JP2014100201A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】排泄量が少ない場合でも、着用者の動作等に起因して横方向へ流れ出す液を遮ることができ、かつ柔らかな肌触りやドライ感等を保持できる吸収性物品を提供する。
【解決手段】肌当接面側に配された表面シート1、非肌当接面側に配された裏面シート2、及び両シートの間に介在配置された液保持性の吸収性コア3を備え、吸収性コアは、親水性繊維と吸水性ポリマーとを含有し、横方向において、左右一対の側部吸収部36と、部吸収部に挟まれた中央吸収部37とに区分され、側部収部は平面視して縦方向に配置されており、中央吸収部よりも側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量が大きく、側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)が2以上、5以下であり、吸収性コアには、厚み方向に貫通した溝部8が、側部吸収部と中央吸収部との境界近傍に縦方向に配設されている吸収性物品。
【選択図】図1
【解決手段】肌当接面側に配された表面シート1、非肌当接面側に配された裏面シート2、及び両シートの間に介在配置された液保持性の吸収性コア3を備え、吸収性コアは、親水性繊維と吸水性ポリマーとを含有し、横方向において、左右一対の側部吸収部36と、部吸収部に挟まれた中央吸収部37とに区分され、側部収部は平面視して縦方向に配置されており、中央吸収部よりも側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量が大きく、側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)が2以上、5以下であり、吸収性コアには、厚み方向に貫通した溝部8が、側部吸収部と中央吸収部との境界近傍に縦方向に配設されている吸収性物品。
【選択図】図1
Description
本発明は、失禁パッドや生理用ナプキン、使い捨ておむつなどの吸収性物品に関する。
失禁パッド等の吸収性物品においては、各部材の材料や構造を改良し、その機能や着用感の向上が図られてきた。特に、液の防漏性については、着用感の向上の観点から吸収性物品の種類や用途に応じて種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、内表面上に補助吸収具を載置して該補助吸収具と共に着用される使い捨ておむつが開示されている。この使い捨ておむつは、前記補助吸収具が載置される吸収体を備える。該吸収体では、中央吸収部よりも両サイド吸収部の液吸収時の最大膨潤率が高くされている。これにより、補助吸収具から溢れ出した液をサイド吸収部が吸収して厚みを増し、サイド吸収部による大腿部の締め付け力が向上するとされる。また前記サイド吸収部の非肌当接面側に低剛性領域を設けて折れ曲がり易くし、大腿部への圧接を確実にできるとされる。その結果、股下からの漏れを効果的に防止するとされる。
また特許文献2には、吸収体に凹状又はスリット状の溝部に設けた吸収性物品が開示されている。前記溝部は、吸収体の中央部と両側縁部との間に前後方向に配設されている。さらに前記吸収性物品は、トップシートに内側立体ギャザー及び外側立体ギャザーを有する。この2つの立体ギャザーと溝部との配置関係を規定することで、トップシート表面を伝って移動する尿を塞ぎ止め、液を素早く吸収して横漏れを防止できるとされる。
前記特許文献1の使い捨ておむつは、補助吸収具から溢れ出す多量の排泄液に対する防漏性を有する。また、前記特許文献2の吸収性物品は、防漏性を高めるため、2種類の立体ギャザーによる締め付けで肌との密着性を高めている。しかしこの締め付けは肌への負担ともなりかねない。
本発明は、上記の点を踏まえ、排泄量が少ない場合でも、着用者の動作等に起因して横方向へ流れ出す液を遮ることができ、かつ柔らかな肌触りやドライ感等を保持できる吸収性物品に関する。
本発明は、上記の点を踏まえ、排泄量が少ない場合でも、着用者の動作等に起因して横方向へ流れ出す液を遮ることができ、かつ柔らかな肌触りやドライ感等を保持できる吸収性物品に関する。
本発明は、肌当接面側に配された表面シート、非肌当接面側に配された裏面シート、及び前記両シートの間に介在配置された液保持性の吸収性コアを備え、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘って配される方向を縦方向、該縦方向と直交する方向を横方向とする吸収性物品であって、前記吸収性コアは、親水性繊維と吸水性ポリマーとを含有し、横方向において、左右一対の側部吸収部と、該側部吸収部に挟まれた中央吸収部とに区分され、前記側部吸収部は平面視して縦方向に配置されており、前記中央吸収部よりも前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量が大きく、前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)が2以上、5以下であり、前記吸収性コアには、厚み方向に貫通した溝部が、前記側部吸収部と前記中央吸収部との境界近傍に縦方向に配設されている吸収性物品を提供する。
本発明の吸収性物品は、排泄量が少ない場合でも、着用者の動作等に起因して横方向へ流れ出す液を遮ることができ、かつ柔らかな肌触りやドライ感等を保持できる。
本発明に係る吸収性物品の好ましい一実施形態として失禁パッドについて、図面を参照しながら以下に詳述する。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。着用時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。この前端部と後端部とを結ぶ方向、つまり着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘る方向を、吸収性物品の縦方向(Y方向)という。この縦方向と直交する方向を横方向(X方向)という。また、吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚みという。
図1には、本実施形態の失禁パッド10の全体構造が示されている。失禁パッド10は、肌当接面側に配された液透過性の表面シート1、非肌当接面側に配された液難透過性の裏面シート2、及び前記両シートの間に介在配置された液保持性の吸収性コア3を備える。吸収性コア3は、親水性繊維31と吸水性ポリマー32とを含有した混合積繊体である。この吸収性コア3の外面が被覆シート4で覆われて吸収体5となる。さらに、失禁パッド10の左右両側には、起立防漏壁60をなす撥水性のサイドシート6が配されている。
表面シート1は、肌触りが良く液透過性の部材からなり、例えば、親水性のエアスルー不織布からなる。裏面シート2は、吸収体3の非肌当接面側で液漏れを防ぐ観点から、液難透過性の部材からなり、例えば、液不透過性の多孔性フィルム等を用いて形成されたものである。また、ムレ防止の観点から透湿性を有することが好ましい。前記液難透過性とは、液を透過させにくい性質を意味し、防水性、撥水性及び液不透過性を含む。
このようにして形成された失禁パッド10は、縦方向(Y方向)と、該縦方向と直交する横方向(X方向)とを有する、縦長形状である。失禁パッド10は、着用の際、表面シート1側を着用者の肌側に向けられる。そして、失禁パッド10の縦方向を下腹部から臀部にかけて配し、その横方向を左右の足を繋ぐ方向に向けて配して着用される。その際、裏面シート2の非肌当接面側に配設される粘着部22(図2参照)で失禁パッド10を着衣に固定される。
失禁パッド10は、着用者の排泄ポイントに対応する排泄部対応領域C、排泄部対応領域Cよりも前方の下腹部側に対応する前方部F、後方の臀部側に対応する後方部Rを有する。本実施形態における排泄部対応領域Cは、失禁パッド10を縦方向に3領域の区分したときの中央の領域である。この区分は、前述のとおり着用者の排泄ポイント全体を覆う部分を排泄部対応領域Cとでき、使用目的等によって変わる吸収性物品の大きさに合わせて設定され得る。臀部を覆う幅広の後方フラップを有する吸収性物品の場合、排泄部対応領域Cは前方寄りとなる。
吸収性コア3は、図2に示されるように、横方向において、左右一対の側部吸収部36、36と、側部吸収部36に挟まれた中央吸収部37とに区分される。中央吸収部37よりも側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量が大きくされている。この両吸収部の境界は、図2において、符号をMとし一点鎖線で示されている(他の図においても同様。)。側部吸収部36及び中央吸収部37は平面視して吸収性コア3の全長に亘って縦方向(Y方向)に配されている。側部吸収部36と中央吸収部37とは、同じ厚みで肌当接面側を面一とされているか、又は側部吸収部36が中央吸収部37よりも厚みが薄く肌当接面側を低くされている。これにより、失禁パッド10を装着する際は、中央吸収部37を身体にフィットさせることができる。
