JP2014018249A - 保護パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】パネル部材の中央域を装着者の踵等の屈曲部の形状に沿って変形させてフィットさせることができ、該部位に褥瘡が生じるのを確実に防止することのできる保護パッドの提供。
【解決手段】保護パッド10は、中央域45に位置する両側切欠部35と、横軸Qの方向において前記両側切欠部35間に位置する中央凹部と、縦軸Pの方向へ延び、かつ、両側切欠部35と交差する第1弾性要素41とを有するパネル部材17を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、踵や膝等の部位に褥瘡が生じるのを防止するための保護パッドに関する。
従来、褥瘡等の発生を防止又は褥瘡部位を保護するための保護パッドは公知である。例えば、特許文献1には、着用者の踵を中心とした部位を挿入するための空間部と、空間部内に位置するクッション材と、一対の締結部とを含むブーツ形状を有する保護パッドが開示されている。
特表2009−508625号公報
特許文献1に開示の保護パッドによれば、装着者の踵を中心とした部位がパッドによって保護されるので、医療や介護の現場において比較的に長期間仰向けの状態を維持しなければならない状況において、該部位が床擦れ(褥瘡)するのを防止することができる。
しかし、パッドが均一な厚さを有するものであることから、空間内部においてパッドが各装着者の踵の形状に沿って変形してフィットせず空間部内においてずれを生じたり、保護部位の自重で押しつぶされた部分の変形形状が一定とならず安定的に該部位の体圧を低下させることができないおそれがある。
本発明の課題は、従来の技術の改良であって、パネル部材の中央域を装着者の踵等の屈曲部の形状に沿って変形させてフィットさせることができ、該部位に褥瘡が生じるのを確実に防止することのできる保護パッドの提供にある。
前記課題を解決するために、本発明は、縦軸及び横軸を有し、肌対向面及び非肌対向面と、第1及び第2端縁と第1及び第2側縁とを有するパッド本体と、少なくとも前記パッド本体の前記第1及び第2側縁のうちの一方から前記横方向の外側へ延び、かつ、前記肌対向面にファスニング要素が位置する係止フラップを有する締結手段とを含む保護パッドに係る。
本発明は、前記パッド本体は、前記第1端縁側に位置する第1端域と、前記第2端縁側に位置する第2端域と、前記第1及び第2端域間に位置する中央域とに区分されるパネル部材を有し、前記パネル部材は、前記中央域に位置する両側切欠部と、前記横方向において前記両側切欠部間に位置する中央凹部と、前記縦軸の方向へ延び、かつ、両側切欠部と交差する第1弾性要素とを有することを特徴とする。
本発明に係る保護パッドによれば、パネル部材の両側部に両側切欠部が位置し、かつ、縦方向Yに延び、かつ、それと交差する第1弾性要素が配置されているので、着用時においてパネル部材の中央域が着用者の関節部位(突出部位)の形状に沿って湾曲状を呈して該部位にフィットする。このように、パネル部材の中央域が該部位にフィットするとともに、中央凹部が該部位の先端部分と対向して位置するので、先端部分が当接面に直接触れることによる床擦れ(褥瘡)が生じるのを防止することができる。
本発明に係る保護パッドの使用状態における斜視図。 本発明の第1実施形態における保護パッドの一部破断展開図。 パネル部材のみを実線で示した展開図。 図2のIV−IV線に沿う模式的断面図。 図2のV−V線に沿う模式的断面図。 保護パッドの着用状態におけるパネル部材の様子を示す図。 図6のVII−VII線に沿う模式的断面図。 第2実施形態における保護パッドの展開図。 第3実施形態における保護パッドの展開図。 図9のX−X線に沿う模式的断面図。 第4実施形態における保護パッドの展開図。
<第1実施形態>
図1及び2を参照すると、本発明に係る保護パッド10は、縦方向Y及びそれに直交する横方向Xと、肌対向面及びその反対側の非肌対向面とを有し、矩形状のパッド本体11と、パッド本体11を着用者の身体に装着するための締結手段12とを有する。保護パッド10は、パッド本体11の横方向Xにおける寸法を2等分する縦軸Pと、それに直交し、かつ、パッド本体の縦方向Yにおける寸法を2等分する横軸Qとをさらに有する。保護パッド10は、着用者の踵、肘、膝等の関節部分を保護するためのものであって、例えば、長期療養等で長時間布団やベッドに横たわっているときにかかる関節部分が布団やベッド等の当接面13と直接に接して床擦れ(褥瘡)を生じるのを防止することができる。
