JP2014076830A - フィルム容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り出し時におけるフィルム状部材の変形を防止し、フィルム状部材を1枚ずつ確実にかつ容易に取り出すことができる。
【解決手段】フィルム2を収納するとともに、フィルム2を1枚ずつ取り出すための取出し口30を有する容器本体3と、容器本体3に、その容器本体3の上端開口に沿ってスライドする開閉自在に設けられた開閉蓋4と、収納されたフィルム2における開閉蓋4の開閉方向の開方向側部分を、閉方向側部分よりも上方に位置するように弾性的に押し上げるばね部材5と、開閉蓋4の裏面に突設された送出し部6と、を備え、開閉蓋4は、送出し部6が容器本体3内に収納されているフィルム2に対して接触しない非接触位置P1と、ばね部材5の押圧力に抗しつつ、送出し部6でフィルム2の上方から摩擦力を付与する摩擦発生位置P2と、の間を開閉範囲とする構成のフィルム容器1を提供する。
【選択図】図6

Description

本発明は、フィルム容器に関する。
従来、この種のフィルム容器として、例えば下記特許文献1に示されているような、容器内に収容された例えばフィルム歯磨等のシート状部材の束から1枚ずつフィルム状部材を取り出すことが可能なフィルム容器が知られている。
このようなフィルム容器は、フィルム状部材を収納するとともに、このフィルム状部材を1枚ずつ取り出すための取出し口を有する容器本体と、容器本体に摺動自在に取り付けられた開閉蓋と、容器内に収容されるフィルム状部材を開閉蓋の内側面に向けて弾性的に押圧する押圧部と、開閉蓋の閉動作に伴ってフィルム状部材を送り出すように開閉蓋の内面に設けられた摩擦抵抗部と、開閉蓋の開動作に伴う摩擦抵抗部によるフィルム状部材の後退動を阻止するように容器本体に設けられたストッパー部と、を備え、開閉蓋の開閉により底部のパーツが立ち上がることで、開閉蓋とフィルム状部材に摩擦を生じさせることができる。
特許第4619294号公報
しかしながら、従来のフィルム容器では、以下のような問題があった。
すなわち、上記した特許文献1のフィルム容器では、容器本体内における開閉方向の閉方向側に押圧部があり、フィルム状部材の前部(取出し口側)を押し上げている。そのため、開閉蓋を開く際に、収容される最上層のフィルム状部材が開閉蓋の摩擦抵抗部に常に接触する状態になっていることから、開閉蓋を開ける時点からフィルム状部材に摩擦が付与され、摩擦抵抗部に接触したフィルム状部材が開閉蓋とともに後方(開方向側)へ引きずり込まれてしまい、フィルム状部材を変形させてしまうという不具合があった。そのため、変形したフィルムを取出し口側へ向けて送り出しにくくなり、フィルムの取り出しが難しくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、取り出し時におけるフィルム状部材の変形を防止し、フィルム状部材を1枚ずつ確実にかつ容易に取り出すことができるフィルム容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係るフィルム容器は、フィルム状部材を収納するとともに、該フィルム状部材を1枚ずつ取り出すための取出し口を有する容器本体と、該容器本体に、その容器本体の上端開口に沿ってスライドする開閉自在に設けられた開閉蓋と、を備えたフィルム容器であって、収納された前記フィルム状部材における前記開閉蓋の開閉方向の開方向側部分を、弾性的に押圧する押圧部と、前記開閉蓋の裏面に突設された送出し部と、を備え、前記開閉蓋は、前記送出し部が前記容器本体内に収納されている前記フィルム状部材に対して接触しない非接触位置と、前記押圧部の押圧力に抗しつつ、前記送出し部で前記フィルム状部材の上方から摩擦力を付与する摩擦発生位置と、の間を開閉範囲とすることを特徴としている。
