JP2014052017A - 流体制御弁 - Google Patents

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【課題】小さい面積のシール面でありながら、弁軸が傾いても弁体が弁座に確実に着座して閉弁機能を果たすことができるとともに、寒冷時においても確実に開弁機能を発揮することができる流体制御弁を提供することにある。
【解決手段】供給すべき流体を制御するメインバルブ11は、弁体11aと弁軸11bとが、自在継手手段50にて結合されており、この自在継手手段50は、弁軸11bに形成された球面状凸部52と、弁体11aに形成され、球面状凸部52を回動自在に包持する球面状凹部53とによって構成されている。これにより、弁軸11bが傾いても、弁体11aを弁座12に確実に着座させることができる。しかも、この確実な着座により、弁体11aに貼付するシール部材54のシール面積を小さくし、シール面における水分の滞留を抑止できるため、寒冷時にも弁体11aが離座し、開弁機能を損なうことがない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハウジング内部に形成される流体通路を流れる流体を制御する流体制御弁に関し、とりわけ、エンジンの排気浄化用2次空気供給システムおいて、エアポンプから圧送供給される2次空気を触媒コンバータに導入するための2次空気流路を開閉するのに好適な2次空気制御弁に関する。
(従来の技術)
従来より、エンジンの排気浄化システムとして、エンジン始動時等の排気ガス温度が低いときに、エアポンプから圧送供給される2次空気を、エンジンの燃焼室より排出される排気ガスを浄化する三元触媒コンバータに導入し、三元触媒の暖機(活性化)を促進させる2次空気供給システムが公知である。この2次空気供給システムには、電磁弁と逆止弁とを一体化した電磁式2次空気制御弁が組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。
その代表的な電磁式2次空気制御弁について、図4を参照して概説する。
図4(a)に示すように、電磁式2次空気制御弁100は、全体として、流体通路Rに流体入口から流体出口に向かって直列に配置される2つの弁、即ち電磁弁101と逆止弁102とから構成されている。
電磁弁101は、図示してないエアポンプからの2次空気を制御するもので、ソレノイドコイル110およびステータコア111からなるソレノイド112と、その磁力による吸引力によってリターンスプリング113に抗して開弁方向に駆動される弁体114、弁軸115およびプランジャ116からなるメインバルブ(ポペット型バルブ)117と、弁体114により流体通過口118が開閉される第1の弁座119とを主要構成要素とし、開弁することによりエアポンプからの2次空気を矢印Aの如く導入する。
一方、逆止弁102は、エンジンの排気管内をエキゾーストマニホールドから三元触媒コンバータへ向かう排気ガスが矢印Bの如く電磁弁101やエアポンプ側に逆流することを防止するもので、電磁弁101に設けられた第1の弁座119の下流側にこの弁座119と同軸上に配設される第2の弁座120と、その流体通過口121を開閉するリードバルブ122と、このリードバルブ122の最大開度を規制するリードストッパ123とからなり、リードバルブ122は板ばねの如き板状弾性体で形成されていて、矢印A、Bの両側から加わる圧力差に対応して流体通過口121の開閉を行なう。
(従来技術の問題点)
このような2次空気制御弁100は、電磁弁101のメインバルブ117が開弁すると、2次空気が矢印Aの如く導入され、この流体圧により逆止弁102のリードバルブ122が開弁し、2次空気が三元触媒コンバータへ供給される。また、このようなメインバルブ117の開弁時において、過渡的、一時的に生じる排気ガスの逆流に対しては、リードバルブ122が、自身の弾性復元力と矢印A、Bから加わる圧力差によって閉弁し、排気ガスが矢印Bの如く電磁弁101やエアポンプ側に逆流するのを防止する。
しかしながら、上記構成の2次空気制御弁100においては、メインバルブ117に閉弁不良が発生しやすいという問題点を抱えている。
つまり、メインバルブ117は、その使命上弁軸115の軸長が長く、弁軸115に結合されたプランジャ116とソレノイド112のステータコア111との間にクリアランス(摺動用の隙間)があるために、弁軸115が傾きやすく、弁体114も傾いて弁座119に対して着座面(シール面)の全面でしっかりと着座しにくくなる。そのために、弁体114のシール面に対して、ゴムのごとき弾性体(シール部材)130を焼き付け処理等により貼付固定し、弁体114の傾きを吸収するようにしているが、常に充分なシール機能(閉弁機能)を確保することができていないのが現状である。