パッド本体11は、縦方向Yにおいて互いに離間対向して横方向Xに延びる第1及び第2端縁11a,11bと、横方向Xにおいて互いに離間対向して縦方向Yに延びる第1及び第2側縁11c,11dとから該パッド本体11の輪郭が画定され、肌対向面を形成する内面シート15と、非肌対向面を形成する外面シート16と、内外面シート15,16間に介在されたパネル部材17とを備える。
締結手段12は、1対の係止フラップ(第1及び第2係止フラップ)18A,19Aと受止フラップ(第1及び第2受止フラップ)18B,19Bとから構成された第1締結手段21と第2締結手段22とを有する。さらに具体的には、第1締結手段21は、パッド本体11の第1側縁11cから横方向の外側へ延びる係止フラップ18Aと、パッド本体11の第2側縁11dから横方向Xの外側へ延びる受止フラップ18Bとから構成される。第2締結手段22は、パッド本体11の第1側縁11cから横方向Xの外側に延びる受止フラップ19Bと第2側縁11dから横方向Xの外側に延びる係止フラップ19Aとから構成される。横方向Xにおける各係止フラップ18A,19Aの外側部には、肌対向面にファスニング要素24が配置されたファスナタブ23が連結される。
内面シート15と外面シート16との間には、不透液性かつ透湿性のプラスチックフィルムから形成された防漏シート26が配置される。内面シート15と外面シート16とは、両シート15,16のいずれか一方の内面に塗布されたホットメルト接着剤(図示せず)を介して固定されている。また、パッド本体11の肌対向面におけるパネル部材17の横軸Qの方向の外方には、縦軸Pに関して対称の一対のバリアシート27が取り付けられている。
パッド本体11は、互いに縦方向Yに対向して横方向Xへ延びるエンドフラップ29と、互いに横方向Xに対向して縦方向Yへ延びるサイドフラップ30とをさらに備える。エンドフラップ29は、パネル部材17の両端縁から縦方向Yの外側へ延出する、内面シート15と、防漏シート26と、外面シート16及びバリアシート27とが互いに重ね合わされることによって形成されている。また、サイドフラップ30は、パネル部材17の両側縁から横方向Xの外側へ延出する、内面シート15と、防漏シート26と、外面シート16及びバリアシート27とが互いに重ね合わされることによって形成される。
内面シート15は、所要の柔軟性を有する、好ましくは親水化処理された、質量約15〜35g/mの透液性を有する繊維不織布シートであって、例えば、スパンボンド繊維不織布、ポイントボンド繊維不織布及びエアスルー不織布等各種公知の繊維不織布等から形成することができる。外面シート16は、質量約15〜30g/mの実質的に不透液性のSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、スパンボンド繊維不織布、プラスチックシート、又はそれら不織布の少なくとも一つとのラミネートシートから形成することができる。後記のとおり、ファスナタブ23のファスニング要素24(メカニカルファスナのフック群)を外面シート16の外面に直接止着する場合には、外面シート16は、ファスニング要素24を係合可能な、所要強度を有するスパンボンド繊維不織布やエアスルー繊維不織布等の公知の繊維不織布によって形成することが好ましい。また、外面シート16と当接面13との摩擦抵抗を低減させるために、外面シート16の外面に低摩擦フィルムを貼付し、または、シリコン樹脂を塗布してもよい。
パネル部材17は、内外面シート15,16等のシート部材に比して剛性の高い、半剛性のパネル状の芯材32と、芯材32を被包するラップシート33とを有する。芯材32は、所要の圧縮弾性(クッション性)を有するものであって、主としてフラッフパルプ等の吸収性繊維から形成されており、オプションとして、体液の吸収速度を高めるために超吸収性ポリマー粒子(SAP)を含むものであってもよいし、パネル部材17全体の圧縮弾性を増加させるためにゴムやウレタンフォーム等の弾性部材を混合してもよい。ラップシート33は、ティッシュペーパ、親水性繊維不織布、親水処理された疎水性繊維不織布、多孔性プラスチックフィルム、またはこれらを積層してなるラミネートシートから形成することができる。ラップシート33は、芯材32の形状保持及び芯材が高吸収性ポリマー粒子を含むときには、その脱落を防止する機能を有する。