前述した吸水性ポリマー32の坪量差により、側部吸収部36では、中央吸収部37に比べ、親水性繊維21よりも吸水性ポリマー32が主体となって尿等の排泄液を吸収保持する。吸水性ポリマー32は液の吸収保持で大きく膨潤するため、吸水性ポリマー32を多く含む側部吸収部36は、尿等の吸収で中央吸収部37よりも嵩高くなる(図3(a)→(b))。これにより側部吸収部36は、中央吸収部37に対して高さのある防漏堤7となる。防漏堤7は、その高さで、吸収性コア3の肌当接面側を液が横方向に流れ出るのを防御できる。また防漏堤7内部では、吸水性ポリマー32が膨潤によりゲル状となり側部吸収部32内部の隙間を埋め、これにより防漏堤7は内部を移行する液をゲルブロックする。たとえ僅かな隙間がありそこから液が浸透しても、多量の吸水性ポリマー32がその液を吸収保持して固定化できる。このようにして防漏堤7は、その後の液の横漏れを防止できる。以上の作用を奏する吸水性ポリマー32が親水性繊維31との混合積繊であることで、側部吸収部36における吸水性ポリマー32の配置が安定し、かつ繊維間の空間の存在により膨潤の自由度が確保されて好適な防漏堤7となり易く好ましい。
さらに失禁パッド10には、厚み方向に貫通した溝部8が、吸収性コア3における側部吸収部36と中央吸収部37との境界M近傍に縦方向に配設されている。境界Mは、側部吸収部36の内方側部でもある。この溝部8は、吸収性コア3の排泄体領域Cで受け止めた液を確実にとらえて、無駄なく効率的に側部吸収部36全体へと運ぶことができる(図3(b)参照)。特に、初回の排泄時は、吸収性コア3が乾燥しているため液が素早く拡散し境界Mに到達し易い。これを利用して、境界M近傍の溝部8が尿等の排泄液を素早く捉え、側部吸収部36の縦方向全体へと優先的に送り込むことができる。この側部吸収部36とその近傍にある溝部8との連携により、排泄の初期段階で排泄量が少量であっても、防漏堤7が側部吸収部36の全長に亘って素早く形成され得る。なお、排泄の初期段階とは、排泄量が30mlあった場合である。また、防漏提7の形成とは、後述する試験方法による1回目の注入後2分経過後において、中央吸収部37と側部吸収部36との高さの差が、2mm以上であることをいう。この防漏堤7が形成される排泄量としては、例えば30mlであれば十分であり、大人の一般的な1回の排尿150mlよりはるかに少ない量である。このことが、少量ずつの排尿を繰り返し受け止める失禁パッドにとって好適である。また逆に、排泄の初期段階で防漏堤7が形成されるので、一度に多量の液を受け止める使い捨ておむつ等にも適用可能である。
このように防漏堤7は、側部吸収部36と溝部8との連携により、排泄の初期段階で素早く形成される。そのため、さらなる排泄や初回時の通常よりも多量の排泄に素早く対応して横漏れを防止し得る(図3(b)参照)。また防漏堤7は、溝部8における液の拡散で、吸収性コア3の縦方向全体に及んで形成され得るので、排泄部対応領域C以外の部分でも隙間なく液の移行を防御し得る。特に、着用者の動きや体勢の変化で失禁パッド10の様々な部分で液流れが生じ得るが、これに対しても縦方向に亘って高さのある防漏堤7が液漏れを効果的に防止し得る。
一方、溝部8を伝い縦方向に拡散された尿等は、防漏堤7で横方向への拡散を防御されつつ、中央吸収部37の前方部Fないし後方部Rで吸収保持される。つまり溝部8は、排泄初期の防漏堤7形成を促すとともに、中央吸収部37全体を有効活用した液の吸収保持を促進することができる。このことが、横方向へ移行し得る液量を大きく低減し防漏性を高め得る。また、溝部8は、厚み方向に貫通した溝であるので、横方向に移行する液を溝底部へと落とし込み、液の流れを遮断し得る。このこと自体もまた防漏堤7へ至る液の勢いを止めて防漏性に寄与し得る。
一方、溝部8を伝い縦方向に拡散された尿等は、防漏堤7で横方向への拡散を防御されつつ、中央吸収部37の前方部Fないし後方部Rで吸収保持される。つまり溝部8は、排泄初期の防漏堤7形成を促すとともに、中央吸収部37全体を有効活用した液の吸収保持を促進することができる。このことが、横方向へ移行し得る液量を大きく低減し防漏性を高め得る。また、溝部8は、厚み方向に貫通した溝であるので、横方向に移行する液を溝底部へと落とし込み、液の流れを遮断し得る。このこと自体もまた防漏堤7へ至る液の勢いを止めて防漏性に寄与し得る。
また防漏堤7は、中央吸収部37よりも肌当接面側に隆起しているため着用者の肌と接する部分となる。これにより、中央吸収部37及び溝部8は、肌と一対の防漏堤7,7とに囲まれた窪みを形成しさらに液が横方向に移行し難くなる。
一方、防漏堤7の隆起で吸収性コア3全体としては肌当接面側が凹凸となる。しかし、防漏堤7では、吸水性ポリマー32が液を内部に保持してゲル状となっているため柔らかく弾力性を有する。この特性により、肌当接面側に凹凸ができても、フィット性が阻害され難く、装着時の違和感が緩和され得る。このように失禁パッド10は、最初から吸収体の側部を繊維等で嵩増しした場合に比べて硬さがなく好ましい。さらに吸水性ポリマー32による液吸収保持は親水性繊維による場合に比べて液保持性が高く、体圧でも液が流出し難い。これにより、防漏堤7が肌に接触する状態でも液戻りによる肌への付着や液漏れが生じ難い。その結果、失禁パッド10は、防漏性を高めつつ、柔らかな肌触りやドライ感等の穿き心地の良さを装着中保持することができる。
一方、防漏堤7の隆起で吸収性コア3全体としては肌当接面側が凹凸となる。しかし、防漏堤7では、吸水性ポリマー32が液を内部に保持してゲル状となっているため柔らかく弾力性を有する。この特性により、肌当接面側に凹凸ができても、フィット性が阻害され難く、装着時の違和感が緩和され得る。このように失禁パッド10は、最初から吸収体の側部を繊維等で嵩増しした場合に比べて硬さがなく好ましい。さらに吸水性ポリマー32による液吸収保持は親水性繊維による場合に比べて液保持性が高く、体圧でも液が流出し難い。これにより、防漏堤7が肌に接触する状態でも液戻りによる肌への付着や液漏れが生じ難い。その結果、失禁パッド10は、防漏性を高めつつ、柔らかな肌触りやドライ感等の穿き心地の良さを装着中保持することができる。
以上のような防漏堤7となる側部吸収部36の横幅(W2)と中央吸収部37の中央線CLから境界Mまでの横幅(W3)との比率(W2/W3)は、1/7以上が好ましく、1/6以上がより好ましい。これにより、側部吸収部が中央吸収部よりも離れ過ぎず、側部吸収部に液を効果的に流すことができる。また前記比率(W2/W3)の上限は、1/4以下が好ましく、1/5以下がより好ましい。これにより、側部吸収部が大き過ぎず、側部吸収部の外方端部まで吸収できるとすることができる。
前述の坪量差に関し、側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量(q1)の、中央吸収部37の吸水性ポリマー32の坪量(q2)に対する比(q1/q2)は2以上、5以下とされている。中央部吸収部37に対し側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量が2倍以上であることで、側部吸収部36は、中央部吸収部37に対して十分な高さの堤を形成することができる。この観点からさらに、前記坪量の比(q1/q2)は、2以上であることがより好ましく、2.5以上であることがさらに好ましい。一方、中央部吸収部37に対し側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量が5倍以下であることで、側部吸収部36が過度な堤高さとならず、中央吸収部37と肌との隙間が空き過ぎない。これにより前後方向端部からの液漏れを生じ難い。この観点からさらに、前記坪量の比(q1/q2)は、3以下であることがより好ましい。
失禁パッド10の中央吸収部37は、親水性繊維の坪量が100g/m2以上、250g/m2以下であることが好ましい。中央吸収部37の吸水性ポリマー32の坪量(q2)は、100g/m2以上、250g/m2以下であることが好ましい。中央吸収部37全体の坪量は、200g/m2以上、500g/m2以下であることが好ましい。
失禁パッド10の側部吸収部36は、親水性繊維の坪量が100g/m2以上、250g/m2以下であることが好ましい。側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量(q1)は、100g/m2以上であることが好ましく、250g/m2以上であることがより好ましい。また、着用者の肌と間の隙間による液漏れを抑える観点、及び、吸水性ポリマー32が過剰であるために膨潤した際に側部吸収部36が崩れるのを防ぐ観点から、側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量(q1)の上限は750g/m2以下であることが好ましく、650g/m2以下であることがより好ましい。側部吸収部36全体の坪量は、300g/m2以上であることが好ましく、500g/m2以上であることがより好ましい。また、側部吸収部36全体の坪量の上限は、1000g/m2以下であることが好ましく、750g/m2以下であることがより好ましい。
