JP2014114879A - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い回転速度で使用されても焼付きが生じにくく長寿命な転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】電動圧縮機は、略筒状のハウジング1と、ハウジング1の内部に挿通され同軸に配された回転軸2と、ハウジング1と回転軸2との間に配されてハウジング1に対して回転軸2を回転自在に支持する一対の転がり軸受10,10と、を備えている。この回転軸2の端部には、空気を圧縮するためのインペラ3が取り付けられている。転がり軸受10の限界PV値は、1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下とされている。一対の転がり軸受10,10のうち一方には、予圧負荷用ばね21により軸方向の予圧が付与されている。予圧の強さは、回転時の転がり軸受10のPV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下且つ前記限界PV値以下となるような強さに設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は転がり軸受装置に関する。
ハウジングと、羽根車を端部に備えた回転軸と、ハウジングに回転軸を回転自在に支持する転がり軸受と、回転軸の外周面に設けられたロータと、ハウジングの内周面に設けられたステータと、を備え、ロータとステータとが径方向に対向配置された転がり軸受装置は、例えば車載用過給機や空気圧送機に組み込まれ、電動圧縮機、電動送風機として使用される(特許文献1を参照)。
特開2002−369474号公報
例えば、車載用過給機に用いられる電動圧縮機(転がり軸受装置)は、一般に数万〜数十万rpmという高い回転速度で使用されるので、転動体と軌道面との間にすべりが発生して焼付き、軸受寿命が低下するおそれがあった。そのため、上記のような転がり軸受装置には、焼付きの防止が要求されていた。
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、高い回転速度で使用されても焼付きが生じにくく長寿命な転がり軸受装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の態様は、次のような構成からなる。すなわち、本発明の一態様に係る転がり軸受装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に挿通された軸と、内輪と外輪との間に複数の転動体を転動自在に有し、前記ハウジングと前記軸との間に配されて前記軸を前記ハウジングに対して相対回転自在に支持する転がり軸受と、を備える転がり軸受装置であって、前記転がり軸受の限界PV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下であり、回転時における前記転がり軸受のPV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下且つ前記限界PV値以下となるように、前記転がり軸受に予圧が付与されていることを特徴とする。
この転がり軸受装置においては、前記転がり軸受を玉軸受とし、前記内輪が備える軌道溝の溝半径を、前記転動体である玉の直径の54%以上58%以下としてもよい。
本発明の転がり軸受装置は、高い回転速度で使用されても焼付きが生じにくく長寿命である。
本発明に係る転がり軸受装置の一実施形態である電動圧縮機の構造を示す断面図である。 図1の電動圧縮機が備える転がり軸受及びその周辺部分を拡大して示した部分断面図である。 試験装置の構造を示す断面図である。 予圧荷重とPV値との関係を示すグラフである。 PV値と耐久時間との関係を示すグラフである。
本発明に係る転がり軸受装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る転がり軸受装置の一実施形態である電動圧縮機の構造を示す断面図である。また、図2は、図1の電動圧縮機が備える転がり軸受及びその周辺部分を拡大して示した部分断面図である。
