JP2014058626A - 画像記録方法及び画像記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリウレタン構造を有するポリマー粒子と、着色剤と、水と、一般式(1)で表される炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物とを含む水系インクを、インクジェット法により60pL以上120pL以下の液滴量にて吐出し、非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材の上に付与して画像を記録する〔A1、A2:−(CH2−CH2−O)n−H、n:A1とA2の合計の値で0〜6〕。
【化1】
【選択図】なし
Description
<1> ポリウレタン構造を有するポリマー粒子と、着色剤と、水と、下記一般式(1)で表される炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物とを含む水系インクを、インクジェット法により60pL以上120pL以下の液滴量にて吐出し、非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材の上に付与する画像記録方法である。
<3> 前記水系インクは、SP値が20以上26以下であるエーテル系有機溶剤及びアルコール系有機溶剤から選ばれる水溶性有機溶剤を含む前記<1>又は前記<2>に記載の画像記録方法である。
<4> 前記水系インクは、更に、ワックス粒子を含む前記<1>〜前記<3>のいずれか1つに記載の画像記録方法である。
<5> 前記一般式(1)において、nは0〜4である前記<1>〜前記<4>のいずれか1つに記載の画像記録方法である。
<6> 前記シリコーン系化合物が、下記一般式(2)で表される化合物である前記<1>〜前記<5>のいずれか1つに記載の画像記録方法である。
<7> 前記フッ素系化合物が、下記一般式(3)で表される化合物である前記<1>〜前記<6>のいずれか1つに記載の画像記録方法である。
<9> 前記記録基材の繊維面密度が、1g/m2以上300g/m2以下である前記<1>〜前記<8>のいずれか1つに記載の画像記録方法である。
<10> 前記記録基材が、不織布である前記<1>〜前記<9>のいずれか1つに記載の画像記録方法である。
<12> 前記シリコーン系化合物が、前記一般式(2)で表される化合物である前記<11>に記載の画像記録物である。
<13> 前記フッ素系化合物が、前記一般式(3)で表される化合物である前記<11>又は前記<12>に記載の画像記録物である。
本発明によれば、安定した画像品質を有する画像記録物が提供される。
<画像記録方法>
本発明の画像記録方法は、ポリウレタン構造を有するポリマー粒子と、着色剤と、水と、以下に示す一般式(1)で表される炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物とを含む水系インクを、インクジェット法により60pL以上120pL以下の液滴量にて吐出し、非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材の上に付与すること(以下、「インク付与工程」ともいう。)で画像を記録する構成となっている。また、本発明の画像記録方法は、インク付与工程で付与された水系インクを乾燥定着する乾燥定着工程を設けて構成することができ、必要に応じて、更に他の工程を設けて構成されてもよい。
インク非吸収性もしくは低吸収性の繊維で形成された不織布等の繊維材料集合体に対し、60pL(ピコリットル;以下同様)以上の比較的多いインク滴量にして画像記録する場合に、記録に用いるインクを、ポリウレタン構造を有する特定のポリマー粒子、着色剤、並びに所定の炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物から選ばれる化合物を含む水系の組成に構成する。これにより、従来の水系インクを産業用インクジェットヘッドで多滴量にして吐出する場合に比べ、所望の画像の記録がより安定的に行なえ、より均質な画像記録物が得られる。すなわち、
多滴量で画像記録するにあたり、ポリウレタン粒子と炭化水素系、シリコーン系、フッ素系の所定の化合物とを用いた構成は、インクへの気泡の巻き込みが生じ、ヘッド内流路では水系インクの濡れが足りず、ヘッド面では逆に水系インクの濡れが大き過ぎて固化物が生じやすいことに起因した吐出の不安定化の解消に有用である。
本発明におけるインク付与工程は、水系のインクを、インクジェット法により60pL以上120pL以下の液滴量にて吐出し、非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材の上に付与する。本発明における水系インクは、ポリウレタン構造を有するポリマー粒子と、着色剤と、水と、以下に示す一般式(1)で表される炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物とを含み、水を主溶媒とした水系に構成されている。水系インクの詳細については、後述する。
インクジェット法には、特に制限はなく、公知の方式、例えば、静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット(登録商標))方式等のいずれであってもよい。
このようなインクジェットヘッドの例としては、SapphireQS256/10、SapphireQS256/30、SapphireQS256/80、EmeraldQE256/30、EmelraldQE256/80、Galaxy256/30、Galaxy256/50、Galaxy256/80、Polaris512/15、Polaris512/35、Polaris512/85、SG−1024(いずれも富士フイルムDIMATIX社製)が挙げられる。
このような違いから、インク画像の形成に用いる水系インクをある程度の液滴サイズが得られるように、60pL以上の多滴量にてインクを吐出する。このとき、インクは、多滴量での吐出が可能なノズルを備えたヘッド、特に産業用インクジェットヘッドにより吐出されるため、水系インクを、ポリウレタン粒子と所定の炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物から選ばれる化合物とを用いた組成とする。これにより、ポリマー粒子等の粒子成分を分散含有する水系インクを用いた記録系において、インク中の気泡を消滅させて吐出性の低下を防ぎ、ヘッド内のインク流路では水系インクの濡れを確保してインクの流通を良好にし、さらにヘッド面では逆に水系インクの濡れを抑えて固化物の発生を防ぐことで、インクの吐出性が高められる。
つまり、60pL以上の多滴量のインクの吐出精度、連続吐出時の安定性を高めるため、インクを消泡し、水系インクの流路内の流れやすさを高め、更にはノズル孔近傍でのインクの堆積を防いで、水系インクの吐出性が安定に保持される組成に構成する。