失禁パッド10の中央吸収部37は、親水性繊維の坪量が100g/m2以上、250g/m2以下であることが好ましい。中央吸収部37の吸水性ポリマー32の坪量(q2)は、100g/m2以上、250g/m2以下であることが好ましい。中央吸収部37全体の坪量は、200g/m2以上、500g/m2以下であることが好ましい。
失禁パッド10の側部吸収部36は、親水性繊維の坪量が100g/m2以上、250g/m2以下であることが好ましい。側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量(q1)は、100g/m2以上であることが好ましく、250g/m2以上であることがより好ましい。また、着用者の肌と間の隙間による液漏れを抑える観点、及び、吸水性ポリマー32が過剰であるために膨潤した際に側部吸収部36が崩れるのを防ぐ観点から、側部吸収部36の吸水性ポリマー32の坪量(q1)の上限は750g/m2以下であることが好ましく、650g/m2以下であることがより好ましい。側部吸収部36全体の坪量は、300g/m2以上であることが好ましく、500g/m2以上であることがより好ましい。また、側部吸収部36全体の坪量の上限は、1000g/m2以下であることが好ましく、750g/m2以下であることがより好ましい。
(坪量の測定方法)
側部吸収部36と中央吸収部37の境界Mは、下記に示す吸収性コア3の飽和吸水の手段で見出すことができる。即ち、飽和吸水後の吸収性コア3において、高さに差がある箇所が、境界Mとなる。
見出された境界Mに相当する箇所を、乾燥状態の吸収性コア3から切断する。それにより側部吸収部36と中央吸収部37を分離することができる。次に、分離された側部吸収部36と中央吸収部37のそれぞれの面積を測定し、重量(a)を測定する。その後、側部吸収部36と中央吸収部37をそれぞれメッシュ製の袋に封入し、アスコルビン酸及びリボフラビンの水溶液に一晩浸漬させる。そして、浸漬させたメッシュ製の袋ごと、各吸収部36,37を日光暴露する。その後、メッシュ製の袋を水洗し、袋の内容物の重量を測定(b)する。ここで、aはパルプとポリマーの総重量であり、bはパルプ重量であることから、a−bによりポリマー重量が算出できる。そして、該ポリマー重量と、各吸収部36,37の面積から、坪量を測定する。
側部吸収部36と中央吸収部37の境界Mは、下記に示す吸収性コア3の飽和吸水の手段で見出すことができる。即ち、飽和吸水後の吸収性コア3において、高さに差がある箇所が、境界Mとなる。
見出された境界Mに相当する箇所を、乾燥状態の吸収性コア3から切断する。それにより側部吸収部36と中央吸収部37を分離することができる。次に、分離された側部吸収部36と中央吸収部37のそれぞれの面積を測定し、重量(a)を測定する。その後、側部吸収部36と中央吸収部37をそれぞれメッシュ製の袋に封入し、アスコルビン酸及びリボフラビンの水溶液に一晩浸漬させる。そして、浸漬させたメッシュ製の袋ごと、各吸収部36,37を日光暴露する。その後、メッシュ製の袋を水洗し、袋の内容物の重量を測定(b)する。ここで、aはパルプとポリマーの総重量であり、bはパルプ重量であることから、a−bによりポリマー重量が算出できる。そして、該ポリマー重量と、各吸収部36,37の面積から、坪量を測定する。
上記の含有比率において、吸水性ポリマー32が飽和吸水した状態で、側部吸収部36と中央部吸収部37との高さの差は、4mm以上が好ましく、5mm以上がさらに好ましい。前記下限値以上とるすことで、吸収性コア3の肌当接面側で流れる液を確実に防御することができる。一方、その上限は、10mm以下が好ましく、7mm以下がさらに好ましい。前記所上限値以下とすることで、着用者の肌と間の隙間による液漏れを抑えることができる。前記飽和吸水した状態とは、個々の吸水性ポリマーが最大限液を吸水した状態であり、その飽和吸水量はJIS K 7223(1996)に準拠して測定される量である。
(飽和吸水した際の側部吸収部36及び中央吸収部37の高さの測定方法)
キーエンス(KEYENCE)社のレーザーデジタル厚み測定器を用いて、重さ2.5g、半径12.5mmの金属製の円板を飽和吸水した吸収性コア3の上に置き、測定を行う。
キーエンス(KEYENCE)社のレーザーデジタル厚み測定器を用いて、重さ2.5g、半径12.5mmの金属製の円板を飽和吸水した吸収性コア3の上に置き、測定を行う。
縦方向に亘って形成される防漏堤7は、防漏性の観点から、吸収性コア3の全長に亘って形成されることが好ましが、少なくとも排泄部対応領域Cを中心に吸収性コア3の全長の80%以上あることが好ましく、90%以上あることがより好ましい。
また溝部8で拡散された尿等が僅かでもこれを効率的に利用して防漏堤7を形成するために、側部吸収部36の肌当接面側よりも非肌当接面側の底部36Aに吸水性ポリマー32が多く配置されることが好ましい(図2参照)。さらに、少量の尿等を側部吸収部36の底部36Aへと積極的に取り込ませるために、親水性シートが、溝部8及び側部吸収部36の非肌当接面側を覆いさらに側部吸収部36の外方側面36Bへと巻き上げられていることが好ましい。この親水性シートとしては、図2に示すように、被覆シート4であってもよく、被覆シート4とは別のシートを配してもよい。被覆シート4を用いる場合、例えば図4(a)〜(c)に示すような被覆の仕方であることが、シートの切れ目なく好ましい。
なお、肌当接面側よりも非肌当接面側の底部36Aに吸水性ポリマー32が多く配置されていることは、下記の手段によって分析することができる。まず、乾燥状態で吸収性コア3を切断し、硫酸銅水溶液若しくは乳酸鉄水溶液を注入する。これにより、吸水性ポリマー32のみを膨潤させずに着色することができる。その後、切断面をデジタルカメラで撮影し、画像中のポリマー粒子の面積を計算し、厚み方向でのポリマー粒子の密度を算出する。
なお、肌当接面側よりも非肌当接面側の底部36Aに吸水性ポリマー32が多く配置されていることは、下記の手段によって分析することができる。まず、乾燥状態で吸収性コア3を切断し、硫酸銅水溶液若しくは乳酸鉄水溶液を注入する。これにより、吸水性ポリマー32のみを膨潤させずに着色することができる。その後、切断面をデジタルカメラで撮影し、画像中のポリマー粒子の面積を計算し、厚み方向でのポリマー粒子の密度を算出する。
以上のような溝部8による前述の作用をより効果的なものとするため、溝部8の肌当接面側に位置する被覆シート4の部分が、開口しているか、又は非肌面側へ窪んで接合されていることが好ましい。これにより、吸収性コア3の肌当接面側だけでなく、吸収体5の肌当接面側にあたる被覆シート4上を流れる液を溝部8が捉えて落とし込み拡散させることができる。また、防漏堤7と中央吸収部37との段差が、被覆シート4を含めた吸収体5としても形成されることとなり、液の横漏れ防止に効果的である。
次に、溝部8の好ましい配置等について説明する。
溝部8の横方向幅(W6、図2参照)は、2mm以上であることが好ましい。これにより、側部吸収部36内の吸水性ポリマー32の膨潤で溝部6が完全に塞がれることなく、導液路が確保され得る。この観点からさらに、3mm以上であることがより好ましい。一方、その上限は、7mm以下であることが好ましい。これにより、拡散させた液を側部吸収部36へと送り出し易くなる。この観点からさらに、5mm以下であることがより好ましい。なお溝部8は、前述の好ましい溝幅(W6)において、液拡散性の観点から、吸収性コア3の構成素材(親水性繊維31や吸水性ポリマー32など)が全くない方が好ましいが、これに限らず、液の拡散路が確保できる程度に多少の混入も許容する。
溝部8の横方向幅(W6)は、吸収性コア3が未使用の乾燥状態で測定する。また、基溝幅(W6)が吸収性コア3の厚み方向において均一でない場合は、溝幅(W6)が最も狭い場所と最も広い場所とで、上記の値であることが好ましい。
溝部8の横方向幅(W6、図2参照)は、2mm以上であることが好ましい。これにより、側部吸収部36内の吸水性ポリマー32の膨潤で溝部6が完全に塞がれることなく、導液路が確保され得る。この観点からさらに、3mm以上であることがより好ましい。一方、その上限は、7mm以下であることが好ましい。これにより、拡散させた液を側部吸収部36へと送り出し易くなる。この観点からさらに、5mm以下であることがより好ましい。なお溝部8は、前述の好ましい溝幅(W6)において、液拡散性の観点から、吸収性コア3の構成素材(親水性繊維31や吸水性ポリマー32など)が全くない方が好ましいが、これに限らず、液の拡散路が確保できる程度に多少の混入も許容する。
溝部8の横方向幅(W6)は、吸収性コア3が未使用の乾燥状態で測定する。また、基溝幅(W6)が吸収性コア3の厚み方向において均一でない場合は、溝幅(W6)が最も狭い場所と最も広い場所とで、上記の値であることが好ましい。
溝部8が配置される境界M近傍(すなわち、側部吸収部36の内方端部の近傍)とは、前述した溝部8が尿等の排泄液を的確に捉えて側部吸収部36全体へ優先的に送り込むことができる領域である。できるだけ、吸収性コア3の横方向の中心線CL寄りで、かつ、境界M(すなわち側部吸収部36の内方端)から離れすぎない配置とされることが好ましい。