図1の電動圧縮機は、略筒状のハウジング1と、ハウジング1の内部に挿通され同軸に配された回転軸2と、ハウジング1と回転軸2との間に配されてハウジング1に対して回転軸2を回転自在に支持する一対の転がり軸受10,10と、を備えている。
転がり軸受10としては、例えば、図1,2に示されるように、内輪11と、外輪12と、内輪11及び外輪12の間に転動自在に配された複数の転動体(玉)13と、を備えるアンギュラ玉軸受が使用される。そして、この転がり軸受10の限界PV値は、1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下とされている。
なお、転がり軸受10の内部(内輪11の外周面と外輪12の内周面との間に形成される内部空間)には、図示しないグリースが封入されている。このグリースにより、転がり軸受10の内輪11、外輪12、及び転動体13の潤滑がなされていて、摩擦の低減や焼付きの抑制がなされている。また、転がり軸受10は、図2のように保持器やシール装置を備えていてもよいが、備えていなくてもよい。
回転軸2の一端部(図1においては右方の端部)は、ハウジング1の開口部1aから外部に突出している。ハウジング1の外部に突出した回転軸2の端部には、空気を圧縮するためのインペラ3がナット22によって取り付けられていて、インペラ3はハウジング1の外部に配されている。そして、ハウジング1の軸方向端部のうちインペラ3が位置する側の軸方向端部(図1においては右方の端部)には、インペラ3を内包する送気管23が一体的に形成されている。
なお、開口部1aには、ラビリンスシール、メカニカルシール等の密封装置(図示せず)が備えられており、回転軸2とハウジング1との間を密封している。また、これ以降においては、ハウジング1や回転軸2の軸方向端部のうち、インペラ3が位置する側の軸方向端部(図1においては右方の端部)を「インペラ側端部」、その反対側の軸方向端部(図1においては左方の端部)を「反インペラ側端部」と記すこともある。
転がり軸受10は例えば2個用いられ、これら2個の転がり軸受10,10は、正面組合せ(DF)でハウジング1と回転軸2との間に介装され、且つ、軸方向に間隔を空けて配されている。2個の転がり軸受10,10は、回転軸2の外周面及びハウジング1の内周面の間に配され、それぞれの内輪11,11が回転軸2に圧入等により固定され、それぞれの外輪12,12がハウジング1に固定されている。
また、2個の転がり軸受10,10の間には、回転軸2の外周面に嵌合された内輪間座24が介在している。そして、これら転がり軸受10,10の各内輪11,11は、その内側面(互いに対向する側面)が内輪間座24に突き当てられ、その外側面(対向していない軸方向外側の側面)が、回転軸2の両端部近傍部分に形成された段部の側壁2aに突き当てられている。これにより、2個の転がり軸受10,10の内輪11,11の回転軸2に対する軸方向の変位が規制されている。
一方、2個の転がり軸受10,10のうち反インペラ側の転がり軸受10の外輪12(図1においては左側の転がり軸受10の外輪12)は、ハウジング1に対して軸方向に変位可能に嵌合固定(隙間嵌め)されており、その外側面(対向していない軸方向外側の側面)に予圧負荷用ばね21が突き当てられていて、予圧負荷用ばね21により軸方向の予圧が付与されている。このような構成により、予圧負荷用ばね21が突き当てられている転がり軸受10には予圧が付与され、ハウジング1の内側に回転軸2をがたつきなく回転自在に支持している。
また、2個の転がり軸受10,10のうちインペラ側の転がり軸受10の外輪12(図1においては右側の転がり軸受10の外輪12)は、その外側面(対向していない軸方向外側の側面)がハウジング1の側面と当接する状態で圧入固定されている。
転がり軸受10に付与されている予圧の強さは、回転時の転がり軸受10のPV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下且つ前記限界PV値以下となるような強さに設定する。すなわち、電動圧縮機の運転時の転がり軸受10の回転速度及び温度に応じて、転がり軸受10に付与する予圧の強さを設定し、回転時の転がり軸受10のPV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下且つ前記限界PV値以下となるようにする。