本発明では、容器本体に収納されたフィルム状部材を取出し口から取り出す際、開閉蓋が閉じられた状態で、開閉蓋を非接触位置から前記開方向側にスライドさせて摩擦発生位置まで開蓋すると、フィルム状部材の開方向側部分が弾性的に押圧されているので、前記送出し部とフィルム状部材の上面とが接触しつつ、フィルム状部材の上方から摩擦力を付与することができる。そして、摩擦力が付与された摩擦発生位置から開閉蓋を閉方向側に向けてスライドさせると、送出し部とフィルム状部材との摩擦により、送出し部と接触しているフィルム状部材のみが取出し口側へ送り出され、そのフィルム状部材の閉方向側部分を取出し口から突出させて、取り出すことができる。
この場合、フィルム状部材における非接触位置において、開閉蓋の裏面に突設されている送出し部がフィルム状部材に接触することがない。そして、開閉蓋を開方向側に向けてスライドさせることで、フィルム状部材の上面に対して送出し部が近接し、少しずつ滑らかに接触しつつ、さらにフィルム状部材の開方向側部分が押圧部によって押圧されているので、開閉蓋の摩擦発生位置において送出し部とフィルム状部材との間で摩擦力が得られることになる。すなわち、開蓋開始時は非接触状態なためフィルム状部材を送出し部で開方向側に引き込むことがなく、送出し部がフィルム状部材の開方向側部分に接触する位置に移動したときに、所望の摩擦力が送出し部からフィルム状部材に付与されることになる。そのため、フィルム状部材が開閉蓋の開方向側への移動とともに送出し部によって引き込まれることによって変形するのを抑制することができ、送り出しがスムーズに行えるとともに、取出し口から取り出した状態のフィルム状部材の品質を確保することができる。
また、上記本発明のフィルム容器では、前記容器本体は、開閉方向で閉方向側の上端開口から底部に向かうに従って漸次、前記開方向側に向かって延在する傾斜面、又は湾曲面が形成されていることが好ましい。
この場合には、送出し部によって閉方向側に向けて送り出されたフィルム状部材の閉方向側の先端を、容器本体の傾斜面、又は湾曲面に沿って取出し口に向けて誘導させることができる。つまり、開閉蓋は閉蓋するに従い押圧部による押圧力が解放される非接触位置に移動し、送出し部がフィルム状部材から離れ、フィルム状部材と送出し部との間に生じる摩擦力が低下する。このとき、前記傾斜面、又は湾曲面に沿ってそのフィルム状部材の先端部分が上向きに押し上げられるので、送出し部とフィルム状部材との接触状態を保つことができる。そのため、送出し部とフィルム状部材との間の摩擦力の低下が抑えられ、傾斜面、又は湾曲面に沿って取出し口側にフィルム状部材の先端部分が案内されてその先端部分を取出し口より突出させることができる。
また、上記本発明のフィルム容器では、前記送出し部の下面には、摩擦抵抗材が設けられていることが好ましい。
これにより、送出し部とフィルム状部材との摩擦力を高めることができ、より確実な送り出しを行うことができる。
また、上記本発明のフィルム容器では、前記容器本体には、収納されている前記フィルム状部材を上方から保持する押さえ付け部が設けられていることが好ましい。
この場合には、開閉蓋が非接触位置にある場合であっても、容器本体内で収納されているフィルム状部材を押さえ付け部によって所定の高さに保持することができる。そのため、最上層に位置するフィルム状部材の高さが収納されるフィルム状部材の枚数によって変動することがなく、常に一定の摩擦力をフィルム状部材に付与することができるので、安定した取り出しが可能となる。
本発明に係るフィルム容器によれば、取り出し時におけるフィルム状部材の変形を防止し、フィルム状部材を1枚ずつ確実にかつ容易に取り出すことができる効果を奏する。
本発明の実施形態よるフィルム容器の斜視図である。 図1に示すフィルム容器の開閉蓋を開けた状態の斜視図である。 フィルム容器の縦断面図である。 フィルム容器を上から見た図である。 開閉蓋を裏面側から見た平面図である。 (a)〜(c)は、フィルム容器からフィルム状部材を取り出す工程を示した図である。 他の実施形態によるフィルム容器の縦断面図である。