溝部8が境界Mから離間する場合の限界位置は、図5(a)に示されるように、境界Mよりも中心線CL側において境界Mと溝部8の横方向外方端81との離間距離が10mm未満であることが好ましい。前記上限値以下とすることで、溝部8が拡散させた排泄液を好適に側部吸収部36へと送り込むことができる。この点を図2及び図5(a)でより詳しく説明すると次のとおりである。まず、吸収性コア3の横方向中心線CLから左側端部までの幅W1に対し、側部吸収部36の幅W2、中央吸収部37のW3(中央吸収部37全体の幅の半分)、溝部8の幅W6として示している。また、境界Mと溝部8の横方向外方端81との離間距離をW4、中心線CLから溝部8の横方向外方端81までの距離をW5として示している。この場合、境界Mと溝部8の横方向外方端81との離間距離は(W4=(W3−W5))として示される。このW4が上限として10mm未満であることが好ましい(W4=(W3−W5)<10mm)。
一方、溝部8が横方向中心線CLから離れる限界位置としては、図5(b)の断面図に示されるように、溝部8が境界Mと離間しておらず(W4=0)、側部吸収部36へ入り込んだ場合であって、溝部8が境界Mと重なる配置(−W6<(W3−W5))であることが好ましい。この重なる配置には、溝部8が境界Mの外側で境界Mと離間することを含まない。これにより、尿等の排泄液を的確に取り込んで直ぐに側部吸収部36へと送り出すことができる。なお吸収性コア3の平面視で、溝部8の幅(W6)が縦方向に沿って一定でない場合、最も広い部分を基準とする。また、境界Mに対し溝部8の横方向外方端81が平行でなく、離間距離(W4)が縦方向に沿って一定でない場合、最も離間した部分を基準とする。さらに境界Mに対し溝部8の横方向外方端81が平行でなく前記(W3−W5)が一定でない場合、(−W6<(W3−W5))は(W5)が最も大きいところを基準とする。なお、境界Mに対し溝部8の横方向外方端81が平行でない場合には、離間距離(W4)がある部分と、離間距離(W4)=0かつ(−W6<(W3−W5))となる部分とが共存する場合がある。
溝部8が境界Mから離間する場合の限界位置は、図5(a)に示されるように、境界Mよりも中心線CL側において境界Mと溝部8の横方向外方端81との離間距離が10mm未満であることが好ましい。前記上限値以下とすることで、溝部8が拡散させた排泄液を好適に側部吸収部36へと送り込むことができる。この点を図2及び図5(a)でより詳しく説明すると次のとおりである。まず、吸収性コア3の横方向中心線CLから左側端部までの幅W1に対し、側部吸収部36の幅W2、中央吸収部37のW3(中央吸収部37全体の幅の半分)、溝部8の幅W6として示している。また、境界Mと溝部8の横方向外方端81との離間距離をW4、中心線CLから溝部8の横方向外方端81までの距離をW5として示している。この場合、境界Mと溝部8の横方向外方端81との離間距離は(W4=(W3−W5))として示される。このW4が上限として10mm未満であることが好ましい(W4=(W3−W5)<10mm)。
一方、溝部8が横方向中心線CLから離れる限界位置としては、図5(b)の断面図に示されるように、溝部8が境界Mと離間しておらず(W4=0)、側部吸収部36へ入り込んだ場合であって、溝部8が境界Mと重なる配置(−W6<(W3−W5))であることが好ましい。この重なる配置には、溝部8が境界Mの外側で境界Mと離間することを含まない。これにより、尿等の排泄液を的確に取り込んで直ぐに側部吸収部36へと送り出すことができる。なお吸収性コア3の平面視で、溝部8の幅(W6)が縦方向に沿って一定でない場合、最も広い部分を基準とする。また、境界Mに対し溝部8の横方向外方端81が平行でなく、離間距離(W4)が縦方向に沿って一定でない場合、最も離間した部分を基準とする。さらに境界Mに対し溝部8の横方向外方端81が平行でなく前記(W3−W5)が一定でない場合、(−W6<(W3−W5))は(W5)が最も大きいところを基準とする。なお、境界Mに対し溝部8の横方向外方端81が平行でない場合には、離間距離(W4)がある部分と、離間距離(W4)=0かつ(−W6<(W3−W5))となる部分とが共存する場合がある。
さらに、溝部8が排泄液をいち早く取り込むために、吸収性コア3の中心線CLと溝部8の横方向内方端82との離間距離(W7)は30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましい。一方、その上限は、取り込み過ぎによる液漏れを防止し、かつ、中央吸収部37の吸収保持性能を阻害しないために、15mm以上が好ましく、20mm以上がより好ましい。この離間距離(W7)は、縦方向において一定である必要はなく、排泄された液を素早く無駄なく取り込む観点から、特に排泄部対応領域Cの縦方向中心位置で設定されていることが好ましい。
また溝部8は、吸収性コア3の平面視において、少なくとも吸収性コア3の縦方向長さを5等分したときの中央の3区画分の長さ以上であることが好ましい。これにより、側部吸収部36がなす防漏堤7は、十分な長さとなる。一方、その上限は、吸収性コア3の縦方向長さの80%以内であることが好ましい。これにより、縦方向に拡散させた尿等が吸収性コア3の前後端側から漏れ出ることを防止することができる。
このような溝部8の他の好ましい配置として、例えば、図6(a)〜(g)に示すような配置が挙げられる。
溝部が縦方向の一端側にいくほど幅方向端部寄りにある形態は、臀部部分にしっかりした防漏壁ができるという理由から好ましい。具体的には、図6(a)及び(b)である。
溝部の長手方向中央部が最も中心線CLに近い形態は、液をより補足しやすく、幅方向に流しやすいという理由から好ましい。具体的には、図6(c)、(d)及び(e)である。
溝部8に加えて、さらに中心線CL上に溝を有する形態は、長手方向及び幅方向に液を流しやすいという理由から好ましい。具体的には、図6(f)及び(g)である。
溝部が縦方向の一端側にいくほど幅方向端部寄りにある形態は、臀部部分にしっかりした防漏壁ができるという理由から好ましい。具体的には、図6(a)及び(b)である。
溝部の長手方向中央部が最も中心線CLに近い形態は、液をより補足しやすく、幅方向に流しやすいという理由から好ましい。具体的には、図6(c)、(d)及び(e)である。
溝部8に加えて、さらに中心線CL上に溝を有する形態は、長手方向及び幅方向に液を流しやすいという理由から好ましい。具体的には、図6(f)及び(g)である。
図6(a)の溝部8は、境界Mと並行ではなく、前方部Fから後方部Rに向かって内方へ入り込む形状である。これにより、前方部Fで素早く防漏堤7が形成されて、特に男性用に好適な防漏性が得られる。この場合、A1地点が(W4=0かつ−W6<(W3−W5))の範を判断する基準となり、A2地点が(W4=(W3−W5)<10mm)の範囲を判断する基準点となる。この場合、僅かに離間距離(W4)が生じている。さらに、A3地点が、中心線CLと溝部8の横方向内方端82との距離(W7)を判断する基準点となる。
図6(b)の溝部8は、前方部Fで横方向外方側に位置する矩形部分、後方部Rで横方向内方側に位置する矩形部分との組み合わせである。溝部8は、排泄部対応領域Cで前記両者の配置のずれが段差として形成されている。これにより段差のあるA3地点から液を後方部R側へ拡散し易く、臀部周りにしっかりとした防漏堤7が形成されすい。これにより特に女性用に好適な防漏性が得られる。この場合、A1地点が(W4=0かつ−W6<(W3−W5))の範を判断する基準となり、A2地点が(W4=(W3−W5)<10mm)の範囲を判断する基準点となる。この場合、僅かに離間距離(W4)が生じている。さらに、A3地点が、中心線CLと溝部8の横方向内方端82との距離(W7)を判断する基準点となる。
図6(c)の溝部8は、縦方向中央で横方向中心線CL側へと湾曲した形状である。これにより、中心線CLに最も近づいたA3地点で素早く効率的に排泄液を捉え排泄部対応領域Cを中心に縦方向の防漏堤7を形成することができる。この場合、A1地点が境界Mを越えて最も側部吸収部36に入り、(W4=0かつ−W6<(W3−W5))の範囲を判断する基準点となる。また、A2地点が境界Mよりも中心線CL側にあり、(W4=(W3−W5)<10mm)の範囲を判断する基準点となる。この例では、溝部8の横方向外方端81と境界Mとが重なり(W4=0)となっており好ましい。さらに、A3地点が、溝部8の横方向内方端82が中心線CLに最も接近し、中心線CLと溝部8の横方向内方端82との距離(W7)を判断する基準点となる。
図6(d)の溝部8は、縦方向中央部分が横方向に尖ったひし形状である。これにより、A3地点で素早く効率的に排泄液を捉え、縦方向に均等に防漏堤7を形成することができる。この場合、A1地点が(W4=0かつ−W6<(W3−W5))の範を判断する基準となり、A2地点が(W4=(W3−W5)<10mm)の範囲を判断する基準点となる。この場合、僅かに離間距離(W4)が生じている。さらに、A3地点が、中心線CLと溝部8の横方向内方端82との距離(W7)を判断する基準点となる。