そこで、弾性体130を大きく変形しやすい特殊な形状にし、弁座119とのシール面の面積を実質的に拡大する提案がなされている。
その代表的な構造が、図4(b)に示すもので、弾性体130に対し、全周が外径方向に延伸して突出する薄肉状のリップ部131を設け、このリップ部131が大きくしかも自在に弾性変形できることを利用して、弁体114を実質的に広い面積で弁座119に当接させることにより、弁体114が傾いても確実な閉弁機能が得られるようにするものである。
ところが、上記のごとく当接する面(シール面)が拡大すると、弁座119と弁体114(弾性体130)との間に、排気ガスの凝縮水のごとき水分が滞留しやすくなり、特に寒冷時(もしくは寒冷地)においてはその水分が凍結することにより弁体114が弁座119から離座しなくなる危惧がある。このことは、氷点下での運転時には、メインバルブ117が温まり凍結しなくなるまで充分に開弁せず、2次空気供給機能が機能しなくなる恐れがある。
特開2002−340216号公報
このため、エアポンプとして高能力のものを採用するとか、電磁式2次空気制御弁自体を大型化する等の対応策が考えられているが、これらの対応策は、いずれも、車両に搭載する機器への小型・軽量化、低コスト化等の諸要求がますます厳しさを増す現下の情勢に明らかに逆行するものであり、小型・軽量化、低コスト化等の厳しい諸要求に即応した解決策が切望されている。
なお、かかる課題は、上述した電磁式2次空気制御弁に限らず、大きさ・重量・価格等に厳しい要求がなされている各種システムに組み込まれる種々な型式の流体制御弁における共通の課題となっている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、小さい面積のシール面でありながら、弁軸が傾いても弁体が弁座に確実に着座して閉弁機能を果たすことができるとともに、寒冷時等氷点下での使用時においても確実に弁体が弁座から離座して開弁機能を発揮することができるようにし、小型・軽量化、低コスト化等の厳しい諸要求に応える流体制御弁を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段を採用する流体制御弁によれば、流体入口および流体出口を有する流体通路が内部に形成されたハウジングと、流体通路に配置され、流体入口から流体出口へ流れる流体を制御するバルブ機構とを備えており、バルブ機構は、流体通過口を有する弁座と、この弁座に離着座し、流体通過口を開閉する弁体と、駆動手段によって駆動され、弁体を操作する弁軸とを有している。そして、弁体と弁軸とは、別体に設けられていて、自在継手手段にて結合されており、弁体と弁座との着座面には、弾性体からなるシール部材が設けられていることを特徴としている。
これにより、メインバルブをなすバルブ機構において、弁体の閉弁時には、弁軸が傾いていても自在継手手段による自動調心作用により、弁体を確実に弁座に着座させることができる。その結果、弁体と弁座との当接面(シール面)を最低の面積にすることができる。
また、この弁体と弁座との当接面を最低の面積にできることは、当接面に付着する水分を極力なくすることにつながり、寒冷時(もしくは寒冷地)での使用時においても、弁体が円滑に開弁し、良好な流量制御機能を得ることができる。
さらに、上記構成によれば、弁体と弁軸をインサート成形等により容易に一体化でき、シール構造も簡単となるため、小型・軽量化、低コスト化等の厳しい要求がなされる車載機器として好適な2次空気制御弁を提供することができる。
本発明の流体制御弁の一実施形態である電磁式2次空気制御弁を模式的に示す縦断面図である(実施例1)。 図1における電磁式2次空気制御弁の主要部をなすバルブ機構を拡大して示す断面図である(実施例1)。 図1における電磁式2次空気制御弁のバルブ機構の変形例を示す断面図である(実施例1)。 従来技術に係る流体制御弁(電磁式2次空気制御弁)の中枢部の構造を示すもので、(a)中枢部全体の模式的断面図、(b)は弁体の主要部をなすバルブ機能を拡大して示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
[実施例1]
本実施例は、エンジンの排気浄化用2次空気供給システムに使用される2次空気制御弁、特に電磁式2次空気制御弁への適用例を示すものであって、図1および図2に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、電磁式2次空気制御弁1の基本的な構成を図1により概説した後、本発明の特徴的な構成であるバルブ機構(電磁弁5)の主要部について、主として図2により詳述する。
