JP2014016020A - 安全フック - Google Patents
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Abstract
【課題】容易な着脱特性を損なうことなく、不用意な外力に対しても離脱を確実に防止でき、且つ汎用性の高い安全フックを提供する。
【解決手段】安全フック1は、鉤状のフック部2と断面が略U字状の閉塞体4とから構成されている。閉塞体4は、支軸側端部4aがフック部2の基部2aに対して支軸8により揺動可能に軸支されている。また、閉塞体4は回動方向外側へ向かってコイルバネ10により付勢されており、自由端4bがフック部2の先端部2cに内側から当接して安定している。そして、閉塞体4の対向する側板4cには、それぞれ湾曲した長穴5が形成されている。長穴5の自由端4b側は、回動方向内側へ凸となるように湾曲形成され、支軸側端部4a側は、回動方向外側へ屈曲部5aが形成されている。この長穴5内を摺動可能に摺動ピン6が配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】安全フック1は、鉤状のフック部2と断面が略U字状の閉塞体4とから構成されている。閉塞体4は、支軸側端部4aがフック部2の基部2aに対して支軸8により揺動可能に軸支されている。また、閉塞体4は回動方向外側へ向かってコイルバネ10により付勢されており、自由端4bがフック部2の先端部2cに内側から当接して安定している。そして、閉塞体4の対向する側板4cには、それぞれ湾曲した長穴5が形成されている。長穴5の自由端4b側は、回動方向内側へ凸となるように湾曲形成され、支軸側端部4a側は、回動方向外側へ屈曲部5aが形成されている。この長穴5内を摺動可能に摺動ピン6が配置されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、回動する閉塞体を有するフックに関し、特に、閉塞体を閉塞状態でロック可能な安全フックに関するものである。
鉤状のフックは着脱が容易である上、耐加重性にも優れるので、クレーンや高所作業の落下安全防止装置の連結部分のように、工具や装置同士を張力が加わった状態で連結保持する用途に広く利用されている。
また、高重量が加わる箇所に用いられることが多いので、連結部の不用意な離脱を防止し安全性の向上を図るために、係止状態にてフックの入り口を閉塞するための閉塞部材についても数多く考えられている。
図8は従来のフック100を示している。このフック100は、鉤状の湾曲部101と閉止体102とから構成されている。図示していないが、閉止体102は外方へ付勢されており、湾曲部101の先端に対して内側から当接した状態で安定する。
図8では、フック100が係止環部103に連結された状態が示されている。この係止環部103は、フック100の大きさに適した寸法に設計されている。すなわち、係止環部103が閉止体102に対して外側から当接する点Xが、閉止体102の軸支点Yに近い位置となるように両者の大きさが設定されている。
これにより、係止環部103から閉止体102に働く回転力が小さくなるので、フック100が捩じられた場合であっても、不用意に押し開かれて離脱してしまうことを防止できる。
このような構成については特許文献1に開示されている。
しかしながら、図8の構成では、被連結部材(係止環部103)と連結部材(フック100)とを合わせて設計しなければならず、汎用性は低い。このため、コストが高くなりやすい。
また、被連結部材及び連結部材の特定の組み合わせにおいては優れた安全性が得られるが、作業時に他の工具などにより何らかの外力が閉止体の外側から加わった場合のように、第3の要因が加わった場合には離脱してしまう虞がある。
そこで、上記課題を解決するため、容易な着脱特性を損なうことなく、不用意な外力に対しても離脱を確実に防止でき、且つ汎用性の高い安全フックを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の安全フックは、鉤状のフック部と、一端がフック部の基部へ支軸により揺動可能に軸支され、他端がフック部の先端へ内側から当接して入り口を塞ぐように付勢された閉塞体と、を備えた安全フックであって、閉塞体は、内側への回動により基部に対して軸方向へ重なり合い、且つ、重なり合う基部との交差により支軸近傍の中途位置から狭窄される長穴が形成された側板と、長穴内で幅方向へ広がる最大幅部が、中途位置を越えて一端側から他端側まで長穴に沿って摺動可能であり、且つ、側板の内側への回動により交差する基部に対して当接可能となる位置へ延設された摺動部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の安全フックは、上記構成に加えて、閉塞体が、交差する基部を収容可能な間隔を空けて、2枚の側板を対向させるように形成され、長穴は、内側へ凸となるように側板のそれぞれに湾曲形成され、摺動部は、対向する2枚の側板を貫通するように、支軸と略平行に配置された棒状部材であることを特徴とする。