パネル部材17は、縦軸P及び横軸Qと交差して位置し、かつ、パネル部材17を貫通する縦方向Yへやや長い略角丸長方形の中央凹部34と、中央凹部34の両側に位置する両側切欠部35とを有する。両側切欠部35は、縦軸Pに向かって次第に幅狭となる略V形であって、その先端部位が中央凹部34の外周縁近傍に位置している。中央凹部34は、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、パネル部材を貫通せずにその一部が残存する有底であってもよいし、前記角丸長方形の他に、楕円形、三角形、多角形状等であってもよい。
防漏シート26は、単位面積当たりの質量約10〜30g/mの不透液性のSMS繊維不織布、スパンボンド繊維不織布、ポリエチレン製のプラスチックシート、又はそれらのラミネートシートから形成することができる。バリアシート27は、サイドフラップ30の一部を形成する近位縁部57と、エンドフラップ29の一部を形成する第1及び第2固定端部58,59と、第1及び第2固定端部間58,59において縦方向Yへ延びる、バリアシート27の内側縁を内方へ折り返すことによって形成された遠位縁部60とを有する。遠位縁部60には、縦方向Yへ延びる1条のストランド状又はストリング状のカフ弾性要素36が収縮可能に配設されている。遠位縁部60は、パッド本体11の着用状態において、カフ弾性要素36の収縮作用によって内面シート15の肌対向面から離間し、着用者の身体に密着する。
係止フラップ18A,19Aは、略台形状であって、パッド本体11に取り付けされた固定部と、固定部から横方向Xの外側へ延び、先端にはファスナタブ23が取り付けられた延出部とを有する。係止フラップ18A,19Aは、好ましくは伸縮性を有するものであって、非伸縮性のSMS繊維不織布やスパンボンド繊維不織布、それら複数の非伸縮性の繊維不織布間に横方向Xに延びるストランド状又はストリング状の弾性要素を配置することによって少なくとも横方向Xにおいて伸縮性を有するシート材料、1枚又は複数の伸縮性シートからなるシート部材から形成することができる。ファスナタブ23は、プラスチックフィルム、繊維不織布、それらのラミネートやクラフト紙等の比較的剛性なシート材料からテープ状に形成される。ファスナタブ23の肌対向面側に位置するファスニング要素24は、メカニカルファスナのフック群であって、横方向Xにおいて対向して位置する受止フラップ又は/及び外面シートに係脱可能に止着される。なお、係止フラップ18A,19Aはファスナ面を有さず、ファスニング要素24が係止フラップ18A,19Aに直接配置されていてもよい。
受止フラップ18B,19Bは、横方向Xの外側へ向かって凸となる略台形状であって、外面シート16の外面に連結された固定部と、固定部から横方向Xの外側へ延びる延出部とを有する。受止フラップ18B,19Bは、非伸縮性のSMS繊維不織布やスパンボンド繊維不織布等の各種公知の繊維不織布、プラスチックフィルム等から形成することができる。また、ファスニング要素24の係合を向上させるために、メカニカルファスナのループ群を有する受止シート片(ターゲットテープ)を外面に配置してもよい。ファスニング要素24は、メカニカルファスナのループ群の他に、感圧性接着剤等の粘着剤を塗布したものであってもよく、その場合には、受止フラップ18B,19B及び/または外面シート16は粘着剤の粘着力を向上させるために、繊維不織布に比べて表面が平滑なプラスチックフィルムから形成されることが好ましい。図1に示すように、係止フラップ18A,19Aを受止フラップ18B,19Bに止着することによって、保護パッド10は着用者の身体に取り付けられ、その内部には患部を保護するための空間部が画定される。
図3及び4を参照すると、パネル部材17には、両側切欠部35と交差して縦方向Yへ延びる第1弾性要素41と、中央凹部34と交差して縦方向Yに延びる複数条の第2弾性要素42とが、防漏シート26と外面シート16との間にホットメルト接着剤(図示せず)を介して収縮可能に取り付けられる。また、防漏シート26の両側縁の横方向Xの外側には、縦方向Yへ延びる複数条のストランド状又はストリング状の第3弾性要素43がバリアシート27の近位縁部57と外面シート16の両側部との間にホットメルト接着剤(図示せず)を介して収縮可能に取り付けられる。本実施形態において、第1及び第2弾性要素41,42の縦方向Yにおける長さ寸法はほぼ同じであるところ、互いにかかる長さ寸法が相違するものであってもよい。第1及び第2弾性要素41,42が防漏シート26と外面シート16との間に配置されているので、肌対向面側に位置する内面シート15とパネル部材17との間に位置する場合に比して、第1及び第2弾性要素41,42の伸長応力が着用者の肌に直接作用せず、第1及び第2弾性要素41,42が比較的に大きな伸長応力を発揮するときであっても、肌に圧迫痕等が付くことはない。
