の条件で、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を金型に流入し、SUS304ステンレス上に樹脂層を形成した。樹脂層厚みは金型の高さを調整することで80μmとした。
実施例21で使用したものと同じ砥粒(平均粒径150μmのダイヤモンド砥粒)を使用した。砥粒を、直径100mm、厚み2mmのSUS304板の上に仮固定した。先ず、SUS304板の上に比較的粘着力が弱い耐熱性のある両面テープを貼りつけた。両面テープは、100μm厚の耐熱両面テープを使用した。貼り付けた両面テープに以下の手順で砥粒を配置した。砥粒の径(高さ)の約半分に相当する約70μmが、耐熱テープ中に押し込まれた。仮固定された砥粒は、正方形マトリックスの各頂点に位置するようにパターニングされ、かつ砥粒同士の間隔を0.4mmとした。
実施例1と同様に樹脂表面と金属層が接している線上における両者の濡れ角度を測定した。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、濡れ角度θ、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表4に示す。
金属製支持材として、直径100mm、厚み5mmの円盤状のSUS304のステンレスを用いて実施例41と同様に支持材表面に凹凸部を形成させた。その凹凸部を有した金属製支持材の上に120μmの厚みの樹脂層を形成させた。使用した砥粒、砥粒の接合、濡れ角度の測定、評価も実施例41と同様に行った。樹脂支持材から露出している砥粒の高さ(砥粒突き出し高さ)は、約67μmであった。これらの結果を表4に示す。
金属製支持材として、直径100mm、厚み5mmの円盤状のSUS304のステンレスを用いて実施例41と同様に支持材表面に凹凸部を形成させた。その凹凸部を有した金属製支持材の上に200μmの厚みの樹脂層を形成させた。使用した砥粒、砥粒の接合、濡れ角度の測定、評価も実施例41と同様に行った。樹脂製支持材から露出している砥粒の高さ(砥粒突き出し高さ)は、約68μmであった。これらの結果を表4に示す。
金属製製支持材として、直径100mm、厚み5mmの円盤状のSUS304のステンレスを用いた。ただし、SUS304支持材の上に凹凸部の形成処理を実施しなかった。その上に120μmの厚みの樹脂層を形成させた。使用した砥粒、砥粒の接合、濡れ角度の測定、評価も実施例41と同様に行った。樹脂製支持材から露出している砥粒の高さ(砥粒突き出し高さ)は、約68μmであった。これらの結果を表4に示す。
金属製支持材として、直径100mm、厚み5mmの円盤状のSUS304のステンレスを用いた。用意したSUS304ステンレスを、塩化第二鉄5g、塩酸50mL、を100mLの蒸留水で希釈したエッチング液に浸漬し、撹拌して、支持材表面に凹凸部を形成した。浸漬時間は、50秒とした。
射出成型機を用いて、金型温度120℃とし、射出成型機のシリンダー温度340℃、射出圧力98MPa(1000kgf/cm2)の条件でポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を流入し、板厚が250μmの板を作製した。この板を直径100mmに切り出し、SUS304金属製支持材の凹凸部を形成させた側の面に重ねた。全体に5kgfの荷重を加えてながら270℃で熱圧着し、金属製支持材の上に厚みが250μm樹脂層を形成させた。
実施例22で使用したものと同じ砥粒(平均粒径150μmのダイヤモンド砥粒)を使用した。砥粒を、直径100mm、厚み2mmのSUS304板の上に仮固定した。先ず、SUS304板の上に比較的粘着力が弱い耐熱性のある両面テープを貼りつけた。両面テープは、100μm厚の耐熱両面テープを使用した。貼り付けた両面テープに以下の手順で砥粒を配置した。砥粒の径(高さ)の約半分に相当する約70μmが、耐熱テープ中に押し込まれた。貼り付けた両面テープに以下の手順で砥粒を配置した。仮固定された砥粒は、正方形マトリックスの各頂点に位置するようにパターニングされ、かつ砥粒同士の間隔を0.4mmとした。
実施例1と同様に、得られた研磨布用ドレッサーの溶出金属量、濡れ角度θ、パッド研削速度、パッド研削後のパッド平坦性、及びダイヤモンド砥粒脱落数を測定した。これらの結果を表5に示す。
2 金属層
3 樹脂
4 樹脂層
5 支持材
10 SUS304板
11,12 円
13−1〜4 アーク状領域
14−1〜4 ギャップ
Claims (11)
- 支持材の表面に複数個の砥粒が樹脂によって単層に固着された研磨布用ドレッサーであって、
前記樹脂と前記砥粒との間には金属層が存在し、前記樹脂に接する前記金属層の表面は凹凸部を有する研磨布用ドレッサー。 - 前記樹脂と前記金属層とが接触している線上において、前記樹脂と前記金属層との濡れ角度θが0<θ<90°の範囲にある、請求項1に記載の研磨用ドレッサー。
- 前記金属層の膜厚が0.1μm〜20μmである請求項1または2に記載の研磨布用ドレッサー。
- 前記金属層の凹凸部は、隣り合う凹部と凸部の間隔が0.05μm〜10μmであり、かつ、隣り合う凹部の最底部と凸部の最高部との高さの差が0.05μm〜15μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の研磨布用ドレッサー。
- 前記金属層が、Ti、Ni、Al、Cu、黄銅、CrおよびAuの1種以上の金属から構成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の研磨布用ドレッサー。
- 前記砥粒の粒径が5μm〜300μmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の研磨布用ドレッサー。
- 前記砥粒がダイヤモンド砥粒である請求項1〜5のいずれか一項に記載の研磨布用ドレッサー。
- 前記支持材が樹脂製あるいは金属製である請求項1〜7のいずれか一項に記載の研磨布用ドレッサー。
- 前記金属製支持材の表面に砥粒を固着させる樹脂層を有し、前記金属製支持材の前記樹脂層と接する表面は凹凸部を有する、請求項8に記載の研磨布用ドレッサー。
- 前記金属製支持材がステンレス製である、請求項8または9に記載の研磨布用ドレッサー。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の研磨布用ドレッサーの製造方法であって、
前記砥粒の表面に、金属層を形成する工程と、
前記金属層をエッチングし、前記凹凸部を形成する工程と、
前記砥粒を、前記エッチングされた金属層を介して、樹脂により支持材の表面に固着させる工程と、を有する研磨布用ドレッサーの製造方法。
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