以下、本発明に係るフィルム容器の実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のフィルム容器1は、例えばフィルム歯磨や油取り紙等のフィルム2(フィルム状部材)を収容するとともに、そのフィルム2を1枚ずつ取り出し可能な樹脂製のプラスチック容器である。
そのフィルム容器1の概略構成としては、図3に示すように、フィルム2を収納するとともに、フィルム2を1枚ずつ取り出すための取出し口30を有する容器本体3と、容器本体3に、その容器本体3の上端開口3aに沿ってスライドする開閉自在に設けられた開閉蓋4と、開閉蓋4の開閉方向Xの開方向側部分(図3で紙面右側)を、閉方向側部分(図3で紙面左側)よりも上方に位置するように弾性的に押し上げて押圧するばね部材5(押圧部)と、開閉蓋4の裏面4bに突設された送出し部6と、を備えている。
ここで、図1および図2に示すように、容器本体3の上端開口3aを水平方向に向けた状態において、平面視で開閉方向Xに直交する方向を容器幅方向Zといい、開閉方向Xに沿った方向に沿うとともに容器幅方向Zで容器本体3の中心を通る直線を容器軸Oという。また、取出し口30は、容器本体3の上端開口3a上で開口方向Xの一端に位置しており、開閉方向Xに沿って取出し口30側を閉方向x1側といい、その取出し口30とは反対側を開方向x2側という。また、開閉方向Xを含む水平面に垂直な方向を高さ方向Yといい、高さ方向Yに沿って容器本体3の底部側を下側、開閉蓋4の蓋面側を上側という。また、必要に応じて容器本体3の取出し口30側を前側とし、開閉方向Xでその反対側を後側として説明する。
容器本体3は、図3に示すように、複数枚を積層させたフィルム2及びばね部材5を収容する収納部3Aを備えた有底筒状に形成されており、平板状の底部31と、底部31の外周縁端部で一体的に連結する周壁部32と、収納部3A内の後側で開閉方向Xに区画する板状の仕切り板33と、を備えている。
周壁部32は、図4に示すように、容器幅方向Zに対向する一対の側壁32A(図2参照)と、開閉方向Xに対向する前壁32Bおよび後壁32Cと、からなる。一対の側壁32Aおよび後壁32Cは、底部31から垂直に立ち上がっている。前壁32Bは、図3に示すように、取出し口30から底部31に向かうに従って漸次、後方に向かって滑らかに湾曲するスロープ面32aが形成されるとともに、上端から前方へ向けて突出したフランジ状の鍔部32bが設けられている。この鍔部32bは、開閉蓋4が閉じられた状態において蓋天壁41の前端が重なることで取出し口30を閉蓋する部分である。
また、一対の側壁32Aのそれぞれの外面側には、開閉方向Xに沿って延びる図示しない案内凹溝が形成されている。
図3に示すように、底部31の上面には、容器軸O上の仕切り板33と後壁32Cとの間の位置に上向きに突出する係止突部34が形成されている。この係止突部34には、ばね部材5の後端に形成される係止穴5aが係合する。
仕切り板33の下端には、容器幅方向Zの中央部分においてスリット33aが形成され、そのスリット33aにばね部材5の後述する固定端ばね5Aが挿入されている。
ばね部材5は、V字状に折り曲げられたプラスチック製の板バネであり、折曲げ部5bを閉方向x1側に向けるとともに、容器本体3における開閉方向Xの中間部分に位置させて収納部3Aに収容されている。ばね部材5は、折り曲げて延びる一端側の固定端ばね5Aが底部31に係止され、他端側の自由端ばね5Bが固定端ばね5A側よりも長さが短く形成されている。その自由端ばね5Bは、開方向x2側の斜め上側に向けて延び、その付勢力によって収納されるフィルム2の開方向x2側の後端部分2bを押圧して押し上げている。固定端ばね5Aには、その後端側に係止穴5aが形成されており、この係止穴5aに底部31に設けられた前記係止突部34を挿入することによって固定されている。
自由端ばね5Bには、上向き面の全体にわたってフィルム2が載った状態となっている。この状態において、フィルム2は、後端部分2bが先端部2aよりも上方となるように、前下がりに傾斜した姿勢で収納部3A内に収納されている。