パネル部材17は、説明の便宜上、第1及び第2弾性要素41,42が配置された中央域45と、中央域45から第1端縁11aの側に位置する第1端域46と、中央域45から第2端縁11b側に位置する第2端域47とに区分される。
図6及び7を参照すると、保護パッド10が仰臥している着用者の脚部に取り付けられた状態において、パネル部材17は、両側切欠部35の対向縁どうしが近づき及び/または当接して中央凹部34が踵50と対向する状態で湾曲状に変形し、着用者の脚部Hにフィットしている。着用者の踵は、床面等の保護パッド10の当接面13から離間した状態にあり、直接に当接面13に接触していない。具体的には、パネル部材17に踵の荷重が負荷された状態において、中央凹部34の外周縁の高さ寸法rは約0.3〜1.0cmである。かかる態様において、踵が中央凹部に嵌り込むように対向して位置しているので、踵50が中央凹部34間に固定され、比較的に長時間当接面13に踵50が接触することによって生じる床擦れ(褥瘡)を防止することができる。また、踵50と当接するパネル部材17は、所要の圧縮弾性(クッション性)を有するので、踵に掛かる体圧を低減することができ、踵50とパネル部材17との接触部位に褥瘡が生じるのを防止することができる。
また、パネル部材17は、主として吸収性繊維であるフラッフパルプから形成されているので、所要の吸収性を有し、例えば、踵50が褥瘡を生じている場合において、褥瘡から滲出する体液を吸収することができる。したがって、踵50の褥瘡部位が滲出した体液で長時間湿潤状態のまま放置されることはなく、さらなる褥瘡の悪化を防止することができる。図1を参照すると、足指の付け根近傍において突出する部位(楔状骨のある部位)及びくるぶしには、それらを覆うように第1及び第2締結手段21,22を構成する係止フラップ18A,19Aと受止フラップ18B,19Bとが互いに重なった状態で位置するので、着用者が横臥した状態やうつ伏せになった場合であっても、これらの突出部位が当接面13に直接触れることはなく、褥瘡の発生を防止することができる。係止フラップ18A,19Aが、伸縮性不織布等の伸縮性を有するシート材料から形成される場合には、被覆する部位の外周寸法に合わせて伸縮されるので、様々な大きさ、形の脚部においても安定的に保護パッド10を装着でき、かつ、かかる突出部位を保護することができる。
上記の効果を奏するために、パネル部材17において、中央凹部34は、直径が約20〜50mmの円形又は楕円形であることが好ましい。保護パッド10は、着用者の身体のうちで関節部位等の褥瘡を生じるおそれの部位、例えば、踵、肘及び膝等に使用されるものであるところ、これらの部位はいずれも曲状を有するものであるから、中央凹部34はその外形状に沿った大きさ、形状であることが好ましいからである。また、パネル部材17のフラッフパルプの質量は約300〜800g/mであることが好ましい。800g/m以上の場合にはフラッフパルプがパネル状にプレスされて比較的に高い剛性を有し、クッション性が低下するおそれがあるからである。
パッド部材17は、両側切欠部35が設けられており、かつ、両側切欠部35と交差して第1弾性要素41が配置されていることによって、第1弾性要素41の収縮作用によってその対向縁どうしが近づき及び/若しくは当接して離間部位が狭くなる。このように第1弾性要素41が配置された部位における縦方向Yの寸法が小さくなることによって、中央凹部34側の第1弾性要素41が配置されていない部位との間に縦方向Yの寸法差が生じて第1弾性要素41が配置された外側部位は湾曲した形状となる。該外側部位が湾曲状を呈するとともに、中央凹部34に踵が嵌り込むように位置するので、パネル部材17は踵全体を覆うように変形する。また、中央凹部34には、第2弾性要素42が配置されており、第2弾性要素42は中央凹部34に嵌り込む踵の大きさによって伸縮するので、中央凹部34の開口縁近傍が踵50の先端部位50aを包み込むようにフィットする。したがって、様々な大きさ、形状の曲率の異なる踵に対しても、パネル部材17はそれ全体を覆うように変形可能であって、着用者が体位を変えて寝ていても、踵50の先端部位50aや両側、後端等の各部位が当接面13に直接触れることはなく、褥瘡の発生を防止することができる。