中でも、インク滴量は、70pL以上110pL以下の範囲がより好ましく、70pL以上100pL以下の範囲が更に好ましい。
本発明における水系インクは、ポリウレタン構造を有するポリマー粒子と、着色剤と、水と、以下に示す一般式(1)で表される炭化水素系化合物、(好ましくは一般式(2)で表される)シリコーン系化合物、及び(好ましくは一般式(3)で表される)フッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物とを少なくとも含有する組成に構成されている。本発明における水系インクは、必要に応じて、更に、顔料の分散剤や水溶性有機溶剤、界面活性剤、その他の添加剤等の成分を用いて構成することができる。
本発明における水系インクは、好ましくは着色剤の少なくとも一種を含有する。着色剤としては、顔料、染料等が好適であり、中でも画像の耐光性等の観点から、顔料が好ましい。顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、有機顔料、無機顔料のいずれであってもよい。顔料は、水に殆ど不溶であるか又は難溶である顔料であることが、インク着色性の点で好ましい。
また、前記顔料を界面活性剤や高分子分散剤等で表面処理したものや、グラフトカーボン等も使用可能である。
上記の中でも、特に、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、カーボンブラック系顔料が好ましい。
水分散性顔料の具体例としては、下記(1)〜(4)の顔料が挙げられる。
(1)カプセル化顔料、即ち、ポリマー粒子に顔料を含有させてなるポリマー分散物であり、より詳しくは、親水性水不溶性の樹脂で顔料を被覆し、顔料表面の樹脂層にて親水化することで顔料を水に分散可能にしたもの
(2)自己分散顔料、即ち、表面に少なくとも1種の親水基を有し、分散剤の不存在下で水分散性及び水溶性の少なくともいずれかを示す顔料、より詳しくは、主にカーボンブラックなどを表面酸化処理して親水化し、顔料単体が水に分散するようにしたもの
(3)樹脂分散顔料、即ち、重量平均分子量50,000以下の水溶性高分子化合物により分散された顔料
(4)界面活性剤分散顔料、即ち、界面活性剤により分散された顔料
カプセル化顔料の樹脂は、限定されるものではないが、水と水溶性有機溶剤の混合溶媒中で自己分散能又は溶解能を有し、かつアニオン性基(酸性)を有する高分子化合物であるのが好ましい。この樹脂は通常、数平均分子量が1,000〜100,000の範囲程度のものが好ましく、3,000〜50,000の範囲程度のものが特に好ましい。また、この樹脂は、有機溶剤に溶解して溶液となるものが好ましい。樹脂の数平均分子量は、上記の範囲内であると顔料における被覆膜として又はインクとした際の塗膜としての機能を発揮することができる。樹脂は、アルカリ金属や有機アミンの塩の形で用いられるのが好ましい。
これら樹脂のうち、アニオン性のアクリル系樹脂は、例えば、アニオン性基を有するアクリルモノマー(以下、「アニオン性基含有アクリルモノマー」という。)及び必要に応じて該アニオン性基含有アクリルモノマーと共重合可能な他のモノマーを溶媒中で重合して得られる。アニオン性基含有アクリルモノマーとしては、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、及びホスホン基からなる群より選ばれる1個以上のアニオン性基を有するアクリルモノマーが挙げられ、中でもカルボキシル基を有するアクリルモノマーが特に好ましい。カルボキシキル基を有するアクリルモノマーの具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、エタアクリル酸、プロピルアクリル酸、イソプロピルアクリル酸、イタコン酸、フマル酸等が挙げられる。これらの中でも、アクリル酸又はメタクリル酸が好ましい。
自己分散顔料を着色剤として含有するインクは、通常、顔料を分散させるために含有させる分散剤を含む必要がないため、分散剤に起因する消泡性の低下による発泡がほとんどなく、吐出安定性に優れるインクを調製しやすい。自己分散顔料の表面に結合される分散性付与基には、−COOH、−CO、−OH、−SO3H、−PO3H2及び第4級アンモニウム並びにそれらの塩を例示することができ、分散性付与基は顔料に物理的処理又は化学的処理を施して、分散性付与基又は分散性付与基を有する活性種を顔料表面に結合(グラフト)させることにより結合される。物理的処理としては、例えば、真空プラズマ処理等が例示できる。また、化学的処理としては、例えば、水中で酸化剤により顔料表面を酸化する湿式酸化法や、p−アミノ安息香酸を顔料表面に結合させることによりフェニル基を介してカルボキシル基を結合させる方法、等が例示できる。
顔料としては、顔料分散剤のうち水不溶性樹脂を用い、顔料の表面の少なくとも一部が水不溶性樹脂で被覆されたカプセル化顔料、例えば水不溶性樹脂粒子に顔料が含有されているポリマーエマルジョンが好ましく、より詳しくは、水不溶性樹脂で顔料の少なくとも一部を被覆し、顔料表面に樹脂層を形成して水に分散させ得る水分散性顔料が好ましい。このような水不溶性樹脂で被覆されたカプセル化顔料を使用することが、顔料の凝集性の観点で好ましく、また高速記録する場合に高解像度な画像を形成できる点で好ましい。
転相乳化法は、基本的には、自己分散能又は溶解能を有する樹脂と顔料との混合溶融物を水に分散させる自己分散(転相乳化)方法である。また、この混合溶融物には、硬化剤又は高分子化合物や硬化剤を含んでなるものであってもよい。ここで、混合溶融物とは、溶解せず混合した状態、溶解して混合した状態、又はこれら両者の状態のいずれの状態を含むものをいう。「転相乳化法」のより具体的な製造方法は、特開平10−140065号に記載の方法が挙げられる。
なお、上記の転相乳化法及び酸析法のより具体的な方法については、特開平9−151342号、特開平10−140065号の各公報に記載を参照することができる。
本発明における水系インクは、分散剤の少なくとも1種を含有することができる。顔料の分散剤としては、ポリマー分散剤、又は低分子の界面活性剤型分散剤のいずれでもよい。また、ポリマー分散剤は、水溶性の分散剤、又は非水溶性の分散剤のいずれでもよい。
また、疎水性基は、炭素数2〜24の炭化水素基が好ましく、炭素数4〜24の炭化水素基がより好ましく、炭素数6〜20の炭化水素基がさらに好ましい。
更に、合成系の親水性高分子化合物としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸又はそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天然高分子化合物等が挙げられる。
ここでいう、水溶性樹脂は、分子内に架橋剤により架橋反応を起こす基を有している。このような基としては、特に限定されないが、カルボキシル基又はその塩、イソシアナート基、エポキシ基等が挙げられる。本発明においては、分散性向上の観点から、カルボキシル基又はその塩を有していることが好ましい。