なお、ばね部材5の幅寸法、厚さ寸法、材質は任意に設定することができる。例えば、複数枚のフィルム2を押圧可能な付勢力が得られる程度で、容器幅方向Zを小さくすることで、部材費を抑えることができる。
図3および図5に示すように、開閉蓋4は、送出し部6が容器本体3内に収納されているフィルム2に対して接触しない非接触位置P1(図6(a))と、ばね部材5の押圧力に抗しつつ、送出し部6でフィルム2の上方から摩擦力を付与する摩擦発生位置P2(図6(b))と、の間を開閉範囲としている。
開閉蓋4が非接触位置P1のときには、フィルム2を収納した状態において、送出し部6とフィルム2とが非接触状態であり、送出し部6によってばね部材5に抗してフィルム2を押し下げることがない。
開閉蓋4は、図5に示すように、蓋天壁41と、その蓋天壁41の前側を除く両側部、後部の外周縁から下方(蓋天壁41の裏側)に向けて延びる一対の側壁42および後壁43と、からなり、容器本体3に対して外嵌するとともに、閉方向x1側が開口した形状となっている(図3参照)。
蓋天壁41の裏面4bには、開閉方向Xの中間部分に、前側から後側に向かうに従って漸次上方へ向けて延びる段部41aが形成されている。そして、この段部41aより前側が肉厚部41bをなし、段部41aから後側で天面が高くなるように薄肉部41cが形成されている。肉厚部41bには、その下面に前記送出し部6が所定高さをもって突設され、その送出し部6の後端には、下向きに突出する当接片44が固着されている。
また、蓋天壁41の肉厚部41bには、上面に指の一部を係止可能な凹部41dが形成されている(図1および図2参照)。この凹部41dに指を掛止させることで、容器本体3に対して開閉蓋4を開閉方向Xに開閉操作することができる。
一対の側壁42のそれぞれの外面側には、前記案内凹溝に嵌合するとともに、前後方向Xに沿って延びる凸条部(図示省略)が形成されている。開閉蓋4は、前記凸条部が側壁32Aに形成されている前記案内凹溝に沿って案内されて摺動することで、開閉方向Xにスライド可能となっている。
送出し部6は、図4および図5に示すように、平面視で容器軸O上に位置し、当接片44よりも下側に突出しており、図3に示すように当該送出し部6の下面6aが容器本体3の収納部3A内に収容されているフィルム2の上面2cに接触する部分となる。
送出し部6は、フィルム2との摩擦係数が、積層されているフィルム2同士の摩擦係数より大きくなるように選ばれた例えばゴム、シリコン、プラスチック等の材料・形状等によって形成される。そのため、送出し部6は、フィルム2と摩擦接触し、開閉蓋4の開閉動作に伴ってフィルム2を閉方向x1側に向けて移動させることができ、その際、送出し部6とフィルム2との間の摩擦力は、移動させるべきフィルム2とその直下層にあるフィルム2との間に作用する摩擦力より大きくなっているから、最上層より下の層にあるフィルム2を移動させる力は小さく、最上層より下の層にあるフィルム2の束は、仮に移動しても容器本体3の内部前端の前壁32Bに当接することによって容器本体3から出ないようになっている。
なお、送出し部6の材質としては、上記の他に、金属材料でもかまわない。また、送出し部6の下面6aには、摩擦抵抗材(図示省略)を設けるようにしても良い。これにより、送出し部6とフィルム2との摩擦力を高めることができ、より確実な送り出しを行うことができる。
さらに、送出し部6の下面6aは例えば表面を粗したシボ加工等により成形したものを用いることも可能である。
そして、この送出し部6は開閉蓋4の蓋天壁41と一体成型により形成することも可能である。
また、容器本体3には、収納されているフィルム2を上方から保持するとともに、フィルム2の後退動を規制する押さえ付け部7が設けられている。押さえ付け部7は、ばね部材5の上方位置、容器本体3の開方向x2側部分の上端開口3aを塞ぐように配置され、図4に示すように、容器幅方向Zの中央部に前方に開口する切欠き凹部7aが形成されている。切欠き凹部7aの底部は、開閉蓋4の開蓋とともに開方向x2側に移動する当接片44を当接させるための係止部7bとなっている。つまり、押さえ付け部7は、開閉蓋4をスライドさせて開いたとき、当接片44が係止部7bに当接することで、開閉蓋4がそれ以上開かないようになっている。