第1弾性要素41において、パネル部材17をより着用者の踵の形状にそって湾曲状に変形させるために、横方向Xの外側に向かうにつれて伸縮力の高い弾性要素を配置したり、最も横方向Xの外側に位置する弾性要素の伸縮力を他の弾性要素よりも高くしたりすることもできる。また、パネル部材17の横方向Xの外側に位置するサイドフラップ30において第3弾性要素43が配置されていることによって、保護パッド10全体が脚部全体を覆うように湾曲状を呈することができる。サイドフラップ30は、パネル部材17に比して剛性が低いので、第3弾性要素43の伸縮作用によってより脚部の形状に沿って湾曲し易く、フィット性が高いといえる。このように、保護パッド10全体が脚部の大きさや形状に沿って伸縮するので、例えば、肘を曲げたり、膝を曲げるときの関節の動きによって保護すべき部位の形状が変化するときでも、その形状の変化に合わせて変形することができる。保護パッド10を褥瘡のある部位に装着するときには、保護パッド10全体で患部が保護されるので、サイドフラップ30が障壁となって、体位の変化等によって保護パッド10に吸収されなかった褥瘡から滲出した体液が外部に漏れ出るのを防止することができる。
締結手段12において、第1締結手段21の係止フラップ18Aはパッド本体11の第1側縁11c側に取り付けられ、第2締結手段22の係止フラップ19Aはパッド本体11の第2側縁11d側に取り付けられており、互いの係止フラップ18A,19Aの位置が縦軸P及び横軸Qに関して対称に配置される。したがって、例えば、図示した態様から保護パッドを180度回転させ、第2端縁11b側をつま先側にした状態で着用者の身体に装着した場合であっても、締結手段12の態様は図示した態様と同様となる。したがって、保護パッド10は、着用者の両脚、両腕のいずれについても使用することができる。
本実施形態において、着用者が保護パッド10を装着するときに、より簡単に中央凹部34を踵や患部に対向して位置させることができるように、防漏シート26及び外面シート16のいずれかに色彩を付してもよい。これらのシートに色彩を付すことによって、装着補助者及び/または装着者が保護パッド10の内面側からパネル部材17を見たとき、両側切欠部35と中央凹部34との配置部位においてのみその色彩が透視されるので、その位置や大きさを簡易に確認することができるからである。
<第2実施形態>
図8を参照すると、本実施形態において、パネル部材17は、横軸Qを介して縦方向Yにおいて互いに対向する第1パネル部材51と第2パネル部材52とから構成される。第1パネル部材51と第2パネル部材52とは同形同大であって、それらの対向縁51a,52aは、中央に凹曲部位が位置し、かつ、凹曲部位の両側が横方向Xの外側に向かうにつれて縦方向Yの外側へ傾斜する形状を有する。第1及び第2パネル部材51,52の対向縁間の離間部位には、両側切欠部35と中央凹部34とが画定され、両側切欠部35と中央凹部34とは連通している。本実施形態においても、第1及び第2弾性要素の収縮作用によってパネル部材17の中央域45は踵の形状に沿って変形されるとともに、第1パネル部材51と第2パネル部材52とが同形同大であるので、上下、前後の区別はなく、第1及び第2端縁11a,11bのいずれをつま先側にして使用してもよい。また、両側切欠部35と中央凹部34とが連通していることによって、第1及び第2弾性要素41,42の伸縮作用によって該離間部位の大きさが着用者の突出部位の形状や大きさに合せて変化するので、第1実施形態に比べてより様々なサイズ、特に、比較的に大きい外形寸法の大きな突出部位にも中央域45をフィットさせて当接面13から離間した状態で保持し、褥瘡の発生を防止することができる。
また、保護パッド10の製造工程において、第1及び第2パネル部材51,52は同形同大であるので、同一形状のパッド部材を組みあせることによって両側切欠部35と中央凹部34とを画定することができる。したがって、第1実施形態のように、単一のパネル部材17に両側切欠部34と中央凹部35とを形成するための加工をする場合に比してより製造工程が簡易となり、製造コストを抑えることができる。
<第3実施形態>
図9及び10を参照すると、本実施形態において、パネル部材17は2層構造を有しており、具体的には、中央凹部34の下面に補助芯材65が配置されている。このように、開口である中央凹部34の下面に補助芯材65が配置されていることによって、褥瘡を発生した保護部位から滲出した体液を中央凹部34を通過した後に、速やかに吸収保持することができる。補助芯材65は、少なくとも中央凹部34の位置する領域に配置されるものであって、パネル部材17の所要の柔軟性を維持する限りにおいて、パネル部材17全体に配置される大きさを有していてもよい。