また、本発明の安全フックは、上記構成に加えて、長穴の開口縁のうち、回動方向外側の一端側に、外側凸部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の安全フックは、上記構成に加えて、長穴の開口縁のうち、回転方向内側の他端側に、内側凸部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の安全フックは、上記構成に加えて、閉塞体の閉状態において、摺動部を一端側へ付勢する付勢部材が、基部の内側に設けられた、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、閉塞体の側板が内側へ回動する際、長穴内で摺動する摺動部は、交差する基部と当接可能となる位置へ延設されているので、長穴が基部と交差するときに、側板の内側への回動を規制する。
このため、基部との交差により狭窄が始まる、長穴の中途位置よりも、最大幅部が支軸側に位置するように摺動部が配置される場合には、中途位置から広がる基部により、摺動部は支軸側に押し付けられる。すなわち、支軸側で摺動部が噛み込み状態となって、閉塞体の内側への回動がロックされる。
一方、中途位置よりも最大幅部が自由端側に位置するように摺動部が配置される場合には、中途位置から広がる基部により摺動部は自由端側へ押し退けられる。これにより、閉塞体は、自由端側の長穴が基部と交差する位置まで内側へ回動することができ、開状態を形成することができる。
このように、摺動部を中途位置に対して支軸側と自由端側との何れかの位置に選択配置することにより、閉塞体のロック状態と解除状態(開状態)とを切り替えることが可能となる。
また、本発明によれば、支軸と略平行に配置される棒状部材である摺動部が、2枚の側板に対して摺動可能に、且つ、支軸と略平行に保持されるので、基部と当接した摺動部から閉塞体に加わる力は2枚の側板に分散され、支軸に対して捩れを生じることなく安定する。
また、長穴が内側へ凸となるように湾曲形成されているので、中途位置から狭窄するように重なる基部の長穴に対する交差領域は、中途位置から両側(支軸側と自由端側)へ広がる。これにより、基部が摺動部を押圧する向きが、長穴の延びる向きに近くなる。言い換えれば、基部から摺動部に働く押圧力のうち、長穴の長手方向成分の力の割合が大きくなるので、長穴に対する摩擦が低減され、摺動部をスムーズに摺動させることができる。
また、本発明によれば、長穴の開口縁の回動方向外側に沿って支軸側から自由端側へ摺動する摺動部は、支軸に近い位置で外側凸部により移動を規制される。これにより、摺動部による閉塞体のロックがより確実に行われる。
また、本発明によれば、長穴の開口縁の回動方向内側に沿って自由端側から支軸側へ摺動する摺動部は、自由端に近い位置で内側凸部により移動を規制される。これにより、基部に対する摺動部の干渉が抑えられ、閉塞体が大きく開放される。
また、本発明によれば、閉塞体の閉状態において、支軸側に配置した摺動部が、付勢部材により支軸側へ押圧される。これにより、摺動部が閉塞体と基部との間に強く噛み込まれていない状態であっても、一旦ロック位置にセットされた摺動部が不用意に外れることを防止し、ロック状態を安定して維持できる。
以下、本発明の実施の形態に係る安全フックについて、図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、本実施の形態に係る安全フック1の全体斜視図を示す。安全フック1には、鉤状のフック部2に対して可動部である閉塞体4が備えられている。この閉塞体4は、フック部2の基部2aに対して、一端側(支軸側端部4a)が支軸8により軸支され、揺動可能となっている。フック部2により鉤状に囲まれる領域は、揺動可能な閉塞体4が、フック部2の先端部2cへ内側から当接することにより閉じられる。以降、このようにフック部2と閉状態の閉塞体4とにより囲まれる領域を内側、それ以外の領域を外側と呼ぶ。
図1に、本実施の形態に係る安全フック1の全体斜視図を示す。安全フック1には、鉤状のフック部2に対して可動部である閉塞体4が備えられている。この閉塞体4は、フック部2の基部2aに対して、一端側(支軸側端部4a)が支軸8により軸支され、揺動可能となっている。フック部2により鉤状に囲まれる領域は、揺動可能な閉塞体4が、フック部2の先端部2cへ内側から当接することにより閉じられる。以降、このようにフック部2と閉状態の閉塞体4とにより囲まれる領域を内側、それ以外の領域を外側と呼ぶ。
