まず、本発明の第一実施形態に係る遊技機1の全体的な構成について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1から図3が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、窓枠4と、下皿ユニット5と、遊技盤6と、が設けられる。
窓枠4は、中央が開口された略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の中央には、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成される。窓枠開口部7は、透明板8により被覆される。窓枠開口部7の下部には、発射前の遊技球が貯溜される上皿9と、後述する保留装置100の操作ボタン10と、が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ11がそれぞれ配設される。
下皿ユニット5は、中枠3の下部であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット5の中央には、上皿9から溢れた遊技球が貯溜される下皿12が配設される。下皿ユニット5の右部であって下皿12の右方には、発射ハンドル13が配設される。発射ハンドル13は、遊技者の回動操作により上皿9に貯溜された遊技球を発射可能に構成される。
遊技盤6は、遊技球が転動する領域(以下では、「遊技領域14」と称する。)が形成される部材である。遊技盤6は、窓枠4の後方であって、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。遊技盤6は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤6の遊技領域14は、窓枠4の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板8を介して視認可能に構成される。
次に、遊技盤6の構成について、図3及び図4と、図6と、を用いて、さらに詳細に説明する。
遊技盤6は、図3に示すように、遊技板20と、ガイドレール21と、センター役物22と、図柄表示装置23と、可変入賞装置24と、上入賞口25と、一般入賞口26と、大入賞装置27と、アウト口28と、保留装置100と、振分装置200と、等により構成される。
遊技板20は、四隅が適宜に切り欠けられた略平板状に形成される部材である。遊技板20には、遊技盤6を構成する各種の遊技部品が取り付けられる。遊技板20は、アクリル樹脂やポリカーボネート(PC)等の透過性を有する部材によって形成される。遊技板20の前側面には、前記遊技領域14と、前記遊技領域14に放出される遊技球が誘導される領域(以下では、「誘導路30」と称する。)とが、ガイドレール21により区画形成される。遊技領域14には、複数の遊技釘Nが植設される(図8参照)。
ガイドレール21は、正面視で略円弧状に形成される金属製の帯状の部材である。ガイドレール21は、遊技板20の前側面に正面視で略円形状となるように配置される。ガイドレール21は、遊技板20から短手方向を前後方向として前方へ向けて突出される。なお、遊技板20の略中央に、ガイドレール21により略円形状に区画形成された領域が、前記遊技領域14として構成される。また、遊技板20の左部にガイドレール21により略弓形状に区画形成された領域が、前記誘導路30として構成される。誘導路30により誘導された遊技球は、遊技領域14の左上端部に形成された放出口31から、前記遊技領域14に放出される。
センター役物22は、その外観により遊技板20を装飾する部材である。センター役物22は正面視で略環状であって、その中央にセンター開口部32が前後方向に貫通して形成される。センター役物22は、遊技板20を前後方向に貫通するように前記遊技板20の中央から上部に渡って形成される孔に前方から挿入され、ボルト等により取り付けられる。センター役物22には、ステージ33と、ワープ通路34と、が設けられる。
ステージ33は、センター役物22の下部に配置される。ステージ33は、概ね左右方向に延出された台状に形成され、遊技球が転動可能に構成される。ステージ33には、前記ステージ33の一部を切り欠いた中央切り欠き部35と、左・右切り欠き部36L・36Rと、が設けられる。これによって、ステージ33を転動する遊技球は、その転動速度が遅くなると、中央切り欠き部35及び左・右切り欠き部36L・36Rの何れかの切り欠き部から前下方に落下し、再び遊技領域14を転動することになる。なお、中央切り欠き部35から落下した遊技球は、真下方に配置された後述する上入賞口25へ向けて転動する。
ワープ通路34は、センター役物22の左下部に配置される。ワープ通路34は、概ね上下方向に延出された筒状に形成され、その内部を球技球が通過可能に構成される。ワープ通路34の上端部には、前記ワープ通路34への遊技球の入り口となる入球口37が、左方の遊技領域14を臨むように開口される。また、ワープ通路34の下端部には、前記ワープ通路34からの遊技球の出口となる排球口38が、右方のステージ33を臨むように開口される。このような構成により、ワープ通路34は、センター役物22の左方で転動する遊技球を、入球口37及び排球口38を介してステージ33上に転動させることができ、ひいては上入賞口25に入賞させ易くすることができる。
図柄表示装置23は、前方を臨むように配設された液晶画面39に、図柄や数字等の変動(図柄遊技)を表示可能に構成される装置である。液晶画面39は、センター役物22のセンター開口部32の後方に配置される。このような構成により、遊技者は、前方からセンター開口部32を介して液晶画面39に表示される図柄遊技を視認することができる。