水溶性樹脂は、ランダムポリマー、又はブロックもしくはグラフトポリマーのいずれでもよい。
架橋剤の架橋部位と水溶性樹脂の被架橋部位のモル比としては、架橋反応速度、架橋後の分散液の安定性の観点から、1:1.1〜1:10が好ましく、1:1.1〜1:5がより好ましく、1:1.1〜1:3が最も好ましい。
水溶性樹脂の顔料に対する量としては、10〜250質量%が好ましく、10〜200質量%がより好ましく、20〜150質量%がさらに好ましく、30〜100質量%が特に好ましい。
(1)顔料及び前記水溶性樹脂を、水又は極性溶媒の水溶液中に分散して顔料分散液を得る分散工程
(2)上記の(1)で得られた顔料分散液に架橋剤を加えて加熱し、架橋反応させて顔料表面を架橋されたポリマーで被覆する架橋工程
(3)架橋されたポリマーで被覆された樹脂被覆顔料を精製する工程
これら工程のほか、他の工程を必要に応じて適宜設けてもよい。工程(1)において、極性溶媒などは、公知のものを適宜用いることができる。
染料を保持した担体(水不溶性着色粒子)は、分散剤を用いて水系分散物として用いることができる。分散剤としては上述した分散剤を好適に用いることができる。
ここで、分散状態での顔料の平均粒子径は、インク化した状態での平均粒子径を示すが、インク化する前段階のいわゆる濃縮インク分散物についても同様である。
顔料の水系インク中における含有量としては、画像濃度の観点から、インク全量に対して、1〜25質量%が好ましく、2〜15質量%がより好ましい。
本発明における水系インクは、下記一般式(1)で表される炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物の少なくとも一種を含有する。
これらの化合物を含有することで、水系インクを、一般に溶剤系インクに用いられる産業用インクジェットヘッドなどにより、インクを多滴量にして吐出する場合の吐出安定化が図れる。具体的には、ヘッド流路への気泡の混入や流路との低濡れ性などで生じやすい水系インクの流通性の低下や、ヘッド面の面方向にインクが広がって生じやすいインク固化物の発生等が解消され、結果としてインクの吐出安定性が高められる。
以下、各化合物について詳細に説明する。
また、A1、A2は、鎖長が短いほどインクの疎水性が向上し、A1とA2の合計のnが6以下であることで、吐出性及びウェット(WET)状態での摩擦耐性(WET耐擦性)が向上する。nとしては、吐出におけるノズル上でのインク溢れを防ぎ、インク固化物発生抑制の点で、0〜4の範囲が好ましく、より好ましくは0〜1である。
なお、市販品として入手できる、オルフィンE1008(日信化学工業社製)、オルフィンE1010(日信化学工業社製)などは、一般式(1)とは異なる構造を有するものである。
また、一般式(1)で表される炭化水素系化合物は、効果が発現する範囲であれば、水系インク中で溶解した状態で用いられてもよく、溶解せずに分散状態で用いられていてもよい。
シリコーン系化合物は、分子中に「−Si(R1)(R2)−O−」で表されるシロキサン構造を有する化合物であり、分子内に上記のシロキサン構造又はそのポリシロキサン構造〔−(Si(R1) (R2)−O)n−〕を含む化合物の中から選択することができる。「−(Si(R1) (R2)−O)n−」は、線状、分岐状又は環状のいずれの構造でもよい。
また、本発明におけるシリコーン系化合物は、効果が発現する範囲であれば、水系インク中で溶解した状態で用いられてもよく、溶解せずに分散状態で用いられてもよい。
フッ素系化合物は、分子中にフッ素原子を有する化合物であり、フッ化アルキル基を有する化合物が好ましく、中でも、下記一般式(3)で表される化合物を選択して含有する態様が好ましい。
また、本発明におけるフッ素系化合物は、効果が発現する範囲であれば、水系インク中で溶解した状態で用いられてもよく、溶解せずに分散状態で用いられてもよい。
本発明における水系インクは、ポリウレタン構造を有するポリマー粒子(以下、「ポリウレタン粒子」ともいう。)の少なくとも1種を含有する。ポリマー粒子を含有することで、画像の記録基材との密着性及び耐擦過性がより向上し、そのポリマーとしてポリウレタン粒子を選択することで、インク吐出性がよくなり連続吐出時の吐出定性がより向上すると共に、記録画像の耐擦過性により優れる。
ポリウレタン系樹脂は、ポリマー間で水素結合のような強固な相互作用が可能なウレタン部位と、ポリマー間での相互作用が比較的弱い非ウレタン部位とから形成されており、インクの膜が形成される際に、ミクロな構造として、相互作用が比較的強い部位と比較的弱い部位がそれぞれが寄り集まって海−島構造を構築しているものと推定され、これによりポリウレタンが柔軟性を有するものと推定される。ポリウレタンは、このように本質的に柔軟性を持つため、従来知られているような低Tgのポリマー粒子を使用した例に比べて、高いTgのものの使用が可能であり、柔軟性と強度を有し、耐擦過性に優れたインク膜(インク画像)を形成できるものと推察される。
したがって、特に耐擦過性が得られ難い「非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材」を用いた場合も有利である。
自己分散性ポリマーの粒子は、吐出安定性及び顔料を含む系の液安定性(特に分散安定性)の観点で好ましく、中でも、カルボキシル基を有する自己分散性ポリマーの粒子がより好ましい。
本発明における水不溶性ポリマーにおいては、液体組成物としたときの定着性の観点から、水不溶性ポリマーが固体状態で分散された分散状態となりうる水不溶性ポリマーであることが好ましい。
縮合系ポリマーを構成するモノマーの好適な例は、特開2001−247787号公報に記載されている。ポリウレタンは、ジオール化合物とジイソシアネート化合物とを原料として重付加反応により合成される。ジオール化合物及びジイソシアネート化合物の詳細については、特開2001−247787号公報の段落番号[0031]〜[0036]の記載を参照することができる。
R1で表される脂肪族基としては、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素化m−キシレンジイソシアネート(H6XDI)、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート(H12MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などに由来する2価の基が挙げられる。
R1で表される芳香族基としては、m−キシレンジイソシアネート(XDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)などに由来する2価の基が挙げられる。
このうち、R1としては、画像耐久性の観点で、脂肪族基であることが好ましい。これは、比較的柔らかい構造を選択することで、インクが基材に定着した後のインク膜の柔軟性が向上し、画像耐久性が増すためと推察される。