図6(e)の溝部8は、境界Mよりも内側で、この境界Mと並行となるよう縦方向に沿った矩形形状である。さらに排泄部対応領域Cの液を直接受けやすい部分(図4(g)において縦方向、横方向の中心部分)に向かって張り出した凸部83を有する。この凸部83でいち早く尿等の排泄液を捉えることができる。しかも溝部8全体としては横幅を抑え、境界Mとの離間距離を広げすぎない配置とできる。これにより側部吸収部36への排泄液の引き渡しを素早く効率的に行うことができ好ましい。この場合、A2地点が(W4=(W3−W5)<10mm)の範囲を判断する基準点となる。さらに、A3地点が、中心線CLと溝部8の横方向内方端82との距離(W7)を判断する基準点となる。
図6(f)の溝部8は、縦方向に沿った矩形形状であり、境界Mと重なる配置とされている。さらに、横方向中心線CL付近に別の溝部88が形成されている。なお、この溝部88は、境界Mの近傍に配置された溝部には含まれない。溝部88は、溝部8に液が到達する前に縦方向への拡散を行うので、溝部8の全体に液が行きわたり易い。これにより防漏堤7が縦方向に素早く万遍無く形成され得る。この場合、A1地点が(W4=0かつ−W6<(W3−W5))の範を判断する基準となる。さらに、A3地点が、中心線CLと溝部8の横方向内方端82との距離(W7)を判断する基準点となる。
図6(g)の溝部8は、図6(f)と同様である。さらに横方向中心線CLに沿って、3つの横長の溝部89が縦方向に間欠的に配置されている。これにより中心線Cl付近で横方向への拡散を縦方向の複数地点で行い、溝部8への液供給が縦方向に万遍無くなされ、防漏堤7が縦方向に素早く万遍無く形成され得る。この場合、A1地点が(W4=0かつ−W6<(W3−W5))の範を判断する基準となる。さらに、A3地点が、中心線CLと溝部8の横方向内方端82との距離(W7)を判断する基準点となる。
次に、本発明の吸収性物品に用いられる部材の好ましい形成素材について説明する。
表面シート1、裏面シート2、吸収性コア3、被覆シート4及びサイドシート6の形成材料としては、この種の物品に採用されるものを特に制限なく用いることができる。
表面シート1、裏面シート2、吸収性コア3、被覆シート4及びサイドシート6の形成材料としては、この種の物品に採用されるものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート1は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収体に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水性のサーマルボンド不織布が好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。表面層1は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シート2としては、防水性があり透湿性を有していれば特に限定されないが、例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
吸収性コア3を構成する親水性繊維31としては、例えば、木材パルプ、コットン、麻などの天然繊維、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオフィレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の合成樹脂からなる単繊維、これらの樹脂を2種以上含む複合繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維を用いることができる。合成繊維からなる繊維を用いる場合、該繊維は熱によって形状が変化する熱収縮繊維であってもよい。例えば、熱によって繊度は大きくなるが繊維長は短くなるものや、熱によって繊度はほとんど変化しないが、形状がコイル状に変化することでみかけの繊維の占有する長さが短くなるものであってもよい。
吸水性ポリマー32としては、この種の物品に通常使用されている各種のポリマー材料を用いることがでる。吸水性ポリマー32は、自重の20倍以上の水又は生理食塩水を吸収し保持し得る性能を有するような超吸収性高分子化合物であることが好ましい。
吸水性ポリマー32としては、この種の物品に通常使用されている各種のポリマー材料を用いることがでる。吸水性ポリマー32は、自重の20倍以上の水又は生理食塩水を吸収し保持し得る性能を有するような超吸収性高分子化合物であることが好ましい。
被覆シート4は、親水性の部材であり、例えば、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙(薄葉紙)、クレープ紙、コットンやレーヨンなどの親水性繊維からなる不織布、合成樹脂の繊維に親水化処理を施してなる不織布、例えばエアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等からなるものを用いることができる。
サイドシート6としては、撥水性の不織布が好ましく、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、ニードルパンチ不織布等の中から撥水性の物、または撥水処理した種々の不織布を用いることができる。特に好ましくは、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等が用いられる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態の失禁パッドに制限されるものではなく、例えば生理用ナプキンやパンティライナ、使い捨ておむつ、尿とりパッド等に適応することができる。特に、本発明の吸収性物品は、通常の大人の排尿量よりも少量の液で防漏堤が形成されるので、様々な吸収性物品に好適に適用できる。また排泄液も尿に限らず、経血等の粘性の高いものや様々な排泄液の横漏れを好適に防御できる。なお吸収性物品の構成部材として、表面シート1、吸収体3、裏面シート2の他にも用途や機能に合わせ適宜部材を組み込んでもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の吸収性物品及びその製造方法を開示する。
<1>肌当接面側に配された表面シート、非肌当接面側に配された裏面シート、及び前記両シートの間に介在配置された液保持性の吸収性コアを備え、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘って配される方向を縦方向、該縦方向と直交する方向を横方向とする吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、親水性繊維と吸水性ポリマーとを含有し、横方向において、左右一対の側部吸収部と、該側部吸収部に挟まれた中央吸収部とに区分され、前記側部吸収部は平面視して縦方向に配置されており、
前記中央吸収部よりも前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量が大きく、前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)が2以上、5以下であり、
前記吸収性コアには、厚み方向に貫通した溝部が、前記側部吸収部と前記中央吸収部との境界近傍に縦方向に配設されている吸収性物品。
前記吸収性コアは、親水性繊維と吸水性ポリマーとを含有し、横方向において、左右一対の側部吸収部と、該側部吸収部に挟まれた中央吸収部とに区分され、前記側部吸収部は平面視して縦方向に配置されており、
前記中央吸収部よりも前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量が大きく、前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)が2以上、5以下であり、
前記吸収性コアには、厚み方向に貫通した溝部が、前記側部吸収部と前記中央吸収部との境界近傍に縦方向に配設されている吸収性物品。
<2>前記溝部の横方向幅は、2mm以上であり、好ましくは3mm以上である<1>に記載の吸収性物品。
<3>前記溝部の横方向幅は、7mm以下であり、好ましくは5mm以下である<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>前記溝部の横方向の溝幅が2mm以上、7mm以下である<2>又は<3>に記載の吸収性物品。
<5>前記吸収性コアの肌当接面側において、側部吸収部と中央吸収部とは面一とされているか、又は側部吸収部が中央吸収部よりも低くされており、排泄の初期段階で側部吸収部全体が隆起して防漏堤となり中央吸収部よりも高くなる<1>〜<5>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<6>前記防漏堤と中央吸収部との高さの差は、前記吸水性ポリマーが飽和吸水した状態で、4mm以上であり、好ましくは5mm以上である<5>に記載の吸収性物品。
<7>前記防漏堤と中央吸収部との高さの差は、前記吸水性ポリマーが飽和吸水した状態で、10mm以下であり、好ましくは7mm以下である<5>又は<6>に記載の吸収性物品。