可変入賞装置24は、遊技球が入賞可能に構成される装置である。可変入賞装置24には、遊技球が入賞可能な始動入賞口41と、前記始動入賞口41を左右から挟んだ一対の可動片40と、が設けられる。可変入賞装置24は、所定の作動条件に応じて可動片40が開閉作動し、始動入賞口41に遊技球が入賞可能な開放状態と入賞不能な閉塞状態とが切り替えられる。可変入賞装置24は、遊技領域14の中央下部であってセンター役物22の下方に配置される。可変入賞装置24は、遊技球が入賞した場合に、入賞信号を図示せぬ主基板に送信可能に構成される。なお、前記主基板に前記入賞信号が受信されると、前記入賞信号に基づいた大当たり抽選が開始されると共に、図示せぬ賞球払出装置を介して所定数の遊技球(賞球)が払い出される。
上入賞口25は、遊技球が入賞可能なものである。上入賞口25は、上面が開口するポケット状に形成される。上入賞口25は、可変入賞装置24の始動入賞口41の上方であって、センター役物22のステージ33の中央切り欠き部35の真下方に配置される。すなわち、上入賞口25は、ステージ33の中央切り欠き部35から落下した遊技球が入賞し易い位置に配置される。上入賞口25は、遊技球が入賞した場合に、入賞信号を図示せぬ主基板に送信可能に構成される。なお、前記主基板に前記入賞信号が受信されると、前記入賞信号に基づいた大当たり抽選が開始されると共に、図示せぬ賞球払出装置を介して所定数の遊技球(賞球)が払い出される。
一般入賞口26は、遊技球が入賞可能なものである。一般入賞口26は、上面が開口するポケット状に形成される。一般入賞口26は、遊技領域14に複数個(本実施形態においては5個)が適宜に配置される。より詳細には、遊技領域14の下部に4個の一般入賞口26が配置され、遊技領域14の左部に1個の一般入賞口26(以下の説明では、「左部一般入賞口42」と称する。)が配置される。左部一般入賞口42は、センター役物22のワープ通路34の入球口37の左下方に配置される。一般入賞口26及び左部一般入賞口42は、遊技球が入賞した場合に、入賞信号を図示せぬ主基板に送信可能に構成される。なお、前記主基板に前記入賞信号が受信されると、図示せぬ賞球払出装置を介して所定数の遊技球(賞球)が払い出される(前記入賞信号に基づいた大当たり抽選は開始されない)。
大入賞装置27は、遊技球が入賞可能に構成される装置である。大入賞装置27には、遊技球が入賞可能な大入賞口43と、前記大入賞口43を開閉可能な大入賞口扉44と、が設けられる。大入賞装置27は、前記大当たり抽選が大当たりとなると大入賞口扉44が開閉作動し、大入賞口43に遊技球が入賞可能な開放状態と入賞不能な閉塞状態とが切り替えられる。大入賞装置27は、遊技領域14の中央下部であって、可変入賞装置24の下方に配置される。大入賞装置27は、遊技球が入賞した場合に、入賞信号を図示せぬ主基板に送信可能に構成される。なお、前記主基板に前記入賞信号が受信されると、図示せぬ賞球払出装置を介して所定数の遊技球(賞球)が払い出される(前記入賞信号に基づいた大当たり抽選は開始されない)。
アウト口28は、遊技領域14を転動する遊技球が、大入賞口43や始動入賞口41等の各入賞口に入賞しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口28は、遊技領域14の最下部に配置される。なお、アウト口28に流入した遊技球は、遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
以下では、図3から図5を用いて、保留装置100の構成について説明する。
保留装置100は、遊技領域14を転動する遊技球を一時的に保留すると共に前記保留した遊技球を遊技者の操作により再び遊技領域14へ放出する装置である。図3に示すように、保留装置100は、遊技領域14の左上部に配置される。より詳細には、保留装置100は、センター役物22のワープ通路34の入球口37の左上方であって、遊技領域14の左上端部に形成された放出口31の下方に配置される。また、保留装置100は、左部一般入賞口42の右上方であって、振分装置200の真上方に配置される。保留装置100は、図4に示すように、遊技領域14を前後方向に貫通するように形成された孔101に挿入され、ボルト等により取り付けられる。保留装置100は、図4に示すように、主として、保留部110と、放出部120と、により構成される。
保留部110は、図4に示すように、長手方向を上下方向とした細長形状であって、平面視で前側が開口された凹形状に形成される。保留部110の左右の壁部111・111は、互いに対向し、遊技球の直径よりも若干長く離間される。なお、保留部110の前方には、前記透明板8(図4では不図示)が配置される。こうして、保留部110は、透明板8と併せて、上側の開口部112と下側の開口部113とが連通した略四角筒状に形成される。
放出部120は、図4に示すように、その板面を上下方向へ向けた略平板形状の平板部材121と、前記平板部材121を前後方向へ向けて進退移動させる進退機構122と、により構成される。平板部材121は、保留部110の下部であって、左右の壁部111・111の間に介設される。平板部材121は、保留部110の後下部に形成された開口部114を介して前方へ向けて突出される。平板部材121は、保留部110の後方に配設された進退機構122に連結される。平板部材121は、進退機構122の作動より前後方向へ向けて、すなわち保留部110内へ進退移動可能に構成される。なお、進退機構122は、前記操作ボタン10の押し操作によって作動可能に構成される。
ここで、前記操作ボタン10は、遊技者により押し操作されると操作信号を前記主基板に送信可能に構成される。そして、前記主基板に前記操作信号が受信されると、前記主基板により図示せぬ進退機構作動装置を介して進退機構122が作動するように構成される。このように、平板部材121の保留部110内への進退移動は、遊技者の操作により行うことができる。
このような構成において、図5(a)に示すように、放出部120の平板部材121が保留部110内に進出された状態である場合、遊技球が上側の開口部112から保留部110内に進入すると、前記進入した遊技球は保留部110内で平板部材121の上側面に載置(保持)され、下方への落下(転動)が規制される。すなわち、保留装置100は、放出部120の平板部材121が保留部110内に進出された状態である場合に、遊技球を保留することができる。なお、本実施形態において、保留装置100は、図5(a)に示すように、遊技球を5個まで保留することができる。