この閉塞体4について詳しく見ると、閉塞体4は基部2aを収容可能となる間隔を空けて、2枚の側板4cが略平行に対向するように形成されている。そして、これら2枚の側板4cの間の空間には、支軸8に巻き付けるようにコイルバネ10が設けられている。
このコイルバネ10は、閉塞体4を回動方向外側向きへ付勢しているので、外力が加わらない状態では、閉塞体4の自由端4b(他端)がフック部2の先端部2cに内側から当接状態となる。この自由端4bには、先端部2cの内側の曲面に沿う切欠き4dが形成されているので、当接状態において側板4cの側方から作用する外力に対して、閉塞体4は捩れなどを生じることなく安定して閉状態を保持できる。
2枚の側板4cには、それぞれ、支軸8の軸線と平行な方向からの平面視にて一致する同形の長穴5が形成されている。これら長穴5は、閉塞体4の回動方向内側向きへ凸となるように湾曲形成されている。また、長穴5の支軸側端部4a側には、回動方向外側向きに曲がった屈曲部5a(図2を用いて後述。)が形成されている。
そして、このような長穴5内に、支軸側端部4a側から自由端4b側までの範囲を摺動可能となるように摺動ピン6が貫通配置されている。摺動ピン6の軸方向の両端には長穴5の幅よりも径の大きい頭部6aが形成されている。この頭部6aと側板4cの外面との間にはスプリング座金12が介在している。これにより、スプリング座金12と側板4cとの間に適度な押圧力が働くので、長穴5内を摺動する摺動ピン6(摺動部)の姿勢が支軸8に対して略平行状態に安定して保持される。
以上、各構成要素について説明してきたが、次に、長穴5内における摺動ピン6の配置と、回動する閉塞体4との関係について図2を用いて説明をする。
図2(a)は閉塞体4に外力が働いていない状態を示し、(b)は閉塞体4のロック状態を示し、(c)は摺動ピン6が屈曲部5aから離脱し、閉塞体4が内側へ回動している様子を示している。
図2(a)に示すように、外力が働いていないとき、コイルバネ10の付勢により閉塞体4は、フック部2の先端部2cに当接した状態を保持している。しかし、この状態では、コイルバネ10の付勢に抗する力が内側向きに働くと、閉塞体4が容易に内側へ回動し、フック部2が開放される。そこで、安全フック1の取り回し中に閉塞体4の外側から外力が働いて不用意に開放してしまうことを防止するには、摺動ピン6を支軸8側の屈曲部5aへ配置する必要がある。
図2(b)には、摺動ピン6が屈曲部5a内に収容され、閉塞体4がロックされた状態が示されている。ここで、ロック状態の摺動ピン6と長穴5との関係について図3を併用して説明する。
図3は、図2(b)の安全フック1の閉塞体4の周辺を拡大した平面図である。この図3では、基部2aが2枚の側板4cの間に収容された場合における内壁2bの仮想位置が一点鎖線Aで示されている。この一点鎖線Aと長穴5との位置関係からわかるように、長穴5の殆どの領域は、側板4cの基部2aと重なり合う部分に形成されている。このため、閉塞体4が回動方向内側へ回動すると、摺動ピン6は基部2a側の内壁2bに当接可能である。
図3からわかるように、本実施の形態における安全フック1では、閉塞体4が内側へ回動して基部2aと重なり合う際、長穴5は基部2aに対して中途位置から交差を始める。図3では、この点を交差開始点Pとして示している。図3にはさらに、交差開始点Pを通り、長穴5の幅方向に延びる二点鎖線Bが描かれており、この二点鎖線Bにより長穴5は、支軸8側の領域Cと自由端4b側の領域Dとに分断されている。この二点鎖線Bは、交差する基部2aにより狭窄される長穴5の長手方向の位置において、交差初期段階で最も大きく狭窄される位置を示している。
ところで、本実施の形態の摺動ピン6は円筒状に形成されているので、直径部分が最大幅Wの部分となる。上述のように、領域C内に屈曲部5aが含まれているので、摺動ピン6の最大幅Wの部分は交差開始点Pよりも支軸8側に配置することができる。
すなわち、摺動ピン6の最大幅Wの部分を、最も狭窄が進む交差開始点Pよりも支軸8側へ配置しておくと、閉塞体4が内側へ回動する際、屈曲部5aの出口側の交差開始点Pで長穴5が狭窄されて、摺動ピン6が屈曲部5a内に閉じ込められる。これにより、閉塞体4と基部2aとの間に摺動ピン6が噛み込まれて、閉塞体4のロック状態が形成される。
したがって、長穴5内で、摺動可能となる支軸8側から自由端4b側までの範囲の中で、交差開始点Pよりも支軸8側の位置を選択するとロック状態に、逆に、交差開始点Pよりも自由端4b側の位置を選択するとロック解除状態に切り替えることが可能となる。