<8>前記防漏堤と中央吸収部との高さの差は4mm以上、10mm以下である<5>〜<7>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<9>前記溝部は、前記側部吸収部及び前記中央吸収部の境界と重なる配置とされているか、または、前記境界と前記溝部の横方向外方端との離間距離を10mm以内、好ましくは前記境界よりも横方向中央寄りの配置とされている<1>〜<8>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<10>前記側部吸収部に含有される吸水性ポリマーは、肌当接面側よりも非肌当接面側に多く配置されている<1>〜<9>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<11>前記吸収性コアには、溝部及び側部吸収部の非肌当接面側を覆い、さらに前記側部吸収部の側面へと巻きあげられた親水性シートが配されている<1>〜<10>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<12>前記側部吸収部の横幅(W2)と前記中央吸収部の中央線から境界までの横幅(W3)との比率(W2/W3)は、1/7以上であり、好ましくは1/6以上である<1>〜<11>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<13>前記側部吸収部の横幅(W2)と前記中央吸収部の中央線から境界までの横幅(W3)との比率(W2/W3)は、1/4以下であり、好ましくは1/5以下である<1>〜<12>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<14>前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)は、2以上であり、好ましくは2.5以上である<1>〜<13>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<15>前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)は、5以下であり、好ましくは3以下である<1>〜<14>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<16>防漏堤は少なくとも排泄部対応領域を中心に吸収性コアの全長の、80%以上であり、好ましくは90%以上である<1>〜<15>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<17>前記吸収性コアの中心線と溝部の横方向内方端との離間距離は、30mm以下であり、好ましくは25mm以下である<1>〜<16>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<18>前記吸収性コアの中心線と溝部の横方向内方端との離間距離は、15mm以上であり、好ましくは20mm以上である<1>〜<17>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<19>前記溝部は、前記吸収性コアの平面視において、少なくとも吸収性コアの縦方向長さを5等分したときの中央の3区画分の長さ以上である<1>〜<18>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<20>前記溝部は、前記吸収性コアの平面視において、吸収性コアの縦方向長さの80%以内である<1>〜<19>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<21>前記吸収性コアには、溝部及び側部吸収部の非肌当接面側を覆い、さらに前記側部吸収部の側面へと巻きあげられた親水性シートが配されている<1>〜<20>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<22>前記吸収性物品が、失禁パッドである<1>〜<21>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<23>前記溝部は、縦方向の一端側にいくほど幅方向端部寄りにある<1>〜<22>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<24>前記溝部は、前方部から後方部に向かって内方へ入り込む形状である<23>に記載の吸収性物品。
<25>前記溝部は、前方部で横方向外方側に位置する矩形部分、後方部で横方向内方側に位置する矩形部分との組み合わせである<23>に記載の吸収性物品。
<26>前記溝部の長手方向中央部が最も中心線に近い<1>〜<22>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<27>前記溝部は、縦方向中央で横方向中心線側へと湾曲した形状である<26>に記載の吸収性物品。
<28>前記溝部は、縦方向中央部分が横方向に尖ったひし形状である<26>に記載の吸収性物品。
<29>前記溝部は、境界Mよりも内側で、この境界Mと並行となるよう縦方向に沿った矩形形状であり、さらに排泄部対応領域に向かって張り出した凸部を有する<26>に記載の吸収性物品。
<30>前記溝部に加えて、さらに中心線上に溝を有する<1>〜<22>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<31>溝部は、縦方向に沿った矩形形状であり境界と重なる配置とされ、さらに横方向中心線付近に別の溝部が形成されている<30>に記載の吸収性物品。
<32>溝部は、縦方向に沿った矩形形状であり境界と重なる配置とされ、さらに横方向中心線に沿って、横長の溝部が縦方向に間欠的に配置されている<30>に記載の吸収性物品。
<33>前記中央吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量(q2)は、100g/m2以上、250g/m2以下である<1>〜<32>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<34>前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量(q1)は、100g/m2以上、好ましくは250g/m2以上である<1>〜<33>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<35>前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量(q1)は、750g/m2以下、好ましくは650g/m2以下である<1>〜<34>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<3>前記溝部の横方向幅は、7mm以下であり、好ましくは5mm以下である<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>前記溝部の横方向の溝幅が2mm以上、7mm以下である<2>又は<3>に記載の吸収性物品。
<5>前記吸収性コアの肌当接面側において、側部吸収部と中央吸収部とは面一とされているか、又は側部吸収部が中央吸収部よりも低くされており、排泄の初期段階で側部吸収部全体が隆起して防漏堤となり中央吸収部よりも高くなる<1>〜<5>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<6>前記防漏堤と中央吸収部との高さの差は、前記吸水性ポリマーが飽和吸水した状態で、4mm以上であり、好ましくは5mm以上である<5>に記載の吸収性物品。
<7>前記防漏堤と中央吸収部との高さの差は、前記吸水性ポリマーが飽和吸水した状態で、10mm以下であり、好ましくは7mm以下である<5>又は<6>に記載の吸収性物品。