また、図5(b)に示すように、放出部120の平板部材121が保留部110内から退避された状態である場合、前記保留部110内の遊技球は下方への落下(転動)を平板部材121により規制されず、前記保留部110から落下する(放出される)。すなわち、保留装置100は、放出部120の平板部材121が保留部110内から退避された状態である場合に、遊技球を放出することができる。
ここで、前述したように、保留装置100において、平板部材121の保留部110内への進退移動は、遊技者の操作により行うことできる。すなわち、保留装置100に保留された遊技球の放出は、遊技者の操作(操作ボタン10の押し操作)により行うことができる。本実施形態では、遊技者の操作(操作ボタン10の押し操作)が1回行われるごとにと、1個の遊技球が保留装置100から放出される。
以上のように、保留装置100は、遊技球を一時的に保留すると共に前記保留した遊技球を遊技者の操作により再び遊技領域14へ放出することができる。
以下では、図3と、図6及び図7と、を用いて、振分装置200の構成について説明する。
振分装置200は、遊技球を異なる振分方向に振り分ける装置である。図3に示すように、振分装置200は、遊技領域14の左部であって、保留装置100の真下方に配置される。こうして、振分装置200は、保留装置100から放出された遊技球と、(前記保留装置100に保留されずに)遊技領域14を転動する遊技球と、が共に衝突可能な位置に配置される。また、振分装置200は、センター役物22のワープ通路34の入球口37の左上方であって、左部一般入賞口42の右上方に配置される。振分装置200は、図6及び図7に示すように、本体部210と、軸支部220と、により構成される。
なお、振分装置200は、後述するように正面視で左右回りに揺動可能に支持され、揺動するごとにその姿勢が変化する。以下では、図7(a)に示す姿勢を、振分装置200の初期姿勢(以下では、「第一状態」と称する。)として説明する。以下では、説明の便宜上、特に説明が無ければ、振分装置200の姿勢は第一状態であるとする。
本体部210は、図6及び図7(a)に示すように、左側板部211と、右側板部212と、により構成される。
左側板部211は、図6及び図7(a)に示すように、細長い略矩板形状の部材である。左側板部211は、長手方向を右側が上で左側が下となる斜め方向として形成される。左側板部211の上側面214は、その板面を左上方へ向けた平面となるように形成される。
右側板部212は、図6及び図7(a)に示すように、細長い略矩板形状の部材である。右側板部212は、その長手方向の長さが、左側板部211の長手方向の長さよりも長くなるように形成される。右側板部212は、長手方向を左側が上で右側が下となる斜め方向として形成される。なお、本実施形態では、図7(a)に示すように、右側板部212の長手方向は、左側板部211の長手方向と略直交するように形成される。右側板部212の上側面215は、その板面を右上方へ向けた平面となるように形成される。右側板部212の左側端部は、左側板部211の右側端部と一体的に接続される。なお、右側板部212と左側板部211との接続部には、前記接続部を前後方向に貫通した孔213が形成される。
このように、本体部210は、右側板部212と左側板部211とにより、前記接続部が上側に配置された正面視で略L字状に形成される。
軸支部220は、本体部210を揺動可能に支持する部材である。軸支部220は、軸心方向を前後方向とし、本体部210に形成された孔213を前方から緩挿する。軸支部220は、その先端部が遊技板20に固定され、前記遊技板20に支持される。
このような構成により、振分装置200は、軸支部220の軸心を揺動中心として、遊技領域14に対して正面視で左右回りに揺動可能に支持される(図7(b)及び(c)参照)。
そして、本実施形態では、振分装置200は、保留装置100から放出された遊技球、及び(前記保留装置100に保留されずに)遊技領域14を転動する遊技球に衝突されることにより、遊技領域14に対して正面視で左右回りに揺動することになる。そして、振分装置200は、前記保留装置100から放出された遊技球、及び(前記保留装置100に保留されずに)遊技領域14を転動する遊技球に衝突されると、これらの遊技球を異なる振分方向に振り分ける。
なお、遊技球を異なる振分方向に振り分ける振分装置200の態様については後述する。
なお、振分装置200は、本発明に係る「遊技球振分装置」の第一実施形態である。
次に、図8を用いて、放出口31から遊技領域14へ放出された遊技球の転動態様の一例について説明する。
図8においては、(1)遊技領域14を転動する遊技球が保留装置100に一時的に保留されて再び遊技領域14に放出される場合における前記遊技球の転動態様、(2)遊技領域14を転動する遊技球がワープ通路34を通過する場合における前記遊技球の転動態様、の一例を示す。
なお、図8中の黒矢印は、遊技球の転動方向を示す。また、図8中の白矢印は、遊技球の想定される転動軌跡を示す。また、図8においては、説明の便宜上、各部材の構成を適宜に簡略化して図示する。
以下では、前記(1)遊技領域14を転動する遊技球が保留装置100に一時的に保留されて再び遊技領域14に放出される場合における前記遊技球の転動態様の一例について説明する。
遊技球P1は、保留装置100の右上方において、遊技釘N1・N2・N3に沿って左下方へ向けて転動している。なお、遊技球P1の左下方、すなわち遊技球P1の転動方向には、保留装置100が配置される。
遊技球P2は、前記遊技球P1が保留装置100の保留部110内に進入した場合の遊技球である。遊技球P2は、保留装置100の保留部110内を下方へ向けて転動している。
遊技球P3は、前記遊技球P2が保留装置100に保留された場合の遊技球である。遊技球P3は、保留装置100の保留部110内で、放出部120の平板部材121に載置されている。
このように、保留装置100は、遊技領域14を転動する遊技球が保留部110内に進入可能であって、前記進入した遊技球を保留可能に構成される。