ここで、図2に戻って(c)を参照する。摺動ピン6が屈曲部5aを離脱することにより閉塞体4のロック状態は解除され、内側への回動が許容される。そして、内側への回動が進むと、交差開始点Pを中心として長穴5の狭窄が進み、基部2aとの交差領域R(図2(c)中のハッチングを施した部分)が拡大する。すなわち、基部2aの狭窄により、摺動ピン6は長穴5内を摺動しながら自由端4b側へ送られる。
本実施の形態における閉塞体4の長穴5は、内側へ凸となるように形成されているので、摺動ピン6に対して交差により進出する基部2aからの押圧力の成分は、長穴5の延びる方向への成分の割合が多くなる。
これにより、閉塞体4を内側へ回動させる際、予め摺動ピン6を自由端4b側へ配置しておかなくても、摺動ピン6を屈曲部5aから外し、単に閉塞体4を内側へ回動させるだけで、自動的且つスムーズに摺動ピン6が自由端4b側へ送られるので、作業効率の向上を図ることが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る安全フックについて、図4を用いて説明する。ここでは、第1の実施の形態において図1を用いて示した安全フック1と同一部材、同一構造については同一符号を付して説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る安全フックについて、図4を用いて説明する。ここでは、第1の実施の形態において図1を用いて示した安全フック1と同一部材、同一構造については同一符号を付して説明する。
本実施の形態では、閉塞体24以外の構成は、第1の実施の形態において図1に示した安全フック1と同様の構成である。このため、図4には、本実施の形態の安全フック21のうち、閉塞体24を中心に拡大して示している。また、図3と同様に、説明の便宜のため、図4は、閉塞体24の手前側の側板24cを除いた一部破断図で示されている。
本実施の形態における安全フック21が図1の安全フック1と異なっているのは、閉塞体24の側板24cに形成された長穴25の形状である。
図1の閉塞体4の長穴5には、支軸8側にのみ屈曲部5aが形成されているのに対して、図4の閉塞体24の長穴25には、支軸8側に図1の屈曲部5aと同形状の屈曲部25aが形成されるとともに、自由端側に、回動方向内側向きに曲がった屈曲部25cが形成されている。
ところで、第1の実施の形態において、図2(c)を用いて説明したように、摺動ピン6が長穴5の中間位置に配置されている場合であっても、屈曲部5aから離脱していれば、閉塞体4を内側へ回動させる際、湾曲形成された長穴5の形状により、摺動ピン6は自動的に自由端側へ送られる。しかし、摺動ピン6と長穴5及び基部2aとの間に摩擦が生じるので、その分だけ開放抵抗が増大する。
これを回避するために、本実施の形態では、自由端側に屈曲部25cが形成されている。これにより、摺動ピン6を自由端側に配置しているときは、摺動ピン6を長穴25の開口縁の内側に形成された内側凸部25dに係止させて、支軸側への移動を規制することができる。
したがって、閉塞体24を内側へ回動させる際、摺動ピン6の頭部6a(図示せず。図1を参照。)に指などが掛っても支軸8側へ滑り落ちることはなく、自由端側へ安定して保持することができる。
このように、摺動ピン6の摩擦による作用を排除して、小さい力で容易かつ確実に閉塞体24を開放させることができるので、作業効率の向上を図ることが可能となる。
また、摺動ピン6が支軸側に配置されているときは、長穴25の開口縁のうち、外側の外側凸部25bが摺動ピン6を閉じ込めるように噛み込むので、第1の実施の形態の構成と同様に、ロック状態を形成することができる。
なお、本実施の形態における長穴25では、支軸側及び自由端側のそれぞれに屈曲部25a及び屈曲部25cが形成された構成を例として示した。しかし、これら屈曲部25a、25cは何れも摺動ピン6の摺動を規制するための構造である。
すなわち、屈曲部25aは、閉塞体24に対して内側へ外力が働いたときに、摺動ピン6の自由端側への移動を規制することが目的であるので、少なくとも、長穴25の開口縁のうち、外側に外側凸部25bが形成されていれば、目的は達成できる。
また、屈曲部25cは、閉塞体24の内側への回動の際、摺動ピン6が長穴25の中間領域へ滑り落ちることを防止することが目的であるので、少なくとも、長穴25の開口縁のうち、内側に内側凸部25dが形成されていれば目的は達成できる。したがって、長穴25が長手方向に等幅で形成されている必要はない。
(第3の実施の形態)
続いて、本発明の第3の実施の形態に係る安全フックについて、図5を用いて説明する。本実施の形態でも第2の実施の形態と同様に、上記実施の形態の構成と同一形状、同一構造の構成については同一符号を付して説明する。