<8>前記防漏堤と中央吸収部との高さの差は4mm以上、10mm以下である<5>〜<7>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<9>前記溝部は、前記側部吸収部及び前記中央吸収部の境界と重なる配置とされているか、または、前記境界と前記溝部の横方向外方端との離間距離を10mm以内、好ましくは前記境界よりも横方向中央寄りの配置とされている<1>〜<8>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<10>前記側部吸収部に含有される吸水性ポリマーは、肌当接面側よりも非肌当接面側に多く配置されている<1>〜<9>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<11>前記吸収性コアには、溝部及び側部吸収部の非肌当接面側を覆い、さらに前記側部吸収部の側面へと巻きあげられた親水性シートが配されている<1>〜<10>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<12>前記側部吸収部の横幅(W2)と前記中央吸収部の中央線から境界までの横幅(W3)との比率(W2/W3)は、1/7以上であり、好ましくは1/6以上である<1>〜<11>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<13>前記側部吸収部の横幅(W2)と前記中央吸収部の中央線から境界までの横幅(W3)との比率(W2/W3)は、1/4以下であり、好ましくは1/5以下である<1>〜<12>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<14>前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)は、2以上であり、好ましくは2.5以上である<1>〜<13>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<15>前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)は、5以下であり、好ましくは3以下である<1>〜<14>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<16>防漏堤は少なくとも排泄部対応領域を中心に吸収性コアの全長の、80%以上であり、好ましくは90%以上である<1>〜<15>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<17>前記吸収性コアの中心線と溝部の横方向内方端との離間距離は、30mm以下であり、好ましくは25mm以下である<1>〜<16>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<18>前記吸収性コアの中心線と溝部の横方向内方端との離間距離は、15mm以上であり、好ましくは20mm以上である<1>〜<17>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<19>前記溝部は、前記吸収性コアの平面視において、少なくとも吸収性コアの縦方向長さを5等分したときの中央の3区画分の長さ以上である<1>〜<18>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<20>前記溝部は、前記吸収性コアの平面視において、吸収性コアの縦方向長さの80%以内である<1>〜<19>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<21>前記吸収性コアには、溝部及び側部吸収部の非肌当接面側を覆い、さらに前記側部吸収部の側面へと巻きあげられた親水性シートが配されている<1>〜<20>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<22>前記吸収性物品が、失禁パッドである<1>〜<21>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<23>前記溝部は、縦方向の一端側にいくほど幅方向端部寄りにある<1>〜<22>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<24>前記溝部は、前方部から後方部に向かって内方へ入り込む形状である<23>に記載の吸収性物品。
<25>前記溝部は、前方部で横方向外方側に位置する矩形部分、後方部で横方向内方側に位置する矩形部分との組み合わせである<23>に記載の吸収性物品。
<26>前記溝部の長手方向中央部が最も中心線に近い<1>〜<22>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<27>前記溝部は、縦方向中央で横方向中心線側へと湾曲した形状である<26>に記載の吸収性物品。
<28>前記溝部は、縦方向中央部分が横方向に尖ったひし形状である<26>に記載の吸収性物品。
<29>前記溝部は、境界Mよりも内側で、この境界Mと並行となるよう縦方向に沿った矩形形状であり、さらに排泄部対応領域に向かって張り出した凸部を有する<26>に記載の吸収性物品。
<30>前記溝部に加えて、さらに中心線上に溝を有する<1>〜<22>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<31>溝部は、縦方向に沿った矩形形状であり境界と重なる配置とされ、さらに横方向中心線付近に別の溝部が形成されている<30>に記載の吸収性物品。
<32>溝部は、縦方向に沿った矩形形状であり境界と重なる配置とされ、さらに横方向中心線に沿って、横長の溝部が縦方向に間欠的に配置されている<30>に記載の吸収性物品。
<33>前記中央吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量(q2)は、100g/m2以上、250g/m2以下である<1>〜<32>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<34>前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量(q1)は、100g/m2以上、好ましくは250g/m2以上である<1>〜<33>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<35>前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量(q1)は、750g/m2以下、好ましくは650g/m2以下である<1>〜<34>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
以下に、本発明について実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれにより限定して解釈されるものではない。
(実施例1)
親水性繊維(ウェア−ハウザ−社製NB416L1000W)と吸水性ポリマー(日本触媒社製CAW151)との混合積繊体とする吸収性コアを常法により得た。その際、積繊ドラムに親水性繊維を最初に堆積させ、その後吸収性ポリマーと親水性繊維を堆積させることにより、一方の面側よりも他方の面側の吸水性ポリマーの量が多くなるように、混合積繊体を得た。親水性繊維の坪量を150g/m2、吸水性ポリマーの坪量(q2)を157g/m2とした混合積繊体を、横幅を44mmに切断し、中央吸収部とした。また、親水性繊維の坪量を150g/m2、吸水性ポリマーの坪量(q1)を450g/m2とした混合積繊体を、横幅をそれぞれ11mmに切断し、側部吸収部とした。坪量比(q1/q2)は約2.9倍であった。
次いで、横幅2mmの溝部となるよう側部吸収部と中央吸収部を配置した。このとき、溝部の横方向外方端と、前記吸収性コアの側部吸収部と中央吸収部との境界との離間距離(W4)が0mmとなるようにした。この溝部の縦方向の長さは、18cmであった。吸収性コアの縦方向長さは24cmであった。従って、溝部の縦方向の長さは、吸収性コアの縦方向長さの縦方向長さの75%であった。このとき、側部吸収部及び中央吸収部の厚みは、ともに4mmであり、肌当接面側で面一とされていた。
次いで、前記吸収性コアを被覆シート(親水性パルプを抄紙により得た坪量16g/m2のシート)で下面側から上面側へ巻き上げるようにして被覆し、上面側で接合固定し、吸収体を得た。
こうして得た吸収体を液透過性のトップシート及び液難透過性の裏面シートに組み入れ、失禁パッドのサンプルS1とした。
親水性繊維(ウェア−ハウザ−社製NB416L1000W)と吸水性ポリマー(日本触媒社製CAW151)との混合積繊体とする吸収性コアを常法により得た。その際、積繊ドラムに親水性繊維を最初に堆積させ、その後吸収性ポリマーと親水性繊維を堆積させることにより、一方の面側よりも他方の面側の吸水性ポリマーの量が多くなるように、混合積繊体を得た。親水性繊維の坪量を150g/m2、吸水性ポリマーの坪量(q2)を157g/m2とした混合積繊体を、横幅を44mmに切断し、中央吸収部とした。また、親水性繊維の坪量を150g/m2、吸水性ポリマーの坪量(q1)を450g/m2とした混合積繊体を、横幅をそれぞれ11mmに切断し、側部吸収部とした。坪量比(q1/q2)は約2.9倍であった。
次いで、横幅2mmの溝部となるよう側部吸収部と中央吸収部を配置した。このとき、溝部の横方向外方端と、前記吸収性コアの側部吸収部と中央吸収部との境界との離間距離(W4)が0mmとなるようにした。この溝部の縦方向の長さは、18cmであった。吸収性コアの縦方向長さは24cmであった。従って、溝部の縦方向の長さは、吸収性コアの縦方向長さの縦方向長さの75%であった。このとき、側部吸収部及び中央吸収部の厚みは、ともに4mmであり、肌当接面側で面一とされていた。
次いで、前記吸収性コアを被覆シート(親水性パルプを抄紙により得た坪量16g/m2のシート)で下面側から上面側へ巻き上げるようにして被覆し、上面側で接合固定し、吸収体を得た。
こうして得た吸収体を液透過性のトップシート及び液難透過性の裏面シートに組み入れ、失禁パッドのサンプルS1とした。
(比較例1)
比較例は、実施例のものに溝部を形成しなかった以外は同様にして失禁パッドのサンプルc1を得た。