なお、遊技球P3は、保留装置100から再び遊技領域14に放出された場合、図8に示すように、真下方へ向けて落下(転動)する(後述する遊技球P4参照)。したがって、遊技球P3の想定される転動軌跡(以下では、「転動軌跡L1」と称する。)は、少なくとも遊技球P3の転動方向において前記転動を妨げる物(本実施形態では、振分装置200(より詳細には、振分装置200の左側板部211))が配置される場所まで、前記遊技球P3から真下方へ向けて延出された略直線状となる。なお、図8に示すように、ワープ通路34の入球口37は、遊技球P3の想定される転動軌跡L1から外れた位置に配置される。
図8に示す遊技球P4は、前記遊技球P3が保留装置100から再び遊技領域14に放出された場合の遊技球である。遊技球P4は、保留装置100から再び遊技領域14に放出された後、真下方へ向けて落下(転動)している。なお、遊技球P4は、転動軌跡L1に沿って転動し、振分装置200(より詳細には、振分装置200の左側板部211)に到達する。
このように、保留装置100は、前記保留装置100から放出した遊技球を、振分装置200に到達可能に構成される。したがって、遊技者は、保留装置100が遊技球を保留している場合に、操作ボタン10を押し操作して前記保留装置100から遊技球を放出し、振分装置200(より詳細には、振分装置200の左側板部211)に衝突させることができる。
以下では、前記(2)遊技領域14を転動する遊技球がワープ通路34を通過する場合における前記遊技球の転動態様の一例について説明する。
遊技球P5は、保留装置100の右下方において、遊技釘N4の左方を下方へ向けて転動している。なお、遊技球P5の下方、すなわち遊技球P5の転動方向には、遊技釘N5が配置される。
遊技球P6は、前記遊技球P5が遊技釘N5に上方から衝突した場合の遊技球である。遊技球P6は、遊技釘N5に衝突した後、右上方へ向けて跳ね返り、前記右上方へ向けて転動している。なお、遊技球P6の右上方、すなわち遊技球P6の転動方向には、ワープ通路34の入球口37が配置される。
遊技球P7は、前記遊技球P6が入球口37に入球し、ワープ通路34に進入した場合の遊技球である。遊技球P7は、ワープ通路34をステージ33へ向けて通過(転動)している。
このように、本実施形態では、ワープ通路34の入球口37は、例えば遊技領域14を転動する遊技球が上方から遊技釘N5に衝突した場合に入球し易いように構成される。
次に、図9から図12を用いて、遊技球を異なる振分方向に振り分ける振分装置200の態様について説明する。
なお、図9から図12の黒矢印は、遊技球の転動方向を示す。また、図9から図12の白矢印は、振分装置200の揺動方向を示す。また、図9から図12においては、説明の便宜上、各部材の構成を適宜に簡略化して図示する。
なお、図9から図12においては、保留装置100から放出された遊技球P4(図8参照)、及び(保留装置100に保留されずに)遊技領域14を転動する遊技球P8が、それぞれ振分装置200に衝突するものとする。
ここで、遊技球P4は、前述したように、遊技者の操作により保留装置100から放出されるものである。すなわち、遊技球P4は、意図的に振分装置200に衝突されるものである。また、遊技球P8は、保留装置100に保留されずに遊技領域14を転動しているものである。すなわち、遊技球P8は、遊技者の意図に依らずに(偶発的に)振分装置200に衝突されるものである。
以下では、図9及び図10を用いて、遊技球P4が遊技球P8よりも先に振分装置200に衝突する場合における振分装置200の態様について説明する。
図9(a)に示す遊技球P4は、保留装置100から放出され、前記保留装置100の真下方において、遊技領域14を真下方へ向けて転動している。一方、図9(a)に示す遊技球P8は、保留装置100の右下方において、遊技領域14を真下方へ向けて転動している。
図9(a)に示す遊技球P4が真下方へ向けて転動すると、図9(b)に示す遊技球P4となる。図9(b)において、遊技球P4は、振分装置200に到達している。より詳細には、遊技球P4は、振分装置200の左側板部211に上方から衝突している。そして、遊技球P4が振分装置200の左側板部211に上方から衝突することより、振分装置200は正面視で左回りへの揺動を開始する。なお、前述したように、振分装置200の姿勢が第一状態である場合、左側板部211の上側面214の板面は左上方へ向けて配置される。したがって、図9(b)に示すように、遊技球P4は、振分装置200の左側板部211に衝突した後、その衝突により転動方向が真下方から左下方に変更される。
一方、図9(a)に示す遊技球P8が真下方へ向けて転動すると、図9(b)に示す遊技球P8となる。図9(b)において、遊技球P8は、振分装置200に到達していない。
図9(b)に示す遊技球P4が左下方へ向けて転動すると、図10(a)に示す遊技球P4となる。図9(b)及び図10(a)に示すように、遊技球P4は、左下方へ向けて転動する際に、振分装置200の左側板部211を概ね下方へ押圧している。すなわち、振分装置200は、遊技球P4に衝突された後、左側板部211が概ね下方へ押圧されることにより、正面視で左回りへの揺動が継続されることになる。
なお、遊技球P4は、さらに左下方へ向けて転動すると、保留装置100の左側板部211から離間して前記左側板部211への押圧を解除することになる。つまり、図10(a)における振分装置200の姿勢が、遊技球P4が上方から衝突した場合において、正面視で左回りに最大限に揺動した振分装置200の姿勢(以下では、「第二状態」と称する。)となる(図7(b)参照)。
一方、図9(b)に示す遊技球P8が真下方へ向けて転動すると、図10(a)に示す遊技球P8となる。図10(a)において、遊技球P8は、振分装置200に到達している。より詳細には、遊技球P8は、振分装置200の右側板部212に上方から衝突している。ここで、図9(b)及び図10(a)に示すように、振分装置200は、遊技球P4に衝突されたことにより正面視で左回りへ揺動している。したがって、遊技球P8は、正面視で左回りへ揺動している前記右側板部212に、下方から衝突されることになる。