続いて、本発明の第3の実施の形態に係る安全フックについて、図5を用いて説明する。本実施の形態でも第2の実施の形態と同様に、上記実施の形態の構成と同一形状、同一構造の構成については同一符号を付して説明する。
図5(a)は、本実施の形態の安全フック31のうち閉塞体4を中心に拡大した平面図を示している。また、図5(b)は、支軸8と同軸に設けられている付勢部材32の斜視図を示している。
先ず、図5(b)を参照して、付勢部材32は、基部2aへの配置状態において内壁2bに当接する連接板34から2枚の側板36が延びている。そして、これら側板36同士は対向するように互いに平行に折り曲げられている。これら側板36には、それぞれ、支軸8が貫通する貫通孔36aが形成されている。
また、連接板34の支軸8と交差する方向にはバネ部38が延設されている。このバネ部38は、支軸側に形成される支軸側傾斜部38aと、自由端側に形成される自由端側傾斜部38bとにより山型に形成されている。そして、自由端側傾斜部38bには、先端側が折り返されて折返し部38cが形成されている。
図5(a)を参照して、付勢部材32は、貫通孔36aに支軸8が貫通され、連接板34の内面を基部2aの内壁2bに当接させて配置されている。山型に形成されたバネ部38の頂部38dは、平面視で長穴5の内側へ突出している。これにより、長穴5の外側の開口縁(外側凸部5b)と山型の頂部38dとの間に、摺動ピン6の直径よりも狭い狭窄部39が形成されている。
このような構成により、摺動ピン6は付勢部材32の頂部38dの弾性退避動作を伴って、狭窄部39を越えて支軸側から自由端側の間を自由に移動することができる。そして、狭窄部39よりも支軸側に配置されている場合、頂部38dの付勢によりロック状態を安定して保持することができる。
すなわち、摺動ピン6が長穴5内をスムーズに摺動できるように寸法が設定され、外側凸部5bと基部2aとの間に強固に噛み込まれていない状態であっても、ロック位置から外れ落ちることを防止できる。
次に、付勢部材32とコイルバネ10との関係について、引き続き図5(a)を用いて説明する。図5(a)からわかるように、基部2aの表裏に渡すように延びているコイルバネ10の一部を、バネ部38で覆うようにして付勢部材32が配置されている。これにより、摺動ピン6がコイルバネ10と直接干渉することを防止できる。すなわち、コイルバネ10の摩耗を防ぐことができ、延いては、閉塞体4の閉止機構の劣化を防止することができる。
以上のように、本実施の形態における安全フック31によれば、ロック状態の保持をより確実なものとすることができる上、コイルバネ10の寿命の低下を防ぐことが可能である。
なお、本実施の形態におけるバネ部38は、支軸側傾斜部38aの傾斜方向の幅と、自由端側傾斜部38bの傾斜方向の幅に対して、折返し部38cの幅が僅かに短くなるように形成されている。
しかし、このような寸法関係に限らずとも、摺動ピン6のロック位置への保持及びコイルバネ10の摩耗の防止は可能である。例えば、本実施の形態のように折返し部38cが形成されていれば、反発力が増大するので、コイルバネ10の保護機能は高まるが、折返し部38cが形成されていなくても自由端側傾斜部38bにより覆われているので、コイルバネ10の保護は可能であり、しかも、摺動ピン6のロック位置への保護機能も失われない。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る安全フックについて説明する。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る安全フックについて説明する。
図6は、安全フック41の閉塞体4を中心に拡大して示している。ここでも上記の各実施の形態において示した安全フックと同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
本実施の形態における安全フック41では、図6に示すように、基部2aの内壁2bに当接するコイルバネ10の一部(図1を参照)にカラー42が設けられている。これにより、万が一、何かの拍子で長穴5の屈曲部5aから摺動ピン6が離脱した場合であっても、内壁2b上に配置されたカラー42が障害となって摺動ピン6の内壁2bに沿った移動が規制される。
したがって、閉塞体4が回動方向内側向きに回動することを防止することができるので、安全フック41のロック状態は良好に保持される。
また、コイルバネ10に巻き付けられたカラー42は、上述のように第2の安全装置としての機能を有するとともに、コイルバネ10の保護機能も有している。すなわち、開放操作時のように、ユーザーが意図的に摺動ピン6を自由端側へ移動させる際、コイルバネ10の上を乗り越えて移動させる場合があるが、このような場合、細い線材で形成されているコイルバネ10に損傷が生じる恐れがある。しかし、本実施の形態におけるコイルバネ10には、カラー42が設けられていることにより、このような損傷からコイルバネ10を保護することが可能である。