比較例は、実施例のものに溝部を形成しなかった以外は同様にして失禁パッドのサンプルc1を得た。
(試験方法)
各サンプル品の肌当接面側を表側に向け平坦面上に置き、排泄部対応領域Cに相当する縦横中央部分に、1回目の人工尿(尿素:1.9%、塩化ナトリウム:0.8%、硫酸マグネシウム七水和物:0.1%、塩化カルシウムに水和物:0.1%、硫酸カリウム:0.1%、エマルゲン130K:0.1%、赤色二号:0.1%、イオン交換水:96.8%)を30ml、3cmの高さから5g/secの速度で注入した。このとき、度調整機能付き液体排出ポンプの装置を用いて、内径4mmのチューブを介して行った。
次いで、注入後2分経過後に、さらに2回目の人工尿30mlを1回目と同様にして注入した。
この試験において、1回目の液注入で、側部吸収部及び中央吸収部の膨潤の程度を測定し、防漏堤の形成を確認した。さらに、2回目の液注入で、液の拡散領域を確認した。また同時に、液の横漏れの有無を確認した。
各サンプル品の肌当接面側を表側に向け平坦面上に置き、排泄部対応領域Cに相当する縦横中央部分に、1回目の人工尿(尿素:1.9%、塩化ナトリウム:0.8%、硫酸マグネシウム七水和物:0.1%、塩化カルシウムに水和物:0.1%、硫酸カリウム:0.1%、エマルゲン130K:0.1%、赤色二号:0.1%、イオン交換水:96.8%)を30ml、3cmの高さから5g/secの速度で注入した。このとき、度調整機能付き液体排出ポンプの装置を用いて、内径4mmのチューブを介して行った。
次いで、注入後2分経過後に、さらに2回目の人工尿30mlを1回目と同様にして注入した。
この試験において、1回目の液注入で、側部吸収部及び中央吸収部の膨潤の程度を測定し、防漏堤の形成を確認した。さらに、2回目の液注入で、液の拡散領域を確認した。また同時に、液の横漏れの有無を確認した。
(1回目液投入による防漏堤の形成状態)
○:側部吸収部に効果的に液がいき、側部吸収部が長手方向に対して均一に膨潤した。
△:側部吸収部が膨潤するが、側部吸収部が長手方向に対して均一に膨潤しなかった。
×:側部吸収部が膨潤しなかった。
(2回目液投入時の中央吸収部の前後領域での液吸収保持の状態)
○:一回目吸収時に液が到達していない中央吸収部の前後領域で液が吸収された。
△:一回目吸収時に液が到達していない中央吸収部の前後領域の僅かな部分でしか吸収されなかった。
×:一回目吸収時に液が到達していない中央吸収部の前後領域で吸収されなかった。
○:側部吸収部に効果的に液がいき、側部吸収部が長手方向に対して均一に膨潤した。
△:側部吸収部が膨潤するが、側部吸収部が長手方向に対して均一に膨潤しなかった。
×:側部吸収部が膨潤しなかった。
(2回目液投入時の中央吸収部の前後領域での液吸収保持の状態)
○:一回目吸収時に液が到達していない中央吸収部の前後領域で液が吸収された。
△:一回目吸収時に液が到達していない中央吸収部の前後領域の僅かな部分でしか吸収されなかった。
×:一回目吸収時に液が到達していない中央吸収部の前後領域で吸収されなかった。
表1に示す結果から明らかなように、実施例1は、側部吸収部において乾燥時の4mmから14mmと3.5倍の厚みとなって膨潤した。またこれは、中央吸収部の膨潤による厚み7mmに対して、2倍の厚みとなった。一方比較例1は、防漏堤が十分に形成されず高さ不足となった。これにより、実施例1の失禁パッドのサンプルs1は、比較例に比べて、素早く確実に防漏堤が形成されることが分かった。
また、2回目の液投入において、実施例1の方が比較例1に比べて中央吸収部の前後端の広い範囲で液を吸収保持できた。これにより、実施例1は、比較例1に比べて溝部と防漏堤の連携で、中央部吸収部を活用して液吸収保持できることが分かった。さらに、実施例のサンプルc1は横方向からの液漏れが生じていないことが確認された。これは防漏堤によるものと理解できる。
また、2回目の液投入において、実施例1の方が比較例1に比べて中央吸収部の前後端の広い範囲で液を吸収保持できた。これにより、実施例1は、比較例1に比べて溝部と防漏堤の連携で、中央部吸収部を活用して液吸収保持できることが分かった。さらに、実施例のサンプルc1は横方向からの液漏れが生じていないことが確認された。これは防漏堤によるものと理解できる。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収性コア
31 親水性繊維
32 吸水性ポリマー
36 側部吸収部
37 中央吸収部
4 被覆シート(親水性シート)
5 吸収体
6 サイドシート
7 防漏堤
8 溝部
10 失禁パッド
2 裏面シート
3 吸収性コア
31 親水性繊維
32 吸水性ポリマー
36 側部吸収部
37 中央吸収部
4 被覆シート(親水性シート)
5 吸収体
6 サイドシート
7 防漏堤
8 溝部
10 失禁パッド
Claims (8)
- 肌当接面側に配された表面シート、非肌当接面側に配された裏面シート、及び前記両シートの間に介在配置された液保持性の吸収性コアを備え、着用者の腹側部から股下部を介して背側部に亘って配される方向を縦方向、該縦方向と直交する方向を横方向とする吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、親水性繊維と吸水性ポリマーとを含有し、横方向において、左右一対の側部吸収部と、該側部吸収部に挟まれた中央吸収部とに区分され、前記側部吸収部は平面視して縦方向に配置されており、
前記中央吸収部よりも前記側部吸収部の前記吸水性ポリマーの坪量が大きく、前記側部吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q1)の、前記中央吸収部の吸水性ポリマーの坪量(q2)に対する比(q1/q2)が2以上、5以下であり、
前記吸収性コアには、厚み方向に貫通した溝部が、前記側部吸収部と前記中央吸収部との境界近傍に縦方向に配設されている吸収性物品。 - 前記溝部の横方向の溝幅が2mm以上、7mm以下である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアの肌当接面側において、側部吸収部と中央吸収部とは面一とされているか、又は側部吸収部が中央吸収部よりも低くされており、排泄の初期段階で側部吸収部全体が隆起して防漏堤となり中央吸収部よりも高くなる請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記溝部は、前記側部吸収部及び前記中央吸収部の境界と重なる配置とされているか、または、前記境界と前記溝部の横方向外方端との離間距離を10mm以内として前記境界よりも横方向中央寄りの配置とされている請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記溝部の縦方向の長さは、前記吸収性コアの縦方向長さを5等分したときの中央3区画分以上であり、前記吸収性コアの縦方向長さの80%以内である請求項1〜4のいずれか1項に記載も吸収性物品。
- 前記側部吸収部に含有される吸水性ポリマーは、肌当接面側よりも非肌当接面側に多く配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアには、溝部及び側部吸収部の非肌当接面側を覆い、さらに前記側部吸収部の側面へと巻きあげられた親水性シートが配されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品が失禁パッドである請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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|---|---|---|---|
| JP2012252768A JP2014100201A (ja) | 2012-11-16 | 2012-11-16 | 吸収性物品 |
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|---|---|
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|---|---|
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5963961B2 (ja) * | 2013-06-28 | 2016-08-03 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
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| JP2017189242A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品 |
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2012
- 2012-11-16 JP JP2012252768A patent/JP2014100201A/ja active Pending
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