また、mは、整数を表し、下記分子量を満たす範囲で適宜選択すればよい。
<条件>
・GPC:HLC−8220 GPC〔東ソー(株)製〕
・カラム:TSKgeL SuperHZM−H、TSKgeL SuperHZ4000、TSKgeL SuperHZ2000(いずれも東ソー(株)製)
・移動相溶媒:テトラヒドロフラン
・標準試料 :標準ポリスチレン
・流速 :0.35ml/min
・カラム温度:40℃
ポリウレタン系樹脂の粒子としては、上市されている市販品を用いてもよく、市販品の例として、大成ファインケミカル社製のアクリットWBR−016U(Tg:20℃)、同WEM−321U(Tg:20℃)、同WBR−2018(Tg:20℃)、同WBR−2000U(Tg:45℃)、同WBR−601U(Tg:−30℃)、村山化学研究所社製のPUE−1000、同PUE−1020A、同PUE−1370、同PUE−800、第一工業製薬社製のスーパーフレックス650、同860、同210、東亞合成社製のネオタンUE−1100、三洋化成工業社製のユーコートUX−150、同UWS−145、バーマリンUA−150、同UA−368、ユーピレンUXA−307、住化バイエルウレタン社製のインプラニールDLP−R(Tg:21℃)、同DLN(Tg:−55℃)、同DLC−F(Tg:−42℃)、バイヒドロール(UH XP2648(Tg:−51℃)、ディスパコールU−53(Tg:−58℃)、三洋化成社製のパーマリンUA−150(Tg:36℃)、宇部興産社製のUW−1005−E(Tg:−30℃)、UW−5101−E(Tg:69℃)などを挙げることができる。
分散工程は、次の工程(1)及び工程(2)を含むことが好ましい。
工程(1):ポリマー(水不溶性ポリマー)、有機溶媒、中和剤、及び水性媒体を含有する混合物を攪拌する工程
工程(2):混合物から有機溶媒を除去する工程
これら塩基性化合物は、解離性基100モル%に対して、5〜120モル%使用することが好ましい。ここでの比率の詳細については、特開2011−42150号公報の段落番号[0111]に記載されている。
なお、ポリマー粒子の平均粒子径及び粒径分布は、ナノトラック粒度分布測定装置UPA−EX150(日機装(株)製)を用いて、動的光散乱法により体積平均粒径を測定することにより求められるものである。
ガラス転移温度が範囲内にあることで、画像に硬さあるいは粘つきが生じ難く、手触り感などの風合い(例えば画像の硬さや粘つきがない等)が良好になると共に、画像の耐擦過性をより向上させることができる。
ポリマー粒子の水系インク中における含有量としては、画像の耐擦過性の観点から、インク全量に対して、1〜30質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。
本発明における水系インクは、ワックス粒子を含有していることが好ましい。ワックス粒子を含有することで、画像表面の摩擦係数が低下し、耐擦過性がより向上し、手触り感などの風合い(例えば画像の硬さや粘つきがない等)が良好になる。
天然ワックスとしては、石油系ワックス、植物系ワックス、動植物系ワックスが挙げられる。このうち、石油系ワックスの例として、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等が、植物系ワックスの例として、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、木ロウ等が、動物植物系ワックスの例として、ラノリン、蜜蝋等を挙げることができる。
合成ワックスとしては、合成炭化水素系ワックス、変性ワックス系が挙げられる。このうち、合成炭化水素系ワックスの例として、ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロブシュワックス等が、変性ワックス系の例として、パラフィンワックス誘導体、モンタンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体等が挙げられる。
上記の中でも、耐擦過性の向上の点で、直鎖の高級脂肪酸エステルのワックスの粒子、炭化水素系のワックスの粒子が好ましい。
乳化分散剤としては、従来より知られている多くの乳化分散剤の中から適宜選択して用いることができる。中でも、好ましい乳化分散剤は、下記一般式(A)で表される分散剤である。
(R1)a−G−(D)d ・・・一般式(A)
一般式(A)において、R1は、炭素数10〜60の直鎖、分岐、環状を含むアルキル基、炭素数10〜60の直鎖、分岐、環状を含むアルケニル基、炭素数10〜60の直鎖、分岐、環状を含むアラルキル基、又は炭素数10〜60のアリール基を表し、これらは置換基を有してもよいし無置換であってもよい。
nは、1〜50の整数を表し、好ましくは5〜30の整数である。
炭素数1〜8のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、シクロヘキシルが好ましく、特に好ましくは、メチル、エチル、プロピルである。
アリール基としては、フェニル基が好ましい。
炭素数2〜8のアルキルカルボニル基としては、アセチル、プロピオニル、ブチロイル、ピバロイル、シクロヘキサンカルボニルが好ましく、特に好ましくはアセチルである。
アリールカルボニル基としては、ベンゾイル基が好ましい。
Eのうち、特に好ましくは、水素原子、メチル、メチル、プロピル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイルである。
R1、D、及びEが複数存在するときには、複数のR1、D、及びEは、それぞれ互いに同一でも異なるものでもよい。
以下、一般式(A)の具体的化合物例を挙げる。但し、これらに限定されるものではない。
分散後に有機溶剤を除去し、ワックス粒子分散物として利用する場合には、ワックス及び一般式(A)で表される化合物の融点が100℃以上でも、低温度にて有機溶媒中で溶解混合することが可能であり、水系での高融点滑剤分散粒子を調製することができる。ここで、ワックス及び一般式(A)で表される化合物の融点は特に大きな制約を受けないが、好ましい融点は、50℃以上200℃以下であり、さらに60℃以上200℃以下がより好ましく、更に好ましくは80℃以上150℃以下である。
上記のうち、水系インクの調製にあたっては、環境負荷が小さい点で水が最も好ましく、水と共に融点80℃の滑剤を用すいときには、水の温度を80℃以上として分散することが好ましい。
本発明における水系インクは、水を溶媒として含むと共に、水溶性有機溶剤を含有することができる。水溶性有機溶剤をポリマー粒子と共に含有することにより、インク中ではポリマー粒子の最低像膜温度を低めに維持することができ、吐出性などを良好に保つことができる。ここで、水溶性とは、20℃の水に1質量%以上溶解することをいう。
構造式(1)で表される化合物の詳細については、特開2011−42150号公報の段落番号[0121]〜[0125]に記載されている。構造式(1)で表される化合物の例として、下記の化合物が挙げられる。なお、カッコ内の数値はSP値を示す。