〔基本的な構成〕
図1に示すように、電磁式2次空気制御弁1は、エアポンプ2より圧送供給される2次空気を、車両に搭載されたエンジンの排気管3(例えば三元触媒コンバータ3aへ排気ガスを導く排気管)に導入するための流体通路4を開閉する電磁弁5と、一方向のみに空気の流れを許し、反対方向の空気の流れを阻止する逆止弁6とを備えている。この電磁弁5と逆止弁6とは、流体通路4に直列に配置されており、流体入口4a側に電磁弁5が、流体出口4b側に逆止弁6が、それぞれ位置している。
2次空気制御弁1の電磁弁5およびエアポンプ2は、エンジンの運転状態に基づいてエンジン制御ユニット(以下、ECUと略称する。)7によって制御されるものであり、エンジン始動時等、排気ガス温度が低いときに、エアポンプ2から圧送供給される2次空気を、矢印A、A’の如く流体通路4を介して三元触媒コンバータ3aへと導くことにより、三元触媒の暖機(活性化)が図られる。
なお、本実施例では、電磁弁5を収容するバルブハウジング8と、逆止弁6を収容するケースアウトレット9との2分割された部材によって、2次空気制御弁1のハウジング10が構成されており、このハウジング10は、流体入口4aおよび流体出口4bを有する流体通路4を内部に形成すると共に、エンジンの排気管3に直接接続される2次空気流路管を構成している。バルブハウジング8およびケースアウトレット9は、それぞれアルミニウムダイカストにより個別に製造されたのち、合わせ面に気密を保持するための適宜なシール部材を介在させて一体的に組み立てられている。
電磁弁5は、流体通路4に導入する2次空気量を実質的に制御するポペット型バルブ形式のメインバルブ11と、バルブハウジング8に一体形成され、メインバルブ11にて開閉される円形状の流体通過口12aを有する弁座(第1の弁座)12と、通電されると磁気吸引力を発生し、メインバルブ11を開弁方向に駆動するソレノイド(駆動手段)13と、メインバルブ11を閉弁方向に付勢するリターンスプリング14と、ソレノイド13をECU7に電気的接続等するためのコネクタ15とから構成されている。
メインバルブ11は、円盤状の弁体11aと、この弁体11aを移動させる弁軸11bと、プランジャ11cとを有している。これらの弁体11a、弁軸11bおよびプランジャ11cは、基本的には個別に作製された後一体化されるものであり、弁軸11bは、ソレノイド13の磁気吸引力によって吸引駆動され、リターンスプリング14によって原位置に戻されるプランジャ11cに取付固定されている。
また、メインバルブ11の弁体11aは、バルブハウジング8の弁座12に着座することで流体通過口12aを閉じ、弁座12から離座することで流体通過口12aを開くものであり、弁軸11bに対し、後述する自在継手手段50にて結合されている。
ソレノイド13は、ソレノイドコイル13aおよびステータコア13bからなり、ステータコア13b内をメインバルブ11のプランジャ11cが摺動(滑動)するようになっている。プランジャ11cが円滑に摺動できるように、ステータコア13bとプランジャ11cとの間にはクリアランスが形成されている。
逆止弁6は、エンジンの排気管3内をエキゾーストマニホールドから三元触媒コンバータ3aへ向かう排気ガスが、矢印Bの如く流体通路4を通じて、電磁弁5のメインバルブ11やエアポンプ2側に逆流するのを阻止するものである。この逆止弁6は、周囲に耐熱ゴム系弾性体が焼き付け等の手段を用いて固着された流体通過口16aを有する弁座(第2の弁座)16と、流体通過口16aを開閉するリードバルブ17と、このリードバルブ17の開き具合(最大開度)を規制するリードストッパ18とを主要構成部品としており、第2の弁座16、リードバルブ17およびリードストッパ18は取付ネジ等の固定手段19により一体化されたのち、ハウジング10に取り付けられている。
リードバルブ17は、板ばねの如き板状弾性部材によって作製されており、自身の弾性力で第2の弁座16の流体通過口16aを常時閉じ、かつ自由端側で湾曲状に変形しながら(徐々に撓みながら)流体通過口16aを順次開いていく片持式の常閉型弁としてセットされている。
リードストッパ18は、ステンレス板の如き金属板にて作製されており、リードバルブ17の開き具合(最大開度)を規制する湾曲状のストッパ部18aと、リードバルブ17が開弁したときに流体の流通を妨げることのない通路を形成する流体通過用孔部18bとを有している。
〔特徴的な構成〕
電磁弁5のメインバルブ11および弁座12との関係、とりわけ、メインバルブ11の詳細構成と弁座12との関係について、図2(図1の仮想線にて囲った部分の拡大図)に基づいて説明する。