次に、上述したように構成されたフィルム容器1の作用について説明する。
図6(a)に示すように、本実施形態では、容器本体3に収納されたフィルム2を取出し口30から取り出す際、開閉蓋4が閉じられた状態で、開閉蓋4を非接触位置P1から開方向x2側にスライドさせて図6(b)に示す摩擦発生位置P2まで開蓋すると、フィルム2の後端部分2bが弾性的に押し上げられた状態で押圧されているので、送出し部6と最上層に位置するフィルム2の上面とが接触しつつ、フィルム2の上方から摩擦力を付与することができる。このとき、フィルム2は送出し部6によってばね部材5の付勢力に抗して上方から押し下げられ、送出し部6との間に摩擦力が付与された状態となっている。
なお、開閉蓋4は、摩擦発生位置P2の位置で、当接片44が押さえ付け部7の係止部7bに当接することで、開蓋が停止される。
そして、図6(c)に示すように、摩擦力が付与された摩擦発生位置P2から開閉蓋4を閉方向x1側に向けてスライドさせると、送出し部6とフィルム2との摩擦により、送出し部6と接触しているフィルム2のみが1枚ずつ取出し口30側へ送り出され、そのフィルム2の閉方向x1側部分を取出し口30から突出させて、取り出すことができる。
このとき、送出し部6によって閉方向x1側に向けて送り出されたフィルム2の閉方向側の先端部2aを、容器本体3のスロープ面32aに沿って取出し口30に向けて誘導させることができる。つまり、開閉蓋4は閉蓋するに従いばね部材5による押圧力が解放される非接触位置P1に移動し、送出し部がフィルム2から離れ、フィルム2と送出し部6との間に生じる摩擦力が低下する。このとき、前記スロープ面32aに沿ってそのフィルム2の先端部2aが上向きに押し上げられるので、送出し部6とフィルム2との接触状態を保つことができる。そのため、送出し部6とフィルム2との間の摩擦力の低下が抑えられ、スロープ面32aに沿って取出し口30側にフィルム2の先端部2aが案内されてその先端部2aを取出し口30より突出させることができる。
本実施形態では、フィルム2が、開方向x2側部分が閉方向x1側部分よりも高くなるようにばね部材5によって押し上げられ、傾斜した姿勢となっているので、非接触位置P1において、開閉蓋4の裏面に突設されている送出し部6がフィルム2に接触することがない。そして、開閉蓋4を開方向x2側に向けてスライドさせることで、フィルム2の上面に対して送出し部6が近接し、少しずつ滑らかに接触させることができる。
すなわち、開蓋開始時は非接触状態なためフィルム2を送出し部6で開方向x2側に引き込むことがなく、送出し部6がフィルム2の開方向側部分に接触する位置に移動したときに、所望の摩擦力が送出し部6からフィルム2に付与されることになる。そのため、フィルム2が開閉蓋4の開方向x2側への移動とともに送出し部6によって引き込まれることによって変形するのを抑制することができ、送り出しがスムーズとなり、取出し口30から取り出した状態のフィルム2の品質を確保することができる。
また、本実施形態では、容器本体3に押さえ付け部7が設けられているので、開閉蓋4が非接触位置P1にある場合であっても、容器本体3内で収納されているフィルム2を押さえ付け部7によって所定の高さに保持することができる。そのため、最上層に位置するフィルム2の高さが、収納されるフィルム2の枚数によって変動することがなく、常に一定の摩擦力をフィルム2に付与することができるので、安定した取り出しが可能となる。
以上、本発明に係るフィルム容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では、フィルム2の開方向x2側部分(後端部分2b)を、閉方向x1側部分よりも上方に位置するように、ばね部材5によって弾性的に押し上げ、収納されるフィルム2bの先端部2aが下がる傾斜姿勢となる構成としているが、これに限定されることはない。つまり、フィルム2の開方向X2側部分に対してばね部材5等の押圧部によって弾性的に押圧した状態であれば、フィルム2の開方向X2部分が閉方向X1部分よりも上方に位置しない姿勢であってもかまわない。