図10(a)に示す遊技球P4が左下方へ向けて転動すると、図10(b)に示す遊技球P4となる。図10(b)に示すように、遊技球P4は、保留装置100の左側板部211から離間して前記左側板部211への押圧を解除している。これにより、振分装置200は、正面視で右回りに揺動することになり、第二状態から第一状態へとその姿勢が変化することになる(初期姿勢に復帰することになる)。なお、図10(b)に示すように、遊技球P4の左下方、すなわち遊技球P4の転動方向には、左部一般入賞口42が配置される。
このように、遊技球P4は、真下方へ向けての転動方向が、振分装置200に衝突することにより左下方へ向けての転動方向に変更される。すなわち、遊技球P4は、振分装置200に衝突することにより、前記振分装置200によって左下方への振分方向に振り分けられる。
なお、遊技球P4は、意図的に振分装置200に衝突させることができるため、遊技者は必要に応じて前記保留装置100から遊技球を放出し、左部一般入賞口42に入賞させて賞球を得ることができる。
一方、図10(a)に示す遊技球P8が振分装置200の右側板部212に衝突すると、図10(b)に示す遊技球P8となる。図10(b)に示すように、遊技球P8は、右下方へ向けて転動している。より詳細には、図7(b)及び図10(a)に示すように、振分装置200の姿勢が第二状態である場合、右側板部212の上側面215の板面は右上方へ向けて配置される。したがって、遊技球P8は、振分装置200の右側板部212と衝突した後、図10(b)に示すように、その衝突により転動方向が真下方から右下方に変更される。こうして、遊技球P8は、右下方へ向けて転動するのである。なお、図10(b)に示すように、遊技球P8の右下方、すなわち遊技球P8の転動方向には、ワープ通路34の入球口37が配置される。
このように、遊技球P8は、真下方へ向けての転動方向が、振分装置200に衝突することにより右下方へ向けての転動方向に変更される。すなわち、遊技球P8は、振分装置200に衝突することにより、前記振分装置200によって右下方への振分方向に振り分けられる。
なお、遊技球P8は偶発的に振分装置200に衝突するものであるが、遊技球P8の振分方向を右下方とするためには、遊技球P4を意図的に振分装置200に衝突させて振分装置200を揺動させることが必要となる。また、こうして右下方への振分方向に振り分けられた遊技球P8は、ワープ通路34の入球口37に入球し易くするなる。すなわち、遊技が有利となるような遊技球P8の右下方への振分方向の振り分けに、偶発的な要素と意図的な要素とが混在することになり、遊技者の興趣を高めることができる。
以下では、図11及び図12を用いて、遊技球P8が遊技球P4よりも先に振分装置200に衝突する場合における振分装置200の態様について説明する。
図11(a)に示す遊技球P4は、保留装置100から放出され、前記保留装置100の真下方において、遊技領域14を真下方へ向けて転動している。一方、図11(a)に示す遊技球P8は、保留装置100の右下方において、遊技領域14を左下方へ向けて転動している。
図11(a)に示す遊技球P8が左下方へ向けて転動すると、図11(b)に示す遊技球P8となる。図11(b)において、遊技球P8は、振分装置200に到達している。より詳細には、遊技球P8は、振分装置200の右側板部212に右上方から衝突している。そして、遊技球P8が振分装置200の右側板部212に右上方から衝突することにより、振分装置200は正面視で右回りへの揺動を開始する。
一方、図11(a)に示す遊技球P4が真下方へ向けて転動すると、図11(b)に示す遊技球P4となる。図11(b)において、遊技球P4は、振分装置200に到達していない。
P11(b)に示す遊技球P8が左下方へ向けて転動すると、P12(a)に示す遊技球P8となる。図11(b)及びP12(a)に示すように、遊技球P8は、左下方へ向けて転動する際に、振分装置200の右側板部212を概ね下方から左方へ押圧している。すなわち、振分装置200は、遊技球P8に衝突された後、右側板部212が概ね下方から左方へ押圧されることにより、正面視で右回りへの揺動が継続されることになる。
なお、遊技球P8は、さらに左下方へ向けて転動すると、保留装置100の右側板部212から離間して前記右側板部212への押圧を解除することになる。つまり、P12(a)における振分装置200の姿勢が、遊技球P8が右上方から衝突した場合において、正面視で右回りに最大限に揺動した振分装置200の姿勢(以下では、「第三状態」と称する。)となる(図7(c)参照)。なお、図11(b)及び図12(a)に示すように、遊技球P8は、振分装置200の右側板部212に衝突した後、その衝突により転動方向が衝突する前と比べて若干下方の左下方に変更される。
一方、P11(b)に示す遊技球P4が真下方へ向けて転動すると、P12(a)に示す遊技球P4となる。P12(a)において、遊技球P4は、振分装置200に到達している。より詳細には、遊技球P4は、振分装置200の左側板部211に上方から衝突している。ここで、P11(b)及びP12(a)に示すように、振分装置200は、遊技球P8に衝突されたことにより正面視で右回りへ揺動している。したがって、遊技球P4は、正面視で右回りへ揺動している前記左側板部211に、下方から衝突されることになる。
また、図7(c)及び図12(a)に示すように、振分装置200の姿勢が第三状態である場合、左側板部211の上側面214の板面は右上方へ向けて配置される。したがって、遊技球P4は、振分装置200の左側板部211と衝突した後、図12(a)に示すように、その衝突により転動方向が真下方から右下方に変更される。
図12(a)に示す遊技球P8が左下方へ向けて転動すると、図12(b)に示す遊技球P8となる。図12(b)に示すように、遊技球P8は、保留装置100の右側板部212から離間して前記右側板部212への押圧を解除している。これにより、振分装置200は、正面視で左回りに揺動することになり、第三状態から第一状態へとその姿勢が変化することになる(初期姿勢に復帰することになる)。なお、図12(b)に示すように、遊技球P8の左下方、すなわち遊技球P8の転動方向には、左部一般入賞口42やワープ通路34の入球口37等は配置されていない。