図2において、弁体11aと弁軸11bとは、自在継手手段50にて結合されている。
弁軸11bは、例えば冷鍛加工により作製された金属製の段付棒で、弁体11a側の下端部分に小径部51を有しており、その先端に球面状凸部をなすボール部52が形成されている。
一方、弁体11aは、例えばポリテトラフルオロエチレン (polytetrafluoroethylene PTFE) のごとき潤滑性の高い耐熱樹脂で作製されており、中央部に球面状凹部53が形成されている。この球面状凹部53は、開口部の径が弁軸11bのボール部52の直径より小さくなっていて、このボール部52を回動自在に包持している。したがって、弁体11aは、弁軸11bに対し、ボール部52を中心にして自在に回動することができる。
なお、樹脂製の弁体11aと金属製の弁軸11bとの結合は、弁体11aの成形型内に弁軸11bを配置して弁体11aを樹脂成形する、いわゆるインサート成形手段によって容易に行うことができる。
かくして、上記の小径部51、ボール部52および凹部53の各構成要素によって、自在継手手段50が構成されている。
この自在継手手段50は、一種の自動調心機能を発揮し、弁軸11bが上記クリアランスの影響で軸線に対して傾いたとしても、弁体11aがボール部52を中心にして自在に回動することを許容するため、弁体11aが弁座12に着座するときには、常に、弁体11aの着座面を弁座12の着座面に確実に当接させることができる。
また、弁体11aと弁座12との着座面のうち、特に、弁体11aの着座面に対して、耐熱ゴム系弾性体よりなる環状のシール部材54が焼き付け等の適宜な固着手段により貼付されている。このシール部材54の上面には、弁座12の着座面と実質的に線接触する断面山形状の環状突起(ビード)55が一体形成されている。この環状突起55は、図4(b)に示す複雑な形状のリップ部131に比してはるかに単純な構造である。
本実施例による2次空気制御弁1は、上述の如き構成を有するもので、その主たる作動並びに奏する効果について、次に説明する。
車両のエンジン始動時等の排気ガス温度が低いときには、ECU7からの指令信号により、エアポンプ2が駆動され、2次空気の圧送を開始すると共に、電磁弁5のソレノイド13に通電がなされ、メインバルブ11が図1および図2に示す閉弁状態から開弁状態に移行する(弁体11aが離座し、弁座12の流体通過口12aを開口する)。
そして、このメインバルブ11の開弁動作に呼応して、リードバルブ17も自動的に開弁する。つまり、矢印Aからの2次空気の圧力によりリードバルブ17が湾曲変形して第2の弁座16の流体通過口16aを開口(開弁)する。
これにより、エアポンプ2からの2次空気は、流体通路4の流体入口4aから矢印Aの如く導入され、電磁弁5側の弁座12の流体通過口12a、逆止弁6側の第2の弁座16の流体通過口16a、リードストッパ18の流体通過用孔部18aを順次経由して矢印A’の如く流体出口4bから導出され、エンジンの排気管3に供給される。
しかして、このような開弁時において、エンジンの排気脈動等により排気管3から2次空気制御弁1に対して排気ガスの逆流が生じた場合には、排気ガスの流体圧がリードバルブ17に加わるため、リードバルブ17が自身の弾性復元力と矢印A、Bから加わる圧力差によって閉弁する。
このリードバルブ17の閉弁により、排気ガスが矢印Bの如く逆流するのを阻止することができる。
一方、エンジンが2次空気を要しない運転状態になれば、エアポンプ2の駆動が停止され、電磁弁5のソレノイド13への通電が停止されることにより、メインバルブ11が開弁状態から図1および図2に示す閉弁状態に移行する(弁体11aが着座し、弁座12の流体通過口12aを閉じる)。
この閉弁過程において、メインバルブ11では、その使命上弁軸11bの軸長が長く、プランジャ11cとステータコア13bとのクリアランスにより弁軸11bが軸線に対して傾斜しながら下降する事態を避けることができない。
このように弁軸11bが傾いても、この弁軸11bと弁体11aとは自在継手手段50によって結合されているため、弁体11aがたとえ傾きながら弁座12に当接したとしても、弁体11aはその当接箇所を支点としてボール部52の周りを自在に回動変位し、弁体11aの着座面が水平方向(軸線に対して直角方向)に移動する。この自動調心機能により、弁体11aは、全周で弁座12の着座面に確実に着座する。
このように弁体11aの姿勢が矯正され、弁座12に全周で着座することにより、環状のシール部材54には本来のシール機能を発揮させるだけで充分である。したがって、シール部材54は、肉厚が薄く、線接触程度の極めて小さい当接面積を確保し得る程度の簡単な断面形状の環状突起55だけの構造で充分なシール効果を得ることができる。