また、本実施の形態では、ばね部材5を容器本体3と別体としているが、容器本体3と一体成形としてもよい。この場合、ばね部材5と容器本体3とが別体である場合のように、ばね部材5が容器本体3から外れたり、脱落するのを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、容器本体3の前壁32Bにスロープ面32aを形成しているが、このような湾曲面形状とすることに限定されることはなく、傾斜面とすることも可能である。また、傾斜面や湾曲面を設けない形状であってもかまわない。
また、上記実施形態では、容器本体3の上端開口3a上に取出し口30を設けているが、この位置であることに制限されることはない。例えば、図7の実施形態のように、容器本体3の上端開口からフィルム2を取り出すのではなく、容器本体3の前壁32Bから取り出すフィルム容器1Aであっても良い。このフィルム容器1Aは、容器本体3のスロープ面32a(前壁32B)の開閉方向Xで中間部分にスリット形状に開口する取出し口30Aを備えている。この取出し口30Aは、収納部3Aに収納されているフィルム2の束の最上層の1枚が送り出される方向の略延長線上に位置している。この場合、送出し部6の摩擦力が付与された状態で開閉蓋4を閉じることで、最上層の1枚のフィルム2が送り出され、フィルム2の先端部2aがスロープ面32aに接触せずに取出し口30Aから突出し、フィルム2を取り出すことができる。
さらに、容器本体3、開閉蓋4の形状、大きさなどの構成は、必要に応じて適宜変更することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1、1A フィルム容器
2 フィルム(フィルム状部材)
2a 先端部
2b 後端部分
3 容器本体
3A 収納部
4 開閉蓋
5 ばね部材(押圧部)
6 送出し部(送出し部)
6a 下面
7 押さえ付け部
30、30A 取出し口
32a スロープ面
O 容器軸
X 開閉方向
Y 高さ方向
Z 容器幅方向
x1 閉方向
x2 開方向

Claims (4)

  1. フィルム状部材を収納するとともに、該フィルム状部材を1枚ずつ取り出すための取出し口を有する容器本体と、
    該容器本体に、その容器本体の上端開口に沿ってスライドする開閉自在に設けられた開閉蓋と、
    を備えたフィルム容器であって、
    収納された前記フィルム状部材における前記開閉蓋の開閉方向の開方向側部分を、弾性的に押圧する押圧部と、
    前記開閉蓋の裏面に突設された送出し部と、
    を備え、
    前記開閉蓋は、前記送出し部が前記容器本体内に収納されている前記フィルム状部材に対して接触しない非接触位置と、前記押圧部の押圧力に抗しつつ、前記送出し部で前記フィルム状部材の上方から摩擦力を付与する摩擦発生位置と、の間を開閉範囲とすることを特徴とするフィルム容器。
  2. 前記容器本体は、開閉方向で閉方向側の上端開口から底部に向かうに従って漸次、前記開方向側に向かって延在する傾斜面、又は湾曲面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルム容器。
  3. 前記送出し部の下面には、摩擦抵抗材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム容器。
  4. 前記容器本体には、収納されている前記フィルム状部材を上方から保持する押さえ付け部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフィルム容器。
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