このように、遊技球P8は、左下方へ向けての転動方向が、振分装置200に衝突することにより衝突する前と比べて若干下方の左下方へ向けての転動方向に変更される。すなわち、遊技球P8は、振分装置200に衝突することにより、前記振分装置200によって衝突する前と比べて若干下方の左下方への振分方向に振り分けられる。
一方、図12(a)に示す遊技球P4が右下方へ向けて転動すると、図12(b)に示す遊技球P4となる。図12(b)に示すように、遊技球P4は、右下方へ向けて転動している。なお、図12(b)に示すように、遊技球P4の右下方、すなわち遊技球P4の転動方向には、ワープ通路34の入球口37が配置される。
このように、遊技球P4は、真下方へ向けての転動方向が、振分装置200に衝突することにより右下方へ向けての転動方向に変更される。すなわち、遊技球P4は、振分装置200に衝突することにより、前記振分装置200によって右下方への振分方向に振り分けられる。
なお、遊技球P4は意図的に振分装置200に衝突するものであるが、遊技球P4の振分方向を右下方とするためには、遊技球P8が偶発的に振分装置200に衝突して振分装置200を揺動させることが必要となる。また、こうして右下方への振分方向に振り分けられた遊技球P4は、ワープ通路34の入球口37に入球し易くするなる。すなわち、遊技が有利となるような遊技球P4の右下方への振分方向の振り分けに、偶発的な要素と意図的な要素とが混在することになり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、本実施形態では、遊技球の振分方向が変更される例として、保留装置100から放出された遊技球P4と、(保留装置100に保留されずに)遊技領域14を転動する遊技球P8とが、それぞれ振分装置200に衝突する場合について説明したが、本発明の構成はこの例に限定するものではない。例えば、保留装置100から放出された遊技球のみが振分装置200に衝突する場合であっても、遊技球の振分方向は変更される。
具体的には、保留装置100から2個の遊技球が連続して放出された場合、最初に放出された遊技球が振分装置200の左側板部211に上方から衝突することより、第一状態の姿勢であった振分装置200は正面視で左回りへの揺動を開始する(図9(b)参照)。そして、最初に放出された遊技球が保留装置100の左側板部211から離間すると、振分装置200は正面視で右回りへの揺動を開始してその姿勢を第一状態へと変更(復帰)させる。そして、この復帰の途中で保留装置100から次に放出された遊技球が振分装置200の左側板部211に上方から衝突した場合、左側板部211の姿勢は最初に放出された遊技球が衝突した際とは異なるため、次に放出された遊技球は最初に放出された遊技球とは異なる方向へ向けて転動することになる。すなわち、最初に放出された遊技球と次に放出された遊技球とは、振分方向が変更されることになる。
次に、本発明に係る「遊技球振分装置」の第二実施形態である第二振分装置300の構成について、図13から図15を用いて説明する。
第二振分装置300は、遊技球を異なる振分方向に振り分ける装置である。図15に示すように、第二振分装置300は、保留装置100の真下方に配置される。こうして、第二振分装置300は、保留装置100から放出された遊技球と、(前記保留装置100に保留されずに)遊技領域14を転動する遊技球と、が共に衝突可能な位置に配置される。また、第二振分装置300は、センター役物22のワープ通路34の入球口37の左上方であって、左部一般入賞口42の右上方に配置される。第二振分装置300は、図13に示すように、板部310と、軸部320と、カバー部330と、により構成される。
なお、第二振分装置300は、後述するように正面視で左右回りに揺動可能に支持され、揺動するごとにその姿勢が変化する。以下では、図14(a)に示す正面視で右回りに最大限に揺動した姿勢を、「第一状態」と称する。また、図14(b)に示す正面視で左回りに最大限に揺動した姿勢を、「第二状態」と称する。以下では、説明の便宜上、特に説明が無ければ、第二振分装置300の姿勢は第一状態であるとする。
板部310は、図13及び図14に示すように、細長い略矩板形状の部材である。板部310は、複数(本実施形態では、3つ)設けられる。3つの板部310は、それぞれ軸部320から外方へ向けて延出され、正面視で軸部320を中心とした放射状に形成される。3つの板部310は、それぞれの間隔が略均等となるように形成される。すなわち、3つの板部310のうち、相互に隣り合う2つの板部310の長手方向が交差する角度は、略120度となるように形成される。
なお、以下では、図14(a)に示すように、第二振分装置300の姿勢が第一状態である場合に、軸部320から右上方へ向けて延出された板部310を、「第一板部311」と称する。また、第一板部311の左隣りに配置される板部310、すなわち軸部320から略左方へ向けて延出された板部310を、「第二板部312」と称する。また、第一板部311の右隣りに配置される板部310、すなわち軸部320から右下方へ向けて延出された板部310を、「第三板部313」と称する。
軸部320は、図13及び図14に示すように、第一板部311、第二板部312、及び第三板部313を支持する部材である。軸部320は、軸心方向を前後方向とした略円柱形状に形成される。軸部320は、遊技領域14に軸心回り(すなわち、遊技領域14に対して正面視で左右回り)に揺動可能に支持される。
カバー部330は、図13及び図14に示すように、透過性を有する板状の部材である。カバー部330は、正面視で略円形状に形成される。カバー部330は、その板面を前後方向へ向け、軸部320の前側面に固定される。なお、図13、図15から図18において、説明の便宜上、カバー部330は、二点鎖線により図示する。
このような構成により、第二振分装置300は、軸部320の軸心を揺動中心として、遊技領域14に対して正面視で左右回りに揺動可能に支持される。