また、上述のごとく、弁体11aと弁座12との当接面を線接触程度の極めて小さい面積とすることができることにより、この当接面間に排気ガスの凝縮水等の水分が滞留する事態を避けることができる。
したがって、仮に、寒冷時(あるいは寒冷地)における氷点下での運転状態の際にも、上記水分の凍結による弁体11aの離座不良を招くことはない。
次に、上記実施例1における2次空気制御弁のバルブ機構(電磁弁5、とりわけメインバルブ11)の変形例について、図3により説明する。
図3において、メインバルブ11は、円盤状の弁体11aが自在継手手段50を介して弁軸11bに結合されている点では実施例1と同じであるが、弁体11aの上面側には、弁座12の円形状の流体通過口12aに嵌入するガイド60が一体形成されている。
このガイド60は、シール部材54の内周側に位置し、かつ、全周の数箇所、例えば90度間隔の4箇所で軸方向に突出形成された4個の望ましくは円弧状の突片60aで構成されている。
4個の突片60aの外接円が弁座12の流体通過口12aの内接円より僅かに小さくなっており、しかも、突片60aの軸方向長はメインバルブ11の開閉ストローク長と同等以上になるように選定されている。よって、メインバルブ11の弁体11aは、この突片60aにガイドされながら弁座12に離着座する。
上記構成によれば、ガイド60が、弁座12に対する弁体11aの径方向のずれを抑えるため、シール部材54の環状突起55によるシール面積を実施例1よりも小さくすることができる。
また、ガイド60は、複数の突片60aで構成され、環状に連なっていないため、弁体11aが弁座12から離座する開弁時には、突片60a間の空間を2次空気が良好に流通することができる。したがって、ガイド60が、メインバルブ11の開弁機能を阻害することはない。
[変形例]
以上、実施例1について詳述したが、自在継手手段50の具体的構造は、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々変更することができるものである。
例えば、実施例1では、弁軸11bに球面状凸部をなすボール部52を設けるとともに、弁体11aにこのボール部52を回動自在に包持する球面状凹部53を設けたが、この結合関係を逆にして、弁体11aに球面状凸部をなすボール部52を設けるとともに、弁軸11bにこのボール部52を回動自在に包持する球面状凹部53を設けてもよい。かくした場合にも、インサート成形手段を採用し、弁体11aを弁軸11bに一体形成することができる。
また、自在継手手段50は、別体で作製された弁体11aと弁軸11bとを回動自在に結合するための手段であって、弁体11aと弁軸11bとの結合面が、少なくとも部分的に球面を採用した構造であればよく、実施例1と同様な効果を得ることができる。
なお、上述の実施例では、流体制御弁の代表例として、エンジンの排気浄化用2次空気供給システムに使用される電磁式2次空気制御弁への適用例について詳述したが、メインバルブをモータ等の電磁式以外の駆動手段で駆動するものであってもよい。要は、駆動手段によって駆動されて開閉するバルブ機構が、流体通過口(12a)を有する弁座(12)と、この弁座(12)に離着座し、流体通過口(12a)を開閉する弁体(11a)と、駆動手段(13)によって駆動され、弁体(11a)を操作する弁軸(11b)とを具備している流体制御弁であれば、同様に適用できることは勿論である。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1およびその変形例に基づいて詳述してきたが、本発明の特徴点および特記すべき作用効果を、特許請求の範囲に記載の各請求項(特に請求項2〜請求項6)にしたがって要約列挙すれば、次の通りである。
〔1〕自在継手手段(50)は、弁軸(11b)に形成された球面状凸部(52)と、弁体(11a)に形成され、球面状凸部(52)を回動自在に包持する球面状凹部(53)とによって構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、弁体(11a)と弁軸(11b)とを自動調心構造として良好に結合することができ、弁体(11a)を確実に弁座(12)に着座させることができる。その結果、弁体(11a)と弁座(12)との当接面(シール面)を最低の面積にすることができる。
また、上記の結合構造を逆にして、弁体(11a)に球面状凸部(52)を設けるとともに、この球面状凸部(52)を回動自在に包持する球面状凹部(53)を弁軸(11b)に設ける構造にした場合と比較すると、弁軸(11b)を金属製にした場合にも製作が簡単である(球面状凹部(53)よりも球面状凸部(52)の方が簡単に製作することができる)。