低極性の水溶性有機溶剤を含有する場合、低極性の水溶性有機溶剤の水系インク中における含有量は、インク全量に対して、質量基準で0.01%〜80%が好ましく、より好ましくは1%〜60%であり、特に好ましくは5%〜50%である。含有量が0.01%以上であると、吐出性の向上効果が大きく、含有量が80%以下であると、インクの保存安定性を良好に保つことができる。
有機溶媒を乾燥防止剤として用いる場合、水系インクをインクジェット法で吐出して画像記録する際に、インク吐出口でのインクの乾燥によって発生し得るノズルの目詰まりを効果的に防止することができる。乾燥防止のためには、水より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が好ましい。乾燥防止に好適な水溶性有機溶剤の具体的な例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジグリコール、ジチオジグリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、アセチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロールプロパン等に代表される多価アルコール類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコール、ジエタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体等が挙げられる。中でも、グリセリン、ジエチレングリコール等の多価アルコールが好ましい。
また、浸透促進のためには、水系インクを記録媒体により良く浸透させる目的で有機溶媒を用いてもよい。浸透促進に好適な有機溶媒の具体例として、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、1,2−ヘキサンジオール等のアルコール類や、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤等が挙げられる。
また、水溶性有機溶剤は、上記以外にも粘度の調整に用いることができる。粘度の調整に用いることができる水溶性有機溶剤の具体的な例としては、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノールなど)、アミン(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミンなど)及びその他の極性溶媒(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリドン、アセトニトリル、アセトンなど)が挙げられる。
本発明における水系インクは、水を含有するものであるが、水の量には特に制限はない。中でも、水の量は、安定性及び吐出信頼性確保の点から、水系インクの全質量に対して、好ましくは10質量%以上99質量%以下であり、より好ましくは20質量%以上70質量%以下である。
本発明の水系インクは、2−ピロリドンを含有することが好ましい。2−ピロリドンは、湿潤剤として機能し、2−ピロリドンを含有することで浸透性が向上して、記録基材の繊維に付着するインク滴の平均長を拡げる作用がある。
本発明における水系インクは、必要に応じて、上記の成分に加えて他の添加剤を含むことができる。他の添加剤としては、例えば、上記成分に該当しない他の界面活性剤、滑剤、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水系インクを調製後に直接添加してもよく、水系インクの調製時に添加してもよい。
本発明の画像形成方法には、非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材が用いられる。記録基材は、インクジェット法で画像が記録される被記録材料のことをさす。
本発明において、「非吸収性の繊維」とは、ASTM試験法のASTM D570で吸水率(質量%、24hr.)が0.2未満の組成のものからなる繊維を意味し、「低吸収性の繊維」とは、ASTM試験法のASTM D570で吸水率(質量%、24hr.)が0.2以上0.5未満の組成のものからなる繊維をいう。
なお、繊維面密度とは、繊維が2次元に分布している面の面積に対する、該面に存在する繊維の量の比率[g/m2]をさし、記録基材を単位面積で切り出して重量を測ることにより求められる値である。
・処理電圧:10〜15.6kV
・処理速度:30〜100mm/s
本発明における親水化処理としては、コストや作業性の点で、コロナ処理を施す態様が好ましい。
この場合、インクの表面張力としては、20〜40mN/mの範囲にあることが好ましく、後述の繊維軸方向に付着するインクの平均長を調整するために、前記範囲の中から適宜選ぶことができる。インクの表面張力は、静的表面張力測定装置(例えば池田理化社製のTD3)を用いたウィルヘルミ法によって測定される。
本発明においては、インク付与工程での水系インクの付与中及び/又は水系インクの付与後に、記録基材に付与されたインクを乾燥し、基材に定着させる乾燥定着工程を設けることが好ましい。すなわち、本発明の画像形成方法により得られる記録物は、乾燥処理を経たインク画像を有するものが好ましい。
なお、乾燥時の加熱時間については、インク中の液媒体が蒸発し、かつポリマー粒子による皮膜形成が可能であれば特に制限はなく、液媒体種、ポリマー種、記録速度等を考慮して適宜選択することができる。
本発明の画像記録物は、非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材と、記録基材上に設けられ、ポリウレタン構造を有するポリマー粒子と、着色剤と、水と、既述の一般式(1)で表される炭化水素系化合物、(好ましくは一般式(2)で表される)シリコーン系化合物、及び(好ましくは一般式(3)で表される)フッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物とを含む画像とを設けて構成されている。本発明の画像記録物は、ポリウレタン粒子と炭化水素系、シリコーン系、及びフッ素系から選ばれる化合物とを含有していることで、既述のように、インクの吐出性、ひいてはインクを連続吐出する際の吐出性が良好になる。また、記録画像は、優れた耐擦過性を有するものとなる。
また、ポリマーは、既述のポリマー粒子を構成するポリマーと同様である。ここでのポリマーは、ポリマー粒子の形態で含まれていてもよいし、乾燥定着工程を経て熱が与えられることで粒子とは異なる形態で含有されていてもよい。
<マゼンタインクの調製>
(ポリマー分散剤P−1の合成)
下記スキームにしたがって、以下に示すようにしてポリマー分散剤P−1を合成した。