なお、転がり軸受10として玉軸受を用いた場合は、予圧を負荷することにより、転がり軸受10の軸方向の位置決めを正確にし、回転軸2の振れを抑え、転動体13のすべりを抑制することができる。予圧の負荷方法としては、予圧負荷用ばね21を用いた定圧予圧方式が好ましい。予圧負荷用ばね21としては、例えば圧縮コイルばねを使用することができる。
さらに、電動圧縮機は、ロータ5とステータ6からなる電動モータを備えている。回転軸2の外周面の軸方向中間部で且つ2個の転がり軸受10,10の間の部分には、界磁マグネットを有するロータ5が締り嵌めにより固定されている。また、ハウジング1の内周面でロータ5の外周面と対向する部分には、ステータ6が固定されている。ロータ5は、複数枚の磁性金属薄板を軸方向に積層してなる積層コアとし、マグネットを有しない構成とすることもできる。また、ステータ6の種類は特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すように、複数枚の磁性金属薄板を軸方向に積層してなる積層コア6aに、電機子コイル6bを巻き付けることにより構成されるものがあげられる。
この電機子コイル6bをモータインバータ27に接続して通電すると、電動モータにより回転軸2が回転駆動されるので、回転軸2に固定されているインペラ3が回転する。そして、インペラ3の回転によって、空気が送気管23内を圧送される。また、本実施形態の電動圧縮機は、回転軸2にロータ5及び転がり軸受10,10が固定されているので、軽量化、小型化、高効率化、及びシステム簡略化がなされている。
このような本実施形態の電動圧縮機は、気体を圧縮する種々の用途に使用可能であり、例えば車載用過給機(電動モータ駆動方式の過給機)に好適に使用可能である。車載用過給機に用いられる電動圧縮機は、一般に数万〜数十万rpmという高い回転速度で使用されるため、転動体と軌道面との間にすべりが発生して焼付きが生じやすい。
しかしながら、本実施形態の電動圧縮機は、上記のように、転がり軸受10の限界PV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下(好ましくは1720MPa・m/s以上2000MPa・m/s以下)とされているとともに、回転速度及び温度に応じた適正な予圧荷重を転がり軸受10に付与することによって、回転時の転がり軸受10のPV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下(好ましくは1720MPa・m/s以上2000MPa・m/s以下)且つ前記限界PV値以下とされている。このような構成により、転がり軸受10は、転動体13と内輪11の軌道面との間のすべりが生じにくいので、数万〜数十万rpmという高い回転速度で使用されても焼付きが生じにくく長寿命である。この点について、以下に詳述する。
転がり軸受10に過大なアキシアル荷重が負荷されると、内輪11の軌道面と転動体13との接触部の面圧が高くなるとともに、すべり速度が大きくなる場合がある。このとき、PV値が過大になると、前記接触部における摩擦熱が上昇することで、焼付きが発生しやすくなり、その結果、転がり軸受10の損傷やグリースの劣化が早期に生じ、転がり軸受10を長期にわたって安定的に動作させ続けることが困難となる。また、PV値が過小になると、転がり軸受10の剛性が低下し、転がり軸受10が軸方向に変位し、インペラ3とハウジング1が干渉するおそれがある。
そこで、内輪11の軌道面と転動体13との接触部におけるすべり速度が増加しないように、回転速度及び温度に応じた適正な予圧荷重を転がり軸受10に付与することによって、転がり軸受10の焼付きが抑制され、長寿命化がなされている。
このとき、焼付きが発生しやすい内輪11の軌道面(軌道溝)の溝半径を適切に設定することにより、焼付きの発生をより抑制することができる。すなわち、内輪11が備える軌道溝の溝半径は、転動体13である玉の直径の54%以上58%以下とすることが好ましく、56%以上58%以下とすることがより好ましい。