〔2〕上記自在継手手段(50)において、弁軸(11b)を金属製にし、弁体(11a)を樹脂製にして、両者がインサート成形により結合されていることを特徴とする。
上記構成によれば、自在継手手段(50)を簡単かつ安価な構造とすることができる。
〔3〕シール部材(54)は、弁体(11a)の着座面に設けられており、シール部材(54)には、弁座(12)の着座面と実質的に線接触する環状突起(55)が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、弁体(11a)と弁座(12)との当接面を線接触程度の極めて小さい面積とすることにより、この当接面間に排気ガスの凝縮水等の水分が滞留する事態を避けることができる。
〔4〕弁体(11a)は、弁座(12)に着座するとき流体通過口(12a)の内周面に嵌入するガイド(60)を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、ガイド(60)が、弁座(12)に対する弁体(11a)の径方向のずれを抑えるため、シール部材(54)の環状突起(55)によるシール面積を一層小さくすることができる。
〔5〕ガイド(60)は、相互に間隔をおいて軸方向に突出形成された複数の突片(60a)で構成されており、弁体(11a)が流体通過口(12a)に対して複数個所でガイドされることを特徴とする。
上記構成によれば、弁体(11a)が弁座(12)から離座する開弁時には、突片(60a)間の空間を2次空気が良好に流通するため、ガイド(60)が、メインバルブ(11)の開弁機能を損なわない。
4……流体通路、4a……流体入口、4b……流体出口、5……電磁弁(バルブ機構)、10……ハウジング、11……メインバルブ、11a……弁体、11b……弁軸、12……弁座、12a……流体通過口、13……ソレノイド(駆動手段)、50……自在継手手段、54……シール部材。

Claims (6)

  1. 流体入口(4a)および流体出口(4b)を有する流体通路(4)が内部に形成されたハウジング(10)と、
    前記流体通路(4)に配置され、前記流体入口(4a)から前記流体出口(4b)へ流れる流体を制御するバルブ機構(5)と
    を備えている流体制御弁において、
    前記バルブ機構(5)は、流体通過口(12a)を有する弁座(12)と、この弁座(12)に離着座し、前記流体通過口(12a)を開閉する弁体(11a)と、駆動手段(13)によって駆動され、前記弁体(11a)を操作する弁軸(11b)とを具備しており、
    前記弁体(11a)と前記弁軸(11b)とは、別体に設けられていて、自在継手手段(50)にて結合されており、
    前記弁体(11a)と前記弁座(12)との着座面には、弾性体からなるシール部材(54)が設けられていることを特徴とする流体制御弁。
  2. 請求項1に記載した流体制御弁において、
    前記自在継手手段(50)は、前記弁軸(11b)に形成された球面状凸部(52)と、前記弁体(11a)に形成され、前記球面状凸部(52)を回動自在に包持する球面状凹部(53)とによって構成されていることを特徴とする流体制御弁。
  3. 請求項2に記載した流体制御弁において、
    前記弁軸(11b)は金属製であり、前記弁体(11a)は樹脂製であり、両者はインサート成形により結合されていることを特徴とする流体制御弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載した流体制御弁において、
    前記シール部材(54)は、前記弁体(11a)の着座面に設けられており、
    前記シール部材(54)には、前記弁座(12)の着座面と実質的に線接触する環状突起(55)が形成されていることを特徴とする流体制御弁。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載した流体制御弁において、
    前記弁体(11a)は、前記弁座(12)に着座するとき前記流体通過口(12a)の内周面に嵌入するガイド(60)を有していることを特徴とする流体制御弁。
  6. 請求項5に記載した流体制御弁において、
    前記ガイド(60)は、相互に間隔をおいて軸方向に突出形成された複数の突片(60a)で構成されており、前記弁体(11a)が前記流体通過口(12a)に対して複数個所でガイドされることを特徴とする流体制御弁。
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