<第4実施形態>
図11を参照すると、本実施形態において、エンドフラップ29には、横方向Xに延びる帯状の第4弾性要素70が配置されている。第4弾性要素70は、内面シート15と外面シート16との間に介在されており、ホットメルト接着剤(図示せず)によって固定される。エンドフラップ29に第4弾性要素70が配置されていることによって、エンドフラップ29が装着者の身体の大きさ、形状に沿って伸縮するので、保護パッド10全体のフィット性をより向上させることができる。
保護パッド10を構成する各構成部材には、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種の公知の材料を制限なく用いることができる、また、本発明の明細書及び特許請求の範囲において、「第1」,「第2」,「第3」及び「第4」の用語は、同様の要素、位置などを単に区別するために用いられている。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
縦軸及び横軸を有し、肌対向面及び非肌対向面と、第1及び第2端縁と第1及び第2側縁とを有するパッド本体と、少なくとも前記パッド本体の前記第1及び第2側縁のうちの一方から前記横軸の方向の外側に延び、かつ、前記肌対向面にファスニング要素が位置する係止フラップを有する締結手段とを含む保護パッドにおいて、前記パッド本体は、前記第1端縁側に位置する第1端域と、前記第2端縁側に位置する第2端域と、前記第1及び第2端域間に位置する中央域とに区分されるパネル部材を有し、前記パネル部材は、前記中央域に位置する両側切欠部と、前記横軸の方向において前記両側切欠部間に位置する中央凹部と、前記縦軸の方向へ延び、かつ、両側切欠部と交差する第1弾性要素とを有する前記保護パッド。
上記段落0037に開示した本発明に係る保護パッドは、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)前記係止締結手段は、前記第1側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第1係止フラップと、前記第2側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第1受止フラップとから構成された第1締結手段と、前記第2側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第2係止フラップと、前記第1側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第2受止フラップとから構成された第2締結手段とを有する。
(2)前記中央域において、前記縦軸の方向へ延び、かつ、前記中央凹部と交差する第2弾性要素をさらに有する。
(3)前記両側切欠部は、前記縦軸に向かって次第に幅狭となる略V形を有する。
(4)前記パネル部材の両側縁から前記横軸の方向の外側において前記縦軸の方向へ延びるサイドフラップと、前記パネル部材の両端縁から前記縦軸の方向の外側において前記横軸の方向へ延びるエンドフラップと、前記サイドフラップにおいて前記縦軸の方向に延びる第3弾性要素とをさらに有する。
(5)前記サイドフラップの一部を形成する近位縁部と、前記エンドフラップの一部を形成する第1及び第2固定端部と、第1及び第2固定端部間において前記縦軸の方向へ延びる遠位縁部とを有する一対のバリアカフをさらに有する。
(6)前記エンドフラップにおいて、前記横軸の方向に延びる第4弾性要素をさらに有する。
(7)前記肌対向面側に位置する内面シートと、前記非肌対向面側に位置する外面シートと、前記パネル部材と前記外面シートの間に位置する防漏シートとをさらに含み、前記第1及び第2弾性要素は前記外面シートと前記防漏シートとの間にホットメルト接着剤を介して固定される。
(8)前記中央凹部は、略角丸長方形の開口である。
(9)前記パネル部材は、第1パネル部材と第2パネル部材とから構成され、前記第1パネル部材と前記第2パネル部材との対向縁どうしの間に位置する離間部位に前記両側切欠部と前記中央凹部とが画定されており、前記両側切欠部と前記中央凹部とが連通している。