得られたポリマー分散剤P−1の組成は、1H−NMRで確認し、GPCより求めた重量平均分子量(Mw)は44,600であった。さらに、JIS規格(JIS K0070:1992)に記載の方法により酸価を求めたところ、65.2mgKOH/gであった。
なお、Mwは、高速GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)HLC−8220GPC(東ソー(株)製)にて、TSKgeL SuperHZM−H、TSKgeL SuperHZ4000、TSKgeL SuperHZ2000(東ソー(株)製)を3本直列につなぎ、ポリスチレン換算値として測定した。
ピグメント・レッド122(CROMOPHTAL Jet Magenta DMQ、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製;マゼンタ顔料)10部と、前記ポリマー分散剤P−1を5部と、メチルエチルケトン42部と、1規定 NaOH水溶液5.5部と、イオン交換水87.2部とを混合し、ビーズミルにより0.1mmφジルコニアビーズを用いて2〜6時間分散した。
得られた分散物を減圧下、55℃でメチルエチルケトンを除去し、更に一部の水を除去した後、更に、高速遠心冷却機7550(久保田製作所製)を用い、50mL遠心管を使用して8000rpmで30分間遠心処理を行なった。このとき、沈殿物以外の上澄み液を回収した。その後、吸光度スペクトルから顔料濃度を求め、顔料濃度が15質量%の樹脂被覆顔料粒子(ポリマー分散剤で被覆された顔料)の分散物(マゼンタ顔料分散液)を得た。
以下の組成中の成分を混合し、水系インクAを調液した。調液後、この水系インクAをプラスチック製のディスポーザルシリンジに詰め、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)製の孔径5μmフィルタ(ミリポア社製のMillex−SV、直径25mm)にてろ過し、マゼンタインクとした。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・22.2部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・0.5部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
1.画像記録
ポリプロピレン不織布(繊維面密度:30g/m2、厚み:13μm、繊維径:20μm)に対して、コロナマスター(信光電気計社製、PS−10S)を用いて、処理電圧:14kV、処理速度:50mm/secの条件で2回コロナ処理を行なった。コロナ処理を施した不織布に対して、上記のように調製したマゼンタインクをPolaris PQ(富士フイルムDimatix社製)にて60plの液滴量で吐出し、200dpiの100%ベタ画像を記録した(インク付与工程)。このベタ画像をナイロンメッシュ台上に密着させ、不織布の画像非形成面側からドライヤで風速7m/s、温度40℃の温風を30秒間あて、乾燥、定着を行なった(乾燥定着工程)。このようにして、画像サンプルを得た。
上記のようにして得た画像サンプルについて、以下の測定、評価を行なった。測定、評価の結果を下記表1に示す。
得られた画像サンプルの画像部について、学振式摩擦試験機(安田精機社製、No.428)を用い、画像部を、水0.05mlで湿らせた白綿(湿らせる面積として約20mm×約20mm)で約2Nの力をかけて規定の往復回数だけ擦り、白綿に移った色を目視により下記の評価基準にしたがって評価した。耐擦過性は、評価基準のうちA〜Bが許容範囲である。
<評価基準>
A:10回往復で擦っても白綿への色移りは僅かであった。
B:10回往復で擦ると白綿に色移りが僅かに観られるものの、実用上支障を来さない程度であった。
C:10回往復で擦ると白綿に色移りが観られ、実用上支障を来たす可能性がある程度であった。
D:3回往復で擦ると白綿に顕著に色移りが観られ、実用上支障を来たす程度であった。
上記のように調製したマゼンタインクをQクラスヘッド(富士フイルムDimatix社製、Q−Class)に充填する際に、256ノズル全てから液滴が吐出するまでに要した時間を測定し、以下の評価基準にしたがって評価した。充填性は、評価基準のうちA〜Bが許容範囲である。
<評価基準>
A:60分未満で充填を終了した。
B:60分以上120分未満で充填を終了した。
C:120分以上180分未満で充填を終了した。
D:充填に180分以上かかるか、あるいは256ノズル全てからの液滴の吐出が確認できなかった。
「B.充填性」にて充填したインクを、5kHzで100%Dutyにて25分間、連続吐出し、最後まで吐出できたノズル数を計測した。この計測値を用い、下記式から残ノズル率を求めた。この残ノズル率を連続吐出性を評価する指標として下記の評価基準にしたがって評価した。連続吐出性は、評価基準のうちA〜Bが許容範囲である。
残ノズル率(%)=(連続吐出できたノズル数)/(吐出初期に吐出が確認されたノズル数)×100
<評価基準>
A:90%以上
B:80%以上
C:50%以上80%未満
D:50%未満
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・22.2部
・BYK−024 ・・・0.1部
(BYK社製;一般式(2)で表されるシリコーン系化合物
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・22.2部
・ゾニールFSN ・・・0.3部
(デュポン社製;一般式(3)で表されるフッ素系化合物)
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・グリセリン ・・・10部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・ジプロピレングリコール(DPG) ・・・20部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル(DEGdME) ・・・18部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・ジエチレングリコール(DEG) ・・・22.2部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例1において、液滴を60pLから100pLに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
実施例1において、液滴を60pLから120pLに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
実施例1において、液滴を60pLから50pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成にしたこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・22.2部
