JP2014115604A - 光学フィルム、画像表示装置及び光学フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明フィルム基材1と、透明フィルム基材1上に形成され、表面が配向規制力を有する配向層2と、配向層2上に形成され、配向層2表面の配向規制力によって配向する位相差層3と、を含み、位相差層3の膜厚の単位面積当たりの変動率を4.0%以内とする。
【選択図】図1
Description
前記透明フィルム基材上に形成され、表面が配向規制力を有する配向層と、
前記配向層上に形成され、前記配向層の表面の配向規制力によって配向する位相差層と、を含み、
前記位相差層の膜厚の単位面積当たりの変動率が4.0%以内である。
前記塗布工程において塗布された前記液晶材料に含まれる溶剤を乾燥させる乾燥工程と、を含み、
前記液晶材料が前記塗布工程から前記乾燥工程に搬送される環境の、大気の移動速度の平均値を±2m/sec以下とし、かつ、前記移動速度の変動量を0.1m/sec以下とする。
前記乾燥工程は、
前記配向層を作成してなる基材の前記配向層を作成していない側の面に接触するガイドロールにより前記基材を加熱ゾーンに搬送して加熱し、
前記加熱ゾーンまでの搬送過程において、前記ガイドロールにより、前記配向層を作成していない側の面側から前記基材を過熱する。
図2は、パターン位相差フィルム10の製造工程を示す図である。この製造工程では、ロールに巻き取られている透明フィルム基材1が引き出され、この透明フィルム基材1上に、光配向材料膜が順次形成される(ステップS201)。
次に、本発明の発明者らは、本実施形態のパターン位相差フィルムを、以下のようにして評価した。
(1)目視
1m2にカットされたパターン位相差フィルムの両側に市販の偏光板(HCL2−5618HCS、(株)サンリッツ製)をクロスニコル配置の明光位となるように貼り合わせ、暗室内の液晶用バックライト上に設置した。そして、表面に色ムラが表れている部分を目視にて観察し、色ムラの程度を5段階(Lv1〜Lv5)で評価した。なお、評価の基準は、Lv1、Lv2が使用可能な程度であり、Lv3〜5が使用不可能なレベルである(品質:Lv1>Lv2>Lv3>Lv4>Lv5)。
また、本実施形態では、位相差・光軸測定装置(Axostep:アクソメトリクス社製)を用いて、パターン位相差フィルム内の9点で位相差Re(以降、「面内位相差」と記す)を測定した。さらに、膜厚の変動率を位相差値の変動値を基準として、屈折率差を一定として計算した。計算の結果、本実施形態で作成されたパターン位相差フィルムでは、膜厚の単位面積当たり(1m2)の変動率が4.0%以内(0%〜4.0%)であることが確認された
上記した配向層2、位相差層3によって構成されるパターン位相差フィルムの裏面に黒色のPET(ポリエチレンテレフタレート)基材を貼り合わせ、分光器(UV−PC2500:島津製作所製)を用い、表面の側からC光源2度の分光を当てた。そして、5度反射の色度b*を測定した。色度b*は、L*a*b*表色系で規定されている、色度を示すパラメータである。測定の結果、本実施形態のパターン位相差フィルムは、色度b*の変動が、色度b*の平均値の10%以内(0%〜10%)であることが分かった。
次に、以上説明した本実施形態のパターン位相差フィルムについて行った具体的な実験例1〜8を説明する。
(1)実験例1
実験例1では、本実施形態のパターン位相差フィルムを、次の(a)〜(d)に記した手順で作成した。
(a)AG(Anti Grlare)処理されたTAC原反(TD60UL−P)の裏面に光配向層材料がコーティングされている基材に、20mJ/cm2の偏光UV光を光軸が45度になるように照射して配向層を形成した。
(b)配向層上に、位相差層となるネマチック液晶材料を溶剤で希釈し、ダイコーティングによって塗布した。なお、実験例1では、溶剤をMIBK100%とした。
(c)液晶材料が塗布されたTAC原板を、風速の平均を+0.2m/sec、風速の変動量σを0.10m/secに抑えながら加熱ゾーンに搬送し、加熱ゾーンで乾燥させた。
(d)ネマチック液晶材料に対して、完成後の厚さが1μmになるように紫外線を照射し、右目用の領域と左目用の領域とが交互に配置されるように配向させて位相差層を形成した。
実験例2は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の移動速度の変動量σを0.09m/sec以下にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
(3)実験例3
実験例3は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の風速の平均を+0.1m/sec以内、変動量σを0.05m/sec以下にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
(4)実験例4
実験例3は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の風速の平均を−0.1m/sec以内、変動量σを0.06m/sec以下にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
実験例5は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の風速の平均を−0.2m/sec以内、変動量σを0.08m/sec以下にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
(6)実験例6