そして、第二振分装置300は、その姿勢が第一状態である場合に、正面視で左回りに揺動して第二状態へとその姿勢を変化させることができる(図14(b)の白矢印参照)。また、第二振分装置300は、その姿勢が第二状態である場合に、正面視で右回りに揺動して第一状態へとその姿勢を変化させることができる(図14(b)の黒矢印参照)。
なお、第二振分装置300には、その姿勢が第一状態であるか、又は第二状態であるかを検知可能なセンサ(不図示)が設けられる。前記センサは、その姿勢に関する信号を図示せぬ主基板に送信可能に構成される。なお、前記主基板に前記姿勢に関する信号が受信されると、第二振分装置300の姿勢が第二状態である場合には、遊技者が操作を行っても保留装置100から遊技球が放出されないように構成される。
また、第二振分装置300は、保留装置100から放出された遊技球に衝突される。より詳細には、第二振分装置300は、保留装置100の真下方に配置される。したがって、第二振分装置300は、保留装置100から放出された遊技球(図15(a)に示す遊技球P4)が到達した場合に、前記到達した遊技球P4に衝突される。
また、第二振分装置300は、保留装置100から放出されずに遊技領域14を転動する遊技球に衝突される。より詳細には、第二振分装置300は、その右上方において遊技釘N2・N3・N4に沿って左下方へ向けて転動する遊技球(図15(a)に示す遊技球P9)が遊技釘N1・N1の間を下方へ向けて通過した場合に、前記通過した遊技球P9に衝突される。
ここで、遊技球P4は、前述したように、遊技者の操作により保留装置100から放出されるものである。すなわち、遊技球P4は、意図的に第二振分装置300に衝突されるものである。また、遊技球P9は、保留装置100に保留されずに遊技領域14を転動しているものである。すなわち、遊技球P9は、遊技者の意図に依らずに(偶発的に)第二振分装置300に衝突されるものである。
次に、図15から図18を用いて、遊技球を異なる振分方向に振り分ける第二振分装置300の態様について説明する。
なお、図15から図18の黒矢印は、遊技球の転動方向を示す。また、図16及び図18の白矢印は、第二振分装置300の揺動方向を示す。また、図15から図18においては、説明の便宜上、各部材の構成を適宜に簡略化して図示する。
以下では、図15及び図16を用いて、遊技球P10が、第一状態の姿勢である第二振分装置300に衝突する場合における第二振分装置300の態様について説明する。
なお、図15及び図16に示す遊技球P10は、図15に示す遊技球P4又は遊技球P9が、遊技釘N1・N1の間を下方へ向けて通過した場合の遊技球である。
図15(a)に示す遊技球P10は、保留装置100の真下方において、遊技釘N1・N1の間を真下方へ向けて転動している。
図15(a)に示す遊技球P10が真下方へ向けて転動すると、図15(b)に示す遊技球P10となる。図15(b)において、遊技球P10は、遊技釘N1・N1の間を下方へ向けて通過して第二振分装置300に到達している。遊技球P10は、第二振分装置300(より詳細には、第一板部311と第二板部312との間)に上方から衝突している。ここで、第二振分装置300の姿勢が第一状態である場合、第二振分装置300は正面視で右回りに最大限に揺動した姿勢である。したがって、図15(b)に示すように、遊技球P10は、第二振分装置300に上方から衝突することにより、転動方向が真下方から左下方に変更される。
図15(b)に示す遊技球P10が左下方へ向けて転動すると、図16(a)に示す遊技球P10となる。図16(a)において、遊技球P10は、左下方へ向け、第二振分装置300の第二板部312を概ね下方へ押圧しながら転動している。図16(a)に示すように、第二振分装置300は、遊技球P10に衝突された後、第二板部312が概ね下方へ押圧されることにより、正面視で左回りへ揺動される。なお、図16(a)においては、第二振分装置300は、正面視で左回りに最大限に揺動し、その姿勢が第二状態となる。したがって、遊技球P10は、第二振分装置300の姿勢が第二状態である場合の第二板部312の延出方向に沿って、左下方へ向けて転動することになる。
図16(a)に示す遊技球P10が左下方へ向けて転動すると、図16(b)に示す遊技球P10となる。図16(b)に示すように、遊技球P10は、第二振分装置300の第二板部312から離間して前記第二板部312への押圧を解除している。なお、第二振分装置300は、第二状態の姿勢を維持する。なお、図16(b)に示すように、遊技球P10の左下方、すなわち遊技球P10の転動方向には、左部一般入賞口42が配置される。
以下では、図17及び図18を用いて、遊技球P10が、第二状態の姿勢である第二振分装置300に衝突する場合における第二振分装置300の態様について説明する。
なお、図17及び図18に示す遊技球P10は、図15に示す遊技球P9が、遊技釘N1・N1の間を下方へ向けて通過した場合の遊技球である。
図17(a)に示す遊技球P10は、保留装置100の真下方において、遊技釘N1・N1の間を真下方へ向けて転動している。
図17(a)に示す遊技球P10が真下方へ向けて転動すると、図17(b)に示す遊技球P10となる。図17(b)において、遊技球P10は、遊技釘N1・N1の間を下方へ向けて通過して第二振分装置300に到達している。遊技球P10は、第二振分装置300(より詳細には、第一板部311と第三板部313との間)に上方から衝突している。ここで、第二振分装置300の姿勢が第二状態である場合、第二振分装置300は正面視で左回りに最大限に揺動した姿勢である。したがって、図17(b)に示すように、遊技球P10は、第二振分装置300に上方から衝突することにより、転動方向が真下方から右下方に変更される。
図17(b)に示す遊技球P10が右下方へ向けて転動すると、図18(a)に示す遊技球P10となる。図18(a)において、遊技球P10は、右下方へ向け、第二振分装置300の第三板部313を概ね下方へ押圧しながら転動している。図18(a)に示すように、第二振分装置300は、遊技球P10に衝突された後、第三板部313が概ね下方へ押圧されることにより、正面視で右回りへ揺動される。なお、図18(a)においては、第二振分装置300は、正面視で右回りに最大限に揺動し、その姿勢が第一状態となる。したがって、遊技球P10は、第二振分装置300の姿勢が第一状態である場合の第三板部313の延出方向に沿って、右下方へ向けて転動することになる。