・オルフィンE1006(日信化学工業社製;ノニオン性界面活性剤;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=6)) ・・・1部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
比較例1において、液滴を30pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、比較例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・22.2部
・オルフィンE1008(日信化学工業社製;ノニオン性界面活性剤;一般式(1)においてn=8) ・・・1部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
比較例1において、液滴を30pLから140pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、比較例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・22.2部
・オルフィンE1006(日信化学工業社製;ノニオン性界面活性剤;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=6)) ・・・1部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例1において、液滴を60pLから85pLに変更すると共に、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・14.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.7部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・22.2部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・ジョンクリル775 ・・・10部
(ジョンソンポリマー社製、スチレン/アクリル樹脂粒子(Tg:37℃、体積平均粒子径:約80nm)の45質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・インプラニールDLP−R ・・・10.0部
(住化バイエルウレタン社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:21℃、体積平均粒子径:約230nm)の50質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・サーフィノール420(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=1)) ・・・1部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・サーフィノール440(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=3.5)) ・・・0.5部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・オルフィンE1006 ・・・0.5部
(日信化学工業社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=6))
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・インプラニールDLP−R ・・・10.0部
(住化バイエルウレタン社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:21℃、体積平均粒子径:約230nm)の50質量%分散液;ポリマー粒子)
・BYK−024 ・・・0.1部
(一般式(2)で表されるシリコーン系化合物)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME) ・・・20.7部
・シルフェイスSAG503A(日進化学社製、シリコーン化合物)・・・1部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・メガファックF−444(DIC社製、フッ素系化合物) ・・・1部
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例2において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(Projet Magent APD1000、FUJIFUILM Imaging Colorants社製、顔料濃度:14質量%)
・・・28.6部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・サーフィノール104PG−50(エアープロダクツ社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=0)) ・・・2部
・インプラニールDLP−R ・・・10.0部
(住化バイエルウレタン社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:21℃、体積平均粒子径:約230nm)の50質量%分散液;ポリマー粒子)
・BYK−024 ・・・0.1部
(一般式(2)で表されるシリコーン系化合物)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例14において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例14と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・オルフィンE1006 ・・・0.5部
(日信化学工業社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=6))
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・セロゾール524 ・・・6.7部
(中京油脂社製、カルナバワックス粒子(Tm:83℃、体積平均粒子径:約80μm)の30質量%分散液、分子量:818)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例14において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例14と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・13.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・7.2部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・20.7部