実験例6は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の風速の平均を−0.2m/sec以内にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
実験例7は、上記した実験例1の手順のうち、手順(b)の溶剤を、MIBKとMEKとを7:3で混合したものとし、手順(c)の風速の平均を−0.2m/sec以内として行われた。なお、手順(a)は、実験例1と同様に行われた。MEK(メチルエチルケトン)は、MIBKよりも蒸発速度が大きい溶剤であり(メチルエチルケトンの比蒸発速度:465、メチルイソブチルケトンの比蒸発速度:145)、MIBKよりも早く液晶材料から除去される。このため、実験例7では、液晶材料が、風紋ムラ等が生じ得る状態である時間を短縮し、風紋ムラを抑止することができる。
また、本発明の発明者らは、上記した実験例1〜8の結果と比較するための実験を行った。比較のための比較実験例1〜4の手順を、以下に記す。
(1)比較実験例1
比較実験例1は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の風速の平均を−0.3m/sec以内にし、移動速度の変動量σを0.20m/sec以下にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
(2)比較実験例2
比較実験例2は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の風速の平均を+0.4m/sec以内にし、移動速度の変動量σを0.30m/sec以下にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
(3)比較実験例3
比較実験例3は、上記した実験例1の手順のうち、手順(c)の風速の平均を−0.4m/sec以内にし、移動速度の変動量σを0.15m/sec以下にした以外は、実験例1と同様の手順で行われた。
(4)比較実験例4
比較実験例4は、上記した実験例1の手順のうち、手順(b)の溶剤を、実験例8と同様に、MIBKとMEKとを6:4で混合したものとし、手順(c)の風速の平均を−0.4m/sec以内として行われた。なお、手順(a)は、実験例1と同様に行われた。
ところでさらに検討を進めたところ、位相差層にかかる塗工液の乾燥工程において、乾燥が短時間で完了するように設定すれば、さらに一段と風紋ムラを低減できることが判った。これは風紋ムラを生じる恐れのある期間を短くすることにより、大気流による影響を受け難くすることができ、その結果、風紋ムラを低減することができると言うものである。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を種々に組み合わることができ、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
2 :配向層
3 :位相差層
3a :液晶材料層
10 :パターン位相差フィルム
11 :液晶表示パネル
100 :画像表示装置
107 :ダイ
108 :加熱ゾーン
110 :ローラ
112 :温調ドラム
113 :紫外線照射装置
200、201、202 ガイドロール
Claims (8)
- 透明フィルム基材と、
前記透明フィルム基材上に形成され、表面が配向規制力を有する配向層と、
前記配向層上に形成され、前記配向層の表面の配向規制力によって配向する位相差層と、を含み、
前記位相差層の膜厚の単位面積当たりの変動率が4.0%以内であることを特徴とする光学フィルム。 - 請求項1に記載の光学フィルムであって、
前記位相差層の表面に波長が550nmの光を照射して測定された、L*a*b*表色系で表される色度b*の変動が、当該色度b*の平均値の10%以内であることを特徴とする光学フィルム。 - 請求項1または2に記載の光学フィルムであって、
前記位相差層は、液晶分子が第1方向に配向した第1領域と、液晶分子が前記第1方向と異なる第2方向に配向した第2領域と、を備え、前記第1領域及び前記第2領域が平面視において帯状の形状を有し、かつ交互に配置されることを特徴とする光学フィルム。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の光学フィルムを画像表示パネルの表面に配置したことを特徴とする画像表示装置。
- 液晶材料を硬化して作成される位相差層を含む光学フィルムの製造方法であって、
前記液晶材料を配向層上に塗布する塗布工程と、
前記塗布工程において塗布された前記液晶材料に含まれる溶剤を乾燥させる乾燥工程と、を含み、
前記液晶材料が前記塗布工程から前記乾燥工程に搬送される環境の、大気の移動速度の平均値を±2m/sec以下とし、かつ、前記移動速度の変動量を0.1m/sec以下とすることを特徴とする光学フィルムの製造方法。 - 請求項5に記載の光学フィルムの製造方法であって、
前記乾燥工程は、
前記配向層を作成してなる基材の前記配向層を作成していない側の面に接触するガイドロールにより前記基材を加熱ゾーンに搬送して加熱し、
前記加熱ゾーンまでの搬送過程において、前記ガイドロールにより、前記配向層を作成していない側の面側から前記基材を過熱することを特徴とする光学フィルムの製造方法。 - 請求項5又は請求項6に記載の光学フィルムの製造方法であって、
前記液晶材料を希釈する溶剤が、第1蒸発速度で蒸発する第1溶剤と、当該第1蒸発速度よりも早い第2蒸発速度で蒸発する第2溶剤とを含むことを特徴とする光学フィルムの製造方法。 - 請求項7に記載の光学フィルムの製造方法であって、
前記第1溶剤がメチルイソブチルケトンを含み、前記第2溶剤がメチルエチルケトンを含むことを特徴とする光学フィルムの製造方法。
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