図18(a)に示す遊技球P10が右下方へ向けて転動すると、図18(b)に示す遊技球P10となる。図18(b)に示すように、遊技球P10は、第二振分装置300の第三板部313から離間して前記第三板部313への押圧を解除している。なお、第二振分装置300は、第一状態の姿勢を維持する。なお、図18(b)に示すように、遊技球P10の右下方、すなわち遊技球P10の転動方向には、ワープ通路34の入球口37が配置される。
このように、第二振分装置300は、遊技球に衝突されるごとに、第一状態から第二状態へと、又は第二状態から第一状態へと、その姿勢を変化させる。
そして、第二振分装置300に衝突した遊技球は、第二振分装置300の姿勢が第一状態である場合には、左下方へ向けて振り分けられる。すなわち、遊技球は、第二振分装置300に衝突することにより、前記第二振分装置300によって左下方への振分方向に振り分けられる。また、第二振分装置300に衝突した遊技球は、第二振分装置300の姿勢が第二状態である場合には、右下方へ向けて振り分けられる。すなわち、遊技球は、第二振分装置300に衝突することにより、前記第二振分装置300によって右下方への振分方向に振り分けられる。
このような構成により、遊技者は、第二振分装置300の姿勢が第一状態である場合、保留装置100から遊技球(例えば、図15(a)に示す遊技球P4)を放出して第二振分装置300に衝突させ、第二振分装置300の姿勢を第二状態に変更することができる。これによって、遊技球を転動する遊技球(例えば、図15(a)に示す遊技球P9)が第二振分装置300に衝突した場合に、遊技球P9の振分方向を左下方ではなく右下方へと変更することができ、ひいては遊技球P9を左部一般入賞口42ではなくワープ通路34の入球口37に入球させ易くすることができる。
ここで、前述したように、遊技球P4は、意図的に第二振分装置300に衝突されるものである。また、遊技球P9は、遊技者の意図に依らずに(偶発的に)第二振分装置300に衝突されるものである。すなわち、遊技が有利となるような遊技球P9の右下方(ワープ通路34の入球口37)への振分方向の振り分けに、偶発的な要素と意図的な要素とが混在することになり、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、本実施形態では、前述したように、第二振分装置300の姿勢が第二状態である場合には、遊技者が操作を行っても保留装置100から遊技球が放出されないように構成される。したがって、遊技者は、保留装置100から放出した遊技球を、第二振分装置300に衝突させ、ワープ通路34の入球口37に入球させ易くすることはできない。
以上のように、遊技機1は、
遊技球が転動する遊技領域14と、
前記遊技領域14に配設され、前記遊技領域14を転動する遊技球を保留すると共に前記保留した遊技球を遊技者の操作により放出する保留装置100と、
前記保留装置100よりも前記遊技領域14の下方に設けられ、遊技球を異なる振分方向に振り分け可能な遊技球振分装置(振分装置200又は第二振分装置300)と、
を具備し、
前記遊技球振分装置は、前記保留装置100から放出された遊技球が衝突可能な位置に配置され、放出された遊技球が衝突することにより前記振分方向を変更させるものである。
このような遊技機1の構成により、保留装置100を用いて遊技者の興趣を高めることができる。
なお、遊技機1は、本発明に係る「パチンコ遊技機」の一実施形態である。すなわち、本発明に係る「パチンコ遊技機」は、遊技機1の構成に限定するものではない。例えば、本発明に係る「パチンコ遊技機」は、所謂一発台タイプの遊技機であってもよい。
また、遊技領域14は、本発明に係る「遊技領域」の一実施形態である。本発明に係る「遊技領域」とは遊技球が転動する領域であればよく、センター役物22のワープ通路34の内部やステージ33等も遊技球が転動する領域が有れば「遊技領域」となる。
また、保留装置100は、本発明に係る「保留装置」の一実施形態である。すなわち、本発明に係る「保留装置」は、保留装置100の構成に限定するものではない。例えば、本実施形態では、保留装置100は、遊技者の操作(操作ボタン10の押し操作)が1回行われるごとに保留している複数の遊技球のうち1個の遊技球を放出する構成としたが、全ての遊技球を放出する構成としてもよい。また、保留装置100は、例えば操作ボタン10への押し操作の継続時間に応じて平板部材121を保留部110内から退避させる状態を継続して、遊技者の所望する個数の遊技球を放出する構成としてもよい。
また、本実施形態では、保留装置100の操作は、窓枠4に設けられた操作ボタン10の押し操作により行うものとしたが、非接触型センサを遊技盤6に設けて、遊技者が遊技盤6側(前記非接触センサ側)に手をかざすことにより行うものであってもよい。
また、ワープ通路34の入球口37は、本発明に係る「特定入球口」の一実施形態である。すなわち、本発明に係る「特定入球口」は、ワープ通路34の入球口37の構成に限定するものではない。例えば、本発明に係る「特定入球口」は、本発明に係る「パチンコ遊技機」が前記一発台タイプの遊技機である場合に、センター役物22の内部に設けられる所謂クルーンに通じる入球口等、遊技球が入球することにより遊技者が有利となるような入球口であればよい。
また、本実施形態では、保留装置100の左下方に左部一般入賞口42を設ける構成としたが、左部一般入賞口42を設けない構成としてもよい。すなわち、保留装置100から放出された遊技球(図8に示す遊技球P4)が、振分装置200(又は、第二振分装置300)に衝突することにより左下方へ向けての転動方向に変更されたとしても何れの入賞口にも入賞せず、アウト口28に到達するような構成としてもよい。
また、本実施形態では、第二振分装置300の姿勢が第二状態である場合には、遊技者が操作を行っても保留装置100から遊技球が放出されないように構成されるが、保留装置100から遊技球が放出可能な構成としてもよい。