そして、このような構成は、反インペラ側端部に配置された転がり軸受10(図1においては左側の転がり軸受10)に対して適用することが特に好ましい。その理由は以下の通りである。インペラ3が回転して空気を圧送している際には、回転軸2には反インペラ側端部からインペラ側端部に向かう方向の力(図1においては右方向の力)が作用する。よって、インペラ側端部に配置された転がり軸受10は、インペラ3の回転速度の上昇に伴って予圧が高まり、公転する転動体13と内輪11の軌道面との間に発生するすべりのすべり速度が低下するのに対して、反インペラ側端部に配置された転がり軸受10には、上記力が作用せず、インペラ3の回転速度が上昇しても予圧は高まらない。その結果、反インペラ側端部に配置された転がり軸受10のすべり速度が相対的に高くなるので、インペラ側端部に配置された転がり軸受10よりも焼付きが生じやすい。
また、本実施形態の電動圧縮機と同様の構成の転がり軸受装置は、電動送風機としても使用できる。電動送風機は気体を送る種々の用途に使用可能であり、例えば、燃料電池用の空気圧送機、水蒸気圧送機に好適に使用可能である。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、2個の転がり軸受10,10は、正面組合せ(DF)とされていたが、背面組合せ(DB)とすることもできる。
また、本実施形態においては、転がり軸受の例としてアンギュラ玉軸受をあげて説明したが、本発明においてはアンギュラ玉軸受以外の様々な種類の玉軸受を使用することができる。例えば、深溝玉軸受,4点接触玉軸受,自動調心玉軸受等のラジアル形の玉軸受である。ただし、円筒ころ軸受,円すいころ軸受,針状ころ軸受,自動調心ころ軸受等のラジアル形のころ軸受を使用することも可能である。また、スラスト玉軸受,スラストころ軸受等のスラスト形の転がり軸受を使用することも可能である。
さらに、本実施形態のように複数の転がり軸受を備える場合は、1種又は2種以上の転がり軸受を用いても差し支えない。そして、2種以上の転がり軸受を備える場合は、その種類の組み合わせは特に限定されない。さらに、回転軸2を支持する転がり軸受10の数は、特に限定されるものではなく、1個でもよいし2個以上でもよい。
さらに、転がり軸受10の軌道輪(内輪11及び外輪12)の材質は特に限定されるものではないが、鋼等の金属が好ましい。具体例としては、M50等の耐熱鋼(耐熱性,耐摩耗性を必要とする場合)、SUS440C等のステンレス鋼、SUJ2等の軸受鋼、浸炭鋼があげられる。
さらに、転動体13の材質は特に限定されるものではないが、鋼等の金属やセラミックが好ましく、回転軸2が数万〜数十万rpmという高速回転で使用される場合にはセラミックがより好ましい。セラミックの具体例としては、窒化ケイ素(Si3 4 )、アルミナ(Al2 3 )、炭化ケイ素(SiC)、ジルコニア(ZrO2 )、窒化アルミニウム(AlN)等があげられる。
本実施形態の電動圧縮機は、ハウジング2の内部に電動モータが設置されているため、この電動モータの発熱により、転がり軸受10の温度が上昇し、転がり軸受10の軌道面と転動体13の転動面との間に存在する油膜が薄くなるおそれがある。転動体13の材質として、一般的に使用する軸受鋼に比べて密度が小さいセラミックを使用すれば、回転軸2の回転時に転動体13に作用する遠心力が小さくなり、転がり軸受10に負荷される荷重を抑えて、発熱量の上昇を抑えることができる。
また、転動体13が金属製である場合は、摩耗が発生して焼付きが生じるおそれがあるが、転動体13をセラミック製とすれば、摩耗が抑制される。また、軌道輪11,12を耐熱鋼等の鋼製、転動体13をセラミック製とすれば、軌道輪11,12と転動体13とが異種材料であるため、上記油膜が不十分になっても両者の凝着が生じにくく、耐摩耗性,耐焼付き性が優れる。よって、転がり軸受10が長寿命となり、その結果、電動圧縮機が長寿命となる。
なお、圧縮や圧送を行う気体が高温の場合は、軌道輪11,12の材質を耐熱鋼とし、転動体13の材質をセラミックとすることが好ましいが、異質の材質であるため、線膨張係数の差による予圧変化が生じるおそれがある。よって、線膨張係数の差による予圧変化を抑えるため、定圧予圧とすることが好ましい。
〔実施例〕
図3に示す試験装置を用いて、本発明の転がり軸受装置の耐焼付き性を評価した。図3の試験装置は、略筒状のハウジング101と、ハウジング101の内部に同軸に配された回転軸102と、ハウジング101に回転軸102を回転自在に支持する一対の転がり軸受110,110と、を備えている。一対の転がり軸受110,110は、正面組合せとされている。