(10)前記パッド本体は、前記中央凹部の下面に位置する補助パッドをさらに有する。
10 保護パッド
11 パッド本体
11a 第1端縁
11b 第2端縁
11c 第1側縁
11d 第2側縁
12 締結手段
15 内面シート
16 外面シート
17 パネル部材
18A 第1係止フラップ(係止フラップ)
18B 第1受止フラップ(受止フラップ)
19A 第2係止フラップ(係止フラップ)
19B 第2受止フラップ(受止フラップ)
21 第1締結手段
22 第2締結手段
24 ファスニング要素
26 防漏シート
27 バリアシート(バリアカフ)
29 エンドフラップ
30 サイドフラップ
34 中央凹部
35 両側切欠部
41 第1弾性要素
42 第2弾性要素
43 第3弾性要素
45 中央域
46 第1端域
47 第2端域
51 第1パネル部材
52 第2パネル部材
70 第4弾性要素
縦軸 P
横軸 Q

Claims (11)

  1. 縦軸及び横軸を有し、肌対向面及び非肌対向面と、第1及び第2端縁と第1及び第2側縁とを有するパッド本体と、少なくとも前記パッド本体の前記第1及び第2側縁のうちの一方から前記横軸の方向の外側へ延び、かつ、前記肌対向面にファスニング要素が位置する係止フラップを有する締結手段とを含む保護パッドにおいて、
    前記パッド本体は、前記第1端縁側に位置する第1端域と、前記第2端縁側に位置する第2端域と、前記第1及び第2端域間に位置する中央域とに区分されるパネル部材を有し、
    前記パネル部材は、前記中央域に位置する両側切欠部と、前記横軸の方向において前記両側切欠部間に位置する中央凹部と、前記縦軸の方向へ延び、かつ、両側切欠部と交差する第1弾性要素とを有する前記保護パッド。
  2. 前記締結手段は、前記第1側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第1係止フラップと、前記第2側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第1受止フラップとから構成された第1締結手段と、前記第2側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第2係止フラップと、前記第1側縁から前記横軸の方向の外側へ延びる第2受止フラップとから構成された第2締結手段とを有する請求項1に記載の保護パッド。
  3. 前記中央域において、前記縦軸の方向へ延び、かつ、前記中央凹部と交差する第2弾性要素をさらに有する請求項1又は2に記載の保護パッド。
  4. 前記両側切欠部は、前記縦軸に向かって次第に幅狭となる略V形を有する請求項1〜3のいずれかに記載の保護パッド。
  5. 前記パネル部材の両側縁から前記横軸の方向の外側において前記縦軸の方向に延びるサイドフラップと、前記パネル部材の両端縁から前記縦軸の方向の外側において前記横軸の方向へ延びるエンドフラップと、前記サイドフラップにおいて前記縦軸の方向に延びる第3弾性要素とをさらに有する請求項1〜4のいずれかに記載の保護パッド。
  6. 前記サイドフラップの一部を形成する近位縁部と、前記エンドフラップの一部を形成する第1及び第2固定端部と、第1及び第2固定端部間において前記縦軸の方向へ延びる遠位縁部とを有する一対のバリアシートをさらに有する請求項5に記載の保護パッド。
  7. 前記エンドフラップにおいて、前記横軸の方向へ延びる第4弾性要素をさらに有する請求項5又は6に記載の保護パッド。
  8. 前記肌対向面側に位置する内面シートと、前記非肌対向面側に位置する外面シートと、前記パネル部材と前記外面シートの間に位置する防漏シートとをさらに含み、前記第1及び第2弾性要素は前記外面シートと前記防漏シートとの間にホットメルト接着剤を介して固定される請求項1〜7のいずれかに記載の保護パッド。
  9. 前記中央凹部は、略角丸長方形の開口である請求項1〜8のいずれかに記載の保護パッド。
  10. 前記パネル部材は、第1パネル部材と第2パネル部材とから構成され、前記第1パネル部材と前記第2パネル部材との対向縁どうしの間に位置する離間部位に前記両側切欠部と前記中央凹部とが画定されており、前記両側切欠部と前記中央凹部とが連通している請求項1〜9のいずれかに記載の保護パッド。
  11. 前記パネル本体は、少なくとも前記中央凹部の位置する領域において2層構造を有する請求項9に記載の保護パッド。
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