(第5の実施の形態)
続いて、本発明の第5の実施の形態に係る安全フックについて説明する。
続いて、本発明の第5の実施の形態に係る安全フックについて説明する。
図7は、安全フック51の閉塞体4を中心に拡大して示している。ここでも上記の各実施の形態において示した安全フックと同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
本実施の形態における安全フック51では、図7に示すように、基部2aの内壁2bが一部、安全フック51の内側へ突出し、隆起部52が形成されている。これにより、第4の実施の形態において図6を用いて示した構成と同様に、万が一、何かの拍子で長穴5の屈曲部5aから摺動ピン6が離脱した場合であっても、基部2aの隆起部52の摺動ピン6が当接し、閉塞体4のロックの不用意な解除を防止できる。
また、図7ではコイルバネ10は、支軸8とは反対側の裾部52aに配置されている。これにより、意図的にユーザーが摺動ピン6を移動させる際に、コイルバネ10が干渉することを防止できるので、摺動ピン6の接触による損傷からコイルバネ10を保護することができる。
なお、本実施の形態では、コイルバネ10は、隆起部52のうち、支軸8とは反対側の裾部52aに配置されている構成を例として示した。しかし、摺動ピン6が裾部52aの周辺を移動する際にコイルバネ10と摺動ピン6とが干渉しない程度に、裾部52aの曲率を摺動ピン6の曲率よりも小さくなるように形成すると、損傷からコイルバネ10を保護することができる。したがって、支軸8側にコイルバネ10橋渡し部分を這わせるように配置することも可能である。
以上のように、各実施の形態では、互いに平行に対向する2枚の側板を有する閉塞体を例として示したが、鉤状のフック部2の入口を閉塞でき、且つ、摺動ピン6のような摺動体を備えていれば、他の形状でも構わない。したがって、ピンとは異なる摺動体でも構わない。
また、上記の各実施の形態では、閉塞体に2枚の側板が形成されている構成を例として示した。しかし、閉塞体は1枚でも構わない。
また、基部2aに対して閉塞体は、2枚の側板で挟むように重なり合う構成を例として示したが、回動軸方向に対して一方向にのみ重なり合う構成であっても構わない。
本発明の安全フックは、ロック可能な閉塞体が、簡易且つ軽量小型に構成されているので、作業効率等の観点から特に片手で閉塞体を操作でき、作業者の安全性に対して有用である。
1、21、31、41、51 安全フック
2 フック部
2a 基部
2b 内壁
2c 先端部
4、24 閉塞体
4a 支軸側端部(一端)
4b 自由端(他端)
4c、24c 側板
4d 切欠き
5、25 長穴
5a、25a、25c 屈曲部
5b、25b 外側凸部
6 摺動ピン(摺動部)
6a 頭部
6b 最大幅部
8 支軸
10 コイルバネ
12 スプリング座金
25d 内側凸部
32 付勢部材
34 連接板
36 側板
36a 貫通孔
38 バネ部
38a 支軸側傾斜部
38b 自由端側傾斜部
38c 折返し部
38d 頂部
39 狭窄部
42 カラー
52 隆起部
52a 裾部
A 一点鎖線
B 二点鎖線
C、D 領域
P 交差開始点(中途位置)
R 交差領域
W 最大幅
2 フック部
2a 基部
2b 内壁
2c 先端部
4、24 閉塞体
4a 支軸側端部(一端)
4b 自由端(他端)
4c、24c 側板
4d 切欠き
5、25 長穴
5a、25a、25c 屈曲部
5b、25b 外側凸部
6 摺動ピン(摺動部)
6a 頭部
6b 最大幅部
8 支軸
10 コイルバネ
12 スプリング座金
25d 内側凸部
32 付勢部材
34 連接板
36 側板
36a 貫通孔
38 バネ部
38a 支軸側傾斜部
38b 自由端側傾斜部
38c 折返し部
38d 頂部
39 狭窄部
42 カラー
52 隆起部
52a 裾部
A 一点鎖線
B 二点鎖線
C、D 領域
P 交差開始点(中途位置)
R 交差領域
W 最大幅
Claims (5)
- 鉤状のフック部と、一端が前記フック部の基部へ支軸により揺動可能に軸支され、他端が前記フック部の先端へ内側から当接して入り口を塞ぐように付勢された閉塞体と、を備えた安全フックであって、
前記閉塞体は、
前記内側への回動により前記基部に対して軸方向へ重なり合い、且つ、重なり合う前記基部との交差により前記支軸近傍の中途位置から狭窄される長穴が形成された側板と、