・オルフィンE1006 ・・・0.5部
(日信化学工業社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=6))
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・セロゾール524 ・・・3.3部
(中京油脂社製、カルナバワックス粒子(Tm:83℃、体積平均粒子径:約80μm)の30質量%分散液、分子量:818)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
実施例14において、マゼンタインクの組成を以下に示す組成に変更したこと以外は、実施例14と同様にして、画像サンプルを得、測定、評価を行なった。
<インク組成>
・マゼンタ顔料分散液(顔料濃度:15質量%) ・・・26.7部
・2−ピロリドン ・・・8.5部
・2−メチル−1,3−プロパンジオール ・・・4.5部
・トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(TPGmME)・・・13部
・オルフィンE1006 ・・・0.5部
(日信化学工業社製;一般式(1)で表される炭化水素系化合物(n=6))
・アクリットWBR−016U ・・・16.7部
(大成ファインケミカル社製、ポリウレタン樹脂粒子(Tg:20℃、体積平均粒子径:約30nm)の30質量%分散液;ポリマー粒子)
・セロゾール524 ・・・25部
(中京油脂社製、カルナバワックス粒子(Tm:83℃、体積平均粒子径:約80μm)の30質量%分散液、分子量:818)
・イオン交換水 ・・・インク総量を100部とした場合の残分(部)
これに対し、所定の炭化水素系、シリコーン系、又はフッ素系の化合物、又は所定のポリマー粒子を用いなかった比較例では、インクの充填性、連続吐出時の吐出性がいずれも劣っていた。また、記録画像は、ウェット状態下において良好な耐擦過性を発現させることはできなかった。
また、ワックスを添加していない実施例1〜18においても、実施例19〜21と同様にさらにワックス粒子を1質量%以上8質量%未満の範囲で添加すると、WET耐擦性を向上させることができた。
なお、上記「おむつ」とは、幼児及び失禁症状のある人により、着用者の腰部及び脚部を取り巻くように胴体下部周りに一般に着用され、尿や排便等を受容し得る吸収性物品をいう。
13・・・繊維(不織布)
15,25・・・インク付着領域
23・・・記録紙(シート)
Claims (13)
- ポリウレタン構造を有するポリマー粒子と、着色剤と、水と、下記一般式(1)で表される炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物とを含む水系インクを、インクジェット法により60pL以上120pL以下の液滴量にて吐出し、非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材の上に付与する画像記録方法。
〔式中、A1及びA2は、各々独立に、−(CH2−CH2−O)n−Hを表し、nは、A1とA2の合計の値で0〜6を表す。〕 - 前記水系インクは、SP値が20以上26以下である水溶性有機溶剤を含む請求項1に記載の画像記録方法。
- 前記水系インクは、SP値が20以上26以下であるエーテル系有機溶剤及びアルコール系有機溶剤から選ばれる水溶性有機溶剤を含む請求項1又は請求項2に記載の画像記録方法。
- 前記水系インクは、更に、ワックス粒子を含む請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像記録方法。
- 前記一般式(1)において、nは0〜4である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像記録方法。
- 前記シリコーン系化合物が、下記一般式(2)で表される化合物である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像記録方法。
〔式中、Rは、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキルラジカルを表す。aは、1〜30の整数を表し、bは0〜30の整数を表す。x及びyは、4≦x+y≦60、x≧y、及びy≧1を満たす。〕 - 前記フッ素系化合物が、下記一般式(3)で表される化合物である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像記録方法。
〔式中、R(f)は、炭素数6〜22のパーフルオロアルキル基を表し、Qは、炭素数1以上10未満のアルキレン基を表し、Aは、−(OCH2CH2)xOHを表す。xは、0〜12の整数を表す。〕 - 前記一般式(1)で表される炭化水素系化合物、前記シリコーン系化合物、及び前記フッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物の総含有量が、水系インクの全量に対して、0.01質量%以上5質量%以下である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像記録方法。
- 前記記録基材の繊維面密度が、1g/m2以上300g/m2以下である請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の画像記録方法。
- 前記記録基材が、不織布である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の画像記録方法。
- 非吸収性又は低吸収性の繊維材料の集合体である記録基材と、
ポリウレタン構造を有するポリマーと、着色剤と、水と、下記一般式(1)で表される炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、及びフッ素系化合物よりなる群から選ばれる化合物と、を含む画像と、
を有する画像記録物。
〔式中、A1及びA2は、各々独立に、−(CH2−CH2−O)n−Hを表し、nは、A1とA2の合計の値で0〜6を表す。〕 - 前記シリコーン系化合物が、下記一般式(2)で表される化合物である請求項11に記載の画像記録物。
〔式中、Rは、水素原子、又は炭素数1〜4のアルキルラジカルを表す。aは、1〜30の整数を表し、bは0〜30の整数を表す。x及びyは、4≦x+y≦60、x≧y、及びy≧1を満たす。〕 - 前記フッ素系化合物が、下記一般式(3)で表される化合物である請求項11又は請求項12に記載の画像記録物。
〔式中、R(f)は、炭素数6〜22のパーフルオロアルキル基を表し、Qは、炭素数1以上10未満のアルキレン基を表し、Aは、−(OCH2CH2)xOHを表す。xは、0〜12の整数を表す。〕
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