この一対の転がり軸受110,110は、ハウジング101の内周面に直接嵌合されている。詳述すると、転がり軸受110,110の内輪は、回転軸102に圧入固定されていて、回転軸102に対する軸方向の変位が規制されている。また、一方の転がり軸受110(図3においては左側の軸受)の外輪は、ハウジング101に対して軸方向に変位可能に嵌合固定(隙間嵌め)されているとともに、バネ104により軸方向の予圧が付与されている。さらに、他方の転がり軸受110(図3においては右側の軸受)の外輪は、その外側面(対向していない軸方向外側の側面)がハウジング101の側面と当接する状態で圧入固定されている。なお、両転がり軸受110,110の外径は24mm、内径は8mm、外輪の幅は11mmである。
100℃の環境下において、ラジアル荷重44Nを負荷しつつ回転速度90000rpmで回転軸102を回転させ、転がり軸受110(図3においては左側の軸受)に焼付きが発生するまでの時間を測定した。なお、外輪温度を測定し、試験開始時の温度から10℃上昇した時点で、焼付きが発生したと判定した。そして、100時間回転させても焼付きが発生しなかった場合は合格とし、100時間未満の回転で焼付きが発生した場合は不合格とした。
転がり軸受110に付与した予圧、回転輪である内輪が備える軌道溝の溝半径、焼付きが発生するまでの回転時間、及びPV値を表1に示す。なお、溝半径は、転動体である玉の直径を1とした場合の相対値で示してある。
Figure 2014114879
表1から分かるように、PV値が2400MPa・m/sよりも大きい試験No.1及び試験No.2の転がり軸受は不合格となり、PV値が2400MPa・m/s以下である試験No.3、試験No.4、及び試験No.5の転がり軸受は合格であった。
図4は、各試験軸受において、予圧荷重とPV値との関係を計算により求めた結果を示すグラフである。なお、図4中のRiとは、溝半径(転動体である玉の直径を1とした場合の相対値)である。
図4に示すように、内輪が備える軌道溝の溝半径が小さいとPV値が大きくなり、転動体と内輪の軌道面との摩擦熱により焼付きが発生しやすくなる。また、予圧荷重を大きくすると、転動体と内輪の軌道面との面圧が高くなり、騒音の発生や軸受寿命の低下等に繋がるため、必要以上に(必要とされる軸受剛性が得られる予圧量以上に)予圧を大きくすることは好ましくない。
また、図5は、PV値と耐久時間(焼付きが発生するまでの回転時間)との関係を示すグラフである。図5から、PV値を2400MPa・m/s以下(好ましくは2000MPa・m/s以下)とすれば、100時間回転させても焼付きが発生しないことが分かる。一方、PV値が小さすぎると、軸受剛性が低下して軸受が変位するため、インペラとハウジングとが干渉するおそれがある。よって、PV値は1720MPa・m/s以上とすることが好ましい。
したがって、各試験軸受において、限界PV値以下で適正な予圧荷重を付与することにより、転がり軸受の長寿命化を図ることができる。
1 ハウジング
2 回転軸
10 転がり軸受
11 内輪
12 外輪
13 転動体

Claims (2)

  1. ハウジングと、前記ハウジング内に挿通された軸と、内輪と外輪との間に複数の転動体を転動自在に有し、前記ハウジングと前記軸との間に配されて前記軸を前記ハウジングに対して相対回転自在に支持する転がり軸受と、を備える転がり軸受装置であって、
    前記転がり軸受の限界PV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下であり、回転時における前記転がり軸受のPV値が1720MPa・m/s以上2400MPa・m/s以下且つ前記限界PV値以下となるように、前記転がり軸受に予圧が付与されていることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 前記転がり軸受が玉軸受であり、前記内輪が備える軌道溝の溝半径が、前記転動体である玉の直径の54%以上58%以下であることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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