前記長穴内で幅方向へ広がる最大幅部が、前記中途位置を越えて前記一端側から前記他端側まで前記長穴に沿って摺動可能であり、且つ、前記側板の内側への回動により交差する前記基部に対して当接可能となる位置へ延設された摺動部と、を備えたことを特徴とする安全フック。 - 前記閉塞体は、交差する前記基部を収容可能な間隔を空けて、2枚の前記側板を対向させるように形成され、
前記長穴は、前記内側へ凸となるように前記側板のそれぞれに湾曲形成され、
前記摺動部は、対向する2枚の前記側板を貫通するように、前記支軸と略平行に配置された棒状部材である
ことを特徴とする請求項1に記載の安全フック。 - 前記長穴の開口縁のうち、回動方向外側の前記一端側に、外側凸部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の安全フック。 - 前記長穴の開口縁のうち、回転方向内側の前記他端側に、内側凸部が形成されている
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の安全フック。 - 前記閉塞体の閉状態において、前記摺動部を前記一端側へ付勢する付勢部材が、前記基部の前記内側に設けられた、
ことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の安全フック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012155852A JP2014016020A (ja) | 2012-07-11 | 2012-07-11 | 安全フック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012155852A JP2014016020A (ja) | 2012-07-11 | 2012-07-11 | 安全フック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014016020A true JP2014016020A (ja) | 2014-01-30 |
Family
ID=50110889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012155852A Pending JP2014016020A (ja) | 2012-07-11 | 2012-07-11 | 安全フック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014016020A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014039774A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-06 | Nagaki Seiki Co Ltd | 安全フック |
| CN119076639A (zh) * | 2024-08-21 | 2024-12-06 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种均热段单钩式安全防护装置 |
| WO2024259806A1 (zh) * | 2023-06-21 | 2024-12-26 | 华能伊敏煤电有限责任公司 | 一种便携式电工二次配线专用工具台 |
| CN119825992A (zh) * | 2025-03-20 | 2025-04-15 | 四川省交通建设集团有限责任公司 | 一种道路施工用管道临时支撑装置 |
-
2012
- 2012-07-11 JP JP2012155852A patent/JP2014016020A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014039774A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-06 | Nagaki Seiki Co Ltd | 安全フック |
| WO2024259806A1 (zh) * | 2023-06-21 | 2024-12-26 | 华能伊敏煤电有限责任公司 | 一种便携式电工二次配线专用工具台 |
| CN119076639A (zh) * | 2024-08-21 | 2024-12-06 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种均热段单钩式安全防护装置 |
| CN119825992A (zh) * | 2025-03-20 | 2025-04-15 | 四川省交通建设集团有限责任公司 | 一种道路施工用管道临时支撑装置 |
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